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Name: 天台沙門
Date: 2016/08/17(水) 11:20
No:5365
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Title: Re:お布施の金額
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某政令指定都市に所在する寺を預かる天台を宗とする者の立場から。
相場は、都市部と農村部では都市部が高額で、西日本と東日本では東が高額、と言われています。しかし同じ行政区域内でも寺院の成り立ちによって異なります。 私の預かる寺の実例では、現在も繁盛している老舗さんや地主さんは年回法要に十万以上包んでくれますが、「事情」のある方は三万円です。ですが布施料の多寡にかかわらず同じ法要をします。
以上、ご参考までに。
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ところで石上智康師も「事情がある人には」との条件で「布施なし」をおっしゃておられる通り、あくまでも事情によります。 リンク記事にもある通り、介護や医療費によって葬儀費用が工面できないという「事情」はよくあることといってよく、檀家さんと菩提寺さんとの関係がキチンとしていれば寺も「事情」をわかっているのでトラブルはおきません。
別稿([No.5363]2016/08/16)でも述べましたが「宗教法人は神仏(阿弥陀仏など)・主宰者(僧侶など)・信者(檀家など)により構成されている」ので、檀家さんには寺院にお布施を納める義務があります。しかし裏返すと、住職にとって檀家のための法要は義務ですから布施を要求する権利はない(石上師のいう「要求するような性質のものではない」)ということになります。
また「お布施が足りない部分は自分の修行だ」とのコトバもあります。これは、修業が足りないからお布施がいただけないのだ、という戒めの言ですね。
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