『対岸の彼女』角田光代著 
を読みました。第132回直木賞受賞作です。 
 
ちょうど私と同世代の女性が主人公で、 
今の時代の女性の生き方を模索する・・・ 
という内容でした。 
 
専業主婦と女社長という対極にある 
2人の女性の人生がふとしたことで 
交わりあいます。 
 
2人とも人間関係に悩んでいて、 
だからこそ、共感しあえるんだけど、 
でも、究極のところでは 
本人のことは本人にしかわからない。 
 
作者の言いたかったのはこんなことでは 
ないかもしれないけれど、私はこの本を 
読んで、そんなふうに感じてしまいました。 
 
立場が違えば、ものの見方も違ってくる。 
人はそれを推測することはできるかもしれないけれど、 
正しく推測することはできない。 
 
 
この作者は、2人の人間の立場をよく 
描いていますが、実際はどちらの立場の人なのかな？ 
なんても、考えてしまいました。 
 
おそらくは、どちらでもないんでしょうケド。