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2017.07.29_hasegawa + tanabe
kamio 2017/07/29(土) 18:46
hasegawaさんとtanabeさんのプレゼンに対する感想、意見、批判、補足などを書いてください。

Re:2017.07.29_hasegawa + tanabe
kamio 2017/07/31(月) 13:02
【形式】
― 今までの掲示板に書かれたことをしっかり学習していることが分かりました。その点で最終回を飾るにふさわしいプレゼンでした。フロアーの皆さんも積極的に発言し、教師である私がいわばトップダウンする「正解」を、学生が沈黙しながら待機するということがありませんでした。たとえディスカッションが空回りしても、たとえ実のある着地点に到達できなくても、皆さんがいっしょに最適解に向かって話し合い思考するプロセスのほうが、「正解」とみなされるかもしれない教師の発言をメモ=コピーするよりも、圧倒的に皆さんの脳力を向上させます。コピーならばボイスレコーダーやカメラやビデオのほうが圧倒的に有能ですから。理想のゼミは、教師が割り込むことができなくなるくらい、学生が積極的に議論するゼミです。ただし、その議論がいわゆるブレインストーミングで終わると、脳力はあまり高まらず、授業終了時には「なんだか雑談会みたいだったな」という印象しか残らないでしょう。
― 約27分間でした。声量とスピードは適切でした。ただしディスカッションが少しちぐはぐでした。二人でのプレゼンの場合、ディスカッションでは二人の意見を、@調整してから表明するか、A相互にくいちがった話をしてしまうかもしれないことをおそれずに、それぞれが自由に表明するか、どちらがいいかということを、私は事前にお二人に説明していませんでした。申し訳ありません。どちらかと言えば、Aを推奨します。それぞれが思考することが重要だからです。それにお二人の間で意見や回答の食い違いが生じたら、お二人の間で議論を始めてしまえばいい。その議論がフロアーに感染するかもしれません。
― 章と章、節と節のつなぎが今ひとつでした。これはかなり高度なテクニックです。たとえば、第一章でアメリカにおけるsns、第二章でフランスにおけるsns、第三章で中国におけるsnsについて話す場合は、それぞれの章は★並列★です。どの章から語り始めても大きな相違はないでしょう。しかし、第一章で2000年代前半の日本におけるsns、第二章で2000年代後半の日本におけるsns、第三章で2010年代の日本におけるsnsを論じようとする場合は、★直列★です。直列の場合は、章と章の間に接着剤を塗っておいてください。今挙げた例は年代を基準にしていたので、接着剤はかなり簡単に作ることができます。@すべての生物には寿命がある→Aヒトも生物である→B私はヒトである→C私は必ずいつか死ぬ、というような論理展開の場合も直列ですが、この場合は接着剤の調合がすこし難しいかもしれません。お二人のプレゼンでは3-1から3-2へのつなぎがうまく行っていました。
― とても難しいテクストでしたが、テクストの細部につまずかずにテクストのメインストリートをメインストーリーとして提示することができていました。テクストの解説というのは、テクストをまんべんなく一様に縮小することではなく(wordには自動要約ツールという名称の機能を追加することができるのですが、これはほとんど使い物になりません。相似形の縮小でしかない)、テクストののキモの部分だけを適切に抽出し、それを連ねてストーリーを作ることができなければなりません。
― 図解のレベルもとても高かったです。このスキルを忘れないように!
― 「進歩」の反対語は「衰退」よりも「退歩」のほうがいいでしょう。

【内容】
― 声による自己伝達→筆蝕→指蝕という流れで発展が構成されていました。高く評価できます。LINEで自己伝達する際にスマホに文字を入力することを「指蝕」という命名したのも、とてもいい。ただし、「指★蝕★」よりも「指★触★」のほうがいいように思われます。というのも鉄筆や鉛筆で岩盤や紙に文字を書く際には、文字を書かれる面である岩盤や紙は多かれ少なかれ傷つきます。発表者が強調してくれたように、「欠けます」。それに対して、スマホの入力面は傷つきません。つねにツルツルです。■指触は声による自己伝達と筆蝕のいいとこ取りのように思われます。ただ、ディスカッションで論点となった世界とのつながりという点では、筆蝕と指触は決定的に異なります。まず、世界とのつながりというのは、世界中の人たちにメッセージを送り届けるという意味ではありません。メッセージを英語で書けば、大きな紙に手書きした文字であろうと、スマホで入力したツイッターの文字であろうと大差はないでしょう。世界とのつながりという言葉は、「世界」と「つながり」の二つの部分からなりたっています。「世界」とは世界中の人たちの意味ではありません。そうではなく、自分の心のなかにもやもやしている思考や感情が、声であれ、文字であれ、絵であれ、写真であれ、歌であれ、なんらかのかたちで外に出るときのその★外★が「世界」です。この「世界」にはもちろん他の多くの人たちが住んでいることでしょう。でも、森のなかで他に誰一人いないところで、叫んだり、絵を描いたり、ギターを演奏したりする場合でも、そこには「世界」があります。また、「つながり」というのは、皆さんが書いたツイッターの文字列を誰かが読んでレスしてくれる、ということではありません。またまた森のなかの例を出します。核戦争が勃発して世界中に自分以外に誰一人いないかもしれないと予感せざるをえない状況で、皆さんが一人、落ちている石を拾い、それを使って洞窟のなかの壁に「みんなにあいたい」と刻み込んだとします。その時、皆さんは筆蝕によって、皆さんの心の外と、つまり「世界」とつながったのです。「でもそれなら、森のなかでスマホをとりだし、指でフリック入力しても同じじゃん」、って反論したくなる。この反論に対する反論、つまり、「いや、そういう世界とのつながりは指触では無理なんだ。筆蝕じゃないとだめだ」、という主張を支えたくなりました(←一人脳内ディスカッション)。筆蝕では私たちの内(心)が外(世界)に不可逆的に表出(ex-press)されます。洞窟の壁に書いたことは消すことができません。二万年以上前に描かれた=掻かれた=欠かれたラスコーの壁画は、今も残っています。それに、消しても消し跡が残ります。筆蝕では私たちは「世界」に自分の傷を残すのです。「世界」は傷つく。指触ではこのような傷は残りません。指触は「世界」をかぎりなく上滑りしていきます。
― 声と筆蝕についてリアルに体感したい方は、吉増剛造という詩人の創作活動のいったんに触れてみてください。
http://mignonbis.at.webry.info/201606/article_3.html
https://www.youtube.com/watch?v=xtoyLWgNvoA

Re:2017.07.29_hasegawa + tanabe
kawasaki 2017/08/01(火) 01:05
発表おつかれさまでした。テキストの内容が難しい分、出てくる言葉も理解がなかなか簡単ではないようなものでしたが、シンプルかつわかりやすいスライドでとても伝わりやすかったです。二人ともテンポがよく、声量もちょうどよかったためとても聞きやすかったです。スライドの統一性がすごく伝わったため理解につながったとも思います。しいて言うならば質問の応答の際の2人の解釈が一致しない場面が時々見られたのが少し気になりました。もし別々の意見を持っているならば無理に合わせずに各々が主張しても良いのではないかと思います。自分んの解釈の違いで議論が起こったのですがそこにもきちんと対応いていただきありがとうございました。ただ、ネット上に書き込んだデータは永続的に残るためそれもまた痕跡と呼べるのではないかと思いました。これもまた物理的には何も残っていないのですが、実際に指を通じてインターネット上に一つの痕跡が常に残るようになっています。これは指触による「打つ」ことによって精神的抵抗も生まれるでしょう。その発信した情報は必ず誰かが見ているのですから。

Re:2017.07.29_hasegawa + tanabe
aramaki 2017/08/01(火) 14:27
 発表、お疲れ様でした。全体的にスライドのクオリティーが高かったので、常にスライドを集中して見ることができました。

 まず、良かった点から上げたいと思います。2人で一つの発表でしたが、話がきちんと繋がっていたのが良かったです。例えば、「話し言葉」と「書き言葉」の比較に使っていたスライドを複製して使っていたので、聞いている方は「ああ、あれか」と納得しやすかったです。そして、他の良かった点は最初にも書きましたがスライドのクオリティーが全体的に高かった点です。重要なキーワードに絞り、図式も大きくて見やすかったです。私は一番後ろに座っていたのですが、小さくて見づらいということは一切、ありませんでした。

 次に改善点した方がいいと思った点を上げたいと思います。一つ目は細かいことなのですが、さっきも上げた「話し言葉」と「書き言葉」のスライドのフォントが違うものがあったのが若干気になりました。フォントが違うとそこを特に重視してしまいます。情報の重要性が同じ場合はフォントは変えない方が良いと思います。矢印を使っていたところなので、矢印以降で行替えすると区切れが良いかなと思います。次に改善したほうがいいと思った点は「指蝕」、「話し言葉」、「筆蝕」の三つを比較するスライドがなかった点です。「指蝕」と「話し言葉」を比較するスライド、「指蝕」と「書き言葉」を比較するスライドはあったのですが、その三つを同時に比較するスライドがなかったのが気になりました。「指蝕」は「話し言葉」、「書き言葉」の両方の性質があるので、その三つの比較をまとめに持ってきてくれたら、もっとまとめが良くなると思いました。

 内容についてですが、「書く」ことが「指蝕」よりも記憶に残りやすいと思いました。なぜなら、「指蝕」は場所が違うだけで、一文字を入力する行為は全く同じだからです。しかし、「書く」行為は「とめ」、「はね」、「はらい」など様々な種類があります。文字によって、全くすることが異なります。このことは記憶をより明確に残してくれると思います。

 色々、書きましたが、筋も通っていて、スライドのクオリティーも高くて非常に優れた発表でした。

Re:2017.07.29_hasegawa + tanabe
ota 2017/08/03(木) 19:51
・難しい内容でしたが、様々な具体例を用いて説明していたのが良かったです。話し言葉と筆蝕、指蝕の特徴を一覧化した表も効果的でした。さらに、発展の部分で新たな造語を提示したのも面白いアイディアだと感じました。・個人的なことなのですが、プレゼンを聞いているときは内容を理解できても、あとからそれを反復するのが難しく、混乱してしまいました。内容が難解であったことが原因ではありますが、前述した表が大変わかりやすかったため、ハンドアウトにも掲載があればありがたかったです。また、ハンドアウトの中身が目次と異なる箇所があったので、そこを統一できれば良かったと思います。・会話をする際の指蝕のデメリットに、そのままでは文面が無機質であることが挙げられると考えます。多くの人が、自分の気持ちを誤解なく伝えるためだけでなく、指蝕の無機質さによって相手を不快にさせないためにも、話し言葉では発せられない「笑」や絵文字を文末につけるのだと思います。

Re:2017.07.29_hasegawa + tanabe
kaburagi 2017/08/03(木) 22:43
テクストの内容が難しいにも関わらず、とてもよくまとめられていたと感じました。そもそも「筆蝕」という筆者の造語は、当たり前のことながらフロアにはなじみがありません。ですが、筆触と筆触でないものの両者を同じスライド上に並べてその差異を説明してくれたので、筆蝕の特徴が理解しやすかったです。発表を見ていて、テクストのなかで筆者が文章として表していたものをイラストを使って視覚化するのが上手だなと感じました。フロアとしては言葉で説明されるより視覚に訴えかけるものがあった方が理解がスムーズにいくのでありがたかったです。ただそのイラストを説明する際、「これ」などの指示語を多用していた点が気になりました。とっさに言葉が出なかったのかもしれませんが、どの場面においても指示語はフロアの理解を曖昧にしがちなので、具体的な言葉で言うのが良いのではないかと思います。話し言葉には無い「指蝕」のメリットとしては、どこにいても「会話」が可能であること、すぐに返答する必要がないことなどがあげられると思います。一方でデメリットとしては表情が伝わらないこと、あとは漢字が書けなくなることなどがあると思いました。進歩か衰退かを明確に決めるのは難しいと感じました。

Re:2017.07.29_hasegawa + tanabe
mori 2017/08/03(木) 23:47
スライドがシンプルでわかりやすかったのが良かったです。具体的にいうと、文字だけでなく画像も、適当なものを一つ拡大して用いていたのが良かったのかなと思います。ハンドアウトも字の大きさや下線を引くなどの工夫がされていたため強調したい部分が良く伝わりました。改善点としては、ディスカッションでもう少し二人の個人個人の意見を聞けたらよかったと思いました。二人の意見を合わせてから返事をしようとすると、返事をするまでに妙な間が生じるし、回答をする際自信がないようにみえてしまっていたためです。ですが、フロア側からの質問をきちんと聞いて二人の中で、整理、要約、確認をできていたのは良かったと思います。内容に関しは、「筆蝕」というのは字を書かれるもの(紙や石など)に傷を入れる、汚す、ということだったので、「指蝕」という表現の仕方が少し気になりました。そのため、インターネット上に痕跡を残すということに関しては、インターネットの内部データに何かしらの内容は半永久的に残るかもしれませんが、それを「痕跡」と呼ぶことにも違和感を感じました。

Re:2017.07.29_hasegawa + tanabe
Ishizawa 2017/08/05(土) 00:10
発表お疲れ様でした。何人かの方がおっしゃっていますが、私も二人のどちらもパワーポイントを作成するのが上手だなと思いました。また発展部分でスマートフォンなどの電子端末を用いた字の書かれ方とテクストのテーマである「筆蝕󠄀」とを比較するために、ただ単に内容だけで比べるのではなく、「指蝕󠄀」という言葉を自分たちで造ったことで、言葉の感覚のレベルで「筆蝕󠄀」と「指蝕󠄀」が比較されていることがわかりました。
改善点を挙げるならば、授業でも議論になっていた「ペンが紙にふれることで世界につながる」という表現の部分だと思います。正直なところはじめプレゼンを聞いたとき、私は図によるイメージはわかるが、どういうことを説明しているか不明でした。その後の他の方の意見とそれに対する応答で少しずつ理解できました。私自身の理解力不足もありますが、すこし抽象的な話だったのでより詳しく説明すると理解しやすいと思います。
また筆蝕󠄀の美点として味がある、指蝕󠄀の欠点として個性がないと挙げていましたが、例えば字がとても汚い人からの手紙なら、ひょっとすると機械的にうち込まれた字の方に好感を抱くかもしれないなと思いました。

Re:2017.07.29_hasegawa + tanabe
tanabe 2017/08/13(日) 00:08
たくさんのコメントありがとうございました。私たちはクラスで最後のプレゼンだったので、ハンドアウトのレイアウトやディスカッションでの反論など、ある程度対策をして臨んだつもりでしたが、実際に自分たちで発表をして、多くの課題が見つかりました。
以下に掲示板を読んで感じたことをまとめます。
・章や節の間を、自然につなぐ
・複数で発表する場合でも、自分の意見は自分のものとして発言する
・言葉の細かいニュアンスにも敏感になる
・スライドのフォントやハンドアウトのタイトルを統一させる
・指示語を多用しない
内容に関して、〈筆蝕〉が世界と「つながる」という表現が不適切だったと反省しています。
これからは、テクストなどの資料の情報を鵜呑みにせず、常に細部まで気を配って仕上げられるように気を付けます。
皆さんが書き込んでくださった内容は、自分では気が付かなかった点ばかりなので、非常に勉強になりました。本当にありがとうございました。


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