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まいった。 「すげえ。こんなのが書けるなんてうらやましい〜!」と手放しで誉めるしかない。 FateのSS文庫本「狂い咲く花に彼女は微笑む」(作・かさぎ修羅)はそれぐらい面白かった。 笑わせて和ませて泣かせてくれるうえ、キャラクターの動かし方も話のテンポも巧いときた。 自分が知らなかっただけで名の知れた方のようだけど、HP「寄せ集めな世界」を拝見したら主にギャグ系の作品を発表しているらしい。やっぱ笑わせるのがうまい人は、サービス精神旺盛なだけに泣かせ方も心得ているのかなあ。 そういえば前に見たTVのドキュメンタリーで、漫画家の西原理恵子を取り上げてた時。 合間のインタビューで「漫画で笑わせるのと泣かせるのとどちらが難しいか」と聞かれ、西原理恵子はあっさりと「そんなのどっちも同じじゃないですか」と答えていた。 「笑うのだって泣くのだって、どっちも人の魂から出てくる叫びですもん。同じですよ」と。 特に大ファンというわけでもないけど、やっぱ最前線で体を張ってる人の言葉は違うと思った。「どっちも同じ」なんて科白、自分なんかじゃ逆さに振っても出てきやしない。
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