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 [1065]   彩遊紀の紀   .. 2026/06/20(土) 10:28 
◆ 名画を見るだけでなく・・・・
今回のゴッホ展は目玉の「夜のカフェテラス」が注目されていますが、私としてはそれだけでなく、初期の黒チョークによる鉛筆画での静物や風景画が沢山あって楽しめました。私たちは教科書に出ているゴッホの「夜のカフェテラス」や「自画像」や「ひまわり」などの荒々しいタッチの絵がゴッホのイメージでしたが、ゴッホも初期はもっと違った、それこそ私が好きなデッサン的な、あるいは淡彩水彩画からスタートしているのだという、そういうものが見られたことはうれしいことです。
昔スペインの美術館でピカソの名画「ゲルニカ」を見た時、その美術館では「ゲルニカ」の周りに、「ゲルニカ」の部分部分を描いた沢山のスケッチ、馬の首や手のこぶしのデッサン画が展示されていました。それまでは教科書で、『ピカソはあの「ゲルニカ」の大作の絵を一日で描き上げた』と習っていて、すごいなと思っていましたが、でもその部分部分の沢山のデッサンを見て、『あっそうか、ピカソはあの大作を描くために、これだけの事前の努力をしていたんじゃないか』と感激するとともに、教科書を書いた人はこのピカソの努力を知らずに勝手に書いていたんだと思いました。
また昨年見た広重の「富岳三十六景」の展示会でも、私たちは教科書で「浪裏富士」しか知りませんでしたが、広重は江戸や近郊から見える沢山の富士を描いており、『そうか上野から見た富士はこんな風に構図をとれるんだ』と言うように感激しました。教科書だけでは知らなかった世界を知りました。
私たちは教科書で習ったことが真実だと思ってきましたが、このピカソの絵にしろ、今回のゴッホの展示会で見た「夜のカフェテラス」ではない沢山のゴッホの他の作品を見、そして広重の絵を見て、本物を見るとともに、その周辺の作品を見ることで“教科書を見直す”ことの大切さを思いました。

 
 

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