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 [920]   彩遊紀の紀   .. 2023/10/14(土) 21:59 
◆ ホタテ輸出の危機管理
皆さん今晩は、彩遊紀の紀です。
今週の一週一絵に御徒町駅前の「ホタテ祭り」を描きました。福島原発の処理水の放出に対して中国が日本の水産物の輸入禁止をして、中国への日本のホタテ輸出ができなくなったということで日本でのホタテを救おうという運動の一環として、東京電力が主催してこの「ホタテ祭り」をしているそうです。日本のホタテ輸出の50%が中国向けだったとのことで、450億円以上の輸出額の減少になるそうです。それにしても中国一国に対して50%の輸出依存をしていたことは、その国が輸入禁止したらこういう事態になるのですね。危機管理上は一か所に対して依存しすぎるというのは良くないと言われますが、まさにそれが起きてしまいました。以前も中国船が尖閣諸島沖で日本の巡視船に衝突してきたときも、中国はレアメタルの輸出を規制し、日本はピンチになりました。日本と中国の関係だけでなく、日本国内でも以前日産自動車が経営危機になった時、ゴーン会長の政策で下請け工場の整理をしたために、その下請け工場が地震で操業不能になった時、部品供給ができず日産は工場閉鎖をしましたが、トヨタは下請け工場が多かったため工場は操業が続けられたということです。最近サプライチェーンの問題が語られますが、この問題は単にサプライチェーンという観点だけでなく、最近の病院の集中化も同じような事態になっていると思います。東京の多摩地区ではコスト対策で、産婦人科を基幹病院に集約化したことで、地域の産婦人科病院が無くなり、これまで30分以内で行けたのに、自動車で一時間以上かからないと産婦人科に行けなくなってしまいました。集中化の弊害です。確かに利用患者が少なくなってコスト的にあわないことはわかりますが、「少子化対策」を言いながら産婦人科を減らし、子供を産む環境を悪くするというのは矛盾しています。利用患者が減ってもそれこそ税金でやることなのではないでしょうか。
 
 

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