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 [1076]   彩遊紀の紀   .. 2026/09/05(土) 16:01 
◆ 人智は自然の力に及ばない
沢山の自動車が水没した千葉の集中豪雨に次いで、富山、青森、宮崎と集中豪雨の被害が続いて起きてしまいました。ニュースによると水防として河川の堤防は十分な高さを立てているとのことですが、最近の集中豪雨では水はその堤防を越えたり、堤防が切れるよりも市中での排水が設計値よりオーバーしておこる内水氾濫が多いとのことで、防災の目安がこれまでの経験値とそれをもとに作った堤防や排水機構が現在の異常気象という自然現象に対応できなくなってきているのでしょう。
以前、「梅干しと日本刀」という本を読んだことがあります。そこでは西欧人の知恵は「人間は自然を征服できる」として、計算で強力な堤防を作っているのに対し、日本人の知恵は「人智は自然の力に及ばない」として、今のようなコンクリート堤防ではなく、昔の人は海の防波堤を作るのに鎌倉の「和賀江の堤」のように石を海中に積み重ねて波の勢いを削減するとともに景観も考えて、これを何段かに作って波の勢いを弱めるというものでした。東日本大震災の津波対策として海が見えなくなるような巨大なコンクリート防波堤を作ってしまい、景観は全く無視されてしまい海も見えなくなったしまいました。これはまさに西欧的な発想のものでした。
明治以降、欧米に追い付け追い越せでやってきた結果が太平洋戦争という悲劇を起こし、また最近では従業員の給料より株主優遇ということで「失われた30年」の悲劇を起こし、今やっと日本的な経営、日本人の知恵を見直そうとなってきました。
集中豪雨対策、台風対策も自然を征服するという発想ではなく、世田谷の善通寺川では全辻川の堤防を強化するのではなく。善通寺川の脇に地下水槽を作って豪雨時には善通寺川の水をこの地下水槽に流すという、計り知れない自然のエネルギーに逆らわず、それを分散させることによって氾濫を防ぐという日本人の知恵もいいのではないでしょうか。

 
 

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