藤村シシンぶろぐ


 

2010. 7. 11
      はなこ先生presents アポロン凌辱物語・「ディオニーと朝食を」
(コメント欄追記にヘルメス編)

※15禁程度のギリシャ神話ホモ漫画、兼、三文小説があります。 
※ディオニュソス×アポロン 
ふつうにアポロンが凌辱されてるのでご注意下さい。 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 
 
――ディオニュソスの罠にまんまとはまり、やおい洞窟の奥深くに監禁されてしまった光明の神ことアポロン。 
そこで彼を待っていたのは……終わりのない凌辱の夜だった――。 
 
 
 
 
 
「――え…それで…?それで、その後アポロンはどうなっちゃうの…? 
 
そもそもディオニー
(※ディオニュソス)はなんで監禁なんか?二人は最後にどうなるの!?ってかアレスはなんで死んじゃってるの!?何がどうなってんのこの話!!?」 
 
はなこ「…それを今から私とお前で考えるんだよ!!アポロン凌辱ストーリーを…!!」 
 
・・・・・・・・・・・・・・・ 
 
――そんなわけで、前回の黒川座談会の後に黒川さんと一悶着ありまして、 
 
黒川「だから、結局アポロンを凌辱するというのは具体的にどういう事なんですか?
次の日記でぜひ具体案を提示して頂きたい。つまり――実際にアポロンを凌辱してほしい。」 
 
 
――というリクエストを頂きましたので…… 
ああ、いいぜ…その挑戦…受けて立つ!! 
ただし、はなこさんも道連れだ!! 
 
…ということで、最近、「Garden of Delights」のそらのはなこさんとよく話させてもらってるアポロン凌辱話を!! 
今ここでまとめさせて頂きたい!! 
私の心を最高に熱くさせた、あの凌辱話を…!!
 
 
さあ、良く見ておけ、黒川!! 
「アポロンを凌辱する」とはこういう事だ――!!
 
 
―平成の大文豪・はなこ先生presents― 
アポロン凌辱物語・「ディオニーと朝食を」
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 
 
――冷たい石の壁。 
岩肌を滑り落ちる水滴の音。 
そして粗末なベッド。 
 
これが今のアポロンの世界の全てだった。 
 
アポロン(もう何日経ったか、何回夜が来たのかも分からない…何度あいつに抱かれたのかも…) 
 
―― 
 
はなこ「出たよ。やおいテンプレ。『何度あいつに抱かれたのかも…』この文章、監禁モノの小説で何度見た事か…」 
 
「『形式美』と言ってほしい。…とにかく、アポロンがやおい洞窟の中で目を覚ます所から物語は始まる――。」 
 
―― 
 
ディオニー『…やっと起きたか。』 
 
アポロン『…ディオニュソス…貴様…!』 
 
―― 
 
私「…アポロンはなんて言う?ここから出してくれ、って何度も言うはずだよね?」 
 
はなこ「言うよ!出してくれって、帰るって…だけど、そう言うたびにディオニーの加虐心に火を付けるんだ…」 
 
―― 
 
アポロン『ここから出せ!帰る!』 
 
ディオニー『お前の帰る場所なんて…もうどこにもないんだよっ…!』 
 
アポロン『よせ…!私に、触るなあっ』 
 
――― 
 
 
私「…待って。でも、ディオニュソスがひどい事するのは夜だけの方が良くないか?朝になると一転、アポロンに一切触れてこないし、ものすごい優しいんだ。ディオニュソス。」 
 
はなこ「何それ…どういう事!?」 
 
 
――― 
ディオニー『ほら、起きろよ。朝食だ。』 
 
アポロン『……ふざけるな…!貴様が用意した物など誰が食べるものか…!』 
 
ディオニー『毒なんか入ってないぜ。食べないと身が持たないぞ。ほら、起きるのが辛いなら俺が食べさせてやるから…』 
 
アポロン『…よせっ!私に、触るな…!』 
 
ディオニー『…ごめん…。…朝食、ここに置いておくから。ちゃんと食べろよ。』 
 
―― 
 
 
はなこ
「凌辱紳士・ディオニュソス…!!! 
 
…つまりこういう事か!?午前中はアポロンが起きた時から衣服を整えたり食料を食わしたりして、淡々と身の回りの世話をし!夜はそば粉のごとくアポロンをこねくり回すと!!そういう事か!!!?」
 
 
私「そう!!夜、アポロンが意識ある時は服を切り裂いたり髪の毛をぐちゃぐちゃにしたり、凌辱の限りを尽くすんだけど、アポロンが気絶した後はもうすっごい優しい!」 
 
はなこ「アポロンの乱れた髪を洗って、とかして、奇麗にして、新しい月桂冠をかぶせる!と!」 
 
―― 
アポロン(……髪…。昨日、あれだけ乱されたのに、きれいになっている…。月桂冠も…。……私が気を失った後に、こいつが…?) 
 
ディオニー『…ん?どうした?どっか痛むのか?』 
 
アポロン『…優しいふりなんかするな…!どうせ夜には私を苦しめるくせに!』 
――  
 
はなこ「私思ったんだけど、アポロンって医術の神じゃん?だから夜に付けられた体の傷とか跡とか、翌朝には綺麗に消えちゃうって設定どう…?」 
 
「お前…その設定…神だろ…!!!『医術の神』というワードを完全に勘違いしてるけど、でも神!!!」 
 
はなこ「だから余計にディオニーはアポロンの体に跡付けてひどい事したくなっちゃうんだよね!!」 
 
私「噛みついて跡残したりだろ!??」 
 
―― 
 
アポロン『…痛…ッ!お前…!噛みつくな…ッ!!』 
 
ディオニー『フン、どうせこれだけ跡付けても朝にはなくなってんだろ?』 
―― 
 
はなこ
「だけど!!翌朝跡は消えても、痛みはちょっと残るんだよ!!」 
 
私「でもディオニーは跡残らない→痛みも残らないと思っててそれを知らなかったんだよな!?」 
 
はなこ「ディオニーが『起きろ』とか言って腕をひっぱったら『痛…ッ』!」 
 
私「それあれだよね?強く引っ張るんじゃなくて、軽くよね?ディオニー的には軽く引っ張ったつもりなのに、『痛…っ』なんだよね?」 
 
―― 
 
ディオニー『…ほら、アポロン、起きろ。朝だぞ。』 
 
アポロン『!痛っ…!』 
 
ディオニー『え?』 
 
アポロン『痛い!離せ…!』 
 
ディオニー『……軽く引張ってるだけだろ…?何で…。…ここ、昨日、俺が噛みついたとこ、か…?…でも、朝には傷は治ってるんだろ…?』 
 
アポロン『傷は消えても、痛みは残る。分かったら離せ。…痛むから…』 
 
ディオニー『……嘘…つけ……』 
 
アポロン『…なぜそんな顔をするんだ?お前が付けたんだろ?』 
 
―― 
 
私「…ディオニーが昼間アポロンに触れようとしないのは、この事がトラウマになってるからじゃないかな。また触って痛がられるのが怖い、自分が付けた傷の名残を見るのが辛い。」 
 
 
はなこ「おまえ何?神?神なの??なんでそこまで完璧に組み立てられるの?やおいタクティクスを?」 
 
 
私「でも、じゃあなんでディオニュソスはアポロンを凌辱するんだろうね?」 
 
はなこ「きっときっかけは些細な事なんだ」 
 
「太陽の光の中でアポロンが歌ってる、とか、もうそんな事だけで闇の中に生きるディオニュソスには十分すぎる理由――!」 
 
―― 
 
 
―― 
 
「本当は大好きで仕方ないんだよ!!アポロンの歌も!アポロン自身も…!すげえ苦しいんだよ!!」 
 
はなこ「だからディオニー的には、その光の中のアポロンをなんとか自分のものにできたら、この苦しみは治まる、って思ってんだよ!!」 
 
私「だけど結局、手に入れても苦しみは終わらないんだ…!」 
 
 
はなこ「そう、それでね、ある時、いつものようにアポロンに朝食を持っていくんだけど、聞いちゃうんだよ。」 
 
「…何を!?」 
 
――― 
 
――アポロンをこの洞窟に閉じ込めてから何度目かの朝が訪れる。 
と言っても、太陽光の差しこまないこの場所では、 
アポロンにとって「朝」を知る術は、 
自分が彼に持っていく朝食だけだった。 
 
彼の時間感覚まで支配している、という暗い征服感にひたりながら、 
ディオニュソスは朝食を手にアポロンの部屋へと向かう。 
 
いつもと変わらない日常だった――アポロンはまだ寝ているだろう。 
何回か声をかけ、肩をゆすり、目を覚ました彼に小言を言われながら、朝食一つとらせるのにも苦労させられる。 
そんな変わらない日常のはずだった――が、今日は違った。 
 
ディオニー『アポロン、起きろ。朝食を…』 
 
――アポロンは眠ってはいなかった。 
薄暗い部屋の中、ベッドに腰かけ、岩壁をぼんやりと見つめている。 
こちらに気づかなかったのか、とディオニュソスがもう一度口を開きかけたその時、 
 
アポロン『……ムーン・リバー、1マイルよりも広き河 
     私はいつか おまえを颯爽と渡ろう…』 
 
 
――彼は歌っていた。 
 
 
アポロン『…その昔私に夢を与え、今は胸を締め付ける 
 
     お前が流れゆく所に、私も流れつこう…』 
 
 
薄暗い部屋の中、視線は遠く、表情もなく、とめどなくあふれる涙をそのままに、彼は歌っていた。 
 
ディオニー『……っ』 
 
 
何もかも変えたはずだったった。 
 
最後に彼が歌った時―― 
あの強い日差しの中、輝かんばかりの微笑みで、竪琴を語りびいたあの時とは。 
 
だが、暗い洞窟の中に閉じ込めても、毎晩その声を枯らしても、どれだけあの唇を汚しても、 
 
彼の歌は――あの時とは何も変わっていなかった。 
 
アポロン『二人は流れ流れ 世界へと離れゆく 
     見るべきものは多々あれど 
      
     同じ虹のほとりで 
     すぐそこにあるやも知れぬ虹のほとりで、 
 
     いつか再び巡り会おう 
     私の親愛なる友よ…』 
    
 
歌のリズムのごとくゆっくりと、アポロンの瞳がこちらを振り返る。 
そこに映っているのは自分ではないと、ディオニュソスは悟った。 
だが、 
 
ディオニュソス『…遅くなったな。朝食だ。』 
 
 
なんら変わらない日常を装って、ディオニュソスはアポロンのもとに向かった。 
 
ここで彼に供する最後の朝食を手に。 
 
 
その昔私に夢を与え、今は胸を締め付ける 
お前が流れゆく所に、私も流れつこう… 
 
「Breakfast with Diony」 
 
ディオニーと朝食を 
 
―E N D―
 
 
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 
泣いた…。 
ディオニュソスと一緒に…私も泣いた…!!
 
 
「はなこお前…ッ!!!!お前ぇぇぇーーーっ!!なんだよそれ!!?なんなんだよそれええええーーーっお前、ノーベル文学賞とノーベル平和賞は当然もらってんだろうなーーっ!!?」 
 
はなこ
「ディオニーがいくら凌辱しても!!アポロンは汚せないのよ!!アポロンは永遠に散らぬ華、砕けぬ陶器、そして溶けぬ雪!」 
 
 
「アポロン…輝きを失わないただ一つの掃除機…!!」 
 
 
 
あああ…っッ本当に感動した!!! 
やばい!!なんだこれ…! 
だけど、あれ……? 
 
「ところで、アレスはなんで死んだんだっけ?」 
 
いや、多分アレスはアポロンを助けようとやおい洞窟に殴りこみに来たのよ!! 
だけど、ディオニーが仕掛けた罠にことごとくハマっちゃったんだよね!! 
岩がゴロゴロ追いかけてくるヤツとか、天井が下がってくるやつとか、落とし穴の中に無数の針が生えててガイコツが引っ掛かってるやつとか!! 
 
アレスはそのうちのどれかに引っ掛かってお亡くなりになったと… 
 
私+はなこ「「完全に無駄死にだな。」」 
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 
 
そんな訳で、はなこさんと話させてもらったアポロン凌辱物語の一つ、「ディオニーと朝食を」でした! 
 
ああ!今これを書いてる時の私はすっげえ楽しいんですけど、 
これを明日起きた時読み直した私は多分羞恥で死ぬな。 
アポロンなんでこんなにしおらしいんだ…って話だ…。
 
 
そして!私が本当に漫画に書かせてもらいたかったのは、ディオニーがアポロンの腕を引張って「痛…っ」の所と、最後のムーン・リバーの所だったんだ!! 
 
だけど、この二つのエピソードは私にとって
萌えの向こう側なんだよ!! 
もう良すぎて全然描けないんだよ!!はなこふざけるな!!!
 
 
本当に、「これすげえ」ってエピソードとか発想はほとんどはなこさんが言ってくれたんだ…!!とにかく、「やおい洞窟」、「お前の王子さまなら死んじゃったぜ」、「凌辱紳士」、「やおいタクティクス」、「嘘…つけ…」、このあたりの神ワードは全てはなこさんが編み出したワード!! 
 
あと元ネタの「ティファニーで朝食を」にかけて「ムーン・リバー」歌わせるとかさ!! 
本当にふざけるな!!神!!!ってかんじでした。 
 
 
はなこさん、本当にありがとう!!勝手に漫画にしてごめん…!そしてせっかくのいい台詞や文章を三文小説に仕立ててごめんね…!!真面目な小説書いたの初めてだから努力したんだけどまじゴミだった。ほんとごめん。また一緒に話させてね!! 
 
あ、あとディオニーがアポロンにワインを浴びせたり突っ込んだりしてひどい凌辱を加える夜の部の描写は、都合によりカットしました(笑)。 
 
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 
 
ところで、そろそろお盆も近いという事で、くだんの黒川さんから 
「冥界のハーデス様の死者神託の儀礼を一緒にやらないか」、と。 
そう持ちかけられたんですけど、 
 
その儀式っていうのが、「新月から次の新月までの29日間、太陽光を一切浴びてはならない」ってやつで……そんなのまんまやおい洞窟じゃねーかよ!!!「もう何日経ったか、何回夜が来たのかも分からない…」じゃねえかよ!!無理に決まってんだろ!! 
 
ということでお断りしたんですけど、「そこを何とか。」と。 
絶対イヤです。 
 
 
情報によると、明日7月12日がちょうど新月とのことで、 
 
明日から29日間、一切更新がなかったりしたら、「ああ、アイツやおい洞窟に閉じ込められたな…」ってわけだぜ…。 
 
太陽光を一切浴びずに一カ月…それって可能なんでしょうか…。 
夜は出歩いてオッケーなんですけど。 
 
あと、その間ずっと、牛乳とはちみつと豆しか食べちゃダメなんだ…。食物繊維とビタミンCは?って話だろ。 
でもディオニュソスが介抱してくれるなら…やおい洞窟行くよ!! 
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 
拍手のお返事等々遅れてて申し訳ありません!少々お待ちを!! 
  
 

<「ディオニーと朝食を」補足>

この日記を書いた直後に星彦さんと話したネタ

・アレスはアポロンを助けにやおい洞窟に殴りこみに来てる。むしろ、アポロンが閉じ込められてる部屋の前までは来た。が、その時にはディオニーの罠にはまって半死半生状態。

しかも、「お前の王子様なら死んじゃったぜ」のコマの扉の向こうにはアレスがいた。

が、傷だらけで声も出せないアレス。
アポロンもアレスが扉一枚隔てたすぐそこに来ているとは気づかない。

ディオニーは扉を閉めると同時に、独占欲丸出しな顔でにやりとアレスを一瞥する。


――ほんとみんなどうしたんだよ!!!?完成度高すぎだろ…!!



・ちなみに、どうしてアポロンが素直に凌辱されているかというと、ヘルメスが人質にとられてるから。

が、真の黒幕はヘルメス自身。

アポロンがディオニーに抱かれてる様もドアの陰から無言で見ている。


ヘルメスとしては、アポロンが凌辱されてるのは辛いけど、同時に苦しめてやりたい、とも思う葛藤がある。

だけど、ディオニーに抱かれてる時のアポロンが、

アポロン「ヘルメスは…?ヘルメスは無事なのか…?」

って言うと、さすがのヘルメスも我を忘れて飛び出しそうになる。アポロンに駆け寄って抱きしめたい、と思うも、ディオニーに眼で制される…「お前にそんな事する権利ないだろ?」と。

ほんとすごいわ…
..7/11 9:25(Sun)

<続き>
・最終的にディオニーは洞窟からアポロンを逃がしたかどでヘルメスに消される。

・アポロンも、「自分はヘルメスを守るために凌辱された」という矜持があるから、それを覆されたら壊れてしまうだろう、とヘルメスは思う反面、その最後の一撃を与えられる自分の立場に酔いしれる。

「アポロンは自分の事を信頼している、その僕に、ディオニュソスに抱かれている姿を見られていたと知ったら…どうなるのか」

・アレスはディオニーに殺され、ディオニーはヘルメスに殺され、ヘルメスはアポロンに殺される。

「アポロンは誰の物にもならない、だけど、僕は少なくとも永遠にアポロンに残る醜い傷になれる。」


残されたアポロンはただ一人、竪琴を奏でるのみ・・・
・・・・・・・・

――カンヌ賞総ナメの耽美映画が完成した。
..7/11 11:40(Sun)

度々失礼いたします。黒川です。
貴女の絵と文がベルベットのように高貴で滑らかなのでアポロンが凌辱されていても夢のように美しいですね。藤村さんの演出でなら喩えアポロンを『家畜人ヤプー』として描いても受け入れられると思います。ぜひ描いて下さい。

ディオニュソスとアポロンの組み合わせはニーチェ的な哲学の要素も含んでいるかのようで考えさせられました。狂気を認識するのは理性、と申しますか。

藤村さんは「古代ギリシア人はディオニュソスには感情移入するのに、アポロンにはしない。何故なのか。」と仰っていましたが、僕は答えが分かったような気がします――貴女はアポロンを語る時、いつもこの最後の絵のディオニュソスのような表情をします。

そして改めて説得させて頂きます。ハデスの祭儀をやりましょう。
ハデスが好きなんでしょう?なぜやらないんですか。あの本を読まれてハデスの祭儀に興味を惹かれないのなら、貴女はハデス好きではない。
..7/11 21:09(Sun)

黒川>「アポロンを『家畜人ヤプー』に」と……お前は…そう言ったのか…?
それはつまり、アポロンにヒューマン・アニマル・ロールプレイとか、ポゼッションプレイをしろと?そういう事…??

お前…ド変態じゃねえかよ…!!


でも正直、ディアポだったら行けると思う!!っていうか正直ヒューマン・アニマル・RPははなこさんとの会話ですでに上がってんだ!!(まあ普通にギリシャ神話の中にもあるし)
ありがとう!やってみるよ!!(ただし私の嗜好の問題上、スカトロとか猟奇系は絶対に無理ですすまん)
..7/12 8:40(Mon)

そうそう、黒川さんがやりたがってる「ハーデス様の祭儀」の事なのですが。もちろん、お中元でもらった『古代ギリシア・ローマのネクロマンシー』(つなビィ参照)の祭儀の章読んだんですけど…最初の祭文のところ、

『我ら湖のほとりに住まう種族。ヘルメスを讃えよ、我らの祖先として』

――これハーデスじゃなくてヘルメスの祭儀じゃね?
それに「ヘルメスが祖先」ってこれどういう意味?神様に対して「祖先」っていう言葉をギリシャ人が使うの!?

そしてその後の英文がさらに意味不明なんだけど!

「Hermes, you who escort the dead forth,
you to whose lot Philippides has fallen,
and eye of black-robed night.」

これはどういう意味なの!!!訳して!!!!

「ヘルメス、汝は死者を彼岸へと導く者。
死したるフィリッピデスと黒衣をまとった夜の瞳は、
汝、ヘルメスの分け前。」

…直訳するとこうなんじゃないかと思うけど、この「黒衣をまとった夜の瞳」って…もしかしてヘルメスの目の色の事を言ってるの!?
ヘルメスの目の色が黒い夜色なのこれ!?

ちょっと!!ヘルメスの外見について書かれた史料を初めて見たからすごい興奮してるんだけど!!!!

しかもさ、この表現、やおい小説でありそうじゃね!!?

『ヘルメスは黒衣をまとった夜の瞳で、アポロンを肢体を見つめた――』

アポロン「ヘルメス…やめろ、そんな目で私を見るな…」


じゃね!!!??
すっげ興奮してんだけど!!!
黒衣の夜の瞳のヘルメス最高だろ!!!!

それともこれは他の物の暗喩かなにかなの!!!?何なの!!!?

ちょっと待って、他にも聞きたい事たくさんあるから続きはTELで!!
今日新月なんでしょ?じゃあヘルメスナイトやろうよヘルメスナイト!!ハーデス様はいいから!!
..7/12 8:41(Mon)

――ごめん…違うわ。ヘルメスの眼の色じゃねえこれ。ごめん先走った!!

今ギリシャ語の原文読みかえしてたんだけど、これ「目」が単数形じゃん!!ヘルメスの目だったら複数形になるはずだから、これはヘルメスのじゃない!!

「目」が単数形で「夜」ないし「昼」にかかってる時は…ただの詩的表現…!!だから『「夜のそのもの」がヘルメスの所有物』…!!まちがえたーー!!やおい欲に目がくらんでギリシャ語を読み違えた…!!
は、恥ずかしいーーー!!!!!

何が

アポロン
「ヘルメス…やめろ、そんな目で私を見るな…」

だよ私!!!死んじゃえばいいじゃん!!!!

くっそ今、画面の向こうであきれ返った顔してる黒川が見えました。やめろ…そんな目で私を見るな!!
..7/12 9:39(Mon)

黒川です。死ぬほど笑わせて頂きました。人生で一番笑いました。

 『ヘルメスは黒衣をまとった夜の瞳で、アポロンを肢体を見つめた――
  アポロン「ヘルメス…やめろ、そんな目で私を見るな…」』

僕を笑い殺す気ですか。何なんですかこれ。涙出てきた(笑)アポロンを凌辱する事で頭がいっぱいで普段では考えられないようなミスをしたものですね!
単数形の「目」が「黒衣をまとった」というエピテトンを伴って「夜」にかかる――基本じゃないですか。どうしてしまったんですか藤村さん!
それに夜を所有しているヘルメスの方がより「かっこいい」のでは?例えば、

 「ヘルメスは黒衣を纏った夜を従え、光明の神の御許に音もなく舞い降りた。」

というような物では駄目なのですか?
..7/12 18:35(Mon)

ここに書いていいものなのか悩んでいますが・・こんばんは。
日記のクオリティの高さに絶句しました。
「萌え」の極みだと思います!

余談ですが
今日現在、一日太陽光を浴びず、水しか飲んでない状況なので
ちょっとガクブルしています。
..7/12 19:00(Mon)

黒川>…ってかなんで黒川さんもアポロン凌辱物語に参加してくれてんの!!!?ホントどうしちゃったのみんな!!!?
アポロンのもとに音もなく舞い降りるヘルメス…最高だろ…!!!黒衣をまとった夜を、さらに身にまとうヘルメス…!ぱっねえええ!!

それでアポロンを凌辱するんだろ!?アポロンに屈辱のポゼッションプレイをするんだろ!!?

なんかさなんかさ、ディオニーはアポロンにヒューマン・アニマル・ロールプレイすんの!!
でもヘルメスは絶対ポゼッションプレイなんだよ!!!
分かるだろこの違い!!!?ディオニーとヘルメスの違い分かるだろ!!?


茉里さん>こんな文章の下で申し訳ないのですが(笑)、コメントありがとうございます!もちろん、書き込み嬉しいです!お気を使わせてしまってすみません。
日記楽しんで頂けてなによりです!!私自身も最高に楽しんで書かしてもらったので、萌えて下さってすごく嬉しく思っております。ありがとうございます。
冥界の祭儀ですが…その状態を今から29日続けないとハーデス様はやってこないので大丈夫だと思います!(笑)
..7/12 19:43(Mon)

普通に楽しく拝見させて頂いてたのですが
日記の書き込みが高次元過ぎて・・・.
頭が良い人は難しい文章しか書か無いのに
「黒川さんにBL書いて欲しい」と思いました
是非シシンさんとはなこサンと黒川サンで萌えの極みを!!
..7/13 19:48(Tue)

 

2010. 7. 17
      【前篇】続・はなこ先生presents・アポロン凌辱物語「ディオニーと朝食を」
〜黒川エディション -A Love Suicide-

※15禁程度のギリシャ神話ホモ漫画があります。  
※ディオニュソス×アポロン、アポロンが女々しいです。  
※ふつうにアポロンが凌辱されてるのでご注意下さい。  
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  
  
【前回までのあらすじ】 
――ディオニュソスの罠にまんまとはまり、やおい洞窟の奥深くに監禁されてしまった光明の神ことアポロン。  
夜は乱暴な凌辱、しかし朝には一転してやさしく接してくるディオニュソスに、アポロンは――? 
  
 
 
・・・・・・・・・・・・・ 
 
黒川「――つまり、ここで僕が何を提起したいのかと申しますと……
アポロンの心情描写をすべきだ、という事なんです。」 
 
私「えっ…」 
 
黒川「前回の日記を拝読したんですが……藤村さんとはなこさんは、ディオニュソスの心情描写は繊細になさっているのに、アポロンに対しては全くしていません。これでは物語として不完全です。」 
 
「な…!!」 
 
黒川「あなたがアポロンを凌辱したい、という気持ちは良く分かった。だから今度は聞かせてほしい、凌辱されたアポロンは何を思い、どう行動したのか。洞窟の中で繰り返される夜が、朝が、彼の心にいかなる変化をもらたらしたのかを――!!」 
 
【続】はなこ先生presents・ 
アポロン凌辱物語「ディオニーを朝食を」 
 
〜黒川エディション -A Love Suicide- 〜
 
 
・・・・・・・・・・・・・・・ 
――そんなわけで、前回書かせてもらったはなこさんとの話に、 
黒川先生が一言物申したい、ということで、 
 
黒川エディションの「ディオニーを朝食を」を…!! 
今からまとめさせて頂きたい!! 
私の心を最高に苦しくさせた、あの凌辱話を――!!
 
 
ちなみに、
黒川さん(+星彦さん)自身は、 
今も昔もやおいとかBLには全く興味のない人です!
 
 
「BLって何ですか?British Library(大英図書館)の略ですか?」って言ってるレベルのズブズブのド素人です! 
 
ただ純粋な興味で私の話に乗ってくれてるだけなんだ…! 
そこんとこだけお気にとめて頂きつつ、 
それでは、ぜひ黒川の至高のアポロン凌辱論をお楽しみ下さい…! 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 
 
 
――『服。香油。月桂冠。 
欲しいものがあるなら何でも用意してやる。何でも聞いてやる。 
――ただし、「ここから出してくれ」以外な。』
 
 
――ディオニュソスは私にそう言った。 
 
だが自由以外に欲しいものなどあるはずがない。 
太陽の光、新鮮な風、鍵のかかっていない扉、 
――それ以外に欲しいものなどない、と 
 
最初はそう思っていた―― 
 
―― 
 
黒川「――アポロンはディオニュソスに何を要求したと思いますか?」 
 
私「えっ…!」 
 
黒川「前回、あなたはディオニュソスに言わせてましたよね?
『アポロンが欲しいものなら何でも用意する』って。じゃあ、アポロンは何が欲しいって言うと思います?」 
 
――考えたこともなかった…!! 
 
私「………え…そうですね、でも……でも、ディオニュソスは…」 
 
黒川「ディオニュソスの事を考えろと言ってるんじゃない、
アポロンに感情移入するんです!!あなたがアポロンだったらどうするか、それを聞かせてくれ!」 
 
 
いや、ちょっと待って、ちょっ、と、待って…!!
 
 
「…それは無理だ…!」 
 
だって、古代ギリシャ人がアポロンに一度でも感情移入したか? 
してないだろ!! 
ディオニュソスにはいいんだよ、元々劇の神様だから! 
人に感情移入させることが彼の神性そのものだから!! 
 
でもアポロンは違うだろ!! 
アポロンは人間が忖度できるような方じゃないだろ…ッ!!
 
 
「アポロンに感情移入することは、ロウソク垂らしたり、ワイン突っ込んだりするよりも、よっぽどひどい凌辱だ!!アポロンに対して!」 
 
だからできない!! 
ギャグでもない限り…それはできない!! 
 
 
黒川
「――そうやってアポロンが思考停止している間に、ディオニュソスならさらに歩を進める。きっとディオニュソスは、アポロンの五感を一つずつ狂わせていくと思います。」 
 
……。…なんだって? 
 
黒川
「まずは嗅覚。アポロンがいつも使っている月桂樹の香油を、(ディオニュソスの象徴である)ザクロのものに変えます。月桂樹の清涼な香りに慣れているアポロンにとっては、ザクロの甘ったるさはさぞかし鼻につくでしょう。 
 
――さて、それでもアポロンは何も要求してこないんですか?」 
 
私「な…っ!」 
 
 
黒川「では次、
味覚。アポロンに供する朝食を、牛乳、はちみつ、豆にかえます。−−もちろんこれは冥界神に対する供物のラインナップです。天上の神であるアポロンに冥界の食べ物。これはこたえますよね。自分の体が内側から作りかえられていく感覚になるでしょうね。 
 
――アポロンは?まだ何も要求しませんか?」 
 
 
いやちょっと待って…黒川さん… 
どうしてそんなに生き生きして…?
 
 
 
黒川「じゃあ次、視覚。アポロンの純白のベッドを、
ワインで染めたような酔わんばかりの紫色にします。紫というのは黄色の補色です。アポロンの金髪と鮮やかなコントラストにもなるでしょう。 
 
――さて、どうするんですか?どんどんディオニュソスの色が増えていきますよ。」 
 
 
おい、この私に勝ち目のないオセロ対決なんだ!!? 
四隅が黒にとられちゃってる状況じゃねえかよ!! 
 
この絶望的危機的状況から黒を白に翻せるのか!? 
ボードのどこに白の石を配置すればアポロンが巻き返せるっていうんだよ…!!
 
 
 
黒川「じゃあ次、聴覚。アポロンは絶対音感を持ってるでしょうから、それを利用して――」 
 
「わぁーーーー!!!待て!待ってくれ!考える!!考えますから!!」 
 
黒川「ふ、もう遅いんじゃないですか?
オセロで例えるなら、ボードの上の石はほとんどが黒に変わっていますよ。」 
 
私「いいや…!ゲームはまだ中盤だ…!!」 
 
そしていいか、黒川、オセロというのはな… 
中盤まではむしろ石の数が少ない方が有利なんだよ…!!
 
 
「オセロの優勢は石の数じゃない!ここぞ!という場所に自分の石を置ける可能性を残している者が勝つ!!」 
 
 
もし、アポロンだったら、私がアポロンだったら!! 
私はここに白の石を置く――!!
 
 
――― 
 
ディオニー『何か必要な物はあるか?』 
 
毎朝繰り返されるこの質問に、 
「別にない」と短く答えるのがアポロンの日課だった。 
 
この男に頼みごとをするというのもプライドが許さないし、 
自分が何かを欲している、と思われる事も癇に障るものがあったからだ。 
 
だがこの日は、そんな強がりを通す気力も無くなったか、 
あるいはほんの気まぐれで―― 
アポロンはいつもとは違う返答をした。 
 
 
アポロン
『…花が欲しい。』 
 
――――― 
 
 
黒川「――なるほど、花ですか。」 
 
私「そう、部屋も殺風景だし、花が一輪でもあれば、っていうか…まあ、アポロンにとっては深い意味はないんだよ。だから、ヒマワリが欲しいとか、ユリが欲しいとか、具体的な名前じゃなくて、漠然と『花』なんだよ!」 
 
黒川「じゃあ、ディオニュソスなら…次の日にアポロンのベッドの横に
白いバラを一輪活けますね。」 
 
「!!!白いバラ…!!!!?」 
 
黒川「花言葉は、『心からの尊敬』、そして『純真』。」 
 
 
「!!それ、そのままディオニーのアポロンに対する思いなんだよね…!!?ディオニーにとっては、アポロンは一輪の白いバラなんだよね!!?」 
 
 
黒川だからあなたはディオニュソスの事は考えなくてもいいって言ってるでしょう!!あなたが考えるべきはアポロンの事です!!こっち来ないで下さい!!」 
 
ヒーーすみません黒川先生!!!
 
 
 
黒川「…それで?朝起きたら横に白いバラがある――
それで、アポロンはどうするんです?それを眺めて一日暮らすんですか?」 
 
 
 
「いや…きっとアポロンは…その白いバラを踏みにじるよ。ぐちゃぐちゃに踏みにじるよ。」 
 
黒川「!!それは…どうしてです?ディオニュソスに贈られたものなどやっぱり嫌だったからですか?」 
 
「違う!」 
 
アポロンは、自分を白いバラに例えるディオニーが許せなかったんだよ…!! 
…アポロンは白いバラなんかじゃないから…! 
アポロン自身は、自分が尊敬を受けるような純粋な存在ではない、って思ってたから!! 
 
「ディオニュソスに闇があるように、アポロンにも闇があるから!!」 
 
 
そう、ちょうどオセロの石みたいに!白と黒は表裏一体なんだ!! 
アポロン自身にも白い部分と黒い部分があるんだよ!!
 
 
 
「ボードの上の石が全部黒にひるがえる事を望んでるのは、ディオニーだけじゃないんだ!アポロンもなんだよ!」 
 
むしろアポロンもディオニーも二人とも黒の石で打ってんだよ!! 
白も黒も最初からなかったんだよ!! 
勝ちも負けも無いんだよ!! 
 
ただ、二人とも石を置く場所がなくなって、ゲームが終わるのを恐れていたんだ…!!
 
 
上手く言えないけど…!! 
 
 
黒川「なるほど。それじゃ、前回の日記の最後の、『ムーン・リバー』を歌うアポロンに、ディオニュソスが最後の朝食を持ってくる、という場面が『ゲームの終わり』なのですね?」 
 
私「そう…そうかもしれないです…!」 
 
黒川「あそこでは、ディオニュソスの心情描写はされていたのに、アポロンに対してはやはり無かった――。しかし、今までのあなたの話を総合すると、朝食が運ばれた後で、アポロンはこう言うんじゃないでしょうか。」 
 
「え?何、なんて言うの!?聞かせて!」 
 
 
――次回の日記に続く!!  
 

 

2010. 7. 18
      【後編】続・はなこ先生presents・アポロン凌辱物語「ディオニーと朝食を」
〜黒川エディション -A Love Suicide-

※前回、前々回の日記の続きです!!引き続き、性的描写があります。 
……………
 
 
→続き 
 
「それで、黒川さん、最後の朝にアポロンは何て言うんだ!?―――」―― 
 
―――――――― 
――………なんでもない日常を装って、 
アポロンは口を開いた。 
 
アポロン『「ここから出してくれ」、以外なら、どんな頼みでも聞くと、そう言ったな。 
ならば、ディオニュソス――」
 
―――――――――
 
 
「…それから?どうして止めるんだ黒川ッ!!じらすなよ!!」 
 
黒川「――その前に、『Rule of Rose』の
「A Love Suicide」をバックにかけてくれませんか?」 
→(http://www.youtube.com/watch?v=jig_BSvn8wE&feature=related) 
 
私「え!?なんで!?」 
 
黒川「いいから!」 
 
「分かった!それで、最後にアポロンはなんて言う!!?―――」 
…………… 
 
 
 
 
Say where is my shame When I call your name  
あなたの名前を呼ぶとき 私の恥じらいは 何処に行く  
 
 
 
So please, don't set me free I'm as heavy as can be  
私の心を 解き放とうとしないで きっと私には 手に負えないから  
 
 
 
 
I want to be dead When I am in bed  
ベッドで横たわると ひとり死んでしまいたくなる 
 
I can be so mean 
私はどんなにでも 性悪になれる  
You can beat me  
そんな私を 鞭打てばいい 
 
I would like to shame you 
私はあなたを 辱めるでしょう 
I would like blame you  
私はあなたを 責めるでしょう 
 
Just because of my love to you 
それはただ あなたへの愛のせい 
 
 
 
 
Alone, but sane 
孤独 けれど 正気  
 
I am a love suicide 
私はただ愛に葬られている  
 
 
 
 
'Cause, love itself, it's just as brief as 
A candle in a wind 
愛は風に揺れる火のように 儚いもの 
That is greeby just like sin  
そして罪のように欲深いもの 
 
 
 
 
Cause, love itself, it's just as innocent As roses in May 
愛は五月の薔薇のように 無垢なもの  
 
 
 
 
 
It is pure white, just like sin 
そして罪のように純白なもの 
 
 
-FIN- 
 
 
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 
 
…………最後にアポロンが泣きながら「ムーン・リバー」を歌っていたのは、 
光の中の純白の自分にお別れをするため、 
 
そして今までは絶対に朝は行為には及ばなかったのに、 
キスだけは絶対しなかったのに、 
 
それを全部打ち破って一日中を夜にする、っていう…!!
 
 
黒川っ…これ何だ!? 
お前の世界観何なんだ!!? 
 
しかもそこに「A Love Suicide」を持ってくるお前のセンス…!!何なんだ!?何なんだよぉおおおおお!!!
 
 
 
「ちょっと待ってこれ…これ、ハッピーエンドなの…!?」 
 
黒川
『ラブ・スーサイド(=心中)がハッピーエンドだと言うなら、そうなんでしょう。」 
 
 
もうほんと勘弁してぇええええーーー!!! 
これ…何なんだ…!!? 
ギリシャ神話じゃない……! 
こんな背徳的で退廃的なものが…ギリシャ神話であるはずがない…!!
 
 
…いや…待って…この話…どうなの!? 
今、私、全然客観的に見れないんだけど…! 
 
でも、…でも、これ言っていいかどうか分からないけど、 
男の人が考えたストーリーとは思えないほど繊細で綺麗じゃないか…!!? 
 
細かいセリフ回しとか考えたのはそりゃ私だけど!! 
でも構成は黒川なのよ!! 
黒川なのよ…!
 
 
……ちょっとこれは色んな人の意見聞いてみたい…!! 
 
 
だって、この話……良くないか…!!? 
 
はなこ先生と黒川先生合作のこのストーリーとっても良くないか!!!? 
少なくとも私は…二人のファンです!!大ファンです!!
 
 
 
あと、前回のコメント欄に書きこんだ、 
星彦さんとの話、 
 
「アレスはアポロンの事を助けに洞窟の中にやってくるが、 
ディオニーの罠にはまってアポロンの部屋の扉の前で力尽きる。 
 
画のディオニーの
『お前の王子様なら死んじゃったぜ』のコマの扉の向こうには、 
半死半生のアレスがいる。
 
 
ディオニーは扉を閉じた後に、 
アレスを独占欲丸出しの笑みで見下す」。 
 
 
黒川「――これなんですけど、アレスが扉の向こうに来てる、って事をアポロンは知ってて欲しいです。知っててアレスを見捨ててほしい。」 
 
 
――黒川エディションでもアレスは無駄死に!!! 
一体誰のディレクターズカット盤なら 
無駄死にしないアレスが見れるんだよ!!?
 
 
 
――そして最も私を震撼させたのは、この後の黒川さんの台詞なんだ…。 
 
なんか、前述の黒川さんのアポロンに対する精神的責め苦が、 
あまりにも見事だったじゃないですか。 
月桂樹の香をザクロにする、とか、ベッドを紫にするとか! 
 
それって、アポロンの事を的確に分かってないと言えない事じゃないですか。 
なので、 
 
「え、じゃあさ、純粋な興味から聞きたいんですけど、
もし、黒川さんが私を精神的に追い詰めようと思ったら、どうします?」 
 
 
――すると一拍置いてから、 
 
 
黒川「あなたをアポロンに感情移入させます。――今、僕がやったことです。」 
 
 
…………アポロンが凌辱されてると思ったら、いつの間にか私の精神が攻撃されていた。 
 
ほんと勘弁して下さい…黒川さん…!! 
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 
 
…すみません、もうちょっと書く事あるのですが、 
これから星彦さん、はなこさんと逢引きしてきます…! 
 
なので、帰って来てからもうちちょっと書きこみます!! 
 
  
 

素敵!!素敵過ぎますw
はなこサンとシシンさんのコラボ、黒川さんヴァ−ジョン
神話モチ−フの耽美な世界なのに
繊細な硝子細工の様な儚い純文学の世界(鼻血出しました)

BL作家顔負けの黒川さんの頭開いて中身を見てみたいです
..7/18 11:49(Sun)

白い薔薇なら藤村さんにこそ贈りたい…黄色い薔薇と一緒に。
意味は「尊敬」と「嫉妬」です。

黒川です。あの散漫な会話をどうやったらここまでの完成度に仕立てられるんですか!
繰り返される昼と夜の表現、ディオニュソスが振り返った後に同じ表情でアポロンが振り返る描写、影の落とし方、最後に散る花弁――全部あなたの表現です!僕の構成なんてとんでもない。御謙遜もいい加減にしてほしい!
ああなんという象徴主義の極意!ギュスターヴ・モローのごとき耽美性、モンス・デジデリオのごとき影の美!なんという…!
A Love Suicideを推して本当に良かった!ぴったりじゃないか!

貴女を尊敬すると共に嫉妬します。
こんな美しい物語があるなら僕こそ読みたい!ああ藤村さんありがとう!
ありがとう、我がアンテラステスよ!

そしていつかぜひオセロのお相手を!
..7/18 19:53(Sun)

黒川エディションでのアポロンを追い詰める一手一手がこう結実するなんて、とてつもない精緻な構成の物語だと思いました。なんという神々の物語。
ところでアポロンが五感を侵略されている流れで考えてしまったのですが、洞窟監禁時に竪琴は最初から持ち込み可だったのでしょうか?
もし竪琴なしの身一つだったなら、アポロンは監禁されているという状況において誇り高さと自己防衛としての半ば思考停止から「別にない」を繰り返す間、潮が満ちていくようにひたひたと迫る周囲の『ディオニュソス』に対し、五感を塗り替えられることへの無意識の防衛として(アポロンの白の部分が求めたものでしょうか)、視覚までの三感を詰められた時点で竪琴を要求したのではないでしょうか。
これによりアポロンの白い部分は、竪琴の音色+共に歌う自分の声で聴覚を、爪弾く弦で触覚の防衛手段を手に入れて、白黒が危うい均衡をしばらく保つのではないかと。
特に触覚における弦の感触は、時間間隔の狂う中、夜を何より知らせるディオニュソスの肌の感触と対照を成すものであると思うのです。
もしかしたら竪琴は監禁直前にアレスに聴かせていて、それでアレスの所に置き去りになっていたけど、アレスはアポロンの竪琴を持って助けに来ていて、しかし扉一枚隔てて力尽きてしまい、その様を見下ろすディオニュソスが倒れ伏したアレスの手から竪琴を取り、アポロンが要求した竪琴を持って来たといって渡したというのもありでしょうか?
(その場合、アポロンがアレスに気づくのは何かの拍子で洞窟に響いたわずかな竪琴の音からかも)
けれどラスト、自分の内面でも白が踏みとどまるために要求した竪琴を、「ムーン・リバー」を共に歌った竪琴を、日中は常に手元においていたそれをきっとアポロンは静かに手放してしまうのでしょう。
アポロンの内面でも起きていたオセロが全ての石を黒に変えた時、アポロンはディオニュソスに最後の要求をして、竪琴は夜の定位置に置いたまま、月桂冠も服も振り落として、全てが夜になる「A Love Suicide」エンドに至るのかもしれないと思いました。
..7/18 20:08(Sun)

きゃああああ〜〜〜!!
A Love Suicide!!!(まずそこに興奮する女が一人)

あの曲すごくいいですよね!
ルールオブローズはマイナーだと思っていましたが、こんなところに!
あの曲のお陰で、憂鬱な月曜日も何回か聞きなおしましたとも!(有名な自殺ソングを元に作られたらしい)
ゲームは女の子同士の世界が描かれていましたが、男性同士に転換することも出来るんですね。
やはり、閉鎖的な、そして純粋だけれどもどこか歪んだ恋、のようなイメージがあるのでしょうか。

…作品自体は素晴らしすぎて私に褒める隙を与えてくれないので、こんな所に触手を這わせてみました。
でも、凄く好きなんです、A Love Suicide。(just like sinというタイトルで小説を書いたことがあるくらい)
藤村さまの作品で、この歌詞を見た興奮ったらないわ〜!
..7/25 23:44(Sun)



藤村シシン
古代ギリシャ・ギリシャ神話研究家。
高校で出会ったアニメ『聖闘士星矢』がきっかけでこの道へ。東京女子大学大学院(西洋史学専攻)修了。

◆著書『古代ギリシャのリアル』(実業之日本社)。◆ NHKカルチャー講座講師。◆2020年オリンピック採火式NHK生中継内、古代ギリシャ語同時翻訳。 ◆平成28年 東京国立博物館『特別展・古代ギリシャ』公式応援サポーター。 ◆UBIソフト『アサシンクリード・オデッセイ』公式コラボ ◆古代ギリシャナイト主催。 など。

お仕事のご依頼 euermo★gmail.com
(*をアットマークに変えて送って下さい)


書籍『古代ギリシャのリアル』発売中。




★よく出てくる宿敵「黒川君」については
【黒川wiki】をご参照下さい。



各種リンク

twitter
(基本的にここにいます)


「藤村一味」まとめ
(古代ギリシャ、
呪術ナイトなどのトゥギャッターまとめ)


古代ギリシャナイト
歌って踊って喋って祭儀する、古代ギリシャ総合エンターテイメントです

twilog
(ツイッターのログ)

(ピクシブ)


私のサイト(ギリシャ神話の創作とか)

2010. 7. 18 【後編】続・はなこ先生presen....
2010. 7. 17 【前篇】続・はなこ先生presen....
2010. 7. 11 はなこ先生presents アポロン....

2010年 7月
SunMonTueWedThu FriSat
- - - - 1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31





| 携帯用 | | RSS | | 検索・カテゴリー | | Home |

++ Powered By 21style ++