藤村シシンぶろぐ


 

2010. 5. 8
      黒川さんのギリシャ土産が神すぎて泣いた…
+前回の話の補足

――……今まで黒川さんからは色んな物を頂いてきましたけど…… 
今までは…ずっと…月桂樹とか糸杉とか歌とか… 
そんな基本的にどうしようもない物ばっかりだったじゃん… 
 
反則!!こんなん絶対反則だから!! 
冗談ぬきで!ウソなし誇張ゼロで…私は鼻血を噴いた!! 
今回ばっかりは…!
鼻血をジョバジョバたらしながら「黒川さん…ありがとう…」だったんだ!!!本当に!! 
本当に…!!黒川さん…ありがとう………!!!!
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 
 
――先日ギリシャから帰国した 
私の永遠のライバルこと黒川さんですが、 
 
黒川「そうそう、藤村さんにギリシャのお土産があるんですが……最初に宣言しておきます。あなた、めっちゃ喜びますよ。
これれはおそらく藤村さんが今一番欲しいものです。僕、自信があります。」 
 
私「……!!?」 
 
い、いつも慎重な黒川がここまで自信に満ちているということは… 
まさか…!!? 
 
「何…まさか本当に『アポロンとお医者さんごっこができるセット』!!?」 
 
――そう、3月29日のつなビィに書いたとおり、 
私は医神アポロンが薬として用いたであろうアイリス根その他を 
お土産として黒川にリクエストしていたのですが!! 
 
「私、アポロンとお医者さんごっこするのが夢ですから!!それを買ってきてくれたんですね!!?そうでしょう!?」 
 
……この私の予想をフッっと鼻で一笑に付すと、 
 
黒川「…違うでしょう。あなたの夢はそんなことじゃないはずだ。」 
 
私「えっ…!?」 
 
黒川「あなたの本当の夢はアポロンとお医者さんごっこをすることじゃない!!アポロンと一緒に世界を救うことでしょう!!アイアコスがそうしたように!!」 
 
――その言葉と共に私の眼前に投げ出された、 
 
 
 
紙の束…!! 
 
私は…私は自分の目を疑った…!!! 
なぜなら、その一枚目に刻まれたタイトルが…!!
 
 
 
 
『アイギナにおけるアイアコス王家の研究』…!!?」 
 
!!!これ… 
これ、私がずっと読みたかった本だ…!!でも…日本国内じゃ絶対に手に入らない本のはず…!!日本のどこにもない本のはず!!!!!
 
 
 
黒川
「アテネ大学にありました。」 
 
アッ―― 
 
 
 
アテネ大学ッ―――!!!?
 
 
「貴様…どうやって…!!?」 
 
どんなキャッツカードを投げ込んで侵入したんだよアテネ大に!!? 
 
黒川人聞きの悪いことを言わないで下さいッ!!普通に合法的手段で入って、合法的に一部分コピーしてきたんです!!」 
 
私「……ええっ……えええええ…!!!」 
 
 
 
ちょっ…と待って…!!! 
こんな事って…あるのかよ…!! 
私が一番読みたかった本を…!ギリシャのアテネ大学でコピーしてきてくれたというのか…!!! 
私が一番読みたいアイアコスの本を!!!
 
 
私「黒川さん…私…アイアコスが好きなんです。ギリシャ神話で一番好きな人なんです…!」 
 
黒川「ええ、そうですね。」 
 
 
あのね、ギリシャ神話でね…!! 
ヘラクレスとか、テセウスとか、アキレウスとか、 
武器を持たせたら強いとか、戦いで負けなしっていう英雄はたくさんいるんだ!! 
 
だけど、だけどアイアコスは一度も武器をとらなかったんだよ! 
一度も剣をとらずして、ギリシャを三度救ったんだ!!アポロンと共に…!!!
 
 
アポロンとのあの信頼関係…! 
親友、相棒、パートナー… 
うまく言えないけど、あの神と人との信頼関係!! 
私は本当に憧れるんだ…! 
 
私「私はアイアコスが本当に好きなんです…!」 
 
古代のギリシャで!! 
デルフォイのアポロンの競技祭の勝者には、月桂冠が授けられるんだけど!! 
勝者がその月桂冠をどうしたと思う…!!? 
 
「みんな、その月桂冠をアイアコスの神殿の玄関にかけに行ったんだよ…!!」 
 
アポロンの神殿とアイアコスの神殿を華やかな勝利の行列で結びながら!! 
アイアコスにアポロンの月桂冠をかぶせに行ったんだ! 
 
私、今でもそれをやりたい!!
 
 
アポロンもきっと待ってるよ!! 
アイアコスに月桂冠を手渡してくれる誰かを! 
ずっとずっと待ってるよ!!
 
 
私「それだけアポロンに信頼されるアイアコスが私はうらやましい!!本当に本当にうらやましい…!!」 
 
ああ、アイアコスは冥界で裁判官やってけどさ!! 
絶対ギリシャ人も
「自分を裁くのはアイアコスだ」と思ってたから勇敢に死んで行けたんだと思うよ…!! 
 
本当に、どんな男だったんだろう、アイアコスは!! 
アポロンから信頼され、武器も持たずに人間も神々も屈服させたその人は…!!
 
 
「黒川さん……ありがとう……!!!」 
 
 
黒川「いや、実はもう一つアテネ大でコピーしてきた物があるんです……これなんですけど、」 
 
 
 
 
黒川
「アポロン神殿の設計図です。これはギリシャじゃないと手に入らないかと思いまして……」 
 
「………。」 
 
 
黒川「…あれ?もしかして、もう持ってましたか?これ、あなたが一番好きなアイアコス神殿の隣にあったアポロン神殿の設計図なんですけど…」 
 
ここで私は…、 
 
 
私「………」 
 
………
ブッ。 
 
リアルで鼻血を噴きました。 
 
 
黒川
「ウワーーーー!!!?ちょ、ちょっと!!!あんた人がせっかくコピーしてきた物に何鼻血たらしてんですか!!!?」 
 
「黒川ふぁ〜〜〜ん!!黒川ふぁぁあああ〜〜〜ん!!!!はりがとぉおっ〜」 
 
黒川
「ちょ、ちょっと、すごい勢いで出てます!すごい勢いで鼻血出てますよ!!!藤村さん、テッシュは!?」 
 
「わたひテッシュ持ってない〜〜黒川ふぁああああ〜〜ん!!はーりーがーとー〜!!」 
 
黒川
「あ、じゃあこれ僕のテッシュ使ってください!!ぼ、僕で良ければ首の後ろをトントンして差し上げましょうか!?」 
 
「黒川ふぁあああああーーーーん!!!!」 
 
ああ、黒川さん…!!! 
 
アイアコスは武器もなしに誰の心も掌握したけど…!! 
ああああだとしたらアイアコスはこんな男だったんじゃないの!!!? 
 
アイアコスは黒川さんみたいな人だったんじゃないの!!!?
 
 
 
――……今まで黒川さんからは色んな物を頂いてきましたけど…… 
今までは…ずっと…月桂樹とか糸杉とか歌とか… 
そんな基本的にどうしようもない物ばっかりだったじゃん…!! 
 
こんな有益すぎる物をもらったら私どうしたらいいんだよ!!? 
私、何も返せない…!!これに匹敵する物を私、返せない…!!! 
 
ああ、だけど!!だけど、 
次のアポロンの誕生日の時には…!!黒川さんの家の玄関先に行く!!! 
 
ギリシャ人がアポロンから授かりし月桂冠を 
アイアコス神殿の玄関にかけに行ったように!!
 
 
私も黒川さんの玄関に月桂冠をかけに行くよ!!! 
その道のりを華やかな行列でつなぎながら!!
 
 
 
 
ありがとう…黒川さん…!!!! 
 
 
↑アポロン神殿の設計図。私の鼻血がベットリなのでここでご紹介はできませんが…! 
 
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 
 
そしてちょっと前回の話の補足ですが!! 
 
そう、黒川さんが
「デルフォイのアポロン神殿が小さすぎる。」と言ったことに対して、私はずっと不思議に思っていたのですが、 
 
ようやく彼の言葉の意味が分かりました。 
 
この男、昔トルコのアポロン神殿に行っています。 
 
トルコのディデュマにある、デルフォイよりも古く壮麗なアポロンの神託所を見ている…!!!
 
 
トルコのアポロン神域ってあれでしょ…!? 
長さが17キロメートルあるんでしょ!!? 
 
で、その道の両側にアポロンの神像がビッシリ並んでて、
「もう死ぬほどアポロンのフィギュアがダブってる」って感じなんでしょ!!?
 
 
しかも、トルコのアポロン神殿の柱は、
 
 
 
↑このデルフォイの神殿の柱の2倍の高さがあるんだろ!!!? 
 
そんなの見た後だったらどんな神殿もショボく見えるに決まってるじゃん!!!
 
 
黒川「子供のころに家族でトルコに行ったんですよ。記憶がおぼろげですが、その時に見たアポロン神域がとてつもなく広大で…。 
 
もう地平線の先までアポロンの神域なんじゃないか、ってくらいで…壁も柱も高くてね…これぞアポロン、っていう荘厳さで…。」 
 
 
ああ、それがアポロン神殿の原風景として心にあったのか、黒川さんは…!! 
だけど、それを聞いて私はとてつもなく行きたくなった…最も壮麗なディデュマの神託所に…!! 
ギリシャ本土よりも古いアポロンの崇拝地に…!!
 
 

大きな地図で見る 
 
ディデュマのアポロンの神託所はさ、顧客が
エジプト王とかだったから、すごいお金があったんだよ!ギリシャの貧乏貴族と違ってさ…!! 
 
だから、ご本尊のアポロン像にものすごいカラクリが仕掛けてあって… 
 
アポロンが動いたのよ!!! 
すごくない!?アポロン像が動く、っていうカラクリが像自体に仕掛けてあったんだぜ!!
 
 
もうどんだけ金が有り余ってんだよ!! 
と思うと同時に、
どうしようもなくアポロンへの愛を感じてしまうんだ…!! 
 
みんな、本当に
「動いているアポロン」が見たかったんでしょうね!! 
生き生きと動いている、生きたアポロンが…!! 
本当にアポロンへの愛を感じてやまないわ…!!
 
 
アポロンがアジアびいきなのも頷ける…! 
そしてそんなアポロンの神託所に私も行ってみたい!! 
 
私はデルフォイのアポロン神殿ですら「すげえデケェ」と思ったから、そんな「地平線の果てまで続くアポロン神殿」なんか見ちゃったら…! 
ああ、本当にどんな心境になるんだか…!! 
 
ああトルコに行きたい…!アポロンが愛した土地に行きたい…!
 
 
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 
――そんなわけで、黒川さんのギリシャ土産には手も足も出ないカンジでした。 
ほんと、これはすごいんじゃないのか、実際…!! 
アポロン神殿の設計図は見た事なかったので本当に感動しました…! 
 
で、最近日記とかが更新遅いのは、このすごすぎるギリシャ土産に触発されて、真面目にアイアコス漫画を描いているからです…。 
もう今描かなきゃダメだ!と思ってずっとペンを止めてた漫画を頑張って描いております…。 
 
そんなわけで、日記更新ペースもゆっくりになっております、すみません! 
 
 
そして、今日はこれから、「宝瓶宮へといたる道」のエレニさん、「SECRET BASE」の星彦さんと、「ルーズリーフ」のふたばさん、「Garden of Delights」のそらのはなこさんらと 
横浜のポンペイ展+「タイタンの戦い」+ギリシャ料理を堪能する会に行ってきます!! 
 
なんという豪華メンバー…!これが神々の集いか!! 
まじ楽しみです…!! 
 
 
拍手ありがとうございます!! 
お返事は3月26日分まであります!
  
 

ディデュマの神殿も一応ギリシャ人が建てた物だと思うのでうすが
原風景が唯一の物だと後で苦労するのを黒川さんは体験されてたのですね、
確かに古代でもディデュマは観光地で規模が違いますし(違津てた??)
でも本土のギリシャ人も信仰心は負けて無い筈。
僕、個人の意見ではディデュマと本土では役割が違うと思うので
その役目に応じた造りにしてるのだと考てえます

あぁ、黒川さん素敵過ぎるvv 
彼女の好みを日々観察し抜群のタイミングで与えるなんて!!
彼氏にしたらとても楽しく有意義な時間が過ごせそうですね(笑)
黒川さんの彼女が羨ましい
..5/10 1:51(Mon)

 

2010. 5. 12
      【リハーサル】アポロンの誕生日をもっと本気で祝う 2010
〜黒川が要る〜女子3人狂気のリハーサル〜

――2年前の5月――。 
そう私は、
ギリシャで最も輝かしいあの男の誕生日を本気で祝った――(→「アポロンの誕生日を本気で祝う」参照。) 
 
 
 
…だが私一人でどんなに祝っても、あの男が私の前に現れることはなかったのだ……ということはつまり―――
もっと本気であの男を祝うしかない!!そういう事だろう!!? 
 
 
 
そんなわけで、今年の5月22日は!私一人ではなく!! 
「SECRET BASE」の星彦さん!「ルーズリーフ」のふたばさんの二人を加え!!総勢3人で!! 
 
彼の誕生祭の讃歌を!踊りを!供物を!! 
その祭儀の全てを完璧に再現する!!
 
 
さあ、今から我々3人で、本気で祝ってやろうじゃないか!!! 
あの男の誕生日を…!アポロンの誕生日を――!! 
 
 
 
【リハーサル】アポロンの誕生日をもっと本気で祝う 2010 
黒川が要る〜女子3人狂気のリハーサル
 
 
そんなわけで、神話サイトの友人・星彦さん、ふたばさんと共に、 
「アポロンの誕生祭を本気で再現する会」をすることになりました! 
が、最初の話し合いの最中にさっそく大きな難関が。 
 
私「……
男が要る。」 
 
そう、本気でアポロン祭を再現するなら、女3人じゃできない… 
男でなければできない役どころがあるのだ!! 
 
みんな
「「「じゃあ黒川さんに来てもらおうぜ。」」」 
 
私「でも、黒川さん女嫌いだから来てくれないかも…」 
 
星彦「そこはシシンさんの交渉術の腕の見せ所だよ!頑張って連れてきてよ!!」 
 
ふたば「ええ、私たちのことは女だと思わなくていいんで!!とにかく男が必要なんです!!」 
 
――
そんなわけで、女嫌いで名高い黒川さんをなんとかこの会にひっぱり出すため!私は黒川への説得を試みることにした…!さあみんな!目をかっぽじってよく見ておけ!!この私の交渉術を――…!!! 
 
 
 ……プルルルルプルルル… 
 
黒川『はいもしもし、黒川です。』 
 
私「あ、もしもし?黒川さん?こんばんは、藤村ですー!あのさ、実はさ、5月に友達2人と
「アポロンの誕生祭を本気で再現する会」をやることになったんですよ!」 
 
黒川『ほお』 
 
私「面白そうでしょ?でね、それをやるにあたって、どうしても黒川さんが必要なんです!」 
 
黒川『…僕がですか?』 
 
私「そう、
絶対黒川さんじゃなきゃダメだ!っていう役どころがあるんです!!お願い、来てください!!」 
 
 
黒川
『………。アポロンの誕生祭には、街全体の穢れを払うために、その街で最もみじめで最も醜い男が生贄に選ばれ、みんなの罪を背負って殺される、という儀礼がありますが…… 
 
…あなた、僕にその生贄をやらせるつもりですね?…今言ってて自分でもものすごい適任だと思いましたし。』
 
 
さっすが黒川さん!! 
話早くて助かるわ!! 
 
 
「あのね、生贄として黒川さんの首にイチジクのツタを巻きつけて、イチジクのムチでバシバシ叩きながら石でめった打ちにさせて欲しいんだけど!!来てくれるかな!!?」
 
 
黒川
『いいともー!!…なんて言うわけがないでしょうっ!!?馬鹿ですか!!?誰が行くかそんな所!!!』 
 
 
――バ、バカな…!!? 
私の完璧なタモリ流交渉術が破られるとは…!!? 
さすが黒川…!!!
 
だがこんな所で引き下がるわけには…!! 
 
私「でも、でも…黒川さん、
『家畜人ヤプー』とか好きって言ってたじゃん!!縛ってムチ打たれるのとか意外と気持ちよくなるかもよ!!私も団鬼六の『縄地獄』とか好きだから一度誰かを縛ってみたかったのよ!!」 
 
黒川「………。」 
 
 プツッ。ツーツーツー……。 
 
 
みんなゴメン!!私の交渉術ゴミだったわ!! 
だがまだだ…!まだ私はあきらめないぞ黒川…! 
 
私「…黒川さん、生贄とかは冗談です!(※本当に冗談)すみませんでした!!ってか、その儀式はアポロン祭の前日に行われる導入祭儀でしょ?黒川さんにやって欲しいのは全然別の役なんです!!」 
 
黒川『エ?』 
 
「あなたにやってもらいたいのは、
祭当日のアポロンの神官!!最も誉ある役どころです!!」 
 
黒川『えッ!!?し、神官…!!?あなた、僕に生贄のみじめな男ではなく、最も位の高い神官をやってほしいと…?そう言うんですか……!?』 
 
私「そうです!!」 
 
黒川『…っ!!』 
 
 
――どうだ!!?最初無理な事を要求しといてから譲歩する!!交渉の基本だろ!? 
ましてやアポロンの神官…!!もう黒川にとってはめっちゃくちゃ魅力的なお誘いのはず…!! 
 
さあ、「来る」と言え! 
我々には男が必要なんだッ…!!!
 
 
 
黒川『……その…参考までにお伺いしたいんですが…、あなたの2人のお友達というのは……女子ですか?』 
 
私「もちろん」 
 
黒川『じゃ、やっぱ行きません。ピンクの花柄とフリルの塊みたいな空間に僕、入っていけるとは思えませんし…』 
 
「じゃあ二人にはベジータみたいなカッコしてきてもらえばいいわけね?」 
 
黒川
『いやそうじゃなくてね!!女子3人に男1人というのがイヤなんです!!』 
 
何言ってんの!!男1人じゃないよ!! 
そこにアポローンの君も来るから 
女子3人に男子2人じゃん!!
 
 
 
黒川
『絶対行かねえよ!!!そんな最悪の合コン会場!!』 
 
 ブツッ!!ツーツーツー。…… 
 
 
―――これ私の交渉術の何がいけなかったんだ…? 
今見返しても私はパーフェクトで非の打ちどころが一つも見当たらないんだが……。
 
 
ちなみに、「生贄」云々の話は本当に冗談です。黒川さんが勝手に勘違いしたから乗っかっただけで、最初から神官をやってもらう予定でしたよ…!! 
ってかアポロンの誕生祭をフルセットでやったら最低でも2人は男の死人が出るから!! 
 
 
 
 
そんなわけで、黒川さんは来るかどうか分からないので、 
 
私「二人とも…
女子だけでリハーサルをやろう。」 
 
ふたばちゃん、星彦さんに私の家に呼びつつ、必要なものを買いそろえ、もういたって真面目に本番に向けたリハーサルと真剣な話し合いをしていたのですが…… 
 
 
 
ふたば「ねえ…さっき買ってきた
アポロン様用のカツラ……ただ見てるだけじゃもったいなくない……?」 
 
私+星彦「「…え?それって…どういう事…?」」 
 
 
ふたば
「つまりっ、 
 
 
 
こういう事だよ!!!」
 
 
 
私+星彦
「「げえええええええーーーーーー!!!?アポロン様ーーーーー!!!?アポロン様来たぁあああああああ!!!!!」」 
 
被ったぁあああああ!!!!!被りおったこの女ぁああーーー!!!
 
 
 
 
星彦「やばいスッゴいアポロンだよ!!!ふたばちゃん今完璧アポロンだよ!!!」 
 
「アポロン様だあああ!!私の部屋に!!たった今アポロン様が舞い降りたのだ〜〜〜!!!」 
 
 
 
星彦「ちょっと待ってちょっと待って!!ふたばちゃんがそう来るなら私はこうだから!!見よ!このアポロン様を!!」 
 
 
 
アポロン『う〜ん…まだ寝る…あと5分だ……』 
 
私+ふたば
「「なっ…!!?アポロン様がベッドの中に…!!?」」 
 
星彦この女!!カツラとクッションだけで「アポロン in ベッド」という至高の作品を完成させた――!!!? 
 
「いや待って待って!!これ違う!私に名案がある!!!!これは…これはこうする物だろ二人とも!!?」 
 
 
 
二人
「「入ったーーー!!?アポロンの隣に滑るように入り込んだ――!!何やってんだお前!!!??」」 
 
「フフフ…どうた!これぞ『アポロンと同衾ごっこ』だ!!二人もこっち入ってみ!!こっからの眺めすごいぞ!!完全に私、アポロンとベッドを共にしてるぞ今!!」 
 
二人
「「ちょっと私も入る!入る!!……あ!これ待って!!これやばい!!超はずかしい!!アポロンと添い寝してる…超はずかしい…!!」」 
 
でさ、今日はリハーサルだから泊まりじゃないけど… 
本番はウチに一泊するんだろ…?つまりだ……。 
 
「このカツラを横にセットしたまま寝る。で、朝になって起きたらどういう事になると思う…?」 
 
ぽわわ〜〜ん 
 
 
 
『う〜ん…もう朝…?』 
 
アポロン『…おはよう。よく眠れたか?』 
 
『えっ…!!?ア、アポロン…!!?どうして私のベッドに…!?』 
 
アポロン『つれないな。それが昨日一夜を共にした男にかける言葉か?』 
 
 
三人「「「パネェエエエ!!!!うっわ当日楽しみすぎるぅううううう!!うぉおおおおお〜〜〜〜!」」」 
 
 
――やっぱ黒川さんはこの会に来なくて正解!!!さらに女にトラウマ抱くだろこれ…!! 
 
とまあ、こんなバカなこともやっていましたが、 
他にもちゃんと当日に向けたリハーサルをやりました。 
ふたばちゃんが作詞作曲!してくれたアポロン讃歌を三人で歌ったり、 
私が竪琴で伴奏したり、 
 
星彦さんが持って来てくれた月桂樹のオイルでお香を作ったり!! 
 
 
↑こんな感じ。 
 
そして、アポロンの金髪の上に巻かれていたのは今はイミテーションのテキトーな葉っぱでしたが↓、 
 
 
祭儀当日は、これが本物の月桂冠になります。どうだ、ヤバイだろ…!!ヤバイだろこの完成度…!! 
これで本当の祭儀みたいに男の生贄…いや、男の神官がいたら最高なんだけどね!! 
 
そう、やっぱり黒川さんが参加してくれるのがベストだと思うんだ…!! 
今の段階だと来てくれるかは五分五分なんですが、 
私も二人も、アポロンのかつらと添い寝したりする以外は普通の人だと思うので、ぜひ来てほしいわ…。 
 
二人とも本当にいい人たちだから、黒川さんの事非難したりしないよ…。 
 
 
 
そして、今回のアポロン祭は本当に星彦&ふたばコンビの華麗なる連携プレイで実現していると言っても過言ではない…!! 
正直言って、私はふたばちゃんが作ってくれたスコーンを食ってただけで何にもしてないんだ…。 
そんなわけで、あの二人を称賛して頂けたら幸いです。 
 
だけど、3人になって嬉しいな〜!! 
だって2年前にアポロンの祭儀やった時には私一人だったんだよ!! 
私一人で
「この祭儀の場にいるのは誰か!!」「善良な市民!!」って掛け合いをやってたんだぞ!! 
 
もう最終目標としては私が「この祭儀の場にいるのはいるのは誰か!」つったら、世界中の人々が「善良な市民!!」ってのをやりたいんですけど!!(笑) 
 
そんなわけで、祭儀当日
(5月22日、23日)は私が「この祭儀の場にいるのはだれか!」と実況で?問いかけるので、ぜひ皆さんも「善良な市民!!」と返して頂けると嬉しいです!!(笑) 
 
そう、アポロンの誕生祭なんだ!!盛大な方がいいに決まってる!! 
 
「アポロンの祭儀の場にいるのはだれか!!!」「善良な市民!!」これを盛大にやりたいわ!!!
 
 
二人とも、祭儀当日もよろしく…!! 
ふたばちゃんがアポロンコスプレしてくれた時、 
星彦さんがアポロンのカツラをふとんにセットした時、 
二人には完全に神が降りていました…。 
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 
拍手ありがとうございます!! 
お返事少々お待ち下さい!!そしてつなビィの月桂樹に関して情報下さった方々もどうもありがとうございました!!
  
 

 

2010. 5. 20
      【前半】対黒川・アポロン誕生日の決戦!3対1の攻防!
〜「土と水」、哲学者vs哲学者、黒川が我が家に来襲〜

…久々に…!!ああ、5月20日!!アポロンの誕生日の今日5月20日に!! 
……久々に……!
久々に、黒川に……惨っ敗…しました…!! 
しかも私一人がじゃない…… 
 
私と、最高のブレーン達である星彦さんとはなこ含め、三人そろって!! 
3対1で黒川に……負けた…!!!
 
 
【前半】対黒川・アポロン誕生日の決戦!3対1の攻防! 
〜「土と水」、哲学者vs哲学者、黒川が我が家に来襲〜
 
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 
 
――5月18日。 
「SECRET BASE」の星彦さんと、「Garden of Delights」のはなこさんと3人で、 
スカイプにて楽しくお話中の事。 
 
星彦「そういや今年のアポロンの誕生日って、正確には19日、20日のあたりだけど、今年は黒川さんは何か仕掛けて来ないの?」 
 
私「連絡ないから今年は無いみたい。良かったーようやくあの男も子供っぽい意地の張り合いから脱却してくれた、っていうか…… 
 
……ごめん、ちょっと待って、黒川さんからメール来た。 
『藤村さん、明日会えませんか?どうしてもお渡ししたい物が…』。」
 
 
 
二人「「やっぱりあるんじゃねえかよ!アポロン誕生日の決戦が!!」」 
 
 
私「『どうしてもお渡ししたい物があるんですが、
明日藤村さんの家にお邪魔していいですか?』」 
 
はなこ「え?明日、シシンの家に来るの??じゃあ23日にみんなでやるアポロン誕生日祭には結局来ないってこと??(前回の日記参照)」 
 
星彦「それで!?その『どうしても渡したい物』ってのは何なの!?」 
 
「それが良く分からない……ただ、
『土と水を献上したい。』とだけ…」 
 
 
二人「「黒川怖ェエエ〜〜!!「土」と「水」!?」 
 
私「…土と水…何のことだ………?土と水…?」 
 
 
星彦「あ、ヘロドトスの『歴史』じゃない!?ほら、ペルシャの王がギリシャに
『土と水を献上しろ』って言った話!!」 
 
「!!それだ!!」 
 
そう、古代ギリシャでは、敵国に自国の土と水を献上することは降伏のしるし…!! 
だから、ペルシャ王はギリシャに戦争を仕掛ける時、「ギリシャの土と水を献上しろ」と言ったんだ!!「降伏しろ」の意味で!! 
 
私「でも、黒川が私に土と水を献上する、って事は…
私に降伏するってこと…?」 
 
何、あの男もついに私の足元にひざまずく決心がついたって事!!? 
 
私「やった…!!私、黒川の調伏に成功した…!!黒川が明日私の家に降伏しに来る!!!」
 
 
 
星彦「ちょっと待って!!またミスリードかもしれない!!」 
 
私「えっ!?」 
 
星彦「シシンさんは史学科だから、真っ先に『歴史』の中の故事を連想するけど……黒川さんは哲学科でしょ!?何か哲学方面でも意味があるんじゃない!?『土と水』に!!」 
 
 
――と、ここで口を開いたのは、黒川と同じく哲学科の、そらのはなこだった…!!
 
 
はなこ「…『火は土の死により、空気は火の死により、水は空気の死により、土は水の死による。』 
 
二人「「!?それ何…!!?」」 
 
はなこ「古代ギリシャの哲学者、ヘラクレイトスの言葉!!これ何か関係あるんじゃないかな…。ヘラクレイトスはロゴスを火だと言ってる。黒川さんにとって、アポロンがロゴスだとしたら、アポロンは、火…?」 
 
「!!!それ、黒川さんがよく言ってる…!
アポロンは宇宙の中心の炉だ、って!!ピタゴラスの宇宙観だけど!!」 
 
 
はなこ「待って、だとしたら、(古代ギリシャの哲学者の)タレスが関係あるかも…!タレスは、万物の根源は水だと言った人だ!!しかも天文学にも精通していて、紀元前585年の5月28日に起こった日食を予言した…!!5月28日…近いよ!!」 
 
 
――すごい……これが…哲学を修めし者同士の戦いか…!!! 
ちょっと待って、これ来たんじゃない!!? 
対黒川の最終兵器・哲学者はなこ来たんじゃない!!? 
黒川を追いつめられるんじゃないの!!?
 
 
 
星彦「…天文学……あ!もしかして、土と水って、土星と水星のことじゃない!!?」 
 
二人「「!!!!!!?」」 
 
 
星彦「しかも五月下旬は、土星も水星も見ごろだよ!」 
 
 
ちょっと待ってちょっと待って…
この二人…最強じゃないか!? 
ものの3分で完全に黒川を追いつめたぞこれ!!!
 
 
私「今二人が言ってくれた説の中に正解はある!だってそれ以外考えられないもん!!」 
 
……勝った…!!今回も私は黒川に勝ったのだ…!! 
黒川よ、まさか私に勝利の女神が二人も付いているとは思うまい!!
 
 
はなこ「…アポロンの誕生日を勝利で飾れ!シシン!」 
 
星彦「絶対勝て!!」 
 
「二人とも…本当にありがとう…!!二人のおかげで私、勝てる!!!」 
 
『明日、土と水を献上したい』。 
 
さあ、歴史の「ヘロドトス」の「土と水」か? 
それとも哲学の「タレス」の「土と水」か? 
天文学の「土星と水星」か!!!? 
 
それとも全部か!!? 
 
さあ、どれだ、黒川―――!!!
 
 
 
 
―――翌朝の19日、我が家にやってきた黒川が持ってきた物。 
 
 
 
 
「パワーアップ大作戦!花と野菜の培養土」、「植物を超元気にする!希釈活力液」 
 
 
 
「……貴様…これは一体何のマネだ…?」 
 
黒川「何って…。
月桂樹用の土と水です。」 
 
は? 
 
黒川「藤村さんがご自分で仰ったんですよ。
『黒川さんに頂いた月桂樹が枯れかかってる。土と水が悪いのかも。』って(※つなビィ参照)。だから土と水を持ってきたんですけど…」 
 
「……水星とかタレスとかは?アポロンは宇宙の中心の炉なんじゃないの?」 
 
黒川「は?何言ってんですかあなた?」 
 
 
―――炉とかタレスとか言ったバカ誰だよ!!! 
ほんとに文字どおりの「土と水」かよ!!取り越し苦労かよぉおおーーー!!!
 
 
いや…私…私、確かに言った気がする…月桂樹が枯れかかってるって…!! 
 
 
しかも今、つなビィを見返したら、 
「根元から枯れていくって事は土か水が悪いのかな…」ってまんま書いてるじゃねえかよ!! 
なんで気付かなかった…なんでつなビィを見返さなかった…!!
 
 
ああ…昨日、スカイプで自信満々に「黒川さんにとってアポロンは宇宙の炉!キリッ!」とか言った自分がどうしようもなく恥ずかしい…!! 
 
 
 
黒川「月桂樹ですが、一応、応急処置しときましたよ。多分大丈夫だと思います。ところで…」 
 
 
↑アポロン変身セット + アポロンに捧げる月桂樹のお香 + 三脚台 
 
 
黒川
「あなた……この部屋で一体何をやるつもりなんですか…?」 
 
 
だから言ってるじゃん!!!23日にみんなでアポロン誕生祭を本気で祝うって!!本気ってのはこういう事だよ!!見とけ!!
 
 
私「…とにかく、月桂樹、どうもありがとうございました!!っていうか、本当にこれだけのために来たんですか?」 
 
月桂樹をいじるだけなら、23日のアポロン祭の時に来てもいいんじゃないか…? 
それとも月桂樹が心配で、一日でも早く診たいと思って今日来てくれたんだろうか… 
なんていい人なんだ…黒川さん……!! 
 
→後編に続く!  
 

 

2010. 5. 21
      後半】対黒川・アポロン誕生日の決戦!3対1の攻防!
〜ピタゴラス流儀でアポロン誕生祭〜

※前日の日記の続きです。 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 
 
―――と、思ったまさにその時、 
 
黒川「……これだけのはずがないでしょう。
カーテンを閉めて電気を消してもらいましょうか。」 
 
私「…エ?」 
 
――そう言うと、いきなり部屋中のカーテンを閉め切り、 
全ての電気を消し出す黒川。
 
 
私「ちょ、何してるんですか!?暗いじゃないですか!」 
 
黒川「今が昼間なのが残念です。本来これは夜、暗闇の中で行うものですから…」 
 
……なんか分からないけど殺られる、と身構えたところで、 
 
黒川「23日に、みなさんでアポロン誕生祭をやるそうですね。」 
 
私「え、ええ…」 
 
黒川「でも、今年は暦上ではアポロンの誕生日は今日か明日ですよね。」 
 
私「………?」 
 
黒川
「じゃあ、今から僕とやりましょう。アポロンの本当の誕生祭を。ただし、古代ギリシャのピタゴラス教団の流儀でね…!」 
 
「はあっ!!?」 
 
ちょ、ちょっと待って!!それは困る!! 
私、23日にみんなでアポロン誕生祭やるの楽しみにしてるんだ!! 
 
 
「だいたい、ピタゴラス教の流儀って何…!?」 
 
黒川
「ピタゴラス教は、真っ暗闇の中で儀式をやるんですよ!!こんな風にね!!」 
 
 
 
 
バ、バースデーケーキ―――!!?すでにピタゴラス関係なくね―――!!? 
 
 
黒川「フフフ…アポロンの誕生日ケーキです…!!ただ、アポロンの歳が分からなかったので、ローソクは彼の聖数の7本ですけどね…!!」 
 
ってかアポロンの歳が分かった所でローソク立てるの無理だろ!? 
一番年下のディオニュソスだって今
3500歳だぞ!! 
アポロンだったら何千本ローソク必要なんだよ!!
 
 
黒川「もちろんケーキだけじゃない!!フフ…もちろん用意してますよ、アポロンの祭壇も!!!」 
 
 
 
な…!?立方体のパンだと…!!?これは…アポロンの祭壇の形…!!! 
 
 
黒川「そして、ピタゴラス先生が愛したアポロンは!…決して生き物を口にはしなかった!!そう、アポロンは穀物だけを食べたんです!!」 
 
そう言って取り出したのは、 
 
 
イチジクの形のイチジクのパン!!!! 
 
黒川「どうです!?完璧でしょう!!?」 
 
……7本のローソクの誕生日ケーキに、立方体のパン、イチジクのパン… 
 
……東京から1リットルの土に加えて、ケーキとパンを持ってきたその努力は認める! 
そして、この3つがアポロンの誕生日に関わるものだという事も否定しない…!! 
 
「だが!どれもピタゴラス特有のものじゃない!!『ピタゴラスの流儀の』アポロン誕生日祭と銘打つには決定打がない!!」 
 
黒川「決定打ならここにある!あなたの部屋の中にね!!」 
 
そう言って、私の部屋の中の竪琴を手に取って曰く! 
 
 
 
黒川「ピタゴラスは音楽を医療に使った最初の人だ!そして、4弦の竪琴を作り、それを7弦にした最初の人!!――」 
 
 
曰く、ピタゴラスは4本の弦それぞれの間に1本ずつ弦を足し、7本にした人。 
その7つの音こそが、
ド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シの7音階。 
 
黒川「そう、この竪琴こそピタゴラスの最も偉大なるシンボル!!ピタゴラスは7弦の竪琴で音楽を奏でた最初の人だ!!」 
 
「フッ…残念だったな!
良く見ろ、その竪琴は7弦じゃない…10弦だ!!」 
 
黒川
「それでいい!!10はピタゴラス教の完全数だ!!」 
 
馬鹿なぁあああーーー!!!!??
 
 
 
黒川「そう、宇宙を回る惑星の数と同じ!!すなわち、月、太陽、地球、対地星、水星、火星、木星、金星、土星、恒星!!全部で10!!」 
 
 
おい、なんか小学生の理科で習ってないヤツ出てきたぞ!! 
対地星って何!!?それがピタゴラス教の宇宙観なの!!? 
太陽も惑星、っていう概念なのね!? 
 
曰く、惑星は、美しい音を奏でながら軌道を公転する。 
アポロンの竪琴の弦を滑るように、 
それぞれの惑星は美しい音楽を奏でながら宇宙を回る…!!
 
 
黒川「それが
『ハルモニア・ムンディ(天上の音楽)』というピタゴラスの考え方なのです!!」 
 
私「…!!」 
 
黒川「今この瞬間も!宇宙は美しい音楽を奏でている…だが、我々は人間は生まれた時からその音を聞き慣れてしまって、聞こえない……アポロンはいつでも竪琴を弾いているのに、理性のない我々には聞こえない!」 
 
 ♪ポロン… 
 
黒川
「ですが今、聞かせてあげましょう!!ピタゴラスが聞いたアポロンの竪琴を音を!!」 
 
私「!!」 
 
 ♪ポロロン… 
 
黒川
「10の惑星は回る。宇宙の中心の炉の周りを!!この10本の弦で歌おう、宇宙の中心の光を―――!!」 
 
 ♪ポロロン!! 
 
黒川「♪ハ…、
ハッピバースデー・トゥー・ユー〜♪ハッピバースデー…あっまちがえた…ユー♪ ハッッピバースデー・ディ〜ア・ア〜ポローン…」 
 
 
「バースデーソングかよ!!?しかも何っだそのゴミみたいな歌声!!?」 
 
…あぶねーー!!!今私ピタゴラス教入信するとこだった!!! 
完全にピタゴラスの術中にハマってた…やべええええ!! 
 
この歌が下手なバースデーソングとかじゃなくて、まともなアポロン讃歌とかだったら完全にピタゴラス崇拝者になってた…!! 
だってピタゴラスの宇宙観美しすぎるもん…! 
私も聴きたいもん…アポロンの音楽を、天体が奏でる音楽を…!! 
 
 
 
 
――そんなわけで、まんまと黒川の術中にはまって、 
アポロン誕生祭童貞をピタゴラスに奪われてしまった私ですが、 
 
 
黒川「23日の方には僕は来ませんけど、まあ、せいぜい楽しんで下さいね…僕の二番煎じのアポロン誕生祭をね。」 
 
黒川おまえ…イヤな奴だな。 
 
黒川「そうそう、ピタゴラスじゃない方のアポロン誕生祭では、生贄の男が必要でしたよね。(前回の日記参照)」 
 
私「え?ええ…」 
 
黒川「僕は行けないので、代わりにこれを置いていきます。」 
 
そう言って差し出された、 
 
 
 
私「…ワイン…?」 
 
黒川「ギリシャワインです。しかも、ただのワインじゃないですよ、ラベルを見てください、」 
 
 
 
黒川『クーロス』。ギリシャ語で『青年』という意味です。『生贄の男』として、これを皆さんで飲まれてはいかかでしょう?」 
 
私「!!!黒川さん…!ありがとう…!こっちの事まで考えてくれたんですか…!!!」 
 
…おまえ…すげーいい奴だな…!! 
 
黒川「どうでしょう?僕の代わりになりますかね。」 
 
私「そもそも黒川さんじゃ、
『生贄の男』にはなれませんよ」 
 
黒川「…なぜでしょう。」 
 
アポロン誕生祭の生贄には、 
『一番みじめで醜い男』が選ばれるんだ! 
 
だから、黒川さんじゃ資格がないじゃないか!! 
 
 
私「…黒川さんも23日来ればいいのに…。みんないい人ですよ!!」 
 
黒川「イヤですよ…。だって、
女子3 対 男子1なんでしょ?」 
 
私「いや、それが実は…」 
 
星彦さんとふたばさんの他に、はなこと「カヒガロ」の色居も来ることになったから、 
女子5 対 男子1だ。
 
 
 
黒川
「絶対行かねえ!!!ってかそんなバカなこと本気でやる人がどうして貴女以外に4人もいるんですか!?」 
 
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 
―――そんなわけで、23日のメンバーには申し訳ない…!! 
19日にこんなハプニングが起きて、私は一足先にアポロン誕生祭をやってしまいました。だけど、私は「アポロンお誕生日おめでとう!!」とはまだ一言も言ってないよ!!それは23日にとっておくんだ!! 
 
そして、
ほんとに黒川さんは一体何しに来たのか…。 
いまだに良く分からないから、私も上手くまとめられないんだぜ…!! 
だけどなんか私が負けた感があるのは気のせいではないと思う。 
 
月桂樹が枯れると23日のアポロン誕に縁起が悪いと思って診に来てくれたんでしょうか。ワインもくれたし!! 
 
だったらすごくいい人だ…と思うんですが、反面、 
 
もしこれが
「ワインも月桂樹も僕のもんだぜ!!せいぜい僕の跡をたどって二番煎じのアポロン祭をやってればいいよ!!」 
 
っだったとしたら…本当に嫌な奴だな!(笑) 
ほんと、これどっちなんだ黒川!!?(笑) 
 
 
 
――そして、ここからはさらに私信になってしまうのですが、はなこさん。 
 
はなこさんは先月が誕生日でしたが、 
 
私と共同で、
哲学科の黒川さんから、哲学科のはなこさんに誕生日プレゼントがあります。 
 
 
 
先に言っておく。
腰ぬけるぞお前!!! 
これは絶対はなこ喜ぶはず!!!
 
 
私はこれを見て感動に震えた…本当にすごいプレゼント…!! 
はなこ一人に向けられた最高のプレゼントなのよ…!! 
 
本当に黒川さんは天才だと思う!! 
なんで黒川がみんなに毛ジラミのごとく嫌われてるのか理解できない!! 
黒川本人は愛さなくてもいい…だが、この才能は愛されていいはずだ!! 
 
ああ、はなこ!早く私の家に来い!!!早くこれをはなこに渡したい!!
 
 
はなこに渡したら、ぜひここでもプレゼントの中身を紹介させて頂きたいと思います!! 
 
そんなわけで、今日(22日)はこれから星彦さんとふたばちゃんが我が家に泊りに来て明日の準備です!! 
つなビィあたりで色々実況できたらと思います!! 
 
さあ、始まるぞ!!2000年ぶりのアポロンの大誕生祭!タルゲリアが! 
 
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 
コメントのお返事遅くなっていてすみません! 
来週になれば時間もとれるかと思いますので、もう少々お待ち下さい!
  
 

今日はシシンさん、皆様方のアポロン誕生祭を楽しみにしていたのですが
黒川さんvvやって下さいましたね。
色々な事に精通されている様で置き土産までとは・・・.

シシンさん達のアポロン誕生祭が成功する様に祈りつつ
「善良な市民」と叫びたいと思います
..5/22 11:54(Sat)

今日はシシンさん。
気に成る事が有り日記を読み返したのですが(・_;)
フォノ・フォレ−ゼの講習でピタゴラスの話があり何故ピタゴラスと思ったのですが・・・・.
黒川さんの言われている事(文章中)で納得がいきました
シシンさん黒川さん有難う御座います
..5/26 16:29(Wed)



藤村シシン
古代ギリシャ・ギリシャ神話研究家。
高校で出会ったアニメ『聖闘士星矢』がきっかけでこの道へ。東京女子大学大学院(西洋史学専攻)修了。

◆著書『古代ギリシャのリアル』(実業之日本社)。◆ NHKカルチャー講座講師。◆2020年オリンピック採火式NHK生中継内、古代ギリシャ語同時翻訳。 ◆平成28年 東京国立博物館『特別展・古代ギリシャ』公式応援サポーター。 ◆UBIソフト『アサシンクリード・オデッセイ』公式コラボ ◆古代ギリシャナイト主催。 など。

お仕事のご依頼 euermo★gmail.com
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書籍『古代ギリシャのリアル』発売中。




★よく出てくる宿敵「黒川君」については
【黒川wiki】をご参照下さい。



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2010. 5. 21 後半】対黒川・アポロン誕生日....
2010. 5. 20 【前半】対黒川・アポロン誕生....
2010. 5. 12 【リハーサル】アポロンの誕生....
2010. 5. 08 黒川さんのギリシャ土産が神す....

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