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2009. 11. 3 【決戦前夜】私の誕生日決戦・前夜 〜恐怖はヘルメスの匂い〜
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…前回の「黒川が我が家に来襲編」の後篇を待って下さっている方にはすみません… どうやらタイムリミットが来てしまったようだ…。 そう、明日、11月4日は…私が黒川に呼び出しを受けている日…!!―― ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 山田「…で、お前、ホントなのか?黒川に『誕生日に明けの水星(アポロン)が欲しい』っつったってのは?(※9月28日の日記参照→■)』 西野「俺たちの周りでもウワサになってんぞ。『あの黒川に「惑星」で勝負を挑んだ命知らずの女がいる』、って。そんなのロナウジーニョにサッカーで勝負を挑むようなもんだろ。」 ――…やっぱり?ロナウジーニョって結構強いの?サッカー? 山田「…で、黒川とはいつ会うんだ?」 私「…それが…私の誕生日は11月8日なのですが、なぜか渋谷に11月4日、と指定してきて…」 山田と西野は顔を見合わせると、 山田+西野「「ヘルメスの誕生日!!」」 ――やっぱり!?そう思う!? 『明けの水星』は古代ギリシャでは「アポロン」と呼ばれてたけど、 『水星』自体は「ヘルメス」だ…。 そして月の4日はヘルメスの誕生日…!! 山田「…藤村。悪いことは言わない。今すぐ黒川の手の届かない遠くへ逃げろ。「惑星」!「ヘルメス」!そんなのアレックス・ロドリゲスに野球で勝負を挑んでるのと同じだぞッ!!」 西野「いや、待て山田。もう手遅れかもしれない。多分こいつはもうヘルメスに憑かれてる。…藤村、お前さっきサイフ無くした、って言ってただろ?」 私「え?ええ。でも、置き忘れただけで、あとで親切な人が届けてくれて…そういえば、財布を無くしたのは人生で初めてのことでしたね。」 瞬間、二人が「「た、祟りじゃぁあ〜〜!!」」とおののき、 山田「『サイフを盗る』!そんなのヘルメスのお家芸だろ!!絶対黒川の仕業だぞそれ!!」 ――大学の女子トイレで落としたのよ!!? 黒川の仕業なら窃盗犯の前に変質者でしょ!? ってか黒川じゃなくてヘルメス本人だろうが女子トイレに入った時点でただの変態でしょそんな男!! 私「とにかく、私は逃げも隠れもしませんからね!」 『アレックス・ロドリゲスに野球を挑むようなもの』だって!? 私は野球分からないから、そのなんとかロドリゲスが何者か知りませんけど! どうせ多摩川の土手で一人キャッチボールしてるサラリーマンか何かでしょ!? 私「フン、ヘルメスでも何でも好きなだけ投げてくればいい!!アイツのへなちょこヘルメス球なんざ私が左手一本でバックネット叩きこんでやりますよ!!」 山田「いや、バックネットに叩きこんだらファールだから!お前さては野球のルール知らないだろ!?」 西野「とにかく藤村。4日が無事終わるまで、ヘルメス関係の場所や物には気をつけろ。墓場と水銀には近づくな。」 別にその二つには日ごろから好き好んで近づいちゃいませんよ!! 私「もー水銀とか言うから怖くなってきたじゃないですか…。はあああ…本当に「ヘルメス」で何を仕掛けてくるつもりなのか…。」 山田「まあ、俺たちは神話とか全然専門じゃないからさ、ヘルメスの事はほとんど知らないけど…、ひとつ、これだけは覚えてる。…お前、紀元前414年の『ヘルメス像破壊事件』を知ってるな?」 私「ええ。アテナイのほとんどのヘルメス像が一晩で破壊された事件ですよね。」 ――そこから続く山田先輩の言葉は… 私にとって、とても印象的な言葉だった。 山田「…あの事件がきっかけで、将軍アルキアビアデスはスパルタに寝返った。それでアテナイはスパルタに負けたんだ。」 私「……」 山田「歴史の大局を支配していたのはアポロンの神託だ。 でも、時に、遠く離れた偉大なアポロンの言葉よりも、 身近な道ばたに突っ立ってる小さなヘルメスが 歴史を変える一撃になることがある。 …お前も気をつけろよ。絶対に侮るな。道ばたのヘルメスを。」 ――ああ、本当にその通りだよ。私は絶対にあなどったりしない。道端のヘルメスを!! …11月4日。明日。黒川がヘルメスで何をしかけて来るのかは分からない。だが今夜、私がやるべきことはただ一つ! 何をするかって?知れたことよ!! ――今から一夜漬けでヘルメスのすべてを叩き込む!! テスト前の高校生のごとく! 「水兵リーベ僕の船」!「鳴くよウグイス平安京」!!「身の上に心配あるので参上しました」!! …この要領で今夜、ヘルメスのすべてを丸暗記だ!! 黒川の愛するピタゴラスは… ヘルメスの息子と謳われた哲学者だった。ヘルメス最後の息子にして、北の国のアポロンその人だと。 ピタゴラスは明けの明星と宵の明星が同一のものだということを初めて発見した人であり、 ヘルメスに不死の魂をもらった人だった。 ――そんな男が専門の黒川に対して「明けの水星(アポロン)」なんてどう考えても勝ち目がないが!! 実際、各方面から「藤村先輩、ご愁傷さまです。」、「せめて楽に死ねますように…」といった弔電が舞い込んで来てるが!! その黒川との圧倒的な実力差を加味したとしても! 私はこう言わせてもらいたい、 負けるのは私じゃない。あの男だ!! ……さあ、お前の一番得意な球を投げて来い、黒川!! 貴様がフォークを投げようが、消える魔球を投げようが、トラベリングをしようが必ず私が全弾打ち返す!! ――そんなわけで、これから明日の朝までヘルメスの勉強といきたいと思います。 というか、本当にヘルメス勝負になったら分が悪すぎる…!本当にイチローに野球を挑むのと同じ! サッカーしようぜ、サッカー!!という感じで…ああ…怖い! 本当に明日が怖すぎていろいろと投げっぱなしで申し訳ないのですが、せめて付け焼刃でも死角は少なくしておいた方がいい。ということで、今夜は明日に備えたいと思います。 明日また結果なり途中報告なり、多少のことを書きに戻って来れると思います。 ああ…ヘルメスと、アポロン…で仕掛けて来る、ということなんでしょうか。 すげー怖い…でも負けたくない…!絶対に負けたくない…! ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 拍手ありがとうございました! そしてコメントもどうもありがとうございます。お返事はメニューの「re」の所です。(〜10月20日分まで) その他お返事やメール等少々お待ち下さい!
..20:11
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2009. 11. 4 【前篇:誕生日の復讐】手のひらの上の戦争 〜リミットは11月7日!黒川の謎かけ〜
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◆補足◆ …ということで、今もってこの箱が何なのかは分かりません。
もし、ここまでの流れで答えが分かった方がいらしても、それは私には内緒にしていて下さい。私一人の力で!あのクソ野郎をぶちのめさなければ意味がないんだ…!!
オフのみんなからは「どう〜?黒川にコテンパンにやられたでしょ〜?」とか、「まだ生きてる?」とかいう弔電が届きましたが、
だから私は勝つんだって!!あと3日もあるのよ!?それでどんな文献も調べていい、ってんなら絶対に勝つでしょうが!! ……そんな訳で、答えが分かったらまた日記を書きに来ます。
ああ、日本橋初めて行ったのに、こんなことになるとは……。あっ、そうか! 前回、「横浜に初めて来た黒川」。そこで「日付と場所を使って攻撃した私」。 それに対して、今回「日本橋に初めて来た私」。「日付と場所を使って攻撃した黒川」――!!
なるほどね!私に意趣返しをしたわけか!!!? うわぁああああーーーッ今気付いて腹立ってきた!!なんだアイツ!!絶対負けねえ!!絶っっ対負けたくねえ!!
…拍手ありがとうございます!コメントも大変うれしいです!!お返事少々お待ちを! ..11/5 1:07(Thu)
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2009. 11. 6 【途中経過】手のひらの上の戦争
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※前回の話からちょっと続いてます。 ――今日大学に来たら、哲学の先生から、 先生「…藤村君、聞いたよ。○○大学の黒川君と、何か面白い戦いをしてるんだってね?」 私「エエッ!?誰からその話を!?」 先生「黒川君本人から。」 ――そう、この先生は私も黒川も お世話になっている先生だったので、 先生「それで、『藤村さんが白い箱を持って何か聞きに来ても、絶対に答えないで下さい』と言われたよ、黒川君に。」 私「……!!」 先生「…そんな訳で、私からは君に何のヒントも与えられないんだ。ごめんね。」 ――いや…先生…!! 先生のその言葉こそが最大のヒントじゃないですか…!! 私「…黒川がわざわざ哲学が専門の先生の口止めをした、ということは…やっぱりあの箱は哲学に関係している、ということでしょ!?」 …しかも、もし先生の最大の専門が関係しているとしたら、 それは…… 私「プラトン…!!」 ――先生はいたずらっぽく笑いながら、 先生「まあ、公平な私としては、黒川君だけを贔屓するわけにはいかないからね。」 あああーーーッ!!先生ーーッ!!ありがとうございますーーー!! ふふふ…貴様のその根回しの良さが仇になったな、黒川よ…!! 先生「…気を付けなよ、藤村君。プラトンにも解けない問題はあるんだからね。」 ――私はそのまま急いで図書館に走った! もちろん、プラトン関係の文献を調べるために!! プラトン…!!哲学者プラトン!アポロンと誕生日が一緒の男!! ああ!プラトンが関係あるとしたら、これは…!…この箱の持ち主はおそらく…!! 私(アポロンだ…!!) アポロン…!!この箱を使ってプラトンに何らかの謎かけをしたのね!? アポロンのプラトンに対する「問い」!! だがそれは「人類が2000年かけてやっと解いた問題」! 私(…先生が「プラトンにも解けない問題がある」と言っていたことにも合致する…!!) さあ、追い詰めたわよ!! 黒川を!アポロンを!! あとは…そう、タイムリミットに間に合うかどうか…! タイムリミットは11月7日。明日まで!! 今日一日に!私は全てをかける!! ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ――そんなわけで、前回「私の力だけで解くからヒントは要らない」と言っておいて、早速先生にヒントもらっちゃうという体たらくですみません…!だが!これは不可抗力だ!アポロンが私に授けてくれた神託だ!ということでお許し下さい! 拍手ありがとうございます! コメント、大変嬉しく拝読しております。 お返事はメニューの「re」のところです。(〜11月4日まで)
..19:29
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2009. 11. 7 【実況中!】 手のひらの上の戦争 〜私の出した答え、黒川の本当の狙い、そして〜
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2009. 11. 8 【続:実況中】 手のひらの上の戦争 〜日付と日時の意味、届いた荷物、そして〜
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【11月8日01:30】 …はあ、落ち着いてきた…。 もう、前の記事とのテンションの差を見てくれよ…。 どれだけ私が落ち込んでいるか分かるだろ…? ――勝った、と思った。 11月7日、23時45分に鳴った電話を取るまでは。 「黒川にとっては、私が『箱』の謎を解こうが解けまいが…そんなことはどうも良かった。 本当に警戒しなければならなかったのは…『11月7日、23時45分』…!!この日付の方」 ――まずは前回のこの意味を説明させてほしい。 『11月7日、23時45分に何があったのか』を!
【続:実況中】 手のひらの上の戦争 〜日付と日時の意味、届いた荷物、そして〜
――11月7日、23時45分に鳴った黒川からの電話。 もちろん内容は「謎は解けましたか」。 私は勝利を確信し、前回書いたアポロンの祭壇の話(数学の用語で「立方体倍積問題」というらしい)を黒川に説き、最後にこう言った、 私「…だから、黒川さん。あなたの問いに対する私の答えは『不可能』です。どう?私の勝ちでしょ?」 ――黒川は、ちょっと笑ってから… 11月4日、私が日本橋にノコノコやって来た時と同じことを、私に聞いた。 黒川「…どうしてあなたは僕の電話を無防備にとったのです?前回、横浜で、あなたは日付と時間を使って僕を打ち負かしたのではありませんか。 『11月7日、23時45分』この日時に、どうして疑いを持たなかったのです?」 私「…えっ?」 ――瞬間、全身に鳥肌がたった。 黒川「11月7日。この日付に何の心当たりもなかったんですか?」 …まさか…7はただアポロンの数字、 というだけじゃないのか…!? 黒川「あなたは中世史をもっと勉強した方がいい。 ――藤村さん、半年前の5月に、あなたはアポロンとプラトンの誕生日に僕を祝ってくれたましたね。 5月27日。確かに古代においてはそれがアポロンとプラトンの誕生日です。 でもね、知らなかったでしょう? 中世の哲学においては、プラトンの誕生日は11月7日です。」 ――今日っ!!!? ってことは何!?中世だとアポロンも今日誕生日なの!? 私が言うのもなんだけど、アポロンはさそり座の男じゃないぞ絶っ対!! 黒川「そう、今日!!今日こそプラトンの誕生日です!そして、時計を見て下さい!」 ――時計!? 私が時計をみると、ちょうど11月7日から、11月8日に日付が変わろうとしている瞬間で――!! 黒川「…この言葉をあなたに言いたかった。 『アポロン、プラトン、(ここで日付が変わる)、そして藤村さん、お誕生日おめでとうございます!!』」 ――!!!!私を…私の名前を、まさかアポロンとプラトンに並べてくれるなんて!! 11月7日の輝かしい男たちの誕生日と!11月8日の私の誕生日!!それを…日付をまたいで並べてくれるなんて…!! 負けた、と思った。 私にとってこんな嬉しいプレゼントは無い、と思った…!! アポロン、プラトン、そして藤村よ!?やばいだろ!!これは…やばいだろ…!! もう私、11月8日生まれたんじゃなくて、 11月8日に生まれさせられたんじゃないの?黒川に? ――というレベルで…これは…!! 半年前から…こうすることを決めてたんだろうか黒川は…!! 私(…すごい…!!こんな完璧な作戦があるの…!?) 「明けの水星」、水星はアポロンとヘルメス…! 最初の11月4日、日本橋のヘルメスの下で勝負を始めたこと! そして「箱」の謎…期限が11月7日だったこと! そして最初の「11月4日=ヘルメス」を使って「11月7日=アポロン」をミスリードしたこと…!! 私(一つのことが何重にも意味を持っている…でも決して相反していない…全部が奇麗に調和してる…!!) こんな完璧な作戦…!! だけど黒川は!これではまだ不足だと言う!! ――そう、前回書いたとおり、「プレゼントはこれだけじゃない」! 明日、というかあと6時間くらいしたら…黒川のプレゼント・「明けの水星」が私の家に来る…!!! 本当に今夜は眠れそうにない!! ああ、悔しくて、恐ろしくて、不安で、そして嬉しくて!! 今夜は眠れそうにないよ!! そんな訳で、明日何が届いたのかは追記…!
..2:16 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 【11月8日 14:30】 ――本当に昨日は一睡もできませんでした。 …その間に色々考えたんですけど……、おそらく私は、黒川の誕生日プレゼントによって命を落とすことになるだろう。 それなら私は!せめてサイトを更新してから死ぬ!! ――そんなわけで!ここで人生最後のサイト更新をさせて頂きたい!! 11.8 ギリシャ神話>まんが>「新婚初夜」(アポロン×アルテミス) ――今私が一番描きたいものは何かを考えた結果…、 もうこれしか浮かばなかったのよ…!! 本当に今日一晩中描いて!今描き終わったんだ!! さあこれで思い残すことはない…心おきなく死地へと旅立てる…!! 私(私…覚悟を決めたぜ……!!) 黒川のプレゼントは午前中には届く、って言ってたから もう来てるな…! 断頭台への行進のごとく、一階へ降りて行き、父に、 私「――私に荷物来てなかった?」 父「おお、来てたけど…なんか二人の人から来てるよ。」 ――ん!!?「二人の人」!? 私「お、送り主は!?だ、誰と誰!?」 父「え〜と…アポロン様とハーデス様から。」 ――誰だよ!!? いや、もちろんその二人は知ってるけど!でも誰だよ!!? アポロン!!ハーデス!!? どうなっちゃってんの!?どういう選挙区だよ!?私どっちも選べないわよ!! ――ちょっと待って、おそらく「アポロン」で送ってきたのは黒川だろ… でも「ハーデス」っていうのは…どこのどいつだ…!!? そこで初めて、私は自分の携帯にメールが入っていることに気づいた。ハーデス様からの。 『愛しきペルセポネー、そなたの元に我が眷族より、黒き箱が届く。』 ――それはハーデス様、もとい日頃お世話になっている「SECRET BASE」の星彦さんからのメールだったのだ…!! …ええっちょっと待って…! 黒川さんと星彦さんは別に裏で示し合わせたわけじゃないでしょ!? 偶然!?偶然二人して宅急便を今日!!「アポロン」、「ハーデス」で私に送ったって事!? 私(…殺しに来てる…!!なにか得体のしれない巨大な存在が私を殺しに来てる――…!!) パッと袋の中身をのぞいたら、 黒川さんのは白い箱、 そして星彦さんのは黒い箱―――。 私(…ゴクッ。) ――一体全体、これから何が始まるんだ…? どういう方法で私を絶命させるつもりだ、アポロン!?ハーデス!? さあ、いよいよ!!その中身を開けます!! 中身は追記!!
..15:19 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
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はじめまして!いつも楽しく拝見しています。 続きが気になって、昨夜からもう何度も…(笑)。 黒川さんのファンになってしまいそうです!(笑)。 藤村さんがご無事でありますように…! ..11/9 23:01(Mon)
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2009. 11. 9 【前編:結果報告】手のひらの上の戦争〜「明けの水星」の正体〜
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2009. 11. 10 【後編:結果報告】手のひらの上の戦争 〜「アポロンの祭儀を本気で・黒川Ver」、ハーデス様からの勝利〜
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◆補足◆
――そんなわけでどう思う?私は黒川に勝ったの?負けたの?
「明けの水星」までだったら完璧黒川の勝ちでしたよね。 だけど、最終的にパンツで舞い踊った時点でアイツの自滅で、私の逆転勝利だろ!?
ほんと黒川のあの祭儀は何だったの!?そのくだり要らないだろ!!と敵の私ですら思った。 でも、黒川いわく、
黒川『僕の誕生日当日に、アポロンの祭儀をして下さったので、そのお礼に。』
(※8月20日の日記参照)
――本当に意趣返しをするんだな、お前さんは…。という感じです。 そして黒川さんのアポロンごしの私への言葉はきっともっと嬉しいことを言ってくれていた…と思う。でもあまりの事に私は記憶が…飛んでしまいました。すみません。こんな言葉じゃなかったんだよ。もっともっと嬉しい言葉だったんだ。
改めて最高のプレゼントをありがとうございます。 黒川さん、そして星彦さん!! 加えて、星彦さんの箱のハーデス様のお言葉は、ギリシャ語が堪能な「ルーズリーフ」のふたばさんの監修ということで…!ここで厚く御礼申し上げます!!
――そんなわけでいかがだったでしょう、今回の対決。 ああ…長かった…本当に長かった…!!
私の誕生日という大変わたくし事で申し訳ありませんでした。が、少しでも楽しんで下さっていたら、ボコボコにやられた私も本望です。
そして、コメントや拍手をくださった方、どうもありがとうございました!
..11/10 9:38(Tue)
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2009. 11. 23 <神話まんが ×3> 家庭の事情。
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※超重いです。 家庭の事情:1〜レト家の場合〜 アポロン「…私、もういいや…ご馳走さま…」 レト「あっ、アポロン!またキュウリ残して!だめじゃない、ちゃんと食べなきゃ!」 アポロン「嫌だ。こんなもんは鈴虫の食うもんだ!!もう、いつまでも子供扱いしないで下さい、母さん!」 レト「あなたはどうしてそういつも反抗的なの!お隣のヘルメス君はもっと良い子にしてますよ!」 アポロン「はぁ!?ヘルメス!?アイツ全然いい子にしてないよ!この前だって親に隠れてエロ本読んでたぞ!!」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ――家族が全員女、しかも処女神が与党というこの最悪の家族構成で、果たしてアポロンはうまくやっていけてるんだろうか…。 おそらく世界最高レベルのガールズトークに全く入っていけてないんじゃないか!?―― アパイア「アルテミスお姉さま、ちょっと胸大きくなってません?」 アルテミス「…そうかしら。でも、ヘカテー叔母さんの方が全然大きいわよ。」 ヘカテー「そんなことないよ。同じくらいだって。どれ?ちょっと触らせて」 アルテミス「ちょっと叔母さま!揉まないで!ふふ、くすぐったいわー!」 アポロン「………。」 でもいつも他の連中から「お前の家族、姉ちゃんも妹も叔母さんも母さんも美人で羨ましいぜー!なんかエロ本の設定に出てきそうなハーレム環境だよな!エローい!」とか言われて「全然そんなことない!!実際私の立場になってみろ!!地獄だぞ!!」 って怒ってそうじゃないか!アポロン!? ――ちなみに、一般的に「レトの子ら」はアポロンとアルテミスだけですが、 今回はせっかくなので、「そこにアパイアも含まれる」というアイギナ島の地方神話を採用しました。 アパイアは「見えない光」の女神で、アイギナ島でしか信仰されていない女神。 つまり正直パッとしない無名の女神ですが、実はある点でアテナとポセイドンに匹敵するレベルの重要性をもっていたのだ!! というのも、古代で夜にエーゲ海の上からギリシャ本土を見ると! アテネのパルテノン神殿、スニオン岬のポセイドン神殿、そしてアイギナ島のアパイア神殿の明かりが三角形を描くように配置されてて、船乗りたちの目印になっていたという……あー見てみたいね!!そんな光景!! そしてマンガの中のアパイアの言葉、「クレタ島の変な男に9か月間も追いまわされた」…この「変な男」とは冥界の裁判官・ミノスのことです。こんなのがヘカテー姐さんにバレたら逆さ吊りにされそうだが、 それじゃあ次にこのミノスの家庭の話を。 家庭の事情:2〜ミノス家の場合〜 ミノス「あんなショボイ男がこの俺の娘のムコだなんて絶ぇえええーーっ対許さん!!」 ラダマンテュス「…しかし兄上…相手は酒神ディオニュソス。不完全ながら、一応神ですよ。敵に回すと後々どんなしっぺ返しが来るか…」 ミノス「ラダマンテュス!俺はかつてあの海神ポセイドンを何度も敵に回した!だがどうだ、俺を見てみろ!ピンピンしてるだろうが!!」 ラダマンテュス「してません。我々はもう死んでます。」 ミノス「とにかく嫌なものは嫌なのだ!!いいか、この俺はな!かつて世界で初めて海軍を組織し!その軍事力でポセイドンをも脅かした男だ!!俺自身も『弓を射る姿はアポロンのごとし』とよく謳われたもんだ!! その勇敢で雄々しいこの俺に!この偉大な俺の娘のムコにだ!! あんな剣も持ったことがない、ロバにも乗れない女々しい馬の骨が来るなんて死んでも許さんッ!!」 みんな「「「だからお前はもう死んでるんだって!!」」」 タナトス「だいたいディオニュソスはペルセポネー様の養い子!だから、ハーデス様もあいつのことは目にかけておられる。いくらショボイからって手荒なマネは許さんぞ!」 ミノス「黙れ死神ごときが!!前々から貴様ら神には言いたいことがあったのだ!いいか、俺はミノア人だ!ギリシャ人ではない!!だから貴様らギリシャの神どもに仕える筋合いはこれっぽっちも無いわ!!分かったら口を出すな死神風情が!!」 タナトス「う、うわ〜〜ん!ハーデス様ぁああ〜〜!!」 ハーデス(…誰でもいいから…仕事してくれ……) ――多分ミノスとディオニュソスはタイプが全く違うので、婿・舅同士としては上手く行かないだろうなあ、と! ミノスはもちろんミノア人で、ギリシャ人じゃないから、「ギリシャ人」が語る「ギリシャ神話」の中では悪者として書かれがちですが、それでもミノスは相当カッコ良く見える!! 強くて雄々しくて、自信家でさ! 彼が烈火のごとく怒ったら、もうギリシャのどの都市も逆らえなかった。 そしてミノスに屈しなかったのはただ一人、アイアコスだけ!という! この構図も「ギリシャ人の代表=アイアコス」と、「異民族の代表=ミノス」の対立のイメージで本当に面白いですね!! そして、その対立してた二人が今では冥界で仲良く裁判官やってる、という…この流れ!最高だろ!! この二人を裁判官に選ぶとは、 ハーデス様の人材採用の目は確かだったと思う!! やっぱりいつも人間を裁いてるから人を見る目はあるとみた! 多分当時世界で最も「いい男」だったはずだ!! アイアコスとミノスは!! …と、話の流れがいつも通りのハーデス讃歌になってきたので、 最後にハーデス様が息子のようにかわいがってるであろう、甥っ子の話を。 家庭の事情:3〜アレスの場合〜 …アレスはゼウスとヘラの子、の他にクロノスとヘラの子、というバージョンがあるので絡めてみました。 本当にクロノスとヘラの子だったら、ゼウスの言葉「アレス、私はお前が神々の中で一番嫌いだ。」も、そりゃあそうだろうな、と納得できちゃうな。 アレスは複雑な家庭環境ですが、それと同じくらいかそれ以上にブッ飛んでる環境のハーデス様からしたら、放っておけない甥っ子なんだろうなあ!きっと!! そして、ちょっとアポロンに話を戻すと、 「あのアレスでさえ、戦いを忘れ、アポロンの琴の音色に聞き惚れる。」とか、「あのアレスも槍や血よりもアポロンの歌を好む。」という文句があるが、こんなのアポロンからしたら最高の褒め言葉だろ!! どんな美辞麗句を並べられるより、アレスに 「アポロン、この前の歌の続き聞かせてくれ!気になって眠れねえよ!」とか、「なあ、さっきの歌、もう一回聞かせてくれ!!」とか目をキラキラさせて来てくれた方が、アポロンは嬉しいんじゃないか!! アポロン「…アレス、私は貴様のiPodでも何でもないのだ。貴様にしょっちゅう歌ってやるほど私もヒマではない。」 …とかなんとか言いつつ、 アレスが大好きな歌を聞かせてあげちゃう。 そんな二人が理想です!! そして、アフロディーテからは アフロディーテ「…アレス?私を置いてどこに行くつもりなの?」 アレス「アポロンのとこ。アイツの歌の続きがどうしても聞きたいんだ」 アフロディーテ「は?アポロン?何よ、貴方あんなひねくれ男の歌なんて聞きたいの!?あんなねじれ放題ねじくれて砂糖がかかったパンみたいな男の歌が私といるよりもいいって言うの!?」 アレス「…アフロディーテ」 アフロディーテ「…歌が聴きたいなら…あなたの耳元で、私が朝までずっと歌ってあげるわ」 アレス「……悪いけど…お前の歌とアポロンの歌とじゃ全然比較にならないよ。」 ――つってアフロディーテにバリバリ引っ掻かれてて欲しいね!アレス!! そしてアフロディーテも同じ人妻仲間のペルセポネーに、 アフロディーテ「ちょっと聞いてよ、ペルセポネー!!アレスったら私よりアポロンの方がいいって言うのよ!!浮気よ!完っ全に浮気だわ!!今度こそ別れてやるわーっ!うわーーん!!」 ペルセポネー「…アフロディーテ、落ち着いて…」 アフロディーテ「私、さんざんアレスに尽くしてあげたのよ!!アレスの●●●を×××してあげたり!!アレスの出した△△△を■■■してあげたり!!」 ペルセポネー「えっ!!?」 アフロディーテ「ハーデスだってあんたに俺の○○を××して欲しいとか言ってくるでしょ!?」 ――そんな話になって、 ペルセポネー「…(私、ハーデスに○○を××して欲しいとは一度も言われたことないわ…やっぱり私…愛されてないのかも…)」 で、冥界に帰ってから ペルセポネー「…ねえ、ハーデス。私、あなたの○○を××してもいい?」 …つってハーデスを鼻血の海に沈めるペルセポネー。 そんな二人が理想です!! ――と、なんだか久しぶりにギリシャ神話の話がたっぷりできて楽しかったです! そうそう、前回黒川さんにボッコボコにやられてしまいましたが、 もちろんこのままやられっぱなしの私じゃないぜ。 安心していい。 今年中にはあの男を消す。 復讐の「芽」は、すでに私の部屋の中で着々と育っている…まさに文字通りの意味でな…! フフフ…今後一生、クリスマスツリーを見るだけで恐怖で失禁するほどのトラウマをあの男の魂に刻みつけてやるわ…。 そして、ちょっとオフで頑張りたいことがあるので…と言ってもまあ、オンでもオフでも私が頑張りたいことはギリシャ神話くらいしかないわけですが(笑)、12月上旬まで更新鈍ると思います。 でも拍手のお返事とつなビィくらいはコンスタントに書きますぜー そんなわけで、 拍手ありがとうございます!! コメントも大変励みになっております。 お返事は11月8日分まであります。
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藤村シシン古代ギリシャ・ギリシャ神話研究家。 高校で出会ったアニメ『聖闘士星矢』がきっかけでこの道へ。東京女子大学大学院(西洋史学専攻)修了。
◆著書『古代ギリシャのリアル』(実業之日本社)。◆ NHKカルチャー講座講師。◆2020年オリンピック採火式NHK生中継内、古代ギリシャ語同時翻訳。 ◆平成28年 東京国立博物館『特別展・古代ギリシャ』公式応援サポーター。 ◆UBIソフト『アサシンクリード・オデッセイ』公式コラボ ◆古代ギリシャナイト主催。 など。
お仕事のご依頼: euermo★gmail.com (*をアットマークに変えて送って下さい)
書籍『古代ギリシャのリアル』発売中。 ★よく出てくる宿敵「黒川君」については →【黒川wiki】をご参照下さい。
各種リンク
twitter (基本的にここにいます)
「藤村一味」まとめ (古代ギリシャ、 呪術ナイトなどのトゥギャッターまとめ)
古代ギリシャナイト 歌って踊って喋って祭儀する、古代ギリシャ総合エンターテイメントです
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私のサイト(ギリシャ神話の創作とか)
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