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Name: takahashi
Date: 2014/06/27(金) 12:10   No:5109
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Title: 3回忌    
母親が亡くなり今年の7月で3回忌となりますが、相続の問題で兄弟姉妹から縁を切るとの事。で1回忌3回忌の案内が来ない場合私だけで3回忌をするのですがお骨もないのにお寺の本堂でお経をあげてもらうことになっていますが、このような場合の正しいやり方というものがあるのか何も知らないのでお尋ねします。


Name: 天台沙門
Date: 2014/07/02(水) 08:28   No:5111
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Title: Re:3回忌    
某政令指定都市に所在する寺を預かる天台を宗とする者の立場から。

法要のやり方というものは、それぞれの寺や地域の習慣というものが「正しさ」の基準となりますから、世間標準としての「正しい」やり方はないと考えていただいて結構です。
さて、「お骨もないのに」ということから御母堂の菩提寺さんで法要をするのではなく、また「お寺の本堂で」ということから法要をする寺院も決まっている、と理解いたします。
以下、この理解を前提として。

私が似た条件でご依頼を受けるとすれば、
 1・1:寺と相談して法要の日時を決める
  1・2:7月盆の地域だと、この時期は希望にそえない日時がある
 2・1:布施料がいくらなのか、率直に訊ねる
  2・2:法要後の食事に招待すると丁寧だが、「御膳料」を渡して済ませても可
 3・1:誰の何回忌か、施主は誰か、参列者は何人か、を伝える
  3・2:菩提寺でないようなので、戒名・俗名・寂年月日・享年も伝えるとよい
  3・3:また位牌や遺影を持参すべきか確認するとよい
 4・1:本堂への供花や供物の要不要を確認する
  4・2:供えたほうが善いと指示されたら、どういった物が好いか訊いてみる
  4・3:客殿など、待機所の使用料として「御茶代」を支度すると丁寧
との各点をおさえておけば必要充分かとおもわれますが、そのお寺のお檀家さんをご存知ならその方に伺うことが最善です。

以上、ご参考までに。




Name: KE
Date: 2014/06/21(土) 12:09   No:5103
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Title: 疎遠の父の供養    
両親が離婚しており、私は母と長年暮らしてまいりました。
今は結婚して家を出ております。
父とはずっと疎遠だったのですが、その父が亡くなったことを知りました。
父の遺骨は父方の親戚の誰かが引き取っていると思いますが、父方の親戚とは元々交流もなく、連絡先もわかりませんし、父はお金の問題を抱えていたので、生前から私が父や父方を探したりなど、触れ合うことがないよう母を始め母方の親戚から強く言われておりました。
もしも向こうの親戚に、私が父の娘と知られるとたかられるかもしれないと心配をしてのことでした。
父と母は険悪だったけれど、私にとってはたった一人の父です。
たしかに父といい思い出はあまりありませんが、それでも亡くなったと知ったときは悲しく、自宅でひっそりと手を合わせました。

そこでご相談です。
うちには仏壇など無いのですが、写真とろうそくと線香だけ置ける簡単なスペースを作り、手を合わせることをしようかと思ったのですが、このようなやり方をやっていいものかと思いましてご相談させて頂きました。
父方の宗派は知らず、私自身は嫁ぎ先の浄土宗なのですが、その辺りも何か気を付けることがあるのでしょうか?
知り合いには、特別そのようなスペースなど作らず、心で祈り手を合わせることでいいのではと言われたのですが、もしも他に何かできることがあればと思ったもので。
何かご助言を頂ければ幸いです。



Name: 天台沙門
Date: 2014/06/23(月) 10:45   No:5106
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Title: Re:疎遠の父の供養    
某政令指定都市に所在する寺を預かる天台を宗とする者の立場から。

Q1:簡単なスペースを作り、手を合わせることをしようかと思った
A1:ぜひとも、そうなさってください。私としては、御父君だけでなく他の神仏(お土産代わりの御札とか)や故人(有縁の方の御位牌とか)を一緒にお祀りするスペースとしてお考えいただくことをお勧めします。

Q2:父方の宗派は知らず、私自身は嫁ぎ先の浄土宗なのですが
A2:特に宗旨宗派にこだわらずとも慣れた方法(浄土宗式)でのお勤めをいただければ大丈夫です。

Q3:特別そのようなスペースなど作らず、心で祈り手を合わせることでいい
A3:そういった思想の基礎は「心のともなわぬ儀礼なら、しないほうがよっぽどまし」という一休禅師のような禅宗的批判精神です。逆にいえば、心を表すための儀礼ならば積極的に行うべきということになるでしょう。また、人はカタチがともなわないものに不安を感じますから、具体的にイメージである遺影とか、故人の象徴物である位牌とか、救済のシンボルである神仏像とか、そういったものがあるほうが安心できるとおもわれます。

以上、ご参考までに。




Name: KE
Date: 2014/06/25(水) 11:15   No:5107
解決    削除 
Title: Re:疎遠の父の供養    
ありがとうございました。
「人はカタチがともなわないものに不安を感じる」はまさに私がそのような気持ちだったので、決して間違いではないんだと、とても後押しになりました。
私なりのお勤めを心を込めてしていきたいと思います。




Name: めい
Date: 2014/06/18(水) 16:34   No:5102
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Title: 葬儀について    
余命宣告をされた義母がおり、その裏で色々と準備をすすめているのですが、困ったことに義両親は貯えもなく、保険にも入っていないため、今までかかった入院費などすべて子供たちで負担する事となり、子供たちにもほぼ貯えがなくなり、葬儀となったとき、葬儀費用はなんとか出せても、ご住職にお渡しするお布施がどうにも捻出できない状況です。ちなみに、お世話になっているご住職がおり、以前義祖母が亡くなった際も義父がお金がないといったら、『葬儀のお布施代は27万と決まっている』といわれたそうなんです。

ご住職にも生活があり、お寺維持などそういった費用がかかるのは理解はしているつもりです。しかし、お金がないと泣きついてきた人に対して借金してまで払わせるのはご住職としてどうなんでしょうか?
まだ私たちが相談には行っていないので、今現在のご住職のお考えはまだわかりませんが、亡くなった時のことばかりが不安で毎日眠れません。もし、子供たちが借金してまで葬儀をお願いしたとしても、本当に気持ちよく送り出すことができるんでしょうか?こんな気持ちは本当は嫌なのですが、もともと迷惑ばかりかけられていたため、借金をしたら、恨みしか残らないかと思います。

僧侶としてのご意見を聞かせて頂ければ、うれしいです。
よろしくお願い致します。



Name: 天台沙門
Date: 2014/06/22(日) 18:07   No:5105
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Title: Re:葬儀について(長文です)    
某政令指定都市に所在する寺を預かる天台を宗とする者の立場から。



>義父がお金がないといったら、『葬儀のお布施代は27万と決まっている』といわれた
>お金がないと泣きついてきた人に対して借金してまで払わせるのはご住職としてどうなんでしょうか?
>まだ私たちが相談には行っていないので、今現在のご住職のお考えはまだわかりませんが、

ご心労お察し申し上げます。まずは義母さんがご存命のうちに「こういった事情なのでこの金額で葬儀をお願いします」と先に可能な金額をお申し出いただき、色々とご相談なさることをお勧めします。



(1)一般論として
慣習として、菩提寺と檀家との関係は「菩提寺が檀家に安心を与える」ことと「檀家が菩提寺を経済的に支援する」ことによる双務契約関係となっています。なおかつ家格というものが存在し、その格によって布施料の額の多寡が決まっています。ですから、世間でいうサービスという言葉を使いますと、同一サービスに対して複数の料金が存在するわけです。逆にいうと、家格が一緒なら「世間相場」とよばれる同一料金が設定されるということです。よって現在でも、家格による固定料金的な布施料の基準が存在すると考えられます。
したがいまして、金27万也が通夜葬儀に対する適正な価格であるかどうかとは別次元の問題として、檀家さんの家格に応じての(公平ではないが公正な)布施料と想像することが可能となります。

(2)私の場合
私も具体的(全国標準では高額)な金額をあげて「御檀家さんの皆様には、この金額でお願いしています」とお伝えします。同時に「正札を出しての仕事ではないので、この金額でなければお勤めしないということではありません」ともお話します。現実問題としては、その金額の50〜80%が標準的なものですし、通夜葬儀なし・四十九日の納骨法要を葬儀ということにして30%ということも珍しくありません。
僧侶にとって檀信徒さんの御葬儀をはじめとする法要全般は、寺檀関係による双務契約に基づく義務である以上に「自分の修行」という義務です。私は布施料の足りない分は自分の修行費用と考えています。

(3)解決策など
私の預かる寺では「分割払い」の代替手法として、卒塔婆を繁く建てていただくということをお願いしています。つまり、他の家では年回法要と施餓鬼法要の時だけの卒塔婆建立を、春秋の彼岸および無縁仏への建立を追加(?)でお願いするという方法です。



現実問題として、葬儀とは死者の肉体と霊魂をどのように処理するか、という文化人類的な手続きです。その「肉体の処理」にかかる費用を最低限に見積もると、物資として棺と骨壷、サービスとして遺体搬送・納棺・棺搬送・火葬費用・事務手数料、が必要となるでしょう。これは宗教儀式一切を省略しての「直葬」のパターンです。
問題はここから先です。
宗教施設の主催者には、異なる宗教儀礼による葬儀や宗教儀礼を伴わない葬儀を断る権利があります。つまり葬儀布施料「27万円也」を支払って菩提寺さんに儀式をしてもらわねば納骨させてもらえない可能性があるということなのですが、裏返すと27万円の費用によってご遺骨の埋葬が可能になるということです。
ということは、菩提寺さん以外の納骨所を新規に入手したうえで菩提寺さんの墓地のご遺骨すべてを改葬する費用の総額が27万以下ならば、離檀をしてしまうということを考えてもよいということになります。


以上、ご参考までに。




Name: 不安
Date: 2014/06/07(土) 17:54   No:5097
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Title: 土地の障り    
質問があります。
私はいわゆる古戦場と呼ばれる地域に生まれ育ちました。
ここに20年ほど住んでいるのですが、自治会内で私の家(一戸建て)の班だけ不審な一家離散や早死が相次いでいます。
アパートに住んでいて早めに引っ越していく人は問題ないのですが20年前に開拓された建売りの一戸建てにうちの家族と同時期に越してきた人たちにトラブルや病気が相次いでいます。
うちの班には10件ほどの一戸建て家があるのですが、そのうち6件が仕事の問題や家庭内不和、事故。若くして重病で亡くなるなどして一家離散。
もう一件のうちの隣の家はご主人が精神を患い、警察のお世話になるような事件を何度も起こしています。毎日奇行で近所を悩ませています。
さらに一件はご主人を早くに亡くしてしまった奥さんが怪しい新興宗教に入ってしまい、うちにしつこく入信の勧誘。自治会の人を無理やり勧誘して問題になっています。

うちの自治会でもうちの班の状況はちょっと異常です。
確率的にまだ若いのにこれだけの人が早くに亡くなったり離散してしまうのは不自然です。我が家も兄弟仲が悪く兄が家を出てったきり家に戻りません。


調べてみたところ、土地の障りというものがあるらしいので気になって質問しました。
霊能者の方に祈祷していただくのは費用的に考えていないので自分である程度なんとかしたいのですが、自分で土地の障りを抑えるのはどのように行えばいいのでしょうか?
どうかお教えください。
今までに行った対策はインターネットで日本酒が浄化に役立つと聞いたので敷地に撒いてみました。



父の話ですと一応家を建てたときに神社の神主さんによる地鎮祭は行われたらしいです。



Name: 天台沙門
Date: 2014/06/10(火) 10:27   No:5099
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Title: Re:土地の障り    
某政令指定都市に所在する寺を預かる天台を宗とする者の立場から。

仏教的思考からすると、もの/こと全ては因(=直接的原因)と縁(=環境など間接的原因)との関係性の中に存在するので、個別具体的に独立した存在はあり得ない(=空)、という立場をとります。したがって、お訊ねの件も「土地の障り」を主要因とする理解はお勧めいたしません。……きつい物言いですが、古戦場だから土地の障りがあるという考え方では、保元平治の乱から幕末の動乱に至るまで長い間の古戦場である京都の街、ひいては沖縄やヒロシマ・ナガサキでは土地の障りは相当にひどいということになりかねません。

にもかかわらず「土地の障り」を主たる原因とみなして障碍へ対応しようとするのであれば、結界を作るというより(作られた結界は維持されねばなりません)も、その古戦場での戦死者の霊すべての鎮魂を心がけることをお勧めします。
例えば。
 戦場跡を表す石碑を墓と見なして墓参をする。
 そういった物がなければ、新たに作ってみたりそれらしい何かをモニュメントと見なして弔意を示す。
 菩提寺さんの住職さんに申し出て「茲追善供養者為○○古戦場戦没者各霊証大菩提也」等の卒塔婆を依頼する。
などが考えられます。



「土地の障り」とは土地の神が祟っているということですが、神が「祟る」のは人がお祀りをしないからです。御霊信仰といいますが、人に祟る恐ろしい神であればあるほど丁寧にお祀りするとより強い守護神となってくださると昔の人々は考えていました。ですから、戦場での死者の慰霊をきちんとなさることをお勧めするわけです。
裏返すと、人が不都合なことの責任を負いたくない場合や(明らかに自然現象であるような)どうしても負えない場合に、神の祟りとして人の責任を避けるのです。責任を負っていただく以上は、その祟り神を丁寧にお祀りすることは自然なことでしょう。

以上、ご参考までに。


Name: 南無
Date: 2014/06/13(金) 06:36   No:5100
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Title: Re:土地の障り    
古戦場でまだ戦っている人がいるというのはよく聞く話です。
いわゆる不浄霊ですね。

それから土地開発などで自然の怒りを買うということもあるようです。
たとえば沼の埋め立て地とか。・・・

土地自体エネルギーの場なので、パワースポットがあるように、もともとエネルギーの低い土地もあるでしょうね。
その辺は生命力に関わってくると思います。

それらは一般論なので、個別には調べてもらうしかありません。
いずれにしても土地は縁のものなので、大元の原因は自分の中にあると思うのですね。
ですから引っ越したとしても、同じような場所を選ぶ可能性があります。

何かを避けるというのはそれだけで苦しみですから、自分が必要な変化を遂げるのが一番近道だと思います。


Name: ごぶ
Date: 2014/06/21(土) 18:17   No:5104
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Title: Re:土地の障り    
京都市在住の者ですが。

私の家の側には、軍人さんの墓地や歴史のある建物などがありますが、特にそういった話は聞いたことがありませんね。

補足になりますが、京都市の場合は練兵場跡に大学が建っていることもありますし、昔の鴨川には刑場があったということですが、今はカップルや観光客が等間隔で座って穏やかな鴨川を眺める憩いの場になっていたり、今の季節は納涼床も建っていますからね。

また、私の田舎の家は古墳の上に建っていましたが、身内や親戚の問題は土地の障りがあるという訳でもないので、それもその人の生き方の問題やアルコールを大量に摂取した上での問題という見方をしています。

相談者様の周りの方々にも、何か他にも現実的な問題というものがあるかも知れないので、先ずはそういったことからお考えになられみては如何でしょうか。




Name: ひで
Date: 2014/06/04(水) 09:26   No:5095
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Title: 仏壇でお聞きします    
仏壇、あるいはミニ仏壇を購入され、身内に三年以内に何か不幸があった方、経験お聞かせください。
科学的ではないことですが、何か気になり、怖いので契約された方、お聞かせください。



Name: 日真
Date: 2014/06/18(水) 12:18   No:5101
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Title: Re:仏壇でお聞きします    
仏壇やお墓など、亡くなった方がいらっしゃった訳ではないのに、事前にたてられる方がいます。その為に善くない事があったですとか、身内に不幸があったですとか、とお考えになる気持ちもよくわかります。しかし、その為ではないと思います。連想してしまうという事は、やはりあると思いますが、善い事をして、なぜ、不幸がおとずれるのでしょうか?
両親もだいぶ年をとったから仏壇やお墓用意しようか。という事で用意されたようです。それから二十年たって九十歳こえられてお元気に過ごされている方もいらっしゃるのです。
考え方次第です。縁起でもないと思うか?善い事ができてよかったと思うか?です。ご用意されて、気持ちが安心できるところもあると思います。




Name: 悩んでいます
Date: 2014/06/07(土) 16:43   No:5096
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Title: 神様の願解き    
最近、神社などで祈願した際は願解き(お礼参り)が必要だということを知りました。今まで神社は開運スポットだという認識で気軽にあちこちの旅先(日本各地)で祈願してまわっており、今から全ての神社に願解きをしようにも正直費用的にも時間的にも不可能です。そもそも小さい子供のころからあちこちの神社で気軽に祈願してきたので全ての祈願した神社を把握すらできません。
お稲荷さんは特に願解きをしないと怖いということなのですが、こういった場合今までの願解きをするにはどうしたらいいのでしょうか?
どうかお教えください。



Name: 天台沙門
Date: 2014/06/09(月) 10:46   No:5098
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Title: Re:神様の願解き    
某政令指定都市に所在する天台を宗とする者の立場から。

どうもカミとヒトとの関係は「これこれの願い事をかなえてくれたら、これこれのお礼をします」という契約関係によるもののようです。ですから、願意がかなったならばお礼をすることが当然の礼儀として必要になるわけです。例えば、鎌倉の八幡宮は源頼朝の寄進によるものですが、これは平家討伐の成功に対する源頼朝から八幡神への報酬です。また、カミへの報酬としての「生きた馬」の代わりにに「絵に描いた馬」を願意とともに前納することが絵馬の奉納です。ちなみに、人格的一神教の世界では最後の審判における天国での生というものが、神への信仰に対する人への報酬になります。

以下、仏者としての考えなので神社さんにお訊ねいただくことが最善とは考えます。

さて。
全国の神社さんへの願解き(お礼参り)ですが、実際に行くことがかなわなければ地元の氏神さんか産土神さんかに御札・お守りをお納めすればよろしいかと考えます。これは講を組んで代表者を選び代参させること、つまり実際に本人が行かなくとも参詣したことになることの裏返しで、実際の参詣ができないならば代わりの神社にお礼参りをすることでよいのではないでしょうか。
たしかに、理屈としては「きちんとお礼参りをしましょう」ですし、多くの神社さんで祈願成就のおりの御札の返納や一年毎の新調を勧められておりますが、では「きちんと契約的に祈願をしましたか?」という話にもなるわけです。「御朱印帳は記念スタンプではない」との寺社側の批判もありますが、参詣の記念として身近に置くことで神様がたのご神徳を感じられていれば願解きについて神経質になることはないとおもいます。

また、お稲荷さんの願解きの件については実際に祈願なさった社寺にご相談ください。

以上、ご参考までに。




Name: ちゅうりっぷ
Date: 2014/05/27(火) 08:19   No:5086
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Title: 位牌について    
昨年主人が亡くなりました。まだ40歳、一人っ子で本家の長男でした。なので本家のお墓に入り、主人の実家の仏壇で祀られていますが、主人の義母と折り合いが悪く、旧姓に戻し、縁を切りました。今は実家で暮らしています。でも最愛の主人なので私は私で供養したいと思っています。主人の実家は浄土宗、私は真言宗です。異なる宗派で位牌を作るのは良くないですか?私の実家の仏壇に一緒に祀ってもいいですか?


Name: 天台沙門
Date: 2014/05/27(火) 17:24   No:5089
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Title: Re:位牌について    
某政令指定都市に所在する寺を預かる天台を宗とする者の立場から。

まずはお悔やみ申し上げます。

Q1:異なる宗派で位牌を作るのは良くないですか?
A1:問題ありません。
Q2:私の実家の仏壇に一緒に祀ってもいいですか?
A2:ぜひ、ご一緒にお祀りください。
※ ただし棚行(ご自宅に僧侶が来てのお勤め)の際、明らかに他宗旨とわかる戒名の位牌があると気を悪くする僧侶はおりますが、真言さんなら大丈夫かなとおもいます。

位牌とは故人の人格の象徴物です。「人格」のことを宗教的には「霊魂」とか「たましい」とか表現しているわけですが、いずれにせよ五感で認知できるものではありません。ですから人は「物」を必要とするわけです。
ついでに申し上げると、戒名(法名)は原則論としては「仏弟子としての名」ですから宗旨宗派によって特徴的な文字使いをします。ですが日本の伝統文化の中で戒名は仏弟子としての名ではなく死者の名として扱わてきました。私は檀家さんには「西洋でいうところの墓碑銘のようなものです」とお話をしています。
東アジア文明は日常生活では使用しない「諱=いみな」という名がありました。日本的には、それは「たましい」を象徴するコトバ、すなわち人格を示す言霊といってよいでしょう。ですから、位牌とは宗旨宗派や仏教などの信仰システムの違いを超えたものと考えたほうが健全です。
ですから宗派宗旨の違いを気になさることはありません。

以上、ご参考までに。


Name: ちゅうりっぷ
Date: 2014/05/28(水) 18:34   No:5091
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Title: Re:位牌について    
早速のご回答ありがとうございます。これで安心して位牌を作ることができます。もう数点質問させて下さい。位牌の魂入れはやはり主人の本家のご住職にお願いした方が良いのでしょうか。棚経は私の実家のご住職だけで大丈夫でしょうか。異宗派の主人に真言宗のお経を唱えても大丈夫でしょうか。(もともと主人は実家が何宗かも知らないような人でしたし、お経も全く興味がない人だったので気にしないでしょうけど、仏教的にはどうなのかと思いまして…)

Name: 天台沙門
Date: 2014/05/31(土) 11:32   No:5094
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Title: Re:位牌について    
Q1:位牌には魂入れが必要ですよね?
A1:はい、必要です。ですが、それは「位牌は故人の人格の象徴である」という気分を魂入れ(開眼供養)の儀式に参加する人々が共有するために必要だと、私は考えています。

Q2:この場合は主人のお寺のご住職にお願いするべきですか?
A2:スジ論からするとそうなります。ですが、複数の位牌を作るものではないという考え方を持つ方がいたり、義母さんとの関係というものがありますから、浄土宗の菩提寺さんにご相談くださいとしか申し上げられません。

Q3:棚経はうちの真言宗のみでも大丈夫ですか?
A3:そうですね。菩提寺さんの本尊さんの出張所が檀家の仏壇という気分がありますから、あえて浄土宗の住職さんに棚行をお願いすることもないと考えます。

Q4:その場合、主人と宗派が異なるのでお経も違いますが大丈夫ですか?
A4:法要と教典については、真言の住職さんに「夫の戒名は浄土宗さんからいただきました」とお伝えいただければ、しかるべくはからっていただけるとおもいます。御主人様が宗派宗旨を気になさらない方とのことですから、形式は二の次としてその儀式を行ったことが故人のためになっている、と生きている人々が感じられれば正しい儀式といってよいでしょう。
仏教的には、浄土教的には死者は阿弥陀如来に迎えに来てもらって(=来迎)、極楽浄土に往って生きる(=往生)ことになりますが、真言宗(密教)的には死者は肉体をはじめとする束縛から自由になり宇宙そのものである大日如来に成る(=成仏)ので、死の意味するところが異なります。しかし、真言さんの川崎大師では息災延命の南無阿弥陀仏の護符(赤札)がいただけるそうなので、真言さんとしては浄土教とか阿弥陀仏とか、あまり気になさらないとおもいます。




Name: 五雲混沌
Date: 2014/05/27(火) 11:15   No:5087
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Title: 無題    
亡義父母は義姉が仏壇を守っているので、我が家では過去帳と写真と仏具を家具の上に設えて、義実家の曹洞宗のお経を唱えていました。今度実父が亡くなりました。実母が実家で仏壇を守っています。実家は真宗です。我が家では、一冊の過去帳に義理の父母と実の父を一緒に記入してよいものでしょうか。それとも、過去帳や写真、仏具をそれぞれ二組用意すべきなのでしょうか。また、曹洞宗と真宗のどちらのお経を唱えるべきでしょうか。


Name: 天台沙門
Date: 2014/05/28(水) 09:35   No:5090
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Title: Re:無題    
某政令指定都市に所在する寺を預かる天台を宗とする者の立場から。

Q1:一冊の過去帳に義理の父母と実の父を一緒に記入してよいものでしょうか。
A1:ご一緒にお書きください。ご自身にご縁のある方の名を記して、ご供養のたびに思い出してさしあげるためのものですから、婚家実家などの俗縁の区別を考える必要はありません。wikipediaの項目では鯨の名(そもそも人ではない!)を記した過去帳について触れた節もありました。
仏具(本尊さん)については宗旨の違いが明らかになる点なので難しい問題ですが、室内空間という物理的制約がありますから、今の仏壇のままでよろしいと考えます。

Q2:また、曹洞宗と真宗のどちらのお経を唱えるべきでしょうか。
A2:ともにお唱えいただくことをお勧めします。おそらく、曹洞宗さんだと般若心経と観音経で、真宗さんだとお念仏ですね。「どちらが」ではなく「どちらも」というご気分のほうが安心できるかと。なお天台宗徒の私としては、開経偈・般若心経(または世尊偈)・観行文・十念・念仏回向偈、でよろしいかと考えます。

以上、ご参考までに。


Name: 五雲混沌
Date: 2014/05/29(木) 11:50   No:5093
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Title: Re:無題    
天台沙門様、お導きくださいまして、ありがとうございます。おかげさまで安心してお参りが出来ます。本当にありがとうございました。



Name: バファリン
Date: 2014/05/23(金) 01:15   No:5083
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Title: 無題    
お坊さんが合掌して真言(?)を1回唱えるたびに中指を開いてそれを3回やったり、真言1回唱える間に中指を3回開くのは何をやってるのでしょうか?
なんか気になってしまいます。



Name: 天台沙門
Date: 2014/05/23(金) 23:00   No:5084
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Title: Re:無題    
某政令指定都市に所在する寺を預かる天台を宗とする者の立場から。

「護身法」とよばれる一連の所作事のうち、「浄三業印明」を示すものとおもわれます。この印明について私は、比叡山の行院で「印の形は蓮の花が開く様子をかたどっているのだから、自分の仏性が花開くことを念じるよう」教わりました。

真言密教や修験の方々には、また別の解釈・説明があるとおもわれますが、天台密教の初行者としてお伝えできることは以上です。
ご参考までに。


Name: バファリン
Date: 2014/05/24(土) 23:56   No:5085
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Title: Re:無題    
どうもありがとうございます。
お坊さんのしぐさは観察していると興味深いものがあります。

今、仏教について教えてくださる菩提寺を探してまして、これはどうやって檀家になることができますでしょうか?
例えば、天台宗のお寺に行って「檀家になりたいのですが・・・」と言えば快諾してもらえるのでしょうか?

というか、お坊さんにいろいろと仏教について教えてもらいたいという願望のほうが大きいのかもしれません。


Name: 天台沙門
Date: 2014/05/27(火) 13:10   No:5088
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Title: Re:無題    
コメント[5083]の天台沙門でございます。

寺の檀家になることについては、個別具体的な問題がありますのでご回答ができません。「墓所分譲中」のお寺でしたら、所定の手続きを踏んだうえで檀家になることは快諾されるでしょう。しかし仏教について知るという目的が果たせるかどうかは別の問題です。

檀家になる(=菩提寺を持つ)ということは、特定の寺に先祖と自身の回向を依頼することで、具体的にはある寺に墓所を置くことです。もっとも公営墓地に墓を持ち、儀礼一般を依頼するという立場で檀家になることも可能ですが。
私が預かる寺の檀家さんは、本家の分家・分家の分家・檀家の婚家・檀家のお隣さん、という血縁地縁で檀家になってくださってきています。ですから「近所に住んでいる者だが墓地が欲しい」とお申し出いただいた場合は「まずは寺の行事にご参列ください。そのうえで檀家さんのご紹介をいただきます」との2点をお願いしています。まず、ご案内しても寺の行事に参列してくださいませんし、そもそも墓地が少ないので新しい檀家さんを積極的に募集することができませんし。

まあ、ご近所(でなくても好いですが)のお寺に散歩がてら通われて気配や雰囲気が気に入ったなら、檀家とまでは行かずとも信者という形式で本尊さんや住職さんと縁を結ばれればよろしいかとおもいます。

「仏教」について知りたいのであれば、まずは各宗派の本山クラスの寺院や仏教系の大学が開講している講座に通われることをお勧めします。次いでのお勧めは、ご親戚の菩提寺のご住職さんです。
私は、仏教を知るために菩提寺を探すことはお進めしません。なぜなら、菩提寺(=回向寺)の住職では意識的無意識的に(私で言えば天台宗という)寺の宗旨という立脚点から眺めることが当然となるからです。寺の宗旨の教学だけでなく、釈尊に始まる仏教史や他の宗旨との共通点と相違点やら、さらには比較宗教論や東西の哲学という思想ツールを以て仏教を教授できる僧侶の存在はまれでしょう。

以上、ご参考までに。




Name: サイコロ6
Date: 2014/04/28(月) 11:57   No:5076
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Title: お墓の寄付金    
現在、祖先が供養されているお寺が修繕するとのことで寄付金の通知が着ました。
寄付金は位号により決定されており、◯月◯日までに口座に
お振り込みくださいといったかたちです。

信士 20万円
居士 50万円
大居士 100万円

この寄付金に関して、いくつか疑問点があります。
(1)お寺が修繕費に6000万円かかる。
    住職一家が居住するスペースも一緒に建設するとのこと。
内、2000万円は住職が出費する。
お寺の修繕に関しての、話し合いは檀家には通達されず、
役員と住職で決定し、通知により知る。
(2)檀家は300ほどあり、単純計算でも信士が300で、
6000万円に到達する。
居士・大居士もいるので寄付金は修繕費より
多くなるのでは?
本当に住職は、2000万円を出すのか?
(3)一度、修繕に関しての話を聞きたいと思い総代に
連絡をとったところ、クビにされてしまって後任の総代は
教えてもらえず。
なぜクビにされてしまったかを聞くと、住職の意見に
反論したから…と。
(4)納得がいかないため、期限内に振込をしていないません。
先日、通達が来て「寄付ができないのでは 檀家を
離檀することを強くおすすめします」と記載されて
   いました。

そもそも、寄付なので強制力はないと思うのですが…。
強制的に寄付をさせるのであれば、寄付にならないですよね?
話し合いをしたいにも総代を教えてもらえず、
一方的な通知しか届きません。

周りの方に聞いてみたところ、檀家の半分の方が納得の
いかない修繕で、寄付をしないでいるそうです。
ただ、脅迫めいた文章が送られてきて支払った檀家さんも
何人かいるとききました。

納得の行く説明、日頃の住職との信頼関係が成り立っていれば、
寄付金も惜しくはありません。
が、日頃の素行から信頼も薄くなってきています
(毎日飲み歩いている、お布施が足りないと催促するなど)

永代使用料、年間維持費は支払っています。
檀家を退き、墓地使用者と言った形にするのは可能でしょうか?
このままの平行線で解決しない場合、お墓を移動させないと
いけないのでしょうか?
また、寄付金という名の取立て等を罰することは出来ますか?

お知恵のある方よろしくお願い致します。



Name: 天台沙門
Date: 2014/04/30(水) 13:16   No:5080
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Title: Re:お墓の寄付金    
「解決」扱いになっていますが、寺院サイドの者の見解を、いくつか。

>納得の行く説明、日頃の住職との信頼関係が成り立っていれば、寄付金も惜しくはありません。
ありがとうございます。



Q1:永代使用料、年間維持費は支払っています。檀家を退き、墓地使用者と言った形にするのは可能でしょうか?
A1:これは不可能でしょう。寺院境内の墓地の場合、その寺の宗旨の儀式で法要を営むということが暗黙の前提になります。檀家でなくなるということは、少なくともその寺の住職の法務をうけないということですから墓地の使用もできなくなります。

Q2:このままの平行線で解決しない場合、お墓を移動させないといけないのでしょうか?
A2:永代使用料と年間維持費を納めていれば墓所移転の必要はないと判断できます。「納得のいく説明ときちんとした会計報告をしていただければ御寄進します」という態度で一貫なされば強制的に移転させられることもないでしょう。

Q3:また、寄付金という名の取立て等を罰することは出来ますか?
A3:寄付金の要求そのものを罰することは不可能です。ただし、寄付に応じないことを理由として「墓所を撤去する」や「法務の依頼に応じない」や、それこそ「脅迫めいた文章が送られて」という行為ならば強要罪に抵触するかな、と考えられます。



Q(1・1)お寺が修繕費に6000万円かかる。住職一家が居住するスペースも一緒に建設するとのこと。内、2000万円は住職が出費する。
A(1・1)住職は寺院境内に居住することが責務ですから、住職の自己資金2000万円は私的生活空間のための費用と考えれば、同時に建設(改築?)すること自体は非合理ではありません。逆に言えば、総予算のうち最低4000万円以上は公的空間に費やされねばならないということです。

Q(1・2)お寺の修繕に関しての、話し合いは檀家には通達されず、役員と住職で決定し、通知により知る。
A(1・2)修繕計画の決定に至るまでが檀信徒に公開されないという点は問題ですが、例えば耐震補強など緊急性を要する工事であれば仕方ないかと思います。ただ、トップの独断は意思決定の速度というメリットの代わりに同意が集まり難いというリスクを抱えるということなのですが。なお、宗教法人法には「主要な境内建物の新築・改築などの際には公告をしなくてはならない」との義務規定がありますから、この「通知」をもって「公告」に替えていると判断されます。ただし公告はすればよいという性格のものではなく、公告期間は異議や質問に対応するためと理解されています。

Q(2・1)檀家は300ほどあり、単純計算でも信士が300で、6000万円に到達する。居士・大居士もいるので寄付金は修繕費より多くなるのでは?
A(2・1)年間維持費を納めている檀家が300軒ならばそうでしょうが、墓が300基だとすれば維持費を納めている檀家さんの歩留まりは下がります。ただ、そのリスクを見込んでの金額設定ならば半強制的な請求法が腑に落ちません。

Q(2・2)本当に住職は、2000万円を出すのか?
A(2・2)この点については計画終了後の会計報告を待つしかありません。なお私の知る範囲では「これこれの工事をするにあたっていくら必要だが、宗教法人と住職が過半額を負担するので残額を寄付で賄いたい」という依頼方法が普通です。そうであれば、これこれといくらに関する情報を公開することは当然でしょう。極端な例では、個人名義の土地を担保に融資を受け、それを寺に貸し付ける形式を使って寄付なしで(財政的リスクを全て個人で負って)本堂を直した住職を知っています。

Q(3)一度、修繕に関しての話を聞きたいと思い総代に連絡をとったところ、クビにされてしまって後任の総代は教えてもらえず。なぜクビにされてしまったかを聞くと、住職の意見に反論したから…と。
A(3)寺=宗教法人を代表する人物は住職ですから、最終的には総代ではなく住職その人に修繕計画について照会するしかないでしょう。どんな組織でもそうですが、総代会とか護持会とかの自治組織がないとトップの権限は強くなります。

Q(4)納得がいかないため、期限内に振込をしていないません。先日、通達が来て「寄付ができないのでは 檀家を離檀することを強くおすすめします」と記載されていました。
Q(5)話し合いをしたいにも総代を教えてもらえず、一方的な通知しか届きません。
A(4/5)「本堂の修繕につき御寄進をいたしたく、つきましては計画の御説明をいただきたくお願いいたします」とお返事なさればよろしいかと思います。

以上、ご参考までに。


Name: サイコロ6
Date: 2014/05/13(火) 17:26   No:5081
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Title: Re:お墓の寄付金    
ご丁寧な回答ありがとうございました。

先日、郵送で、
「◯月◯日までに寄付金のご回答がいただけない場合、
 規約◯条によりお墓を撤去致します」
と郵便がきました。
規約を読んでみると、
・檀家として支援等できない場合檀家を退いてもらう
・その場合、お寺側でお墓を撤去することができる
・お墓を撤去した場合の、撤去費は檀家負担とする
というようなことが書かれていました。

規約自体はじめて拝見しましたし
いきなり手紙で、寄付をしないなら墓を撤去するというような事が
あってもいいのでしょうか?

仏に仕える身の方が、こんな脅迫めいた文章を送ってきたので
ショックでした。

現在、家族で話し合いを進めています。
本山へ一度相談をしたほうが良いのでしょうか?
ただ、本山がどこだかがわかりません。
本山を調べるのに、住職へ確認して教えてくれるのでしょうか?
本山を独自で調べる方法がありましたら教えて下さい。

よろしくお願い致します。


Name: 天台沙門
Date: 2014/05/17(土) 06:53   No:5082
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Title: Re:お墓の寄付金    
コメント[5080]の天台沙門でございます。

檀家の皆さんが互いに連絡がとれる地域コミュニティにお住まいならば、檀家さんが「組合」を作って団体として交渉することが効率的かと考えます。個別に何かを依頼しても、そんなことを言うのは貴方だけだ、との理由で断られる可能性が高いからです。
しかし効果的かというと難しいでしょう。なぜなら、批判的な総代さんを解任する住職ならば、寺を乗っ取って檀家管理にしようとしている、との反論(妄想)をするでしょうから。

寄付をしたいから、計画の説明をしてほしい。
(例えば)寄付一口5万円として、複数口を複数年にわたって寄付する方法を認めてほしい。

この一線で、皆さんが協調して訴え続けるしかないような気がします。分割払いなら、一回でも払えば「寄付する意志」すなわち「支援等をした」ことになりますので檀家を退く必要はなくなり、かつ、以降の分割払いを継続するための責任を住職に認めさせる根拠になります。



(1)規約に関して
これは『寺院規則』なのでしょうか、それとも『墓地使用規約』なのでしょうか?
そもそも、寺と檀家との関係は慣習によっているものがほとんどですから、成文化された規約など無いところの方が多いのが実情です。しかし世間一般の常識を考えると、『墓地利用規約』ならば契約書に準じて正副2通の両方に署名捺印をして寺と檀家が一通ずつを持つ性格のものですし、宗教法人法などに定められた『寺院規則』であれば閲覧はできるが配布はしていないというものです。
ですから、半強制的に寄付を集めるために檀家さんが存在を知らなかった規約をわざわざ配布したならば「なんだかな〜」という印象ですね。

(2)本山を調べる件
お寺が所在する都道府県庁のサイトで「宗教法人」で検索をしてみてください。Googleで「○○市 宗教法人」でもいけるかとおもいます。行政機関が宗教法人名(=お寺の名前)・代表者名(=住職の名前)・包括法人名(=本山やご宗旨)・所在地などの基礎的情報を公開していますので。ところで、いわゆる「本山=比叡山延暦寺」と「包括法人=天台宗」とは別です。ご相談のような件を管轄するのは包括法人のほうです。
ただし残念ながら、個別の寺院における寺と檀家との紛争について本山が介入することはありません。もっとも、代表役員(=住職)が宗教法人(=寺)の財産を私的に流用するなど、私企業における業務上横領が成り立つような場合は別ですが。

(3)墓地の撤去の件
墓地の撤去費用の支払い義務が使用者側にあることは確かです。しかし、慣習による支払い義務のある年間維持費を支払っている檀家に対しては、寄付金非払いを理由として墓地撤去を実行することは「できない」のが正解でしょう。


少々遅れましたが、ご参考までに。





 
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