オリンピック始まりますねー! ああ、古代オリンピックとは直接の関係まるで無しですが、やっぱりわくわくしちゃうよ!! でも、この時期、古代ギリシャ史のお偉いさん方は大変らしいよ。 オリンピアのヘラ神殿での聖火の点火式とか、 「遺跡が荒れるからホントやめて!点火式他のところでやって!」っつって毎度抗議してますけど、すでに最初からボロボロじゃん!! っていう。 この前も、 日本人の方の遺骨を、オリンピアの聖域で散骨してる現場 を見つけて、羽交い絞めにして止めた とかなんとか…。 「ウワーー!!止めて下さいっ!何百年後かの考古学調査で骨が見つかって、『古代ギリシャには日本人がいた』ってことになったらどうするんですかッ!」っつって! (遺跡から何かを持ち出すのも、遺跡に何かを置いてくるのも、多分300万くらいの罰金刑になります。) あとは、目を離した隙に、息子がスニオン岬のポセイドン神殿によじのぼってるのを見てキレて、一本背負いでブン投げた 先生の話とかも聞きます。 「俺はポセイドンとは家族でも兄弟でも何でもないのに、血のつながった息子に一本背負いをかけた」 絶対ヤだよそんな親父!! 何はともあれ、開会式楽しみです!! 拍手のお返事は次回に…!すみません!ありがとうございます!! ギリシャ旅行記、今週中にはアップできると思います。遅くてすみません。 ..20:27
2008. 8. 14 ソンディ・テストをやってみた (+オエビ練習/拍手お返事)
(→なんとなくディオニュソス描いてみました。美青年なのに、笑いを取るためならこえだめに頭から突っ込める ような彼がとても好きです。) 突然ですが、今私の周りだけで流行ってる 「ソンディ・テスト」 なるものをやってみようと思います。 ソンディ・テストとは、「ロールシャッハ・テスト」と並ぶ有名な心理学の精神分析法の一つです。 「8枚の顔写真の中から、自分の好きな顔、嫌いな顔をそれぞれ2枚ずつ選ぶ」を6セットやることで、自分の「4つの衝動」のタイプが分析できるという…まあ、心理テスト みたいなもんです。 ttp://www2.osk.3web.ne.jp/~hani/szondi/ (↑ここのページでやれますが、古い顔写真とか見るのがイヤな方には向かないかも。) さて、やる前に一言言わせてもらうなら……「ご冗談を」、と。 好きな顔と嫌いな顔選んだくらいで私の心を分析されてたまるかよ!と! ――そんな反抗心を胸に、いざテストを受けてみます! <私の結果> ●性衝動 +0タイプ 「ある特定の人への盲目的な愛情表現型。 個人的な愛情欲求が高まり、それが満足できないので、 かえって積極的なアプローチも、受動的奉仕もできない。」 全く否定できないどころか「ある特定の人」ってこれあれでしょ!? 完全にサガ様のことでしょ!!? もしくは、ギリシャ神話とか、ハーデス様とかでしょ!?完全に当たってる! ●発作衝動 --タイプ 「激情はあるが外に出すことを抑圧する内的恐慌型。 荒々しい感情を押さえて、暴発しないように努めているので、 内心は不快感や不安感が増大して、パニック状態になっている。 感情爆発を押さえているので楽しくない感じ。」 っつーか 本当に激情のままに動いたら今頃ギリシャにハーデス様のでーっかい神殿を建ててるよ!! そして私はそこの神官になってある程度一生終わらせてやるわ!! 当たってる!当たってますけどね、この結果! ●自我衝動 -+タイプ 「自己万能とこれに対する禁止が調和している自己抑制型。 一方ではあらゆる事に万能でありたいと望むが、 これを制限しようとする働きもあるので、あまり問題にはならない。 禁止傾向が強まると破壊的になりかねない。」 ちょっと待ってよ、この「-+タイプ」とか、「+-タイプ」ってのが一番バランス取れてる結果だろ!?じゃあせめて 「お前は英雄!」 とか、 「お前以外、皆、愚民!」 みたいなこと書いてくれよ!!上二つの結果でちょっとショック受けてるんだからさあ!! ●接触衝動 *+タイプ 「密着した結合と、古いものも新しいものもほしい集中不良型。 古いものとしっかり結びついたまま、古いものにも新しいものにも 興味があるので精神集中ができない。 注意が散漫で、一つのものを確実につかめない。」 私のガラスハートが丸裸だよ!! …ってか、ちょっと待って、なんでこんなめちゃくちゃ当たってるんだ!しかも私、グズグズのダメ人間!! どうして顔の好み選ぶだけでこんな深いことがわかるんだよ!!どういう仕組みなの、これ!? ――と、いうことであまりにも感動したので、ちょっと サガ様になりきってこのテストを受けてみようと思います。 私「私はサガ様、私はサガ様…」 <サガ様になりきって答えた結果> ●性衝動 0-タイプ 受動的で自己犠牲を伴う献身型。 個人愛、人間愛、攻撃性は抑圧されている。 極端な場合はマゾヒズム、ホモ。 しかし一般には日本人によく見られる反応である。 ●発作衝動 *-タイプ 自己を社会から隠し、 良心は、善と悪との葛藤に苦しむ隠蔽良心葛藤型。 邪悪な欲求と、善良な良心とが対立して、内的なパニック状態となっているが、 それを社会行動には出さない。本人は苦しいが社会的には問題無い。 ●自我衝動 0+タイプ 宇宙への無限な空想発展型。自我拡大、夢見がちで未来思考。 極端な場合では色情狂 、宗教妄想者もでるが、詩人、哲学者にも多い。 思春期に一時的に見られることもある。 ●接触衝動 0*タイプ 人やものに頼るべきか、別れるべきか迷う意志不定型。 伝統的な古い観念や両親に従うべきか、反抗すべきか、意志の決定に迷う。 執着も離反もできなくて、対象との接触に不幸な結果を招くことが多い。 ――私って、もしかしてサガ様だったんじゃね? すごい合ってない!?私の中で、サガ様ってこんな人よ?!私、いつでもサガ様になれるじゃん、この先!! ちなみに、アイオロスにもなりきってやってみたんですが、それは全然当てはまってなかった…私では英雄の心理にはなりきれない…。 ――そんなわけで、最初に紹介させてもらったリンク先でソンディ・テストが出来るので、興味がある方はぜひ。3分あれば出来ます。 ただ、やり方間違えると、生きる気まんまんなのに 「生きる屍」 とか、 「要するにお前は糞野郎」 とかがじゃんじゃん出るらしいんで、ちゃんと説明読んでやった方がいいです。 あと、みんなでやった結果を見る限り、このテストは基本的にポジティプなことを言ってはくれない …と思う。ただ単に私の周りが糞野郎ばっか ということも考えられるけど(笑)。 私は、「激情を表に出せずに内的パニック状態」「注意が散漫」という結果にかなり滅入った…当たってるだけに。でも、みんなもそんなもんだったんで、あんまり好ましい結果が出なくてもそれが普通だと思います。 私は、心理学のことはよく分からないので恐縮ですが…。 とにかく、とても面白かったし勉強になりました! ●近況 ●なかなか更新とかできずにすみません…ギリシャ旅行記とかまとめるだけだからパパッと更新したいんですけど…、でも、まとめてる時にあの時のテンションにならないとダメなんですよね…!書いてても、「いや…この時はもっと興奮してたからこういう表現じゃなくて」とか…。もうまとめるというより、テンションを上げる作業 ですよ!本当に、どうやったらこの平凡な生活の中でデルフォイに行った時のテンションに持ち込めるんだよ! ということで、早めに続き書きます。すみません。 ●色々お返事遅くなっててすみません! ●バトンありがとうございます!後で答えさせていただきます! ●それと、mixiの方も。どうして私だって分かったんだろう…ちょっと嬉しい(笑)。すみません、あんまりmixi使ってないんでかなりどうしていいか分からないんですが、あとで何かしら連絡します、すみません! ●拍手押して下さったかた、ありがとうございます!励みになります! 10回押してくださる方とか、すごく手間なのに…本当にありがとうございます。 以下、拍手のお返事です! →続きを読む
相変わらず、お返事が遅くなってしまってすみません! 「私、なんて送ったっけ?」という方もいるかと思いますので、頂いたコメントを載せさせてもらっています。こういうのが嫌な方がいたら申しわけありません! ●7月29日1:09 ギリシア日記が面白かったです。 半端ないテンションと凄まじい知識に圧倒されましたw …ありがとうございます!これからも楽しんで頂けたらとても幸いです。テンションはまだまだうなぎ上りだぜ! ●8月2日 0:43 トップのイラスト、ギリシャの森閑とした、それでいて壮大な夜の大気までが伝わってくるようで、見るたびに心吸い込まれてしまいます。サガが歌うことだけに無心になっていそうな隣で、ひそかにカノンが涙を伝わせている姿も、理由を探るよりも理屈でなく心に染み通ってきます。シシン様のイラストは、キャラと風景と、そして付けられてるコメントと、一石三鳥以上に味わい深く楽しませていただけて大好きです。日記の神話のお話も、大変興味深く笑わせていただいてます。素敵すぎるサイトを、いつもありがとうございます!! …こちらこそ、素敵すぎるコメントをどうもありがとうございます!なんだか、私の絵にはもったないような細かい場所までお言葉を頂けてとてつもなく嬉しいです。特に、カノンの涙を指摘して下さって本当に嬉しいです!縮小したら潰れてしまいましたし、「これは…誰も気づいてくれないだろうなあ」なんて思っていたので…コメントを頂いて、「ああっ、お気に留めて下さった方がいたんだ!」と感激いたしました…!しかも、清閑さとか、夜の大気とかを表現したいと思ったので、そのことも仰って頂けて…!あ〜超幸せです!ありがとうございます!!私自身も、夜の神殿でバックが一面の青、という構図がとても好きなので、違うバージョンでまた描きたいなあと思っています。日記なども楽しんで頂けてうれしいです!頂いたコメントに恥じないようにこれからもがんばります!本当にありがとうございます! ●7日22:20 こんばんは、うみです。…そうなんですか、アポロンってチン毛ないんですか!!(驚愕)知らなかった…世の中まだまだ知らない事だらけです。また、ハーデス様の像について詳細を調べてくださる方もいたとは素晴らしい。写真を提供された方と、調査をされたお二人は全くお知り合いでも何でもないのに、一つの謎に向かって皆で賢明に裏付け(?)を取るって、とっても不思議…ネットって凄いなあ。シシンさんのサイトの愛の力ですね。 …うみさん、こんばんは!ハーデス像についての一連の出来事は私も本当に感動しました…みんなすごい!ネットってすごい!!って。だって、私じゃあ絶対分からなかったことですし…!愛の力と言って頂けて光栄です。でも、ほんと100パーセントみなさんのお力のおかげですよ!このサイトはみなさんの愛を原動力に動いております!(笑)うみさんのコメントも、本当にいつも力になっています。ありがとうございます。 ●8日13:13 こんにちは。先日は丁寧な返信をいただきありがとうございました!こちらこそとても嬉しかったです。RNです。実は私、医療系の仕事をしているのですがサイト名の「セレーネース」をみて「セレネース」という薬があることを思い出しました。「セレネース」はぶっちゃけ精神科の方に使うことの多い、興奮を静める薬なのですが「月」って英語でもrunaticとか狂気を表す言葉なので、この薬にこの名前をつけるとは製薬会社やるなーって、シシン様のサイトを見て一人納得していたのです。が、調べてみたらどうも違うようでセレネースは「serene(静かな・穏やかな)」と「ace(優秀な)」をあわせてつくった名前だそうです。でも「セレネ」がそもそも月の女神ですよね。(アルテミスとの区別がわからない私です・・・。)なんだかめぐりめぐって元に戻ったような不思議な感じがして、シシン様には何の関係もないのですが思わずメールしてしまいました。コメントし辛い内容ですみません。誰にも言ってみようがなかったのでつい。ちなみにオマケで有名なアッペンデックスは「虫垂(=盲腸)」のことで、虫垂炎のことはもっぱらアッペ、アッペと呼んでおります。就職して真っ先に覚えた言葉のひとつです。弟子を盲腸呼ばわりのムウ様は流石だと思った覚えがあります。またも長くなってしまい、申し訳ありません。ギリシア旅行記、楽しみにしています。暑い日が続きますがおかラダにはどうかお気をつけて。 ps 仕事柄、リアルちんこに慣れてしまった私ですがアドレセント設定の人にはまだ出会いません。その希少さがまた神っぽくてイイんでしょうかね? … こんにちは!こちらこそ、先日はどうもありがとうございました!へえ!そんな薬があるんですね。サイトの「ステロー・テース・セレーネース」の「セレーネース」は、格変化してるので、原型は「セレーネー(セレネ)」です。仰るとおり、月の女神の名前です。アルテミスも月の女神ですが、セレネは「月そのもの」といった感じの女神です。英語のsereneは、多分ラテン語の「serenus(澄んだ)」からきていると思うので、ギリシャ語の「セレネ(月)」とは関係なさそうですが、発音は偶然で面白いですね!医療系はギリシャ語語源のものがけっこうあって私もたまに「おおっ」と思う時があります。「クモ恐怖症」の専門用語の「アラクノフォビア」 とかがまんまギリシャ語なので、「ギリシャ語きたーーっ!」 といつも思います。アッペンデックスが盲腸という話、聞いたことあります!そういえば、ギリシャ語では「双子座」と「睾丸」は同じ単語なんですが、それは医療系の専門用語には取り入れられてないんでしょうか?(笑) 私も、 「俺のコカンはアドレセントだぜ!」 と言ってくる人には会った事ありませんね…。確かに希少だからいいのかもしれませんね!コメントありがとうございます!ギリシャ旅行記、がんばります!RNさんも、暑さに負けずにお仕事頑張ってくださいね! ●10日2:26 いつもキレイな見させて貰ってます!! …ありがとうございます!! ●11日16:02 はじめまして、藍原と申します。今回始めて拍手をしました。以前からサイトを拝見し、爆笑させてもらっています。黄金の皆さんやギリシャ神話好きの私にとっては素敵過ぎるサイト様です。ギリシャ旅行記も楽しく拝見させていただいています。イラストも繊細で(特にサガ様)素敵です。8/8のの日記のスニオン岬の記事を見て、思いついたことがあります。カノンやロス兄さんとかがオイタをした時に、サガ様が一本背負いでスニオン岬の水牢にブン投げるシーンが一瞬で思い浮かびました。最初の拍手で妄想失礼しました。これからもがんばってください。応援しています! …藍原さん、はじめまして!拍手&コメントありがとうございます。サイトやイラストをほめて頂いてとても嬉しいです!ギリシャ神話もお好きなんですか!いいですよね、神話…!サガ様の一本背負いはむしろ食らいたいですね!巴投げとか(笑)。「うおりゃあああっ!っしゃあ!一本――っ!!」 とかいってカノンあたりをいつもブン投げてそうですね、サガ様。素敵なコメントをありがとうございます、これからもがんばります!! ● 12日4:01 ままま…待ってましたっ!ギリシャ旅行記更新を!あのテンションと感嘆する神話のハーモニーが堪らなく好きです!ギリシャへの、神話への愛が伝わってきますvこの旅行記を拝読して以来、ギリシャは憧れの地になりました。次回も楽しみにしておりますv …嬉しいです!!ギリシャ旅行記、遅くなりすぎて「もう誰も待ってないんじゃねえか…」と心配だったので、「待ってました」とおっしゃって頂けることが一番うれしいです!本当に!!うわーありがとうございます!!これからも、旅行中のテンションをうまく表現できるように、また神話を面白く書けるようにがんばります!コメントありがとうございました…!! ●13:07 ギリシャ旅行記、読ませていただきました。ギリギリの春の訪れ、おめでとうございました! きっと、奥さんを帰すのを渋るハーデス様を、毎年部下の皆様が総出で説得しているはずです(笑)! それにしても、こんなに抱腹絶倒の頂点に立っているのにこんなに勉強になるようなサイトがいまだかつてあったでしょうか。今回の旅行記はイラストもたくさんあって、惚れ惚れしながら拝見しました。いつもながら素敵ですね。このサイトに出会えて本当によかったです! …ありがとうございますー!!というか、頂いたコメントにえらく萌えました。毎年、部下のみなさんが総出で説得…絶対してるって、それ!! (笑) みんなが執務室にかかってるカレンダーをチラチラ見ながら、「ハーデス様……もう…2月末じゃないスか?」 とか言いにくそうに言ってそうです。報復絶倒で勉強になるとかまじで嬉しいお言葉です!今回の旅行記はなんか説明部分が長くなってしまったので、せめて合間合間にイラストを入れたのですが、イラスト共々楽しんでいただけたのなら本当に嬉しい限りです。出会えてよかったとのお言葉、うれしくて舞い上がっちゃいます!本当にありがとうございます! ●13日0:20 神託所を一瞬託児所と読んでしまった晴と申します。いつも楽しく拝見しております。たけうちさんから教えて頂いたのですが、すっかりコンテンツ(特に旅行記)に嵌ってしまい、日参しております。今後ともがんばってくださいませ! …え!?たけうちさんのご友人の方ですか!?うおー嬉しいです!ようこそ、晴さん!!コンテンツを気に入って下さって超幸せです!今後ともがんばります!たけうちさんにもどうぞよろしく!(笑)
2008. 8. 19 2008年!バカ・オブ・ザ・イヤー
……馬鹿じゃないの…? いやもう、ほんと…馬鹿じゃないの…? …え〜…他大学の古代ギリシャ史の山田先輩(男:仮名) が… 「古代ギリシャの兵士の気分になってみたい」 という目的で、 この炎天下に10キロ以上ある鉄の甲冑を着て竹刀ふり回して走りまくってたら、脱水症状で倒れました。 山田 「36度の真夏日に大学で甲冑着て『俺は古代ギリシャの戦士だぁーーっ!皆の者ぉ!俺に続けェーー!!』とか一人でやってたら、倒れた…」 馬鹿じゃねえの!? もうね、倒れてた山田先輩を発見した学友の話によると、 大学の裏庭にさ、なんかさ、得体の知れない塊 が落ちてたらしいのよ。 何だこれと思って、いや、 人くらいの大きさ で、 でも 見た目は鉄の塊 なのよ。 で、よく見たらなんかこう 山田が鉄の甲冑をかぶって倒れてる感じ の ・・・山田!! 山田!?お前何してんの!?山田っ!?お前大丈夫かっ!? っつって、とにかくその甲冑を脱がそうとしたらしいんだけど、この炎天下でもうその甲冑が目玉焼きがジュージュー焼けるくらいの熱さなのよ!!もう全然笑えないよ!! 結局、水をかけまくって事なきを得たからよかったものの、 あんた一体何がやりたかったの?! 山田 「いや、古代ギリシャ人ってさ、夏にしか戦争しない だろ?でも、ギリシャの夏はすごい熱いのに、あんな甲冑着て戦うってのは実際のところどうなんだろうって…」 実際の古代ギリシャの戦場だったら 今ごろお前の肩の上に首は乗ってないよ!! 平和な日本の大学で竹刀振り回してるだけで脱水症状って! ギリシャなんて今の時期42度だぞ、42度!! お前なんか3秒でぶっ転がされてるよ! 山田「でも、これで俺の持論は証明できたぞ!」 私「エ?」 山田「やっぱり、夏の炎天下で長い間戦闘を続けるのは不可能!古代ギリシャの戦争は、非常に短時間なものだったに違いない!俺は15分でぶっ倒れたからな!」 …いや、その台詞を シュワちゃん とかが言うなら納得ですけど、頭しか使ってない文系のヒョロヒョロ男 が言うのは全然違うだろうよ!! そんなんじゃねぇよ、古代ギリシャの男はよ!! で、この話を聞いた時は、古代ギリシャ史の先輩方と所用で集まっていたので、 山田先輩の全快祝いというか、冥界から無事帰ってこれた記念 に みんなでぱーっと飲もう!ということになり、 山田 「藤村、教えてやろうか! 冥王ハーデスがどんなツラの男だったのかをな…!」 …っつーか、 古代ギリシャ史って軽くあの世見ないと結論出せないような学問でしたっけ!? ――そんなわけで、 冥界のステュクス河をバタ足で泳いで帰ってきた男・山田 を囲んでの飲み会と相成りました。 それでさ…やっぱ、古代ギリシャ史をやってる連中っていうのは違うね。 みんな普通だったら「山田、大丈夫だったの?」とか心配するじゃん。 なのに、みんなの第一声。 「「なんで俺たちも誘ってくれなかったんだよ!! そしたらみんなでファランクス(密集陣形)組んでもっと本格的にやれたのに!」」 もう馬鹿ばっかだよ!!古代ギリシャ史!! そんな中、私が興味深かった山田先輩の話があるんですけど…。 なんかね、もうあの時、完全に古代ギリシャ人になり切っちゃってたんだって。 だから「あっ、これヤバイ…死ぬ…」って意識朦朧となった時に、 古代ギリシャ人の思考回路で走馬灯が浮かんだんだって。 「あ、そうだ…死んだ後、冥界でいい待遇を受けるためには、レテ(忘却)の河の水を飲んじゃいけないんだ…!」 「それでこう言わなきゃいけないんだよな… 『私は星空と大地の息子。ムネーモシュネー(記憶)の泉から、何か飲むものを下さい。』」 「ああ…ハーデス、頼む!!ムネーモシュネーの泉の水を飲まないと…!」 ムネーモシュネーの泉の水を飲む前に、お前はポカリスエットを飲むべきだったな。 だいたい、「ムネーモシュネーの泉の水を飲まなきゃ」ってそれおめーギリシャ神話じゃねえべ。 いや、ギリシャ神話なんだけど…なんていうか、ゼウスが主神の普通のギリシャ神話じゃなくて、ディオニュソスが主神の方の分派の神話でしょうよ。ハーデスとか出てこねえぞそっちの神話にはよ!! どういう設定のギリシャ人でやってたんだよ! 山田「っつーか、藤村も修論で(冥界の裁判官の)アイアコスを取り上げるんだろ?じゃあお前もアイアコスになり切ってなんかやってみろよ!」 私 「私がアイアコスなら、山田先輩を『お菓子のカールを永遠に水無しで食う刑』 に処します。」 こんなふうに、山田先輩はかなりのアホですが、 でもとてつもなく頭がいいと思った。 だって先輩が身をもって示したように、この炎天下に甲冑着て激しい動きなんかしたらすぐ熱中症だよ。 だから古代ギリシャの戦争はすごく短時間だったのかも。 さもなきゃ、昔のギリシャは今よりも寒かったとか…? まあ、古代ギリシャの男は山田先輩なんかの10倍はスタミナがあるだろうけど…。 でも、ファランクスっていう密集隊形をとって攻撃するから、 周り中あつくるしい男だらけ ですし。それで3時間…とかは無理だろ…。 …まあ、これを証明するには…実証 するしかない!! 私「やっぱり、先輩方でファランクス組んで戦ってるとこちょっと見てみたいですね…!」 山田「だろー!?古代ギリシャにあこがれる男ならさ!一度はそういうの夢見るんだよ!!」 20万のペルシャ軍をたった300人で破ったスパルタ兵!!アテネ人に憎まれながらも最期までアテネを守り続けた将軍ペリクレス!!そういう強い男にあこがれるんだーっ!! 山田「藤村も戦史とか将軍とか研究しようぜ!神話なんかやってないで!」 私「分かってないですね… そういう屈強なギリシャの男どもが、アポロンの神託には一切逆らえない 、っていうシチュエーションがいいんじゃないですか。」 どんな屈強な男だろうが、左側からのくしゃみ一発で震え上がらせてやりますよ!! (※古代ギリシャでは、左側からのくしゃみは最悪の凶兆だった。戦いの最中にこれが起こった場合、ギリシャ人はあわてふためいて神々に対する供犠を行う。) …そんなわけで、山田先輩が無事で本当に良かったです! ていうか、本当に気をつけてください。救急車沙汰とかになったらどうすんだよ…! でも、 先輩方がファランクスを組む時にはぜひ見物させて下さい。 今日の日記はなんか興奮しすぎで分かりづらくてすみません! 後で冷静になった時に色々書き加えたいと思います…! そして、今は興奮しすぎてわけ分からなくなってるので、拍手のお返事はまたあとで、この日記に書き加えたいと思いますので、少々お待ちください!すみません! ..12:41
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会ったこともない山田先輩についついときめいてしまいましたwww 皆さん面白そうな人たちですね! きっと古代ギリシャ人もそんなノリだったんじゃないかと思います(ぇ ..8/20 10:06(Wed)
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ニィさん> ときめく要素は一つとしてナシですよ!!(笑)ただバカやって倒れただけですから…。でも、皆が面白い連中というのは本当です。本当に、古代ギリシャ人も、こんな連中だといいですね。コメントどうもありがとうございました。 ..8/25 17:59(Mon)
2008. 8. 23 拍手のお返事(8月17日〜23日)
拍手を送って下さった方、どうもありがとうございました!! このサイトの活力源です。ほんとうにどうもありがとうございます。 コメントを送って下さった方も、どうもありがとうございました。とても楽しみに読ませてもらっています。そして、いつもお返事が遅くなってしまってすみません! そんなわけで、以下、拍手のお返事です。(8月17日〜23日) →続きを読む
「私、なんて送ったっけ?」という方もいるかと思いますので、頂いたコメントを載せさせてもらっています。こういうのが嫌な方がいたら申しわけありません! ●8月1711:27 初めまして、古川と申します。何度も足を運んでは楽しませて頂いていたのですが、今回初めて書き込ませて頂いてます。シシン様のサガ様に惚れ込んでおります!年のせいもあって私のまわりには星矢好きがいないのです(いても兄くらい…)やっぱり、アニメがあってるとき赤ん坊な年なら仕方ないと思うのですが。色々お忙しいと思いますが、頑張ってください!!素敵なサガ様をありがとうございます! …はじめまして、コメントありがとうございます。私のサガを素敵と仰っていただけて嬉しいです。私もサガを描く時にはいつもサガ様に恋する一乙女(笑)としての気持ちを抱きつつ描いています。私もリアル世代じゃないので、周りに星矢知ってるひと多くありませんでした。古川さんもぜひ周りの人たちに星矢を布教なさってみてください!/これからももっともっと素敵なサガ様が描けるように頑張っていきたいと思います!コメントありがとうございました! ●19:34 初めてお邪魔します。なんていうかもう凄いですね 一言でいうと尊敬します!笑い死ぬかと思いました・・・・(笑)(特に旅行記)星矢好きにはまさに聖域ですものね〜ギリシャは。…はじめまして。コメントありがとうございます。笑い死ぬとまで仰って頂けて光栄です!ギリシャはあらゆる意味で聖域です! ●18日23:55 作品共々、拍手でも楽しませて頂きました!これからも頑張って下さい!応援しています! …拍手も楽しんで頂けて嬉しいです!ありがとうございます、これからも頑張ります!! ●19日9:33 どうもニィです!私もソンディテストやってみましたwwそうしたら性衝動がシシンさんと同じ結果に(笑)思い当たる節が物凄くあるんですが・・・!!いわゆる「マジメ人間」で、行動は紳士的。羞恥心が強く、荒々しい行動にはでない。「善」を代表するアベル。←これは嘘だと思いますがww次はめちゃめちゃにやってみたいと思います! …こんにちは。性衝動同じでしたか!ソンディテストけっこうその日その日の気分によって違う結果になりますが、私は性衝動だけは一貫してあの結果でしたよ(笑)。 ●20日1:11 こんばんは、うみです。ソンディ・テストやってみました。…性衝動も発作衝動も接触衝動も、私には皆無だそうです。唯一0+だった自我衝動も、「色情狂」「宗教妄想者」とか凄い表現されましたが、黄金聖闘士たちへの邪な気持ちを考えれば納得できたりして。中々奥が深いテストだと思いました。…サガ様とお揃いだからいいのです、ええ。山田先輩と古代ギリシャ史のゼミの皆様がファランクスをされる際は、是非号令をシシン様にして欲しいな、と思いました。熱中症はほんとに危ないので山田先輩ほどほどに…! …うみさん、こんにちは。ソンディテストの結果はみんなけっこうそんなもんですよ。「お前は完璧」みたいな結果たたき出した奴ぁ見たことないです(笑)。でも、面白いテストですよね。ファランクスには私は参加しません。絶対嫌です、あんな汗臭い男の塊に押しつぶされるなんて! その代わり私はデルフィの巫女になって、神託でも下しつつ高みの見物としゃれ込みたいと思います。コメントありがとうございました! ●7:04 こんにちは。いつも楽しく拝見させて頂いております♪以前、ギリシャ語のHについて質問した者です。“吉川弘文館発行「世界の文字の図典」世界の文字研究会編”という本を眺めていたところ、「ギリシャ文字の発達」のHの項目の中に「h音を表す文字が不用になり、また母音 ̄аが ̄аеに変わって、本来のεとは違った母音が生じ、 ̄аеが更に ̄е(開口音)になって、この字が転用された」との記載がありました。( ̄は文字の真上に付きます。又“ае”は発音記号でくっついた形です。打ち方が分からなくて、変な表記になりました;)。何故不用になったのか、とか、いつ頃不用と判断されたのか、については触れられていなかったのですが、少なくとも初期ギリシア文字(前8〜7世紀)では、名称はエータであるものの、Hの音価は ̄еではなくてhと表示してあり、hの発音はあったんだ!!と、独り狂喜状態です(但し、どちらかと云えば素人向け(?)の本ではないかと思われる点と、ギリシア文字専門の本ではない為、その信憑性については怪しいのかもしれませんが;)。どうやら、アルカイックや東部・西部アルファベットでは音価はhのままで、前4世紀頃に統一されたクラシックで音価は ̄еになったようです。自分はギリシャ語については全くの素人で、文献等で確認する事ができず、大いなる勘違いを述べていたら、すみませんm(__)m蛇足ですが、この本に載っている「イオニア出土のアポロンへの献上品」のウサギがなかなか可愛いらしくて、アポロンがウサギを手にしている姿を想像すると楽しいです。 …こんにちは!ご存知のように、古代ギリシアでは、hの発音はありましたが、hの発音を持つ文字がありませんでした。Η(エータ)はeeの発音ですが、さらに古いギリシア語だと、Ηがhの発音で使われていた例があるようです。私も、とても古い古代ギリシア語の碑文でその例を見たことがあります: Ε Σ Π Ε Ρ Α(hespera) =西 という単語が、 Η Ε Σ Π Ε Π Α とつづられていました。 この例では、明らかにΗはhの発音で使われています。 私も見た時はおおー!と思いましたよ! ちなみに、古代ギリシア語にはf の文字もありませんが、実は古い時代にはFという文字が現れます。 「エフ」ではなくて、Γ(ガンマ)を二つ重ねた形をしているので「ディガンマ」 と呼ばれているものです。 こういった文字の他にも、発音の問題は多々あります。例えば、ΖΕΥΣ(ゼウス) ですが、これは古代ギリシア人は、本当は(ズデウス)という発音をしていたんじゃないか? という問題が今提起されています。 でも、これは解決できない問題です。なぜなら、発音は口頭のものなので、文字には残っていないからです。同じく、どうしてΗの発音が変わっていったのか?という問題も、非常に難しい問題だとおもいますよ。(→続き) (→続き)又、某山田先輩のファランクスですが、少なくともローマ時代でハンニバルの頃(前216年とか特に!)の重装歩兵は「動きは遅くとも耐久力では優れる(機動力では騎兵に負ける)」とあり、巨大ハリネズミ集団は短期決戦じゃなかったようですよ?(笑)。昔の戦争って、始まるまで2〜3時間は睨みあいをしているイメージがあるのですが、どうなっているんでしょうね?湿度が低いと違ってくるのかしら?そして、ギリシャ旅行記面白かったですー!!アポロンは冬にギリシャに居ない、という事に、とても驚きました。以前、日記で「ギリシャ人の季節概念に於て、冬の期間は種々の解釈がある」とありましたが、するとアポロンに会いたい場合、春か夏じゃないと危ぶまれる所なのでしょうか?そして、アポロンとディオニュソスの二人に会うには、いつ頃どういうルートがお勧めですか?(笑)。自分はヘルメスとアフロディーテが好きなので、もしこの二人が留守にする時期があったら、ギリシャに行けない…!長々とすみません。又の更新を楽しみにしています!…ファランクスは耐久力では云々という話は、全員が山田先輩にすでにつっこんでいることです (笑)。でも、本当に長い時間戦えるんだろうか?と実際にやってみるところが山田先輩の発想の素晴らしさです。もし、長い時間の戦闘が実際には無理で、史料との整合性がとれないとしたら、私たちは何かを勘違いしてる、っていうことになりますから。それは、戦闘の時間なのか、古代の気温なのか、戦闘のやり方なのか、それとも史料を読み違えてるのか、もしくは山田の体力が無さ過ぎたのか 、っていう(笑)。ギリシャ旅行記、楽しんで頂けて嬉しいです!アポロンに会いたい場合は、彼の誕生祭期間や夏が確実かと…。アポロン・ディオニュソス二人に会いたいって、それはかなり贅沢ですよ! (笑)うーん、ディオニュソスは夏以外もデルフォイの後ろのパルナソス山にいるでしょうから、夏にデルフォイ→パルナソスコースを推します。それか、他のディオニュソスの神殿に行くとか…。ヘルメスやアフロディーテたちはずっとギリシャにいてくれそうですけど(笑)。ありがとうございます、更新がんばります! ●20:28 毎回毎回、日記楽しく見させていただいてます。ところで、脱水症状で倒れた山田先輩の話を読んでいて思い出したのですが、日本の侍が月代(前髪から頭のてっぺんまで剃るアレです)を剃ったのは、戦場で兜を被った時に中が蒸れて熱中症で倒れるのを防ぐためだったそうです。ギリシャと直接は関係ありませんが、やっぱり鎧兜をきて長時間の戦闘は難しいのかもしれないな、と思いました。本当に古代ギリシャの戦士はあの重そうな鎧兜でどれだけの時間戦っていたのでしょうかね?気になる所です。 …日記を楽しんで下さっているとのこと、どうもありがとうございます!そうなんですか、やっぱりどこの国でも熱中症になるんですね…。ギリシャ人は髪を剃るどころかみんな長髪にしてました。 本当に、一体全体あいつらは何を考えていたんでしょう?私も、実際の戦闘の様子は気になります。山田先輩たちにはぜひファランクス組んでいただきたいです。絶対バッタバッタと倒れますけどね…! (笑)コメントありがとうございました!! ●21日20:47 こんにちは。いつも楽しく拝見させて頂いております♪医学英語で「睾丸」は一般的に「testis」と云いまーす☆…でも、シシンさんのおっしゃっているのは「didymus」の方ですよね?(笑)。辞書に「G.:didymos, a twin」と載っていて、読んだ瞬間噴きました。「adolescent」も辞書にありましたよ〜。ギリシャ語って凄い!!アラクネ関連なら、中枢神経系を覆う膜のうち「クモ膜」の事を「arachnoid」と呼びます(^_-)―うーん、クモ膜下出血、とか、耳にした事があるでしょうか??有名所では「環椎(第一頸椎=首の骨)」を「atlas」と呼び、医学生がお世話になる解剖学の本の名前でもあります。それにしても、ギリシャ神話を知ってると、面白い事ってたくさんありますよね!惑星で、木星(ジュピター)の衛星の名前が「イオ」や「ガニュメデス」等、妻や愛人の名前で構成されているのを知った時には、大笑いでした(勿論ヘラも居ます!)。そして、楽しみながら知識を得られるシシンさんのサイトは最高です!!又の更新を楽しみにしています♪ …そうです、didymusの方です(笑)。医学の方でも色々とギリシア神話やギリシア語が取り入れられてるんですね。ありがとうございます、勉強になりました。惑星関係では、ディズ●ーのキャラの「プルート」が、冥王星(プルート=ハーデス)から来てる、とか聞きますね…。惑星関係はみんなこぞって神話関係の名前つけますよね(笑)。ありがとうございます!これからもサイトや更新、がんばりますね! ●21:36 黒猫です。山田先輩の古代ギリシャ兵の実体現研究、非常に面白く読ませていただきました。今まで考えたことがなかったのですが、確かにギリシャの夏に、30kgはある武具兵糧を担いで、一日に20〜30qを行軍するのですから、古代ギリシャの人々のスタミナはすさまじいものがありますね。行軍と言うより何かの耐久レースのよう…。私もぜひファランクスの再現実験が見たいです(笑)。貴重なお話をありがとうございました! …黒猫さん、こんにちは!私も、まさか実際に体現しようと考える奴がいたとは思わず、かなり面白かったです。ちなみに山田先輩は盾は持ってなかったと言ってたので、「じゃあ盾持ってたらもっと早く倒れてたんじゃん!!」 と皆につっこまれていました。ファランクス見たいですよね!私も実際に見たいのですが、なかなかやってくれる人が集まらないみたいです。みんなヒョロヒョロだし (笑)。コメントありがとうございました!! ●23日0:04 いつも楽しく拝見しております。藤村様の素敵なイラストと楽しい文章が大好きです。こちらのサイトを拝見するようになってから、ギリシャやギリシャ神話に対する興味がわいてきました。これからも更新続けていって下さいね。楽しみにしております。(あと、企画コーナーの中の「等身大サガ様」はその後完成されたのでしょうか?とっても気になっております…)…大好きと言って頂けてとても嬉しいです!ギリシャや神話に興味がわいたとのこと、「ギリシャ神話の回し者」 を自称する私にはとても嬉しいことです。どうもありがとうございます!これからも頑張ります!(等身大サガ様は…ちょっとまずいことになってます(笑)。何らかの形で続きを書きたいと思っています。すみません) ●18:03 いつも日記や旅行記など楽しく拝見しています。星矢好きの三国志オタクです。三国時代を含む古代中国では、「容姿と能力は比例する(つまり美形なほど優秀)」という考え方がありますが、ギリシャにはそういう思想はありますか?…あるどころか、そういう考え方しかしないよ、アイツらは! (笑)古代ギリシャ人が肉体を鍛えまくっていたのも、美しい容姿を求めてのことでしたし…美しいとそれだけで「神が宿ってる」みたいに見られましたよ。古代中国でもそうだったんですか?いつもサイトを楽しんで下さっているとのこと、とても嬉しいです。コメントありがとうございました! ●21:32 今晩は!tukiです。ギリシャ旅行記待っておりましたー!!!もう大爆笑です!エンターテイメントでありつつ真のギリシア神話を語ってくれる素晴らしいサイトですね!!(興奮)デルフォイに降り立った藤村さんたちを楽しみにしております!それにしてもぎりぎり春で良かったですね…(笑)むしろ入れ替わりの時期だからアポロン、ディオニュソス御両名に会えたのではないでしょうか。あと、山田先輩たち素敵ですね…(笑)学祭でやっていただきたいものです。すごく見たいです! …待っていたと仰っていただけてとても嬉しいです!エンターテイメント…おお、ありがとうございます!次回のデルフォイもぜひ楽しみにしていてください、本当に興奮していますから(笑)。むしろ入れ替わりの時期だから二人ともいなかった 、とも考えられますけどね…!(笑)アポロンが待ち合わせ時間を守るタイプの人 ならいいんですけど…!山田先輩たちはほんとおもしろいです。学祭でやってほしいです、ファランクス。一般人ドン引きでしょうけど!コメントありがとうございましたー! ●24日23:25 モニターの前で声をあげて笑っております。こんにちは、紅です!とっても素敵なメールをありがとうございました!幸福にのたうち回って落ち着いてお返事を書くに到れないままに素敵更新の連発でもう…もう…。メールが怪文書になりそうな勢いです。ので、ひとまず先に少しだけでも発散に(笑)来ました!山田先輩も黒川さんも、そして藤村さんが最高です…!楽しんで書いていらっしゃる日記、ノリにノッていて、最高に面白いです…!ではでは、また!(後ほどメールもさせて頂きますし、この拍手に対してのレスは、あっても・なくても、どちらでも大丈夫です〜。)…ああー!紅さん、こんにちは!!こちらこそ、先日は乱筆失礼いたしました…!黒川さんは、実際に話していたときには恐怖 しか沸いてきませんでしたが、改めてまとめてみるとすごい面白い人だったと気づきました(笑)。楽しんで頂けてとても嬉しいです!私も、紅さんのサイトはいつも楽しみに通っております。ところで、この前催されていたナウシカ絵チャにすごく参加したかったのですが、いきなり入ったらご迷惑かなァと尻込みしておりました…。今度機会がありましたら、ぜひ参加させてください!それでは、また。
2008. 8. 24 錬金術師の弟子と、伝説のハーデスソング
――夏休み中なので、 古代西洋史の集まり が連日続いているんですが…、 山田先輩「おい、大変だーっ!!今日の集まりに、あの 『トリスメギストスの弟子』 が来ることになったぞぉー!!」 みんな「「…はあ?『トリスメギストスの弟子』…??」」 トリスメギストスって… 人類で唯一『賢者の石』を手に入れたという、あの伝説の錬金術師・ヘルメス=トリスメギストス!? ギリシア神話のヘルメスより3倍(=トリス)優秀(=メギストス) とかいう想像上の人物でしょ!? どういうこと?それの弟子って?? 山田「なんだよお前ら!○○大学の黒川(仮) のこと知らないの!? 古代の西洋魔術を研究してる黒川だよ! すごい怖いって評判の!」 なんでも噂では、 『トリスメギストスが書いたという長大な魔術書「ヘルメス文書」をギリシャ語で読破した男』、 『それゆえ仲間内からのあだ名は 「トリスメギストスの弟子」 』、 『MPは999だが、HPは3 』 、 『ちょっと小突かれただけで肋骨が三本折れた』 私「最後の方なんか違くないですか…? だいたい、オカルトっぽいことを研究してたって、怖い人だとは限らないんじゃ…」 ――と、そこに舞い上がる一陣の風! 振り返ると、 「お、お前はルーラを使ってやってきたのか!?」 というレベルで忽然と姿を現した、そう!その男こそが! 黒川 「―…こんにちは…今日はどうぞよろしくお願いいたします。黒川です… 」 ――見た目の雰囲気は冥王ハーデスに暗黒のオーラをふりかけたカンジ、 上から下まで真っ黒な服装 、 そしてTシャツの胸元にラテン語の白ぬき文字で、 「Roma tibi subito motibus ibit amoR」 (お前が愛するローマは、突然の動乱の中で滅びるであろう) ……ゴクッ。 みんな ((怖ぇええ〜!!なんだこの文章…しかも右から読んでも左から読んでも同じだ…!!完全な回文だコレ…! 怖ぇ〜!もうなんかあらゆる意味で怖ぇええ――!!)) …とにかく、一通りの挨拶と自己紹介を交わした後、 「それでは、また後で」 とくるっと背を向けた黒川。 その背中に白ぬきのギリシア語で、 ΝΙΨΟΝ ΑΝΟΜΗΜΑ ΜΗ ΜΟΝΑΝ ΟΨΙΝ (顔だけでなく、その罪も洗い清めよ) ↑※回文。 みんな ((このTシャツ…前も後ろも右から読んでも左から読んでも同じだ…!!)) 私「…ちょ、ちょっと山田先輩…! どうしてあの人、Tシャツの文字がどこから読んでも同じなんですか!?」 山田「あいつ、記号論にも精通してて、あーいう回文とか、アナグラムとかが好きらしいんだ。あとヘビメタなテイストとか…。…そうそう、神話関係も詳しいだろうから、お前、後で話しかけてみたら?」 私「エエッ!?」 山田「大丈夫だって! 賢者の石とか、ヘビメタとか、回文の話とかふったらものすごい食いついてくるって!」 その中に私の得意分野は一つとして無し!! 賢者の石・ヘビメタ・回文 って! 完全に ノーサンキュー・セット だろうがよそれ!! 私 「私、『ハリー・ポッターと賢者の石』 くらいしか知りませんし、回文のレパートリーも 「たけやぶ焼けた」 と 「上から読んでも山本山、下から読んでも山本山」 しかないです!!」 山田「いや、それでいけるって! 『ども〜!好きな言葉は「竹やぶ焼けた」、改名するなら「山本山」!藤村で〜すっ!』つって突撃しろ。」 …殺されんぞ。 でも確かに、黒川さんが神話詳しいなら、色々お話を伺いたいと思い、 次の休憩時間に思い切って話しかけてみました。 私「…く、黒川さん…えーと、 その回文、素敵ですね。」 ――何言ってんだ私… 黒川「ああ…これ、古代最後の賢者シドニウスが作った回文なんです。完璧な回文なのに、完璧に韻を踏んだ韻文でもあるんですよ。 …藤村さんも、回文にご興味が!?」 いえ、無いです。 …でも、そんなこんな話してるうちに分かったのは、 この人…もしかして案外いい人 なんじゃ…? 黒川「――それじゃあ、藤村さんも神話がお好きなんですね。僕もです!ちなみに、誰が一番好きですか?」 私 (良かった…「怖い怖い」とか言われちゃってるけど、それは見た目だけ なんだな…。) 「…あ、私は冥界神話というか… ハーデス が大好きです。」 黒川「…あっ、じゃあ!!」 私「?」 黒川 「♪ギャァアアア〜〜! ペルセフォネ〜〜!!ペルセフォネぇえええーーー!!」 ……んっ? 黒川 「WOW♪WOW♪ っトゥっギャザ〜・イン・アンダワールド〜♪ 」 何だ!?何が始まったんだ!? この絶叫は一体全体何!? 黒川 「ハーデス・エンっ・ペルセフォっネぇー〜♪アァァあ〜〜♪ 」 私「く、黒川さん!?ちょっと…黒川さーんっ!?」 黒川 「ん ペルセフォっネぇー〜♪イン・アンダワー〜〜〜♪アァァあ〜〜♪」 私 「黒川さあぁぁぁぁーーん!!もういいです!もう分かりました!何が分かったか分かりませんが、分かりました!!ほんとすみません!!もうけっこうです!! 」 黒川「あ…ご存知ありませんでした?この曲? 『THERION』 という北欧のメタル系のバンドの曲で…よくギリシャ神話をモチーフにした曲を作ってるんで、僕は大ファンなんです。 …これはハーデスとペルセフォネーの曲で… 藤村さんも好きそうかと…」 まずそれを最初に言えよっ!! 順序が逆だろ!! おまえ自身も回文かよ!! 私「そうだったんですか…すみません、ヘビメタは詳しくなくて…。これ、どんな歌詞なんですか?『ペルセフォネー』しか聞き取れなかったんですけど 」 黒川「あっ、今iPodに入ってるんで聞いてください!」 『Dark Venus Persephone』 (※私の訳なので間違ってたらすみません) 冥界の奥底 ハーデスとペルセフォネーは共に座する ケレスの娘よ、その嘆かわしい悲運 エリシオンの野の果実を口にした時 御身の命運は決まった 冥界のペルセポネーよ 冥界の奥底 永遠にそれがペルセポネーの宿命 夏だけがその身を自由にする だが夫の元に連れ戻されることになろう ザクロの実を味わった時 その命運は決まった 冥界のペルセポネーよ 冥界の奥底 氷と雪の奥底 キュアネの泉の奥底に ペルセポネーの帯だけがたゆたう 私 「……黒川さん、さっきほんとにこの曲歌ったんですか? めちゃくちゃ綺麗な曲じゃないですか! 」 黒川の歌声だと呪詛 にしか聞こえなかったけど、綺麗で超いい曲じゃん!!さっきの歌い方はお前のオリジナルか!?黒川リミックスバージョン だったのか!? 黒川「いいですよね、この曲!?特に最後の部分、僕大好きなんです!『キュアネの泉の奥底に ペルセポネーの帯だけがたゆたう』 っていう所!」 私「ああ、分かります!分かります!ハーデスがペルセポネーを連れ去った時に、このキュアネの泉から冥界に入ったんですよね!そこに、処女性の象徴である帯が沈んでる、っていう描写が…綺麗ですね!」 黒川「そうなんです!『THERION』は他にもたくさんいい曲あるんですよ!良かったら聞いてみてください!」 …アレ?やっぱ普通にいいやつじゃん黒川…!! 私「ところで、さっきから気になってしょうがないんですけど、 その回文Tシャツ …そういうのってどこで買うんですか? ギリシャですか?」 黒川 「あ、僕が作りました。」 手作りTシャツかよ黒川――!! お前、仮にも 大錬金術師ヘルメス=トリスメギストスの弟子なら 作るべきはTシャツじゃなくて賢者の石だろーーっ!? …そんなわけで、黒川さんは…独特だけどすごくいい人 でした! ちなみに、黒川さんの研究してることはオカルトじゃない そうです。 ヘルメス学(占星術+錬金術+魔術)とグノーシス主義哲学との関係…みたいなことをやってるそうです。 みんな「「なんだよ! じゃあお前、卑金から純金を生み出したりはできないの!?」」 黒川「そんなことをやってると思われてたんですか僕…」 でも、あらゆる「言葉遊び」に精通していて、古代ギリシャ語の色々な回文や多義文やなぞなぞを教えてもらって、本当に勉強になりました。 『大錬金術師の弟子』 のあだ名は伊達じゃねえよ! そんなわけで、最終的には、 私&黒川 「「♪っトゥギャザ〜・イン・アンダワー〜〜♪ハーデス・エン・ペルセフォネー〜〜♪お〜イエ〜!」」 山田先輩 「…神話学の奴と神秘学の奴を一緒に置いとくとロクな事になんねえな。」 ●ちなみに、黒川さんに教えてもらった 『THERION』 は、すごく有名なバンドだったみたいで、ほんと知らなくてすみません。 ttp://japan.megatherion.com/ (日本版公式サイト) ↑歌詞も載ってます。ギリシア神話とか、エジプト神話とか、ラヴクラフト(クトゥルー神話)がらみの歌が多いみたいです。 ttp://japan.megatherion.com/sirius.html#persephone (←ペルセポネーの歌詞。普通にめちゃくちゃ綺麗な曲) ●それと、私は錬金術師ヘルメス=トリスメギストスについては全然知らないので、間違ってる見解があったらごめんなさい。 ギリシャ神話のヘルメスとエジプト神話のトートが合体した人物 、とかその程度の知識しかないです。でもなんか今でもすごくファンが多そうな気がする(笑)。 拍手ありがとうございます!! いつもお返事が遅くなってすみません!! お返事は、昨日の日記分に書いてあります!
藤村シシン 古代ギリシャ・ギリシャ神話研究家。 高校で出会ったアニメ『聖闘士星矢』がきっかけでこの道へ。東京女子大学大学院(西洋史学専攻)修了。 ◆著書『古代ギリシャのリアル』(実業之日本社)。◆ NHKカルチャー講座講師。◆2020年オリンピック採火式NHK生中継内、古代ギリシャ語同時翻訳。 ◆平成28年 東京国立博物館『特別展・古代ギリシャ』公式応援サポーター。 ◆UBIソフト『アサシンクリード・オデッセイ』公式コラボ ◆古代ギリシャナイト主催。 など。お仕事のご依頼 : euermo★gmail.com (*をアットマークに変えて送って下さい) 書籍『古代ギリシャのリアル』発売中。 ★よく出てくる宿敵「黒川君」 については →【黒川wiki】 をご参照下さい。 各種リンク twitter(基本的にここにいます) 「藤村一味」まとめ (古代ギリシャ、 呪術ナイトなどのトゥギャッターまとめ) 古代ギリシャナイト 歌って踊って喋って祭儀する、古代ギリシャ総合エンターテイメントですtwilog (ツイッターのログ) (ピクシブ) 私のサイト(ギリシャ神話の創作とか)
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