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  仏壇・お墓について

[4991] まな
[4992] 天台沙門

Name: まな
Date: 2013/07/09(火) 20:56   No:4991
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Title: 仏壇・お墓について    
今、家の仏壇には父と弟の位牌があり、お墓は二人入っています。
喪主はそれぞれ、母と、義妹です。弟の位牌は、当時義妹の家が狭いので仏壇を用意できないと言われ、そのまま、家の仏壇に居ます。私は、喪主が義妹であり、家も別なので義妹の家で仏壇を用意すべきではないかと思いますが、如何でしょうか?また、お墓は一緒でも良いかと思いましすが、どの様にすべきでしょうか?



Name: 天台沙門
Date: 2013/07/10(水) 17:50   No:4992
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Title: Re:仏壇・お墓について    
某政令指定都市に所在する寺を預かる天台を宗とする者から。



Q1:喪主が義妹であり、家も別なので……
A1:位牌は義妹さんが持たれることが「正解」です。喪主が故人を象徴する物件の管理をすることは文化文明宗教を超えた常識といってよいのですが、なかでも配偶者の追悼の主体は配偶者であるべき(註)ですから、位牌は義妹さんのお手元に置かれるべきでしょう。
なお、仏壇という「箱」はあれば良いですがなくてもかまわない物です。神道さんでは「掃除の行き届いた場所に新しい半紙を置いて、そこに御札をお祀りすることで充分に神棚となりますから、まずは神様を祀りましょう」とお勧めになっておられます。要は「箱」の有無と位牌を祀る祀らないは別の問題ということです。

Q2:お墓は一緒でも良いかと……
A2:お墓が一緒ですと、日本の慣例や古典的なイエ制度とのかねあいから、弟さんの法要の施主は本家筋(御母堂〜貴君の夫君)がすべきという論理が成り立ちます。将来、墓地の管理を誰が行なうのかを含め、明白に(できれば文書化)するならば現状のままでもよろしいかとおもわれます。



註:向井万起男氏の著作に、NASAでは宇宙飛行士との面会は配偶者が親族より優先される、というエピソードが出てくる。アメリカ人の倫理では、血縁は選択できないが配偶者は個人の意志で選択したものだから優先されて当然、なのだという。日本語の「未亡人」は亡き夫に対して「未だ亡き人」という意味なので夫に先立たれた妻の務めは夫の追悼なのである。アメリカ的個人主義と日本の習俗に代表される古典的な意識とが似たものに収束するのは興味深い。





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