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Name: 久世
Date: 2009/07/20(月) 20:17
No:2899
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Title: こんな質問て……良いですか
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霊体における過去はいつまでさかのぼり分かりますか。霊体が忘れるなんて事が有りますか。霊体に異常が有れば身体にも現れて来るものですか? また、身体に異常がなければ霊体にも異常が無いといえますか。
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Name: 天台沙門
Date: 2009/07/21(火) 10:53
No:2910
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Title: Re:こんな質問て……良いですか
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【総論として】
厳密な仏教的観点もしくは釈尊の言説に従う限り、仏教は「霊体」という存在については語りえません。
なぜならば、すべての事/物は「因」と「縁」から成り立っており固定した実体は存在しない、というものが仏教の認識のありかただからです。「因」というのは直接的原因を、縁というのは条件や環境という間接的なものをいいます。 つまり「霊体」という存在が認められたとしても、それは特定の「因」と「縁」とによって特定の時間・空間においてのみ認められているにすぎない、とするのが仏教的な理解です。よく誤解されていますが「固定した実体」とは物理的な構造だけをいうのではなく、人がもつ「○○とは、こういうものに違いない」という認識上の先入観をも示します。 したがって「霊体」というものが実在するにしても、それは「霊体」として存在論的かつ認識論的に「固定した実体」をもちえないということになります。
しかしながら、(おそらくは)人類の自然な信仰感情から霊魂や霊体という存在を全て否定することはできません。よって昨今は、学問的・宗教的には「霊魂」を不可知である(有るか無いかを議論しない)としつつも、信仰的には「個人/故人の人格の総体」を「たましい」と呼ぼう、という解釈が提唱されております。
そもそも仏教(に限らず宗教一般)とは「いかに生きるか」が目的であって、それに付随する「神」・「仏菩薩」・「精霊」・「霊魂」・「天国」・「浄土」などというものは、「わからないことから生じる不安」を払拭するための「方便=手段」であると考えます。 「霊体」があったほうが現実の生活に都合がよいのなら霊体の存在を信じてもよいでしょうが、不可知である「霊体」にとらわれて現実の生活に不都合が生じるのなら、そのようなものは信じないほうがよいでしょう。
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Name: 天台沙門
Date: 2009/07/21(火) 11:39
No:2911
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Title: Re:こんな質問て……良いですか
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【各論として】
Q1霊体における過去はいつまでさかのぼり分かりますか? A1 最低限、今回の「ビッグバン」の瞬間まで遡るのではないでしょうか。 以下、私の信仰ですが、神仏に代表される「霊体」というものは現世の時間軸にはとらわれない存在であると信じています。つまり一方向に流れる時間軸の「現在」にしか存在できないのは、単に肉体の認知能力にとらわれているだけで、本質的には宇宙全体の過去現在未来に「同時」に存在していると感じます。
Q2霊体が忘れるなんて事が有りますか? A2 ヒトが物忘れをするのですから、霊体が物忘れをするのも当然でしょう。その代わりに、ヒトでは不可能な他者との体験の共有を簡単に行っていると信じます。 具体的なイメージとしては、手塚治虫『火の鳥』に描写された火の鳥のありかたです。かの存在は自らを「宇宙生命=コスモゾーン」と称し、総ての生命を自身に受け入れ、新しい生命として送り出しています。いったん火の鳥=宇宙と同化した霊体は、その段階で忘れるべきことを忘れ、知るべきことを知るのではないでしょうか。『攻殻機動隊』のフチコマの疑似人格のありかたや、ユングの「集合的無意識」の考え方も似ていますね。
Q3霊体に異常が有れば身体にも現れて来るものですか? Q4身体に異常がなければ霊体にも異常が無いといえますか? A3 A4 わかりません。 ただし、霊体というものを「人格の総体」と定義するならば、医学上の心療内科(精神科・神経科)によって治療されうる症状が「霊体の異常が身体の異常を引き起こす」と考えられます。逆に、かつて「精神の病」とされていた症状も、内分泌物の量の異常に帰結されて薬物治療が可能となっていることを考えると「身体の異常が霊体の異常を引き起こす」と考えられます。
「霊体」というものが荒木飛呂彦が描くところの「スタンド」に類する性質のものならば、身体と霊体との相互関係は単純化されてきますが、そうではありません。『五体不満足』の乙武洋匡氏の身体/霊体の関係と、五体満足なシリアルキラーの身体/霊体の関係とを想起すれば、それぞれの正常異常の関連性を考えること自体が無意味であると考えます。 「諸行無常」というやつです。
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Name: 久世
Date: 2009/07/21(火) 14:24
No:2913
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Title: Re:こんな質問て……良いですか
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なるほど、私の思うところの無駄な枝が落ちました。私の体験であれは、なんだったか分からない事があったのですが、取り敢えず身体に出てないという事は大丈夫なんだと安心しました。ありがとうございますm(__)m
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