エペメリス・シシナス・フジムラス


 

2009. 9. 23
      【プレゼントのラッピング作業】黒川の誕生日大作戦!
〜黒川ポッターと糸杉のかんおけ〜

――時刻は午前2時。草木も眠る丑三つ時。…さあ、始めようじゃないか!! 
 
 
 
「あの男」を血祭りに上げるための儀式を!!
 
 
……ああ、思い出すのも腹立たしい、今年の3月。 
あの男こと黒川は、私に最高の屈辱を与える方法で糸杉を送ってきたのだ。 
そう、
私が最も愛する二神、アポロン・ハーデスをめぐる謎かけに、私を誤答させる、という方法で。3月の日記参照) 
 
黒川「あなたは糸杉=ハーデスという公式を最後まで崩せないでいたが、糸杉はアポロンにも関係深い木です。僕の勝ちですね!」 
 
 
その時から彼に与えられた糸杉は、苦い敗北と屈辱の象徴として私の心に君臨してきたのだ。 
 
私は考えた。 
どうしたら私が受けた以上の敗北と屈辱をあの男に与えることができるのか?一体何を使えば…? 
 
そして閃いた答え――それは私の目の前にあった。 
 
 
…糸杉だ。この糸杉を使おう。 
 
黒川から送られた糸杉、そしてあいつにとっては勝利の象徴であるこの糸杉で、奴自身を攻撃する――!!
 
奴にとってこれ以上の屈辱があろうか!
 
 
そうだ、考えろ! 
黒川はアポロンとハーデスを使って糸杉を送ってきた!! 
だったら私は、「アポロンやハーデスよりも偉大な神」を使って糸杉を送りかえしてやればいい…!!
 
 
 
 
――古代ギリシャの哲学者たちは、糸杉で作られた棺桶に入れられることを恐れていた。 
 
黒川さん、…それは一体何故だと思う? 
 
 
【プレゼントのラッピング作業】黒川の誕生日大作戦! 
〜黒川ポッターと糸杉のかんおけ〜
 
 
―――というわけで、先日誕生日を迎えた黒川へのプレゼントがついに決定しました。 
これを書いている時点ですでに渡し終わって勝敗は決しているのですが……。 
私は糸杉をどうやって使ったのか、そしてどんな作戦を使ったのか… 
順を追って話すため、まずは一か月ほど前のこの会話の内容を引用したい。 
おなじみ、
黒川の後輩:後藤くんと私との会話を―― 
 
 
後藤『――もしもし、藤村先輩!?
…ついにやりました!!先日藤村先輩から受けた「ひそかに黒川さんの欲しいものを探れ」という密命ですが…この後藤、ついにやり遂げました!!!』 
 
私「ええっ!?マジで!?」 
 
 
――そう、先日ダメもとで黒川の欲しいものをさりげなく聞き出すよう頼んでおいた私。 
だがまさか「まったく使えない伝令神」のあだ名でおなじみの後藤が、 
本当にやってくれるとは思ってもみなかったーー!! 
 
後藤『ハイ!もう本っ当に苦労したんですから!!相手はあの魔王・黒川ですよ!?
いっつも一人で黒魔術の本読んでるような人相手に「今欲しいものある?」とか「食べたいものある?」とか「どこ行きたい?」とか、そんな話題ふれないでしょ!!?』 
 
私「うんうん、本当によくやった!――で、黒川さんの欲しいものって…?」 
 
ゴクッ…。 
 
 
後藤
『ヘルメス=ゲオルグの禁じられた書物です。』 
 
私「え?ごめん、ヘルメス…何?」 
 
後藤『ヘルメス=ゲオルグです。錬金術師ヘルメス=トリスメギストスの後継者で、彼が書いた本は時の教皇グレゴリウス13世によってすべて禁書に指定されています。それが欲しいそうです。』 
 
 
――それって…Amazonで売ってる? 
 
とりあえずそのまま目の前のパソコンで「Amazon, hermes georg」を検索してみるも、…なんていうかアマゾンでは禁書とか売ってないのね!! 
ちょっと待ってよ、ヘルメス=ゲオルグ…!? 
初めて聞いたけど、グレゴリウス13世の時代ってことは18世紀の人!?
今から300年前の本、しかも禁書…!!キツい、キツすぎるわ…!! 
 
 
私「……。………どうしよう…」 
 
後藤『……それと、あのぉ〜…言いにくいんですけど……。藤村先輩、実は、一つ悪いニュースがあります…』 
 
私「…え?」 
 
後藤『…あのー…さっき、俺、
「黒川先輩に”欲しいものある?”という話題をさりげなく振るのはとてつもなく難しい」って言ったじゃないですか?』 
 
私「…うん。」 
 
後藤
『…えー…そ、それじゃあ、ここで問題です!俺はどうやって黒川先輩の欲しいものを聞き出せたのでしょーか!?』 
 
 
………。…………。 
 
後藤、まさかお前……!?
 
 
 
後藤
『ええ、すみません!答えはバレたからです!!黒川先輩に!!藤村先輩が探りを入れようとしてることを全部ゲロってしまいました!!』 
 
 
えぇえええええーーーーー!!!!?? 
どんだけ隠し事下手なんだよお前ーーーー!!!??
 
 
 
後藤『その上で、
黒川先輩から藤村先輩に言伝を預かっております。』 
 
「!!?…何!?」 
 
後藤『…「僕が欲しいのはヘルメス=ゲオルグの本ですが、 
     どうせそれはあなたには無理ですので期待はしておりません。 
 
     ですが、僕が今食べたいものは中華街の肉まん、 
    行きたい場所は『海のエジプト展』です。」』
 
 
 
――ど、どういう事?中華街、『海のエジプト展』…!? 
!どっちも横浜だ…!! 
 
そして横浜は私の地元だ!! 
暗に私に連れて行け、と言ってるのか!?
 
 
ちょっと待って、何これ…!?私の行動が全部先回りされてる!!それを言われたらもう横浜に連れて行くしかない!! 
 
詰んだ…!!私、戦う前から負けた!!!
 
……なんだこれ…私、不戦敗…!?バカな…そんなバカな…!! 
こんなみじめな負け方…!うわぁあああああ〜〜!!!こんなの嫌だよーーーっ!! 
 
でも、この時の私にはもう選択肢も残されていなかった…!! 
 
 
私「……く…っ…後藤君……黒川さんにこう伝えてほしい…。 
『分かりました。横浜にお連れします。空いている日を後でお教え下さい、と。」 
 
 
後藤『そ、それが…黒川先輩は藤村先輩がそう言ってくるだろう、ということも予期しておいででした。なのでその言葉に対する返事もお預かりしています。 
 
 「僕は9月12日以降でしたらいつでも大丈夫ですので、 
  日時は藤村さんの方で決めて下さい。」
 
 
 
「………!!!」 
 
読まれている…!!何もかも読まれている!!私の行動全部…!!
 
 
 
後藤
『…す、すみません、俺のせいで…藤村先輩が、黒川先輩の言いなりに……!』 
 
私「……」 
 
…こんな屈辱はない…!!あの男の掌の上で踊らされ!横浜を引きまわされるなんて!! 
ああっ、何か無いの!!?この絶体絶命のピンチをチャンスに変える一手は…!? 
横浜」!!この限られた駒であいつを敗北させるための一手は…!?――
 
 
 
 
 
――私はあきらめなかった。あそこであきらめたら、もう二度と黒川に勝てない、そう思った。 
私は考えた。そう、最悪の状況から抜け出す一手はどんな時だって用意されているはず! 
「横浜」…!何か策があるはずだと…!! 
 
それから私はネットで横浜を検索しまくった…何か横浜に使えそうなものはないか、使えそうな場所はないか。 
「横浜 黒川 つぶす方法」でググったりしてみるも何もひっかからず!! 
 
だが、ついに私は横浜の「ある場所」に目をつけたのだ…! 
そして急いで黒川本人にこうメールをした。 
 
 
『9月13日、午後1時に横浜のみなとみらい駅で待ち合わせ。 
  …これで大丈夫ですか?』
 
 
黒川から返ってきたメール。 
 
  
今回は僕の不戦勝、といったところでしょうか。 
  後藤に感謝ですね。
 
   
  時間と場所はそれで大丈夫です。 
  横浜は初めてなので当日を楽しみにしております。では。』
 
 
 
……それでいい…何も疑うな、黒川…!! 
今はただ我慢…!我慢して負けたふりをしているのよ私…!!
 
誰も「9月13日の1時、横浜」に意味があるとは思わない…!! 
黒川も地元の人間じゃない。絶対にこの日付と場所の意味に気づかないはず…!!
 
 
 
――つまり、私の計画とはこうだ! 
 
9月13日、横浜であいつをある場所に誘い出し、ある「謎かけ」をする。 
そこで私は黒川に「あるもの」をプレゼントをする。
 
 
その「謎かけ」の内容は当日のお楽しみだが、今日はあいつに渡す「あるもの」にしかるべきラッピングを施し、当日に備えよう。 
 
あいつに渡す「あるもの」とは一冊の本。 
「本」ってまさか… 
 
 
 
ヘルメス=ゲオルグ!!?
 
 
…が手に入ったらかっこ良かったんですが、どう頑張ってもゲオルグの本は無理だったので、まあ、その代わりにこれだ! 
 
 
『象徴哲学体系T 古代の密儀』。 
 
簡単に言うと、これもあの男がめちゃくちゃ欲しがっている本の一つです。(ゲオルグにはおよびませんが!!) 
 
――さあ、ここで冒頭の「糸杉」に話を戻そう! 
この本に糸杉をどう使うのか! 
 
こういうことだ!! 
 
 
(まずは本を黒い紙で包む。) 
 
これからこの本には、あいつを葬るための「糸杉の棺桶」になってもらう…! 
 
…黒川さん。黒川さんはアポロンとハーデスを使って私に糸杉を送ってきた。 
「糸杉はハーデスの木、そしてアポロンが愛した木だ」と。 
 
――だけど、一つ大切なことを忘れていないか? 
 
 
(糸杉を一枝手折る。) 
 
――古代ギリシャの哲学者は、決して糸杉で作られた棺桶に入ろうとはしなかった。 
黒川さん、それがなぜだか知っているか? 
 
それは糸杉がハーデス様の木だからでも、 
アポロンが愛した木だからでもない。
 
 
――ゼウスの王笏が糸杉でできていたからだ。 
 
…糸杉は最も偉大な神の王笏。 
それゆえに、哲学者は糸杉を非常に畏怖して、 
糸杉で作られた棺には入ろうとしなかった。 
 
だけど黒川!お前には入ってもらう、 
 
 
(棺桶チックにラッピング) 
 
糸杉の棺桶の中にな!!!
 
 
この本が貴様の棺桶になるだろう、私の「謎かけ」の結末に!! 
9月13日、午後1時の横浜!そこがお前の死に場所だ! 
 
お前は負ける。自分が送った糸杉によって。 
さあ、私は次の一手でこの敗北の糸杉を勝利の美酒へと変えてみせよう!!
 
 
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 
 
…そんなわけで、黒川を誕生日という建前でベコンベコンにへこます、という計画の準備段階でした。 
中途半端で説明不足ですが、9月13日に横浜で私が何をしかけたのかはまた次回、詳細に! 
 
私が黒川に竪琴を作るのを楽しみにして下さっていた方、ごめんなさい…
もう先手先手を打たれて横浜を案内するしかなくなっていました…。 
もう絶対後藤の手は借りない、と心に誓いました。 
 
この日記を書いている時点ですでに横浜での死闘は決着がついていますが、かなり長くなりそうな話なので次回以降も何回かに分けてゆっくり書くと思います。 
とにかく横浜でも面白いことがいっぱいあったのよ! 
「黒川 in 海のエジプト展」と、「黒川が我が家にやってきた」、そして「黒川に聖闘士星矢を読ませてみた」は絶対聞いて頂きたい話!!! 
 
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 
拍手どうもありがとうございます!! 
なんだか最近、10回押して下さる方が多い気がするのでさらに嬉しいです! 
それとこれは完全に私の勘違い…だと思うんですが、拍手を7回押して下さる方も多い気がして……あれ?これって…もしや…
7がアポロンの数だから…? 
 
…絶対私の勘違いだけど!!(笑)たまたまそう見えるだけかもしれないけど!!でもそうだとしたら嬉しい…!! 
 
とにかく拍手どうもありがとうございました!! 
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(〜9月20日分まで)  
 

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2009. 9. 30 …余談ですが、アポロンがアル....
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