藤村シシンぶろぐ


 

2009. 9. 5
     

なぜかサイトが更新できない…と思ったらサイトの契約容量を超えていた…。ということでしばらくリンク切れが目立つと思いますがすみません!今からなんとかします!!お見苦しいとは思いますがこの週末にどうにか…。  
 

 

2009. 9. 9
      みんなの「アポロン表現」を堪能してみよう +絵師バトン

こんな団鬼六プレイみたいなアポロンの隣だと何の説得力もないんですが、アポロンを描くたびに思い浮かぶ言葉があります。 
それはアポロンの見た目を表現した一節なのですが――  
 
――アポロンの姿は、まさに彼が発する言葉と同じく完全だった。 
 善そのものが有する高貴さと純粋さ、権力であると同時に秩序の体現。 
 そして叡知と軽蔑がにじむ憂愁の表情。 
  ――これらのすべての完璧な調和。』
 
 
 
…多分この男…生まれてこのかた一度も口内炎とかなったこと無いぞ…!!ってレベルでしょ!?アポロン!? 
「アポロンの姿は〜(略)〜これらすべての完璧な調和」……ムチャだろ。こんなの。アポロンのハードル上げすぎだろ!? 
 
これはハルダーという学者の言葉なのですが、しかし!彼のアポロン賛美はこんなもんじゃ終わらない…。 
彼はつづけて曰く、 
 
 『人間が衣服をまとうのは、己の体の欠点や弱点を覆い隠すためだ。 
  アポロンはそのような肉体を嘲弄する覆いを必要としない。 
  彼は全裸という衣服をまとっているのだから。』
 
 
ハルダー先生、もう勘弁して下さい!! 
「アポロンは全裸という衣服をまとっている」…かつて人間の肉体に対してこれ以上の賛辞があっただろうか。いやない。 
要するにアポロンだったら、「お客様、当店ではノーネクタイでのご入店はご遠慮頂いております…」ってレベルのフレンチレストランも
全裸で入店できると!そういう事か!? 
どんだけだよ!アポロン!!どんだけ美男子なんだよ!!
 
 
もうひとつ、古代ギリシャの詩人の表現を引用させていただくならば、 
 
『アポロンが二、三歩歩いただけで、まわりに光がパァーッと散った!』 
 
…ミラーボールかお前は!?って話だ!こんな表現されるのミラーボールかアポロンだけだろ!!
 
本気!!みんなアポロンを表現する時はもう完全に本気!! 
 
 
 
こういう風にいろんな人の「アポロン表現」を聞くのがとても面白いので、 
「アポロンってどういう人?アポロンのアイデンティティを一言で表してみて。」という質問を黒川さんにぶつけてみたことがあります。彼の意見はこうでした。 
 
黒川さん「う〜ん……アポロンは、
『決して恋をしない人』です」。 
 
曰く、「恋」というのは、自分の欠けている部分を相手で満たそうとする「完全への欲求」だと。 
だから、すでに完全であるアポロンは誰にも恋をしない。 
 
 
――哲学科の人のアポロン観は本当に美しいぜ!! 
なんだろう…哲学から見るアポロンは、究極の哲学者みたいなイメージですね。 
「理想」とか「理性」の体現みたいな気高い人! 
哲学者プラトン曰く、 
 
 『白鳥は死を予感すると、最期に生涯で最高の歌を高らかに歌うという。 
  主人であるアポロンのもとへ帰ってゆけるのが嬉しいのだ。 
  しかし死を恐れる人間は、白鳥は命乞いをしているのだとありもしないことを言う。』
 
 
 
黒川
「ああ…僕も白鳥になっていつかアポロンのもとへ帰りたい…!」 
 
エエエッ!!??だったらお前その気持ち悪い暗黒のTシャツなんとかしろよ!! 
それともそれは「みにくいアヒルの子」作戦で、最終的には美しい白鳥になって羽ばたくつもりなのか!?
 
――うーんこういう発言を聞いても、本当に哲学科のアポロンは…白鳥のようにけがれない存在なんだなと思う! 
 
 
 
一方の史学科の私はというと…アポロンはとても「冷徹な人」だと感じます。 
 
というのも、ギリシャ史においてとても有名なあるアポロンの言葉があって、それが本当に冷たくも印象的に感じるからです。 
それは、
歴史上もっとも重要なアポロンの神託!そう、ギリシャがペルシャ軍を破るきっかけを与えたアポロンの言葉だ! 
 
  「――アテナよ、そなたがいかほど言葉を費やし、 
   その賢しき才覚を用いて嘆願しようとも、 
   ゼウスの御心を動かすことは叶わぬぞ。 
 
   汝が愛するギリシャは、ペルシャの軍の神により滅ぼされるであろう。 
 
   だが我は、汝と汝の子らのため、ここに再び鋼にも比すべき 
   硬く破れぬ言葉を告げてとらせよう! 
 
 
   ケクロプスの丘と聖なるキタイロンの狭間に抱かれる土地、 
   ことごとく敵の手に陥るとき、…」 
 
 
――ここから続く言葉で、ギリシャはペルシャを打ち破ることができたのですが(その言葉は来る対黒川戦で使う計画なので、ネタバレを避けるためにここでは書きませんが!(笑))、 
私思うんですが、
…アポロン本当に冷たくないか!?ギリシャに対してさ! 
この一個前の言葉なんて本当にひどくて、 
 
アポロン「お前らギリシャ人はどうぜペルシャに負けるのだ、分かったら早く私の神殿から出て行け!汚らわしい」 
 
くらいの辛辣な言葉なのですが、 
言われたギリシャの伝令が、もうアポロンになんとか追いすがって、 
 
伝令「いいえ!出て行きません!アポローンの君、あなたが我々にもっと良い言葉を仰ってくださるまで、私はここを一歩も動きません!!」 
 
っつってのアポロンの「アテナよ、そなたがいかほど言葉を費やし、その賢しき才覚を用いて嘆願しようとも〜」だからね!
どんだけツンデレなんだよ!!?お前がツンツンしてる間にギリシャ滅ぶぞ!?って話でしょ!? 
 
アテナはギリシャを守るために必死になっている感じなのに、アポロンは 
「別に?ギリシャなんか滅んでも全然いいし。私関係ないし。それよか今日の私の髪型どう思う?」ってトーンですごく無関心な態度なんだよね!なんだその態度!? 
いや、ここだけじゃなくて、アポロンの言葉は全体的にギリシャに冷たい…と思う。 
 
 
――そんなわけで、私にとってのアポロンは…
とても冷たい人です。 
ギリシャ神話(=過去、=物語)の中ではすごく情熱的なのに、 
古代ギリシャ人が実際に現実で相対していたアポロンは本当に冷たい人!! 
あの神話の中の情熱をどこに置いてきてしまったんだ? 
ってくらいに冷めているように見えて悲しい!
 
 
「誰にも恋しない人」。確かにそう思うけど!だけど本当にくやしいのは、
アポロンは誰にも恋しないかもしれないけど、この時代は、世界中の人がアポロンに恋してた!!ってことだ!! 
 
誰にも恋しないくせに、誰もが彼に恋するような、そんな人!! 
絶対許せないだろ、そんな男!! 
 
だからこそ…
だからこそ!!私はアポロンが失恋してグッチャグチャになってる所が見たい!!口内炎ができてるところも見たいし、縄でがんじがらめて縛られてメッチャクチャになってる所が見たいんだ!!!
 
 
…つったら黒川さんに苦笑いから笑いをとった表情をされたのでここまでしとくけど!(笑) 
でもいろんな人のアポロン観を聞くのは本当に面白いです。 
っていうのも
みんなアポロンに自分の「理想の人間像」を重ねるんですよ!黒川さんは「誰にも恋しない、何にも心惑わされない」ような人物を理想だと思っているし、私は「誰からも愛される」人物を理想だと思っている。と思う。 
山田先輩は「勇敢で思慮深く、光明そのもの」だと言っていました。みんなほんと性格出るぞこれ!!(笑) 
 
 
 
…ってまあこんな話をしてる場合ではなく、しばらくサイトをあけている間に、最高のアポロンを描く女・紅さんにお会いしたり、黒川さんの誕生日大戦にいろいろ進展があったりしたのですが、それはまた次回書きます! 
 
今日はもうひとつ、
「キンイロの日々」の碧木ぱおさんから 
「絵師バトン」を回していただきましたので回答したいと思います! 
ぱおさんからというのが本当に嬉しすぎる…。 
本当に金色のバトンだぜ…!どうもありがとうございます! 
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 
 
そんなわけで、
『絵師バトン』です。 
 
●お名前は? 
藤村シシンです。 
 
●差し支えなければ年齢を 
ミケランジェロは21歳の時に完璧なディオニュソス像を作ったというのに、私ときたらこの歳になっても満足に絵も描けやしねえ…でおなじみの二十代前半です。 
 
●何歳から絵を描き始めて何年目ですか? 
けっこう昔から描いていました。 
 
●利き手はなんですか? 
右です。 
 
●男性と女性、描きやすいのは? 
私が「描きやすい」と思うのは木か柱くらいで、人間なんか性別にかかわらず描きづらいよ! 
 
●長髪と短髪、描きやすいのは? 
絶対長髪です。長髪が好きだから! 
 
●右向きと左向き、描きやすいのは? 
私の方から見て左向きです。 
 
●正面と横顔、描きやすいのは? 
横顔。顔半分しか描かなくていいからラクじゃん! 
 
●苦手だったり、苦労するパーツは何ですか? 
人間。 
 
●アナログ派?デジタル派? 
本気で描こうと思う絵は、清書まではアナログです。サイトに上げる絵ならそこからデジタルです。 
 
●絵(下書き)はどこから描き始めますか? 
目かな。 
 
●自覚している描き癖は? 
背景でごまかそうとする(笑)。 
 
●ペン入れ時の特徴やコツは? 
いや〜ペン入れは苦手です。私は、人より小指の根元の関節が曲がりにくいので、どうしてもペンが安定しなくて線がガタガタになっちゃうんですよね…。 
 
●カラーの時の特徴やコツは? 
カラーについてはたくさん言いたいことがあるな…。 
私の父も絵を描くのが好きなのですが、彼は色盲なので色つきの絵は描きたくても描けない。でも、 
 
「色なんか見えなくても、墨が一色あればこの世界のすべてが描ける!」 
 
っつって水墨画をやっています。 
 
↑ちなみにこういう絵です
(ごめん、テキトーに書いてた竹しかスキャナーに入らなかった…掛け軸とかだともっといい感じなんですが……) 
 
でもさあ、私、思うんですけど、 
私がどれだけ綺麗な色の絵具を使って夕日を描いたとしても、父が墨一色で描いた夕日の鮮やかさには敵わないんですよね!! 
なぜなんだ!本当に許せない!(笑) 
 
私の絵はたいがいテキトーですが、カラーの時は色を乱暴に扱うことだけはしたくない。もっと自分の選んだ色に責任を持って、もっと各々の色を生かせるように描きたいと…そしていつかはあの墨の夕日の鮮やかさを超えたいと!そう思っています。 
別にコツでも特徴でもないんですが(笑)、そういう風に思っている時は割とうまく塗れるので…。 
 
●仕上がりまでの時間はどれくらい? 
 
…私はものすごく時間がかかります…。 
というのも、「失敗してやり直し」が異常に多いんだ…。 
今、トップにある絵も、 
 
 
 
色つけ3回も失敗してるぜ!! 
「お前何回このアポロン塗らせる気だよ!!」と自分で突っ込んだ。
 
2回失敗したところで、あまりにも赤系がうまくいかないので、これはむしろ青なんじゃないか?と思い、途中まで塗ったところで
「いや、やっぱり青はない。」…この悩んで色縫ってる時間がすさまじいロスなんですよね!! 
しかも結局赤でも青でもなく黄色だった…。 
 
●BGMは何を聴きますか? 
伊集院光のラジオ!は基本です!笑うたびに線がふるえちゃうけど(笑)。 
音楽なら描きたい絵の雰囲気に合ったものをかけています。今トップにあるアポロンとアルテミスの絵なら、 
 
 ♪「Viva La Vida」-Coldplay 
 ♪「Krafty」-New Order 
 ♪「My! My! Time Flies!」-Enya 
 ♪「Jesus Was A Cross Maker」-Judee Sill 
 
あたりをよく聴いていました。 
 
●愛用画材を教えてください 
コピックのエアスプレーと、水彩絵具のホルベイン。モデリングペースト。 
 
●好きな色、よく使う色は? 
好きな色は白です。よく使う色は特にない気がする…。でも灰色は好きではないのであんまり使いたくないです。 
 
●好きなモチーフは? 
ノスタルジックなもの。懐かしさを感じるものが好きです。廃墟の白い柱に巻きついているツタとか、木漏れ日の中の風景とか、麦畑の中の一軒の家とか…「遠い昔にこの場所に立った(立ちたいと思った)ことがある」風景。 
 
●今の自分の絵に満足してますか? 
全然! 
 
●どんな絵描きを目指してますか? 
人の心を揺さぶれるような…。誰かを涙させたり、幸せにできるような絵が描ける人。 
もうちょっと具体的に言うと、物語性のある絵が描ける人。こう、一枚の絵からその未来と過去の情景が浮かぶような、そして絵の外の世界も想像させるような…。絵を見ただけで一連の詩が浮かぶような…。そんな絵が描きたい!一生に一枚でいい! 
 
私が今までそんなふうに感動した絵は、たとえば、「ソクラテスの死」とかです。 
 
ソクラテスが毒杯をあおって死ぬシーンですが、何がすごいって、この情景は絵の一番左でうつむいて座っているプラトンの回想シーンなんですよね!! 
プラトンが師ソクラテスの死んだ情景を思い出している絵。一枚の絵の中で現在と過去、生と死、静と動が調和していて本当にすごい。 
 
あと題名が出てこないんですが、ルーブル美術館が焼け落ちている絵。まわりの美術品がすべて燃えてしまっている中で、唯一残ってるアポロン(=芸術の象徴)の像を一人の画家がスケッチしている、という絵。本当に切なくも芸術の気高さが表れているような気がして感動したなあ…。 
 
●お疲れ様でした。次の項目からイメージする絵を描かれる絵師さんを当てはめてください。名前を出された人が次のバトン相手です。 
みなさん原稿等でお忙しい&すでに回っていると思うので、名前は好き勝手に上げさせていただくが、もちろん強制とかじゃあないですぜ! 
 
カッコいい→星彦さん
(主にアポロン) 
可愛い→上野
(上野絵の小物とか欲しい) 
オシャレ→そらのはなこさん
(洋服も小物もサイトも) 
個性的→小島ちゃん
(絵も文章も)、ポピヨドンさん(世界観が) 
萌え→小蝶さん
(特に優しげなハーデス様が) 
色気→紅さん
(特にギリシャ神話の面々の) 
魅惑→田中色居さん
(塗り方とか) 
 
 
今ぱっと思いつく方々はこんな感じです! 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 
 
拍手どうもありがとうございます!! 
そしてコメントもどうもありがとうございました!いつも大変はげみになっております!お返事は「re」のところにあります。
(〜8月19日) 
いつも返信が遅くなってすみません。「もう本当にお前はのんびり屋だな〜」と温かい目で見守って頂けると大変うれしいです!
  
 

 

2009. 9. 21
      【実況】今日こそアポロンを見る!
〜今夜は眠れない!決死の「明けの水星」観測〜

――かつて古代ギリシャ人は、水星を二つの名前で呼んでいた。 
 
夜に見える水星を「ヘルメス」、 
そして明け方に見える水星を「アポロン」と。
 
 
 
通常、なかなか見ることができないこの「アポロン」こと「明けの水星」。だが、
今のこの時期ならば!日の出時刻に拝むことが可能、という情報をひそかに得ることに成功した私――!! 
 
さっそくありったけの数の目覚まし時計を朝5時にセット! 
だが目が覚めるといつもお昼休みはウキウキウォッチング♪の時間。涙をのんできたこの三日間…! 
しかし、ついに私はこの現状を打開する革新的名案を思いついたのだ!! 
すなわち! 
起きられないのなら寝なければよい!! 
 
というわけで今夜は!!せっかくの連休ということで、ゆっくりサイトでもいじりながら朝五時を待ち、 
太陽とともに昇るアポロンをこの目に焼き付けてやるわ!! 
私の本気をなめるなよ!!
 
 
 
――そんなわけで、今日こそ探してみたいと思います!! 
私が生まれてこのかた一度も見たことがない、 
「アポロン」と謳われし暁の水星を!!
 
 
うーん!めちゃくちゃ楽しみよ!!夜明けが待ち遠しいわ!! 
 
..2:10
 
 
…午前4時59分。 
 
念のためかけておいた目覚まし時計を鳴る3秒前に止める!! 
フ…昨日までの私と思うなよ… 
 
私を5時に起こそうなんざそんな生意気なこたぁさせねぇよ…。 
 
今日は起きるために目覚ましかけてたんじゃねえ、目覚まし時計のプライドを傷つけるためにかけてたんだよ…!!
 
 
よし、空が白んできた!まわりに障害物のない公園に向かいたいと思います!! 
..5:12
 
 
 
…結果から言おう。 
 
 
曇りだった。 
 
ちっくしょぉおおおおーーまーちーがーえーたーー!!この発想は無かったーーッ!!! 
水星はおろか太陽すら見えなかったわよ!!
天気予報晴れだっていってたじゃんーー!!
 
 
..5:50
 
 
しかも、この間にいろいろ調べてみたんですが… 
どうやら水星って
「ちょっと早起きして見てみよう」っていうレベルじゃない…みたいなんですよね…。 
 
なんでも、あのコペルニクスが生涯一度も見たことがない、むしろコペルニクス先生のご臨終の際の言葉が「死ぬ前に一度でいいから水星を見てみたかった……ガクッ」だったらしく…。 
 
コペルニクスってあれでしょ!?地球動かした人でしょ!?「地動説」の!? 
大地を回転させた男すら水星を拝むことはできなかったというのか…!? 
馬鹿な…!!?
 
 
 
そういえば今思い出したッ… 
小学生のころ何度も唱えさせられたこの呪文…… 
「水・金・地・火・木・土・天・海・冥」!!! 
この呪文の意味するところはすなわち、「水星は太陽にメチャクチャ近い。」!! 
 
水星はつねに太陽のそばにあるのよね…!! 
ってことはよ?…水星が太陽とできるだけ離れている時期、雲ひとつない晴天の朝、地平線まで見渡せる環境…これらがすべてそろった上で、太陽が追いつくまでの2、3分の間しか「アポロン」は見れない、と。そういうことか? 
 
そんなの見れるの鳥取砂丘のど真ん中か、太平洋で船こいでる人だけだろ!! 
 
さっすがアポロン!難易度高すぎる…!! 
だが私はあきらめない!これから10月にかけては水星が太陽と最も離れる季節! 
絶対拝んでやるわ!!夜明けのアポロンを!! 
 
朝早く起きる方はぜひ東の空を見てみてください!
今の時期だと5時半くらいに東の地平線近くにみえるはず! 
明けの明星(金星)は見やすい気がするけど、「明けの水星」はなかなか見たことある人いないんじゃないか!? 
 
 
――そんなわけで総括すると、今日は「こんなことになるなら昼まで寝てたほうがまだマシ」っていう一夜を過ごしました。 
 
しかも明日ってパラ銀!!?うそ23日だと思ってた…やっちゃったーーー!!もう完全に無意味な徹夜した!! 
パラ銀もちろん行きます! 
..7:47
 
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 
 
とまあ、早朝の実況だったのでリアルタイムで「今朝って…めっちゃ曇ってねえ…?」と思って下さった方もほとんどいらっしゃらないかと思いますが、実況に付き合って下さった方がもしいらしたら、どうもありがとうございます。 
 
ちなみに、古代ギリシャ人が「ヘルメス」と「アポロン」が実は同じ星だと気づいた後は、「アポロン」という呼び方は徐々に廃れていったようです。だから今の空には「アポロン」の名前の惑星がないんでしょうね。これはさびしいな!! 
 
…そんなわけで、アポロンのお出ましを待っている間、ギリシャ神話ページにマンガをアップできるかと思います。短いから本当はここに置こうかと思ったけども…。あとサイトを若干改装…。
(←結局間に合わなかった…すみません…。夜は意外と短い…) 
 
そうそう、それと「avast!」をお使いの方はしばらくこのサイトが見れなかったようですが、 
それは
私のサイトの上位ドメインの www12.plala.or.jp がアクセス制限されていたのが原因らしいです。 
ノートン先生とかマカフィーとかだと問題無かったので、 
見れなかった方は多分「avast!」の方だけだったかと思うのですが…。 
一応、もう普通に見れるという報告を頂きましたが、ほんとなんだったのか…私も「avast!」を使ってないのでよく分かりません。 
 
こういう時独自ドメインの方がいいのでしょうが、私はここに愛着を持っているので引っ越しは避けたいところ…月額無料で広告もないからさ…。ちょっと狭いけど! 
 
 
拍手ありがとうございます!お返事は太陽がハーデス様の王国に沈むころまでお待ち頂けると嬉しいです! 
大変遅くなりましたが、コメントありがとうございました!お返事は「re」のところにあります。(〜8月22日)  
 

 

2009. 9. 23
      【プレゼントのラッピング作業】黒川の誕生日大作戦!
〜黒川ポッターと糸杉のかんおけ〜

――時刻は午前2時。草木も眠る丑三つ時。…さあ、始めようじゃないか!! 
 
 
 
「あの男」を血祭りに上げるための儀式を!!
 
 
……ああ、思い出すのも腹立たしい、今年の3月。 
あの男こと黒川は、私に最高の屈辱を与える方法で糸杉を送ってきたのだ。 
そう、
私が最も愛する二神、アポロン・ハーデスをめぐる謎かけに、私を誤答させる、という方法で。3月の日記参照) 
 
黒川「あなたは糸杉=ハーデスという公式を最後まで崩せないでいたが、糸杉はアポロンにも関係深い木です。僕の勝ちですね!」 
 
 
その時から彼に与えられた糸杉は、苦い敗北と屈辱の象徴として私の心に君臨してきたのだ。 
 
私は考えた。 
どうしたら私が受けた以上の敗北と屈辱をあの男に与えることができるのか?一体何を使えば…? 
 
そして閃いた答え――それは私の目の前にあった。 
 
 
…糸杉だ。この糸杉を使おう。 
 
黒川から送られた糸杉、そしてあいつにとっては勝利の象徴であるこの糸杉で、奴自身を攻撃する――!!
 
奴にとってこれ以上の屈辱があろうか!
 
 
そうだ、考えろ! 
黒川はアポロンとハーデスを使って糸杉を送ってきた!! 
だったら私は、「アポロンやハーデスよりも偉大な神」を使って糸杉を送りかえしてやればいい…!!
 
 
 
 
――古代ギリシャの哲学者たちは、糸杉で作られた棺桶に入れられることを恐れていた。 
 
黒川さん、…それは一体何故だと思う? 
 
 
【プレゼントのラッピング作業】黒川の誕生日大作戦! 
〜黒川ポッターと糸杉のかんおけ〜
 
 
―――というわけで、先日誕生日を迎えた黒川へのプレゼントがついに決定しました。 
これを書いている時点ですでに渡し終わって勝敗は決しているのですが……。 
私は糸杉をどうやって使ったのか、そしてどんな作戦を使ったのか… 
順を追って話すため、まずは一か月ほど前のこの会話の内容を引用したい。 
おなじみ、
黒川の後輩:後藤くんと私との会話を―― 
 
 
後藤『――もしもし、藤村先輩!?
…ついにやりました!!先日藤村先輩から受けた「ひそかに黒川さんの欲しいものを探れ」という密命ですが…この後藤、ついにやり遂げました!!!』 
 
私「ええっ!?マジで!?」 
 
 
――そう、先日ダメもとで黒川の欲しいものをさりげなく聞き出すよう頼んでおいた私。 
だがまさか「まったく使えない伝令神」のあだ名でおなじみの後藤が、 
本当にやってくれるとは思ってもみなかったーー!! 
 
後藤『ハイ!もう本っ当に苦労したんですから!!相手はあの魔王・黒川ですよ!?
いっつも一人で黒魔術の本読んでるような人相手に「今欲しいものある?」とか「食べたいものある?」とか「どこ行きたい?」とか、そんな話題ふれないでしょ!!?』 
 
私「うんうん、本当によくやった!――で、黒川さんの欲しいものって…?」 
 
ゴクッ…。 
 
 
後藤
『ヘルメス=ゲオルグの禁じられた書物です。』 
 
私「え?ごめん、ヘルメス…何?」 
 
後藤『ヘルメス=ゲオルグです。錬金術師ヘルメス=トリスメギストスの後継者で、彼が書いた本は時の教皇グレゴリウス13世によってすべて禁書に指定されています。それが欲しいそうです。』 
 
 
――それって…Amazonで売ってる? 
 
とりあえずそのまま目の前のパソコンで「Amazon, hermes georg」を検索してみるも、…なんていうかアマゾンでは禁書とか売ってないのね!! 
ちょっと待ってよ、ヘルメス=ゲオルグ…!? 
初めて聞いたけど、グレゴリウス13世の時代ってことは18世紀の人!?
今から300年前の本、しかも禁書…!!キツい、キツすぎるわ…!! 
 
 
私「……。………どうしよう…」 
 
後藤『……それと、あのぉ〜…言いにくいんですけど……。藤村先輩、実は、一つ悪いニュースがあります…』 
 
私「…え?」 
 
後藤『…あのー…さっき、俺、
「黒川先輩に”欲しいものある?”という話題をさりげなく振るのはとてつもなく難しい」って言ったじゃないですか?』 
 
私「…うん。」 
 
後藤
『…えー…そ、それじゃあ、ここで問題です!俺はどうやって黒川先輩の欲しいものを聞き出せたのでしょーか!?』 
 
 
………。…………。 
 
後藤、まさかお前……!?
 
 
 
後藤
『ええ、すみません!答えはバレたからです!!黒川先輩に!!藤村先輩が探りを入れようとしてることを全部ゲロってしまいました!!』 
 
 
えぇえええええーーーーー!!!!?? 
どんだけ隠し事下手なんだよお前ーーーー!!!??
 
 
 
後藤『その上で、
黒川先輩から藤村先輩に言伝を預かっております。』 
 
「!!?…何!?」 
 
後藤『…「僕が欲しいのはヘルメス=ゲオルグの本ですが、 
     どうせそれはあなたには無理ですので期待はしておりません。 
 
     ですが、僕が今食べたいものは中華街の肉まん、 
    行きたい場所は『海のエジプト展』です。」』
 
 
 
――ど、どういう事?中華街、『海のエジプト展』…!? 
!どっちも横浜だ…!! 
 
そして横浜は私の地元だ!! 
暗に私に連れて行け、と言ってるのか!?
 
 
ちょっと待って、何これ…!?私の行動が全部先回りされてる!!それを言われたらもう横浜に連れて行くしかない!! 
 
詰んだ…!!私、戦う前から負けた!!!
 
……なんだこれ…私、不戦敗…!?バカな…そんなバカな…!! 
こんなみじめな負け方…!うわぁあああああ〜〜!!!こんなの嫌だよーーーっ!! 
 
でも、この時の私にはもう選択肢も残されていなかった…!! 
 
 
私「……く…っ…後藤君……黒川さんにこう伝えてほしい…。 
『分かりました。横浜にお連れします。空いている日を後でお教え下さい、と。」 
 
 
後藤『そ、それが…黒川先輩は藤村先輩がそう言ってくるだろう、ということも予期しておいででした。なのでその言葉に対する返事もお預かりしています。 
 
 「僕は9月12日以降でしたらいつでも大丈夫ですので、 
  日時は藤村さんの方で決めて下さい。」
 
 
 
「………!!!」 
 
読まれている…!!何もかも読まれている!!私の行動全部…!!
 
 
 
後藤
『…す、すみません、俺のせいで…藤村先輩が、黒川先輩の言いなりに……!』 
 
私「……」 
 
…こんな屈辱はない…!!あの男の掌の上で踊らされ!横浜を引きまわされるなんて!! 
ああっ、何か無いの!!?この絶体絶命のピンチをチャンスに変える一手は…!? 
横浜」!!この限られた駒であいつを敗北させるための一手は…!?――
 
 
 
 
 
――私はあきらめなかった。あそこであきらめたら、もう二度と黒川に勝てない、そう思った。 
私は考えた。そう、最悪の状況から抜け出す一手はどんな時だって用意されているはず! 
「横浜」…!何か策があるはずだと…!! 
 
それから私はネットで横浜を検索しまくった…何か横浜に使えそうなものはないか、使えそうな場所はないか。 
「横浜 黒川 つぶす方法」でググったりしてみるも何もひっかからず!! 
 
だが、ついに私は横浜の「ある場所」に目をつけたのだ…! 
そして急いで黒川本人にこうメールをした。 
 
 
『9月13日、午後1時に横浜のみなとみらい駅で待ち合わせ。 
  …これで大丈夫ですか?』
 
 
黒川から返ってきたメール。 
 
  
今回は僕の不戦勝、といったところでしょうか。 
  後藤に感謝ですね。
 
   
  時間と場所はそれで大丈夫です。 
  横浜は初めてなので当日を楽しみにしております。では。』
 
 
 
……それでいい…何も疑うな、黒川…!! 
今はただ我慢…!我慢して負けたふりをしているのよ私…!!
 
誰も「9月13日の1時、横浜」に意味があるとは思わない…!! 
黒川も地元の人間じゃない。絶対にこの日付と場所の意味に気づかないはず…!!
 
 
 
――つまり、私の計画とはこうだ! 
 
9月13日、横浜であいつをある場所に誘い出し、ある「謎かけ」をする。 
そこで私は黒川に「あるもの」をプレゼントをする。
 
 
その「謎かけ」の内容は当日のお楽しみだが、今日はあいつに渡す「あるもの」にしかるべきラッピングを施し、当日に備えよう。 
 
あいつに渡す「あるもの」とは一冊の本。 
「本」ってまさか… 
 
 
 
ヘルメス=ゲオルグ!!?
 
 
…が手に入ったらかっこ良かったんですが、どう頑張ってもゲオルグの本は無理だったので、まあ、その代わりにこれだ! 
 
 
『象徴哲学体系T 古代の密儀』。 
 
簡単に言うと、これもあの男がめちゃくちゃ欲しがっている本の一つです。(ゲオルグにはおよびませんが!!) 
 
――さあ、ここで冒頭の「糸杉」に話を戻そう! 
この本に糸杉をどう使うのか! 
 
こういうことだ!! 
 
 
(まずは本を黒い紙で包む。) 
 
これからこの本には、あいつを葬るための「糸杉の棺桶」になってもらう…! 
 
…黒川さん。黒川さんはアポロンとハーデスを使って私に糸杉を送ってきた。 
「糸杉はハーデスの木、そしてアポロンが愛した木だ」と。 
 
――だけど、一つ大切なことを忘れていないか? 
 
 
(糸杉を一枝手折る。) 
 
――古代ギリシャの哲学者は、決して糸杉で作られた棺桶に入ろうとはしなかった。 
黒川さん、それがなぜだか知っているか? 
 
それは糸杉がハーデス様の木だからでも、 
アポロンが愛した木だからでもない。
 
 
――ゼウスの王笏が糸杉でできていたからだ。 
 
…糸杉は最も偉大な神の王笏。 
それゆえに、哲学者は糸杉を非常に畏怖して、 
糸杉で作られた棺には入ろうとしなかった。 
 
だけど黒川!お前には入ってもらう、 
 
 
(棺桶チックにラッピング) 
 
糸杉の棺桶の中にな!!!
 
 
この本が貴様の棺桶になるだろう、私の「謎かけ」の結末に!! 
9月13日、午後1時の横浜!そこがお前の死に場所だ! 
 
お前は負ける。自分が送った糸杉によって。 
さあ、私は次の一手でこの敗北の糸杉を勝利の美酒へと変えてみせよう!!
 
 
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 
 
…そんなわけで、黒川を誕生日という建前でベコンベコンにへこます、という計画の準備段階でした。 
中途半端で説明不足ですが、9月13日に横浜で私が何をしかけたのかはまた次回、詳細に! 
 
私が黒川に竪琴を作るのを楽しみにして下さっていた方、ごめんなさい…
もう先手先手を打たれて横浜を案内するしかなくなっていました…。 
もう絶対後藤の手は借りない、と心に誓いました。 
 
この日記を書いている時点ですでに横浜での死闘は決着がついていますが、かなり長くなりそうな話なので次回以降も何回かに分けてゆっくり書くと思います。 
とにかく横浜でも面白いことがいっぱいあったのよ! 
「黒川 in 海のエジプト展」と、「黒川が我が家にやってきた」、そして「黒川に聖闘士星矢を読ませてみた」は絶対聞いて頂きたい話!!! 
 
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 
拍手どうもありがとうございます!! 
なんだか最近、10回押して下さる方が多い気がするのでさらに嬉しいです! 
それとこれは完全に私の勘違い…だと思うんですが、拍手を7回押して下さる方も多い気がして……あれ?これって…もしや…
7がアポロンの数だから…? 
 
…絶対私の勘違いだけど!!(笑)たまたまそう見えるだけかもしれないけど!!でもそうだとしたら嬉しい…!! 
 
とにかく拍手どうもありがとうございました!! 
コメントもどうもありがとうございます!お返事はメニューの「re」のところにあります。
(〜9月20日分まで)  
 

 

2009. 9. 28
      …話の途中ですが、【黒川から犯行予告が届いた】

…すみません、私と黒川との横浜死闘編のつづきを楽しみにして下さっている方もおられると思いますが…、さっき、おなじみ黒川の後輩・後藤からとんでもねえ電話がかかってきた…! 
ああ、もう!この興奮冷めやらぬうちにまずはその内容を書かせてもらいたいッ!!―― 
 
 
後藤
「…もしもしもしもし!?藤村先輩!!?あんた、横浜で黒川先輩に一体何したんですかッ!!?」 
 
私「…もしもし?どうしたの、急に」 
 
後藤「どうしたのじゃありませんよッ!こっちは今日から大学始まったんですけど!!もう新学期早々、黒川先輩の目は血走ってるわ!Tシャツの文字は『神は破滅を望むとき、まず人を狂わせる…』になってるわ!!一体横浜で何をしたらあそこまであの黒川をリミットブレイクさせられるんですかッ!!?」 
 
「…その話は長くなるし、後藤くんは聞かない方がいいと思う。…で?それだけ言いに電話をかけてきた…わけじゃなさそうだね?」 
 
後藤「ええ!!…黒川先輩から言伝を預かっております! 
 
――来た…!!一体今度は何だ!!? 
ゴクッ… 
 
 
後藤「
『11月の藤村さんの誕生日ですが、何が欲しいですか?』!!」 
 
 
…オイオイ…ずいぶん直球で来たじゃないか、今回の犯行予告は…!! 
 
私「…追い詰められて、ついに罠を考える余裕も無くなったかな?」 
 
こんな直球で聞いてくるなんて相当切羽詰まってるだろ、黒川…!! 
ちょっと待ってよ…考えるわ…欲しいもの…。 
うーん、黒川さんから欲しいもの…。 
 
…何て言ったら黒川が一番困るかな? 
私が、黒川さんには絶対用意できないものを答えたらどうする…? 
と、意地の悪いことを思いめぐらして、 
 
そして、……ふとこの言葉を思いついた。 
 
 
 
「アポロンが欲しい。」 
 
後藤「…ええっ?」 
 
私「私、ここしばらく、
明けの水星(アポロン)を見るためにずっと早起きしてたんだ。」 
 
――そう、夜明け前に一瞬だけ輝く「明けの水星」。古代ギリシャ人が「アポロン」とよんだその光! 
それを見ようと、私は毎朝5時に起きていたのだ
(2個前の日記&つなビィ参照)。 
 
私「でも、結局見れなかったんだ、明けの水星。
…だから、アポロンが欲しい。明けの空に凛然輝くアポロンが欲しい!…まあ、黒川さんにはどうせ無理でしょうけどね。…って、伝えてくれる?」 
 
 
後藤「…それが……
実は、その答えに対する黒川先輩の返答もすでにお預かりしています。」 
 
…エエッ!!?何、またこのパターン!!!? 
 
 
後藤
「…藤村先輩が、何を欲しいと言おうが、こうお返事するように仰せつかっております。 
 
  『分かりました。 
   それは必ずこの黒川がご用意いたします。』
と。」
 
 
 
――…ど、どういう事…?何を言ってるの…!?私が何を言うかも分からなかったのに「必ず用意する」だと!? 
「明けの水星」を!?不可能でしょ、そんなの!? 
ちょっと待って、私がこの答えを誘導された…わけじゃないわよね!? 
「明けの水星」を見ようとしていたことなんて、黒川には一言も言ってない…!! 
 
「明けのアポロンが欲しい」…私のこの返答は 
黒川には予想もできなかったはずだ…!!
 
 
じゃあ…完全に私が何を答えるかも分からない状態でこう言ったの!? 
「私が何を欲しいと言おうが」、「必ず用意する」と…!!
 
 
 
…捨て身だ…!!あの男、ッ完全に捨て身の背水の陣で来た…!! 
一歩間違えれば私の首を取るどころか、自分の仕掛けた罠で己の首を絞める結果になるぞ…!!
 
 
 
私「…本気なの!?」 
 
後藤「血走った目で言っていたので本気だと思います。というか黒川先輩はいつだって本気です!」 
 
…でも「明けの水星」だぞ!? 
それとも、あの男のことだ、 
私の頭上に水星を降らせることくらい訳ないとでも!? 
 
 
私「…いや、でも…さすがの黒川も、あと一か月で『明けのアポロン』を用意するなんて絶対に無理なはず…!そうでしょ、後藤くん!?」 
 
後藤「…いいえ!藤村先輩、お願いです、考えなおして下さいッ!!黒川先輩のために言ってるんじゃありません、藤村先輩のために言ってるんです!」 
 
私「…私?」 
 
後藤
惑星や天体の運行は錬金術の…黒川先輩の十八番です!!『明けの水星』なんて…自殺行為です!!それはアポロンに音楽で勝負を挑むくらい無謀です!!」 
 
――な、なんだって――!!? 
 
後藤「お願いです、藤村先輩…!今からでも遅くない!考えなおして下さい!ヴィトンのバッグが欲しいとか、エルメスのスカーフとか、そーいうのにして下さい!!」 
 
――ヴィトンのバッグ…?エルメスのスカーフ…? 
 
私「………いや、ダメ!ダメだ!!」 
 
私の答えがどの程度読まれていたかは分からないが、 
黒川は、私は「ヴィトンのバッグ」なんて絶対に言わない、と 
分かっていたから「何でも用意する」と言ってくれたんだと思う! 
 
だから私は、その信頼と期待を裏切るわけにはいかないのよっ! 
たとえそれが敵のもっとも得意とする土俵であろうともだ! 
 
「私は一歩も退かない!黒川に伝えてくれ!!私は日の出と共に昇るアポロンが欲しい!!誕生日の朝に、ねむけ眼のアポロンが私の布団にぶっ刺さってるくらいのプレゼントを期待しております!と!!」 
 
 
後藤
「もう駄目だこいつら…!!俺、どうなっても知りませんからね!!」 
 
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 
…という会話が今の今まであったんですが…、 
もー急展開すぎるわ!どういうことなの、横浜で追い詰められたのはアイツのはずなのに…どうして私が追い詰められてる感覚に陥ってるんだ!?死神の鎌がのど元に突きつけられてるこの感覚…! 
違う、これは錯覚だろ!?優位に立っているのは私だ!! 
 
そうだ、しかも、これはここで言ってなかったけど、
「3000円以上の贈り物はナシにしよう。」という協定をお互いに結んでいるんだった…。今から1か月間、しかも3000円以内で「明けのアポロン」を私の頭上に降らす…!! 
これはいくら黒川が知恵を絞ろうとも無理だろ!? 
 
ただ、私が朝起きたら横に全裸のアポロンがぶっ刺さってて、 
眠気まなこのちょっとかすれた声で、髪をかき上げながら 
「ん…おはよう。よく眠れたか」。 
 
…このレベルの「明けのアポロン」が来たらそりゃあ負けを認めるわ!!未来永劫私の負けを認めてやるわ!! 
だけど…無理でしょ!?それは無理でしょ、黒川さん!!?
 
 
「明けのアポロン」…! 
さあ、あいつがこの一か月でどういう一手を打ってくるか…怖いけど、本当に楽しみです!! 
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 
…そんなわけで、横浜決戦の話の途中ですが、これは今書かねば!と思ったので書きました。話が前後してすみません!もー早くまとめないと、話がどんどん先に進んでしまう…! 
横浜の続きを待っている方はもう少しお待ちを。ちょいちょい書いてるんですが、時間がかかるんだ…。 
 
ついでに近況ですが、私の方も大学が始まりました。今学期は、私がとてつもなく大好きな哲学の先生が外国から戻ってきて下さるので、もう本当に講義が楽しみです!! 
そう、先生の授業を聞くまで、私はあんまりアポロンが好きじゃなかったのですが、たった1時間半の授業でそれを逆転させるという…。本当に感動して涙ボロボロ流すくらいの、最高のアポロン講義でした。 
またあの1時間半を聞きたいわ〜−…!そして、いつか私もあんな風に美しくアポロンを語りたいわ…!!
「アポロンが与えた死は、ソクラテスにとっては最高の癒しだった。」…本当に素晴らしかった…。 
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 
拍手ありがとうございます! 
前回、私が7がアポロンの数字〜と言った事をお気にとめて下さって、「よーし、じゃあ7回押したるわ!」っていう遊び心満載の方がけっこういらしたみたいで、…嬉しかったです!ありがとうございます!(笑) 
拍手は1回でも、数回でも、10回でも、7回でも(笑)嬉しいです。どうもありがとうございました!! 
 
コメントもどうもありがとうございます! 
黒川さんとの死闘楽しみだぜ…!とのお言葉嬉しかったです。がんばってまとめます!! 
お返事少々お待ちを!!
  
 

 

2009. 9. 30
      …余談ですが、アポロンがアルテミスにプロポーズしたら

 
(アポロンとアルテミスが結婚したらこんな感じかな、という妄想)
 
 
たびたび余談で申し訳ないのですが、昨日テレビでやってた「石田純一がギリシャはミコノス島でプロポーズ!」っていう密着企画、ドキドキしながら見てました。 
石田さんみたいなスカしたプレイボーイでも、「結婚して下さい」って言う時にはあんなに緊張してテンパっちゃうもんなんだなー、と! 
 
そして、いざプロポーズ!って時のアオリ文句、 
『日本最後のプレイボーイ、ついに年貢の納め時!!』にすげー笑いました。 
 
なんかアポロンが結婚する時もそのアオリ文句出そうじゃね!? 
『ギリシャ最後のプレイゴッド、ついに年貢の納め時!!』って!
 
 
 
アポロンが誰かにプロポーズするとしたらだ! 
私はアポロン×アルテミスを推したいので、アルテミスへのプロポーズを考えるが! 
そうだな、こう、アポロンがデロス島のなつめ椰子の下に彼女を誘い出して、 
うっとりするような声色で、 
 
 
アポロン「……アルテミス、覚えてるか…?私たちがこのなつめ椰子の下で生まれた日のこと…」 
 
アルテミス
「…ふざけてるの?覚えてるに決まってるじゃない。あんたが生まれた時は7か月の早生児で、先に生まれた私があんたのお産を手伝ったんだから!(※これはマジ)本ッ当に大変だったのよ!?あんたが出てくるまで!!」 
 
アポロン「…いや、あの…アルテミス…」 
 
アルテミス
「出てきたら出てきたで全然泣かないし!!もうあんたに往復ビンタ喰らわした上、強烈なアッパーをお見舞いしたところでやっと産声を上げて…!!ホンット苦労したのよ!?まあ、あんたは覚えてないでしょうけどね!!」 
 
アポロン
(……まずい…全然ロマンチックなムードにならない…!) 
 
 
――
貞操の女神・アルテミス相手に甘い雰囲気にするのは至難の業だろうけど! 
でも、そこはアポロンの腕の見せ所じゃない!? 
 
アポロン「…思えば私も色々な恋をしてきたが…その度にお前に相手を殺されたりジャマされたりで一つも上手くいかなかった。……一体何だったんだ、あれは?嫉妬か?」 
 
アルテミス「あれは相手の女が、私の大切なに不誠実なマネをしたからよ。当然の報いだわ。」 
 
アポロン「…大切な『弟』、か…」 
 
アルテミス「そうよ。このなつめ椰子の下で、赤ん坊だったあなたをこの手で取り上げた時、私は決めたんだもの。
私があなたを守ろう、って。何者にも傷つけさせない、永遠に私がそばにいてあなたを守っていこう、って。」 
 
アポロン「……姉上…」 
 
 
――で、このあたりで、 
アポロンのプロポーズを草葉の影から見守っていた連中が、 
 
ディオニュソス
(ッ何やってんだよアイツーーッ!!さっさと告れーー!!こっちはレト家のほのぼの家族劇場見に来てるんじゃねぇんだよーーー!!) 
 
アレス
(そのまま押し倒せアポロンーーっ!!話はそれからだーーーっ!!) 
 
 
ヘルメス
(フッ。どうやら「プロポーズは成功しない」に賭けた僕の一人勝ちのようですね。「プロポーズは成功」に賭けたお二方には、あとで1タラントンずつ、耳そろえてキッチリ僕に払ってもらいますからね…。) 
 
ディオニュソス&アレス
((…!!ま、まだだ…!!アポロン頑張れーーーっ!!死ぬ気で頑張れーーッ!!)) 
 
 
 
アポロン「…いつまでも姉貴面するなよ。」 
 
アルテミス「なんですって?」 
 
アポロン「私は、もう姉上に守ってもらわなくても平気だ。…私の方がもう背も高いし。ほら、手だって私の方が全然大きいし。それに、私の方が矢を遠くに飛ばせる。」 
 
アルテミス「それは私が女で、あなたが男だからよ。」 
 
アポロン「そうだ。でもお前は男が嫌いなんだろう?私とは一緒にいて平気なのか。」 
 
アルテミス「それは…あなたは私の双子の弟だもの。いくら無駄にデカくなろうが、私にとってはなつめ椰子の下で泣いていた頼りない弱虫の、手のかかる弟よ。いつまで経っても。…何よ?弟と一緒にいるのはいけない事だっていうの?」 
 
アポロン「ああ、もう!そうじゃなくて…っ!私は、それでは足りないと言ってるんだ!一緒にいてくれるだけでは全然足りない! 
 
アルテミス
「エエッ!?生まれた時から一緒でもう何千年も二人一緒なのに、この上一体何が足りないっていうの!!?」 
 
アポロン「私は男で、お前は女だ!!」 
 
アルテミス
「だからなんだってのよ!?何なの、さっきから!?あッ、さては…私に喧嘩売ろうって腹ね!?いいわよ!さあ、来なさいよ!男なんかに負けないわよ!ドタマかち割ってやるわ!!」 
 
 
アポロン「どんだけニブいんだお前!?この私に全部言わせる気か!?この私に!!この光明の神たる私に!!人間の男のようにひざまずいてお前の愛を乞えと!そう言うのか!?」 
 
アルテミス「…は?愛???」 
 
アポロン
「分かった、ならばお望みどおりにしてやるわ!!この私の散りざま見とけーッ!!!」 
 
――そのままアルテミスの前にズシャァッ!とひざまずき、 
手をわしづかんで、熱い視線で彼女を射つつ!
 
 
アポロン「…アルテミス。私はお前のことを…」 
 
 
…いや、待って! 
そうだ、古代ギリシャの男は
「愛している」とは言わないのよね!! 
古代ギリシャの男が愛を告白するときには… 
そう、こう言うのよ!
 
 
アポロン
「…アルテミス、君の髪を花冠で飾りたい。婚礼の白いギンバイカの花冠で。」 
 
アルテミス「…えっ」 
 
アポロン
「私の妻になってほしい。」 
 
 
 
ディオニュソス&アレス&ヘルメス
「「「言ったァアアアアアーーーーーッ!!!!」」」 
 
 
アルテミス「…冗談でしょ?私は処女神なのよ」 
 
アポロン「処女神なんて他に腐るほどいる。そんなのアテナとかヘカテーとかに任せておけばいい。」 
 
アルテミス「でも……私、処女神でなくなったら、何の取り柄もなくなってしまうわ」 
 
アポロン「お前がすべての職能を失っても、私が必ずお前を守る。それでは不足か?」 
 
アルテミス「……でも」 
 
アポロン「……私も、覚えているよ。このなつめ椰子の下で、姉上に取り上げてもらった時のこと。」 
 
アルテミス「え…?」 
 
アポロン「私が初めて目にした美しい世界には、アルテミス、お前がいた。5月のデロスに輝く太陽と共に、お前は笑っていた。私はその時に決めたのだ。
この美しい女性を私が守ろう、と。」 
 
アルテミス「……」 
 
アポロン
「…結婚してくれ、アルテミス。」 
 
 
 
―――すみません、別にオチとかは無いです。 
ホントにアポロン×アルテミスを推したいだけだった!! 
 
なんというか、
「アルテミスがアポロンを取り上げた」っていう神話が私はとても好きで…。「金のアルテミス、銀のアポロン」の言葉のように、アルテミスが隣にいると、アポロンが一歩下がるような気がするんですよね。この二人の関係が大好きです!! 
そして、
アルテミスはアポロンと結婚しても大丈夫だと思う!! 
アルテミスとヘカテー姐さんなんて、古代ギリシャ人でも見分けつかないくらい役割一緒なんだし、後の事はヘカテー姐さんに一任でいいんじゃね!? 
 
 
 
――とまあ、バカはここまでにして、 
すみません、書いてる途中で思ったのですが、 
ギンバイカの花が婚礼で使われるのはローマだけだったかも…。 
ギリシャはギンバイカじゃなかったかも…。 
 
そう、もうすぐ結婚するローマ史の西野先輩が 
「俺、ローマ式の結婚式にしたいんだ」って言ってて、 
 
西野
「だから、結婚式の時にギンバイカの花冠、初夜の時にザクロの実が必要なんだ。」 
 
 
――私、実生活で「初夜」というワードを使う人を初めて見たので強烈に印象に残ってしまっていたのですが…。 
そう、ローマだと、ハーデス様の神話にあやかって、初めて奥さんが夫の家に来る時、永遠に家から離れられなくなるようにザクロを食べさせる、って風習があるらしいです。 
 
はぁ〜!ロマンチックー!ローマの結婚式!! 
私もサガ様に言われてみたいよ、 
 
サガ様
「ペルセポネーは3粒のザクロを食べて、一年の3分の一を夫と過ごすことになったが…。どうかこのザクロの実を全部食べてほしい。そして一年中、私と共にいてほしい。」 
 
そんで私がザクロをムシャクシャ食う!! 
ってのが理想だろ!どう考えても!!
 
 
ああっ、ローマ史の連中がうらやましい!! 
ギリシャだと初夜って言ったら奥さんの頭を丸刈りにして男装させる夜だからさあ!!(スパルタだけだけど!) 
 
ギリシャ式の結婚式だと、こう、
二人の手をリボンで結んで、一日それがほどけないように…って感じだったと思います。まあそれもロマンチックか…。 
 
 
 
…と、石田さんのミコノスプロポーズを見て 
「タイピングする手が止まらねェエエエ!!」となったので書きなぐってみました。 
あんな「冗談だろ!?」ってくらい手の込んだプロポーズ、本当にいいですね! 
エーゲ海に花火がドッカンドッカン打ち上がった瞬間に大爆笑してしまったが! 
 
 
…とまあ、今こんなこと考えてる場合じゃないのですが…!! 
くそッ、現実を直視し、乗り越えた者のみが!妄想に興じる資格を得る…ッ!! 
ってなわけで、しばし過酷な現実と戦ってくるぜ!私の愛するサガ様とギリシャ神話のためにッ!! 
 
黒川さんとの横浜死闘、もう少しお待ち下さい! 
がんばって、まとめているところだぜ…!! 
 
 
拍手ありがとうございます! 
お返事はメニューの「re」のところです。
(〜9月21日分まで) 
  
 



藤村シシン
古代ギリシャ・ギリシャ神話研究家。
高校で出会ったアニメ『聖闘士星矢』がきっかけでこの道へ。東京女子大学大学院(西洋史学専攻)修了。

◆著書『古代ギリシャのリアル』(実業之日本社)。◆ NHKカルチャー講座講師。◆2020年オリンピック採火式NHK生中継内、古代ギリシャ語同時翻訳。 ◆平成28年 東京国立博物館『特別展・古代ギリシャ』公式応援サポーター。 ◆UBIソフト『アサシンクリード・オデッセイ』公式コラボ ◆古代ギリシャナイト主催。 など。

お仕事のご依頼 euermo★gmail.com
(*をアットマークに変えて送って下さい)


書籍『古代ギリシャのリアル』発売中。




★よく出てくる宿敵「黒川君」については
【黒川wiki】をご参照下さい。



各種リンク

twitter
(基本的にここにいます)


「藤村一味」まとめ
(古代ギリシャ、
呪術ナイトなどのトゥギャッターまとめ)


古代ギリシャナイト
歌って踊って喋って祭儀する、古代ギリシャ総合エンターテイメントです

twilog
(ツイッターのログ)

(ピクシブ)


私のサイト(ギリシャ神話の創作とか)

2009. 9. 30 …余談ですが、アポロンがアル....
2009. 9. 28 …話の途中ですが、【黒川から....
2009. 9. 23 【プレゼントのラッピング作業....
2009. 9. 21 【実況】今日こそアポロンを見....
2009. 9. 09 みんなの「アポロン表現」を堪....

2009年 9月
SunMonTueWedThu FriSat
- - 1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
- - -





| 携帯用 | | RSS | | 検索・カテゴリー | | Home |

++ Powered By 21style ++