藤村シシンぶろぐ


 

2011. 2. 12
      【黒川座談会】黒川巧・バレンタイン殺人事件〜真犯人は誰だ!
私敗北の場合、この日記で黒川オンステージ〜

「私ね、3人に相談があるの。――ある男を殺したいのよ。」 
 
――それは一月某日。 
私・星彦・色居・はなこ――お馴染みのメンバーとの新年会にて。 
4人の中の一人が、こんな事を言い出したのだ。 
 
「…奇遇だな。私も、殺したい男がいる。頭文字は。」 
 
別の一人がそう言った。 
残りの二人も続けて曰く、 
 
「――その男なら私も殺したいわ。K川、でしょう?」 
 
「…Kろ川、か……私も、あの男を殺したいと、常々思ってたの。」 
 
――しばしの沈黙の後、 
言いだしっぺの一人が、口を開いて言った。 
 
「ねえ。私たち四人で、殺さない?――黒川を。」 
 
――そう、この日記ではすっかりおなじみの男・黒川巧… 
4人が共通の憎しみを抱いているのは、黒川その人だったのだ。 
 
←黒川その人 
 
「そうよ!私たち、誕生日に色々してもらったけど、一度もお礼した事ないもの。一発食らわせてやりたいわ!」 
 
「…でも、あれは思慮深い男だ。そう簡単には殺せない。それは何度も戦ってきた私がよく分かってる。――どうやって殺す?殺害方法が問題だ。」 
 
「…もちろん、言いだしっぺの私に名案がある。」 
 
「「「!?その、作戦とは!?」」」 
 
「…その前に、3人とも、いい?
これは、私の計画だと黒川に勘付かれたら終わり。 
 
――あの男が事切れるその時まで、これが4人のうちの一体誰の計画か――それを隠して通してほしい!!」
 
 
――そこで私たち4人は誓った。 
この計画の真犯人が誰なのか…… 
それをこの物語のエンドロールが流れ切って、 
ドルビーのマークが出てくるまで隠し通そうと――!!
 
 
「それじゃ、3人とも、聞いて。私の作戦とはこうだ。来る2月14日に――…」 
 
 
「――お前…!なんという見事な作戦…!!」 
 
「これは…陰湿極まりない黒川の人格崩壊エンド…!!」 
 
「黒川…生まれてきた事を後悔させてやる。」 
 
 
――さあ、再び戦いの幕を開けよう!! 
当ててみよ、黒川!! 
私たちの中の誰が真犯人か!!そしてこれから君をどうやって殺すのか!その殺害方法を!!
 
 
――いつも通りが主犯の計画か? 
黒川と色々話す機会が増えた星彦さんか? 
同じサディスト仲間の色居か? 
あるいは、大穴ではなこさんか!
 
 
そう、今回の戦いは、我々犯人側4人と、黒川の4対1の心理戦なのだ――!!
 
 
 
黒川『……ちょ、ちょっと待って下さい!そんなの僕に不利に決まってます!4対1じゃないですか!!――ど、動機は?犯人グループの動機は何です!?」 
 
私「去年は我々4人共々、君には大変お世話になった。どうもありがとう、殺す!!――と、それが犯行動機だ…!」 
 
黒川『で、では殺害方法は!?』 
 
「君は、これから読む推理小説のトリックを先に知りたいと思うのか?そんな事、教えたら楽しめないだろう。」 
 
黒川『――しかし、これから読む推理小説の分量くらいは、読む前から分かっていてもいいはずです!この小説は何ページまである?――要するに、謎を解く猶予はいつまでだ?』 
 
「2月12日。」 
 
黒川『に、2月…?』 
 
私「フ…
自分が殺される殺人事件の推理をする気分はどうだ?黒川さんよ!――だが言っておくが、最も美しいトリックとは、単純かつ明快なもの!…それじゃあな」 
 
黒川『――待って下さい!!最後に、今から読むこの推理小説のタイトルを教えてもらおう!』 
 
 
「……タイトル?
そう、この推理小説のタイトルは――…… 
 
 
『 黒川巧・バレンタイン殺人事件 』」。 
 
 
【黒川座談会】黒川巧・バレンタイン殺人事件  
〜真犯人は誰だ!〜
 
 
――そんなわけで前置きが長くなって申し訳ありません! 
2月14日のバレンタインに合わせて、 
本日2月12日夜着で、私たち4人共同で、黒川さんの家にあるものを贈りました。 
これです。 
 
 
 
――
この中身が何なのか、そして誰が計画したものかを当てられたら黒川の勝ち―― 
 
もちろん、まだこの小説は完結していない。 
だからこそ、日記の冒頭の会話の喋り手が誰かをまだ言えなかったわけですが! 
 
そう、犯人が勝つのか、黒川が逃げ切るのか――まだ、分からない! 
黒川さんには土日を丸々明けておいてもらったので、さあこれから「座談会」という形で、小説の結末をつづっていこうじゃないか!! 
 
 
…そして、小説の続きを物語る前に、もうひとつ言っておかなければならない事があります。 
数日に前に、Twitterで黒川自身とこんなやり取りがありました。 
(Twitterでのやり取りをほぼ引用します) 
 
・・・・・・・・・・・・・・・ 
 
黒川『――だけどね、藤村さん、
僕は推理小説よりも、冒険小説が読みたいんですよ。』 
 
私「…?…と、いうと?」 
 
曰く、 
この日記は、いつも私の視点で書かれているので不公平だ、と。 
そして、黒川さんが最も書いてほしい話が書かれていない、と。 
 
黒川『君が僕を助けてくれた話を…あの、君が古代のギリシャの英雄のように、さっそうと僕を助けてくれた、あの話を!!日記に書いてもいいはずだ!!そうでしょう!?』 
 
私「…!?」 
 
黒川『つまりだ…
君のサイトの日記…一日だけ僕にくれないか。――一回だけ藤村さんのサイトの日記を、僕に書かせて欲しい。いつも君視点の話では不公平だ。一度だけでいい、藤村の英雄譚を、僕の目線で書かせてくれ!』 
 
「…な…それは…」 
 
…それは…黒川さんの地の文で、私のツッコミも入る事なしに、 
私の日記で延々とオンステージしたい、 
と……そういう事…?
 
 
 
黒川『君にとっても悪い話じゃない。なぜなら君は今、僕の申し出を聞いて、少なからず「面白い」と思っているはず。――だから、この通りだ。一日だけ僕にくれ!』 
 
 
………まさか…この気高い男が…私に頭を下げるなんて…! 
私の、英雄譚を日記に書きたいがために…! 
私に、頼みごとをするなんて…!! 
私は死ぬほど感動した…! 
 
――そして、長い沈黙の後に、 
 
 
「結論から言おう。――イヤだ。」 
 
…確かに黒川さんの提案は最高に面白い。想像するだけで心が燃える。 
そんな日記私もぜひ読みたい。…君の言うとおりだ。 
……だがそれ以上に、私は、君の提案に従うという状況が許せん!!! 
 
そこに跪いて、私の足を舐めながらお願いするというのなら聞こう! 
 
――だが、それが嫌だというのなら、力ずくで奪ってみせろ!!私の日記を!」 
 
 
黒川『君は、そう言うだろうと思っていた。
――では、力ずくで頂戴します。』 
 
私「エッ―!?」 
 
 
黒川『バレンタイン。……確か、僕に何か仕掛けて下さるんですよね。その謎を僕が解いたら、先程の要求を聞いて頂く!――この条件でいいな、藤村シシン!』 
 
…!!まさか、三手先まで読まれているとは…!! 
計算し尽くされた犯行…!! 
黒川貴様…!!!
 
 
 
 
黒川『僕は虎視眈々と待っていたのです、この時をね…。貴女が今考えた付け焼き刃の言葉の数々など、熟考した僕の敵ではないな。』 
 
「く…いいだろう、その条件を飲む!!!バレンタイン戦で、君が勝ったら私の日記を好きにしろ!!――だが、お前が負けた場合は、私の要求をのんでもらうぞ! 
 
黒川『――ほう?君の要求とは?聞こう。』 
 
 
――去年のバレンタイン。 
君は私の作戦の前にもろくも破れ去ったな。 
…だが、私はその時の日記をまだ書いていないんだ。 
 
(→『【序章:特別ルール!アイツを泣かせろ!】対黒川バレンタイン掃討戦!』参照) 
 
「…もし今年のバレンタインで君が負けた場合は、去年のバレンタインで貴様がどんなにみじめに敗北して泣きわめいたか……それを自分の手で書いて私の日記にアップしてもらう!!!」 
 
 
黒川
『うわああああああああ藤村貴様ああああああッッ――!!!!
 
 
そう、これなら
「黒川に日記を書いてもらう」という事実は変えずに、 
その中身だけを180度変えることができる…!! 
 
 
黒川『くそ…なぜ、それを僕は読めなかった…その一手をなぜ先読みできなかった……!く…だがまだ僕が負けると決まったわけじゃない。
要するに僕が勝てばいい!!』 
 
「ふん、戦う前から負けているのが分からないほど愚かなのか、君は。」 
 
「虎視眈々と熟慮していた」?それでその程度か、黒川。 
がっかりさせるな、我が終生のライバルよ! 
君の熟慮など私の一手で覆せる、忘れるな! 
 
次はもっといい手を考えてこい! 
私を楽しませてくれ、友よ!
 
 
 
黒川『そんな勝ち誇った顔をしていられるのは今のうちだ、藤村、我が宿敵よ!――僕は負けない。なぜなら、君のために勝ちたいからだ。
君の英雄譚の日記を書くために、僕は勝ちたいのだから!…これ以上崇高な理由があるか?僕は勝つ!君のために!』 
 
「――それならば私も、絶対に君には負けるわけにはいかない!!なぜなら、君に勝つことが、勝ち続けることこそが、私の最高の「英雄譚」なのだから!!」 
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 
 
―――つまり、今回の戦いに黒川が勝ったら、 
この日記は黒川さんに乗っ取られます 
そして彼の好き放題好き勝手な事を何の検閲もなしに、ここに書きつづられます。 
 
しかし一方で、私が勝った場合は、 
去年のバレンタインでみじめに奴が負けた事を、 
黒川自身の手で、ここに書き綴ってもらいます。
 
 
 
――これは、面白くなってきた…!! 
じゃあいざ、推理合戦といこう、黒川!! 
 
 
 
――この袋の中身は何か?そして我々4人のうち、誰が真犯人か――? 
小説の終わりまでに、見事我々のトリックを暴いてみせよ、黒川巧! 
 
 
そして見て下さっている方々も、ぜひご推理なさってみて下さい!この袋の中身が一体何なのか!誰が計画の主犯かを!!
 
 
―さあ、座談会を始めよう!! 
 
我々4人の犯人が勝つのか、黒川が逃げ切るのか―― 
その結末を、この土日で決めよう、黒川さん!!
 
では改めまして、タイトルコール!! 
 
【黒川座談会】黒川巧・バレンタイン殺人事件  
〜真犯人は誰だ!私敗北の場合、この日記で黒川オンステージ〜 
 
(以下、座談会です!)
 
..10:45
  
 

黒川ですが。
本格的な座談会を始める前に一言だけ言わせてもらいたい。

――愚者ですか、貴女は?

いいか、君は今日の夜に届くように僕に荷物を送ったのでしょう?すなわち2月12日の午前11時現在、僕の手元に君らからの荷物はまだ届いていない、僕は外見を見てもいないのですよ。
にも関わらず、荷物の外見を今日記にアップするとは――愚かとしか言いようがない。
悪戯に僕にヒントと考える時間を与えたようなものです。

とにかく、荷物の大体の大きさはこれで分かりました。
ありがとう、愚か者君。
それでは、本番の夜に備えて仮眠をとることにいたしましょう。

ああ、楽しみですね。まもなく、この日記が僕のものになるなんて――貴女のこの大切な砦が!考えただけで高揚いたしますよ。
ではまた後ほど。
..2/12 11:25(Sat)

…勘違いしないでほしいな、黒川さん。

私が、荷物の外見を日記にアップしたのは――今、君に見られても、絶対に勝てる自信があるからだ。
現に、君はこの外見から何かを割り出せたか?――大きさだって?そんなもん分かったところで何になる?

――さあ、悔しかったら言ってみろ。この中身が何なのか!
言えないだろう?君にはまったく見当もついていないだろうからな。


申し訳ないが、黒川さん。今回も勝つのは私だ。
楽しみだな。この日記で、お前を引き回すのが!!

自分の手で、自分が敗北した時の日記を書く――そんな屈辱、君に耐えられるだろうか?

…私は、その光景を想像しただけで、どうしようもなく高ぶる!!

また後で!
..2/12 11:47(Sat)

あ、あの。とりあえず、その袋に書かれている文字を解読して検索してみたのですけど。
それで、その、大変申し上げにくいのですが…。

えーと、それって、女性用の下着…のブランド…の袋ですか?
間違っていましたら本当に申し訳ありません。

それで、その…その外装って、中身と関係ありません、よね?
それともブランド名ではなく、純粋に「憤慨」という意味の「pique」に関係するのでしょうか。
..2/12 12:45(Sat)

ああくそ、僕は何を言っているんだ。
..2/12 12:47(Sat)

黒川さん、深読みしすぎです。

ジェラート・ピケ(Gelato Pique)でしょ?
そこは下着っていうか、ルームウェアを扱っているブランドで…

ごめん、全然中身とは関係ないっていうか(笑)、
全部入る綺麗な袋がそのくらいしか無かった、っていうだけで…!!

――するってえと、何か?
黒川さんは、私たち四人が、君に女性物のパンティーでも送った、と。
そう言いたいのか?

そんな軽く悪趣味な事するわけ無いだろ!!
安心しろ。我々が黒川さんに贈ったのは、もっとずっと悪趣味なものだ。


――さて、肝心の荷物は?
そろそろ届くころだが?
..2/12 21:07(Sat)

…我が家の玄関のチャイムを鳴らし、先ほど、貴様の手先(宅配便の方)が現れたぞ。
ええ、確かに受け取りました――貴女方からの荷物をね!!



――だが藤村、君は一つだけ大きなミスを犯した。
自分の書いた文章を読み返してみろ。


「全部入る綺麗な袋がそのくらいしか無かった」

『全部』入る」。

すなわち、この袋の中に入っているものは、複数。
しかもその言い方ですとおそらく3つ以上。


――藤村。君の機知はすばらしい。
だが、君には一つだけ弱点がある。
それはその余裕から来る、油断だ。


――さて、この袋の中身に対する僕の推理を聞きたいか?
あるいは、君ら4人のうち、だれが主犯格なのかを?
..2/12 21:51(Sat)

――君のハッタリには毎度驚かされるよ。

「僕の推理」、だって?
そんな事言って、どうせ何も分かっちゃいないだろ?
袋の中身は複数。それが分かって何になる?

…画面の前で青ざめている君の顔が目に浮かぶようだ。

では、ぜひ君の推理とやらを聞かせてもらおうか。

――と、言いたいところだが、残念ながらまだ役者が揃っていないんだ。
色居と星彦さんにも来てもらわないとな。

君に、あと一時間だけ、考える猶予をやろう。
..2/12 22:15(Sat)

そう、それだ――先ほどから、君のその引き延ばし行為がずっと気になっている。

君は、時間を引き延ばそうとしてますよね。
言いかえれば、僕に袋を開けさせる時間をなるべく遅くしようとしている。
朝からずっとそうでした。

しかも、宅配便の時間指定も……20〜21時になっている。
これは、もっとも遅い時間指定です。

こんなことは未だかつてなかった。
君が荷物を送ってくる時は、遅くても夕方までには時間指定されていたのに。

これはなぜだ?
僕に早めに荷物を開けられたら困る理由でもあるのか?


――藤村さん。君は一体何を待っている?
..2/12 22:25(Sat)

案ずるな。ただのアリバイ工作さ。

さあ、名探偵君。謎解きの時間だ。
犯人は分かったかな?そして我々のトリックは?

それとも降参して素直にそのパンドラの箱を開けてみるか?
..2/12 23:50(Sat)

今晩はー黒川さーん!あなたの星彦でーす。
さーて謎は全て解けたかなー?(教育番組風に)


―と、いうわけで。裏で貴方の勇姿、皆で見守らせていただきます。

華々しくこのテルモピュライで、スパルタの勇士の如く散る様を見せてくれるのか。
はたまたクセルクセスに致命傷を負わせられるのか―。

どっちに転んでも大変(見てる我々は)美味しいですね。
頑張ってください。
では!
..2/13 0:15(Sun)

では僕の推理をお話ししよう。――

藤村さん、星彦さん、色居さん、はなこさん。

――この四人のうちで誰が主犯か。


まず、はなこさん。貴女はありえない。
なぜなら、はなこさんは今海外旅行に出かけている。つまり彼女には物理的に犯行は不可能。
(指示だけして出かけた可能性も捨てきれないが。)
..2/13 0:17(Sun)

――ちょうどいい、次に星彦さん。貴女ですが。

最初、Twitterでは星彦さんが言いだしっぺ、のように書かれていたが…

ここしばらく貴女とTwitterと直接話す機会を得て分かった。
――君は、策を弄して相手を痛めつけようとするタイプではない。

君が僕を殺すなら、こんな回りくどい方法ではなく堂々と拳で殴り殺すと思います。



「―星彦さん。もし貴女が犯人だったとしたら、どんな方法で僕を苦しめたいと思いますか?」

僕がそうカマをかけた時、君は何も言わずに逃げたな。
全てが虚実のTwitterの中で、君のあの反応だけは真実のように思えた。

――よって、君の性格から判ずるに、星彦さん。君も違う。
..2/13 0:44(Sun)

しかし、色居さん。――残念ながら僕には、貴女の性格を判じられるほどの情報がありません。

だが、一つだけ言える事は――貴女には動機がない。


僕が藤村と毎度やっているような攻防というのは…考える労力も時間も相当な物。
相手の事をずっと考えていなければできない事なのです。

しかし色居さん。僕は貴女にそこまで愛された記憶がありません。


よって、動機の面から考えて色居さんではおそらく無い。

仮にもし、色居さんが主犯だとしたら、
そんなに僕の事を考えていて下さったのか、
と感動することでしょうね。



――よって、物理的、性格的、そして動機的に考えて、
やはりこの計画の主犯は――藤村さん。君では無いでしょうか。
..2/13 1:19(Sun)

君は本当に頭がいいな…。

少なくともそう書けば、例え間違えても、「この計画の主犯=黒川さんの事を一番に考えてる、黒川さんの事を一番愛している人」

というイメージが付いて、犯人に大ダメージと。
そういう作戦で来たか?


――だが、残念だな。
そういう展開にはおそらくならない、とだけ伝えておこう。

さて、名探偵。
私が犯人だとして、君はその袋の中を何と予測する?
..2/13 1:34(Sun)

この荷物を最初に見た時から、一つ、気になっている事がある。



――この、左上に付けられた桃色の奇妙なマーク…
おそらく、ハートマークだと思うのですが。

良く見るといびつでハサミで切った跡があるのですよね。

藤村。これは君が作ったもので間違いはないな。
..2/13 1:58(Sun)

いびつは余計だろ!!!

あっ……しまった…!
くっ…た、確かに、それは私が自分で作ったハートだが…。それが何か?
..2/13 2:04(Sun)

先ほど君が僕に猶予をくれた間に――調べたんですよ。

ハートマークの起源をね!!

すると、ハートはディオニュソスの印だ、とする説がありました。
彼自身が蔦の葉の形を図案化したマークであり、
その信者は心臓の上にハートの刺青をした、と。

それが後世に心臓と混同されるようになった、と。

――すなわち、この袋の中身はディオニュソスに関係している。
..2/13 2:34(Sun)

まさか、それで「答え」を出したつもりなんじゃないだろうな?

――ディオニュソスが関係している、そんな漠然とした推理なら誰でもできる。

いつもの理論的な言葉はどこに置いてきた、黒川?

アポロンの光線のように明朗な言葉で、その袋の中身を言い当ててみろ!!
さあ、箱の中身は何だ!!
..2/13 2:44(Sun)

では結論から言う!

――箱の中身は葡萄のチョコレートだ!!
..2/13 2:53(Sun)


『最も美しいトリックとは、単純かつ明快なもの』――君はそう言った。

去年とその前も、僕はディオニュソス絡みのチョコレートをもらった。
一度目はざくろ、二度目はアメジストの。

だが、一度たりとも!ディオニュソスの最も単純かつ明快な象徴である「ぶどう」は貰っていない!!

――よって僕の結論は、ぶどうのチョコレート!
この結論は翻らない!
..2/13 3:06(Sun)

では開けてみろ!!!!!黒川!!

――君が死ぬか。我々が死ぬか!!
今、決着をつけよう!
..2/13 3:10(Sun)

新しい記事立てる!
..2/13 3:11(Sun)




藤村シシン
古代ギリシャ・ギリシャ神話研究家。
高校で出会ったアニメ『聖闘士星矢』がきっかけでこの道へ。東京女子大学大学院(西洋史学専攻)修了。

◆著書『古代ギリシャのリアル』(実業之日本社)。◆ NHKカルチャー講座講師。◆2020年オリンピック採火式NHK生中継内、古代ギリシャ語同時翻訳。 ◆平成28年 東京国立博物館『特別展・古代ギリシャ』公式応援サポーター。 ◆UBIソフト『アサシンクリード・オデッセイ』公式コラボ ◆古代ギリシャナイト主催。 など。

お仕事のご依頼 euermo★gmail.com
(*をアットマークに変えて送って下さい)


書籍『古代ギリシャのリアル』発売中。




★よく出てくる宿敵「黒川君」については
【黒川wiki】をご参照下さい。



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