エペメリス・シシナス・フジムラス


 

2008. 9. 15
      ハーデス考案・「この世で最も残酷な拷問」の是非

突然ですが、 
ハーデス様が考えた「この世で一番残酷な拷問」――みんな、こいつについてどう思う? 
 
ギリシャ神話の中の話なんですけど… 
ある時
ペイリトゥースという人間が、ハーデスの妻・ペルセポネーに恋をしたんです。 
彼はペルセポネーを奪うために、英雄テセウスを伴って冥界に攻めてくるんですが、 
これに怒ったハーデスが、 
 
ハーデス「私の妻を奪おうとは絶対に許せぬ…貴様にこの世で一番残酷な拷問をほどこしてやるわ…」 
 
 
――ぎぃゃぁああハーデスやめてー!!って思うじゃん、この時点で! 
だって冥王が…地獄の王が考える「この世で一番残酷な拷問」なのよ!? 
絶対コレ
「永遠に岩転がしてろ」とかそーいういうレベルじゃねーぞ…! 
一体何をする気だっ!? 
 
…と思ったら、
ハーデスは自分の家の門柱に彼をグルングルンに縛り付けて、 
 
ハーデス
「この門の前を毎朝ペルセポネーが通る!貴様はそれをずっとただ見ていろ!!好きな女が手に届く距離にいるのに手が出せない、というこの世で一番の苦しみを味わい続けるがいい…!分かったな…? 
 
……私の妻をただ見ているんだ…私がいいと言うまでなぁッ!!」 
 
 
 
―――…それだけっ!?乳首に洗濯バサミとロウソク垂らしは!? 
 
「好きな女の子を物陰から見つめ続けるだけの日々…胸がキュンキュンして一番ツライと思う…」って恋を知ったばかりの夏の日の少年かお前は! 
 
手ぬるいよ!! 
野球部の一年生しごきだってもうちょっとキツイ罰与えるよ! 
どんな残虐な拷問がくるのかと思ったら、自分んちの玄関に縛り付けるだけって! 
おまえさんは、人を苦しめる才能ぜんぜん無し。冥王稼業まるで向いてなし! 
ハーデス様めちゃくちゃピュアじゃないですか!? 
 
 
――という私の意見を、 
先日の
西洋古代史の新年会の時言ったのですが、 
…これがまあめちゃくちゃ否定されまして。 
むしろ、ハーデス様の拷問手腕に対する絶賛の嵐だったんです。 
 
 
山田「ピュアって…なに言ってんだお前…ハーデス絶対にヤバイだろそれ…。」 
 
いわく、俺がハーデスだったら、 
「ペルセポネー、行ってらっしゃいのチューして〜」 
とか言って、門柱のペイリトゥースの目の前でいちゃついて優越感にひたれる。 
または、職場でイヤなことがあった時、腹いせにペイリトゥースの腹に2,3発ヒザ入れてウサ晴らししてから帰宅できる。 
 
山田「俺がハーデスだったら、絶対これほど気持ちいいことないって!」 
 
私がペルセポネーだったら、自宅の門柱に変な男が巻きついてるのは気持ち悪くて絶対イヤなんですが… 
 
だいたい、行ってらっしゃいのチューとか、職場でイヤなことがあるとか、 
冥王の家庭と職場がどうしてそんなに庶民的なんだ…? 
 
 
山田「じゃあお前がハーデスだったらどんな拷問にすんだよ!『好きな女が手に届く距離にいるのに手が出せない』ってのはイヤじゃないのか?」 
 
私がもし本当にハーデスだったら… 
「好きでもない女と一緒に監禁される」――コレだろ。 
 
だって
ハーデスは生まれてからずっとクロノスのお腹の中で 
ヘラ、デメテル、ヘスティアと一緒に監禁されてたのよ!?
 
ヘラ・デメテル・ヘスティアよ!? 
あの強すぎる女三人衆よ!? 
そんなの絶対トラウマになってるもんハーデス自身! 
 
「ハーデス、ちょっとあんた面白いことしなさいよ」「鼻からスパゲッティー食って口から出してちょうだい!」とか言われてイビられまくってたぞ絶対! 
 
 
山田「っつーかむしろそんな地獄を耐え抜いた男だから、相手にとって何が一番精神的にキツいかもわかってるんだって!」 
 
私「う〜ん、そうかなあ…黒川さんはどう思います?」 
 
黒川「僕は、
拷問で一番重要なのは相手の最も大切なものを壊さないことだと思います。『ペルセポネーを毎日見れる』というわずかな希望を残している点で、ハーデスの拷問はすばらしいです!」 
 
「黒川さんはどうしてそんな拷問をやったことある視点なんですか…」 
 
 
そして他の連中にも、 
「お前は女だからこの拷問の本当の辛さが分からないんだ!」「お前は本当の恋というものを知らない」 
とか散々な事を言われたんですが、…そうかなぁー!私だったら、「双児宮の門柱にずっと縛り付けられてろ!」とかむしろ幸せだぞ! 
でっかい岩を永遠に転がしたり、のど渇いてるのに永遠にお水飲めない…とかのが絶対イヤじゃない!? 
おっかしいなぁ…私の感覚がズレてるのかなぁ…? 
 
 
山田「とにかく俺たち人間に対する教訓は、
『ハーデスを絶対怒らすな。』――コレだな。」 
 
 
この後、 
「じゃあ逆に、神話の中で一番うらやましい状況なのは誰だ?」 
という話になったのですが、 
 
私以外「「そんなの絶対
アドニス!絶対アドニスだよっ!!」」 
 
冬はペルセポネーと愛人関係、 
春はアフロディーテと愛人関係、 
残りの季節は好きなことやってていい、 
ってそんなのすべての男の夢だかんな!!
 
 
「さっきと言ってること違くないですか!?ペルセポネーと愛人関係なんですよ!?そんなのハーデス様を怒らせないエンディングが無いじゃないですか!」 
 
 
しかもペルセポネーに恋焦がれただけで門柱にがんじがらめだったんだから、 
愛人なんかになったらハーデスのベッドの柱に縛られるぞ!! 
 
山田
「ああ、ペルセポネーみたいないい女とニャンニャンできるなら俺は例えハーデスの背中に亀甲縛りされてもかまわないっ!」 
 
ってじゃあやっぱその拷問全然効いてないんじゃん!! 
 
 
――結論。イイ女に手が出せないのはとてつもなくキツいが、 
分かっていても手を出してしまうのが男の性。だそうです。 
 
 
とまあ、こういう話をしていると、 
個人個人で感じ方や解釈って全然違うんだなとつくづく思います。 
ただ、ハーデス様自身が一番つらいと思うことが、「好いた女に手も足も出ないという状況」だとしたら、なんかこの人の考え方すごい可愛いくないか!?と私は思ってしまうんですが…。 
みなさんはどう感じられたでしょう。 
 
それと、アドニスの神話なんですけど、 
「アフロディーテはアドニスの養育をペルセポネーに託した」って話だったから、私はてっきりペルセポネーは恋人じゃなくてとしてアドニスに接していたと思っていたんですが…。だって、ペルセポネーと恋人だったらさ、ハーデス様怒んなかったのおかしいだろ。アフロディーテの恋人のアレスはめちゃくちゃ怒ってたのに。 
それに、ペルセポネーがアドニスの過ごすのってでしょ…? 
で、
ペルセポネーがハーデスと過ごすのもじゃん! 
それでハーデスが浮気に気づかなかったらどんだけお前の目は節穴なんだよ!!って話じゃん! 
こういう事ひとつとっても解釈違うなあ!ほんとに。 
 
ちなみに、私は誰かギリシャ神話でうらやましい人いるかなと考えたんですが……誰もいねえ…。だって
ギリシャ神話って基本的にみんなで足引っ張り合って全員共倒れる話じゃない!? 
でもあえて言うなら、人間の中では
アリアドネです。 
夫のディオニュソスは愛妻家そうだし、プロポーズも紳士的だったし、なにより毎日楽しそうだ! 
 
 
最後に、昨日
八景島シーパラダイスに行ってきたので、少しその写真を。 
 
 
 
 
イルカ見るとアポロンを思い出す! 
アポロンここ来たらすげぇ喜ぶだろうなー!「イルカ!これ私の神獣なんだぞっ!ああ、もうこのフォルムが!この流線型のフォルムがかっこいいんだ!」とか言いそう。 
そしてアポロンの周りにイルカがわらわら寄って来るんだ。 
 
 
もちろん、アポロン用にイルカの置物買ってきたぜっ! 
このイルカに乗ってデロス島〜デルフォイの海を渡ってくれ!神話のように! 
 
 
そして、なんか
10月からテレビでギリシャ神話のエロいアニメだかなんだかが始まるらしいですね!!まじ楽しみです!! 
情報くれた方ありがとうございます! 
 
拍手押して下さったかたも、ありがとうございます!励みになります!  
お返事は昨日分の日記にあります!  
 
  
 

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