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Name: 悩める母
Date: 2015/01/05(月) 12:54
No:5142
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Title: 棺に写真
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先日、主人の祖母が亡くなりました。 その告別式の際、棺の中に祖母と私たちの子供2人(祖母から見れば曾孫になります)が写った写真を、主人が入れました。 毎年、年始やお盆に遊びに行ったときに一緒に写真を撮って渡していたのですが、最後の写真を渡さないまま亡くなってしまったので、それを棺に入れて渡そうということでした。 私もその時は何とも思っていなかったのですが、後日棺に写真を入れると連れて行かれると聞き、驚きました。その場では親戚も葬儀屋さんも誰も何も言ってくれなかったのですが……。 主人は「迷信だし、ばあさんが子供を連れて行くわけない」というのですが、正直不安でたまりません。 もう取り戻せないことは分かっていますが、子供を守るために何かお守りを持たせたりお祓いをしたりした方がよいのでしょうか?おばあさんが厄だと言っているようで申し訳なくも思いますが、母親としては切実です。 ご返答の程、よろしくお願いいたします。
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Name: 真言宗僧侶
Date: 2015/01/07(水) 20:15
No:5143
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Title: Re:棺に写真
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事実無根の嘘です。 連れて行かれることはありません。 それが出来るのならば、敵国の大統領幹部すべて呪い殺せますが そんなこと現実には不可能です。 大丈夫です。安心して日日をお過ごしください。
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Name: 天台沙門
Date: 2015/01/09(金) 14:08
No:5144
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Title: Re:棺に写真
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某政令指定都市に所在する天台を宗とするものの立場から。
「死者が生者を連れて行く」というものは迷信の一種です。いわゆる「迷信」とは、それなりの理由があって信じられてきたにも関わらず、その理由が忘れられてしまったものです。ですから、これは正確には「生者が死者に対してもつ怖れ」の表現の一種であることを知っておけばよいでしょう。
「死者が生者を連れて行く」のは死への恐怖に基づく人類普遍の原始感情です。『古事記』で冥界の女王となったイザナミ(=最初の死者!)が「日に千人を殺す」と言った通り、死者は生者を冥界に誘う存在と信じられてきました。その際、イザナギがこの世とあの世の境に道返大神という石を置くことで両者が隔絶するのですが、棺の釘を石で打つことはイザナギに倣って死者が生者を連れて行くことを止めさせるための儀式です。もしかすると墓石そのものが死者の祟りを鎮める道返神なのかも知れません。
または、こう考えることもできます。 死者が生者を連れて行くことは避けることができない。しかし死者が代わりになるものを連れていけば、生者そのものは連れていかれないに違いない。ならば、生者の名を書いた紙や絵姿(=写真)を棺に入れておけば大丈夫だ。 これは神道の「形代」という考えですね。この考えによれば、写真を入れるからこそ「連れて」いかれずに済むのです。
と、いうわけでご安心ください。 神仏と一緒になられた御曽祖母様がきちんとお孫さんを守ってくださいます。
以上、ご参考までに。
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Name: 悩める母
Date: 2015/01/15(木) 09:05
No:5150
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Title: Re:棺に写真
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お返事をいただきありがとうございます。
真言宗僧侶さま
>敵国の大統領幹部すべて呪い殺せますが
実際に連れて行かれるならば、世界中とんでもないことになっていますよね。歴史を変えることも簡単になってしまいます……。 冷静に考えれば、現実には起こりえないことなのですが、言われ方があまりに強かったので動揺して信じてしまった部分があります。 力強いお言葉で目が覚めました。
天台沙門さま
>「死者が生者を連れて行く」のは死への恐怖に基づく人類普遍の原始感情
なるほど、と思いました。死を恐れるのは人としてごく当然のことで、そこから様々な風習が生まれたのでしょうね。 また、写真が身代わりになるという考え方もあるということで、安心できました。何事も考え方ひとつということですね。 おばあさんが子供たちを守ってくれると信じます。
お二方の丁寧なお返事を読ませていただき、ようやく心が落ち着きました。ありがとうございました。
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