藤村シシンぶろぐ


 

2009. 12. 2
      「アポロン奏法」とかバカやってたら竪琴の弦が切れた

「アポロン奏法」。 
 
…それは、本来座って弾くべき竪琴を、立ったまま、己の左腕だけで支えて弾くという 
楽神アポロンのみに許されし奏法…。
 
 
←アポロン奏法。 
 
そう、「アポロン奏法」とは、まさに
ギター界における「ギターを頭の後ろで弾く」、「ウインドミル奏法」、「歯ギター」に匹敵するレベルの禁断の演奏法なのである――!!
 
…だが私は思う。アポロンだって最初は失敗したはずだ、と。 
 
 
アポロン(う〜ん…何か私にしかできないカッコイイ演奏法ないかな……人間みたいに地べたに座って弾くのはダセーし……そうだ!「立ったまま演奏」!コレだ!!) 
 
つって立ちながら竪琴を弾き、頭の後ろでグルングルン回して「フォーウ!!」なんて調子乗ってたら、手を滑らせて落ちた竪琴が足の小指を直撃、 
 
アポロン
「ギャー!」 
 
ヘルメス
(あの人何やってるの) 
 
――そんな未熟な時期もあったはずだろ!? 
そうでしょ!?アポローンの君!!
 
 
 
 
…そんな訳で、私もこの「アポロン奏法」をマスターすべく、以前買った竪琴【→参照】を立ちながら演奏していたところ、 
手を滑らせて竪琴が足の小指を直撃、悶絶した私にさらに追い打ちをかけるように、 
 
 
 
「…弦が……切れた……!!」 
 
最悪…!! 
アポロン奏法なんてバカなことやってたら…大切な弦の一本をもってかれた…!!
 
 
私「……」 
 
…もちろんショックですが、私… 
弦が切れた時に一度やってみたかったことがあるのよ…!! 
竪琴の弦が切れる、といえば…そう、このシーンでしょ!? 
 
それではお聞きください、 
「聖闘士星矢」冥界編より!往年の名シーン! 
オルフェ 対 ファラオの竪琴対決を――!!
 
 
 
私(ファラオ)「――フッ、オルフェよ。貴様の攻撃的音階は、そのほとんどがG線上から出ている。
――そのG線を断ち切られたということは、貴様の牙がもがれたということだ!! 
 
私(オルフェ)「……」 
 
私(ファラオ)
「ハーデス様は…ハーデス様は…以前は私の琴をこよなく愛してくだされたのだ…!!私は貴様の琴など認めん!貴様などより、このファラオがずっと上だ!さあ、ファラオの呪いにかかって死ね――っ!! 
 
  
バランス・オブ・カース!! 
――!!?? 
な…バ…馬鹿な…!?私のバランス・オブ・カースが効かない――!!?」
 
 
私(BGM)
(♪解きっ放てよ〜  燃えーるコスモー♪ 
       勝利を抱く〜 明日のた〜め〜に〜!!)
 
 
 
私(ファラオ)
まさか…貴様っ…歯でもって切れたG線をつなぐとは――!!」 
 
 
私(オルフェ)
「ストリンガーノクターーン!!!」 
 
♪ジャァアアアーーーン!! 
 
私(ファラオ)
「うわああああーーー!!…う…ぐ…さすがハーデス様さえ聞き惚れた貴様の琴……ま…負けたよ…ガクッ」 
 
 
――マジ熱い!やっぱ聖闘士星矢まじでアツいわ!! 
オルフェもファラオもかっこ良すぎだろ!?私がハーデス様だったらぜってー二人とも愛でる!愛でまくる!! 
と、ひとしきりオルフェの
「歯で弦を張る」(※本気でG線を歯で張ったらアゴが外れます)をマネして熱くなる私! 
そしてようやくストリンガーノクターンごっこも気が済んだ所で、 
 
私「フゥ……、購入店に替えの弦があるか聞いてみるか……。」 
 
で、電話で問い合わせてみたところ、 
 
店員さん『申し訳ありませんが、その竪琴の弦は日本では販売されてません。でも、
「アコースティック・ギターの一弦」で替えがききますよ。』 
 
 
 
―――そんなわけで、 
その「アコースティックなんとかのイチゲン」とやらを手に入れるため、 
荒くれ者の音楽野郎どもが集うという… 
あの伝説のギター専門店!
 
 
「ROCK-I●N」に! 
生まれて初めて行って来た…!!
 
さあ、竪琴使いの藤村登場だ!!
とばかりに入口をくぐると、 
 
 
店員さん「いらっしゃいませー」 
 
…そこはギターケースを背負った 
百戦錬磨の音楽野郎どもの巣窟だった…。
 
 
(…スゲー。この人たちみんなウインドミル奏法とかできんのかよ…) 
 
ギターじゃなくて竪琴なんか弾いてるのは私だけでは…。
 
 
……落ち着け。落ち着くのだ。 
落ち着いて
「歯ギターなんか生まれた時からマスターしてます」って顔をするのだ… 
でないと私がズブズブのド素人だということが速攻でバレる。
 
 
 
そんなわけで、訳知り顔でおびただしい障害物を乗り越え、 
弦のある棚に忍び寄る私。しかし、 
 
私(…種類がありすぎて分からない…!どの弦だよ…!?) 
 
 
 
しかも、こういう音楽関連の物はボーン in ザ USA モノが多いらしく、 
パッケージが全部英語!! 
 
(…この「1st」ってヤツが「一弦」の事か!?え…でもこの「E or 1st」ってのは!?アルファベットの最初の文字ならAだろ…!?)  
 
やばい…!! 
私が住んでた世界の常識が全く通用しない!! 
恐ろしすぎる…RO●K-INN!!
 
 
 
私(しかも「1弦」から「6弦」までセットのしか無い…。1弦だけのは無いのか…) 
 
…と、ここで私が頭からでっかいハテナ出したままずっとウロウロしてるのを 
不審に思ったんだろうね! 
気に留めてくれた店員さんが寄ってきてくれて、 
 
店員さん「何か弦をお探しですか?」 
 
「えっ!?いえ、あの…1弦だけ欲しいんですけど…セットしかありませんか?」 
 
店員さん「あ、バラ売りでしたらこちらの棚です。
ハイ・テンションですか?ミディアム・テンションですか?それともローですか?」 
 
 
はあ…私はどっちかっていうといつもハイテンションだ、 
と友人には言われますけど…。
 
 
私(いや待て…前後関係からして私の普段のテンションの話じゃないっぽいぞ…これ…!!) 
 
どういう事なの!?「1弦」の中にさらに
ハイとミディアムとロー、3種類があるってこと!? 
お肉の焼き加減の
レア・ミディアム・ウェルダンみたいなもんか!? 
 
 
(…さっぱり分かんね……) 
 
こうなったら素直に洗いざらいゲロった方が良い、 
と観念して、 
 
私「…すみません…まだ始めたばかりで…。その、ハイとかローとか良く分からないんです…。」 
 
ホント言うと、ギターでさえもなくて竪琴で…。できたら古代ギリシャ風の牛の腸線でできてる弦が欲しいんですけど…とまでは言わなかったが、 
そんなウインドミル奏法も出来なきゃギターを頭の周りでグルグル回すこともできないド素人の私を、 
店員さんは嘲るわけでもなく、優しく笑うと、 
 
 
店員さん「ああ、でしたらミディアムがいいですよ。初心者の方でも弾きやすいですよ。」 
 
……音楽を愛する者同士、初心者とかそんなのは関係ないだろ? 
そんな連帯感が私とROCK-I●Nとの間で流れた瞬間だった…!! 
店員さんよ、ありがとう!
 
 
 
 
そして、家に帰って、さっそく新しい弦を張ろう!と取りだしたところ、 
 
 
 
……高校時代、音楽が「2」だった私でも分かる。この弦じゃない。 
 
私の竪琴の弦は鉄線!これはナイロン!!
 
おかしい…!どこで間違えた!?私の今までの行動はカンペキだったはず…! 
急いで買ってきた弦のパッケージを見返すと、 
 
 
 
…もしかして…。 
……このパッケージには
「クラシカル・ギター・ストリングス」って書いてあるけど……。 
 
もしかして、「クラシック・ギター」「アコースティック・ギター」とは別物なのか? 
今までエレキギターじゃない方のギターは全部普通のギターだと思っていたが…まさか違うのか!!?
 
 
 
 
念のため2ndと3rdまで買ってみたが全部ナイロンだぞこれ!! 
 
完全にキツネに化かされた気分だわ!! 
 
 
ど、どうすればいいんだ……と私が悩んでいると、 
突然、私の部屋の外からギターをかき鳴らす音が。 
 
♪ポロロ〜ン… 
 
さわやかなハーモニーとともに、ギターを抱えた私のが颯爽と登場、 
 
 
 
 
「…ギターのことならこの私に聞け!!かつて母さんをギターの語り弾きでかき口説いた…この私にな!!」 
 
♪ジャ――ン!!
 
 
 
…やばい…一番手に負えないのが来た。 
 
まずは強制イベントで丸々一曲
「月の法善寺横丁」を聴かされた後、ようやく、 
 
父「…で?何やらギターの弦の事で困っているそうだが。」 
 
私「あ、うん…実はかくかくしかじかで…」 
 
――それから少し弦のことについて聞きましたが、 
 
 
 
どうやら1弦にはナイロン製のものと、スティール製のものがあるとのこと。 
ハイとかローとかは弦の太さの違い、とのこと。 
 
父「でも私もナイロンしか使ったことないし、自分で弦を張り替えたこともないのでよく分からない…」 
 
あんだけ派手な登場しといて「分かんない」かよ!! 
だいたい、ギターかき鳴らして母を口説いたとか言っているけど、母に言わせりゃ
「あまりにも恥ずかしかったから結婚してあげた。」だかんね!!勘違いしてんじゃねーぞオメー!! 
 
 
 
あーもう!どうすればいいんだ…! 
やっぱり死すべき人間の身でありながら「アポロン奏法」なんてやろうとした事がいけなかったのか…! 
 
アポロン「フッ、いいか、私はな。
リュラ(七弦琴)はおろかマガディス(二十弦琴)さえ立って演奏できる。だが、勘違いするな。それはお前がいくら腕立て伏せをして腕力を磨いたところで、到底マネできる業ではない。 
 
――これは私がアポロンだからできるのさ。」 
 
つって無茶苦茶カッコいいポーズキメて 
立ち演奏見せつけて欲しいね!アポロンには!!
 
 
ああ、「アポロン奏法」!! 
それは、本来座って弾くべき竪琴を、立ったまま、己の左腕だけで支えて弾くという、 
楽神アポロンのみに許されし奏法…!!
 
 
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 
 
…ってお前何うまい話でシメてんだ?今現在何一つ解決してないだろ!? 
って話ですが… 
 
うーん、とにかく「スティール製」の1弦を探しにもう一度楽器店に行ってみたいと思います。 
それでダメなら、私の周りでは例の黒川さんがギター弾けたと思うので、ちょっと詳しいこと聞いてみようかな、と。 
黒川さんなら歯ギターはおろか、
チェーンソーでギター弾くやつとかできるだろ…。黒川バンマスと呼ばせて頂きたい。 
 
 
それまではもう少しストリンガーノクターンごっこでもしてるか…! 
 
そう、オルフェみたいに、竪琴の弦が切れたくらいが何だ、そんなもんは歯でつなげ!と! 
そんな強さが私にも欲しいよ! 
  
ちょっと真面目な話、もー最近の私は本当にダメでさ…もー本当に本当にダメでさ!! 
でも
心の弦が一本切れたくらいで何だ、と。そんなことで自分の演奏を止めるな、と! 
そういう大切な何かを聖闘士星矢は教えてくれるわ…。 
本当に支え!心の支えだぜ聖闘士星矢…!! 
 
 
♪立ち止まるな 若き勇者 未来を阻むものは無いさ 
 聖闘士星矢ー!勇気 力 真実  舞い上がれ!導きのままに――♪
 
 
 
…よし!よぉーし!頑張ろう!! 
そんなわけで再びしばらくネット落ちします。 
実物の竪琴の弦も、心の弦も張り直してくるわ! 
見てろー最っ高の演奏を聴かせてやるぜ…!! 
 
 
拍手ありがとうございます!励みになります。コメントもどうもありがとうございました!お返事は11月14日分まであります。
  
 

影からこっそり、おはようございます。あやとり仮面と申します。三ヶ月くらい前から覗きを楽しんでいます(コラ
弦ですか・・・いちおうアポロンを守護神とあがめる弦楽器奏者(笑)としても興味が出たのでちょっと探してみましたが、なかなか見つからないモノですねぇ。
近いモノでライアーという楽器の弦ならちらほら売っているのを見るのですが・・・。代用弦を使う場合、ギターは色々種類があってややこしいので、つなビィでおしゃられている方のようにバイオリンの一番か二番目に細い弦(値段は500円台〜1000円台)で代用したほうが早いかもしれません。実物を見ていないとなんとも言えないのですが・・・・・・また、切れた弦を持っていって楽器店の人に似た弦がないか相談するのもアリだと思いますよ。
ただ、弦を張れても音階が合わない場合とかもありますので気をつけてください。また音をあわせるための機械(チューナーといいます)が必要かもしれません。最悪な場合張っている時にまた切れることもありますので・・・
これだけでは不足かと思いますが、一応一番頼れそうなページのURLを貼っておきます。参考なまでに・・・

では颯爽と去ります! 更新楽しみにしています。また何かあったら書きますね。
 [URL] ..12/4 12:05(Fri)

URLを確認したら違うページに飛んだので;;こちらに貼りなおしました。
 [URL] ..12/4 12:06(Fri)

こんばんはです。星矢サイトを宣言なしのまま休止状態にしておきながら、藤村さんのサイトには日参しているユウキです。

えーと、アコースティックギターとクラシックギターは、たしかにただ「ギター」と呼ばれるとよく解らないかと思いますが、弦でいうと、アコギは基本的に金属で、クラシックはナイロンの弦です。
チューニングは同じ音で取りますが、弦の素材的にアコギは澄んでいて細い感じの音で、クラシックは柔らかくて温かい感じの音がします。
フォークギターと一般的に呼ばれるのがアコギです。エレキじゃないギターでよく目にするギターは、曲のジャンル的にアコギです。クラシックはジャズとか民謡とかボサノヴァとかに使うので、音楽番組とかで見掛けることはあまりないかと…。

アポロン奏法のできるその日まで頑張ってください!楽しみにしております。
あと、弦を張りすぎて切れるとビッシィ!!と飛んできて非常に危険なのでお気を付け下さい。針金なので何処に当たってもダメージ大きいです。
では!!
..12/5 2:42(Sat)

あやとり仮面さん>こんにちは、三か月前からいらして下さっているとのこと、ありがとうございます。そして、弦のお話をどうもありがとうございました!あれからまだ楽器店には行っていないのですが、ライアー弦とかバイオリンの弦とか色々試してみたいと思います。本当に、あんまりこの竪琴を使っている人がいないので誰に相談していいのやら…という感じだったので、弦のお話を詳しく教えて下さって助かりました。そうですね、楽器店の人にも聞いてみます!やっぱそれが一番確かですよね!
チューナーは竪琴を買った時に購入しました。すぐに音階狂ってしまうので手放せません…。雨が降っては音階が狂い、晴れては狂いですよ。アポロンも毎日調弦してたんだろうなあ…と、竪琴を持って初めて分かるアポロンの苦労、という感じです(笑)。弦楽器は繊細ですね。いろいろと情報どうもありがとうございました!!とても参考になりました。

ユウキさん>
こんばんは!っていうかユウキさん毎日日記書いてるじゃないですか!全然休止じゃないですよ!あれで休止なら私のサイトは閉鎖してますよ!(笑)
ギターに関して分かりやすい解説をどうもありがとうございます。とても勉強になりました。なるほど…弦の素材でそれだけ音の違いがあるんですね。確かに、私の持ってる竪琴の弦は金属なので、澄んでいて細い感じというか乾いた感じの音かもしれません。いや〜こうして竪琴を弾いてみるまで、ギターとか弦のことは全く考えてもみなかった世界なので、また新しい世界が広がった感じです。アポロン感謝です。そしてユウキさんにも感謝です!
アポロン奏法、がんばります!そして弦の張り替え、気を付けます!確かにあれが当たったらすごい痛そうです…。コメントどうもありがとうございました!
..12/14 0:45(Mon)

 

2009. 12. 7
      【前半】色居とはなこと黒川と
〜水面下で進行していた、私ぶっ潰し計画〜

「どうしてお前は自分が罠にハメられてることに気付かないんだ? 
私たちはあんなに不自然な行動をとったのに」
 
 
――…後からは何とでも言えんのよ。 
 
織田信長だって本能寺がボーボー燃えてる時になってやっと「そういやあの時、光秀ヘンだった」って思ったんでしょ!? 
ホント後からは何とでも言えんの!!
 
 
…だって、誰が思う!?味方だと思ってた二人が… 
私の力になってくれるはずの色居とはなこが…!! 
私の心の本能寺を突如爆破するなんて誰が予期できるかよ!!!
 
 
 
…そんなわけで昨日、横浜で「カヒガロ」の色居と 
「Garden of Delight」のはなこに会ってきたんですが…最初はこんな話から始まった。 
 
はなこ「…で?お前は一体いつになったら黒川に勝てるの?」 
 
色居「仕方がないから、
私と色居で黒川に勝つための助太刀をしてあげよう。黒川のこととか詳しく話せ」 
 
私「マジで!?二人が味方になってくれるなんてスゲー心強いんだけど!!」 
 
…そう、おなじみ私の宿敵こと黒川をグッチャグチャにするために力を貸してくれると!二人が持ちかけてくれたのだ!!詳しくは言えないが、こいつらは人の心理と本質を見抜く専門家みたいなもんなのよ!そんな連中が対黒川戦で私についてくれるなんて…心強すぎだろ!!? 
もちろん私は洗いざらい心の内をゲロった!! 
 
 
はなこ「…うーん、話を聞いてても思うけど、
お前、油断しすぎなんだよ。」 
 
色居「人が人をだまそうとする時は、挙動不審になったり、必ず前兆があるんだよ。それにお前はまったく気づけていない。」 
 
「そんなことない。次は絶対にそういう前兆に気付ける自信がある。なぜなら私はもう二度と油断しないからだ!!」 
 
二人「「い〜や、油断してる。」」 
 
私「どうしてそんなこと分かるんだよ?この私の凛々しい顔見てみ?一分の油断も無いだろ?」 
 
二人「「いや、お前は油断している… 
 
なぜならこの次に起こることを全く予期できていないからだ…」」
 
 
 
「…エ?」 
 
…それは…どういう事?と聞き返す間もなく、 
いきなり二人が意地の悪い笑みを浮かべたかと思うと、 
 
 
 
二人
「「遅くなったけど、シシン、お誕生日おめでとう!!!アポロンを贈ります!!」」 
 
 
 
ボーボー本能寺!!まじでボーボー本能寺!!私の心の中は!! 
 
何これ何これ何これ!?どういう事ッ!? 
敵は備中の毛利こと黒川だろ!?なのに…なのに 
なんで私の心の本能寺が急に焼き打ちされてるの!!!?
 
 
「はぁあああーー!!?え!?エエッ!?おかしいでしょ!?だって今日会ってから今の今まで!!何の前兆も無かったじゃん!!」 
 
はなこ「だからお前はダメなんだよ。さっきしきりに
『シシン、お手洗い行かなくて大丈夫?』って言ったのは何のためだと思う?」 
 
色居「あれはお前がトイレに行っている隙に、二人でメッセージカードを書くためだったのさ」 
 
…そんな馬鹿な…だって二人は私に言ってくれたじゃないか! 
「黒川を陥れるための知恵をかしてやる」って……! 
それなのにどうして!? 
どうして黒川じゃなくて私がこえだめに頭まで浸かってるんだよ!!?
 
 
はなこ「人を信じるなよ。しょせん、人間は生まれて死ぬまで独りなのだ…」 
 
色居「もうすぐ自分が陥れられるとも知らずに、喜々として黒川を陥れる話をするお前の顔…見ものだったよ…!!」 
 
もう信じない! 
もう二度と性善説なんか信じない!!
 
 
色居「とにかくプレゼント開けてみて。
ものすごくアポロンだから」 
 
私「……」 
 
すでに心の本能寺のライフは0だったが、 
プレゼントの包みを震える手で開ける私。 
中から出てきたのは… 
 
 
 
白い立方体…!!アポロンの祭壇…!!? 
 
色居「それ、携帯スピーカーなんだよ。白い立方体でしかも音楽!すごいアポロンでしょ!?」 
 
――私の心の本能寺は木端微塵でサラ地になったよこの瞬間!! 
携帯スピーカー…!!まじかよ…!!まじでアポロンじゃねえかよコレ!! 
しかも星座のメッセージカードまで付けてくれて!!
 
 
 
 
↑その上、PSPの「天体観測シュミレータ」で紀元前の古代ギリシャでの 
アポロンが生まれた日、生まれた場所の星空も見せてもらいました… 
 
私「……」 
 
二人「「…さて、どうかな?
我々の完璧な作戦に完膚なきまでに打ちのめされて声も出ないかな?ウワーーーハハハハ!!」」 
 
嘲笑と勝ち誇った笑みを浮かべる極悪人二人… 
その上、とどめとばかりに、はなこさんが彼氏の腐男子さんことチベさんに電話。 
 
このチベという男、上野でやってる「ローマ展」に行った際、 
 
「なんだオクタウィアヌスしかいないな。俺の愛するアウグストゥスは一個も無いな〜」 
 
というセリフをかました男。 
「バカじゃね!?オクタウィアヌスとアウグストゥスって同一人物だから!!何知ったかぶってんだお前!!?」と私は死ぬほど嘲笑させてもらったが、今まさにその男に、 
 
チベさん「…もしもし、藤村さんですか?なにやらウチのはなこ達に色々嘲笑されてるみたいですが…。全然気に病むことないです。俺なんてオクタウィアヌスとアウグストゥスの件で調子乗りましたけど、全然平気です。」 
 
私「……」 
 
やばい…私、オクタウィアヌスとアウグストゥスが別人だと思ってた男に慰められてる…終わりだ……。 
 
色居&はなこ「「ギャハハハハハ!!完全勝利だね!!我々の完全勝利だね!!」」 
 
キィイイイ〜〜〜!!くやしーー!!! 
覚えておけこの人の皮を被った悪魔ども!! 
貴様らに一言だけ!これっだけは言っておくぞーーーっ!!  
  
色居っ!はなこっ、 
  
……………  
…………………  
  
………ありがとう。  
最高に嬉しかったです。
 
 
いまに見ていろ…!!私が味わわされたこの屈辱と喜びを…!! 
いつか貴様ら二人に万倍にしてお返ししてやるからなァぁあああああ本っ当にありがとう――!! 
 
 
※次の日の日記に続く!!  
 

 

2009. 12. 8
      【後半】色居とはなこと黒川と〜黒川のドン引き話〜

※前日の日記からの続きです。 
 
はなこ「…まさかこんなに上手くシシンが罠にはまってくれるとは思わなかったよ!!でも、黒川戦で手を貸す、って言ったのは本当だから!」 
 
私「ほ、本当…?今度は信じていいの…?」 
 
色居
「私たち二人が付いてれば絶対黒川に勝てる!まかせろ!さあ、黒川の事を詳しく聞かせてもらおう!!」 
 
――「絶対に黒川に勝てる」。 
この時、こう言ってくれた頼もしい二人の言葉が、 
その数時間後に 
 
「…黒川には…絶対に勝てない…。シシン…諦めろ…」 
「…今年一番ドン引きした…。やめとけ…あの男に…関わるな…」
 
 
に変わるとは…いったい誰が予想できただろうか。
 
……………… 
 
色居「…まずは敵の好みから把握しないと。黒川ってどんなものが好きなの?」 
 
…最初は黒川の好きな映画とか漫画とか、そんな話から始まった。 
それから話が発展して、 
 
 
「黒川さん、質問です。…女にモテようとしてこれまで試した事は?」 
 
 
黒川
『ギターと錬金術。』 
 
――という返しに「黒川面白ぇ〜〜ッ!!」と爆笑したり!! 
 
そう、最初は和やかだったのだ。 
だが、問題は
「黒川が好きなゲーム」の話題になった時だった。 
 
――と、その前に、一つ断っておきたいのですが、 
次の話は、あの色居とはなこに「日記では言わない方がいい」と心配されるくらいのドン引き話です。 
だが、せっかくなので私はあえてオブラートに包みつつ書こうと思う! 
以下、あらゆる意味で自己責任でご覧ください。 
 
 
…そう、それで、「黒川が好きなゲーム」の話になった時だった。 
 
色居「黒川さんてエロゲとかやるの?」 
 
私「さあ…ゲーマーではないと思うけど…。あ、でも前に
『黒川さん、お前が一番面白いと思ったゲームを貸してくれ』って言ったことがあって…」 
 
――そう、9月の横浜大戦の後、黒川が我が家に来た時、ちょうど黒川はその「一番面白いと思う」ゲームを持ってきてくれたんだ。 
 
はなこ「…そのゲームっていうのは?」 
 
『DEMENTO』というゲームだった。」 
 
その時、黒川には星矢を読ましてたから、 
私はヒマだし、じゃあこのゲームでもやってよう、ということになった。 
 
電源を入れてゲームを始めた瞬間。 
画面いっぱいにデッカく表示されたヘルメスの杖(※錬金術の象徴)。 
そして「18禁ゲーム」の表示。
 
 
私は少しイヤな予感がして、 
 
私『…黒川さん、これってどういうゲームなの?』 
 
黒川『見ての通り、錬金術がテーマのゲームですよ。中世のお城が舞台で、背景もすっごくロマンチックで綺麗なんですよ。』 
 
――それじゃ…
この「18禁」ってのはどの要素なの? 
とも思ったが、まあ「バイオハザード」みたいなグロ要素でもあるのかな? 
と私は流してしまった。 
 
私「…だが、結論から言おう。」 
 
このゲームは、悪い錬金術師に城に閉じ込められた主人公の少女が、 
必死に城から抜け出そうとするゴシック・サイコホラー。 
 
追いかけて来る錬金術師に捕まると妊娠させられる。 
しかも、普通に妊娠させられて腹ボテエンドがあるという、 
まさに
「DEMENTO(ラテン語で狂気)」の名にふさわしい18禁ゲームだったのだ…!!
 
 
 
色居&はなこ
「「………。」」 
 
私は死ぬほど怖かった。 
だって、薄暗い城の中で一人でうろついてたら、突然後ろから変な男が追いかけてくるんだぞ!?しかもこっちは逃げることしかできない無抵抗の少女! 
 
だが、ひとつの救いは
「錬金術の魔方陣でアイテムを練成できる」というシステムだった。 
 
  ←これ 
 
「セフィロトの樹」を模した陣に10個のリールが嵌まっている。 
真ん中に拾った金属を入れると、周りのリールがスロットみたいに回り出して、 
同じ色をたくさん揃えるほどいいアイテムが練成できる、というもの。 
 
が、これがとんでもなく難しい! 
初心者の私じゃどんなに頑張っても2つ揃えるのがやっとで、 
「ラベンダー(匂いを嗅ぐとちょっと気分が落ち着く)」の草一本を練成するのがやっと!! 
私は何度も失敗した!!―― 
 
 クルクルクルクルクル…… 
 
私『…うーん、えいっ、』 
 
 カン! 
 
   ←リールの色 
 
私『……えいっ、えいっ、…えいっ、…こなくそっ!!』 
  
●、●、○、、●、 
 カン、…カン、カン、カン……カン! 
 
 ――【練成失敗】 
 
 
私『あーダメだ。全然色そろわない…!』 
 
黒川『…ちょっとコントローラー貸して下さい。』 
 
―そこで、今まで星矢を読んでいた黒川が急に声をかけてきたんだ。 
 
私『あっ、何?やってくれるの?』 
 
黒川『何色を揃えたいんですか?』 
 
私『回復アイテムが欲しいから白をそろえたいんだけど…』 
 
黒川『分かりました』 
 
ポチッ、クルクルクルクル…… 
 
 
黒川
『………ここだ!破ァッ!!』 
 
 
  ガガガガガガガッ!! 
 
  ○○○○○○○○○○ 
  カンカンカンカンカンカン!!
 
 
――【練成成功:錬金術師のイヤリング】 
            ↑※最高位のアイテム
 
 
……… 
 
色居&はなこ
「「げええ〜〜〜っ!!!どんだけやり込んでんだよ黒川!!」」 
 
「…でも私、その時…練成陣が真っ白になったその瞬間…黒川さんのことちょっとカッコイイ、と思ってしまったんだ…」 
 
色居&はなこ
「「バッッッカじゃないの!!?ただのド変態じゃねえかよ黒川!!目を覚ませ!目を覚ませ貴様!!」」 
 
 
いやだって考えてもみろ!!こっちは死ぬほどこの城から抜け出したいんだよ!!? 
後ろから変な男が追ってきてるんだよ!!? 
なのに、私の力じゃラベンダーとかペンペン草とかどうしようもないアイテムしか練成できない…!! 
 
んな最悪の危機的状況の中、彗星のごとく現れた黒川…!! 
私が全然白をそろえられない所で、オール白を出してくれた大錬金術師・黒川様…!! 
 
めちゃくちゃカッコよく見えるじゃんそんなの!! 
吊り橋でコクるとオッケー出るみたいな心理学的なあれでしょ!? 
スリルとときめきを混同しちゃう、みたいな!?
 
 
色居
「だからお前はバカなんだよ!!城から抜け出すも何も、どうして『このゲームをやめる』っていう選択肢がお前の頭の中に出ないんだ!!だいたいそんな妊娠モノの18禁ゲームなんか女に薦めるか、ふつう!?」 
 
はなこ
「今年一番ドン引きした」 
 
 
…そしてものすごく真剣な目で、 
 
はなこ「正気じゃない。絶対正気じゃないよ黒川。悪い事は言わない…あの男に勝とうなんて思うな。無理だ。」 
 
私「そんな…二人とも、さっきまで絶対勝てるって言ってくれてたじゃん!」 
 
色居&はなこ「「ごめん……私が二人かかっても…絶対に勝てない……」」 
 
私「…いやちょっと待って、黒川が正気じゃないのは認めるけど、実物は案外いい奴なんだよ!
…そうだ、二人とも今度黒川に会ってみない?」 
 
色居&はなこ
「「全力でお断りします」」 
 
 
…何というか私、今まで黒川の話を誰かとしたことが 
あんまりなかったから…そう、ずっと一対一だったからさ!! 
だけど、今回二人に相談に乗ってもらって…改めてわかった。 
 
黒川はヤバイ。 
 
私、黒川の毒に慣れさせられてしまっていたけど… 
あの男はヤバい。 
 
色居「女性に18禁ゲームは薦めてはならない、っつっとけよ!黒川に!」 
 
…いや、私も…もしアポローンの君に妊娠モノのゲーム薦められたら
「ちょっとやめて下さいよぉー!アポローンの君ー!」と軽いノリで突っ込めるんだけど… 
こと相手が黒川となると…突っ込みにくいんだよぉー!ものすごく…!! 
 
はなこ「とにかく黒川には本当にドン引きした。…お願いだから、何か黒川のハートウォーミングなエピソードを聞かせてくれ!一つでいいから!」 
 
――だがその時の私は、黒川のハートウォーミングな話を 
一つとして挙げることができませんでした。
 
 
なので、この場を借りて一つ話をさせて頂きたい。 
…黒川さんは花屋でバイトをしている。 
でも、水仕事だからいつも手があかぎれていて痛そうなので、 
 
私「手、すごく痛そうですね。肌弱いのになぜ花屋のバイトなんか?どうしてわざわざ自分を痛めつけるような事をするんですか?」 
 
黒川
「だって他人を痛めつけようったってさせてくれないじゃないですか。」 
 
 
――…お前この話のどこがハートウォーミングなんだよ!!? 
って感じだけど、ここから!ここからだから!ハートウォーミングは!!
 
 
私「…人を痛めつけたいけど、できないから自分を痛めつける、って事?それってサディストなのか、マゾヒストなのかよく分かりませんね…」 
 
黒川「…すみません、冗談です。今のは突っ込むところでしょう。」 
 
…自覚ないかもしれないけど、 
オメーの冗談分かりにくいんだよ!!
 
 
私「…じゃあ、どうして花屋なんか?」 
 
黒川「僕は花が好きなんです。盆栽とか、桜とか、紅葉とかね…死んだばあちゃんが好きだったんですよ。一輪のすみれの花を愛でつつ和菓子、とか。風流ですよね。」 
 
私「いいですね〜
『山路きて 何やらゆかし すみれ草』…松尾芭蕉。」 
 
黒川「
『すみれほどな 小さき人に 生まれたし』、夏目漱石!……じゃ、僕バイト行ってきますね!」 
 
 
――というのが、私の心の中で思い出せる最大のハートウォーミング・ストーリーです。 
これで心がポカポカにならなきゃ、あとは心が凍てつく話しかありません。 
どうでしょう。 
画面の前でドン引きしていた方々も、これで黒川評価を持ち直していただければ幸いです。 
いい人なのよ。本当はいい人なのよ。 
ただちょっと
「ふつうはいきなり18禁のゲームを薦めたりしない」という基本的な常識がちょっと欠けているだけで…!! 
いい奴なのよ!!だって愛媛出身で花が好きなおばあちゃん子に悪い人は居ないはずだろ!? 
 
 
――改めて、色居とはなこ、いろいろ話してくれてありがとう!!! 
そしてプレゼントも本当にどうもありがとう!! 
もう本当にビックリしました!!まさかあのタイミングで私にプレゼントを用意してくれているとは……本当に、黒川に匹敵するほどのポーカーフェイスの持ち主だよお前たちは!!本当にうれしかった!!悔しい…でも感じちゃう…!って奴でした!!さっそくアポロンスピーカー使わせてもらってるよ!本当にありがとう!!二人とも大好きです!! 
そして黒川さんの話でドン引きさせて済まなかった(笑)。これに懲りずにまた横浜界隈で遊んでくれると嬉しいです!! 
 
 
あ〜ちょっと時間無いので本当に思いつくまま書きなぐっていて、 
まったく纏まりがない日記で申し訳ない…!! 
そして、「DEMENTO」を「妊娠ゲーム」と言ってしまいましたが、いや、それは確かにその通りなんですが、やってみると結構面白い真面目なゲームです。背景も本当にきれい。でも、
なぜかゲーム内の用語がラテン語で書いてあるので、ラテン語を習得していないと良く分からないという…。 
 
 
拍手ありがとうございます!! 
竪琴についていろいろ教えて下さった方々もどうもありがとうございます!! 
お返事少々お待ち下さい! 
  
 

 

2009. 12. 12
      アポロンが全裸で私の帰りを待っていてくれたのですが…
+【黒川とのお歳暮大戦の前フリ】:エロスの第3の矢vs第5の矢

アポロン「お帰り、藤村。ご飯にするか?お風呂にするか?それとも……このアポロンか?」 
 
――大学から帰宅した私を待ち受けていたのは、 
そんな
裸エプロンでお玉を持ったアポロン、と言っても全く過言では無い状況だった。 
なぜならば…!我が家の台所の机の上!そう、そこに乗っていたのは…… 
 
 
 
この一見バウムクーヘンに見える代物。 
 
「……!?お母さん…これ…」 
 
母「ああ、それ今日あんたに友達(※大学時代の級友)から届いてた荷物。私、間違えて開けちゃったんだけど…」 
 
私「……こ、これって…」 
 
母「それってバウムクーヘンよね。あんた嫌いでしょ?なのになんでわざわざバウムクーヘンなのかしら。」 
 
「違う…!これ…バウムクーヘンじゃないわ!アポロンよ!!」 
 
「は?」 
 
そう、初心者はだいたいここで騙される! 
だがよく見てほしい。これはバウムクーヘンではない…!!
 
 
「箱に書いてある文字が…!!」 
 
 
「ロアベール バウム」!! 
 
ドイツ語検定4級・合格の私の語学力が火を噴く時がついに来た…!! 
「ロアベール」!! 
ロアベールはドイツ語で…! 
 
「…『月桂樹』!!
 
 
ああっ、「月桂樹」!アポロンの木だ…!!! 
 
その名前の響き、その葉の色、かぐわしい香り……!! 
それを一度でも思い起こせば、その他のものが一切目に入らなくなるほど、月桂樹には人をアポロン気分にさせる力がある!!
 
 
「ロアベール・バウム(月桂樹のバウムクーヘン)!!こんなのアポロン自身でしょ!!アポロン自身を頂くも同然でしょ!!?」 
 
もうこの金色の肌!!神々しいたたずまい…どう考えてもアポロン本人でしょこれ!! 
 
 
 
 
ぽわわ〜〜ん 
 
 
アポロン
『…で?ご飯にするのか?お風呂にするのか?それともなんだ……このアポロンか?』 
 
 
…バウムクーヘンが喋った!?いやアポロンが喋った!! 
 
アポロン『私のロアベールを食べるのか食べないのか、どちらなのかと聞いているのだ』 
 
私「……!」 
 
…私は誘われるままにその黄金の肌に手を伸ばした…が、 
 
アポロン『ちょっと待て。貴様、外から帰って来たばかりのその汚い手で…この私に触れるつもりか?』 
 
私「……!!」 
 
 
――…わ…私は今まで、 
”お帰りなさい、あなた。ご飯にする?お風呂にする?それとも私?” 
…これに対する最も愛ある返しは「もちろんお前だ。」だと思っていましたが… 
 
違う。そうじゃない。大間違いだ! 
 
今、実際にまったく同じ状況に置かれてみて初めて分かった。 
これからアポロンと事に及ぼうという時に…帰宅したばかりのこの汚れた身のままでいいはずが無い!!
 
 
 
「風呂!まずは風呂だ!!…ちょっと待っててアポロン!私、お風呂入って身を清めてくるわ!!」 
 
「風呂!!?ただバウムクーヘン食べるだけなのに!?」 
 
急いで風呂場に向かって、 
今日の日のために大切にとっておいたこの、 
 
 
ダフネーソープを!! 
ダフネーはもちろん、ギリシャ語で「月桂樹」!! 
この月桂樹の石鹸でいったんお風呂に入ってからの!!
 
 
 
「ロアベール・バウム」!! 
 
…月桂樹の香りを身にまとい、 
傍らに「マリアージュ」の紅茶「アポロン」を添えつつの「ロアベール・バウム」!!
 
 
「ああ……」 
 
口に含んだ瞬間、甘い蜂蜜の味とともに、 
月桂樹の高潔でスパイシーな香りが広がって…… 
 
 
…みんなゴメン。私、アポロン抱いたわ。 
 
この黄金色の肌!絹のごとき手触り!!そしてこの甘美だけど高潔な味…!! 
 
…これはアポロン本人を抱いたも同然…! 
みなさん!!私は今日!アポロンを抱きました!!
 
 
 
 
…とまあ、バカはここまでにして、本当に最近何かもらってばっかな気がして申し訳ない…というか、頂けるものがほんとにみんな熱すぎる…!なんだよこれ…!!覚えておけよ…私は100倍返しが基本だぞ! 
そんなわけで、贈ってくれた友人に
「恥じらうアポロンを裸にむいて、おいしく頂かせてもらいました。」とお礼の電話をしたところ、 
 
友人「誕生日プレゼント、兼、お歳暮だからね、それ。あんた去年黒川さんに、本物の月桂樹をお歳暮でもらってたじゃん(→参照)。だから黒川さんに便乗させてもらってのロアベールバウムだ。」 
 
…とのこと。 
そして今、お歳暮の話が出た流れで、ついでにこれも言わせてもらいたい。 
 
 
もちろん、今年もあります。黒川とのお歳暮大戦。 
 
……先日黒川さんから来た電話。 
 
黒川
『…今年も藤村さんにお歳暮を送らせてもらいたいのですが。「エロスの第3の矢」をお送りしたい。』 
 
私「……」 
 
エロスの第3の矢……!? 
もしかして…愛の神エロスの12本の矢の話か…!? 
 
  ――エロスの第一の矢は、 
  クロノスの息子を牛の目をしたイオの新婚の床へと導く。(ゼウスとイオの話) 
 
  第2の矢は、牡牛の姿の略奪者をエウロペに求婚させる。(ミノスとラダマンテュスの誕生) 
 
  
そして第3の矢は…… 
 
『冥界の王の婚礼に、天界の王を参列させる』…!!ハーデス様とペルセポネーの結婚ですね!?」 
 
黒川『…そうです。ハーデスとペルセポネーに関わるものをお送りしようと』 
 
「…!?言っておきますけど、ザクロならもう間に合ってますよ!」 
 
黒川『フン、藤村さん。
ハーデスとペルセポネーを繋ぐものがザクロや水仙だけだと思ったら痛い目をみますよ。 
 
 
……いちいちムカつく…黒川…!! 
 
 
「…言っておくけど、私も黒川さんにお歳暮贈りますから。エロスの話で言うなら……『エロスの第5の矢』を送ります。」 
 
黒川『第5!?……ええと…第4の矢は
「ダナエの元へ黄金の夫を降らせる」(ペルセウスの誕生)だから…第5の矢は……』 
 
 
私&黒川
「「セメレに燃え盛る火の婚礼を用意する…!」」 
 
 
黒川『ディオニュソスの誕生…!?も、もしかしてまたテオファジー(神喰いの儀式)!?
ってことはザクロですか!?』 
 
「フッ、黒川さんこそ。ディオニュソスがザクロだけだと思っていたら痛い目をみますよ。」 
 
黒川『………。言っておきますが、テオファジーやディオニュソス教のことなら、あなたより僕の方が何百倍も詳しいですよ。その僕に対して、エロスの第5の矢ですって?そんなことできると思うんですか?』 
 
私「そのお言葉、そっくりそのままお返しします。ハーデスとペルセポネーの事なら、私の方が何百倍も愛しています。その私にエロスの第3の矢?フン、そんなもん撃ち込めるはずがありませんよ。」 
 
黒川
『…勝負ですね。僕の第3の矢とあなたの第5の矢…!!どちらがより強力か…!!』 
 
「ああ…!!」 
 
 
…そんなわけで、今年の年末も熱そうです!!! 
私は
「ディオニュソス関係のもの」を黒川に送ります。が、ザクロやブドウではありません。 
一方で黒川さんは
「ハーデスとペルセポネー関係もの」。でもザクロや水仙ではない。何でしょうね…! 
 
ああ、私、アポロンのことで黒川に負けるのは別にいい!それは恥にはならない!! 
 
だが! 
ハーデス様とペルセポネーのことで黒川に負ける… 
これはすなわち私の自我の崩壊を意味する!!
 
 
絶対に負けられない…!! 
まあ要するに、向こうが矢を射ってくる前にこっちの矢でたたんじまえばいいんでしょ!? 
訳ないね!そんなこと!!間違いなくアイツのド頭にぶち込んでやりますよ。
エロスの第5の矢を!! 
 
  エロスの第3の矢は、冥界の王の婚礼に天界の王を参列させる。 
  第5の矢は、セメレに燃え盛る炎の婚礼を用意する―― 
 
どちらの矢がより相手の心臓をえぐれるか…!今年の冬も熱いわ!!
 
 
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 
…そうそう、月桂樹といえば、先日偶然見つけてしまったんですが、 
 
巷でウワサの「500色色えんぴつ」に… 
ttp://info.felissimo.jp/contents/colors/index.html 
 
「アポロンの月桂樹」色がある!! 
 
…これ名前つけた奴ただもんじゃないでしょ!!? 
 
欲しい…!欲しすぎる…!!え!?ちょっと待って…これって…500色セット販売一択なの!? 
500色…!クーピーの24色セットでも持て余したってのに500色…!!この一本だけ欲しい!残りの499本いらない…! 
いや…ちょっと待って…良く見ると…「アポロンの月桂樹」だけじゃない! 
 
「バッカスの髪を飾る葡萄」色もある…!! 
 
「アポロンの月桂樹」!「バッカス(=ディオニュソス)の髪を飾るブドウ」! 
熱い!これは熱すぎる!! 
 
しかも、「月の女神ディアナ(=アルテミス)」もある! 
「ポセイドンの深海」も!「アフロディーテの微笑み」も! 
「パルテノン神殿の夜更け」と「ギリシャの大理石」も… 
 
…ちょっと待って、「ハーデス・ブラック」は!? 
 
「ペルセポネーが居ない時のハーデス様の暗黒のきもち」色は無いのか!?
 
 
 
でも、うーんいいですねええ!!いつか買ってみたい!「アポロンの月桂樹」…! 
こんな名前の付いた色鉛筆で、部屋中の壁という壁を塗りつぶせたら…最高に気持ちいいだろうね!! 
 
…本当に月桂樹はいい!!まさにアポロンそのものだ…!! 
ああ、私は、いつか、
いつかアポロンが最も愛したというテンペ産の月桂樹をこの目で見るのが夢なんだ!! 
もう5年くらい前から「テンペ産 月桂樹」、「Tempe laurel」、「ΤΕΜΠΗ ΔΑΦΝΗ」で検索かけてはいるもののダメなんだ…!!もうヤフオクでテンペ産月桂樹が葉一枚でも出品されてたら絶対競り落とす!っていう意気込みはあるんですけど!! 
 
うーーん!アポロンが愛したテンペの月桂樹…!アポロンの髪と神殿を飾っていたテンペの月桂樹!!それはどんな色だったんだろう!どんな匂いでどんな味だったんだ!! 
 
ああ!「月桂樹」!! 
その名前の響き、その葉の色、かぐわしい香り……!! 
それを一度でも思い起こせば!その他のものが一切目に入らなくなるほど、 
 
月桂樹には人をアポロン気分にさせる力がある!!
 
 
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 
●近況 
■そんなわけで、ヴィレッジ・ヴァンガードで買った
「ダフネ・ソープ(月桂樹の石鹸)」を使ってみました。体はもちろん、顔も髪も洗える石鹸なので本当に全身洗ってみましたが…やっぱ月桂樹でいつも体を洗っているであろうアポロンはお肌ツルツルなんだろうなあ…としみじみ思うほど使いやすかったです。この上、アポロンはテンペ産の最高級月桂樹なんでしょ?そりゃあ髪もサラサラになるわ!と! 
ただ、私にとって全身からアポロン臭が漂うという状況は精神衛生上よろしくないので、本当に重要な時にしか使わないようにしようと思いました…。
うわ〜っアポロンの髪こんな匂いするんだろうなー!と思ってたら興奮して全然眠れないよ…。 
 
■ただいま論文作成に追われております…。なので、もうしばらくネット落ちすると思います。いろいろとやりかけですみません。黒川さんが星矢読んだ話もうちょっと待って下さい。色々と画像の準備が必要なんだ…! 
 
 
拍手ありがとうございます!コメントも大変励みになっております。いつも読みかえして元気を頂いております。お返事もう少々お待ち下さい!
  
 

藤村さん、こんばんは。突然コメント失礼します。
500色色えんぴつに関連して、こんな本があるので紹介させて下さい。
『私の好きな色500』野村純一 文春文庫PLUS
500色色えんぴつの色名が全て網羅されているようで、それぞれの色について調和する色や、その色を好きな人の性格、などが載っています。
ちなみに「アポロンの月桂樹」を好む人は「自分自身や他人にも細かく気を使い、物事にきびしく当たるタイプ。一見冷たく見えるタイプだが堅実な人柄で、プライバシーを他人にのぞかれるのを極度に警戒する。」だそうです!
..12/14 0:04(Mon)

月沢さん>!!!それ本になってるんですか!!?それって、公式サイトの色図鑑のページで何色か取り上げられてるやつですよね!!?私、「アポロンの月桂樹」がピックアップされてなかったので超気になってたんです!!うおおおーありがとうございます!!感激です!!「物事にきびしく当たり〜」とかすげえアポロンっぽい!!(笑)
私は、公式サイトで紹介されているものの中では、「ムール貝のワイン蒸し色」が好きでした。「神秘的・芸術的・哲学的。未熟であっても、絶えず教養を求め洗練されることを願っている。おとぎの国のような生活を夢見る。」…確かに私、神話みたいな生活がしたい…!!当たってる…!としみじみ思っていました(笑)。
その本、絶対買ってみます!本当に情報どうもありがとうございました!!
..12/14 1:12(Mon)

 

2009. 12. 15
     

――すみません、ちょっとこれだけ言いに戻って来たんですが…前回の日記で書いたとおり、 
 
黒川『…今年もあなたにお歳暮を贈ります。
「エロスの第3の矢」を。』 
 
  …”エロスの第3の矢は、 
      冥界の王の婚礼に天界の王を参列させる”…… 
 
私「ということは…ハーデスとペルセポネー関係の物ですね!?」 
 
 
――この言葉の通り、
今、私の家に黒川からお歳暮が送られてきて、 
いつもの通り謎かけをされたのですが……
 
 
……みんなにも聞かせたかったよ。あの青ざめて震える黒川の声を。私に返り討ちにされてみじめに這いつくばるあの負け犬の声をな!! 
 
ああっ!「まさか…!?」ああ、そのまさかだ!!勝った…!!!勝ちました!!初めて!初めて黒川が仕掛けてきた謎かけを解いた!!今まで何度も黒川の謎かけに敗北してきたけど!!ああああっあああ〜〜!!ああっ、もうこれだけ言わせて!!勝った!!勝ったぁあああーーーッうわあーーっうわああああ勝ったーーーっ!! 
 
 
ああまだ信じられない…!!手が震えて文字がうまく打てない…うれし涙で画面が良く見えない…!夢じゃない!これは夢じゃないよね!?ああ…ああっ勝っ…勝った…!!あああ…ああ…ッ 
 
ああ!みんなに聞いてほしかった、 
 
『…この私に対して、ハーデスとペルセポネーの神話で勝負を仕掛けたその勇気は認めよう。だが黒川さん、…フッ、あまりにも相手が悪すぎたな。』 
 
黒川
『…ああ…っああ゛…っうわああぁあああ゛ア゛〜―っ!!』 
 
 
黒川のあの絶望の叫び! 
かつてこれほどまでに私を高揚させた絶叫があっただろうか!!いやない…!!
 
 
勝った…完膚なきまでに叩きのめした…完全に追い詰めたぞあの男を…!! 
だが!ここで黒川に対する手を緩めるわけにはいかない!! 
 
頭を潰さないと生き返る可能性がある!! 
「バイオハザード」の基本だろ!?ヘッドショットは!! 
大丈夫!私、一回クリアしてるからロケットランチャーの弾無限だし!!
 
 
 
私『…ところで、私も黒川さんにお歳暮渡したいんですけど。
「エロスの第5の矢」を。』(※前回の日記参照) 
 
黒川『……!!』 
 
…さあ、逃げ惑うがいい黒川…!狩りはこれからだ…!! 
 
 
 
…そんなわけで、リアルタイムこの喜びを叫びたい、この喜びが風化しないうちにどこかに刻んでおきたい、と思って書きに戻ってきました…!詳細は後回しになってすみません…!! 
とにかく、奴が射ってきた矢を私が素手でつかんで叩き折ったとだけ言わせてもらいたい!見事この私が返り討ちにしたと!! 
 
そしてこれも白状しておこう。今回の勝利は私の力ではありません…。 
というのも、
今日は12月15日
 
 
今日、黒川がお歳暮を贈って来たのにはある理由があった。 
 
でも、今日が何の日なのか、私はつい6時間前まで全く知りませんでした。 
そう、星彦さんからメールが来るまでは。
 
 
星彦さんは黒川のお歳暮のこととか全く知らないと思うので、
本っ当にたまたま私に「そういえば今日ってあれが起こる日ですよね」と携帯に送ってくれたのですが、 
それこそが黒川攻略のヒントでした。 
この場を借りて星彦さんに厚く御礼申し上げます。本当にありがとうございました。あなたの何気ないあのメールで私は勝てました! 
 
そしてもう一つ、先日、黒川攻略のポイントを教えてくれた色居とはなこ。 
あの時もらった言葉の一つ一つを、戦いのさなかに思い起こしていました…
「油断するな」、「どんな些細なことも見逃すな」、「全体を見ろ」!君たちに鍛えられたおかげで、私は今日勝利をつかむことができました…!!本当にありがとう!! 
そんな訳で、今日の勝利は星彦さんと、色居とはなこの三柱の神々にささげます!本当にありがとう!! 
そして私を応援して下さった方々もどうもありがとうございました!! 
 
 
…ほんとにこれ言いに来ただけで申し訳ない… 
本当に本当にうれしかったんだ……!!ああ!本っ当に嬉しかった!! 
今なら何でもできそうな気がする…!! 
今週過ぎたら少し時間取れそうなので、またその時に、もう嫌というほど私の大勝利の瞬間を書かせて頂きたいと思います…ああーーっ!気持ちよすぎる!!勝利とはすばらしい!!! 
 
ああ!アポローンの君!そしてハーデス様!見てる〜〜!?私、勝ちました!!ついにあの男に勝ちました!! 
  
 

まずはおめでとうございますシシンさま!!!
黒川さん攻略のUP楽しみにしております。笑
..12/16 23:06(Wed)

やっと黒川さんとの戦いにも決着が...おめでとうございます!
恵と申します。以前からお邪魔をしていたのですが、おめでたいのでお祝いしたくなりました。謎掛けと謎解きがいつもうまいなぁと感嘆しています。
黒川さん攻略チャート、楽しみにしています。
ハーデスさまへの愛ですね!
..12/18 0:13(Fri)

 

2009. 12. 26
      【前編:黒川のお歳暮来襲'09】88分の1の奇跡!
ハーデス&ペルセポネー・愛の星座対決!

  ――エロスの第一の矢は、クロノスの息子をイオの新婚の床へと導く。  
    第2の矢は、牡牛の姿の略奪者をエウロペに求婚させる。 
     そして第3の矢は、―― 
 
黒川「……
『冥界の王の婚礼に、天界の王を参列させる。』 
さあ、ゲームを始めましょう、藤村さん。そして初めに言っておきます。 
 
…もしこの勝負にあなたが負けたら、今後二度と『ハーデス好き』、そして『聖闘士星矢好き』を名乗らないで頂こう。」 
 
 
――今こそ語ろう。 
今年最後のこの大勝負を、そして私の人生最大のこの危機を、 
いかにして私がかいくぐったか!  
奴が放ったエロスの矢を紙一重でかわし、 
私がいかにしてあの男を打ち負かしたのか!
 
 
ああ、今、語ろう!! 
私のハーデス様への愛が、星矢への愛が!!ああ、そしてアポロンとサガ様への信頼が!!いかにして黒川その人から勝利をもぎ取ったのかを!!
 
 
 
【前編:黒川のお歳暮来襲'09】88分の1の奇跡! 
ハーデス&ペルセポネー・愛の星座対決!
 
 
――そんなわけで、この日記ではすっかりお馴染みの、私の永遠のライバル黒川。 
そしてこの黒川とのお歳暮対決(※お歳暮を贈るという心遣いに見せかけて 
相手を精神的にぶちのめす死闘)も二年目に突入したわけですが、 
前からの日記の通り、今年はというと、 
 
黒川『…今年は藤村さんに
「エロスの第3の矢」をお送りしたいと思います。』  
  
私「……!?」 
 
  …”エロスの第3の矢は、  
      冥界の王の婚礼に天界の王を参列させる”……  
  
私「ということは…
ハーデスとペルセポネー関係の物…!?」 
 
黒川「ええ。ハーデスであなたを打ち負します。」 
 
……ハーデス勝負でこの私に勝つ!? 
何を言っているんだお前は…!? 
確かに、どっちが見た目ハーデス様っぽいか、で言ったらそりゃあお前の圧勝だよ! 
ハーデス様ものまね対決でもお前が勝つだろうし、 
好きなハーデス様で殴りあっていいって勝負でも、まあお前が勝つだろうよ!
 
 
 
「だが!純粋に
どっちがハーデスに詳しいか勝負だったら…私が黒川さんに負けるはずがない!!」 
 
黒川「フッ、…では、勝負です!12月15日!!あなたの家にお歳暮を贈る!!」 
 
 
――この言葉の通り、12月15日、夜6時。私の家にお歳暮が届いた。 
だが、それは私がイメージしていたどんな見た目とも違った。 
 
 
 ←コレ 
 
またこのパターンかよ!!!? 
白い立方体…!?
アポロンの祭壇の形…!!出たよ私のトラウマフォルムが!!!ああ!前回、私はこの形が原因で黒川に大敗したのよ…!! 
 
…どういうことなの!?ハーデス勝負のはずでしょ!? 
なんでここでアポロンの祭壇の形なの…!!?
 
 
私「……どういうつもりだ黒川…!」 
 
黒川『フッ、その形、見るだけで昔の苦い敗北を思い出すでしょう?…
そのトラウマを今日、さらに強力なものにして差し上げよう、というわけです。』 
 
私「……!」 
 
…しかし、この私の疑問。 
 ”なぜアポロンの祭壇の形なのか。” 
 
――私のこの素朴な疑問が…後に勝者と敗者の立場を逆転させることになろうとは…この時の私は知る由もなかったのだ――!! 
 
 
黒川『まあ、まずは開けてみてください。』 
 
…その言葉を合図に、私はその箱を開ける。 
と…中から出てきたのは… 
 
 
 
……??何これ…?機械…!? 
 
私「…もしかして…何かエロい機械?」 
 
黒川『…違います。それは
プラネタリウムですよ。天井に星を映せる、家庭用の。』 
 
…??さらに意味が分からない…! 
「プラネタリウム」が何かハーデス様と関係あるの…!? 
 
 
黒川『…さあ、問題はここからですよ。そのプラネタリウムは
「ある星座」が中心に投影されるように設定されています。 
 
その星座こそがエロスの第3の矢。「ハーデスとペルセポネーに関係のある星座」です。 
あなたにはそれを当てて頂きましょう!このプラネタリウムを投影した時、そこに映る星座が何なのか!! 
 
全天88星座の中で!「ハーデスとペルセポネーに関係のある星座」が何かを!!』
 
 
 
 
「…!」 
 
星座!!星座の神話…!?
ああ、まさか…黒川…!! 
ハーデスの上にさらに星座で私に勝負を仕掛けてくるなんて…!!
 
 
黒川『ええ。あなたは聖闘士星矢がお好きですよね。だからもちろん星の神話にも詳しいはず…そんなことは知っています。 
知った上で勝負をするんですよ。 
ハーデスと星座!あなたが最も好きなこの二つの分野で――!!!』
 
 
私「……!!」 
 
…この男…本気だ…! 
本気で私にとどめを刺しに来た―――!! 
 
黒川『…あなたに
4回だけ僕に質問をするチャンスを与えます。僕はその問いにイエスかノーで答えます。…それであなたが当てられたらあなたの勝ち。当てられなければ僕の勝ち。乗りますか?この勝負に?』 
 
……質問4回?私もなめられたもんだな… 
 
私「…私は4回も質問はしませんよ。フッ、最初に言わしてもらおう、あまりに無謀な勝負です。黒川さん、あなたにとってね。」 
 
黒川『だが僕には勝算があるんですよ。そして、僕こそはじめに言わせてもらおう。 
…もしこの勝負にあなたが負けたら、今後二度と『ハーデス好き』、そして『聖闘士星矢好き』を名乗らないで頂こう!」 
 
 
ってかその二つが奪われたら 
私の持ち味の60パーセントが損なわれるんだけど!!
 
 
 
黒川『…代わりに僕が負けたら、一つ、何でもあなたの命令を聞きます。靴の裏を舐めろ、と言われても必ず従いましょう。』 
 
私「…!?」 
 
…どういうこと…!?そんなに勝つ自信があるとでもいうの…!!? 
ハーデスと星座!私が最も得意とするこの二つの分野で…!? 
私が負けるはずはない!! 
私のこれまでの星矢人生にかけて!神話人生にかけて! 
絶対に負けるはずがない…!!
 
 
私「…お互いプライドをかけての勝負というわけですね。――その言葉、後悔させてやる、黒川!!受けて立とう!!」 
 
黒川『…じゃあゲームを始めましょう!
「ハーデスとペルセポネーに関係のある星座とは何か。」…さあ、それを4回の質問で当てて見せろ!!』 
 
私は最初に言ったぞ黒川!! 
質問は4回も必要ないと!!
 
 
「…質問1!『それは「おとめ座」「さんかく座」ですよね?』!!」 
 
…全天で星座の数は88。 
その中で古代ギリシャに存在した星座は48。 
そして
その中で、ハーデスとペルセポネー二人が関わる星座は2つしかない! 
「乙女座」と「三角座」!! 
 
 
乙女座は、ハーデスにさらわれたペルセポネーを探しまわる母デメテルの姿。もしくはペルセポネー自身の姿。 
 
 
三角座はペルセポネーが冥界にいる間、代わりにハーデスが天上に置いた星座。この星座は
「シチリア島」の形をかたどったもので、 
シチリア島はペルセポネーが最も愛した島。 
だから、三角座が天に昇るたびに、神々も人も、ハーデスがペルセポネーを愛していること思い出す。 
 
そして、
乙女座(ペルセポネー)が地面に沈んでいる間は、必ずこの三角座を空に見ることができる。 
(二つの星座は真逆の位置にある。) 
 
間違いなくこの二つのどちらかのはず…!! 
だが4問も猶予があるなら、まずは堅実な質問をさせてもらおう、 
 
『それは「おとめ座」か「さんかく座」のどちらかか?』 
 
これはまちがいなくYESのはず!!
 
 
私「さあ、黒川さん、答えは!?」 
 
 
――だが、黒川の答えは…私には全く予想外のものだった。 
 
黒川
『NO。』 
 
は!!?
 
 
黒川『聞こえなかったんですか?
NOです。』 
 
私「……馬鹿な…そんなはずはない!絶対にない!!YESだ!YESのはずです!!」 
 
黒川『何度でも言います。答えはNOです!フッ…僕もナメられたものですね。そんな簡単な答えなはずないでしょう。』 
 
私「…ウソです!!「乙女座」と「三角座」!この二つ以外にハーデス夫妻が関わる星座の神話は無い!!断言できる!絶対にない!! 
 
 
黒川『――藤村さん。このお歳暮は、僕が考えに考えた罠です。あなたを打ち負かすために、この一年間練りに練った作戦です!「乙女座」や「三角座」!そんな安直な答えでこの真剣勝負を汚すのは許さない!」 
 
「!」 
 
黒川『本気で来い!全力で考えろ!その上で僕に言わせてくれ、「全力のあなたにハーデス勝負で僕は勝ったのだ」と!!』 
 
 
 
――この言葉で私はようやく悟った。 
 
ここからが本当の戦いなのだと。 
そしてこれが私の一番大切なものをかけた戦いなのだと。
 
 
 
…私は急いで天球儀を持ってきた! 
 
 
 
…全天に星座は88個!この中で古代にあったのは48星座…!! 
ここまでは絶対にあっているはず…!! 
その中で乙女座と三角座を除いた46星座!!
 
 
「…46分の1…!!」 
 
私はその一つ一つの神話を思い起こした。 
確かに、ハーデス様が関わる星座が無いわけじゃない…。 
…さそり座。さそりは冥界の象徴。 
おおいぬ座。これはハーデス様の犬ケルベロス、という説がある。 
 
ああ、だけど…だけどどれもペルセポネーには関わりがない!!
「ハーデス夫妻が関わっている星座」じゃない!! 
それとも何か!?私が知らない二人が関わる星座の神話があるのか…!? 
そしてそれを黒川が知りえたというのか…!?
 
 
 
黒川『…さあ、二回目の質問は?』 
 
私「………。………っ…」 
 
黒川『フ、いいですよ、どうぞゆっくり考えて下さい。なんならパソコンで調べてみてもいい。だが、これだけは言っておきます。インターネットなどというチャチなオモチャで答えを導き出せるなどと思わないことです。』 
 
…今なんつった…!?この男…天下のワールドワイドウェブを…チャチなオモチャと!?そう言ったのか!!? 
どういうことなの…!?そんなマニアックな神話か何かなの!?
 
 
 
 
黒川『さあ…残りの質問はあと3回。そろそろ聞かせてもらいましょう、2つ目の質問を!』 
 
私「……く…っ」 
 
……まずは…まずは、分母を減らすこと考えよう…!! 
 
「…質問2。
『その星座は黄道(12星座)よりも北にあるか?』 
 
黒川『NOです。』 
 
黄道よりも南の星座…!? 
しかも十二星座でもない!
 
(12星座の中だったら今の質問に
「どちらでもない」と答えたはず。) 
 
だとしたらそれはもう15の星座しかない…!! 
 
 
 
 うさぎ座     うみへび座    エリダヌス座 
 おおいぬ座    おおかみ座    オリオン座 
 からす座     くじら座     ケンタウルス座 
 こいぬ座     コップ座     さいだん座 
 みなみのうお座  みなみのかんむり座 
 アルゴ座
(ほ座+とも座+らしんばん座+りゅうこつ座) 
 
……このうちのどれか…!!!15分の1…!! 
だがここまで絞られても全っ然思い浮かんでこない!!ハーデス様とペルセポネーの星座神話が!!そして二人に関わる星座がどれなのか!!
 
 
黒川
『さあ、3回目の質問を聞かせてもらいましょう。』 
 
(……負ける…!?私が…ハーデスで…負ける…!!?) 
 
 
ああ!!誰でもいい…!力を貸してくれ…!!! 
 
 
アポロン!!!私のアポロン!! 
 
 
そして私の大好きなサガ様!!
 
 
 
黒川『さあ、三回目の質問は!?』 
 
 
力を貸してくれ…!この男に打ち勝つ力を…!!! 
 
 
次回に続く!下のコメント欄で補足です! 
  
 

【補足】</font>
中途半端なところで切ってすみません。これが今年最後の更新にならないように祈りたい…!
ちなみに私が長考してる間、黒川さんが部屋で平沢進の「Kingdom」を流していて、電話口から聞こえるそれが…もう私をすっごい気分にさせるんだ…!!

 ♪声を出せファルセット 遥か胸の奥ミューズから
   広場には埃さんざん  せめて一粒の雨のため

黒川『♪遠〜―くから――君が声を枯らして―呼ぶような夜は――こんな歌で迎えようか〜――♪
  キングダァアァ〜〜ァアァアァァァアァァ〜〜〜♪』

「…ちょっと、こっちは真剣に考えてんですから、そのケツの穴にアイス突っ込まれたような声やめて頂けますか。」


お前にはそのファルセット無理だよ!!
…そんなわけで、手元に「Kingdom」がある方は一緒に流して頂けると臨場感が増すと思います(笑)。遠ーくから君が声を枯らして呼ぶような夜はーこんな歌で迎えようか♪これが頭から離れない…!平沢進さんの曲は初めて聞きましたが、本当にいい歌ですね!

拍手ありがとうございます!!とても励みになります!
コメントもどうもありがとうございました!お返事はメニューの「re」の所にあります。(〜12月15日分まで)
..12/27 20:47(Sun)

 

2009. 12. 27
      【中編:黒川のお歳暮来襲'09】88分の1の奇跡!
ハーデス&ペルセポネー・愛の星座対決!

※前日の日記の続きです。 
 
……と、その時、ふと棚に置いてあるアポロンが目に入った。 
 
 
…アポロン。 
おそらく古代ギリシャで最も輝かしいこの男。 
 
私(……そう言えば、お歳暮のプラネタリウムが入ってた箱…。アポロンの祭壇の形だった……) 
 
 
 
そう、私はあの時これを見て不思議に思ったんだ。ハーデスの戦いなのにどうしてアポロンの祭壇なのか…? 
私は軽い気持ちで…本当に軽い気持ちで、その質問を言葉に乗せた。 
 
私「……
『アポロン…?アポロンに…何か関係がある、とか…?』」 
 
黒川『…!!』 
 
…瞬間、 
電話の向こうで黒川が息を呑んだのが分かった。 
 
「?…黒川さん?アポロンに関係がある星座なんですか?」 
 
 
黒川『………っ…
YESです…!!』 
 
YES!!?…YES…!!? 
って事は…ハーデス、ペルセポネーはおろかアポロンにも関係ある星座なの!? 
絶対ないだろそんな星座!!!?
 
 
(何かがおかしい…!!そんな星座神話があるなら私が知らないはずない!忘れるわけない!!) 
 
何かを見落としてる!そう、私は見落としている!何かを!!
 
 
(でも一体、何を…――!?) 
 
【中編:黒川のお歳暮来襲'09】88分の1の奇跡!  
ハーデス&ペルセポネー・愛の星座対決!
 
 
…落ち着いてこれまでの流れを整理しよう。 
黒川から送られてきたお歳暮はこのプラネタリウム。 
 
これを点灯した時、天井にある「星座」が中心に浮かび上がるという。 
 
私(そしてそれは
「ハーデス&ペルセポネーに関係ある星座」…!) 
 
それを4回の質問で当てられれば私の勝ち。 
第1の質問は
「それは乙女座か三角座か?」NO。 
第2の質問は
「それは黄道(12星座)よりも北にある星座か?」NO。 
 
これで候補は15星座に絞られた…!! 
 
 うさぎ座     うみへび座    エリダヌス座  
 おおいぬ座    おおかみ座    オリオン座  
 からす座     くじら座     ケンタウルス座  
 こいぬ座     コップ座     さいだん座  
 みなみのうお座  アルゴ座     みなみのかんむり座  
  
15分の1…!! 
この中で「ハーデス・ペルセポネー・アポロンに関係ある星座」…!!? 
 
(分からない…!!) 
 
そんな星座が本当にあるのかも、そして
「アポロンに関係あるのか?」と聞いた時、なぜ黒川があんなに動揺したのかも…!! 
 
私(とりあえず…この中で「アポロンが関係する星座」を絞ってみよう!!) 
 
 
まずエリダヌス座!エリダヌス川はアポロンの息子パエトンが死んだ場所! 
そしてカラス座!!カラスはアポロンを騙して恋人コロニスを彼自身の手で殺させた! 
その時アポロンは怒りまくって、そのカラスをはじめ、コップや水蛇など身の回りにあった物を
手当たり次第天上にブン投げた。 
そこでできたのがカラス座、コップ座、水蛇座!! 
 
 
そしてオリオン座!アルテミスに手を出したオリオンにキレたアポロンが彼を殺した、という神話がある…… 
 
おいおい意外にあんぞ!アポロンが関係する黄道以南の星座!! 
ってかアポロンがキレまくる星座神話ありすぎだろ!!?
 
 
私「でも…これで5つに絞られたぞ…!!」 
 
 エリダヌス座!カラス座!コップ座! 
 みずへび座!そしてオリオン座!! 
 
ああ!だけど!
だけど、ここまで絞られても全然思い浮かんでこない!!ハーデス様とペルセポネーの星座神話が!! 
そして二人に関わる星座がどれなのか!!
 
 
 
黒川
『…それじゃあ、そろそろ聞かせてもらいましょう。最後の質問を。』 
 
私「…!!」 
 
…あの時…
「アポロンに関係あるのか?」、 
…こう聞かれた時、確かに黒川は焦っていた…! 
 
(一体何に焦っていたんだ…!?ああ、それさえ分かれば…!!) 
 
 
黒川
『……一年前、初めて会った時から藤村さんは言っていましたね。「私はハーデスが一番好きだ」と。その時から僕はこの夜を夢見ていました…あなたをハーデスで打ち負かすこの夜を!! 
 
…さあ、聞かせてもらおう!4回目、最後の質問を!!そしてあなたの断末魔の叫びを!!」
 
 
私「…っ!!」 
 
…私が負ける…!?ハーデス様で…!!? 
…っだめだ…!!弱気になるな、私! 
言葉巧みに私を真実から遠ざけるのは、一年も前からのこの男の戦法ではないか!! 
考えろ、考えるんだ…!!
 
 
 
黒川『……まあ、もう5分の1です。
「エリダヌス座、カラス座、コップ座のどれかか?」とでも質問すれば、半分には絞り込めますよ。』 
 
…そんな当てずっぽうで当てても、意味がない…意味がないのよ!! 
私は考えた…この絶望的危機的状況を打破する策はないのかと!! 
何と質問すれば、私は答えを導き出せるのかと!!
 
 
 
黒川
『さあ、最後の質問は?』 
 
私「……。一つ、確認したいんですが、この質問って、星座に関わること以外の質問でもいいんですか?」 
 
黒川『…もちろん、それは構いませんが…』 
 
…それじゃあ、言わせてもらう。 
私の最後の質問を! 
 
私「…黒川さんはこのお歳暮を今日、12月15日に送ってきましたね。
『12月15日。この日付に何か重要な意味が?』」 
 
 
黒川『…まさか最後の質問を、星座を絞ること以外に使うとは…。…
YESです。12月15日には意味があります。』 
 
…12月15日…!!? 
何だ、何の日だ…!?ハーデス様の結婚記念日でもないし 
ペルセポネーとの初デートの日でもないでしょ!!?
 
 
ああ!!なんだ!考えろ!! 
あ…!そう言えば…今朝、日頃お世話になっている星彦さんから「今日は双子座流星群が見れる日ですね」というメールが入っていた…!! 
そう、たくさんの星矢サイトさんの日記で見た!
「今日は双子座流星群の日」という記事を…!! 
 
 
「…双子座流星群…?」 
 
黒川
『!!!!』 
 
 
 
…でも双子座は南の星座じゃない… 
アポロンにもハーデスにも関係が無い…… 
でも「双子座流星群が関係してる」…? 
 
「何だ…?何かがおかしい…!!さては…お前…何か私をミスリードしてるな…!?』 
 
黒川
『…っ!さすが藤村さん…!僕が生涯のライバルと認めた人間だ!!だがここまでです! 
 
4回の質問は終わりました。さあ、答えてもらいましょう!!そのプラネタリウムに映るハーデスとペルセポネーの星座が何なのか!』
 
 
 
…もうギリギリよ!ギリギリの戦いよ!!私も黒川も!! 
お互いの心臓の音が聞こえるくらいに!! 
あまりの緊張に動悸が切れるくらいの緊迫感!!
 
 
私(……アポロンに関係がある…。『双子座流星群』…でも『双子座』ではない…?) 
 
!もしかして… 
『双子座』じゃなくて…『流星群』の方に意味が…? 
 
「……あ…ッ!!!」 
 
「星座」じゃなくて「流星」!ああ、私は! 
私はこれで何もかもを悟った!!
 
 
 
私「………なるほどね…まんまと騙されましたよ。黒川さん…」 
 
黒川『…!?』 
 
「…やっぱり私は、素直にこの質問をあなたにぶつけていれば良かったんですね。 
 
『本当は、乙女座と三角座以外に、ハーデス夫妻が関わる星座神話など無いんでしょう?』と。」 
 
黒川『……な…』 
 
「この問いに対する答えはいらない。YESだと分かっているからな!」 
 
 
…そう、私は必死に
『ハーデスとペルセポネーに関わる南の「星座」の神話』を思い出そうとしていたが! 
 
「思い出せなくて当然だ。初めからそんなものは存在しないんだから!」 
 
 
私の知らない
「星座神話」があるわけじゃない!! 
黒川はハーデス夫妻に「関わる」星座と言っただけで、 
星座そのものの神話とは一言も言っていなかった!
 
 
そして、夜空を彩っているのは星座だけじゃない!!
 
 
 
「流れ星…!流星の神話だ!!」 
 
一つだけある!!ハーデス・ペルポセネー・アポロンに関わり、 
なおかつ南の星座に関わる流星の神話が…!!
 
 
 
「――かつて、ボイオティアに
オリオンという名の狩人がいた。」 
 
…ある日、オリオンがデロス島にやって来て、 
そこにいたアルテミスを力ずくで犯そうとしたので、 
女神本人によって射殺された。 
彼は空でオリオン座になったが、 
彼自身の遺体はタナグラに埋葬され、今でも彼の墓がその場所にある(実話)。 
 
 
他にもアポロンが嫉妬で殺したとか 
いろんなバージョンの話があるが、 
 
「重要なのは、この神話には続きがある、ということだ。」 
 
……オリオンは死んで星座になったが、 
そんなことでは腹の虫が収まらないのがこの男、 
 
 
 
そう、
アポロン 
そりゃあ自分の家で姉貴が犯されそうになったら、アポロンじゃなくても怒る。 
だが一度キレさせたら関係ない連中まで巻き込む男、それがアポロンだ。 
 
私「…怒ったアポロンは、オリオンの故郷のボイオティアにお得意の疫病を振りまきまくった。」 
 
困った人々はアポロンに神託を伺った、 
「どうすればこの疫病を収めて下さるのか」と。 
アポロンの答えはこうだった。 
 
私「
『オリオンの双子の娘を、コロニスとして私に差し出せ。』」 
 
…その言葉通り、
「コロニスたち」と呼ばれるオリオンの双子の娘はアポロンの祭壇に捧げられ、その死体は無残に地中に投げ捨てられた。 
 
 
 
「だからこのお歳暮は、アポロンの祭壇の形をとっていたんだな!!」 
 
黒川『…っ!』 
 
だが、この神話はまだ終わらない!! 
…そう、ここで出てくるのが
ハーデスとペルセポネー! 
 
「コロニスたちが死んだ季節はだったんだ!」 
 
冬は二人が冥界に一緒にいる季節!!
 
冥界に下ったコロニスたちを、二人はたいそう憐れみ、 
彼女たちを父の元へ返そうとした。 
 
「冬になると、なぜオリオン座やその周辺の双子座に流星が流れるのか!! 
 
それは、ハーデス夫妻がコロニスたちを流星に変えて父オリオンの元へ返したからだ!!」
 
 
黒川『…!!』 
 
「そう、答えは『オリオン座』!正確にはオリオン座に流れる流星!!」 
 
お歳暮を双子座『流星群』が流れる今日に送って来たのも! 
『流星』と関連付けるためだ!! 
 
そう、これしかない!! 
ハーデス・ペルセポネー・アポロンに関わる南の星座は…!!
 
 
私は部屋の電気を消し、プラネタリウムの電源を入れた!! 
 
 
 
「…
『人々は冬の夜空を見上げるたびに思い出す。かつてアポロンに捧げられた「コロニスたち」がいたことを、そして、』」 
 
 
天井に映し出される星空! 
その中心にひときわ明るく輝くのは!! 
 
 
 
『…そしてオリオン座に流星が流れる度に思い出す、 
かつて情け深き冥界の夫婦が、哀れなコロニスたちをオリオンの元に返したことを』
!!
 
 
「…オリオン座…!!!」 
 
黒川『……ああ…っあああ゛……ッ』 
 
電話の向こうで黒川がくずおれる音。 
 
黒川
『…っうわああぁあああ゛ア゛〜―っ!!』 
 
 
この絶叫を聞いて、私は初めて実感した。 
 
「…勝っ…た……?」 
 
黒川
『ギャァアアアァアアアーーーーッ!!!』 
 
「勝った!!勝ったーーーッ!!!」 
 
黒川
『グギャアアアっガアアーーーー!!』 
 
「ああああっ勝ったァアアアアーーーー!!」 
 
勝った…!!そう、私は!! 
私は、初めて黒川の謎に打ち勝ったのだ!!
 
 
 
もうちょっとだけ続きます! 
黒川の哀れな末路については次回!
  
 

【補足】
…今思い起こしても胸が熱くなるよこの瞬間は…!
オリオン座の流星のこととか上手く説明できてなくてすみません。次回補足させて頂きたい。
ここに出てくる「コロニスたち」というのは、もちろんあの有名な「アポロンとコロニス」の神話のコロニスとは違います。

いつも文字制限ギリギリのこの日記の書き方は、来年からはどうにかしたい!
そしてもうこんな時間かよ…寝よう!もう寝よう!
..12/28 7:26(Mon)

 

2009. 12. 30
      【完結編:黒川のお歳暮来襲'09】黒川への屈辱的罰ゲーム決定!!
〜【序章:私のお年玉攻撃'10】

※「中編」の日記の続きです。 
 
私「…さて、と。あなた…最初に何て言ってましたっけ…?
『もし僕が負けたら』…?」 
 
黒川『…っ…「罰として…どんなことでもいたします」……っふ、藤村さん…!僕はそうは言いましたがっ、ですが…っ』 
 
「言い訳は地獄で聞く。さあ、どうしてくれようか…!!」 
 
黒川
『…ああ、どうか藤村さん…いや、偉大なる冥妃ペルセポネー様!!哀れなるコロニスを救ったように、どうか私めにもお慈悲を!』 
 
 
この者の首をはねよ!!! 
 
私「――と言いたいところだが、
それでは甘い…!!お前にとって死よりも屈辱的な罰が他にあるはずだ…!!」 
 
黒川『…ああっ…こんな…こんな馬鹿な…!!本当なら今その玉座で高笑いをしているのは僕のはずだった…!!僕の作戦は完璧だったのに…!ああぁあああ〜〜〜ッ
何故だーーー!!どこで間違えたんだぁああーーーっ!!』 
 
『ウワーーーッハハハハ!!!!さあどんな屈辱を貴様に与えてやろうかぁああーーーッ!!』 
 
【完結編:黒川のお歳暮来襲'09】 
黒川への屈辱的罰ゲーム決定!! 
〜【序章:私のお年玉攻撃'10】!!
 
 
…そんなわけで、黒川への罰を考えている間、 
冥土の土産に教えてやることにした。私の勝因を!! 
この戦いの直前に星彦さんから「双子座流星群」を知らせるメールが入ったことを。 
そしてはなこ&色居から黒川打倒の特訓を受けていたことを! 
 
黒川『…そんな…!ずるい…!!そんなのフェアじゃありません!!』 
 
私「なんですって!?」 
 
黒川『こんなの一対一のサシの戦いと言えるんですか!?貴女には助けてくれる友人がいる!!ですが僕は一人です!!たった独りで誰も助けてくれないじゃないですか…!!』 
 
私「…そんな…
黒川さんにもいるでしょ?汚ねえハトの使い魔とか。暗黒大魔導師様とか。あと、毒キノコ吉田とか?」 
 
『誰ですか!?知りませんよそんな連中!!……僕が友達全然居ないのはご存じでしょ!?「おい、なんか黒川が仲間に入りたそうにしてるけど、無視な」って言われて続けて四半世紀!!知ってるでしょうが! 
 
…ああもうっ…自分で言ってて泣きたくなってきました…!』
 
 
 
ちょっと涙声になった黒川に今度は私が慌てつつ、 
 
私「……その、でも、私は?友達ですよね?」 
 
黒川『…っ藤村さんは…友達というより…なんというか…、トックリバチアオムシみたいな関係です…。』 
 
…どういう関係!? 
突然の
「ファーブル昆虫記」引用にさすがの私も驚きを隠せないわ!!えらい所から引っ張ってきたなお前!!
 
 
 
黒川『…グスッ
、僕がアオムシで、藤村さんが…トックリバチなんです…グスッ、』 
 
私「…ちょっと、そんな半ベソかかれると私もどうしていいか…。じゃあ、私がその、生きたままのアオムシを巣穴にたくさん詰め込んで備蓄しておくトックリバチだとして、」 
 
黒川『…違うんです…っ、トックリバチは、そのアオムシを生きたまま食い破るんですッ、グスーッ!』 
 
…どうでもいいよトックリバチの生態は!! 
 
 
私「…その…すみません。私、黒川さんのこと友達だと思ってて…でも、私がトックリバチだったら本当にすみません。」 
 
黒川
『!!違う!そうじゃないんです!!謝らなければいけないのは僕なんです!!僕は、ただアオムシみたいな存在で…でも、ずっと、藤村さんのトックリバチになりたいと思ってるんです!!』 
 
 
エ!?私がトックリバチでお前もトックリバチで、じゃあ誰がアオムシなの!!? 
トックリバチは何匹いるの!? 
群れで行動してるの!?
 
 
私「ちょ、ちょっと待って!5分ほど、
「ファーブル昆虫記」を再読する時間を私に下さい。今家にあるので。そしたらゆっくりトックリバチとアオムシの生態について議論しましょう!…えーっと、トックリバチって何章でしたっけ?」 
 
そこからファーブル昆虫記を久々に読んで、黒川と激しい議論を交わした結果。 
…黒川が言いたいのは、こういう事だったらしい。 
 
「負けたら僕はアオムシ以下。友達なんて言えない。」 
(…ごめん、やっぱり良く理解できませんでした…!本当に何がトックリバチなの?) 
 
 
 
私「…とにかく、黒川さんは友達というものを深く考えすぎなんですよ…」 
 
黒川『…だから、僕は地を這うアオムシなんです…!どうしたらいいのか分かりません…!!』 
 
私「…じゃあ…前から思ってたんですけど、まずは
その敬語をやめてもらえないでしょうか。」 
 
もう一年も友達付き合いしてるんですから、タメ語で話してほしいというか…、 
黒川さんのが先輩だからそっちが崩してくれないと、 
私も崩せないというか… 
 
黒川『…でも、怖くてなかなか…』 
 
私「…分かりました。じゃあ、さっきの『罰』の話ですが…もし、私が
『今後、敬語をやめてタメ語で話せ』という命令をしたら、従ってくれますか?」 
 
黒川『!!…あなたは、なんという優しい方なのですか…せっかくの命令を、僕のために使おうというのですか…!?』 
 
私「…きつくないですか?」 
 
黒川『…僕は…「どんな命令にも必ず従う」と誓いました!!ですので、あなたがそう命令してくれるなら、絶対に従います……う…ッ本当に、目に涙が浮かんできました…!!』 
 
 
……じゃあ、その涙がポロリとあふれる一言を 
今から言ってあげよう。 
感動ではなく恐怖でな…!! 
 
「…では命令しよう!!お前は私の命令なら靴の裏でも喜んで舐めると言った!!じゃあその言葉どおり、なめてもらおう!! 
 
ただし、舐めるのは私の靴じゃない!!
 
 
「お前には『ディオニュソスの精液』を舐めてもらう!!」 
 
 
黒川
『はあ!!??ちょ、ちょっと待って下さい…敬語の話はどこ行っちゃったの…というかディオニュソスの精液!!?何それ!?』 
 
私「…私も黒川さんにお歳暮を渡します。言ったでしょ?
『ディオニュソス関係のもの』を贈るって!!」 
 
そう、私は最初から黒川さんに『ディオニュソスの精液』を 
食べさせるつもりだった! 
 
私「でも、どうやってなめさせるかが問題だったんですよね…でも、あなたが私も命令を聞いてくれるとのことで手間が省けました。」 
 
黒川『え!?ちょっと待って…精液!!?何ですか!!?なめさせるって…僕に!!?どうやって!!?』 
 
大丈夫、ちょっとくわえるだけで済みますから。 
なに、あの程度の太さをぶちこむぐらいで 
そんな怖がることはない。
 
 
 
黒川『…ちょ、ちょっと待って…!!混乱してます…!!え!?まずその
「精液」っていうのは何の暗喩なんですか…!?』 
 
私「そんなこと今教えるわけないでしょう。」 
 
黒川『…じゃ、さっきの敬語の話はどこ行っちゃったんですか…!?
タメ語を話す勇気を僕にくれるんじゃないんですか…!?』 
 
「調子に乗るなこの汚ねえ負け犬風情が!!貴っ様をコテンパンにのすこの千載一遇のチャンスを!私がみすみす逃すとでも思うのかッ!ペッ!! 
 
黒川
『ギャァアアアアーーー!!!藤ッ村ぁあああ゛あ゛ーーーー!!貴様はやっぱりトックリバチーーッ!!僕というアオムシを巣にパンパンに詰め込むトックリバチぎゃァぁああ――!!!』 
 
『アーーーッハハハハハハさあ悔しがれ悔しがれこのクソ虫が!!』 
 
黒川『ガアア〜〜ーー!!!許さん絶ッッ対に許さんトックリバチふじむるぁぁああーーーッ』
 
 
…貴様という名のアオムシを出口のない巣に閉じ込めて 
内側から食い破ってやるわ… 
クリスマスを楽しみにしているんだな…!!
 
 
 
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 
そんなわけで、ここからは私のターン!! 
あのみじめなアオムシを完全に滅ぼすべく、
12月19日。 
私はお歳暮を直接渡そうと、黒川さんに電話した。 
 
私「…もしもし?黒川さん?私からのお歳暮、直接渡したいんだけど…来週、渋谷あたりで会えません?」 
 
黒川『フッ、残念だったね、トックリバチよ。僕はすでに安全圏…そう、
愛媛の実家にいる!!』 
 
「な、なんだって――!?」 
 
ってまだ後期の授業終わってなくねえ!!? 
どんだけ早い帰省だよ!!?
 
 
私「貴様…尻尾をまいて逃げ出したなァーーッ!!」 
 
黒川
『戦略的撤退と言ってもらおう。藤村さんがディオニュソスで来るなら、当然ディオニュソスの誕生日のあるクリスマスあたりは最も危険。今年はクリスマス関係のものには一切近づかずにやり過ごす!!まあ、毎年そうですが!』 
 
私「…いつ帰る!?」 
 
黒川『…年明けたらすぐに帰ります、じゃなくて、帰る。』 
 
よろしい、じゃあハッピーニューイヤー虐殺だ。 
楽しみにしていろ、ディオニュソスの精液が何なのかを!!
 
 
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 
 
 
【黒川からもらったプラネタリウムを眺めつつ、今年の総括】
 
 
……そんなわけで、今年中に黒川を消すことはできませんでしたが、 
今年最後の勝負を勝ち星で飾ることができて本当に良かったです。 
 
でもよく考えたら、一見ハーデス勝負に見せかけたいつも通りのアポロン勝負だった気がします。 
まさかオリオン座の流星の話で来るなんて…!そんなの、すげーデッカイ神話の辞典の
「コロニス」の項目にちょっと載ってるか載ってないか、ってくらいじゃないでしょうか。少なくとも、「ハーデス」の項目には絶対に載っていない…! 
私の頭の中でも、
「ハーデス&ペルセポネーのラブラブ神話」というよりは、「さすがアポロン先輩…パネェッス」神話のカテゴリーに入っていました。 
 
そして、黒川が突然
トックリバチの話を引用しだしたのは理由があります。 
というのも、お互い「ファーブル昆虫記」が大好きだからです。 
私は、ファーブル先生自身の人生に本っ当に憧れています!! 
 
  ”――私は日が昇ってからすぐその蜂の巣の観察を始めた。だが残念ながら、 
  日が落ちるまでしか見ていられなかった。” 
 
…ってじゃあ12時間見てたのかよ!!?日中まるまるボーっと蜂の巣眺めてたのかこの男…!?どんだけ虫好きなんだよ!! 
 
  ”――私は人生80年、ずっと虫たちを眺めてきた。だがまだ見足りない。 
  生まれ変わっても私は虫たちを見ていたい。” 
 
…ファーブル先生は多分生まれ変わったら虫になってると思いますが、 
ああ、この情熱!虫に対する愛!!本当に、私もこんなふうに神話と向き合っていきたい!! 
 
  
  ”――ファーブルが死んだ時、弔うように蜂たちが周りに寄って来た。 
  蜂たちこそ、ファーブルが最も愛した昆虫だった。” 
 
…こんな死に方してみたい!! 
本当に、ファーブル先生みたいに生きたい!私も!!ファーブルが人生をかけて昆虫を愛したように、私も神話を愛したい!!
 
 
だだ一つ黒川が勘違いしてたのは…私は虫は嫌いです。 
私は、虫が好きなファーブル先生が好きなんだよ!! 
だからトックリバチとか言われても分からなかったんだよ!! 
…一方の黒川は男の子だし、昆虫とか大好きなので、 
 
 
黒川『…トックリバチすごいですよ!!巣の形見たことあります?本当にトックリの形なんですよ!芸術ですよね!で、その巣の中に何が入ってると思います?−−
アオムシ!!アオムシがパンパンに入っている!!この奇抜さ!トックリ蜂ヤバい!!』 
 
…昔、トックリバチについてここまで熱弁していたので、 
私をトックリバチに例えてくれたのは、まあ、褒め言葉の一種だったのかな…と今になって感じています。 
 
 
…年内最後の日記だというのに虫の話ばっか!!すみません!! 
私も黒川もファーブルの話になったら熱い!!止まんない!!
 
 
 
最後に、今年のサイトの総括も。 
今年もサイトをやれてとっても楽しい一年でした!! 
でもなんだか日記しか更新してなかった気がします(笑)。 
色々やりかけの事もあってすみません。 
 
こう、私が一番憧れるサイトの形というのは、見てる方が
「更新されてないかな〜」と毎日楽しみにして、ひとたび更新があると、いったんパソコンから離れ、自分の一番お気に入りの紅茶を淹れて、それを飲みながら更新分を楽しむ、そして翌日は友達と「あのサイト見た?」という話で盛り上がる… 
 
…そんなサイトが私の理想です! 
なので、来年からもそんなサイトに一歩でも近づけるように頑張りたいと思います。 
 
…と、一瞬いい事書きかけましたが、来年一番に書くことはおそらく
ディオニュソスの精液の話!!年明け早々黒川のハッピーニューイヤー虐殺で幕上げたるわ!! 
 
 
 
ここまで読んで下さってどうもありがとうございました! 
それでは、どうぞ良いお年を!!  
 

友人から藤村様のサイトを教えて頂き早くも2カ月弱。
「更新されてないかな〜」とほぼ毎日楽しみにして、ひとたび更新があると珈琲ですが淹れて楽しみ教えてくれた友人と翌日学校にてサイトの話で盛り上っています。まだ知識不足のものですが…サイト藤村様のサイトと出合い神話が更に好きになりました(ディオニュソス様が好きですww)今年もよろしくお願いいたします!!
※返信不要
..1/4 14:25(Mon)



藤村シシン
古代ギリシャ・ギリシャ神話研究家。
高校で出会ったアニメ『聖闘士星矢』がきっかけでこの道へ。東京女子大学大学院(西洋史学専攻)修了。

◆著書『古代ギリシャのリアル』(実業之日本社)。◆ NHKカルチャー講座講師。◆2020年オリンピック採火式NHK生中継内、古代ギリシャ語同時翻訳。 ◆平成28年 東京国立博物館『特別展・古代ギリシャ』公式応援サポーター。 ◆UBIソフト『アサシンクリード・オデッセイ』公式コラボ ◆古代ギリシャナイト主催。 など。

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