[1023] 彩遊紀の紀 .. 2025/09/13(土) 21:58
◆ 火垂るの墓
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皆さん今晩は、彩遊紀の紀です。 今週の一週一絵は「火垂るの墓」の監督の高畑勲展を見に行った話です。この「火垂るの墓」は作家の野坂昭如さんの自伝小説で、太平洋戦争後に妹を飢えで亡くした話で、1967年、昭和42年に「オール読物」誌に発表されたものです。今回高畑勲展を見に行ってわかったことなのですが、この小説をその年に今はジブリのプロデューサーになっている鈴木敏夫さんが読み、「将来、映画にかかわるような仕事ができたら、ぜひ映画化してみたい」と思ったということなのだそうです。で、鈴木敏夫さんが高畑勲さんに温めていた「火垂るの墓」のアニメ化を打診したのは20年後の1986年で、その後映画化するまでにはいろいろな苦労があって、実際に「火垂るの墓」がアニメ公開されたのは1988年(昭和62年)のことです。20年間「火垂るの墓」の構想を温めていたということはすごいことです。何かやろうとしたことは決してあきらめずに心のどこかにとどめておくということ、いま定年になった時間ができて、私が永年温めているテーマである「中学校の教科書にでていた本を読みたい、本物の絵を見たい、本物の音楽を聴きたい、教科書に出ていたところに行きたい」という夢をかなえつつあります。ジブリの鈴木敏夫さんの話を読んで自信を持ちました。
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