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Name: 田田
Date: 2012/06/24(日) 21:06
No:4732
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Title: 戒名について
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先日は色々な方からのお返事ありがとうございました。また気になる事がありまして質問させて頂きます。ある曹洞宗のお寺のブログで「俗名を戒名とすれば良いのである」と言う記事がありました。死んでまで順番を付けられるのは嫌だとか、菩提寺の住職と生前仲が悪く、あの住職からもらう戒名ならいらない、戒名を付けないのであれば納骨させないなどお寺とトラブルがある方ならこの方法ができるのであれば良いなと思いました。実際俗名を戒名とする事は可能なのでしょうか?問答無用に仲が悪い住職から授かるのは納得いかないと思いましたので質問させて頂きました。よろしくお願い致します。
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Name: 天台沙門
Date: 2012/07/08(日) 14:40
No:4753
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Title: Re:戒名について
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いくつかの実例を。
夏目漱石 本名は「夏目金之助」、戒名は「文献院古道漱石居士」。自身でつけた筆名(雅号)を戒名に使っているので、俗名=戒名に準じる。
森鴎外 本名は「森林太郎」、戒名は「貞献院殿文穆思斎大居士」であるが、墓石には遺言に則り本名のみが彫琢。一種の戒名否定。
芥川龍之介 本名は同じだが芥川姓は養家のもの。戒名は「懿文院龍之介日崇居士」。俗名がそのまま使われている例。
山田風太郎 本名は「山田誠也」。戒名を「風々院風々風々居士」を自撰。夏目漱石の場合と類似。
司馬遼太郎 本名は「福田定一」、戒名は「遼望院釈淨定」。筆名と俗名にちなんで戒名を作った例。
今東光 世俗の名は「今東光」、僧侶としての名は「春聴」。遷化後の名は「大文頴心院大僧正東光春聴大和尚」。東光と春聴を、ともに採用。
※
戒名(法名)の付け方には、故人を偲びやすいという理由から俗名の一字を採用するという立場と、俗世から離れたことを表すためだから姓を含め同じ字は使うべきでないとする立場があります。 ただ、寺と墓を預かる立場からいえば、故人の遺志であっても戒名(法名)を選ぶことに住職が携われないのはすじが違うということになります。
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