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阿部さんの車で石巻から女川に、海沿いの山道を走る途中の山あいにも、仮設住宅があります。でも、一人の死者もなく、みなさん、山の上にあるお寺に避難されました。 「チリの地震の津波のとき、僕は小学校4年生だったんです。おじいさんに連れられ山に逃げた。海の水が引いたら、津波が来ると、知ってますからね」
仮設住宅は石巻市に140箇所あります。住まう期間は最初2年間だったのが、3年間に延びました。3年でも、足りないんじゃないでしょうかねえ…
夜、地酒を呑み、ここでとれた魚やわかめを味わわせてもらったんですが、奥さんを亡くして一人暮らしをしておられる某さんが、 「仮設ったって、住んでたら自分の家だろうに。周りの草ぐらい自分で取れっちうの。草ぼうぼうだもの。ボランティアが草取りしてんだよ。物資をもらう時だけ出てきてさ」 と、身内を叱るように言っておられたのが、耳の底に残っています。 |
| ..2013/06/01(土) 13:45 No.455 |
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