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  どちらのお仏壇からお参りすべきか?

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Name: しんはん
Date: 2016/11/12(土) 02:21   No:5430
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Title: どちらのお仏壇からお参りすべきか?    
これは、
私の姉夫婦のところでのお仏壇参りについての質問です。

ここでは、お仏壇を使用しないと勿体ないという理由だけで、
本来は一つに纏めるべきなのに持っている二つの仏壇をそれぞれ分けて使用しています。
なんとか私からの助言で、まずはやっと数か月からは、この二つの仏檀をピッタリと並べてお祀りするようにはなりましたが・・・。
一つの仏壇は、本尊である不動尊と地蔵菩薩、そして姉の昔の水子位牌が祀られているもので、
こちらは不動尊の掛軸の入る背の高い仏壇です。
そして、もう一つは不動尊掛軸の入らない背の低いタイプの仏壇であり、
こちらは姉の主人(義兄)の思入れのある仏壇として主人側の両親の位牌だけが祀られています。
ゆくゆくは、ここの頑固な主人をなんとか軟化させて、
いずれは一つのお祀りとなるように促していきたいものと私は思っています。

そこで質問なのですが、
私は、こちらの姉夫婦宅でお参りする際には、
必ず御本尊である不動尊と地蔵菩薩の祀られている側からご挨拶することにしていますが、
先日、姉からなんと、もう一つの仏壇である主人側の両親位牌からお参りするようにとお願いされてしまいました。
それは、頑固で気難しくて神経質な主人のことを察しての配慮のようです。
つまり、いつもの順序だと、主人の両親位牌は後回しの“ついで御参り”に映ってしまう、という懸念だと思われます。
もちろん、私はそのような意識からではなくて、
御本尊からご挨拶するというのがごく当たり前の決められた礼儀作法であると認識しており、
そのことを日常の習慣としているからなのです(姉はそのことを理解しています)。
その時は、取りあえず姉から言われるままに御本尊側を後にしましたが、
しかし、今後については、この私はどのようにしたらよいのでしょうか?

私からご主人に直接お話しをして、本来は御本尊から挨拶する必要と礼儀の決まりについてを説明して、
これからも御本尊側からお参りさせて頂くようにするのが良いか?
それとも、それだとご主人が憤慨する可能性もあるので、いずれは理解を示す時がくるのを待って、
このままご主人側の両親位牌からお参りするようにすべきなのか?
一体、どちらが良いのでしょうか?  

ご指導とアドバイスをどうか宜しくお願いします。



Name: 在家
Date: 2016/11/14(月) 09:37   No:5436
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Title: Re:どちらのお仏壇からお参りすべきか?    
私は坊さんではないので一般的な考え方ですが、家庭の仏壇はご先祖様の供養のために設けています。
お姉さんが嫁入りされたのであれば、仏壇にはご主人方のご先祖様と宗旨のご本尊が入ります。
水子がご主人さまとの子供であれば同じ仏壇に置いてもよいですが、もともと生まれていないので仏壇でいつまでも供養する必要ありません。

ご本尊は一つですから、お姉さんが個人的に地蔵菩薩や不動明王を信仰されるのであれば、仏壇とは別にされたほうがよいと思います。
大きな仏壇を並べて水子の仏壇を先にお参りするのは、ご先祖様としては気持ちの良いものではないでしょう。

お姉さんの家に行ったときは、ご主人のご先祖様に敬意を払うべきで、それ以外のお参りは二次的なものです。
それ以前にお姉さんの家庭を自分の思い通りに支配しようとするのは争いの元になります。
お姉さんの意向を尊重して、それに従うべきでしょう。



Name: 天台沙門
Date: 2016/11/14(月) 20:36   No:5438
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Title: Re:どちらのお仏壇からお参りすべきか?    
某政令指定都市に所在する寺を預かる天台を宗とする者の立場から。

僧侶の立場で申し上げれば、仏壇で大事なものは本尊さんなのであってご先祖の位牌は添え物にすぎません。したがいまして本尊檀から位牌檀という拝礼の順序が「正解」です。
ご質問に即してお答えするならば、両檀に共通の本尊である不動尊が第一、地蔵尊を脇侍として第二、それぞれのご位牌が第三という順序が「正しい」方法です。



正直なところは神仏でも死者でも尊重すべきは「なんでもいいじゃん」と考えます。それこそ「信教の自由」の問題ですね。
ご先祖(および有縁の死者)を神とみなせば、拝礼の順序に上下をつけるということは神仏に上下をつけるということになります。それは人が神仏に上下をつけるということですが、そもそも人の分際で神仏に上下をつけることが許されることなのか、ということになります。
もっとも現実問題としては上下をつけておりますが、基本は伝統的な仏格・神格の順に従うことをお勧めします。



ちなみに私の場合を。

仏・如来=阿弥陀・薬師・釈迦・大日
  別尊=牛頭天王
仏・菩薩=観音・勢至・日光・月光・文殊・普賢・弥勒・地蔵
仏・明王=不動・大黒天・鎮守御祭神・十六善神
法   =妙法蓮華経・大般若経
僧   =天台大師・伝教大師・慈覚大師・当山歴代
その他 =今上天皇・当山檀徒先祖代々・三界万霊

以上、ご参考までに。


Name: しんはん
Date: 2016/11/16(水) 01:44   No:5439
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Title: Re:どちらのお仏壇からお参りすべきか?    
補足:
附け加えて、もう少し詳しく話しておきます。

ご主人の家系の宗派は曹洞宗ですが、こちらの菩提寺は檀家に対する態度が酷く、
ご主人はここは金目当ての寺であるとして酷く嫌っており、この寺との付き合いをまったく希望していません。
また、実妹との折り合いが非常に悪くて殆ど疎遠であり、実家のお仏壇はこの妹がすべて見ている状況です。
ご主人はこの菩提寺と実妹との付き合いを一切止めています。もちろん、実家のお仏壇参りもしません(菩提寺の納骨参りはしています)
そして、ご自分で両親の供養がしたいということで、実家の御位牌とは別に、嫁である私の姉の実家の菩提寺にて開眼して位牌を造りました。
こちらは真言宗智山派の不動尊を本尊とする寺院(山号-成田山)であり、姉のお祀りする不動尊は本家/成田山新勝寺からのものです。
また地蔵尊、及び水子位牌のすべてがこちらの私の実家の菩提寺(真言宗智山派)により開眼してお祀りしたものです。
ご主人自身の希望で、姉と一緒にこちらの真言宗寺院へ熱心に足を運んでいる状況であり、姓(苗字)までも妻方に変えたいとさえも言っています。
現在、お仏壇が二つに分かれている理由というのは、ただ単にご主人が使用を続けたいという仏壇があって、
そこには不動尊の掛軸が大き過ぎて入らないことから、結果的に本尊の無い御主人のご両親の位牌だけのお祀りとなってしまっているものです。
ということで、姉の不動尊と一緒にしたくないとか、姉の前の夫とによる水子位牌とは一緒に祀りたくないといった理由からではありません。
また、特に本来の禅宗の荘厳を希望するという考えも持ってはいません。

この私が、現在の二つのお祀りを一つの仏壇にすべきであるという理由はこうです。
仏壇というものは本尊(悟りに達した仏)が中心であり、先祖供養のための位牌も本尊の傍に置くことで
ご先祖にとっても心からの安らぎの場所となるという考え方からです。
そして、祖霊に対して我々から直接供養するのはもちろんのこと、更には、諸仏に対して祖霊たちの救済と仏道修行のお導きを願うためです。
もしそうでないお祀りならば、それはただの祖霊供養の一つの方法に過ぎず、仏式の供養というものではない、ということになるでしょう。
あと、礼儀的な基本マナーとしては、ご主人側の家系の位牌と妻方の位牌がある場合は、もちろん、ご主人側の位牌が上位の扱いとなります。
しかしながら当然のこと、人間を祀る位牌よりも本尊である諸仏が遥かに上位の扱いをしなければなりません。
それは仏壇のお祀りの仕方と荘厳(飾り方)をみれば明かなのこと。諸仏の中でも如来は最上階の中央であり、
次いで両脇の仏、そして、下の段になるほど下位となり、位牌というのは一番下位の位置です。
ご挨拶と礼儀作法も当然のこと、最上位である如来を始めとする諸仏からであり、
少なくとも、仏式のお祀りと仏教徒としての礼儀作法とマナーではそれが常識です。


Name: しんはん
Date: 2016/11/16(水) 02:02   No:5440
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Title: Re:どちらのお仏壇からお参りすべきか?    
◇在家さんへ

ご意見をありがとうございました。
私の説明不足ということもありますが、一般的にはそのように見られたりもするのだなぁ、
と、一つの勉強になりました。
水子供養についてはまだ始めたばかりであり、こちらは姉自身の心の納得がいった時が終わりとなるものと思います。
また、繰り返しになりますが、お参りの順序としては水子からということではなくて、
本尊である不動尊と地蔵菩薩に対するご挨拶が一番最初となるという意味なのです。
話は同じではないかもしれませんが、お墓参りでも礼儀作法でいえば、
本堂の御本尊の諸仏に対するご挨拶が本来的には先なのであり、
自分たちの先祖の墓というのは、その後ですから。
もちろん、姉の家系よりもご主人の家系が上位であるということは十分に心得ています。


◇天台沙門さんへ

アドバイスと御指導をありがとうございました。
正しい参拝順序について理解を深められました。自分は自信を以て堂々と望みたいと思います。
間違った方向になあなあに流されるのではなくて、
相手に分かるように話して理解を得て正しい方向へと進みたいと思います。

ありがとうごいました。


Name: 在家
Date: 2016/11/16(水) 09:27   No:5441
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Title: Re:どちらのお仏壇からお参りすべきか?    
なるほどなるほど、仏事にお詳しいのですね。
ご主人の仏壇にご本尊がいなければ、普通はご本尊のいる仏壇のお参りが先になりますね。
その状態では確かに仏壇を一つにまとめるのが妥当だと思います。

しかしお姉さんはご主人の苗字を名乗っておられるでしょうし、ご主人の本家のお墓は曹洞宗の菩提寺にあるわけですから、ご本尊をどちらにするかは迷うところですね。
ご主人の実妹さんが本家の苗字を名乗っておられれば、ご主人は分家になるので、新たに菩提寺を真言宗に定めて、ご本尊を不動明王にするのはよいと思います。


それはそれとして、現状でどちらの仏壇を先にお参りするかは、やはりご主人の仏壇だと思いますよ。
家庭の仏壇は寺院の須弥壇とは違って、ご先祖様の供養を目的にしています。
儀式の順序の問題ではなくて、ご本尊があろうがなかろうが主役はご先祖様だということです。
それは学校の朝礼で校長先生の挨拶が先でも、朝礼は生徒のためのものだということと同じです。
ご先祖様に失礼のないようにすることが第一です。


それから本当の意味での供養は、お経を唱えることではなくて、生きている家族が仲良くして、その幸せをご先祖様に回向(えこう)することです。
まずは生きている家族が幸せになることが第一ですから、家族間の争いや、周りの人たちとの不和は解消してゆかねばなりません。
その意味でもお姉さんの意向は尊重するのがよいと思います。

はっきり言えば、宗派だの仏壇だの本尊はどうでもよいことで、それによって本末転倒しないよう注意すべきです。
往々にして自分の意見だけが正しいと思う狭量さによって周りと不和を生じます。


Name: しんはん
Date: 2016/11/20(日) 16:47   No:5442
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Title: Re:どちらのお仏壇からお参りすべきか?    
在家さんへ

かなり選択には苦労しましたが、
あなたの親切丁寧なご意見をよく伺いまして、
あなたのいう通りにした方が良いものと私は思い直すことにしました。

何故なら、
ごく一般普通の庶民というのは、家族が亡くなってから初めて仏壇を設けるというのが殆どであり、
それは逝去した家族を弔って供養したいがためであって、普通の人は本尊がどうしたとか、
何々如来と何々如来の違いなど知りません。そもそも自分が何宗なのかさえも知らないというのがごく普通のことです。
お仏壇を設けてお祀りしようとするのも人間であり、その人間の側がその気を無くせば諸仏諸尊が祀られることすらもありません。
ということで、意味をよく理解しつつも
ご主人のご両親の位牌から参拝するようお願いしてきた実姉の気持ちを尊重したいと思いました。

ところがその後に、
なんとご主人の理解が得られてお祀りを一つにすることと相成りました。
ただし、ご主人の強い意向で両親が使用していたことのあるというご主人思い入れのお仏壇一つにというものです。
残念なことは、姉がお祀りしてきた不動尊の掛軸は大き過ぎて中には納まらないために、
止む得ず、お仏壇の外の上方の壁に掲げることになりますが、これは致し方ありません。
現状としては最大限の良き選択になったかと思います。
あとは、お仏壇の外になった不動尊にもご給仕ができるよう、壁に小棚を付けるなどして工夫していきたいと思います。
そして尚且つ、お仏壇の中にお祀りできる本尊も新たにお迎えしたいということで(中は地蔵尊と位牌だけなので)、
この私に助け舟の依頼がきましたので、できる限り良いお祀りになるよう最大限で協力したいと思っています。
できれば、新しい一つの纏まったお仏壇とお祀りにて新年が迎えられるようにします。

この度は、
熱心なご意見とアドバイスをありがとうございました----感謝!!


合掌





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