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  お墓参りの必要性

[5232] 風鈴
[5236] 天台沙門
[5234] 日真

Name: 風鈴
Date: 2015/07/20(月) 00:00   No:5232
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Title: お墓参りの必要性    
先祖のお墓参りは必要ですか?埋葬も多様化されつつある今日、たとえば風葬のように、遺骨を粉にして風に流し大地に還す(墓地がない)スタイルもあります。一時期千の風になって…という歌が流行りましたが、魂や霊は墓地という限定された場所に留まらず、自然の中に遍在しているものだと思います。うちには仏壇があり、毎日供え物をし、手を合わせています。存在の遍満している先祖に手を合わせ、日々敬っているのですからわざわざ墓地に行かなくても思いは伝わっていると思っています。しかし親類はしばらく墓参りをしない私を陰で批難しています。私から言わせれば、仏壇もない親類達が形式的に彼岸等にお墓を訪れ豪華な飾り立てをしたところで形ばかり何を偉そうに、という思いです。お墓参りはなにがそんなに重要なのですか?


Name: 天台沙門
Date: 2015/07/25(土) 14:54   No:5236
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Title: Re:お墓参りの必要性    
某政令指定都市に所在する寺を預かる天台を宗とする者の立場から。

Q1:先祖のお墓参りは必要ですか?
A1:必ずしも「必要」ではありませんが、「十分」となる作法です。

墓石と位牌は死者をイメージするための文化的装置です。いわば「あの世」というクラウド上に存在する「死者の人格」をブラウズするターミナルが「墓石と位牌」です。しかしながら、墓石という「物」と墓所という「場」は厳密には役割が異なります。死者その人をイメージするだけなら位牌で十分ですが、死者に会いに行くためには墓所に赴く必要があります。

Q2:お墓参りはなにがそんなに重要なのですか?
A2:「あの世」の疑似体験をするために重要なのです。

日常生活の中では意識しないだけですが、「日常=この世=生者の世界」であるのに対して「非日常=あの世=神仏および死者の世界」です。神社仏閣(および教会・モスク等)は、日常の中にありますが本質的には非日常の空間です。墓所も同様で、墓参をするということは、非日常の世界に旅をするという意味があります。

以上、ご参考までに。



以下は長い余談です。

あきらかに、文明によって墓参の意味は異なります。「たましい」の「逝き先(具体的には輪廻転生の是非)」に関する態度で異なるといってよいでしょう。(註:仏教ではイスラム教/キリスト教と異なり、いわゆる「霊魂」の存在を否定しますので、当稿では「たましい」と表記します。人格・神格・仏格と読み換えてもよいでしょう。)

肉体と霊魂は一対一対応しているという認識をもつ人格的一神教(イスラム教・キリスト教)の世界では、死者の霊魂はそのままの生前の肉体をもって復活し最後の審判を受けて天国に行く必要があります。また最後の審判の時点で世界は終わりますから輪廻転生はありえません。この観点からは、墓参は死者の復活および自身の復活を神に願う場所として重要ということです。

霊魂は輪廻転生の主体であって肉体は霊魂の容器にすぎないという認識をもつ文明では遺体=遺骨は廃棄物です。よって死者を顕彰するモニュメントはあっても墓は無用のものです。霊魂が新しい肉体を得て転生してしまうまでの時間は遺体を保存しておきますが、それ以降は無用のものですから処分します。もしくは遺体の物理的な消失が霊魂の異界(天界・神界・冥界)への到達の証明であるとみなすようです。

ところで、東アジアやアメリカ先住民など先祖祭祀が信仰の中心となる文明、言い換えれば先祖霊(=人)が神となる文明では上記2例の中間のようです。遺骨は個人および個人の集合体である先祖の「たましい」の象徴として遺骨や遺体をなんらかの形式で保存しておき、それそのものを崇拝の対象としています。墓所は、いわば神と出会う場所ですから墓参は重要な行為であるということになるのでしょう。


Name: 日真
Date: 2015/07/24(金) 17:42   No:5234
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Title: Re:お墓参りの必要性    
お墓参りの事ですね。お仏壇にお参りされてますから、大丈夫です。素晴らしいですね。 霊魂はいろんな所にいらっしゃると言われておりますからね。しかしですね、お経にですね、塔をたてて供養しなさいとあります。お寺にある五重塔もそうです、お墓の意味があります。お墓参りも大変、重要な事であるのです。お墓は御身体がお休みになられております。心がキレイでも身体汚いのは、ご先祖様も嫌がると思います。御身体も大事ですね。是非、行かれてお参りされる事をお勧めします。やはり、有難い気持ちになります。有難い事です。
ちなみに、各お家のお仏壇はお寺の出張所みたいな考え方です。毎日、お寺参りは難しいので、お家でお手を合わせる所が必要である。という考えから生まれたようです。そこにご先祖様のお位牌も入れましょうという事です。是非、お仏壇もお墓もお参りしていただきましたら、ご先祖様もお喜びになりますし、御自分も幸せな気持ちになられると思います。





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