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Name: りく
Date: 2010/05/14(金) 21:34
No:3612
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Title: 質問です
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はじめまして。 私の実家は曹洞宗で、菩提寺があります。ちなみに長男で、墓地もお寺です。 現在は妻の父親と暮らしています。義父は臨済宗の寺院に墓を用意し、義母は亡くなってお骨はある知人のつてで高野山に納骨しました。お仏壇は母親が生前に信仰していた日蓮正宗の状態のままです。 そして現在私は、お年寄りの相手をすることが多い仕事柄をしています。お年寄りに対し一番安心感を与えられるのが、浄土真宗の考え方のようです。そのお年寄りの方々の力になりたいと思っています。自分も禅宗よりも浄土真宗のほうが受け入れやすく、実家の曹洞宗から信仰を変えたいとも考えています。 たとえば、この様な立場の私が浄土真宗に帰依した場合、やはり後になっていろいろと問題が起こりそうですね。 冗談の様ですが、結果として現在このような状況にあります。 何かいいアドバイスをお願いします。 また、別件の質問ですが僧侶の皆様は、知人の葬儀などで他の宗派の葬儀に参列することはありますか。
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Name: 天台沙門
Date: 2010/05/15(土) 22:51
No:3615
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Title: Re:質問です
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端的にお答えしますと、ご自身が真宗に帰依なさったとしても、それぞれの寺院宗旨に則って儀礼儀式を行っていただけるのであれば、とりたてての問題は発生いたしません。
整理しますと ご自身の父方…曹洞宗の寺院墓地 ご自身の母方…日蓮正宗? 奥様の父方……臨済宗の寺院墓地 奥様の母方……真言宗・高野山 ご自宅の仏壇…日蓮正宗 なのですが、もっとも問題になるのは、教義的には日蓮正宗を含めた日蓮/法華宗系統の信仰と、浄土教系の信仰は相性がよくないという点です。具体的には、真宗に帰依なさった方が日蓮正宗の仏壇をお守りすることは、日蓮正宗にとって不都合が生じるので人間関係のトラブルが生じる可能性があります。しかし、儀礼は儀礼とわりきっていただけるのならば、前述の通り、それぞれの宗旨に則っていただければ問題は起きないでしょう。 後は、貴方の祭祀を継承なさる方が、おそらくは別々の場所に所在するであろう多様な宗旨の御寺院とおつきあいすることをどうご理解なさるかということです。
私は、仏教式であれば他宗旨であっても焼香時に般若心経一巻をお唱えいたします。神道式なら玉串奉奠を、キリスト教式なら献花を、それぞれ焼香に見立てて修行しております。 (註:昇堂して式次第を預かれば他宗旨であっても法式に倣い修行するので、賛美歌を歌う必要があれば、当然、歌う。)
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Name: りく
Date: 2010/05/16(日) 23:42
No:3618
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Title: Re:質問です
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天台沙門さん、アドバイスありがとうございます。 日蓮正宗の母親は義母です。義母の死去により、正宗との縁は途絶えています。そのため、現在は曹洞宗と臨済宗のお墓が有るのみです。義母は義父の墓に入らず、ある僧の紹介で高野山で合祀されています。現在、その僧も亡くなられて、高野山との縁もありません。
過去から現在に至るまで天台宗は優れた僧が多く出ており、個人的に尊敬している方も大勢いらっしゃいます。私としては、一番好きな宗派です。酒井大阿闍梨や瀬戸内寂聴さんなど、本当に尊敬しています。天台沙門さんには、これを機にこれからもいろいろ教えて頂きたいと思います。
しかし、天台宗は曹洞宗同様に非常にストイックな部分や四宗相乗の矛盾も持ち合わせていますよね。
私が思うのに死後に対する不安に対しては浄土真宗が一番弱者に対して優しい教えだと思うのです。十王経の様な残された時間が少ないお年寄りに不安を与える様な教えは嫌いです。仏教が受け入れられにくいのは、厳しい教えを守れていないと死後は悪い目に会う。だから、しっかり精進しなさいというような部分が、鼻につきます。善行だけの人物なんて、あり得ないですからね。今の人達に受け入れられにくいは、そのあたりかと思います。現世利益も現実味が薄いですしね。
自分のこととはいえこの様な複雑な状況では、仰る様に後に続く子供たちの将来にとって難しい問題となるのは目に見えており、踏ん切りがつかないのでもう少し迷ってみますね。 ありがとうございました。
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