Title: Re:日蓮宗は色々と買わせる
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某政令指定都市に所在する寺を預かる天台を宗とする者の立場から。
おそらく勤行時に「南無妙法蓮華経」のお題目と唱えておられるので「日蓮宗」と判断なさったとおもいますが、これは久遠寺さんの日蓮宗というよりは「日蓮宗系」・「霊友会系」または「日蓮正宗系」に分類される新宗教から派生した教団と理解すべきでしょう。
私は檀信徒さんから「仏壇はどうしよう」とか「本尊さんはどうしよう」との相談を受けた際には「財布と相談して、気に入ったものを買いましょう」とお答えします。 ご宗旨によっては、本尊さんやお祖師さんの像を仏壇に安置することをお勧めしますが、それでも「色々と」ではないとおもわれます。
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当然ながら宗教者である私は「思想の自由」と「信仰の自由」を訴えます。よって、奥様が日蓮宗もどきであってもそれを「宗教」と信じている以上は、その宗教への「信仰」を妨げることはすべきでないと考えます。
しかし「信仰の自由」には「信じない自由」も含まれます。 奥様が「信仰の自由」をもってご自身の信仰を正当化するならば、貴殿は同様に「信仰の自由」をもって「その宗教を信仰しない自由」を正当化することができます。 また「信仰の自由」は広義の自由権に含まれますから、その自由の行使にあたっては自己が尊重されることと同様に他者を尊重することが求められます。 したがって経済的な出費によって家計が圧迫され家族の生活に問題が生じるようになれば、これは「信教の自由」が「他者の生存権」を圧迫するということになりますから、「信仰の自由」の範疇を逸脱したものとして経済問題として対処せねばなりません。
以上、ご参考までに。
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PS 「宗教の勉強」については、別稿とさせてください。
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