藤村シシンぶろぐ


 

2008. 11. 7
       拍手のお返事(10月20日〜11月8日)

拍手押してくださった方、どうもありがとうございます! 
潜伏期間中、とても励みになりました。本当にありがとうございます!! 
以下、頂いた拍手のお返事です! 
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2008. 11. 8
      フランス人のアポロン好きには脱帽

ショック…!!もう今まで生きてた中で一番ショック…!! 
 
発表も無事終わったので……、
みんなで黒川さんのアパートに遊びに行って来たのですが…、 
まあ、その時の話は次回じっくり話すとして…! 
 
あのさあ、私、
たとえ黒川の部屋にダッチワイフがあろうが、スカトロもののアダルトビデオがあろうが、たぶん全然驚かない!! 
 
だけど、
まさか黒川の家にアポロンが犯されてるビデオがあるなんて誰が思う!!?? 
 
もう意味が分からない!!全然意味が分からないけど、一つだけ分かったことがある!!それは、
私の中の黒川評価が、たった今!「アポロン」から「アポロンをオカズにする男」になったということだ!! 
 
私「黒川さん…私、人の性癖にどうこう言うつもりはないのですが……あなたは最低の鼻クソ野郎です。」 
 
黒川
「誤解ですッッ!!これ、ただの学術ビデオ…!ていうか、アポロンが下半身撫で回されてるビデオで興奮するわけ…!ああっ、もうホントに誤解ですーーッ!!」 
 
 
いや、すみません、黒川さんの名誉のために言いますが、「犯されてる」っていうのは比喩表現! 
ただの
フランスの学術ビデオ!! 
 
内容等は、私がこのパニック状態から落ち着いたらちゃんと書きます! 
というか正直、今の段階でこれを書いていいのか判断つきかねるんだ!! 
だって、ギリシャとフランスって、アポロンをめぐって国際問題になってるでしょ…?! 
去年、フランスがアポロン展を開こうとして突然中止になった事件があったのですが、 
あれってギリシャが圧力をかけたからで…!その…なんていうか… 
 
つまり、
「あれ?このビデオって…その国際問題に引っかかるんじゃね?」。 
 
明るく言ってるけど、ほんと全然笑い事じゃない!全然笑えない! 
ということで、ちょっと調べて、大丈夫だと分かってから書きます…! 
まあ、すっごい昔のビデオだから、その時は問題無かったんだと思うけども!一応!! 
 
 
…そして、もう一つ。 
 
山田「あ、そういや、11月8日、藤村誕生日だろ?何か欲しいものある?」 
 
「アポロン」 
 
山田「そう言うと思って、ほら!
アポロン買ってきてやったぞ!!」 
 
何だって!?!? 
 
 
 
ギャアアア〜〜まじかよぉ―――っ!! 
紅茶ブランド「マリアージュ」のブレンドティー「アポロン」――っ!!
 
ずっと飲みたかったやつこれー―!!山田、神――っ!!
 
 
黒川「11月8日って…最悪の誕生日じゃないですか。
ギリシャでは、冬が始まって、アポロンがいなくなる日です。」 
 
馬鹿野郎、逆に考えろ!! 
冬が始まるってことは、ハーデス様がペルセポネーをさらったのはこの日なんだよ!つまり、ハーデス夫妻の結婚記念日なんだよ、11月8日は!!
 
 
 
 
そんなわけで、せっかくなので、誕生日に飲ませてもらおう!!ということで、今から「アポロン」飲むぜ!! 
 
←茶葉はこんな感じ!うわ〜わくわくするなあ!! 
 
 
だけどさ…よく考えたら、「マリアージュ」って
フランスのブランドなんですよね。ああ、あのビデオがフラッシュバックで…!! 
もうさあ、私が一生懸命アポロンの神託とか調べてる間にさあ、どこぞのボンジュールどもはアポロンでお楽しみだったのかよ!と!! 
フランス人がアポロン大好きなのは知ってる!ベルサイユ宮殿の王の間の天井にでっかくアポロン描いたりしてるしさ!! 
 
でもさ、
じゃあ私も私の部屋の天井にアポロン描くから、アポロンの下半身なでまわさせてくれよ!!っつってもできないじゃん!! 
ああ、もうフランス人って…!! 
 
…そんなことを思っているうちに3分たったので、頂きま〜す!! 
 
 
・・・・・・・・・・ 
 
 
……ああ、フランス人って……ほんとにアポロン大好きなんだな。 
こんな完璧な紅茶にアイツの名前を付けるのかよ!! 
 
本っ当に、アポロンが好きなんだな!!
 
 
こちとらベルサイユ宮殿の天井にでっかくアポロン描いてるんだ!とか、 
100年前にデルフォイのアポロンの神域を見つけたのは俺たちなんだ!!とか、 
 
町に埋まったアポロンの神域を俺たちが発掘したんだ! 
俺たちは地元のギリシャ人に石投げられながらも発掘したんだ!! 
アポロンに一番近づいたのは俺たちフランス人なんだ!!とか、そういう誇りが連中にはあるよっ! 
 
すごいよ、フランス人…! 
アポロンの下半身なでまわしてようが、全然許せるわ!! 
 
 
と、いうことで、お蔭様で無事に発表も終えることができました!まじでギリシャ神話漬けの2週間だったぜ…。そして、次の誕生日を迎えるときも、同じように神話のことで悩んだり、馬鹿なことを言ったりしていたいと思います! 
 
そんなわけで、
11月8日、さようなら、アポロン!!また来年の春に会いましょう!! 
そして、ミロも誕生日おめでとうっ!!
 
 
 
あ、結局「絶対やれる!ギリシャ神話」は全然見れなかった…!残念…!今日は、テセウスの回らしいですね!!ってことはミーノス様は絶対出てくる! 
そしてもしかしてディオニュソスも出てくるんじゃね!?ディオニュソスの奥さんのアリアドネは絶対出てくるだろうし!! 
ああっ、もうディオニュソスがいかに紳士的にプロポーズしたかを描いてくれよ!ゼウスやハーデスみたいに強引に女をモノにしたんじゃなくて、ひざまずいて、花冠をかぶせて
「僕と結婚して下さい」つったんだぞ、あの男は!! 
 
あ、「アポロン」は、太陽と果実と花の香りで、多分アポロンを舐めたらこんな味がするんだろうな。と思った。 
「マリアージュ」の神話シリーズには、他にも「アルテミス」と「エロス」と「ニュクス」があるらしいです。 
私はマリアージュの中では「マルコ・ポーロ」が一番大好きです! 
 
 
拍手どうもありがとうございましたーっ!! 
お返事など大変遅くなってすみません…!! 
お返事は、11月7日の日記にありますぜ! 
  
 

 

2008. 11. 9
      黒川からメールで届いたプレゼントがすごすぎる +拍手お返事

――どんなギリシャ神話の本にも、載っていない神話がある。 
 
ホメロスが語った、天上のオリンポスの神々を中心とするギリシャ神話とは、全く別の体系をもつ神話。 
 
そう、それが
「オルフェウス神話」。 
竪琴の名手オルフェウスが語ったという、 
ディオニュソスを主神として、冥界の神々を祭る神話の総称である。
 
 
長い間、日本語に訳されず、古代ギリシャ語の暗部に埋もれてきたこの神話を…
日本語に訳し切る男がついに現れた――! 
 
 『藤村さんへ: 
 黒川です。昨日誕生日だったと言うことで、プレゼントを用意いたしました。 
 オルフェウス神話です。 
 
 藤村さんは、まだオルフェウス神話を読んだことが無いと仰っていたので、 
 
僕が藤村さんの興味がありそうな部分を日本語に訳しました。以下に載せます。 
 
興奮しすぎて失禁などせぬようせいぜい気をつけることです。 
 お誕生日おめでとう。』
(要約) 
 
 
――私この時点ですでにおしっこダジダジ漏らしそうなんだけど!! 
え、何!?オルフェウス神話をギリシャ語から訳してくれたの!?ってか私が興味のある部分って一体…!? 
と、とにかくそのオルフェウス神話とやらを読んでみたいと思います!! 
本邦初公開だぜ!! 
 
 『オルフェウス讃歌第29番・ペルセフォネー讃歌: 
 
 正義を施行する冥界の女王、金の髪のペルセフォネーよ、 
 御身はエリニュエス(復讐の三女神)の母。 
 冥王ハーデースの聖なる種をその身に受け、 
 彼女らを生みし。』 
 
 
ハーデス様の生殖能力無し設定がフッ飛んでるぅううう――ッ!! 
まじかよーーっ!!こんな神話初めて見た!!復讐の三女神がハーデス様とペルセフォネーの娘・・・!? 
ごめん、こんな言い方して申し訳ないんだけど、
ハーデス様のインポ設定・・・!!ハーデス様のインポ設定はどこ行っちゃったの!? 
ギリシャ神話の根幹に流れる絶対覆せない設定だろ!!
 
 
すみません、見てる人にはいまいちスゴさが分かりにくいと思うんですが、私がナマコだったらびっくりしすぎて内臓ぜんぶ口から出ちゃってるわよ!! 
 
 
だって、ハーデス様が子供を作る、っていうのは… 
普通のギリシャ神話では絶対ありえない! 
理由1:ハーデスはクロノスの血を最も濃く受け継ぐ者。だから子供つくっちゃダメ。 
理由2:死者の王として、「命を創造する」ようなことは彼の性質に反する。 
 
だからさ、
同じ兄弟のゼウスやポセイドンの子孫がどんなに繁栄しようが、ハーデス様は彼の代で終わり!!それがギリシャ神話の根底にあるはずだろ! 
 
なのに、ああ…
もしかして、もしかして…こっちの神話では、ハーデス様は幸せな家庭を築けているの…? 
ハーデス様が子供をもうけることができて、幸せになれてんの…!? 
これが・・・これがオルフェウス神話…!! 
 
つ、次は…!?もしかして次も
ハーデス様の幸せ家族計画…!? 
 
 
 『オルフェウス讃歌第71番:メリノエー讃歌: 
 
 サフランの衣を纏いしメリノエーよ、 
 コキュートスの嘆きの川のほとり、 
 畏怖すべき偉大なる冥妃ペルセフォネーと、 
 冥王ハーデースの交わりにより御身は生まれた。 
 
 
この時、神なるゼウスは、冥王ハーデースの姿に身をやつし、 
 その狡猾なみわざによってペルセフォネーを欺いたのだった。
 
 
 それゆえ、メリノエーよ、 
 御身の姿はハーデースの漆黒とゼウスの光の双方を受け継ぎ、 
 半分は黒、もう半分は白いのだ。』 
 
 
――ゲェーッ!ハーデス様、こっちの神話でも奥さん寝取られてるーッ! 
何っこの「夢の中でも童貞。」みたいな状況!?あんまりだろーっ!! 
またゼウスお得意の、変身して女と交わるって奴かよ…!最悪だよ!! 
(メリノエーっていうのは、ギリシャ神話で言うところの魔術の女神ヘカテーのことらしいです。) 
 
ああ…!でもこんな神話があるなんてほんと知らなかったから、幸せすぎてどうにかなりそう!!黒川マジありがとうっ! 
 
 
――ん?まだメールに続きが…? 
……… 
 
 『オルフェウス讃歌第18番:ハーデース讃歌: 
 
 
――……まじで…?え、マジで…?ハーデス様に対する讃歌が…あるの…? 
ギリシャ神話ではちょっと大きめのフナムシくらいの扱いしか受けないあのハーデス様に…?いつもは誰からも見向きもされないハーデス様に…!? 
ええっ、ええ…っ!マジで…!?マジでええーーっ!!?
 
 
 『オルフェウス讃歌第18番:ハーデース讃歌: 
 
 慈悲深き恵みの王、ハーデースよ、 
 御身の深遠なる王国は、地の奥底に定められし。  
 堅固なる大地の下、タルタロスの草木も彼方にかすみ、 
 常闇の夜の帳が覆う。 
 
 ハーデースよ、 
 御身の玉座は、冥界の荒涼たる平原に定められし。 
 冷酷なる地獄の中、か細き息の亡者が住まい、 
 漆黒の闇が支配する。 
  
 おお、偉大なる王、 
 大地に住まうすべての神々の統治者、 
 すべての人間の支配者よ。 
 我らの祈りにその気高き耳を傾けたまえ。 
 御身の生みし豊穣の実りを、 
 我ら弱き人間の族(うから)に滞りなくもたらして下さるよう。 
  
 ……』 
 
 
――泣いた。 
奥さんは冬にしか帰ってこない、子供は作っちゃいけない!しかも彼自身は暗い冥界から出ちゃいけない!!その上、人間からは崇拝されない!! 
彼はギリシャ神話だと全然幸せそうじゃないけど!! 
ああ、だけど…!ハーデス様に幸せが許されることもあったの…? 
 
 
 『オルフェウス讃歌第70番:エリニュエス讃歌 
 
 …エリニュエスは、冥王ハーデースと 
 愛らしき巻き毛のペルセフォネーとの間に生まれし娘なり。…』 
 
 
ハーデス様に「父」になる幸せが許されることもあったの…!? 
自分の血を受け継いだ娘を抱き上げて、家族で笑いあうとか! 
そういう当たり前の幸せが許される神話もあったの…!?
 
 
 
……オルフェウス神話…!! 
ああ…!ありがとう…ありがとう…!いい夢を見させてもらったわ…! 
ハーデス様が幸せになる夢を…!
 
 
黒川さん、本当に、ありがとうございます!!どんな高価な贈り物よりも嬉しかった…!!あの難しいギリシャ語を…あの方言まみれで読む気もうせるギリシャ語を…この短時間で訳すなんて、お前にかできないことだよっ!!そして、掲載許可もどうもありがとう! 
 
それと
ハーデス様、インポ呼ばわりしてすみません! 
ハーデス様はインポじゃなくて、ちゃんと避妊をしているだけでございます! 
古代で避妊作用があると考えられていたミントで、上手いこと避妊をしていただけかと!インポではないよな…! 
 
 
あー…もう本当にハーデス様の話で感動したのですが、 
実はこれ以上に感動したハーデス話があるのよ。 
 
もうここに書いていいのか…分かりませんが…! 
すみません、書きます!! 
 
A紅さんのサイト! 
 
ハーデス×ペルセフォネー好きの人はいいから行け!今すぐ行け!! 
掲示板の11月8日の記事に書かれてる小説をいいから読むんだ!!
 
 
もう本当にイイから…! 
ハーデス様でここまで萌えさせてもらったのは初めてで、もうどうにかなりそうだぜ! 
理想のハーデス様っつーのはこれなんだ…! 
そして、たまに掲示板で描いて下さるハーデス様がやばいカッコイイからまじ見とけ!! 
 
 
 
――そんなわけで、誕生日は最高のハーデス様がみれて本当に幸せでした。黒川さん、紅さん、本当にありがとうございました…! 
 
あっ、「絶対やれる!ギリシャ神話」見ましたが…
ディオニュソスのクソ男っぷりにマジで幻滅した。 
ディオニュソスは…!ディオニュソスは女には優しいはずだぜ…!! 
でも、ミーノス様のケチっぷりには笑わせて頂きました。 
 
 
最後にオルフェウス神話について簡単にまとめておきます。 
(ギリシャ神話がゼウスを最高神とするのに対して、 
オルフェウス神話での最高神は、
ディオニュオス、ペルセフォネー、オルフェウスの三神。 
ギリシャ神話は、天上のオリンポスの神々を中心とする、「現世利益」的な宗教。つまり、
今、自分達が生きているこの世界で幸せになりたい、っていう宗教。 
だけど、オルフェウス神話っていうのはそれとは全く逆で、
「死んだ後の来世で幸せになりたい。」っていう宗教。)
 
 
ただ、私はやっぱり少し違和感が…アポロンがいないからさ!! 
オルフェウス神話っていうのは、古代ギリシャ社会で抑圧された存在である女性が主に信じた神話なので、男性主導のアポロン崇拝は目の敵にされる(笑)。 
でも、オルフェウスってアポロンの息子でしょ?オルフェウス神話だとディオニュソスの息子なんだっけ。?? 
うーん、こういうカルト的なものは黒川さんの領域だな(笑)。 
 
 
拍手どうもありがとうございます!! 
とても励みになります。 
以下、頂いたコメントのお返事です。(11月8日〜10日。) 
 
Thank you for your message! My reply is as follows. 
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2008. 11. 13
      ギリシャ悲劇を演るなら、私は…!

(→しょっぱな裸の男どもですみません。オエビ絵を二枚表示すると、どう配置されるかのテストで…。一応ディオニュソスとアポロンです。あれ?アポロンの方を先に描いたんですが、ディオニュソスの方が先(左)に表示されちゃうんだ。) 
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 
 
山田先輩「――なあなあ、提案なんだが… 
来年の大学の学祭でさ、俺たち古代ギリシャ史のみんなで有志で「ギリシャ悲劇」演らないか?!」 
 
――何何っ?!そのわくわくする話っ!?
 
よぉーし山田!まずはお前のプランを聞かせてもらおうか…!! 
 
山田「フフフ…藤村、お前にピッタリの役がある…!
『イオン』に出てくるクレウーサだ。黒川にイオンを演らせるから、お前クレウーサやってくれ!!」 
 
私「エ?!クレウーサって…
ギリシャ神話中で最もアポロンを憎んだ女ですよね?!それのどこが私にピッタリ…!?」 
 
山田「いいから!今から『イオン』のクレウーサの台詞を一緒に読み合わせよう!!俺、イオンの台詞やっから!」 
 
 
私(クレウーサ)「え〜……『七弦の竪琴をつまびいて、 
      うるわしき声にて歌う神よ、 
      おお、レトの子(アポロン)よ! 
      
      かつて貴方は、まばゆい金髪をきらめかせて、 
      私の元へとおいでになった。 
      サフランを摘む私の腕をひしと捉えて、 
      あなたは無理やりに暗い岩穴の床へと――。 
 
      『お母様、助けて!』 
      そう泣き叫ぶのも聞かず、 
      貴方はためらいも無く、愛の快楽を放った。 
   
      無残に岩穴の床に打ち果てられしこの身、 
      そしてわが腹に宿りし子も朽ち果てて――! 
 
      あなたに助けてほしかった! 
      なのにあなたは ただ竪琴を抱いて 美しい歌を吟じるばかり!』」 
     
  
山田(イオン)『おお、ロクシアス様(アポローン)、あなたともあろう方が!女を無理やり犯して、ひどい仕打ちをするなんて!子を孕ませてから、死ぬのもかまわず打ち捨てるなんて!あなたともあろう方が…ロクシアス!!』 
 
私(クレウーサ)『わが憎しみの先はレトの子ぞ! 
      大地の中心デルフォイに御座を占めて 
      神託を告げたまう神! 
      私から女の喜びも母の喜びも奪った! 
 
      憎まれよ、アポローン! 
      その身を生みしデロスの島からも、 
      その髪を飾るダフネー(月桂樹)の緑の葉からも、 
      憎まれよ!憎まれよ、アポローン!』
 
 
 
――私、初の舞台デビューでこれはハードル高すぎだろ。 
ちょっと待って、私、アポロンのこと
「金髪ブタ野郎」とは言えるけど、たとえ演技でも「デロス島からも月桂樹からも憎まれろ」なんて言えねえ…!こんな…アポロンが一番大切にしているものを攻撃するようなマネはできねえ!私、アポロン好きだもん!! 
 
山田「だからこそ、この役はお前にピッタリなんだよ…!
アポロンを一番愛するお前が、アポロンを一番憎む女を演じることで、演技に深みが出るはずだッ!!」 
 
何スの仮面何影先生だよお前は!! 
 
 
私「…それで?私にクレウーサ、黒川にイオンを演らせて、山田先輩は何を?」 
 
山田
「もちろん俺は最後に出てきておいしい所を全部かっさらってく処女神アテナを演る。」 
 
殺すぞ。 
 
 
そうか…みんなでギリシャ悲劇とかほんと楽しそうだけど、一つ大問題あんじゃん! 
ギリシャ史かき集めれば、10人くらいにはなるだろうけど、女が私しかいないじゃん!! 
 
だから、女が二人以上出てくる劇だと、
必然的に誰かが女装をするハメになる!! 
ちょっと待って、『イオン』の主な登場人物を洗い出してみると―― 
 
 ・伝令神ヘルメス(男) 
 ・イオン(アポロンがクレウーサに生ませた息子:男) 
 ・
クレウーサ(女) 
 ・クストス(クレウーサの夫:男) 
 ・クレウーサの召使(男) 
 ・
アポロンの巫女(女) 
 ・
処女神アテナ(女) 
 
――。ものすごい緊迫した場面で、いい歳こいた男が女装して「私はアポロンの巫女!」とか出てきたら全然悲劇じゃないでしょ。喜劇でしょ。 
 
『イオン』やめた方がいいんじゃないか! 
確かに、ストーリーが二転三転して、ハラハラして本当に面白いけど!! 
「今夜、デルフォイのアポロンの神殿に火を放とう!」のくだりとか!アポロンの神託が外れるところなんか、私も今読んでもドキドキしちゃうけどっ! 
女役が足りないし、私にクレウーサを演るのは無理だ…! 
 
 
山田「じゃあお前、どんな役やりたい?」 
 
「ディオニュソスっ!!ぜひ!ぜひディオニュソスをやらせて頂きたい!!」 
 
私っ一度でいいから、
ディオニュソスみたいに、汚い言葉で罵られたり、髪の毛切られそうになったり、縛られたり、ムチで打たれたりされてみたい! 
いや、私はされたくないけど、ディオニュソスとしてならされてみたいっ! 
 
山田「俺は、カッコイイ役ならなんでもいい!黒川は台詞がほとんど無ければ、舞台上がってもいい、って言ってたんだけど!」 
 
 
――で、みんなの希望を突き合わせてみた結果、 
むしろ
「ギリシャ喜劇」なんじゃないかと。 
 
私「――喜劇の『蛙(かわず)』ならみんなの希望にそえるんじゃないですか!?」 
 
私が
ディオニュソス、 
山田先輩が冥界の裁判官
アイアコス、 
それで黒川さんが
ハーデスやれば完璧じゃん!!ハーデス様ほとんどセリフ無いよ!! 
 
山田「でもハーデスと一緒に登場するペルセポネーはどうするんだ!?」 
 
 
「そんなん黒川ハーデスがダッチワイフを小脇に抱えて参上すりゃあいいんですよ!!」 
 
↑こんなカンジで。爆笑王じゃね?こんな奴。 
 
 
――っつーかそれ以上に問題のシーンがあるわよ。 
 
私ことディオニュソスが、アイアコスにムチで打たれながら、アポロンの名前を叫ぶシーンよ! 
 
――ごめん、
多分そこでディオニュソス…興奮してわけ分かんなくなっちゃう可能性あるわよ。 
 
だって、アイアコスにムチ打たれながらアポロンアポロン叫ぶなんて、そんなの私の夢だもん!! 
ディオニュソスのセリフの
「もっと!もっと打ってくれ!!」とか、マジ見とけ!私が渾身の演技を見せてやるよ!! 
 
 
――と、まあ、多分この計画は冗談で終わってしまうとおもうのですが、でも、ほんと面白そうだなぁー!! 
 
衣装作ったりするのとか超楽しそう! 
私、ハーデス様の服とか超がんばるよー! 
長い黒いカツラとか用意してさ! 
 
アポロン出てくるなら、衣装とか超作りたい! 
金髪のカツラ用意して、真っ赤なマントと金の竪琴!!うわあーっ楽しそう! 
 
それで背景もデルフォイがそこにあるかのごとくに綺麗に描いてさ! 
あと、ギリシャ劇だと仮面をかぶって演じなきゃいけないから、仮面も作ってさ…! 
 
それで、
ディオニュソスの格好して、ディオニュソスの仮面をかぶって!そんで『このディオニュソスが、人間にとって最も優しい神であり、同時に最も恐ろしい神であることを思い知らせてやるわ…!』言いてぇーー!!超言いてえ!! 
あの狂気に満ちた笑い声で叫んでみたい!一度でいいからディオニュソスになり切ってみたいよっ!! 
 
『劇神ディオニュソスが支配する舞台の上では、人間は誰にでもなれる。 
神を非難する者にも、また神自身にも!』
って感じ!まさに!! 
 
 
そうそう、劇はもともと、観客を楽しませるものではなく、
ディオニュソスを楽しませるものだったので、ディオニュソスの祭儀の時にか上演できなかった。 
で、その祭儀っていうのは11月〜12月に行われたから、学祭の時期にもぴったりじゃん…! 
やりてえー! 
 
 
あ、そうだ!これだけ。 
『イオン』はアポロンに対する罵詈雑言の嵐で、アポロンがサンドバッグ状態ですが、これを作ったアテナイ人が本当にアポロンを嫌っていた、というわけじゃないです。 
現実のアテナイ人がいかにアポロンに愛されようとしたか、いかにアポロンを自分のものにしようとしたか、そしてそれが無駄に終わったか…。その背景を知ると、「アポロンが憎い!」という言葉が
「本当はあいしてる!」っていう叫びに聞こえてくる!(笑)。 
 
また、アテナイ人にとってご先祖様であるクレウーサがアポロンに犯された、というのも、アテナイ人が比較的新しく作った神話です。「アポロンは俺たちの先祖を犯して関係を持ったんだ!だから俺たちのことをもっと愛してくれ!」というアテナイ人の勝手な願望が神話に反映されているだけ。 
だからむしろレイプされてるのはアポロンの方だろ! 
 
もう一つアポロンを弁護するためにギリシャの劇中の言葉を引用すると、 
 
『ゼウスでもポセイドンでも、そしてアポロンでも、犯した女にいちいち謝罪を渡してたんじゃ、神殿の宝物庫がとっくのとうにすっからかんになっとるわ!』 
 
――もうこれが真理なんだろ。 
 
 
 
あ、それと前回書いた黒川さんの「オルフェウス神話」。 
貴重なものを頂いてしまったので、私も日本語に訳されていない、
アポロン讃歌集「パイアーン」を訳してお返ししておきました。 
オルフェウス讃歌なんか研究してる奴には、おそらく永遠に読むことがないであろう、最も輝かしい讃歌だ!! 
いいか!アポロン讃歌はオルフェウス讃歌などに負けはしないのだ!!貴様に見せてやる、讃歌とはこういうものだ!! 
 
――という気持ちを込めて送っておきました。 
そして、「むしろ私たちで、日本語に訳されてないギリシャ神話を訳して……印税でガッポリ儲けねえ?」 
みたいな話も出た(笑)。 
 
ギリシャ語にはたくさんの方言がありますが、私は
アイオリス方言ならできます。(↑のアポロン讃歌もアイオリス方言だから訳せたのよ…) 
黒川さんは
ドリス方言とアルカディア方言ができると言っていたので、二人で力をあわせれば、ギリシャの大部分は網羅できる! 
でも、黒川は別にオルフェウスの専門じゃないし、私もアポロンの専門じゃないし、っていう…「アポロンの専門じゃない」なんて、自分で言ってて泣ける…! 
とりあえず私、もっとギリシャ神話の勉強がんばらなきゃと思った。 
 
あーなんかやりたい事いっぱいあるのに、計画倒れで終わっちゃうのって人生損してるよな!絶対な!! 
 
 
黒川邸突撃レポートは次回あたりにかけると思います! 
まとめるにあたって、どうしても手に入れなきゃいけない資料が2、3、あるんだ…! 
 
――拍手ありがとうございます!! 
お返事は続きに書きます!少々お待ちを…! 
  
 

 

2008. 11. 17
      ハーデス叔父貴と俺 +拍手お返事

(→軍神アレス。ハーデス様のただ一人の友人。 
私のギリシャ神話妄想の十八番に、 
「ハーデス叔父貴と俺」妄想っていうのがあるんですけど…。 
 
アレス「叔父貴ィー!
この前戦車で事故っちゃってさ〜!新しい馬買ってくれよー!」 
 
ハーデス「……」 
 
――… 
アレス「俺さぁ、アフロディーテとは不倫関係だからさ、なかなか会えないんだよ…。叔父貴も、奥さんとは冬しか会えないんだろ?一人寝の夜をどうやってしのいでるんだ…?」 
 
ハーデス「我慢。」 
 
――というように、
とにかく自分がアレスになって延々ハーデス叔父貴に話しかける、っていう妄想:「ハーデス叔父貴と俺」。 
「藤村さん、さっきからずっと黙ってるけど、何考えてるの?」って時はだいたい「ハーデス叔父貴と俺」。もしくは「アポロンとsing a song」「俺様はディオニュソス」の3本です。 
 
拍手ありがとうございます! 
以下、頂いたコメントのお返事です。(11月10日〜15日) 
→続きを読む
  
 

 

2008. 11. 18
      私はアポロンと戦うことにした/先生、アポロンのチン毛が…
+拍手のお返事

(→ディオメデスvsアポロン in「イリアス」。 
 
負傷した英雄アイネイアスを助けるために、危険をかえりみず戦場のど真ん中に降り立つアポロン。 
この好機を見逃すはずがないギリシャ軍のディオメデスは、二人に三度切りかかる。アポロンはアイネイアスを庇いながらその攻撃を三度退ける。 
しかし四度目に曰く、 
 
「鎮まれ、人の子よ!そなたら地を這う人間ごときが、神たる私と同格などと思うなよ!」)
 
 
 
――明日、ものすごく尊敬する先生に対して、 
「アポロンは普通はチン毛がありませんが、どうしてこの神殿のアポロンにはチン毛があるのですか」 
 
という、最高にイカれた質問をしなければならないので本当に憂鬱です。 
しかも私、先生からは、チンコのチの字も口に出したことのない高潔な人物だと思われていて…! 
 
もう「この子にとってチンコなんて想像上の物体でしかないだろうから、ある意味ペガサスみたいなもん」くらいのトーンなのよ!! 
そんなわけないじゃん先生!チンコがペガサスなわけないじゃん!!
 
 
あーどうする!?なんて切り出す!? 
「先生、アポロンの股間のペガサスにはどうしてたてがみが…」 
――いや、ここは季節に合わせて、
「アポロンの松ボックリには…」「アポロンの焼きイモには…」!? 
 
一体アポロンの股間にあるのは何なの!?ペガサスなの!?松ボックリなの!?それともイモなの!? 
股間がイモでアイツが神で…もう意味が分からないわよ!!
 
 
 
 
――えーそんなわけで、実は私はこれまで、ギリシャ神話の勉強に関しては 
ずっとアポロンを避けて避けて避けまくっていたのですが…。 
というのも、昔一度アポロンを発表で使って大失敗したことがあったからで…! 
 
もう完全なトラウマよ!
アポロンに後頭部を手で押さえられた上に顔面にヒザですよ!! 
ああもう絶対アポロンは私の手に負える男じゃない!と!!そう思っていたけど、 
 
先生「でも、アポロンの問題とぶつかるたびに、怖がって避けてたんじゃだめだよ。いつかはアポロンと戦わなきゃいけないんだよ。――一度でいいから、勇気出してアポロンに切りかかってみなさい。」 
 
――弱音を吐くのはもうやめだぜ。 
先生!私、やるわ!!やってやるわ…!アポロンの顔面にヒザ入れて鼻からイコール(霊血)ドクドク出させてやるわ…! 
 
――という完全な売り言葉に買い言葉で、しばらくアポロンと戦ってみる…もとい、アポロンを勉強してみることにしました。そしてその流れで
ディオメデスvsアポロンを↑で描いてみた次第です。 
 
っていうかディオメデス、アポロンに勝ってないな。…全然取り逃がしてんな…! 
そしてよく考えたら、
ディオメデスよりアイネイアスになりてえよ!アポロンに助けられてえ!そして包帯巻いてもらったら…そしたら私はアポロンの腕の中でそのまま果てるわ…。(アイネイアス死んでねえけど。) 
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 
追記: 
え〜今日先生に聞いてきました。 
 
私「あの〜先生…どうしてこのアポロンには…え〜…
陰毛があるのでしょうか。」 
 
先生「分からん。」 
 
――勇気出して聞いたのに!!「分からん」かよ!!
 
ちなみに、神殿のレリーフの神像(人物像)に、
チン毛があるか無いかっていうのは、神殿自体の存在意義を決定しかねない重大な問題なんだぜ…! 
(チン毛がある=大人。神殿に大人の状態で(アポロンが)描かれてるということは、その神殿は大人に関わりがあるということ=参拝者は大人。とか…。参拝者層を勘違いしてたら致命的なミスにつながるという…。) 
 
でも、やっぱりアポロンは面白いなあ…!チン毛あったりなかったり…。前5世紀にアポロンの神殿が破壊されたのはどうしてなんだ?ギリシャ人でもアポロンを恨むことがあったんだろうか…?うーん、面白い!! 
 
 
●「絶対やれる!ギリシャ神話」見ました! 
音楽対決で負けたアポロンがドン切れこいた、というエピソードで、「アポロン心狭いな!」というツッコミが入ってましたが…あのさ…アポロンって音楽の神様よ。 
そのアポロンに対して、
「音楽とは人の心を動かすものだ。だから人を沈黙させてしまうお前の音楽は音楽じゃない。」なんて言葉を吐いて、アポロンが怒らないなんてどうして思う。…アポロン、すげーショックだったと思うよ…。私も聞いてて心が痛くなったわ…竪琴だけがアポロンの慰めなのに…! 
でも、相変わらずディオニュソスがすごすぎる…!なんだあのスーパーエンターテイナーっぷり…!!いいなあー! 
 
 
拍手ありがとうございます!! 
とても励みになっております。 
 
そしてコメントもどうもありがとうございます! 
いつもながらお返事が遅くなってすみません…!実生活の方でアポロンにボッコボコにされてたのよ。 
 
拍手&コメントを頂くのはサイトやってて一番嬉しいことで、お返事を書かせて頂くのもとても楽しいです!ですが、私は時間の使い方が本当に下手で…お返事はちゃんとしたのを書きたいしで、遅くなりがちで申し訳ありませんが、気長に待っていただけるとうれしいです! 
 
以下、拍手のお返事です。(11月15日〜22日) 
→続きを読む
  
 

 

2008. 11. 25
      シスコンのアポロンも大好きだ…。 +拍手のお返事

(→アポロン&アルテミス。 
この双子はお互い言葉が無くても、深いところで繋がり合っているような感じ…! 
 
アルテミスを汚すような男はアポロンが絶対許さないし、 
アポロンを裏切るような女はアルテミスが絶対許さない。 
 
そして
アポロンの好みの女はどう考えてもアルテミスっぽい女(処女、潔癖、ウブ等…)だし、じゃあふたりで結婚すれば全部丸くおさまるんじゃね? 
 
「銀の弓持つアポロンと、金の矢そそぐアルテミス」…もうこの字面からしてイイ!! 
ちなみに、私はどっちかというと
姉弟派です。ギリシャ人は双子に対して兄とか弟かの序列をつけないけども、アポロンが弟の方がしっくりくるかんじ…!) 
 
――すみません、前回日記の字数制限で引っかかって、拍手のお返事が全部書ききれなかったので、ここで。 
 
拍手ありがとうございました!以下、頂いたコメントのお返事です!(11月23日〜25日) 
→続きを読む
  
 

 

2008. 11. 29
      復讐の時が来た〜トロイの木馬大作戦〜

(2008年10月13日の日記参照
 
――先日の飲み会で、「Garden of Delights」のはなこさんとその彼氏さんに、
アポロン&ハーデス砲を食らい、命からがら逃げ帰ってきた私。 
 
私『黒川さん!黒川さんっ!助けてください!アポロンとハーデス食らわされて私っ興奮で殺されかけました!!――知恵を貸して下さい!私、あやつらに復讐の鉄槌を食らわせてやりたいんです!! 
 
黒川『藤村さん…童話「三匹のこぶた」のように、狼に対してレンガで家を造っているようではいつまでたっても狼に勝てません。 
 
――狼の死体でできた家です…!狼の死体の山で家を作るのです!―― 
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 
 
今宵、ついに復讐の時がきた…!! 
今夜、再びはなこさんたちと飲む約束を交わすことに成功した私! 
軍師・黒川の知略を借り、
あの2人をヒーヒー言わすための復讐劇が… 
静かに幕を開けたのである――!!
  
 
私「…でも、あの二人を驚かせるのは難しいですよ…。私、前回捨てゼリフで『次回覚えとけよ!!』みたいなこと言っちゃったし、あやつらも相当警戒して来ると思うんです。」 
 
黒川『大丈夫です。
難攻不落の城を陥落させる策があります…鉄壁の防壁を崩す方法が! 
 
「なんと!?ぜひお聞かせ願いたい!!」 
 
黒川『いいですか、
外側からは絶対に破れない防壁があるのなら…内側から開けさせてやればいいんですよ――』 
 
私「そ、それはまさか…!?」 
 
黒川『そう、
『トロイの木馬』!!ギリシャ神話の中で、難攻不落のトロイを陥落させた木馬――!贈り物を装って相手の心に忍び込み、油断したところを…。フフフ…絶対に逃げ切れませんよ…。 
 
さっすが黒川ぁああーーーッ!! 
うわあぁああこいつが看守のメタルギアソリッド絶対逃げ切れねえええーー!!
 
 
『トロイの木馬』作戦…!なんという名案!それでいかせてもらうわ! 
ありがとう黒川…いや、知将オデュッセウスよ!! 
 
 
――そんなわけで、『トロイの木馬』作戦を遂行するために必要なものを用意します。 
ギリシャ神話の中では、贈り物の木馬の中に兵士を潜ませてトロイに侵入したわけで…… 
そう、
「木馬」と、そこに潜ませる「兵士」にあたるものが必要です! 
 
フフフ…あの二人を油断させるのに最適な「木馬」があるのよ。 
はなこさんがギリシャに行ったとき、デルフォイにある
「ホテル・アイオロス」を写真におさめることができなかった、と仰っていたので、まずその写真を用意します。 
 
 
↑「ホテル・アイオロス」。ついでに、「カフェ・アイアコスの部屋」も。 
 
これを、
「ホテル・アイオロスの写真ですよ。」と言って彼女に渡す。 
 
でも、
私はこの「木馬」の後ろに「兵士」を潜ませる! 
そう、この写真とまったく同じ大きさで、
 
 
 
↑…
はなこさんが好きなミーノス&アイオロスと、彼氏さんが(多分)好きなポセイドン様の絵を!! 
 
…ていうか黒川がせっかく練ってくれた作戦なのに、「兵士」が弱すぎで申しわけない!私、星矢のポセイドン様とか初描きでもうほんとひどい!すみません!!でも、がんばって描いたので、喜んでくれるとすごいうれしいわ…! 
 
 
↑こんなカンジで写真の後ろに同封。(まだ写真現像できてないので、ヘルメスの写真で代用) 
 
まあ、びっくりはしてもらえると思うんだ! 
まさかホテル・アイオロスの後ろにミーロスがあるとは思うまい!! 
 
 
私「こちらアキレウス。オデュッセウスよ、ついに『木馬の計』が実行に移される時が来た。武運を祈っててくれ!」 
 
黒川『ああ、アキレウス!そなたに神慮があらんことを!――って藤村さん、本当に神話のアキレウスみたいに、
アポロンの反撃を食らってアキレス腱を矢で射られて死んだりしないで下さいよ。』 
 
お前はいつも一言多い!! 
アポロンの反撃…!食らわないように気をつけるわ…!! 
 
それじゃあ、これから「木馬」を携えて、はなこさんたちと飲みに行ってきます!! 
 
アポロンとポセイドンが建てしトロイの城壁を…私は今宵、破る!! 
 
無事作戦が成功したのかどうかは、また続きに書きます!! 
喜んでもらえるといいなあ…!ああ、不安だけどワクワクしちゃうよ!! 
 
 
あっ、「絶対やれる!ギリシャ神話」、今日はちょうどトロイ戦争のことらしいですね! 
見事作戦が成功して、黒川と祝杯を挙げつつ観たいわ…! 
 
では、また後で! 
..17:26
 
 
 
 
 
  
 



藤村シシン
古代ギリシャ・ギリシャ神話研究家。
高校で出会ったアニメ『聖闘士星矢』がきっかけでこの道へ。東京女子大学大学院(西洋史学専攻)修了。

◆著書『古代ギリシャのリアル』(実業之日本社)。◆ NHKカルチャー講座講師。◆2020年オリンピック採火式NHK生中継内、古代ギリシャ語同時翻訳。 ◆平成28年 東京国立博物館『特別展・古代ギリシャ』公式応援サポーター。 ◆UBIソフト『アサシンクリード・オデッセイ』公式コラボ ◆古代ギリシャナイト主催。 など。

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2008. 11. 29 復讐の時が来た〜トロイの木馬....
2008. 11. 25 シスコンのアポロンも大好きだ....
2008. 11. 18 私はアポロンと戦うことにした....
2008. 11. 17 ハーデス叔父貴と俺 +拍手お....
2008. 11. 13 ギリシャ悲劇を演るなら、私は....

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