|
Name: キョン
Date: 2011/11/27(日) 03:02
No:4512
|
削除 |
Title: 施餓鬼について(密教)
|
|
密教宗派で施餓鬼をしているお寺がありますが、先祖供養で行っているとは思うのですが亡霊や悪霊などを呼んでしまい憑りつかれたり障碍が起きたりすることはないのでしょうか?
|
|
|
|
Name: 水波坊
Date: 2011/11/27(日) 16:46
No:4514
|
削除 |
Title: Re:施餓鬼について(密教)
|
|
ありません。
大体、テキトーにやってるような坊さんだとすれば、そもそも形だけですから、餓鬼も何も来ません。単なる伝統芸能の所作です。毒にも薬にもならない、ということ。 で、真面目に真剣にやってる坊さんの場合、きちんと施餓鬼になっていますから、障碍はないです。ですから大丈夫。
|
|
|
|
|
Name: キョン
Date: 2011/11/28(月) 00:44
No:4519
|
削除 |
Title: Re:施餓鬼について(密教)
|
|
お返事ありがとうございます。 もし初心者の僧がうっかり悪霊を呼んでしまったりすると憑依されたり、霊障になったりするのでしょうか? 教会の悪魔祓いとかエライことなってますよね。
|
|
|
|
|
Name: 水波坊
Date: 2011/11/28(月) 11:27
No:4521
|
削除 |
Title: Re:施餓鬼について(密教)
|
|
そんなことはないです。 もしそうだとすれば、どこもかしこも悪霊の巣窟でしょう。 教会の悪魔祓いに関してですが、まぁ、あれもねぇ…。
|
|
|
|
|
Name: 天台沙門
Date: 2011/11/28(月) 13:30
No:4522
|
削除 |
Title: Re:施餓鬼について(密教)
|
|
>亡霊や悪霊などを呼んでしまい憑りつかれたり障碍が起きたりすることはないのでしょうか?
ご心配なく。そうういったことは、ありえません。
※
そもそも「餓鬼」とは、インドの「プレータ」が原意とされています。これは「亡者」という程度の意味ですが、大乗仏教的には「欲望の応報として餓鬼道に堕ちた霊魂」という限定した意味となりました。これが漢語に翻訳された際に「満たされることに餓えている霊魂」という意味で「餓鬼」という訳語をあてられました。
日本でおこわなわれる施餓鬼法の根拠となっている教典はインド起源のものではなく中国で撰述された偽経ですから、そこには中国的(儒教的?)な「孝」の思想が基底にあります。先祖の霊魂に回向するための善行の一種として、本来は救われない餓鬼を救って功徳を積もう、ということです。もちろんそこには我々が供養をし忘れてしまっている先祖に対して供養をするという意味も含まれています。
これが日本では「先祖供養」という意味のほかに「怨霊供養」という意味が取り込まれます。 「怨霊」とは「不幸な死に方をした人の霊魂」であったり「祀られない神霊」であったりするのですが、どちらも共通点として「人に祟る」のです。その「祟り」を避けるにはどうすればよいか、というと、なんということはなくお祀り(祭)をしてさしあげればよいのです。つまり、「施餓鬼=餓鬼に施す』という仏教儀式の深層には、祀られずに祟る神霊がいるから、その神霊を祀って祟られないようにしよう、という日本古来の宗教意識が存在しているのです。 したがって、施餓鬼の場に亡霊や悪霊が来たとしても、供物を捧げて祀ることで祟りを防いだわけですから、憑かれたり障碍が起きたりはしえません。逆に言えば、施餓鬼の場にたくさんの亡霊や悪霊が来て施物を受けていただくほうが人にとっては幸いといえます。
|
|
|
|
|
Name: キョン
Date: 2011/12/01(木) 03:22
No:4523
|
削除 |
Title: Re:施餓鬼について(密教)
|
|
お返事ありがとうございます。 施餓鬼はそんなに恐ろしいものではないのですね。 餓鬼というからには怨念を残して亡くなった霊を相手にするので大変なことかと思いました。
ある僧のブログで、修行中は施餓鬼は毎日やるものということなのですがお坊さんは皆、毎日やってるんでしょうか? 修行を終えるとあまりやらなくなるものなのでしょうか?
|
|
|
|
|
Name: 天台沙門
Date: 2011/12/02(金) 11:01
No:4524
|
削除 |
Title: Re:施餓鬼について(密教)
|
|
私の場合は、お盆の時期の施餓鬼法要をしますが、毎日の行として施餓鬼法を修すということはありません。
もっとも比叡山での修業中は、毎日(毎食後)に略式の施餓鬼法をしていました。「生飯(さば)を取る」と称するのですが、自分が食べるご飯から餓鬼のために数粒をとりわけます。そして食後に全員の分を屋外の施餓鬼檀に供えて略施餓鬼法を修するのですが、その施餓鬼檀の実際は野鳥の餌場ですから、まあそういうことです。
山の中ですから鳥の餌にするのが自然なので、寺院の立地環境に応じて生飯の扱い(取るかどうかも含めて)は色々だとおもいます。ちなみに私は、この意味でも毎日の施餓鬼法はしておりません。
|
|
|
|
|
Name: 水波坊
Date: 2011/12/02(金) 11:52
No:4525
|
削除 |
Title: Re:施餓鬼について(密教)
|
|
私はしてます。略施餓鬼ですから、短時間ですけれども。 真言宗の寺院でも色々でしょうが、やってる僧侶も多いですよ。略施餓鬼くらいは大抵の真言宗僧侶はすべて暗誦できると思います。
|
|
|
|
|
Name: キョン
Date: 2011/12/02(金) 15:41
No:4526
|
削除 |
Title: Re:施餓鬼について(密教)
|
|
なるほどです!毎日やってるのでは、亡霊よってきたら巣窟になってますよね。 いろいろと教えていただきありがとうございました!
|
|
|
|
|
Name: 水波坊
Date: 2011/12/02(金) 16:22
No:4527
|
削除 |
Title: Re:施餓鬼について(密教)
|
|
だから、
寄ってこないって(-_-;)
|
|
|
|
|