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  祖母の迷い

[4982] 若輩
[4984] 天台沙門

Name: 若輩
Date: 2013/06/10(月) 05:36   No:4982
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Title: 祖母の迷い    
家は代々安芸門徒でしたが、終戦ごのいざこざで未亡人になった祖母は追い出され、かなり苦労をしたようです。そんな中、真言宗というかお大師様に信仰を持つようになり現在に至っております。
真言宗のお寺に詣でているのですが、先代様は拝み屋と言うと言葉は悪いけれど験があったのですが、二代目は全くのはったりで験もないし品もない。嘘で固めたような人です。

一時、祖母の影響からこの人に弟子入りしましたが、嘘ばかりで師匠としてもハリボテで、喧嘩別れしました。

現在、別の師の下で真言宗僧侶としておりますが、祖母の迷妄を覚まさせたい一心です。
嘘で固めた人であるのを知りながら、先代への義理からかついていく祖母。どうすれば切り離すことができましょうか。



Name: 天台沙門
Date: 2013/06/17(月) 12:13   No:4984
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Title: Re:祖母の迷い    
遅ればせながら。
当方は某政令指定都市に所在する寺を預かる天台を宗とする者ですが。



その二代目師が、いわゆる「破壊的カルト」やそれに類する集団が意識的無意識的に使用しているマインドコントロール手法によって、お祖母様を「信者」としてつなぎとめているのであれば、マインドコントロールからの離脱を専門とする弁護士・医療者に援助を求めることが最善と考えます。
一般的には、「カルト」の内部にいる「信者」はカルトの言行を絶対的真実であると信じているので、真実の相対性を暗黙の前提とする社会一般との交流において問題行動をとらざるをえません。しかし、お祖母様の場合は二代目師が「嘘で固めた」人物であることをご承知のうえで「御先代への義理」から信者であることを続けておられるのですから、マインドコントロールの支配下にあるというわけではなさそうです。
もっとも、験もないのに不当に高額な布施料をお納めになっているのであれば、それは法的にも宗教的にも不当な行為をさせられているというわけで、何からの対策が必要かもしれません。(末尾註)

最終的は「どちらかを選ぶ」のではなく「より自分を信じてもらう」という手法を採るべきではないでしょうか?
その際の基準は、やはり御先代のお人柄ということになります。ただ、御先代と二代目師とを比べたうえで「だから二代目師は駄目だ」という論法を使うのではなく、「自分は先代のこういったところを尊敬している」という点にとどめておくべきでしょう。
ですが「先代からの義理」というものを否定してかかることも檀家制度のなかにある僧侶としてはできないところです。



註:祈祷の効果と布施料の適正性についての訴訟では、多くの場合で祈祷師サイドは信教の自由を根拠に世俗法が介入すべきではない(請求棄却すべき)との立論をするのに対し、裁判所は「祈祷の効果については祈祷をした本人がわかっているうえ、信者に効果があったとは認められていないのだから、その祈祷について布施料を求めることは祈祷師の内的な倫理すなわち一般社会でいう職業倫理に抵触する」として、信教の自由とは別次元の問題だと論じている。





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