Title: Re:教えてください
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私としては、ご夫婦の将来の問題としてきちんとお話ください、としか申し上げられません。
本来、信仰は個人のものですから、葬儀をはじめとした宗教儀礼は、その人が信じている信仰システムに則って行われるべきです。 なおかつ、現代日本の宗教儀礼のありかたは、生者は神式・死者は仏式・そのうえでキリスト式の儀礼も普通に受容するという、好い意味での無節操です。これは明治の神仏分離以前の意識の延長です。 ならば、個人の信仰は自由かというと、そうでもありません。江戸時代の寺請制度の延長であるイエ(一族・世帯)の信仰で葬儀をするという習慣が残っています。もちろん人間の感情の問題として、一家が同じ信仰をもっているほうが安心できるという点も大きいでしょう。
よって現実問題として、貴方のご葬儀の際に喪主となるであろうご主人が、ご自身(およびご婚家)の信仰と異なる貴方の信仰を認められるか、という切実な問題が発生します。 これは、ご主人のご実家の信仰システムが、他の宗派・宗旨に対しどのていど寛容であるか、という問題にもなるのですが、例えば、キツい信仰ですと他宗の儀式への参加はおろか他宗に一般的な敬意をはらうことすら認めませんし、ユルい信仰ならば「現世利益は我々の信仰が一番だが、先祖供養はご先祖のお寺に任せなさい」という立場をとられます。
お墓のありかた、どちらかの死後の儀礼のありかた、お互いに話し合われた上でご両者のご親戚の了解も得ておくだけの支度は必要かと考えます。
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