藤村シシンぶろぐ


 

2009. 10. 4
      【前半:黒川誕生日の死闘!】『木の壁』を探せ!決死の横浜借景

――紀元前480年、9月。 
時はギリシャ連合軍とペルシア軍の戦争の真っただ中。 
ペルシア軍の圧倒的な戦力の前に、アテナイ(アテネ)軍の勝利は絶望的であった。「このままギリシアは征服されしまうのではないか…?」 
 
だが、そんな絶望の闇に光を射かける一つの言葉があった。それこそが
ギリシャの未来を永遠に変えたアポロンの予言!! 
 
 「ケクロプスの丘と聖なるキタイロンの狭間に抱かれる土地、 
  ことごとく敵の手に陥るとき、 
  ゼウスにより賜りし『木の壁』に寄り添え。 
  
この『木の壁』こそ、アテナよ、 
  遥かに見はるかしたまうゼウスが汝と汝の子らを救うべく授けし 
  唯一不落の砦となろう――!!」
 
 
 
――この神託から約2500年後の、今日9月! 
アテネの姉妹都市であるこの横浜で!
 
さあ、黒川さん!再び解読してもらおう、歴史上もっとも輝かしきアポロンのこの言葉の意味を!! 
今、この時、この場所で!再現してみせてくれ!アポロンの神託が指し示した奇跡を!!
 
 
さあ、今再び舞台の幕をあげよう――!!
 
 
 
【前半:黒川誕生日の死闘!】『木の壁』を探せ! 
〜決死の横浜借景〜
 
 
――9月13日、午後12時50分。横浜。 
 
 
10分ほど早く予定の場所についた私は、これまでの成り行きを思い起こしていた。 
 
そう、【9月23日の日記】のとおり、黒川を誕生日にベコベコにへこますつもりが、先手先手をとられて、逆に横浜に追い詰められてしまったことを。 
 
…しかし、同時に私は思いついていたのだ。 
「9月」、「横浜」。 
この限られた駒で、逆に黒川を追い詰める一手を。 
 
『…今回は、黒川さんの言う通りにします。 
  9月13日、1時。横浜のみなとみらい駅でお会いしましょう。』 
 
黒川『今回は僕の不戦勝ですね。』
 
 
…さあ来い。何の疑いもせずに。 
お前の魂に刻みつけてやる!敗北の二文字を…!!
 
 
…そして、ついに決戦の時がやってきた―――。 
 
 
――午後1時、横浜・みなとみらい駅。 
 
 
黒川『…もっしも〜し!?藤村さんですか?黒川ですー!今みなとみらいの駅に着きましたー!!改札口に向かってるところです!』 
 
私「……」 
 
黒川『いやぁ〜悪いですねぇ!僕の横浜観光につき合わせちゃって…、横浜は初めてなのでもうホントに楽しみで…あ、今、改札出ました〜!あれ?藤村さん、どのあたりにいます?藤村さ〜ん?』 
 
「……黒川さん。1時にみなとみらい駅で待ち合わせ、と言いましたが、あれは嘘です。」 
 
 
黒川
『……は?』 
 
「私はみなとみらい駅にはいません。
横浜のまったく別の場所にいます。」 
 
黒川『は?えっ…?…すみません、意味が分からないのですが…。というかすさまじく嫌な予感がしてきたのですが…。』 
 
その予感、見事的中します!! 
 
 
黒川さん。私とゲームをしましょう。 
 
黒川「!!?!?バカな…!!横浜に誘い出したのは僕の方ですよ!?この状況であなたに一体どんな手が残されているというんですか!?」 
 
――それを今からご覧にいれてやるわ! 
お前を敗北させる逆転の一手をな!! 
 
 
 
私「黒川さん、知ってましたか?
この横浜がアテネの姉妹都市だということ。」 
 
黒川「…!?い、いえ、知りませんでしたが…」 
 
私「でも、これは知ってるでしょ?
そのアテネで、今から約2500年前の9月に、何が起こったか。」 
 
黒川「!?…何を言っているんです…!?何なんです!?
いいから貴女の居場所を教えて下さい!今どこにいらっしゃるんですッ?!』 
 
 
…それを今からはいずり回って捜してもらうんだよ!黒川!お前にな…!! 
 
 
私「…『アテナよ、そなたがいかほど言葉を費やし、 
    その賢しき才覚を用いて嘆願しようとも、 
    ゼウスの御心を動かすことは叶わぬぞ。』」 
 
 
黒川「!?」 
 
「『されど我はここに再び汝のために、 
   鋼にも比すべき硬く破れぬ言葉を告げてとらせよう――!!』」
 
 
黒川「!!?その言葉は…!アポロンの神託…!?」 
 
私「『ケクロプスの丘と聖なるキタイロンの狭間に抱かれる土地、 
   ことごとく敵の手に陥るとき、 
   遥かに見はるかしたまうゼウスにより賜りし『木の壁』に寄り添え。 
 
   
この木の壁こそ、アテナよ、ゼウスが汝と汝の子らを救うべく授けし 
   唯一不落の砦となろう――!!』」
 
 
 
黒川
「…アポロンの『木の壁』の予言か!?紀元前480年、サラミスの海戦の時の!?待って下さい、まさか、あなた……!?」 
 
そのまさかだ!! 
 
「私は今、『木の壁』の前にいる!!この『木の壁』とは何か?さあ、それを解読してここを探し出してもらおう!古代ギリシャ人がそうしたように!!」 
 
アポロンの予言が導く『木の壁』を探し当ててみせろ! 
かの神託から約2500年後の今日9月!! 
アテネの姉妹都市であるこの横浜で!
 
そしてもう一度演じてみせろ!! 
ギリシャに勝利を与えたアポロンの予言の奇跡を!!
 
 
 
黒川
「……一体何を仕掛けてくるのかと思ったら…僕もナメられたものですね。『木の壁』が何を指しているかを僕が知らないとでも思うんですか?ちょっと待ってなさい、速攻であなたを捕まえに行きますよ!それじゃ。」 
 
 
――と言って一端電話を切る黒川。 
フッ、私こそなめられたものだ!! 
これはお前が考えるほど簡単な問題じゃあない。 
 
そう、『木の壁』が何を指しているのか…。2500年前のギリシャ人は悩みに悩んだ。 
ある者はこう言った。 
「『木の壁』とはパルテノン神殿のことを指しているに違いない。」 
というのも、かつてパルテノン神殿は木でできていたからだ。 
 
「…神託はパルテノン神殿を指している。だから我々は神殿に籠城してペルシャと戦うべきだ。」 
 
 
 
↑横浜にもこういうパルテノン神殿っぽいところはある。 
でも、私はここにはいない。 
 
そう、『木の壁』はパルテノン神殿のことじゃない。 
『木の壁』というのは……!!
 
 
 
 
プルルルル… 
――黒川からリダイアル!! 
 
黒川
「…『船』ですよね!?『木の壁』とは『船』のことだ!!アテナイ人は木の船に乗り込んで、ペルシャと戦った!!」 
 
…そう、ここまでは簡単。 
だけど、私の本当の罠はここからだ!! 
 
黒川
「『船』を探せばいい、…簡単だ、と思ったのですが……。ちょっと待って下さい!!ここは横浜!港町じゃないですか!! 
 
そこらじゅうに何百という船が停泊してるし、船のモチーフの建物、場所、イベント!!無数にある!!一体どの『船』です!!?」
 
 
 
…そう、それこそが私の謎かけの本質! 
お前にはその何千何万もの船の中から、私のいるたった一つの『船』を見つけ出してもらう!!
 
 
 
 
黒川「…そんな…ヒントは!?ヒントは無いんですか!?だって、どう考えても、アポロンの神託だけでは『船』以上の絞り込みはできない…!!」 
 
「…それは黒川さんの悪い癖です。」 
 
黒川「えっ?」 
 
私「すぐ自分の頭の中だけで答えを出そうとする。今だってきっと駅の案内板の前から動いてもいないでしょ?…だけど、答えはそんな所にはありません。黒川さんの頭の中、その案内板、そんな所をいくら探してもムダです。」 
 
黒川「じゃあ、いったいどこにヒントがあるんですか!?」 
 
「私はすでにヒントを出してあります。そしてこの横浜の町じゅうに答えはあります!何千もの船の中から、私のいるたった一つの船を導く答えが!」 
 
黒川「……!?」 
 
まずはそこから出ることだ! 
そして目に見えるすべての物を観察するんだ!! 
 
「私はアポロンに導かれし『木の壁』であなたをお待ちしております。あ、ちなみに
3時までに来ないと手遅れになるので、なるべく急いで来て下さい。それじゃ。」 
 
黒川「えッ!?ちょっと待って、『手遅れ』ってどういう…」 
 
  
――ブツッ。 
 
 
…ああ!気持ちいい〜ッ!! 
今頃あの男どうしていいか分からずにうろうろしてるだろ絶対!! 
あああ〜〜快感ッ!!快ッ感ッ!! 
ちなみに、これから行く予定の「海のエジプト展」のチケットは私が持っている。 
あいつは私の居場所を探し当てるしか道はないのだ!! 
 
「木の壁」、「船」、「3時までに来ないと手遅れ」。 
 
色んなヒントが頭をぐるぐる回ってると思うが、果たしてお前は一番重要なヒントに気づけるだろうか? 
 
そう、私が一番最初に黒川さんに与えたヒント、そして一番重要なヒントはこれなのよ。 
 
「9月13日、午後1時」!!  
  
これはなんとなく決めた待ち合わせ日時じゃない!!  
この意味に気付けば!私のいるこの場所がどこだかが分かる!
  
 
すなわち!横浜の街を少し歩けば、いたるところにこの文字が掲げてあるはずだ!!
 
 
 
 
「日本丸の帆を広げる日・9月13日。 
広げる時間:10:30〜11:30。 たたむ時間:15:00〜16:00」
 
 
日本丸は「日本丸メモリアルパーク」で公開展示されてる昔の帆船。 
そして今日、お昼3時までの3時間だけは、普段閉じられているこの船の帆が広げられる! 
横浜には無数の船がある、しかし、古代ギリシャの船のように帆を持っている船はわずかしかない! 
 
そしてその中で今日、帆が広げられるのはこの一隻しかないの!!
 
 
 
 
ああ、どうか黒川さん、思い出して!! 
アテナイの人々は町にひきこもって籠城したんじゃない! 
街を出て勇敢に海で戦ったんだ!風に帆を立てて!!
 
 
私はここで!ゼウスが与えし『木の壁』、日本丸の前で!黒川、お前を待つ!! 
 
さあ、早く来ないと手遅れになるぞ!! 
3時が来て船の帆が閉じられてしまったら!一番重要なヒントを失ってしまうわよ!!
 
 
「…1時14分…。」 
 
この2時間弱……さあ勝負だ、黒川さん!!導き出してみろ!私のいるこの『船』を!! 
 
 
――後半へ続く! 
 
  
 

 

2009. 10. 5
      【後編:黒川誕生日の死闘!】『木の壁』を探せ!
〜黒川ポッターと糸杉のかんおけ〜

※昨日の日記の続きです。 
 
(→続き)…今、この日記をまとめている間も私は思う。 
 
 『横浜はアテネの姉妹都市』、 
 『約2,500年前の同じ時期に下されたアポロンの神託』、 
 『アテネの木の壁の予言』と『船』…、 
…そしてこれらすべてが
『今日、昼の3時間だけは日本丸の帆が開かれる』というイベントを指し示していること―― 
 
私は思った!これは私の最高の芸術だと!! 
だがこの時初めて、私は己の作戦の最大の欠陥に気づいたのだった。
 
すなわち、 
 
(…黒川からは私の居場所が分からないが…私からも黒川が今どこにいるか分からない――!!) 
 
【後編:黒川誕生日の死闘!】『木の壁』を探せ!  
〜黒川ポッターと糸杉のかんおけ〜
 
 
 
 
しまったー…!!黒川のポケットにさりげなくGPS付き携帯忍ばせとけば良かった――っ!! 
 
私(ただここで待っているだけだから楽だと思ったけど…!) 
 
今、ここに立ってみて初めてわかる! 
いつ黒川がここに来るかもわからない。いや、永遠に来ないかもしれない…――船がゆっくりと浸水していくようなこの恐怖感!! 
 
私(あいつ…今どこにいるんだ…!) 
 
私はその恐怖に30分と耐えられなかった。 
そしてついに最大の過ちを犯してしまったのだ。 
 
(…黒川さんに電話をかけてみよう…!!) 
 
…ピッ、ピッ、プルルル、プルルル… 
 
 
私「……あ、もしもし、黒川さん?今どこにいますか?」 
 
黒川「今は、コスモワールドという遊園地の中にいます。」 
 
私「コスモワールド…」 
 
 
                 ↑コスモワールド 
 
…対岸だ…!!この男、対岸にいる…!!! 
 
私「…へ、へえ?なんでそこに?」 
 
曰く、 
「木の壁」→「木の船」→「あの遊園地の中に、
木の船に乗って急降下するアトラクションがある!」→「これだーっ!入場料タダだし!!」 
 
黒川「で、ままよ!!と思ってそのアトラクション(→)に一人で乗って、ずぶぬれになりながら『違った…。良く見たらこれ船じゃなくて丸太だった……この先何の手がかりもねえよ…』と思っていたところです。」 
 
 
――いるわけねえじゃん!!そんなところに!!
 
 
 
私「……(…全然違うところ見てるな…)」 
 
黒川
「…その反応…。全然違うところ見てるってことですね、僕?しかもわざわざ電話で居場所を確認してきた、ということは僕が見える位置にはいない、というわけかな?」 
 
「!!」 
 
黒川「…フフフ…待っていれば必ず焦れて電話をかけてくると思いましたよ。」 
 
お前…まさか…わざと…!!? 
わざと私に電話をかけさせたのか!?ずぶ濡れのくせに!? 
 
黒川「藤村さんの悪い癖はそこですね。すぐ油断するところ。」 
 
私「そ、そういう余裕は私を見つけ出してからかましたらどうですか!?」 
 
黒川「もうすぐ見つけ出しますよ。……あなたの電話口からは風の音がしますね?
ということは、屋外だ」 
 
私「!!」 
 
プツッ!! 
 
思わず電話を切る!! 
 
――黒川怖ぇええええーーー!!!! 
ちょっと油断しただけなのに!!こんな一瞬で!私からヒントをむしり取って行くなんてー…!!ああああ黒川ぁあああーーッ!! 
ああ、いいわよ!
お望みどおり我慢比べと行こうじゃないの!! 
私はもう何もしない!! 
 
 
私はこの場所でただ待つ!もう二度と電話はかけない!!二度と!! 
 
と、芝生の上で体育すわりを決め込む私! 
 
時計の針が2時を指し、長針と短針が重なって…
2時10分、2時15分、 
2時20分……
 
 
 
私(……今どこだよあいつ…) 
 
…2時40分、 
 
私(やっぱり横浜のどこかにいる私を探し出してくれ、なんて土台無理な話だったよな…でも黒川さんならやってくれると思っていたんだ…。) 
 
……2時45分、 
 
私(……黒川さん…!) 
 
そしてもう諦めかけた
2時50分。 
ついに電話が鳴った! 
 
――プルルルルル… 
 
「!!…もしもし!?黒川さん…!?」 
 
 
黒川
「……はぁ、はぁッ!はあーっ!!まんまと、ひっかけられましたよ…ッ!!はあっ、そうだ、『横浜』と、指定したのは、僕だが、はあっ、『待ち合わせ日時』を決めたのは、僕じゃ、ない!…あなただった!!」 
 
…ってか息切れで何言ってるかほとんど分からないんだけど! 
 
黒川
『9月13日、午後1時』…!!まさか!この待ち合わせ時間に、…はぁ!意味があるとは思いませんでしたよッ!ハァ!!」 
 
「!!」 
 
 
 
黒川
「『日本丸の帆をひろげよう、9月13日』!!…これでしょ!?ハァッ!やっと分かりました!!やっと…ッ!!!ハァッ、ハァ!ゴホッ!!ハ…オエエッ!!オエェエエエエッ!!」 
 
こいつはこのまま行き倒れるんじゃないか?
 
というくらいの疲労困憊っぷりだったので、 
 
私「…分かっていただけだだけも嬉しいです!3時に間にわなくても結構ですので、ゆっくり歩いて来て下さい。」 
 
黒川
「バカ言うなッ!!まだ10分あるッ!!今駅の近く!ソッコーで行きます!!首洗って待ってろ!!!」 
 
私「…そうは言うけど…」 
 
――ブツッ!!ツーツーツー…・・ 
 
……そうは言うけど、黒川さん…! 
駅の近くからだと↓ 
 
 
 
――700メートルくらいはあるぞ!! 
しかも、これは平坦な道のりじゃない!途中ちょっとしたやぐらがあるのよ…!!そう、
 
 
 
 
日本で一番高い建物こと、ランドマークタワーが!! 
いわゆるドルアーガの塔でしょ?アイツにとっては!?
 
 
私(あいつ、この中で迷い死ぬ可能性あるわ…!) 
 
黒川は来たんですけどご遺体です、という最悪の状況を覚悟しながら、 
私は地平線の彼方を見つめ続ける! 
 
 
――そして3時を10分ほどまわったころ。 
 
 
――地平線の彼方に見える真っ黒のシミ。 
それがゆっくりと大きくなっていって、 
こちらに近づいてくる人影になる。 
真っ黒のTシャツ、 
そしてその胸元に、気持ちの悪いギリシャ語で!! 
『地獄の門はいつでも開いている』!!
 
 
 
 
(来た…!!やっとあの男が来た…!!) 
 
 
 
ケクロプスの丘と聖なるキタイロンの狭間に抱かれる土地、ことごとく敵の手に陥るとき、 
 
 
 
「…『遥かに見はるかしたまうゼウスにより賜りし『木の壁』に寄り添え』…」 
 
 
 
黒川『この木の壁こそ、アテナよ、ゼウスが汝と汝の子らを救うべく授けし唯一不落の砦となろう!!』」 
」 
 
私&黒川
「「『ああ、聖なるサラミスよ!デメテルの種が取り入れられる時、汝らは打ち倒す!軟弱なる敵どもを』――!」」 
 
黒川
「ああ!!やっと見つけた…!!」 
 
そのまま勢い安堵でくずおれそうになる黒川を私は両腕で支える。 
まだだ!まだ倒れるのは早い、黒川…!! 
 
私「――ずいぶん遅かったですね、黒川さん。」 
 
黒川「一体、どういうつもりです!!?一体、どうしてこんな…」 
 
 
………横浜観光はお楽しみ頂けましたか? 
 
黒川「…は?」 
 
私「したかったんでしょ?横浜観光。」 
 
この2時間で、黒川さんは横浜のさまざまな場所を目を凝らして見たでしょう。 
それは、私に案内されてだだらに観光するよりも何倍も濃密な時間だったはずだ! 
 
「…どう?横浜はいい街でしょ?
アポロンの奇跡をもう一度起こせるくらいに!!」 
 
黒川「…っあなたという人はぁああ〜〜〜ッ!!今回だけは僕の不戦勝だと思ったのにぃいいい!!こんな追い詰められた状況で逆転の一手を打ってくるなんて…!!ああっ、本当にあなたという人は…!!」 
 
…がっくりうなだれる黒川。 
 
黒川
「…ああ、僕は…!!青空に映える日本丸の白い帆を見て!!そしてその前に佇むあなたを見て…!!ああ、僕は…!本当に、本当に英雄アイアコスが来てくれたのかと思ったんですよ…!!」 
 
私「えっ?」 
 
――そう、アイアコスは神話上ギリシャで最も神々に愛された人間だった! 
 
だからこのサラミスの海戦の時、わざわざギリシャ人は、 
アイアコスの故郷から彼の聖像を持ってきた!! 
そして彼の像を船に乗せてペルシャと戦ったのよ!! 
 
黒川
『出航しよう!アイアコスよ、あなたを運んできた幸運な東風が、西風に変わったらすぐにでも』…!!ああ、本当に!いにしえの言い伝えのように、アイアコスが、勝利をもたらしに冥界から戻ってきてくれたのかと…!!」 
 
……それは恐縮な話だが、だとしたら黒川さん。 
アイアコスはお前に勝利をもたらすために来たのではない。 
お前を裁きに来たのだ!! 
 
 
「…実は、もう一つ黒川さんに誕生日プレゼントがあります。」 
 
黒川「…え」 
 
…お前を打ち滅ぼすためなら、 
私は地獄の果てまでも駒を進める…!!
 
 
私「ヘルメス=ゲオルグの本は手に入らなったのですが、黒川さんが欲しがっていた本を。」 
 
――そう言って、先日例のラッピングを施した本を差し出す。 
 
 
 
黒川「…!糸杉…。これは…、僕が送った糸杉の枝…!!?」 
 
私「…
『糸杉のかんおけ』です。」 
 
黒川「…あ、あ…っ、」 
 
私「
『古代ギリシャの哲学者は、死後、糸杉のかんおけで埋葬されることを恐れていた。』…黒川さん、それがなぜだかご存じですか?」 
 
黒川
「……『ゼウスの王笏が糸杉でできていたから』…!!ああ…っもちろん知っています…っ 
ああっ、だってそれを言ったのは…… 
 
僕が最も崇拝する、ピタゴラスその人なのですから……!!!」
 
 
 
 
――その場にガックリと崩れ落ちる黒川。 
 
 
……勝っ…た…!! 
ああ、勝った…!!あの追い詰められた状況から一転、私は、勝った…!!
 
 
黒川「………」 
 
 
 
――ああ、お願いだ、黒川さん!もう立ち上がるな!! 
正直もうアポロンもネタ切れなのよっ!! 
ここで立ち上がってこられたら、もう次のお歳暮とかバレンタインとかで攻撃に使えるアポロンの弾がこっちには残ってないのよ!! 
黒川さんだってそうでしょ!?
 
 
だからこのまま終わらせてくれ、お願い…!!もう立ち上がらないでくれ…!!
 
 
 
黒川
………藤村さんの誕生日って、11月でしたよね……」 
 
 
――だが彼は再び立ちあがって来たのだ。 
地獄の奥底から…! 
 
黒川
「……今回はあなたの得意分野であるところの、歴史のアポロンの真髄をたっぷり味わわせて頂きました。お礼に、次は僕の得意分野の真髄をご覧にいれましょう。」 
 
……ゴクッ。 
 
黒川
「…ご自分の誕生日までにたっぷり予習をしておくことだ。象徴哲学と神聖幾何学をね…!!」 
 
 
象徴哲学に神聖幾何学!!? 
 
もう字ヅラからしてまったく勝てる気がしねぇえええ!!
 
 
 
私「……すみません、黒川さん…やっぱり、怒ってますか?」 
 
黒川「…ええ。あなたのご期待に答えられなかった僕自身に対して。」 
 
私「え?」 
 
黒川「…船の帆、すっかりたたまれてしまいました。」 
 
 
 
黒川「…あなたは僕に2時間も猶予をくれた。なのに、僕は時間内に来ることができなかった…本当にくやしいです。」 
 
そして深々と頭を下げると、 
 
黒川
「2時間以上もお待たせして本当にすみませんでした!そして最高の誕生日プレゼントをどうもありがとうございました!!」 
 
……私、黒川さんの弱点、もう一つ発見したわ。 
いい人すぎるところ!!
 
 
 
――日記の文字制限8000字が迫ってきているので、 
補足は↓のコメント欄にて!
  
 

◆補足◆

…そんなわけで、「横浜待ち合わせ編」いかがだったでしょうか。そう、よく考えたらこれまだ横浜で待ち合わせただけだぞ!!って話だよ!

それと、挿入した日本丸の写真、帆がたたみかけ〜たたみ終わりの状態のものが多いですが、
これは、ほとんどの写真を黒川さんが来た後に撮ったからです。
それを見て改めて思いましたが…やっぱり私は信じていた!黒川さんが時間内に来ると!!(笑)

黒川さんが来た後でも帆は張られている
何の疑いも無く私は思っていた…。
でも、それは黒川さんに甘えすぎたな、と今になって感じます。

だって、横浜に一度も来たことがない人間がよ!?わずかな手がかりを頼りに人一人探せ、ってそりゃあ土台無理な話だろ、よく考えたら!
よく2時間ちょっとでたどり着いたよ!ほんとに!!

…そんな訳で、まだまだこの日の話は続きを書かせてもらいたいと思います。だって黒川の聖闘士星矢に対するツッコミの数々を書かなきゃ一生後悔するだろ!?私!!という感じで!書きたいことは山ほどあるのですが!!

でも、次回の日記はちょっと違う話になるかと思います。
と、いうのも……実は私、先日最高のアポロングッズを買いました。そしてそれが水曜日に届く!!

次回はぜひそれを!我が家にアポローンの君が降臨する様を、いや、私自身がアポロンになる様をご覧いただきたい!!
もう「アポロンといったらコレだろ!?」というアレなんだ!!!
..10/6 2:00(Tue)

 

2009. 10. 8
      ついに手に入れたぜ…!!アポロンが最も愛するものを…!!
そしてその勢いで黒川をディスろうと思ったら…

”――それを見たアポローンの胸中に、 
抑えようもない憧れがわき起こった。 
 
アポロン
「…ヘルメスよ、歌と詩とを伴侶にするこの私でさえ、かつてこれほどまでに心奪われた歌はない。ああ、これはなんという技なのだ。抗いようのない憂いを払う、なんという楽器なのだ――?」 
 
 
――ああ!その問いに今、私が答えよう!! 
 
それは――これの事だろ!!?アポローンの君!! 
貴方が愛してやまないもの!!それは!これの事でしょ――!!?
 
 
 
 
このシルエットは…まさか…!?ああ、そのまさかだッ!!
 
ついに買わせてもらったわっ、 
 
 
 
アポロンの竪琴を!!!!
 
 
うわああああああコレでしょ!!?コレのことでしょう!? 
アポローンの君がいつも持ってるやつ!!
 
 
←アポローンの君がいつも持ってるやつ 
 
『クリュセア・フォルミンクス! 
    (黄金の竪琴よ!) 
 
  アポロンとすみれ色の髪のムーサイの至当なる所有物…!』
 
 
――あああっそれはこれのことでしょ――!!? 
 
「何やってんだお前!?」というツッコミはまだ早いッ!!狂気の宴は今!始まったばかりよッ! 
 
さあ、今からしゃぶりつくすわよ!!アポロンの音色を――!! 
 
 
 
――そんなわけで、ついに念願だったアポロンの持ってるタイプの竪琴を入手することに成功した私! 
どう!?どうだこれ!!??ああもう!もうっ!!興奮するなって方が無理よ!! 
たっぷり20分は眺めたあと、いざ、この私の腕に、抱いてみたいと思います!! 
 
そっと優しくいたわるように腕を回し! 
腕にズッシリと心地よい重さを感じつつ、 
鏡に映った己の姿を見て―――
 
 
 
 
ヤベェ…この規模はヤベェ!! 
私アポロンだこれ!!!私完ッ全にアポロンだ今!! 
あああ、ひんやり冷たいこの竪琴を、いったん私のハートで温めて!お前のハートにテイク・オフ!!!
 
 
私「…
『クリュセア・フォルミンクス! 
    (黄金の竪琴よ!) 
 
  アポロンとすみれ色の髪のムーサイの至当なる所有物…! 
  さあ、最初の音をくれ!踊り手のつま先は、耳を澄ませてその合図を待っている――』
」 
 
さあ!鳴らすわ!!最初の一弦を!! 
 
 
 
♪ポーーーン…… 
 
――っ今…世界が終わってもいい…! 
幸せ…!幸せすぎる…っ! 
ああもう何も楽しいとは感じない!!
この竪琴を知ってしまったあとは!ベガスに行っても!モナコに行っても!何も楽しいとは感じないーーーっ!! 
アポローンの君もそう思ったでしょ!!? 
 
 
♪ポロロローーン!
 
 
「こんな妙なる調べがこの世にあるのか」と…!!「これを発明した奴は当然ノーベル平和賞もらってるよね!?」と!!そう思ったでしょ!?アポローンの君!! 
ああもう!! 
 
これはもうこのまま行くしかないわよ! 
このテンションのまま「あの曲」を弾くしかない!! 
 
現存する西欧世界で最古のメロディー!!デルフォイの神殿に刻まれたこの楽譜を、 
そう、
 
 
――「アポロン讃歌第1番」を!! 
今!弾くしかない!!
 
 
↑上の碑文のメロディーを現代の楽譜に置き換えたもの。 
 
「……この曲はアポローンの君に捧げます…それではお聴きください、『アポロン讃歌第1番』…」 
 
――と、弦に手を滑らせながら、 
楽譜に目をやった瞬間、 
 
 
 
……んッ? 
ちょっと待って……楽譜上で未だかつて見たことのない分数があるんだけど… 
 
 
5/8!!? 
 
 
5拍子…!?5拍子って何!?一小節の中に8分音符が5つ!!? 
「♪、♪、♪、♪、♪」!?? 
無理よ!!どうやって8分音符そんなにねじ込むのよ!?一小節の中に!?すわり悪すぎでしょ!?
 
 
 
私「何っだこのリズム…」 
 
しかもこれ…ロ短調!!?ロ短調じゃないか!? 
生まれてこのかたハ長調しか聞いたことのない私にいきなりロ短調!! 
5拍子の上にロ短調…!狂ってやがる…!! 
さすが楽神アポロン…!! 
 
「…なるほどね…アポローンの君…。『お前は2拍子のハ長調でもしゃぶってろ』、と。そういうわけだな…?」 
 
……よーし、分かった。まずは一端あきらめよう。 
私の竪琴の腕が上達したら…かならず戻ってくるわ…『アポロン讃歌第1番』に!! 
 
これは敗北ではない! 
名誉ある撤退なのだッ!! 
 
私「…まずは…
ドレミの歌だな…」 
 
←竪琴の裏側 
 
――そんなわけで、それからは
「ド〜はドーナツ〜のド〜♪レ〜はレモンのレ〜♪」とやりながら、しばし竪琴の練習。 
20分ほど血のにじむような特訓をしたところで、いよいよ実戦です。 
 
(――よし、「あの男」に聞いてもらおうじゃないか――!!) 
 
そう、この日記でもおなじみの、例のあの男に!! 
すぐに私の携帯から彼に電話をかけようとしたところで、 
…ふと思いなおした。 
 
私(…待てよ…ただ竪琴の音を聞いてもらうだけじゃ芸がない…) 
 
よぉーし!!竪琴にかこつけてあの男をディスってやるわ…!!! 
 
…すさまじくいい作戦を思いついた私は、 
ウチの家の電話から(←ポイント) 
「あの男」の携帯に電話!! 
 
 
プルルルル…プルルル…ガチャ 
 
黒川「…はい。もしもし、黒川です。…どちら様ですか?」 
 
 
私「…
『私にどこの誰かとお尋ねになるのか、アポローンの君?  
    物事すべての定められた結末をご存じの貴方が?  
    物事のありとあらゆる道筋を、よく見通しているはずのあなたが…? 』
」 
 
さあ聞き惚れろ!! 
私の琴の音色に!!
 
 
 
♪ポロロロロ〜〜〜ン!! 
 
私「
『♪私にどこの生まれかとお尋ねになるのか、アポローンの君? 
    大地が春にどれだけの葉を芽吹かせるかをご存知のあなたが? 
     
    ♪どれほどの砂が海と川の中にあるか、 
    それが波や風の息吹でどのように乱舞してるかを見透かすあなたが?』
」 
 
♪ポンポロポロロロロ〜〜 
 
黒川「………」 
 
 
私「
『♪だが、聡明なお方の向こうを張れと言われるなら、お答えしよう。』」 
 
♪…ジャーーーン!! 
 
「アポロン…おまえのオンナなら今私の腕の中で寝てるぜ…!」 
 
 
黒川
「馬鹿ですかあなたは」 
 
 
――もう黒川からは「藤村さん、スゴイ!」、「今のは竪琴ですか!?」、「シビれました〜!」という賞賛と驚きの声が漏れるであろうと!そう思った私だったが…、 
ここから私の全く予想だにしなかったことが起こった。 
 
 
黒川「………夕飯時にかけてきて何かと思ったら…ちょっと待ってなさい」 
 
――そう言うと、電話の向こうで何やら 
お茶碗とお箸を動かす音が聞こえたかと思うと、 
 
 
♪チーン!!チンスカッチンチン!!(←お茶碗や机を箸でたたく音) 
 
黒川「…
『♪神にせよ人にせよ、行いでも考えでも、私(アポロン)を欺くことはできない。』」 
 
♪カーン!カーン!!チン!カン!チチン!! 
 
 
――えッ!!?いや、ちょっと待って私、別に黒川さんと 
フィーチャリングしたいわけじゃなくて… 
私の竪琴の音色についてはどうして無視なの!!?
 
 
 
黒川「
『♪コロニスよ、お前の許されざるたくらみに、私が気付かないとでも思ったのか?』」 
 
♪カカチチ!カカカンカ!
 
 
 
――もしかして…電話口だから竪琴だって気付かなかった!!? 
ってことはまさか…!私、ただ寂しくてかまって欲しいから電話かけてきた人だと思われてる!!?黒川に!?
 
 
 
黒川「
『♪お前は私と交わりをもったのに、 
    私の聖なる種を宿しながら他の結婚をよしとした。』
 
 
♪カカカカカカッ! 
 
黒川「
『♪人間は愚かなものだ。 
    自分の故郷を貶めて、遥かなものを捜し求める、 
    果たしもできぬ夢のもとに、虚ろな獲物を追いかける。 
    自ら欲して迷妄に取りつかれ、届かぬ者へ愛を向ける。―― 』
」 
 
「………」 
 
黒川「………」 
 
 
――なんだか私はとても負けた気分になって、そのまま電話を切りました。 
 
その後、「すみません、さっきの電話何だったんですか?」とメールが来るも、もう絶対本当の事は話したくない! 
 
竪琴だったんだよ黒川さん!!気付かなかったかもしれないけど! 
こっちはアポロンの竪琴だったの!!
 
それを…何お前は箸と茶碗叩いてんだ!!?って話でしょ!?
 
 
(まあ、黒川さんの中に「私が竪琴を買う」という考えが無かったのかもしれない…。 
後でもう一度練り直してから電話かける! 
――こういう風に私と黒川さんの間で掛け合いが上手くいかないことも多々ある、ということで…。日記では上手くいったのばっかり書いちゃうけど!)
 
 
 
 
…そんなわけで、最後はもちろんこの曲でシメさせて頂きたいと思います。 
音楽をこよなく愛するアポローンの君に捧げます!! 
 
映画『サウンド・オブ・ミュージック』より、『ドレミの歌』!! 
みなさんもどうぞご斉唱ください!! 
 
♪ポロロロ〜〜ン!!
 
 
私「♪Doe, a deer, a female deer (「ドー」は鹿、メスの鹿のこと) 
   ド レミ  ド ミ ド ミ 
 
  ♪Ray, a drop of golden sun (「レイ」は光、金色の太陽のしずく) 
   レ ミ ファファ ミ レ ファ 
 
  ♪Me, a name I call myself (「ミー」は名前、自分を呼ぶ時のね) 
   ミ ファ ソ ミ ソ ミ ソ 
 
  ♪Far, a long long way to run (「ファー」は遠く、走るのは大変) 
   ファ ソ ララ ソ ファ ラ 
 
  ♪Sew, a needle pulling thread (「ソウ」は針で糸を「縫い付ける」) 
   ソ  ド レ ミ ファ ソ ラ 
 
  ♪La, a note to follow sew (「ラ」、は…「ソ」の次に来る音ね) 
   ラ  レ ミ ファ ソ ラ シ 
 
  ♪Tea, I drink with jam and bread (「ティー」なら、ジャムとパンと一緒に) 
   シ  ミ ファ ソ ラ シ ド 
 
  ♪That will bring us back to do! (さあドに戻って!)」 
   シシ ラ ファ シ ソ ド〜 
 
 
  ♪ド レ ミ ファ ソ ラ シ ド・ド・シ ラ ソ フ ァ ミ レ〜 
 
  ♪ド ミ ミ ・ ミ ソ ソ ・ レ ファ ファ ・ ラ シ シ
 
 
 
アポロン「…♪When you know the notes to sing,(音符を知れば)」 
          ソ  ド   ラ  ファ  ミ  ド  レ
 
私    「   ♪ドー    レー   ミー   ファー」       
 
アポロン「♪You can sing most anything!(ほとんど何でも歌うことができる!)」 
       ソ ド ラ シ  ド   レ  ド  
 
私    「♪ソー   ラー   シー  ドー」 
 
 
アポロン&私「♪ドレミファソラシド・ソ・ド!!」 
 
♪ジャーーーン!!!
 
 
 
 
――まあアポロンは居なかったんですけど。 
でも本当に!本当にまるでアポロンがそこにいるかのような気分になる!! 
この竪琴をかき鳴らせば!!
 
 
いつか本当にアポローンの君とセッションしたいわ! 
私は『アポロン三讃歌第1番』を引っさげて!! 
デルフォイで一緒に歌って頂きたい、アポローンの君! 
サッフォーやピンダロスとしたように!! 
 
 
最後にサービスショット!! 
 
 
 
 
竪琴、の奥にアポロン、そのさらに奥に月桂樹!!! 
もうこんなスリーショットなかなか無いでしょ!!? 
あと足りないのは銀の弓だけだ!!!
 
 
 
相変わらずの字数オーバーなので(笑)、補足は下のコメント欄にて。 
私、絶対8000字も書いてないと思うんだけど…。不便…。
  
 

◆補足◆…とまあ、ものすごく興奮している私ですが、一つ大問題がありまして…
半音の出し方が分からない…!!!


だから正確には「ドレミの歌」すら完全には弾くことができない…あれハ長調に見せかけた変ロ長調だから!あれ!?もしかして…竪琴って半音ムリ!?しかも弦が10本しかないから1オクターブちょいしか出ないし…!

でも、でも…アポロンの竪琴は7弦しかなかった…。
それでどんな音色でも奏でられたんでしょ!!絶対何か方法があるはず!

アポロン「それは私がアポロンだから」

とか言わないでしょ!?

私の中で「アポロンっぽい歌」と言ったら、シューベルトの「野ばら」なので、ぜひ半音をマスターしてそれを弾けるようになりたいです。
そしてもうちょっと私の竪琴レベルが上がったら、ぜひこのサイトでも音をアップしたいぜ…。今のところ、私のレベルは黒川さんが電話口で聞いて竪琴だとも分からないレベルだからさ…。

しかし、昨日一日竪琴を抱えて生活してみましたが、今朝左腕がとんでもない筋肉痛になりました。アポローンの君は本当にすごいわ…。まあ、弓を射ってるし、左腕の力はあるだろうから苦にならないのかな……
でもそれで立ったまま演奏するんでしょ?本当に頭が下がる…!!やっぱアポロンはスゲェ!!
5拍子!!絶対マスターするわ!!(「ミッションインポッシブルのテーマ」とかが5拍子らしいのですが…全然ピンと来ないわ…)

そんなわけで、しばらく竪琴を掻き鳴らす生活を続けたいと思います!!

拍手ありがとうございました!
そしてコメントもどうもありがとうございます!!
お返事はメニューの「re」のところです。(〜9月25日まで)
..10/8 22:33(Thu)

 

2009. 10. 10
      【黒川wiki】黒川について+これまでの戦歴まとめリンク


この日記によく出てくる「黒川」という男は何者だ? 
――まずは黒川初登場の「錬金術師の弟子と、伝説のハーデスソング」をご参照下さい。 
 
あるいは、toghetterまとめ 
【第一夜】黒川巧(@kurokawa_t)の呪術ナイト〜魔法陣でモテようとした男の末路、他〜  
 
 
■黒川さんとは?  
私の学友にして最強のエネミー。哲学科所属。専門範囲は、死霊呪術、錬金術、象徴哲学、神聖幾何学、etc。 
・最大の特徴は、彼がいつも着てる真っ黒のTシャツ。胸のところに恐ろし気な文章が刻まれている。 
  例:
「Roma tibi subito motibus ibit amoR」  
  (お前が愛するローマは、突然の動乱の中で滅びるであろう)  
     ↑右から読んでも左から読んでも同じ。 
 
■黒川に対する客観的イメージ 
 
黒装束で両手にカマを持ち、それをビュンビュン振り回して村はずれまで追ってくる。
 
・奴がひとたび姿を現したら、誰かが死ななきゃ引っ込みがつかない。 
・怪しげな薬を作っている。その薬は強力な酸であり、ポタッと垂れただけでブラジルまで穴があく。 
 
 
■黒川の実態 
・実は愛媛出身の優しいおばあちゃん子。  
・バイト先の女子高生に
「黒川さぁ、どうせクリスマス予定ないんでしょ?じゃあ私とシフト替わってよ」とタメ口で言われた上、それを甘んじて受けた。 
・上から下まで真っ黒の服で学会に登場、 
   先生
「おっ!そうか、今日はハローウィンか!黒川君、すごい仮装だね!」 
   黒川
普段着です。 
「二人組作って〜!」という時には必ずあまる。人数が偶数の時もなぜかあまっている。 
・誰に対しても敬語。スズムシにも敬語で話しかけていた。 
 
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 
種まとめ、日記ログへ 
 
■Toghetter「黒川巧」まとめ一覧へ 
 
黒川巧の呪術ナイトや、黒川伯爵のハロウィンナイトなどなど。 
 
 
■日記の黒川登場回へのリンク集■ 
2008年9月〜2009年9月までの黒川登場回をまとめ。 
タイトルクリックで新窓です。 
 
<黒川との出会い編> 
  ・錬金術師の弟子と、伝説のハーデスソング 
(「錬金術師の弟子」と謳われた伝説の男――その男が古代史の集まりにやってくる!一体どんな恐ろしい人間なのか…!?後に私の終生のライバルとなる、黒川の初登場回。) 
  
  ・【前半】古代からのハッピー・ニュー・イヤー!新年会・兼・アテナ誕生祭! 
  ・【後半】古代からのハッピー・ニュー・イヤー!新年会・兼・アテナ誕生祭! 
(なぜか真夏に行われることになった古代史の新年会。そこに招かざる客としてやってきた黒川だったが…) 
 
  ・アポロン、どうあってもお前が私に協力しないと言うのなら… 
アポロンと私の一騎打ち。アポロンを攻め切れずにいた私に、助太刀に現れた男、その名も黒川!) 
 
<史上最大の危ないアポロン大作戦!in渋谷編> 
  ・【前編】史上最大の危ないアポロン大作戦 in 渋谷 
  ・【中編】危ないアポロン大作戦 
  ・【中編・2】史上最大の危ないアポロン大作戦 
  ・【完結編】史上最大の危ないアポロン大作戦〜前編:あいつが演じたアポロン〜 
  ・【完結編】史上最大の危ないアポロン大作戦〜後半:私が愛したアポロン〜 
 
(「渋谷のハチ公前に6時。僕はアポロンで来る」と言う黒川。まさかチン毛をすべて剃り、右手に竪琴、左手に弓を持ち全裸で渋谷にやってくるとでもいうのか!?…果たして彼の「アポロン」とは?――記念すべき対黒川戦第一弾。) 
 
<トロイの木馬作戦〜黒川との共闘!2対2の戦い〜編> 
  ・アポロン&ハーデスになぞらえた私殺人計画  
  ・復讐の時が来た〜トロイの木馬大作戦〜 
  ・「トロイの木馬作戦」結果…そして黒川の裏切り!12月7日の犯行予告 
(いつもお世話になっている、はなこさん&その彼氏さんにズタボロにやられた私。その私に黒川が授けた戦略とは?黒川を軍師に迎え、はなこさん+彼氏さん 対 私+黒川の2対2の戦いが幕をあける!!) 
 
<お歳暮襲来編> 
  ・黒川のお歳暮来襲!…そして私の反撃 
(「もっとも輝かしく、もっとも高価で、死してもなお不変のもの』をあなたに」 ――この言葉とともに送られてきた黒川のお歳暮とは?私の部屋に激変と衝撃をもたらした黒川の攻撃!!) 
 
<恐怖のディズニーランド編> 
  ・戦慄のディズニーランド!with黒川と愉快な仲間たち 
古代史の面々でディズニーに行くことに。「最高にオシャレして行きます!」という前日の黒川の言葉に嫌な予感しかしなかったが――) 
 
<バレンタインは復讐の「神喰い」編> 
  ・ 対黒川・バレンタイン大作戦!〜Vは復讐のV〜 
  ・【結果編】対黒川・バレンタイン大作戦!〜Vは復讐のV〜 
(2月14日、バレンタインデー。私はチョコレートに見せかけた「あるもの」を黒川に食らわす妙案を思いつく。黒川への復讐劇が今、幕をあける――!!) 
 
<アポロンとハーデスの天秤!ホワイトデーは裁きの日編> 
  ・【前哨戦?】ホワイトデーは死の香り!黒川からの3倍返し 
  ・ 【中編】ホワイトデーは死の香り!黒川からの3倍返し 
  ・【結果編・前半】ホワイトデーは死の香り!黒川からの3倍返し〜”アポロンが愛したひと”〜 
  ・【結果編・後半】ホワイトデーは死の香り!黒川からの3倍返し〜ハーデスが愛した××〜 
  ・ 【まだ終わってなかった】ホワイトデーに死す!黒川の本当の狙い〜糸杉を愛した神〜 
(「ホワイトデーは3倍返し」との合言葉を旗印に、殺しが静かにやってくる――「あなたのハーデスへの愛が、あなた自身を殺す」…黒川が発したこの呪詛の意味とは…?黒川の巧みな誘導と先見の目に脱帽!!) 
 
<アポロン誕生日の決闘!in六本木編> 
  ・【犯行声明】黒川プラトン誕生計画!〜アポロンの誕生日に黒川を祝う〜 
  ・ 【スパイからの報告】黒川プラトン誕生計画!〜アポロンの誕生日に黒川を祝う〜 
  ・【黒川にバレた】黒川プラトン誕生計画!〜決戦は六本木、そして黒川からの反撃も〜 
  ・ 【六本木は罠か?】黒川プラトン誕生計画!〜アポロンの誕生日に黒川を祝う〜+黒川の下ネタが好き 
 
  ・【とりあえずのご報告】黒川プラトン誕生計画!〜アポロンの誕生日に笑い死ぬ〜 
  ・【私が贈るもの】アポロンの誕生日に黒川を祝う〜私のプレゼント、「アポロン最後の謎かけ」〜 
  ・【決戦当日:前半】アポロンの誕生日会戦!六本木の攻防〜私の攻撃:「絶対に解けないなぞなぞ」〜 
  ・【決戦当日:後半】アポロンの誕生日会戦!六本木の攻防 〜黒川の攻撃:「アポロンの童貞喪失」〜 
(当初、「アポロンの誕生日に合わせて黒川をお祝い」という趣旨だったはずが、思わぬ展開の嵐でいつに間にか六本木で決闘をするはめになった私と黒川。お互いの知力の限りを尽くし!相手を陥れ!そして六本木に最後まで立っていた方が勝者となる――!!) 
 
 
  ・黒川ポッ太と賢者の石〜古代ギリシャ語訳ハリポタ〜 
血みどろの争いの中に、たまにはこんな小休止もある。) 
 
  ・【黒川の誕生日大戦!】〜対黒川誕・三首脳会議〜 
(来る黒川さんの誕生日に何を贈るか?私は最も思慮深い賢者2人に意見を求めるがーー?) 
 
 
<黒川誕生日の死闘 in横浜編> 
   ・【プレゼントのラッピング作業】黒川の誕生日大作戦!〜黒川ポッターと糸杉のかんおけ〜 
  ・…話の途中ですが、【黒川から犯行予告が届いた】 
  ・【前半:黒川誕生日の死闘!】『木の壁』を探せ!決死の横浜借景 
  ・【後編:黒川誕生日の死闘!】『木の壁』を探せ!〜黒川ポッターと糸杉のかんおけ〜 
 
・ 
・ 
続く。 
 
これ以降、黒川がこの日記に降臨したり、他の人を交えての大乱闘、大戦争に発展したりしますが、その様子は
日記のカテゴリー「黒川登場回」からご覧ください!→■ 
 
 
 
■その他、黒川がちょっと出てくる回 
上の黒川がメインに出てくる日記の他にも、黒川さんがちょっとだけ出てくる回があったので集めてみました。 
 
  ・ハーデス考案・「この世で最も残酷な拷問」の是非 
 
  ・黒川からメールで届いたプレゼントがすごすぎる 
(私の誕生日。黒川から届いたプレゼントとはーー!?) 
  ・ギリシャ悲劇を演るなら、私は…! 
  ・デロス島記念まんが + 黒川の新生Tシャツは愛の言葉で 
  ・神話まんが + 黒川とカラオケに行った話〜ギリシャ神話カラオケ大会〜 
  ・神話まんが + ついに爆誕!新生黒川Tシャツ 
  ・ギリシャ神話オフ会 + 黒川の誕生日をアポロンの儀礼で祝おう! 
  ・ついに手に入れたぜ…!!アポロンが最も愛するものを…!!そしてその勢いで黒川をディスろうと思ったら… 
 
 
・・・・・・・・・・・・・ 
この一年の黒川さんとの戦いをまとめてみました。本当に色々なことがありました。最初はこんなことになるとは思ってもいなかった…。 
 
  
 

◆追記◆
相変わらず字数が足りなかったので、またまたここで。(見た目この程度の文字数でも、リンクタグにごっそり持って行かれてた…)
黒川さんについてはまだまた書けることがあること無いことたくさんあるのですが、字数の関係で最小限にとどめました。

拍手ありがとうございました!!とても励みになっております。コメントもどうもありがとうございます。お返事はメニュー「re」の所です。(〜10月3日まで)。
..10/15 2:37(Thu)

 

2009. 10. 23
      iPodアポロン +アポロンの下で乱交パーティーを開催

――"All light of Art or Nature; to my song 
 
 
Victory and praise in its own right belong."
 
 
 
 
Apollo sings the world. 
 
 
iPod. 
 
 
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 
…これを一度やってみたかった!iPod風アポロン!(笑) 
本当にさ、CMで現代風にアレンジした
「アポロン讃歌」をバックにアポローンの君に踊って頂けたら私はiPod百個買うよッ!!
 
 
一応、iPodの文字がギリシャ語になってます。その下の英語の部分は、シェリーの
「Hymn of Apollo(アポロン讃歌)」のラストより抜粋。 
 
Hymn to Apollo(アポロンへの讃歌)じゃなくて、 
Hymn of Apollo(アポロン讃歌)。つまり、
アポロンが自分で自分のことを讃えている、という体裁の詩です。 
 
 「(音楽と詩のあらゆる調和も 
   あらゆる予言も あらゆる医術もこの私から生まれる)    
   
  自然物であろうと 人の手によるものだろうと 
  あらゆる光は この私の歌から、 
  勝利も賞賛も すべてはこの私の歌から生まれる。」 
 
なんというアポロンらしい言葉!! 
 
 
 
無駄に数パターン作りました。 
ふさげ半分で描きましたが、楽しかったなぁぁ…!これはぜひ他の連中のも描きたい!! 
ハーデス様とペルセポネーが二人でイヤホン片耳ずつ聞いてるやつとか!ヘルメスが空飛びながら聞いてるやつとか!アレスがiPod振り回してるやつとか! 
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 
 
…そんなわけで、ここのところ発表で忙しかったのですが、 
やっとひと段落ついたということで…、もう私、前々からすっごく行きたかった美術展があるのよっ!! 
 
そう、発表が終わった瞬間、私は! 
 
上野・国立西洋美術館は
地獄の門の前にいた―― 
 
 ←地獄の門 
 
――ローマ皇帝アウグストゥスの娘ユリアは!ローマの広場に建つアポロン像の下で男と乱交パーティーをし!国外追放になったというが! 
 
私は思う!それは世界で最高のプレイであったと!! 
 
理性の神であるアポロンの眼前で乱交パーティー!! 
これ以上の倒錯的プレイがあろうか!いや無い!
 
 
それじゃあ今から!加わるわ!私も!! 
その乱交パーティー in front of アポロンに――!!
 
 
 
 
〜ローマ帝国の遺産展・感想〜 
 
そんなわけで、前々から行きたかった
「ローマ帝国の遺産展」に行ってきました!! 
 
まず、これだけは言っておきたい。 
私は、本当に、本当にこのローマ展を楽しみにしていたんだ…。 
なぜなら!ポンペイのアポロン神殿に置かれていたアポロンとアルテミスの一対の像!! 
それが来日してる、って言うから!!
 
 
もう興奮せざるを得ない!完全に私は
「その像の前で乱交パーティーだ!」くらいの意気込みで向かった! 
 
ああ!レートーの輝かしき双生の御子! 
もう、美術館入った瞬間「どこだ!?」、 
真っ先にその像に向かったわよ!! 
 
だけど、次の瞬間私の目に飛び込んできたものは…! 
まったく予想もしていなかった光景だったのだ…!!
 
 
(……そ、そんなバカな……!!) 
 
――そこで私が見たものは… 
 
(…ア…アルテミスしか無い……!!?) 
 
 
――そう、どこを探してもアルテミスしかない!!アポロンが居ない!! 
もしくは、本当はアポロンはいるんだけど、心の綺麗な人にしか見えない裸の王様パターンかのどっちか!!
 
 
…そのどちらであるか判別がつかず、立ち尽くす私。 
 
(……どうしよう…!私の心が汚れているから…アポロンが見えないのかも…!!) 
 
が、ここで一緒に来ていた友人も、 
 
 
「…あれ?これアルテミスしか来てないんだ?」 
 
 
…良かったぁあああ!やっと王様が裸だって言えるーーッ!! 
 
 
「そうだよね!?見えてないの私だけじゃないよね!?アポロンいないよね!!?」 
 
どういうことなのー!アルテミスとアポロン一緒じゃないのかよー!! 
見たかったのに…!!二人が一緒にいるところを…! 
二人が一緒に笑い合ってるところを…私は見たかったのに…!! 
 
 
というわけで、この像に関しては残念だったのですが、「グリフォンをあやすアポロン」とか、「ヒョウを抱くディオニュソス」とか、もう本当にいくらガン見しても見足りないくらいの美しい像がたくさんありました。 
 
そして最近ギリシャ美術しか見ていなかったので、たまにローマ美術に触れると本当に新鮮! 
見てて一番新鮮に感じたのは、神様の人間くささ、というか 
親近感というか…そう、 
 
(ローマ人は神に感情移入をしている…) 
 
…ここがギリシャと一番違うところじゃないかなあ、と。 
ギリシャ人は神に感情移入することは無かった。 
神様の像を作る時も、
「人間の姿をしている人間ではないもの」という意識があったと思う。 
 
ギリシャ神話の特徴は徹底した人間讃歌で、 
常に神話の中心は神じゃなくて「英雄」だった! 
 
「アポロンは常時ピカピカ輝いてるけど、 
それも英雄の生命が放つ一瞬の閃光には敵わない!」
 
 
――このスタンスでしょ!?徹底した人間中心主義!これがギリシャ神話の一番重要なスタンスでしょ!? 
だから、ギリシャ人が感情移入するのはいつも人間である英雄で、神様は常に「外」の存在だった。 
 
…古代ギリシャで作られたアポロンを見てもヘルメスを見ても、 
 
 
 
 
――やっぱり全然感情移入できない!!この像を見て、「アポロンは今こんなことを思ってるんだろうなぁ…」とか、全然見えてこない!! 
 
でも、ローマの美術や文章を見ると、
「ああ〜アポロンかわいそう」とか、そういう風に感情移入できる。 
ローマの神話(+宗教)では、ギリシャと違って英雄の量も質も脆弱だから、神に感情移入せざるを得ないんだろうけど!! 
 
 
でもでも!私はギリシャ人の徹底した人間主義が本当に恋しいんだ! 
 
「アポローンの君はいつでもまばゆく輝いてるが! 
人間は一瞬の生命の閃光でそれを超えることができる!」
 
 
あの傲慢なまでの人間讃美を私は聞きたい!! 
あの聖闘士星矢的世界!「めちゃくちゃ頑張って小宇宙燃やせば神にも勝てる!」的な!? 
 
あの血が燃えるような感覚を私は感じたい!! 
神すら脇役に追いやって、
「この舞台の主役は我々人間だ!」って言えるその傲慢さ、その人間讃美は聞いていて本当に心地いいし、それこそがギリシャ神話の最も愛すべき特徴じゃないか!!? 
 
 
「かつて英雄ヘラクレスは、トロイを攻めるポセイドンとアポロンをしりぞけた。」 
 
「かつて楽人オルフェウスは、竪琴の音でアポロンを凌駕した。そしてアポロンに帰せられるべき貢物も、観客も、栄光をも奪った。」
 
 
―あの誰が聞いてもわくわくしちゃうような話を! 
英雄の、人間の話を!! 
人間が神を超える一瞬を聞かせてほしい!!
 
 
 
――と、ローマ展を見て私は本当にギリシャが恋しくなってしまった…。 
そしてほんのちょっとローマ人に嫉妬!!(笑) 
私もアポローンの君に感情移入したいもん! 
 
そんなわけで、ローマ展、とても面白かったです。あんまり美術品の数はありませんでしたが、もう
カッコいいアポロンとディオニュソスが見れればそれでいい、という私のような人にはまじでオススメです! 
 
あと、今最高に後悔してるのは、 
美術館で売っていたアポロンの金のブローチ…どうして買わなかったんだ…!!ということだ…! 
買おうかどうかすごい迷ったんですが、友人の 
 
「でもこれアポロンじゃなくてアポロだよ。あんたが好きなのはアポロンでしょ?」 
 
の一言であきらめてしまったが、 
く考えたら私、別にアポロでもいい!!アポロンでもアポロでもポアロでももう何でもいいよ!! 
アポロンであれば何でもいい!!
 
あああ買えばよかったッ!!
 
 
ディオニュソスのストラップは買いましたが…。アレス、アテナ、ニケのペンダントも売ってたんだよね……ああ、もう一度行ってあのアポロンブローチを買ってきたい!そして
「それは議員バッジか!?」ってレベルで誇らしげに胸に掲げたいね! 
 
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 
…黒川さんが我が家にやってきた話を楽しみにされている方にはお待たせしてすみません。次の日記あたりには書けるかと!! 
 
というか、
なぜか11月4日に黒川さんに呼び出されており、…絶対その時に何かされるだろ!!ということで、それまでには横浜の話まとめないとまた話がどんどん先に進んでしまいそうな予感…。 
っていうか11月4日…?私の誕生日は11月8日なので、その日付にまったく心当たりがなく、今から本当にビビってます。 
 
 
他にもこの二週間でいろいろな事があったんですが… 
一番楽しかったのは、ギリシャ神話のオフ会に行ったことです。そこで最高のアポロングッズを頂いて、もーめちゃくちゃウハウハです!黒川にこのお宝を自慢するのが今から楽しみなレベルのアポロングッズ…。この時のことは後でちゃんと美しい文章の中で纏めさせて頂きたい!! 
 
 
拍手ありがとうございます! 
いつもとても励みになっております! 
そしてコメントもどうもありがとうございます!! 
 
お返事少々お待ち下さい!たぶん夜には上げられると思うので、お返事をお待ち下さっている方は、夜にもう一度のぞいて下さると嬉しいです。 
お返事upしたら、ここにも追記でその旨を書きます。 
 
いつもお返事が遅いことで定評のある私ですが、これからも気長にお待ち頂けると嬉しいです!! 
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 
<追記>コメントありがとうございました!お返事は「re」のところです。(〜10月6日まで)  
 

発表お疲れさまでした。いつも拝見しています。今回ipodのイラストにコーフンしていろんな体液がジョバジョバ出てきたので(笑)初めてコメントさせていただきました。ほんとにこのイラストいいですね!赤バージョンが一番好きですが、青バージョンもクールで捨てがたい…。ギリシャの観光局に送ってみたいなんて思ってしまいました。シリーズ化お待ちしてますv
..10/27 11:31(Tue)

こんばんは。iPodイラストがあまりに素晴らしくて思わずコメントさせて頂きました。笑。アポロン私も大好きなので、こんなコラボ実現したら買占めますね!iPod!笑 他の神様も見れたら嬉しいです^^
..10/30 1:22(Fri)

 

2009. 10. 30
      【横浜続編:前半】黒川が我が家にやってきた
〜ドア越しの攻防!決死の「アポロン・クリュサウロス」作戦〜

※10月5日の日記から若干続いてます。 
 
――9月13日、午後6時。私は黒川と共に、私の実家の前にいた。 
…それではここで問題です。 
 
これから紳士をお招きする淑女たる私の部屋に、あってはならぬギミックは以下のうちどれか。
 
 
 1.大量のホモ小説 
 2.大量の同人誌 
 3.大量の私が描いたホモ漫画
 
 
 
――答え:全部。 
 
(しまったー…!!私の本棚…アリストテレスの『倫理学』の隣に『ケダモノは砂漠のプリンス』が突き刺さってる――!!どうする…!?どうやって隠す!?この大量のホモ小説と同人誌を!!? 
 
ケダモノが実は砂漠の王子だろうがアリクイだろうが、今はそんなの問題じゃない! 
問題はいかにして黒川にバレない場所に砂漠のケダモノを隠すかよ!! 
ああッアリストテレス先生!知恵を貸して…! 
この短時間で大量のホモ小説を隠蔽し!この最悪の危機を切り抜ける知恵を―――!!
 
 
 
【横浜続編:前半】黒川が我が家にやってきた 
〜ドア越しの攻防!決死の「アポロン・クリュサウロス」作戦〜
 
 
――そんな訳で、横浜での死闘の続きです。 
黒川さんと日本丸の前で待ち合わせた後、市内を観光し、 
「海のエジブト展」を軽くしゃぶったところで時間がまだあったので、 
 
私「黒川さん、私の家すぐそこですから、ちょっと寄って行きませんか?」 
 
黒川「!?いいんですか!?友達の家に遊びに行くなんて僕、小学生の時以来なんですけど…!!」 
 
私「はは、黒川さんらしいですね。」 
 
黒川「ちょ、ちょっと待って下さい、ご実家ですよね?ご家族の方もいらっしゃいますよね?ど、どうしよう、僕、すごい普段着だし…
変じゃありませんか!?」 
 
――変か変じゃないかで言えばそりゃあ変ですけど…全体的に…。 
…と、そんな話をしているうちに私の家へ。 
 
 
私「どうぞ上がってください。あ、私の部屋そこの階段上ったところにあるので、先に行ってて下さいね。私、紅茶淹れてきます。」 
 
黒川「お、お邪魔いたします!じゃあ、先部屋行ってます!藤村さんの部屋楽しみですねー!やっぱり女性らしく
レースのカーテンとか!かわいい縫いぐるみとか、乙女雑誌とかあるんでしょうか…」 
 
と、黒川のセリフを遠くに聞きながら、 
 
私(レースのカーテン、ぬいぐるみ、乙女雑誌!?無いよそんなもん!アイツがっかりするぞ…私の部屋、古地図とフルチンのアポロンと
ホモ小説しか…) 
 
…と、思ったところで、そう、私は私の犯した最大の過ちに気がついたのだ。 
 
 
「ホモ小説」。 
 
 
――しまった…!! 
今まで女の子しか部屋に来た事無かったから失念してたけど… 
…大量のホモ小説と同人誌が転がってる…私の部屋…!! 
 
(まずいーーーッ!!あれを黒川に見られたら絶対にマズいーーッ!!)
 
 
紅茶を放っぽり、急いで黒川の後を追い階段を駆け上がる私! 
そこで私の目に、黒川が私の部屋のドアノブにゆっくりと手を掛ける光景がスローモーションで… 
 
「やめろぉおおおーーー!!そこに手をかけたら殺すからなお前!!!」 
 
黒川「エッ?」 
 
「そのドアノブを回したらお前の尿道に鉛筆削りのカスを詰めるーーーッ!!!」 
 
黒川「エエッ!!?」 
 
一瞬黒川がひるんだ隙に、 
急いでドアの前に割り込んで、 
 
私「…すみません、黒川さん!!部屋の中に見られたら恥ずかしい…え〜っと、
ラブレターとかポエムとか日記とかがあるので、ちょっと片付けさせて下さいね!」 
 
黒川「えっ!?ラ、ラブレター!?ポエム!?」 
 
「…そ、そう!そういうのって、
夢見る乙女のトップシークレットでしょ?だから、3分待って下さい!3分!!」 
 
黒川「ちょ、ちょっと…!」 
 
…そのまま急いで部屋に入り、後ろ手で鍵をかける。 
 
部屋の中。 
 
――ラブレター。ポエム。日記…。 
 
そんなんじゃねえよ…ホモ小説だよ大量の…!!! 
 
どうする…!?
『砂漠の王子とイケナイvアバンチュール』、『砂漠の太陽と恋に焼かれて』、『ケダモノは砂漠のプリンス』…なぜか砂漠の王子がやたらいっぱい居る私のホモ小説ラインナップを…一体どこに隠す――!? 
 
私(隠せる場所なんかない…!クローゼットや棚の中はパンパンだ…!!) 
 
 
…もうどうしていいか分からず、 
ドアにもたれてボーっとしてるうちに、 
 
 コン、コン
 (←ドアをノックする音) 
 
黒川
「…あの〜…もう3分経ったのですが。まだでしょうか?その、ラブレターやポエムとやらはそんなに大量にあるんですか?」 
 
エッもう3分経った!?
やばい、何にもしてない!! 
どうする!?どう切り抜ける…!!?
 
 
私「……そうだっ!黒川さんは、紅茶淹れるのお上手でしたよね。悪いんですけど、
キッチンで紅茶淹れて来てくれませんか?」 
 
黒川「えっ、いいですけど…」 
 
私「1階のキッチンのテーブルに、ポットと紅茶が出てます。『アポロン』でも『アルテミス』でも、お好きな茶葉を吟味して淹れて下さい。それと、悪いんですけど、お湯が沸いてないんです。沸かして下さいますか?」 
 
黒川「はあ…分かりました」 
 
 
――よし!これで10分は稼げる…!! 
10分…!10分でこの大量のホモ小説をなんとか隠し切る…!!
 
 
私(どこに隠す…!?この短時間のうちに隠せる、絶対に安全な場所…!) 
 
まず私はこの方法に思い至った。 
すなわち、 
 
 
 
ホモ小説をラテン語の本の箱にしのばせ!さりげなく本棚にまぎらわす!! 
 
私(…黒川はラテン語が堪能だ…。だからラテン語の小辞典にわざわざ手を伸ばすことはないはず…) 
 
――ただ問題は、この方法を用いると結果的に本棚に本体と箱、二つのラテン語辞書が存在することになる。 
もしもその神経衰弱に黒川が気づいたら―― 
 
黒川
『…あれ?どうしてラテン語の辞書二つあるんですか?この箱の方の中身は……け、「ケダモノは砂漠のプリンス」!?』 
 
 
――ダメだ、ここはやられる!! 
二冊のラテン語辞書に奴が絶対に気付かない、とは言い切れない!こと黒川に関しては、常に最悪の事態を想定しなければ!
奴は必ずそのナナメ上を行く!!
 
 
 
私(…本棚は危険…!だったら、どこに…クッソ、もう時間もない!!早く!早く隠せる場所…それは…) 
 
それは、ここしかない…!! 
 
 
 
そう、ベッド!布団の中!!
 
 
私(黒川の性格上、人のベッドに腰かけたり寝そべったりすることは無いはず…!) 
 
そこからの私は素早かった。 
本棚の中からホモ小説と同人誌をとにかく抜き取り、それをベッドの中に入れる!入れる!! 
 
 
あらかた見られたらマズいモノを隠し終わった頃、 
――階段をゆっくりと上がってくる足音が。 
それがぴたりと私の部屋の前に止まる。 
 
 コン、コン、コン、…………ガチャガチャ。 
 
ゆったりとしたノックが3回響いた後、ドアノブが回されるが、 
まだ鍵がしまっている。 
 
――てっきり「まだですか?」という声が続くと思ったが、 
ドアの向こうから響いたのは、全く予想もしていなかった言葉だった。 
 
 
 
黒川「『…リディアの王クロイソスは、 
    かつて黄金の太刀帯びるアポロンの守護を得た。』」 
 
――…!? 
 
黒川「『…その滅びの日がやってきた時、 
    彼は黙って奴隷の身に落ちるを良しとしなかった。』」 
 
 
――……これは…
バッキュリデスの…『ディオニュソス讃歌』か!? 
かつてアポロンの守護を得たクロイソスが、焼身自殺するシーンの…!? 
 
黒川
「『…クロイソスは うず高く積み上げられた薪の上、 
    己が身に火を放つ。やおら天を仰ぎ、両手を差し出すと、』」
 
 
 
ドン!(←ドアのノック音) 
 
黒川
「『…ああ…!すべての力になお勝る神よ! 
    あなたの恵みはいずこにあるのか!! 
    レートーの息子よ、いずこにおられるのですか!!』」
 
 
ドン!ドン!! 
 
黒川
「『ああ、あああ!!どこにいる!?黄金の太刀のアポローンは!!』」 
 
ドン!ドン!ドン!! 
 
 
 
――怖ぇええええ〜〜〜〜!!!! 
開けるの怖すぎるだろーーー!!?こんなことされたらーー!!
 
 
 
私「…なるほどね…だけど、お前がそう来るのならこっちにも考えがある!!」 
 
『アポローン・クリュサウロス(黄金の太刀帯びるアポロン)』はどこか、だって!? 
黒川!その言葉!後悔させてやるわ!!
 
 
「私をその名で呼ぶのなら!あえて受けよう!!」 
 
 
 
私は急いで壁にかけてあった月桂樹の冠を取り! 
それをかぶる! 
 
 
 
そして棚の黄金の剣を取り出すと、 
それを抜刀しながら上手いこと舞いつつ ついに部屋のドアを開ける!! 
 
さあ来い!黒川!! 
 
 
ガチャリ!! 
 
――とくと見よ、月桂冠をかぶり、黄金の太刀をふりかざす完璧なアポロン姿の私を!! 
 
「ようこそ私の部屋へ!クロイソス!!」 
 
ニコッ!!
 
 
 
黒川
「あなたには…つくづく驚かされますよ…!!『黄金の太刀持つアポロン』…!くうッ…!!レースのカーテンにくまさんの縫いぐるみを期待していた僕に対して、葉っぱをかぶり剣を振り回してご登場とは… 
 
どんだけ柔軟に対応できるんですかあなたは!?
いつでも月桂冠と黄金の剣があるもんなんですか、女の子の部屋って!?」 
 
 
――ふっ…これが「アポロン・アルギュロトクソス(銀の弓もつアポロン」や 
「アポロン・キタラロエドス(竪琴を持つアポロン)」だったら私の負けだったわ。 
竪琴や銀の弓は(まだ)私の部屋にないからね! 
でも、今回は高校の文化祭で
等身大の王子様を作った時の剣が役に立った。 
 
今日はアポロンは私に味方しているようだな!黒川よ!! 
 
 
――と、そんな話をしながら、とにかくホモ小説がいっぱい詰まったベッドの周辺にだけはいて欲しくないので、黒川を奥のソファーに促す。 
 
 
 
そして黒川さんが淹れて下さった紅茶(『アポロン』だった)を飲んで少し話をした後に、 
 
黒川「あ、本棚見てもいいですか?」 
 
――来た…!! 
多分ホモ小説は全て片付けた…と思うけど、やっぱり自信がない! 
 
(…砂漠の王子が一人でも残っていたら…私の人生が終わる…!!) 
 
という内心の焦りを隠しながら、 
 
私「もちろん、どうぞご自由にご覧になって下さい。
あ、でもギリシャ関係の文献しか入ってないから、あんまり面白くないかも。」 
 
――嘘ばっかだよ!ウソで塗り固めた人生だよ!! 
さっきまで砂漠の王子がわんさか刺さってたよその本棚に!! 
 
 
そして、黒川さんといくつか本をつまみながら、 
この本は僕も欲しかった、面白かったですか。 
面白かったですよ。と言い合っているうちに、 
 
 
黒川「あの、何かオススメの文献ってありますか?ギリシャ神話関係で。」 
 
「ああ、最高の文献がありますよ。黒川さんにものすごくお勧めしたかった…ええと、これです。」 
 
そう言って差し出したのは、 
 
 
 
 
黒川「……僕のこと馬鹿にしてるんですか?」 
 
お前こそ『聖闘士星矢』馬鹿にしてんのかよ。 
 
私「…騙されたと思って、3分読んで下さい!それで星矢がどんなに魅力的か分かるから!!」 
 
黒川「ほ、本当に…!?」 
 
 
…予言してやるわ。 
私に3分くれれば!お前を聖闘士星矢の虜にできると!! 
 
――恐る恐る、といった体で 
黒川が星矢の最初の一ページを開く。 
 
 
さあ、女神の戦士の話をしよう! 
その拳は空を裂き、その蹴りは大地を割ったという、
 
 
『しかし、もはやその名はギリシャ神話の中にも存在しない幻の少年たち』、 
 
正義と勇気を持ったアテナの聖闘士の物語を!! 
 
 
後編へ続く!  
 

途中の下りってレベルEですか?
..11/3 4:21(Tue)



藤村シシン
古代ギリシャ・ギリシャ神話研究家。
高校で出会ったアニメ『聖闘士星矢』がきっかけでこの道へ。東京女子大学大学院(西洋史学専攻)修了。

◆著書『古代ギリシャのリアル』(実業之日本社)。◆ NHKカルチャー講座講師。◆2020年オリンピック採火式NHK生中継内、古代ギリシャ語同時翻訳。 ◆平成28年 東京国立博物館『特別展・古代ギリシャ』公式応援サポーター。 ◆UBIソフト『アサシンクリード・オデッセイ』公式コラボ ◆古代ギリシャナイト主催。 など。

お仕事のご依頼 euermo★gmail.com
(*をアットマークに変えて送って下さい)


書籍『古代ギリシャのリアル』発売中。




★よく出てくる宿敵「黒川君」については
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2009. 10. 30 【横浜続編:前半】黒川が我が....
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