エペメリス・シシナス・フジムラス


 

2008. 9. 8
      【後半】古代からのハッピー・ニュー・イヤー!新年会・兼・アテナ誕生祭!

【※この日記は、9月7日の日記の続きです。】 
 
私「…あっ、そうだ!
アテナの聖衣、黒川さんのTシャツで良くないですか!?すごい魔力ありそうですし!」 
 
黒川「エっ!?;」 
 
実は、今日は黒川さんは上に一枚重ね着しているので、 
本日の黒川Tシャツは未だに拝めていないのです! 
 
私「黒川さんのことですから、
今日は絶対アテナの別名、ΠΑΡΘΕΝΟΣ(パルテノス=「処女」)と書かれたTシャツを着てきてくれてるはずっ!」 
 
黒川
「えぇぇえええええ!!??」 
 
すみませんっ黒川さんッ! 
本当に胸にデカデカと
「処女」と書かれたTシャツ着てたらこの人変態ですが、大丈夫!黒川さんならやってくれる!! 
 
山田「よぉ〜し!みんな、黒川の上着をはげー!!」 
 
みんな「「っしゃあー!脱げ〜黒川ァ!!」」 
 
黒川「ウワー!?やめてー!今日、僕のTシャツは…っ」 
 
抵抗しつつも、上着を剥ぎ取られる黒川! 
そのTシャツの胸元! 
もちろん、古代ギリシャ語で「パルテノス(処女)」……
 
 
 
ΛΟΠΑΔΟΤΕΜΑΧΟΣΕΛΑΧΟΓΑΛΕΟΚΡΑΝΙΟΛΕ- 
ΙΨΑΝΟΔΡΙΜΥΠΟΤΡΙΜΜΑΤΟΣΙΛΦΙΟΤΥΡΟ- 
ΜΕΛΙΤΟΚΑΤΑΚΕΧΥΜΕΝΟΚΙΧΛΕΠΙΚΟΣΣΥ- 
ΦΟΦΑΤΤΟΠΕΡΙΣΤΕΡΑΛΕΚΤΡΥΟΝΟΠΤΕΚΕ- 
ΦΑΛΛΙΟΚΙΓΚΛΟΠΕΛΕΙΟΛΑΓΩΙΟΣΙΡΑΙΟ- 
ΒΑΦΗΤΡΑΥΑΝΟΠΤΕΡΥΓΩΝ
 
 
みんな
「「ってうわぁぁ〜ッ!?なんだこれぇ〜〜!!?」」 
 
 
Tシャツ全体にギリシャ語でびっしりと文章が… 
って、いや待って、これ文章じゃないぞ!
 
どこにも動詞が無い!ってか、単語の区切れ目自体どこにもない…!! 
 
みんな「「まさか…!
これ…全部で一つの単語!?」」 
 
黒川「そ、そうです…これは
古代ギリシャ語で最も長い名詞で…ええと…『処女』という意味です!」 
 
そんな見え見えのウソつかなくていいよ!!「脳みそ」とか「頭蓋骨」っぽい意味の文字あんじゃん!その中に!! 
 
黒川「す、すみませんでした…本当はこれは料理の名前です…。トリの脳みそとか、サメの頭蓋骨とか使った料理です…『処女』じゃなくてすみませんでした!」 
 
いや、私こそ悪ノリしてほんとすみません! 
と、黒川さんにひたすら謝っていると、山田先輩が乾杯の音頭を。 
 
 
 
山田「え〜…そんなわけで、残念ながらアテナの聖衣はありませんが、新年のごあいさつをわたくし、山田がさせて頂きたいと思います!」 
 
みんな「「いよっ!将軍!!」」 
 
山田「学問の神アテナよ、去年は愚かなる我々古代ギリシャ史一同に知恵を授けて下さり、感謝いたします!今年もここに集った一同、古代ギリシャの研究を極めていって……そしてアテナよ、いつかはあなたに踏まれてみせます! 
 
ハッピーバースデー・アテナ! 
ハッピーニューイヤー・古代ギリシャ!! 
 
我々の愛するものに乾杯!!」
 
 
カンっパーーイ!! 
 
 
 
その後は、各々雑談タイムとなりましたが、 
山田先輩がすごく真剣な顔で、
「藤村、お前の家でサランラップ使い終わったら、芯を俺にくれないか?」と言ってきたので、 
 
私「サランラップの芯??…何に使うんですか、そんなもん?」 
 
山田「俺ね、今サランラップの芯をつなげてアレクサンドロス大王が使ったサリッサを作ろうと思ってるんだ!」 
 
ア、
『アレクサンドロス大王が使ったサリッサ』って、6メートルの長さの長ヤリのこと!?それを作るの!?サランラップの芯で!? 
 
 
山田
「俺、一度でいいから6メートルの長槍を実際にこの手でブン回してみたいんだ…!」 
 
私「無理でしょ、それは…!サランラップ20本くらい必要ですよ!?20本なんて繋げたら、絶対に自重で折れますよ!」 
 
山田「フフフ…バカめ!俺が何の意味も無くサランラップを選ぶと思うか?いいか、サランラップの芯は中が空洞!!そこに
鉄の心棒を通せば自重で曲がることはないね!!」 
 
「6メートルの鉄の心棒が用意できるならサランラップの芯いらないじゃないですか!!」 
 
バカはあんたです!! 
 
 
私「だいたいそんなもん作って、
使い終わったらどう処分するつもりで……っていうか、先輩、どうしてさっきから時計を気にしてるんです?」 
 
山田「…いや、そろそろあいつらが来るころだと思って…」 
 
私「――あいつら?」 
 
 
 
 
と、その時ドスドスと廊下を歩く音が響き、 
部屋のふすまが音を立てて開く! 
 
古代ローマ史・西野「やあ!古代ギリシャ史の諸君!あいかわらず非生産的な毎日送ってるかい?」 
 
山田「っせーこの野郎!
サランラップの芯つなげて長槍を作る有意義な毎日送っとるわ!!」 
 
西野「…ご、ごめん、山田…本当にそこまで無駄な毎日送ってるとは知らなくて、俺……」 
 
…西野先輩!? 
山田先輩、ローマ史の連中も呼んだんだ!? 
 
 
西野「…あっ!テメー山田ぁああ!!何だ、このプレートの文字!?『古代ギリシャ史・新年会』って!古代ローマ史がどうして入ってないんだよっ!! 
 
突っ込むとこそこかよ! 
ってかどうしてローマ史の連中が30分遅れで来たの!? 
 
山田「古代ローマ史の連中が来るとうるさくなるから、
こいつらには飲み会の時間を30分遅めに伝えてたんだ。」 
 
西野
「山田、貴ッ様ァアア!!もう許さん!!今日こそは貴様と決着をつけて…!」 
 
 
山田「…いや、本当はお前たちにも感謝してる。特に西野。今回の古代史の集まりで、いろいろと俺をサポートしてくれてありがとうな。」 
 
西野「は!?なんだよ、急に…!」 
 
山田「感謝の気持ちとして、お前に俺からプレゼントがあるんだ。
まだできてないんだけど、完成したらもらってほしい。」 
 
西野「まだできてないって…まさか、お前の手作り!?い、いらねーよ、そんなもんっ!」 
 
 
山田「そんなこと言って、お前、めっちゃ喜ぶぞ?だから、お願いだ。もらってくれよ」 
 
西野「…チッ…分かったよ!気になるから、それさっさと完成させてよこせよな!」 
 
 
―――あのねぇ…西野先輩、たぶんそれサランラップの芯でできた6メートルの長槍だと思うよ。 
大量のゴミ押し付けられるだけだから、絶対あんまり期待しない方がいいよ。 
なるほどねえ。使い終わったら西野にパスする戦法か、山田。 
 
 
 
山田「…あ、そうそう、他のみんなにも労いを兼ねてプレゼント用意したぜっ!一応オレ、この集まりのリーダーだしな!」 
 
私「えっ?山田先輩、そんな気を回さないで下さいよ!」 
 
山田「…そんなこと言って、お前、めっちゃ喜ぶぞ?
多分お前がずっと欲しがってたもんだぜ!」 
 
…えっ!?私がずっと欲しがってたものって…まさかっ、 
 
『ギリシャ神話図像大事典』全巻セット300万円!? 
一冊10万、30巻セットで300万するあの大事典を、私に…!? 
 
山田「はい、藤村にはコレな。」 
 
 
……そう言って握らされたのは、 
ゼリー状の物体と透明なケース。 
 
 
私「………なんですか、これ…?」 
 
多分、これ『ギリシャ神話図像大事典』じゃないぞ… 
 
 
山田「見て分かるだろ。
アントクアリウムだよ。」 
 
あ、あんと…? 
 
山田「知らねえの?アリの飼育キットだよ!このケースに透明なゼリー入れて、捕まえたアリの一群を入れんの。そうするとスゲエ!!アリが巣を作ってる様子が克明に観察できるんだよっ!!」 
 
――あのすみません…私、 
アリの巣穴観察がシュミって一度たりとも言いました?
 
 
山田「バカっ!お前の研究テーマはアイアコスだろっ!?アイアコスと言えばアリじゃねえか!」 
 
私「ええっ…」 
 
山田「お前もアイアコスみたいに島民が全員死んだ島で、『神よ!どうか私の市民を冥界からお返し下さい!さもなければ今すぐ私も冥界にお送りください!』つって叫べっ!そしたら、アリがボッコンボッコン人間になるから!!」 
 
 
私「あのですね…山田先輩…っていうかこのバカ野郎、アリが人間になったのは、アイアコスだからです。彼が神々に最も愛された人間だったからです。
私の場合は多分いつまでたってもアリです。 
 
 
…でも、まあ、これはこれですごく楽しそうですから、 
ありがたく頂戴いたします。 
 
 
一方、黒川さんは
鼻メガネをもらっていました。 
 
山田「黒川、お前は見た目が怖すぎなんだよ!さあ、このパーティーグッズの王・鼻メガネをかけて少しは見た目を陽気に変えろっ!」 
 
黒川「…え〜と、ど、どうでしょう?」←かけてみる 
 
みんな「「ってかむしろスゲー怖くなっちゃってるよ!!そのギリシャ語Tシャツに鼻メガネて!」」 
 
山田「よぉーし、それじゃ黒川!鼻メガネの眉毛動かしてみろっ!!」 
 
黒川「こ、こうですか!?」 
 
「それでTシャツのギリシャ語音読しながら左右に揺れてくださいっ!!」 
 
黒川
「レパドテマコセラコガレオクラニオ…」 
 
 
ぎゃあああーー!!怖ぇええええーーー!!! 
 
みんな
「「ぶわーーっははははっダメだ!!黒川やめてーー!!死ぬー!!笑い死ぬーー!!」」 
 
黒川「フフフ…先ほどのお返しです!!前後にも揺れちゃいますよ〜
プサノドリミュポトリンマ…」 
 
みんな
「「っギャー!ギャーハハハ!!ひー!もーだめ!ひぃーー!!」」 
 
 
黒川がギリシャ語を読み終えた時、 
ほんとに全員笑い死んだかと思った… 
 
 
そんなこんな話してるうちに、 
私と黒川さんは帰る時間が来たので、駅まで一緒に帰ることに。 
この帰り道の話がまた面白かったんですけど…いい加減長くなりすぎたので、また機会があったときにでもこの時の話をさせていただきたい。 
 
黒川「っそれじゃー僕こっちの線なんで〜!また明日片付けの時に!」 
 
そう言ってくるっと背を向けた黒川、 
そのTシャツの背に、 
おそらく一番短いギリシャ語のつもりで、
 
 
 Η 
(『さもなければ』) 
 
 
…ってあれ
一般人が見たらただのH(エッチ)じゃね!? 
く、黒川っまさかそのTシャツで天下の山手線に!?
 
待って待って!上着ろ上ーー!! 
 
 
 
――そんなわけで、
みなさま、明けましておめでとうございます!今年もよろしくお願いいたします!!(笑) 
そして、お誕生日おめでとう、アテナ!もちろん、沙織さんも!!
 
ああ、本当の1月が来て新年会やることになったら、絶対あのプレートを
『ディオニュソス誕生日パーティ様』にしてやるよ!ディオニュソスの誕生日、忘れたとは言わせねぇ! 
 
ここまでお付き合いくださって、どうもありがとうございました! 
はぁ〜日記だけじゃなくてサイト更新したいんですけど…なかなか時間がとれなくてすみません!本当にいつも来てくださってる方には申し訳なく思います。ただ…今はアイアコスのことで手一杯で…しばらく、このモードが続くかと思いますが、どうぞ気長にお待ちくだされば幸いです。 
とりあえず、今から山田先輩にもらったアントクアリウムに入れるべくアリを探してきたいと思います! 
そして、なんか黒川さんもブログだかサイトだか持ってるっつってたので、それも探してみたいと思います!(笑)何書いてんだよ、黒川!? 
 
<追記> 
・黒川さんのTシャツの「一番長いギリシャ語」は、アリストファネスの喜劇に出てきた造語。普通に辞書に載ってるギリシャ語だったら
「かわいい」という意味のギリシャ語が一番長い。 
・山田が作りたがってる6メートルの長槍は、アレクサンドロス大王のファランクス(密集陣形)の軍隊が持っていたもの。これで1時間に敵を300人倒せたらしい。
正直、私も見てみたいよ!6メートルの長槍ふりまわしてるとこ!絶対かっこいいもんそんなの!絶対本格的な鉄の棒使ったほうがいろいろ実証できるって!多分重すぎて山田死ぬけど(笑)。 
本当に、切っ先とケツの部分に重りがあれば、6メートルもある長槍を使いこなせたのかな? 
 
 
拍手ありがとうございました! 
お返事は、9月5、6日の日記にあります! 
 
  
 

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