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  戒名の開眼・魂入れ

[5531] ひさし
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[5535] ひさし

Name: ひさし
Date: 2017/08/04(金) 08:47   No:5531
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Title: 戒名の開眼・魂入れ    
仏像を新しく求めたりすると御寺で開眼をして頂いたりしますが、人が亡くなった時に付ける戒名も亡くなった人に報せる意味で開眼(語弊?)の様な事はしてあるものなのでしょうか?
一般の者は

、身内といえども余りそうした儀式は御目に掛からないように思いますが・・。
気が付かないだけで、葬式の時などに、戒名の開眼の様な事は行われているのでしょうか?



Name: 天台沙門
Date: 2017/08/06(日) 08:24   No:5532
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Title: Re:戒名の開眼・魂入れ    
某政令指定都市に所在する寺を預かる天台を宗とする者の立場から。

仏像や位牌のような「開眼」は、戒名(法名)に対しては行ないませんが、類する儀式は存在します。

さて。
「戒名(または法名)」とは「仏教の戒律を授かった者の名」のことですが、シンプルにいえば仏教徒としての名のことです。したがいまして、本来は生きている間に仏弟子としての生活を始める儀式を行うことになります。これを得度式といいます。これが開眼供養に類する儀式です。

ところで、本来でしたら得度式そのものがご本人と周囲の方々に戒名を知らせる場ということになります。
しかし、日本の文化のなかでは「戒名」は「死後の名」という位置づけです。生前に戒名を授かルという方もいらっしゃいますが、ほとんどの場合で戒名をお授けする場は葬儀式のどこかで行なうことになります。

私は、通夜式の前の枕行を得度式(死者に対する場合は剃度式と呼びますが)として行なっています。剃度式において正式に仏教徒となっていただき、通夜を臨終行儀という法要として故人と私とでお勤めをするという形式をとります。

以上は一例にすぎませんが、ご参考までに。

Name: ひさし
Date: 2017/08/07(月) 17:05   No:5533
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Title: Re:戒名の開眼・魂入れ    
天台沙門様、お答え頂きまして有難うございます。
近頃は、戒名の入手方法も昔と違いまして、メールと手紙などで依頼し、付けて頂くことも可能となりました。檀家ではないお寺様から頂くことで賛否両論あろうかとは思いますが、これはこれで助かることも多いです。また、霊園の普及で檀家制度もなくなりつつあります。

 私も、既に亡い故人の戒名を郵送ですが信用の出来る御寺様に依頼し付けて頂きましたが、「果たして本人はそれを知っているのだろうか?」と思い質問させて頂いた次第です。

 借りに私がどうしても気になる場合、御寺様に出向いて本人に知らせる儀式と申しますか、そういう事は後からできるのでしょうか?ちなみにですが、郵送で付けた戒名で位牌を作り、御寺(信者寺=戒名貰った寺ではない)で入魂は済ませました。

 位牌を作ったことで、報せる儀式は済んだと考えてよろしいのでしょうか?

 
  


Name: 天台沙門
Date: 2017/08/08(火) 13:34   No:5534
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Title: Re:戒名の開眼・魂入れ    
天台沙門でございます。

Q:「果たして本人はそれを知っているのだろうか?」
A:ここでの「本人」は、故人のことと理解して、以下のご回答です。

それは、わかりません。
この「わからない」とは、「故人が知ることができないことを我々は知ることができない」および「故人が知ったことを我々は知ることができない」との両方の意味です。
いずれにせよ、死者のことは神仏に属することですから、この世の者には不可知です。生者ができることは神仏に死者の冥福を祈ることと死者のことを記憶し続けることです。



葬送儀礼とは生者が死者の死を受け容れる文化的なシステムです。儀礼そのものは死者のためのようにみえますが、あくまでも目的は生者のためにあります。
とくに明治以前の日本文化では、人は成長過程において名を変えるということが普通でした。たとえば「牛若丸」→「遮那王」→「九郎」→「伊予どの・判官どの」→「義経」という具合ですね。この場合の「九郎」を仮名・「義経」を実名と呼びますが、多くの場合で人を実名で呼ぶことははばかられました。ある意味、実名は死者の名であると考えてよく、そのため現代でも戒名という形式で死者が名を変えることが自然であると感じられるのです。
ある人を俗名ではなく戒名で呼ぶということは、その人の死を受け容れるということです。

以上、ご参考までに。

Name: ひさし
Date: 2017/08/13(日) 18:58   No:5535
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Title: Re:戒名の開眼・魂入れ    
天台沙門様、御忙しい時期に回答を有難う御座います。

【葬送儀礼とは生者が死者の死を受け容れる文化的なシステムです。儀礼そのものは死者のためのようにみえますが、あくまでも目的は生者のためにあります。】
>生者の私もまだ納得出来ていない、していない部分があります。
 今後、何かしらの儀式の様な事は自分が納得するためにも行いた いと思います。

 合掌

 
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