エペメリス・シシナス・フジムラス


 

2009. 3. 21
      【結果編・前半】ホワイトデーは死の香り!黒川からの3倍返し
〜”アポロンが愛したひと”〜

黒川『…気になるでしょう、藤村さん。僕があなたの家に何を送ったのか…?教えてあげますよ。 
僕はあなたの家に「アポロンが愛したひと」を送りました。 
 
それでね、藤村さん
…今から僕とゲームをしませんか…?
 
 
 
―−決戦当日・ホワイトデーの午前8時にかかってきた黒川からの電話。 
これが後に私を恐怖のどん底に陥れる巧妙な罠へと変わろうとは…!! 
ああっ、思い返せば先月のバレンタインデー… 
 
――黒川「忘れるな!!3月14日!その日、ハーデスがあなたの家のピンポンを鳴らす!!  
 そこであなたは究極の選択を迫られることになるでしょう。  
 ハーデスとアポロン、どちらを選ぶか…!」  
 
私「
もちろんアポロンを選びます!!私はアポロンを捨ててハーデスを取るなんてことは絶対にしない!!」  
  
黒川
「いいえ!取らせてみせます、僕が!あなたに、ハーデスを!!  
 そしてハーデスに対するあなたの愛が、あなたを殺す…!!」
――
 
 
 
ああ!今こそ語ろう!!黒川が仕掛けてきたあの巧妙な罠の一部始終を!! 
そして、どんな手段でこの私が…!ああ…この私が!!アポロンではなくハーデスを取らされたかを…!!
 
 
【結果編】ホワイトデーは死の香り!黒川からの3倍返し! 
〜”アポロンが愛したひと”〜
 
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 
 
私「……も、もう一度言ってください。私の家に何を送ったって!?」 
 
黒川『
「アポロンが愛したひと」を。』 
 
ちょっっと待って…!! 
「アポロンが愛した人」!?そんなの全然答えになってない!! 
そんなのいっぱいいるじゃん!一体どの「アポロンが愛した人」を 
私に送ったっていうんだ、お前は!?
 
 
黒川『だからね、
今からゲームをしましょう。』 
 
 
私「…ゲーム…?」 
 
黒川『「アポロンが愛したひと」…
それがいったい誰なのか。あなたが当てられたらあなたの勝ち。当てられなければ僕の勝ち。どうです?』 
 
「当てるって、どうやって!?アポロンが愛した女なんか星の数ほどいるじゃないですか!それをどうやって当てろっていうんです!?」 
 
黒川『もちろんノーヒントじゃありませんよ。
あなたに3回だけ僕に質問をするチャンスを与えます。僕はその問いにイエスかノーで答えます。』 
 
 
…つまりこういうことか!? 
星の数ほどいるアポロンが愛した女の中から… 
お前が私に送ったという、たった一人を当てて見せろと!! 
たった3回の質問で!たった一人を導き出せと…!
 
 
黒川『自信がないんですか!?あなたはハーデスよりもアポロンの方が大切なんでしょ!?だったらできるはずだ!!』 
 
引き下がれねぇえええ〜〜!そこまで言われたらーー!! 
ああ、いいよ!!やってやる!!やってやるよ!! 
貴様のゲームに乗ってやる、黒川!!
 
 
黒川『そうこなくっちゃ!!じゃあ、最初の質問をどうぞ。「はい」か「いいえ」で答えられるやつですよ。』 
 
 
ちょっと待てよ〜…!! 
「アポロンが愛したひと」だろ…!? 
 
私「…うーんそれじゃあ…
『それは神ですか?』」 
 
黒川『あなたにしては愚かな質問です。もちろん
「ノー」アポロンが愛した神など、ヘスティアくらいしか居ないじゃないですか。』 
 
ちくっしょおぉおおーー!!一発で決めようと思ったら違ったぁああ〜〜!! 
無数にいるアポロンの女の中からヘスティア一人が消えただけだ!!やっちゃったぁああーー!!
人間の女かーー!! 
 
 
黒川『質問できるのはあと2回。慎重に決めてください。』 
 
言われなくとも分かっとるわ!!ああ…どうしよう…! 
”その女とアポロンはセックスをしたか?”、 
”その女はギリシャ北部の出身か?”、 
”アポロンはその女を誰かと取り合ったか?”… 
 
…ああ〜でも、どの質問も半分くらいにしか絞り込めそうにない…!! 
ここは一か八かの賭けに出るしかない!! 
 
私「…その女は…、『そのひとは、死んだあと植物になりましたか?』」 
 
黒川『素晴らしい質問です。
「イエス」ずいぶん絞り込まれてしまいましたね。質問のチャンスはあと1回。』 
 
 
…アポロンが愛した女、死んだ後植物になった…!! 
え…でも…ダフネー(月桂樹)は去年頂いたし…!!↓ 
 
それじゃ…!?あ!!もしかして…!私勘違いしてたかも!!!
 
 
 
「女じゃない…!?男だ!それは女じゃなくて男なんだ!?」 
 
黒川
『イエス!!やっと気付きましたね!!』 
 
アポロンが愛した男、死んだ後植物になった!! 
それはもう一人しかいない!!
 
 
 
「ヒュアキントス!!」 
 
しかも、ヒュアキントスはハーデス様とも関係がある! 
スパルタにあった彼の墓には、ハーデス様とペルセポネーのレリーフが刻まれていた!!だから以前黒川が言った
「ハーデスがあなたの家のピンポンを鳴らす」という言葉にも一致する!! 
 
「ヒュアキントスは死んだ後、ヒヤシンスの花になった!黒川さん、あなた私にヒヤシンスを送ったんですね!?」 
 
黒川『4回目の質問には答えられません。届いた時のお楽しみです!では。』 
 
いいや、答などいらない!! 
3回の質問の答え、ハーデス様との関係、すべてが答えは「ヒュアキントス」だと言っている! 
私の勝ちだ黒川!! 
 
←イメージ図 
貴様から届いたヒヤシンスを見て言ってやろう、この私の勝利だとなーー!!勝った!!私は勝ったのだーー!!アーーッハッハ!!
 
 
 
―ーしかし、ここで予期せぬ出来事が。 
午前中に届くはずの黒川からの贈り物が、昼すぎても届かず。 
そして、夕方ごろになって、宅配便のお兄ちゃんから一本の電話が… 
 
宅配のお兄ちゃん『もしもし〜●●急便ですが…藤村シシンさんですか?』 
 
どうやら、依頼主の入力ミスで、届け先の欄に不備があったとの事。 
(※これは黒川ではなく、おそらく花屋のミス) 
それで、
この荷物の届け先は、私の家でいいのか?という電話でした。 
 
「ええ、ウチです!ヒヤシンスですよね?」 
 
え…?いえ、品名は『スカイロケット1本』という風になっております。見た目は…箱から飛び出るくらいの大きな木ですが…』 
 
 
ん!? 
 
 
私「ええっと…、やっぱそれウチじゃないです。ウ、ウチに届くのはヒヤシンスのはずじゃ……え!?…大きな木!?ち、ちなみに依頼主は!?」 
 
『愛媛県からの「黒川巧」様となっております。』 
 
 
ウチだ。 
確実にウチだ。
 
 
「それじゃあ、あと5分ほどでお届けにあがります」という宅配のお兄ちゃんの声を遠くに聞きつつ…… 
ええっ!?どういうことだこれは…!?
「スカイロケット」って何!?ヒヤシンスの品種名か何かか…!?そうだ!そうに違いない!! 
 
「箱から飛び出るくらいの大木」ってのも…アレだろ!?どうせその箱がスジャータのポーションミルクくらいの大きさ、っていうオチだろ!?1tの!! 
「大木」ってのも、「まあ、かすみ草よりは大きいですけど」っていう事なんだろ、どうせ!? 
そうに違いない!!絶対にヒヤシンスのはずだ!!絶対に!! 
 
 
 
 
<そして、5分後にウチに届いた黒川からの荷物> 
 
…なんだ…これ… 
 
 
 
 
……これ…どう見てもヒヤシンスじゃないぞ…… 
ええっ…どういう事なの!?私、これが何か知ってるわ!! 
これは…!!ああっ、だってこれは…!! 
 
糸杉…!!ハーデス様の木!! 
 
どうして!?どうしてハーデス様のご神木が来るの!? 
「アポロンが愛した男」…どうしてこれでハーデス様の糸杉が来るの!?
 
 
 
→後編に続く!!  
 

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2009. 3. 22 【結果編・後半】ホワイトデー....
2009. 3. 21 【結果編・前半】ホワイトデー....
2009. 3. 20 拍手のお返事
2009. 3. 14 【中編】ホワイトデーは死の香....
2009. 3. 10 上野の森にハーデス様が…!(....

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