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  宗派の融合

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Name: アルジュナ
Date: 2012/01/02(月) 21:03   No:4560
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Title: 宗派の融合    
明けましておめでとうございます。本職の方の回答が欲しく投稿しました。私の母は法華経に縁があり、養女に迎えるように指示したお婆さんの遺言で日蓮宗に改宗しました。改宗した後になって、実は日蓮宗で修行し、いわゆる木剣加持をした先祖がある事も改宗してから明らかになりました。そんな家で育ちましたが、18の頃からでしたか逆境におちいり、ひどい障りに苦しみました。苦しい体をひきづるも結婚し家庭をきづいて実家からは独立しました。それでもあまりに抜けない苦しみからある日、天に向かい声を発しました。本当に神はいるのか!これが障りならば、これと戦える神はいないのか?菩薩の慈悲だけでは救われないだろう。神がいるならば、この手に証しをくれ!物質として表してくれと・・・。半分は怒りに似ていました。暫くして、天が光り稲妻を発する夢を何度もみるようになりました。それから、様々ありあるお寺で魂入れをした独鈷を手にするようになり帝釈天様への信仰もはじまりました。ようやく質問ですが、今は真言を勉強し、真言宗のやり方で勤行をしています。この勤行の中に法華経を融合させて祈るのは宗派に属している僧侶から見ればどんなものでしょうか?そのお寺で聞けば良いだろうと言われるでしょうが僧侶も様々ですし、過去には他宗批判をした歴史もあります。出来ればこのサイトで回答が得られればと思います。



Name: 博峰
Date: 2012/01/02(月) 21:24   No:4561
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Title: Re:宗派の融合    

日蓮宗も真言宗も、それぞれ大乗仏教、金剛乗仏教。本物仏教の一部です。
神仏からの視点では、双方信心されて何ら問題はありません。
そのほうが永い眼で観て、幅広い仏意・法を識ることができます。

しかし、各宗派(天台宗を除く)からの視点ではやはり、問題視されると思います。また、初心者の内は迷いを生じさせない為にも、一つに絞ったほうが良いでしょうね。

僧侶方も、融合信仰される場合、単立にするか独立宗派を立ち上げるかに される場合が多いでしょう。



Name: 天台沙門
Date: 2012/01/04(水) 09:31   No:4577
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Title: Re:宗派の融合    
私はハンドルの通り、天台を宗とするものですので、その立場から。

結論だけ申し上げれば、いわゆる「宗派」とは祖師の修行法および依拠とする教典の相違によって成立したものにすぎませんから、仏教が「釈尊その人の教え」に基づき「覚り/悟り」を得ることが目的である以上は、最終的に「融合」することが自然なことといえます。

ただし人間存在は多様なものですから人間存在に適合する修行法も多様であってしかるべきでしょうし、そのうえでは多様性につきものの「相違」は「優劣」や「正邪」などとは別次元の問題ということは覚えておいて損はありません。



私の宗たる「天台宗」は天台大師智が『法華経』を基に仏教を再構成した仏教理解の哲学体系を示しています。
歴史的には、中国天台宗は密教が中国に渡来する以前に成立したシステムですから、その教学体系には密教は存在しえません。しかし、日本天台宗は『法華経』中心の顕教システムに密教を融合させたところから始まっています。
いわゆる日本的な仏教、すなわち浄土宗(含む真宗)・禅宗(臨済・曹洞)・日蓮宗(除く日蓮以降の分派)は、天台宗の四宗兼学(顕密禅戒)の結果として発生したことは明らかです。いってみれば、天台宗という総合的な総合大学を卒業した後に、それぞれの御祖師方が専門大学院を設立なさったというわけです。

(註:ところで「密教」とは実際に修法を行うことで大日如来との一体化(=成仏)を求める「やらなきゃわからない」修行体系といってよく、対して、経典や論書によって仏教を主知的に理解しようとする「読めばわかる」修行体系と対照される。私自身の体験では、密教の修法とは本尊(大日如来や不動明王)との一体化をイメージする動的な作業であり、座禅止観は釈尊その人の「覚り/悟り」の追体験をイメージする静的な作業である。禅密の基底には、観想というイメージトレーニングの性格があり、この共通点から天台宗の密教化が可能となったと考えられる。)



司馬遼太郎によれば、昭和20年代に南都の僧侶が「最近の新興宗教は」というので、よくよく聞いてみると平安仏教である天台真言の批判をしていたそうですが、宗派の正統性などはその程度のものです。
大切なことは、個々人が釈尊その人の教えを知ったうえで、その上で各祖師がなぜそのような修行を選ばれたのかを主体的に判断するということです。その意味で「読書が修行になる」とする顕教の役割は少なくありません。釈尊その人の教えを知るには、中村元の訳による『ブッダの言葉』(岩波文庫)のシリーズを通読することは最低限の教養でしょう。


Name: 博峰
Date: 2012/01/04(水) 12:18   No:4578
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Title: Re:宗派の融合    

法体系を厳密に述べるなら、
釈迦仏教、上座部、顕教 を理解しなければ、密教は お奨めできません。



Name: アルジュナ
Date: 2012/01/04(水) 20:00   No:4580
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Title: Re:宗派の融合    
ご回答ありがとうございました。アルジュナです。帝釈天にむかい真言を唱え5年程でしょうか。「あぁ!これはもう自分でやらなきゃ分からないんだな。」そんな気持ちで天に言葉をぶつけました。勤行ですら難しい。それが今の気持ちです。(笑)神仏をダイレクトに感じたい。つながらなければ!本当に苦しみの中で思いました。真言はそんな自分にぴったりでした。でも、本当に抜け出しはじめたのは自分を見つめ直し始めてからのような気がします。(しかし、三十六童子の名を唱えた時は効いた。(゜Д゜)祀らなくても助けていただいた。そんなものかもしれませんね。)いってしまえば自分には真言も日蓮宗もありません。どちらも大切です。だから、自分の形を作りたかった。まだまだ形にとらわれていたのかな・・・。素直な気持ちで神仏にむかってみようかな。またインスピレーションあるかもしれませんね。もう少し話したいですね!勉強になりました。おっしゃる通りです。それに実際の話し、勿論オカルト話しじゃありませんが、それなりにあります!あったりします。神仏に向かってると・・・。こんな素人も時には守りながらって思う事もあります。出来ればよろしくお願いします。


Name: 博峰
Date: 2012/01/04(水) 21:40   No:4581
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Title: Re:宗派の融合    

勿論、在家としてマントラやダラニを唱え金剛合掌し降神印等を結ぶ、み仏さまの お慈悲や力を心に映す。
ご自身の身の周りの全てに感謝、反省の祈りを捧げ、心の奥底と神仏を同調させること。

なかなか出来ない、立派な心がけだと思います。

合掌十拝



Name: 博峰
Date: 2012/01/04(水) 21:54   No:4582
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Title: 補足    

もちろん私自身も、お大師さま(空海)VS最澄さま の誤解論争の当時に 戻らない様、努力しつづけたいと 誓っております。






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