皆さん今晩は、彩遊紀の紀です。 いよいよ8月も終わり、明日から9月です。「暑さ寒さも彼岸まで」とは言いますが、暦の上では秋ですね。「ああ、夏も終わりなのだ」と感じたのが、今週の一週一絵で描いた「枯れたひまわり」を見た時です。「枯れたひまわり」は夏の終わりの象徴のようです。よく“老残をさらす”と言いますが、枯れたひまわりは今年の役目を終え、また来年に備えているのでしょう。植物達は毎年その時期々々に皆の目を楽しませ、その年の役目を終えると表向きには命を閉じますが、でも裏では来年に向けてのエネルギーの保存なのでしょうね。では人間は。日本的経営では終身雇用と言いながら、私たちの年代では60歳で定年になり、あとは年金でゆっくりと今までできなかった趣味をやるとかいう時代でしたが、でも今は「高齢者も働かせろ」と言うようになりました。でも30年から40年間働いてきて、経営を仕事を次の世代に託し、今までできなかった趣味などをやろいうことに、「ご苦労様でした」の一言があってもいいように思うのですが。仕事もせず趣味もなく生きがいを失えば「老残をさらす」ことになるのかもしれませんが、生き生きと趣味や、やりたかった別の仕事をするのもいいのではないでしょうか。今では「女性活用」とも言いますが、やはり私たちの年代では「結婚したら退職」が普通でした。そして子育てをする。小さい子供には母親が必要という日本的な考えがあったと思います。しかし今はそういった日本的経営が、批判されてきましたが、日本的経営にはそれなりの知恵があったのではないでしょうか。話は変わりますが、今週のニュースにアメリカのウオール街で、「株主中心の会社経営を見直し、社員やお客様にも目を向けよう」という話が出てきました。そんなことは日本的経営ではあたり前でした。株主のために「三か月ごとの決算報告を」と言っていたのも、「経営が短期利益主義になって長期安定経営を阻害する」と言って、反省の声が出始めたそうです。日本的な知恵のある経営でよかったのではないでしょうか。
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