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2015. 12. 20 スター・ウォーズとギリシャ神話(エピソード7を観た直後の感想)
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※以下、『スター・ウォーズ エピソード7』の一部ネタバレがあるのでご注意下さい。※
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「今から、君が大好きなあの神話の話をしてあげるよ。 しかも、君が知らないその神話の続きを。」 まるでそう言われたようだった… 数年前に『スター・ウォーズ エピソード7』の公開を知った時は…。 私はギリシャ神話が好きだ。 しかしその遥か前にスター・ウォーズという神話に出会っていたため、 最初に『イリアス』(トロイア戦争)を読んだ感想は、 「こ、古代ギリシャ人すげぇ!!2800年も前にスター・ウォーズ作ってる!!?」だった。 スター・ウォーズ(紀元後20世紀) → イリアス(紀元前8世紀)。 これが私の体験した神話の時系列で、 今でもスター・ウォーズは現代の新しい神話体系だと思っている。 ……そんなスター・ウォーズ神話体系の続編が観れる……!!! ああ…古代ギリシャ人も、自分がまだ知らない神話を詩人が語る時には、 こんな気持ちになっただろうか? その竪琴の一弦が鳴り始める時には、 これほど胸が高鳴ったのだろうか? さあ、詩神よ、語り始めてくれ、私が大好きなあの神話の、だけど全く知らない物語を!! ――というテンションで映画館に行ってしまったため、 竪琴の最初の一弦、もとい、「遠い昔、遥かかなたの銀河系で…」からの メインテーマが鳴り響いた時は、あまりの感動で滂沱の涙。 涙でズレるコンタクト、ぼやける視界。 そのせいで続く導入の説明部分を読み逃してしまうという痛恨のミス。 ……メガネか〜〜!!メガネじゃないと駄目だったのか〜まちがえた〜〜〜!!! 古代ギリシャでもこういう奴居ただろうな〜〜 出だしで感動しすぎちゃって次の一節を聞き逃しちゃう奴がさ〜〜〜!! もう一度観ても泣くかもしれないので、次はメガネで行きたいと思います。 映画の内容も本当に盛りだくさんで書ききれはしないんだけど、 私が一番印象的だったのは「変わらないもの」の存在。 人間は老いて、いずれは死んでいくんだけど、 その中で変わらないドロイドたち、船、遺された物……。 R2-D2が変わらない姿で初めて画面に現れる時。 ミレニアム・ファルコンが久々に宇宙を飛んだ時。 懐かしいライトセーバーを若い主人公が受け取って振るう時! 古代ギリシャ人も、これと同じ気持ちになったのだろうか…。 神々が変わらぬ姿で次世代の神話に登場した時に、 若い英雄が父祖から受け継いだ武具をまとう時に! これと同じ興奮を感じたのだろうか…! 見終わったばかりでこれ以上の事が言えないけど、とにかく圧倒的に神話だった……。 私が大好きなあの神話の、だけど全く新しい物語だった!! ああ、やっぱり、必要だ! この現代の私たちにも、どうしようもなく必要だ! 新しい物語が、新しい神話が、新しいスター・ウォーズが!! エピソード8も楽しみにしてます!! 余談なのですが、敵のカイロ・レンが私の知人の黒川巧に似ていて、 マスク外した時は、「…く、黒川さん!?」とビビりました。 雰囲気やファッションや境遇がなんだか似ている。 「黒川さんがシスだったら、この厨二病っぽい十字架型のライトーセーバーとかほんと持ちそうだなぁ…」と思ったし、 最終的に「黒川さん頑張れ!負けるな!押されてるぞ!」などと感情移入するに至ってしまい、 集中できなくて黒川さんとの思い出をいったん全て忘れたいくらいに黒川さんでした。彼の今後も楽しみです!
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◎ |
初めてコメントさせていただきます、カイエと申します! スターウォーズの続編と聞いたときは傑作を汚すのかと怒りに震えたり、そうは言ってもやっぱり楽しみだったり、情緒不安な2年ほどを過ごしてきました笑 結果、JJエイブラムスはとんでもないものを作ってくれましたね! 前作を見なくても良いくらい面白く、かといってこれまでのファンをも納得感動絶賛させるような、とにかく最大限に素晴らしい映画だったと思います。 神話と絡めてシシンさんの感想を読めるといいなあと思っていたので、Twitterではなくブログの長文で読むことができてシシンさんファンとしてもスターウォーズファンとしてもとても嬉しいです。それにしても黒川さんてカイロレンのようなんですね、、二回目はよりカイロレンに注目してしまいそうです。笑 スターウォーズファンの人の書く感想は読んでいて本当に楽しいです!ありがとうございました! ..12/20 22:30(Sun)
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