「アルジェリアのジョーン・バエズ」、もしくは「アルジェリアのトレイシー・チャップマン」などと呼ばれるアルジェリア出身の女性シンガー・ソングライター、スアド・マシ。以前から気にはなっていたのですが、今回、思い切ってCDをジャケ買いしてみました。大当たり!です。 全体的には、フォーキーな音でした。ゲストにはデュオウードやスピード・キャラヴァンなどで活躍するウード奏者メーディ・ハダブが参加。テクニカルなウード演奏でアラブ色を際立たせてくれます。ビートも効いていてポップなメロディーと上手く溶け合い聞き易いです。フランスの人気歌手フランシス・カブレルがプロデューサーの一人として参加。フランスにある小さな村、Astaffot(アスタフォール)にてレコーディングしています。ジャケット画像はそこの森なのかな?リラックスして自然体で音楽を作っている雰囲気がうかがわれます。歌詞は、フランス語、英語、アラビア語の3ヶ国語で歌われています。 そして、一曲、なんとポール・ウェラーとのデュエット曲があります。スアド・マシ作詞、ポール・ウェラー作曲の共作の「Let Me Be In Peace」 は彼が彼女のファンということもあり、このデュエットが実現したそうです。ポールの音楽マニアな一面が出ています。シンプルな小曲ですが、ポールが奏でるピアノが美しいスタイル・カウンシルを彷彿させる素敵な曲でした♪