TUBUYAKI
 

 2018年11月26日(Mon)
 貫太スイッチ

貫太が逝って1ヶ月が過ぎて、もうすぐ満中陰になる。 
貫太のいない生活に徐々に慣れては来たけれど、時々家の中に彼がいた頃の面影を見てメソメソと泣いてしまう。 
それを我が家では 「貫太スイッチ」と呼んでいる。 
「貫太スイッチ」はいとも容易く入る。 
彼が使っていた器を見て、椅子を見て、敷物を見て。彼が残した白い毛を見て。階段や廊下を見ても涙が出ることがある。 
 
でも立ち止まって考える。 
 
仔猫の頃からの鼻気管炎、10歳を越えてからの癲癇発作、そして腎不全を患いながらも立派に生きた。 
生き抜いて貫太は18歳5ヶ月、しっかり天寿を全うしたではないか。 
 
その完璧な死を受け入れることができず、いつまでも生前の姿を思い出して涙を流すのは私の「感傷」だ。 
私の中の彼への愛着がいつまでも私に「スイッチ」を入れる。 
愛しくて愛しくてたまらない思いがいつまでも涙を流させる。 
彼のために泣いているのではない。自分のために泣いているのだ。 
 
生まれ変わってまた来世で会うことを信じて、スイッチを心のずっとずっと奥に仕舞っておこう。 
 

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 2018年10月25日(Thu)
 散歩蒐集

今朝も散歩に出掛ける。 
無心に歩いていると、いつも急に色んな制作アイデアがフワリフワリと浮かぶのだが、なぜか今回は作品タイトルの文字ばかりが浮かぶ。 
文字から入る作品作りって初めてで面白いかもしれない。 
 
秋の植物を見つけては写真に収め、浮かんだ 文字と共に持ち帰る。 
帰宅して庭に散らばったハナミズキの枯葉を掃き集めた後に机に向かい、撮った画像をiCloudに掻き集め、浮かんだタイトルの文字をアイデア帳に掻き集める。 
 
来年3月に京都Gallery iさんで開催予定の奥川氏との2人展は少し猫から離れた作品を制作する予定。
 

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 2018年10月21日(Sun)
 貫太、秋刀魚が焼けたよ

貫太が10月19日午後15時35分に旅立った。 
私に抱かれ胸の中で、夫に見守られながら息を引き取った。 
貫太は稀に見る甘えん坊の「抱っこ猫」だったが、逝く時もやはり抱っこしたままだった。 
子供の頃患った鼻気管炎を生涯持ち、癲癇の発作もあった貫太にとって18歳5ヶ月は本当に頑張った年月だったと思う。 
私達が辛い時や悲しい時いつもそばにいて、その存在だけで私達を慰めてくれていた。 
失って改めてその存在の大きさと、かけがえのなさを感じている。 
 
貫太は度々起こる発作のため6年前から血液の流れを良くする薬を飲んでいた。 
その時に調べた血液検査で腎臓病の初期段階だと言われ、食事を全て療養食に変えた。 
その後はそれなりに元気に過ごしていたのだが、今年の2月に突然食事をしなくなり、病院に連れて行くとすでに腎不全はステージ4になっていた。 
食事を色々模索しても減って行く体重をどうしても止められなかった。 
 
私が9月の遠征を終え10月に入ってからは、ふらつく足の貫太と24時間を共にした。 
亡くなる4日前にはとうとう寝たきりになり、2日前には食事も受け付けなくなっていた。 
寝たきりでも時々鳴いて手を招き、夜中でも私に抱っこをせがんだ。 
抱っこをしてやるとうっとりと身を任せた。 
朝は抱いてベランダに日向ぼっこに行ったり、いつもの窓辺を眺めたりしていた。 
 
食事もあまり食べなくなりつつあった貫太が、夕食の食卓に秋刀魚を出すと頭を上げて鳴いたので、身をほぐして与えると「世の中にこんなに美味しいものがっ!」とハグハグ食べた。 
 
亡くなる日の午後、もう長くないことがわかっていたので、最後に大好きな秋刀魚を食べさせてやろうと生秋刀魚を買いに出掛けた。 
帰宅すると夫が貫太を抱いていて「しんどそうやで」と言って私に預けた。 
そして貫太を抱いたまま1時間半後に息を引き取った。 
 
キッチンに3尾の生秋刀魚が残ったままだった。 
 
心が張り裂けそうに苦しかったり、涙が止まらなかったり、貫太のことばかり考える時間は、時が過ぎて行くとともに、心の中にある「引き出し」に静かに収まって行くのだろう。 
時々その引き出しを開けて、甘くて切ない想いとともに、くるくるとした可愛い目と、女子高生のような甘い鳴き声と、絹糸のような柔らかくてふわふわの毛を思い出すのだろう。 
 
魂となった貫太は永遠に私の中で生きて行く。 
 
「貫太、秋刀魚が焼けたよ」 
眠る貫太の横にほぐした秋刀魚の身を置いた。 
 
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生前、貫太を愛して可愛がってくださった皆様 
本当にありがとうございました。 
たくさんの方に可愛がられて、幸せな一生だったと思います。 
 
 
 
 
 
 


  今は何も言えないので・・・EMYさんとの出会い(イチローとのご縁も含めて)貫太くんありがとう。
いつか ..10/21 9:34(Sun)

  貫ちゃん、いつも笑顔を届けてくれて、有難う。おかんとおとんと風ちゃんを見守っていてね。
Lilico ..10/21 11:49(Sun)

  EMYさんに愛されて、とても幸せな寛ちゃん。
きっと、空の上からずっと見守ってる。
Penguin ..10/21 11:58(Sun)

  ●いつかさん
貫太を思ってくださってありがとう。
可愛いコでした。

●Lilicoさん
いつかは訪れる別れとは分かっていましたが
やはり辛いものですね。

●ペンギンさん
抱っこして看取れたのが一番の幸せです。
ずっとそばにいてくれたらいいなと思います。
EMY ..10/24 18:59(Wed)
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 2018年8月4日(Sat)
 石に呼ばれる

ギャラリーねこの引出しさんで展示中の『パライバトルマリンの猫」 
ギャラリーに立ち寄ってくれたiちゃんが絵を見て「天野さんの誕生日石だもんね」と言った。 
 
ザワッと鳥肌が立つほど驚いた。 
知らずに描いていた。 
 
トルマリンは色んな種類があるが「パライバ トルマリン」だけに強く惹かれていた。 
そうか、自分の誕生日石だったからだ。 
365個もある誕生日石・・・その中で自分の誕生日石を全く知らずに迷わず選ぶとは。 
石に呼ばれたとしか思えない。 
 
宝石類には全く興味もなく、欲しいとも思わなかった。 
でも呼ばれたからには、もうこの石だけは肌身離さず持つしかない! 
 
ちなみに石言葉は「ルーツ」 
健康を保ち、悪意から身を守り、向上心に応えパワーをもたらす。 
ほぅ・・・・誰か買ってくれないかな。 
 
 
 
 
 


  きっとダーさまがプレゼントして下さるはず!(笑)
この「石言葉」いいですねぃ。。。
Lilico ..8/9 10:49(Thu)
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 2018年2月11日(Sun)
 「おさがり」

「おさがり」とは神仏に供えた後に下げた飲食物のこと。 
我が家では御仏飯はもちろんだが、菓子類も一旦お仏壇にお供えしてから、その「おさがり」をいただくようにしている。 
義母がやっていた様に、私達もそれを普通に行っている。 
 
ところで、猫達には夜にそれぞれ暖房対策をしている。 
老貫太さんは専用ドームに小さな電気座布団を敷き、その上にフリースを。 
長毛で暑がりな風太さんは猫ベッドの敷物の下に桐灰のカイロ(大)を入れている。 
そのカイロがとにかく持ちがいい。24時間以上温かいのだ。 
朝、風太さんがベッドから出ると、カイロを取り出して私が使っている。 
 
今朝、朝食を摂っていたら、夫がそのカイロを持ってきてこう言った。 
 
「はい、風太のおさがり」 
 
・・・・・なんだかね・・・・複雑な気分(笑) 
まぁ、猫も「神」だからいいんだけどね。 
 
 

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 2018年1月29日(Mon)
 麻酔

ここ数日、ぐっすりと眠れていない。 
夫の布団、私の布団と渡り歩く「寝床ジプシー」な猫のせいなので仕方ない。 
 
そういえば2回全身麻酔で手術をしたが、その眠りはそりゃもうすごかった。 
うつらうつらとするようなものではなく、いきなり「ストン!」と落ちる。 
麻酔医さんの「はい、これから麻酔を入れていきますね〜」の言葉を聞いてから、ものの数秒で突然!完全に!意識がなくなる。 
名前が呼ばれて気が付いた時にはもう手術が終わっている。 
 
今回は何やら楽しい夢を見ていた。 
名前を呼ばれた時に「んーもう!誰や、ええ夢見てんのに」と思った記憶がある。 
 
薬局に勤めている友人が「悪夢を見る麻酔薬もあるよ。その薬は70%の人が悪夢を見るらしい」と言う。 
そして本人もその麻酔薬で実際に悪夢を見たという。 
 
ハッピーな夢を見る麻酔で良かった・・・・。 
 
 
 
↓こちらの貫太さんもおそらくハッピーな夢を見ていると思う。 
 
 

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 2018年1月24日(Wed)
 炬燵守

少しずつ日々平常に戻しつつある。 
午前中買い物や用事にあて、午後から少し仕事机にも向かうようにしている。 
ほんの少し粘土にも触ったり・・・・。 
 
そして午後3時頃からは猫達を共にして、1階の和室にこもる。 
 
炬燵にとっぷり浸かってうたた寝をしたり 
資料本を眺めたり 
ふわりと浮かぶアイデアをスケッチしたり 
時々夕餉の献立を考えたり 
 
 
 
「炬燵守」もあともう少しになるだろう。 
2月のはじめに受ける診察で、何事もなければそれで治療は終了する。 
お腹の奥でたまに感じる突っ張る違和感も、薄くなっていくだろう。 
失くしていた免疫力も戻って来た気がする。 
まだまだ遠征はムリだけど、制作は少しずつ始めていきたい。 
 
 

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