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Name:
Date: 2013/06/18(火) 01:31   No:4985
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Title: お墓の状態についての質問です    
失礼します、以前このサイトで大変お世話になり、勉強させて頂きました者でございます、ありがとうございました。さて今回、お墓に対しての質問にて、お教え頂きたくお願い申し上げます。お墓が古くなり、お墓の側面裏側と地面(土)の間に隙間や穴ができており、その隙間の中から草がはえており、昨日その草抜きをしたところ、反動で一緒にお骨が出てきました。で、骨は中に手で戻しました…。現状お墓の中のお骨が、草や虫や雨水が入り込み一緒になってしまっている状態です…、で、ウチの奥さんがこのままではよくないと感じ、私の母親に報告したところ、母親は大丈夫大丈夫、骨は自然に土にかえるから別にいいとの返事だったとの事でした。自分自身、
そんな状態では決してよくない事だと思います、で、同日にウチの次女が精神状態が不安定となり、大泣きがとまらないという事がありました。自分は何かしらお墓の状態と娘の状態とに関係があるのではないかと感じ不安になり、母親に話してお墓の修繕をするべきと感じているのですが、以上のお話の内容に対して専門的なご意見を頂きたくメールを致しました。何卒お教えアドバイスを頂けます様お願い申し上げます。



Name: 天台沙門
Date: 2013/06/19(水) 10:34   No:4987
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Title: Re:お墓の状態についての質問です    
某政令指定都市に所在する寺を預かる天台を宗とする者の立場から。



お墓の様子とお嬢さんの爆泣とは無関係です。もし関係づけるならば、親の不安が子に対する対応の変化をもたらし、それによって子の感情が不安定になった、と私は解釈します。

仏教の基本は「縁起説」なのですが、多くの場合、「ひとつの果」に対して「ひとつの因」を対応づけようとしてしまいがちです。しかし「果」はひとつかもしれませんが、その「因=直接的原因」がひとつとは限らず、「因」だけではなく「縁=環境」が働かねば「果」が生じません。
まずは、お嬢さんの「縁」すなわち生活環境はどうなのかを振り返ってみてください。また、お嬢さんの不安定さ加減がいつどのように発生するかを観察することで「因」を発見できるかもしれません。そういった「因」と「縁」のほうが、「墓所の様子」という「因」よりも強い影響があってしかるべきでしょう。
私はそう考えます。



実際問題として「骨は自然に土にかえるから別にいい」もしくは「最後は骨は土に還さねばならない」とは、多くの人々の意識ではないでしょうか? 御母堂の御意見には、それなりの合理性があります。

ところで、私の預かる寺では、カロートの底もコンクリ打ちをしてある墓所・土を剥き出しにしている墓所・納骨の際に墓石の下の土に散骨をする墓所、があります。墓所において遺骨(骨壷)をどうするかという問題と、墓所そのものをどう整備するかという問題は別のことがらです。整備の程度については、地域の共同墓地なのか、寺にある墓なのか、霊園なのか、によって変わってきますから墓所管理者にお問い合わせください。

なお、地域性があるのですが、日常的に墓参をする墓には遺骨は納めずに、遺骨を納める墓を別に設けたうえ整備などはしない、という習俗も存在します。そういった地域でもお参りする墓はきれいになさっておられますから、やはり死者の尊厳という観点からも墓所を整備なさることをお勧めします。



以上、御参考までに。


Name:
Date: 2013/06/19(水) 15:25   No:4989
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Title: Re:お墓の状態についての質問です    
天台沙門様、何とも貴重なご意見ご指導、誠にありがとうございました、感謝申し上げます。一文一文参考にさせて頂き、もう一度ゆっくり考えたいと思います、まずはありがとうございました。あつかましいですが、又何かありましたら又ご指導お願い申し上げたいです、ありがとうございました、失礼します。



Name: 若輩
Date: 2013/06/10(月) 05:36   No:4982
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Title: 祖母の迷い    
家は代々安芸門徒でしたが、終戦ごのいざこざで未亡人になった祖母は追い出され、かなり苦労をしたようです。そんな中、真言宗というかお大師様に信仰を持つようになり現在に至っております。
真言宗のお寺に詣でているのですが、先代様は拝み屋と言うと言葉は悪いけれど験があったのですが、二代目は全くのはったりで験もないし品もない。嘘で固めたような人です。

一時、祖母の影響からこの人に弟子入りしましたが、嘘ばかりで師匠としてもハリボテで、喧嘩別れしました。

現在、別の師の下で真言宗僧侶としておりますが、祖母の迷妄を覚まさせたい一心です。
嘘で固めた人であるのを知りながら、先代への義理からかついていく祖母。どうすれば切り離すことができましょうか。



Name: 天台沙門
Date: 2013/06/17(月) 12:13   No:4984
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Title: Re:祖母の迷い    
遅ればせながら。
当方は某政令指定都市に所在する寺を預かる天台を宗とする者ですが。



その二代目師が、いわゆる「破壊的カルト」やそれに類する集団が意識的無意識的に使用しているマインドコントロール手法によって、お祖母様を「信者」としてつなぎとめているのであれば、マインドコントロールからの離脱を専門とする弁護士・医療者に援助を求めることが最善と考えます。
一般的には、「カルト」の内部にいる「信者」はカルトの言行を絶対的真実であると信じているので、真実の相対性を暗黙の前提とする社会一般との交流において問題行動をとらざるをえません。しかし、お祖母様の場合は二代目師が「嘘で固めた」人物であることをご承知のうえで「御先代への義理」から信者であることを続けておられるのですから、マインドコントロールの支配下にあるというわけではなさそうです。
もっとも、験もないのに不当に高額な布施料をお納めになっているのであれば、それは法的にも宗教的にも不当な行為をさせられているというわけで、何からの対策が必要かもしれません。(末尾註)

最終的は「どちらかを選ぶ」のではなく「より自分を信じてもらう」という手法を採るべきではないでしょうか?
その際の基準は、やはり御先代のお人柄ということになります。ただ、御先代と二代目師とを比べたうえで「だから二代目師は駄目だ」という論法を使うのではなく、「自分は先代のこういったところを尊敬している」という点にとどめておくべきでしょう。
ですが「先代からの義理」というものを否定してかかることも檀家制度のなかにある僧侶としてはできないところです。



註:祈祷の効果と布施料の適正性についての訴訟では、多くの場合で祈祷師サイドは信教の自由を根拠に世俗法が介入すべきではない(請求棄却すべき)との立論をするのに対し、裁判所は「祈祷の効果については祈祷をした本人がわかっているうえ、信者に効果があったとは認められていないのだから、その祈祷について布施料を求めることは祈祷師の内的な倫理すなわち一般社会でいう職業倫理に抵触する」として、信教の自由とは別次元の問題だと論じている。




Name: ショコラ
Date: 2013/05/21(火) 15:18   No:4977
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Title: 祖母のお位牌    
一人住まいの父が亡くなり、今実家には誰も住んでいません。(私は結婚して家庭を持っており、母も9年前に他界しています。)月に何度か実家に行き、お墓参りをしています。また私の家が手狭なこともあり、実家も仏壇もそのままの状態です。いずれ遺品整理をし、家を貸したり、売却することを考えてはおりますが、まだ私の気持ちの整理がつかない状態です。

近年中に家を新築する予定で、そのときは仏壇も新たに購入し、父と母のお位牌を持っていこうと思っています。
仏壇には父方の先祖代々のお位牌と母方の祖母のお位牌も入ってます。(父母が生前にお仏壇を購入、お位牌をつくりました。)
どちらも地方にいる本家にお位牌もお墓もありますので、私としては、新居で祀るお仏壇には父と母のお位牌のみを入れたいと思うのですが、問題ないでしょうか?
その際、先祖代々のお位牌と、祖母のお位牌はどのようにしたらよいでしょうか?




Name: 尊明 [URL]
Date: 2013/06/09(日) 09:00   No:4981
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Title: Re:祖母のお位牌    
ご両親の位牌と一緒に先祖代々もおお持ちになってはいかがでしょうか?

また、お仏壇の大きさにもよりますが、もし可能であれば、
祖母も位牌もそのままお持ちください。

知っている人だけではなく、あなたのご先祖には違いありません。

お仏壇が一杯で位牌を収めきれない時に、お寺様でお焚き上げしていただければいいでしょう。





Name: てんてん
Date: 2013/06/01(土) 00:57   No:4978
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Title: どうしたらいいか教えてください    
私の実の姉が7年前に癌で亡くなりました。生前は、旦那の浮気。借金に苦労し、可哀想な人生でした。私達姉妹は毎月 姉の命日に墓参りにいきます。一週間くらい前から、毎日 父の枕元に立って泣きノドが乾いたと言います。仏壇は姉の旦那のお母さんがお世話しているようです。父からこの話を聞いてどうしたらいいかわかりません。アドバイスをお願いします。姉は42歳で亡くなりました。


Name: アルジュナ
Date: 2013/06/06(木) 12:33   No:4979
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Title: Re:どうしたらいいか教えてください    
こんにちは。書き込みされてから、少し時間がたっていますね。このような内容は受け手の解釈が重要な為、責任が伴うものです。なかなかお返事が難しいものです。私は僧侶でありませんので、一緒に考えるというのではいけませんか?可哀想に感じてしまいました。私の経験からは、お父さんの精神状態の影響も勿論ありえるのですが、毎日となれば、私ならばそれ以外の理由があるかもしれないと解釈して動きます。私ならば、まずシンプルに旦那さんの実家でのマツリカタを疑います。けして粗末に扱われている訳ではないのかもしれませんが、例えば、それこそ水をあげる時など、何々家先祖代々などと上げられると、お姉さまはどうでしょう?所詮、嫁の立場なのです。遠慮されるかもしれません。やはり嫁なのです。私が当事者であるなら、まずは、
菩提寺にお願いして特別にお供養をお願いします。亡くなられた日にちとお名前があれば位牌などはいりません。その後、あなたの実家に仏壇があれば、その場所で構わないので、お姉さんの為のご冥福を祈ってあげれば届くはずです。血の繋がりは人間にとって強いものです。もっとも供養の心を向けて欲しいのは、姉妹だけでなく血の繋がった身内だとおもいます。お墓での祈りはきっと届いているのでしょうが、やはりマツリカタ(語りかけ方)にも問題あるのかもしれません。仏壇に写真などを置き、語りかけてあげるだけで届くものですよ。お墓も良いのですが、仏壇からで十分です。そこから、月命日には身内皆様でご冥福を祈ってあげてく ださい。もし、菩提寺に行かれるのでしたら、向こうに位牌がありますが、他に何か良い方法がありますか?など、住職に聞いてみてください。私ならば、写真で十分と感じますが、プロならば、もっと良い方法を教えてくれるかもしれません。答えになっていませんでしょうか?すみません。もしかすれば、この書き込みをキッカケにお返事してくれる方もいるかもと考え口をはさみました。何回忌とかありますよね?ちゃんとやってあげてるのでしょうか?忘れて欲しくないものですよ。向こう様も苦労をかけさせてしまったのですから、その気持ちでご供養されないといけませんよね。逆に迷わせてしまっていたら、お詫びします。



Name: アルジュナ
Date: 2013/06/06(木) 18:19   No:4980
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Title: Re:どうしたらいいか教えてください    
あっ!ごめんなさい。マツリカタ(語りかけ方)というのは、お二人姉妹ではなく、旦那さんの実家の方の事です。マツリカタと書きましたが、要は心の事です。祈る対象に心を向けているかという事です。



Name: アルジュナ
Date: 2013/05/17(金) 19:16   No:4973
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Title: 天部について    
こんにちは。天台沙門様いらっしゃいますでしょうか。今 東光様の書籍の中に。天部の行者が金や女人に触れたら大変です。今時の人には不思議ですが、体験してみないとわからない。とありましたが、やはり天部の神々はある意味で特別に難しい面があるのでしょうか?
お山では、どのような解釈なさっているのでしょうか?



Name: 天台沙門
Date: 2013/05/19(日) 06:01   No:4974
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Title: Re:天部について    
お早うございます。

お答えになるかどうかわかりませんが延暦寺では特段の「解釈」はしていません。「答えようがない」というか「そういうものだから」というところですね。

おそれかしこむべきものに対する時は、やはり人として普段とは違うこころがまえをもつということは必要だと考えます。たぶん、金や女人に触れても(これは物理的に触れる触れないの問題ではないとおもいます)大丈夫ではないかと感じますが、しかし(物理的に触れたなら)大丈夫ではないと身を律することが必要なのです。

以下、私の実体験を。

〈例1〉
比叡山の横川での修行で不動護摩を21座(3座×7日)するのですが、この間は刃物を使わないことになっています。つまり剃髪ができませんから無精ヒゲのイガ栗坊主ができあがります。私が預かる寺は阿弥陀如来が本尊ですから私自身は天部明王の行者ではありません。それでも節分護摩供の前日には刃物を使わない・酒を飲まない、を旨としています。

〈例2〉
延暦寺の某お堂です。厨子があるのですが、納められている仏像を修復しようとすると発願した人が怪我をしたり病気をしたりしたので、今ではその厨子を開けたり触れたりすることもはばかられているそうです。


Name: アルジュナ
Date: 2013/05/20(月) 10:03   No:4975
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Title: Re:天部について    
天台沙門様、お返事ありがとうございました。いや、素人でも真剣に信仰していると、それなりに納得させられる経験もするようです。お祀りし始めた頃ですが、夢をみたようなどこかへいってきたような感覚になり、しばらく記憶を辿るとおおきな寺の廊下に立っています。中庭にはおおきな切り株がありました。薄暗い空気の中、切り株めがけて雷がおちてまいりました。ものすごいパワーでしたが、あぁ、性根を入れ替えろとのまさに、帝釈天からのメッセージなのだなと勝手に解釈したのですが、いやはや、凄いものです。なかば手探りで信仰している部分もあり、たまには僧侶の方の意見などききたくなりました。自信もってやっておりますが、弱さなのでしょう。勿論、修法の真似事をしているのではなく朝晩の勤行ですから、問題ないのですが。お忙しい中ありがとうございました。
沢山の宗祖などを出されたお山ですから、尊敬しております。




Name: mm
Date: 2013/05/09(木) 16:51   No:4971
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Title: 改宗について    
宗旨替えについてお聞きしたいことがあります。
我が家は代々、浄土真宗です。
ですが、私は個人的にお世話になっている真言宗の住職がいます。
非常に親身になってくださって、常日頃から、ご祈祷などお世話になっております。
また私の実家には母方の親(祖母)が一緒に住んでいます。
祖母は当然、別性ですし、お寺も父方とは違います。(宗教は同じです)
つい最近、祖母のお寺の住職が亡くなり、養子に来られた新しい方がお寺の後継となりました。
私の父は存命ですが、いずれは息子である私が引き継がなくてはなりません。
そこで私は、真言宗へと思い切って改宗したいと思っているのですが、父がどうしても納得できないようです。
「子々孫々、宗教で繋がっているので、宗旨をかえてはいけない。宗教を替えると言う事はご先祖様との縁を切る事だ。」と言っています。
私は、ご先祖様には、供養する心があれば宗教はどこにしようが良いと思っているのです。
ただ、お経を上げていただく住職は心のある誠実な方が良いと考えています。
このような場合はどうしたら良いでしょうか?
また、我が家は、祖母方の仏壇があります。
父がいずれ亡くなった場合には、父の仏壇が必要にもなってきます。
正直、困っております。
何か良い解決方法があれば、お教えください。
宜しくお願いします。



Name: 天台沙門
Date: 2013/05/10(金) 08:52   No:4972
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Title: Re:改宗について    
ハンドルの通り、天台を宗とするものの立場から。

結論からいえば、真宗のお寺とも真言のお寺ともおつきあいをすればよろしいと考えます。先祖供養は真宗式で行ない、ご自身の日々の修行やご祈祷は真言式で行なえばいいのです。

ご自身は弥陀の本願による往生を信じていらっしゃいますか? それとも大日如来と一体化する成仏を願っていらっしゃいますか? 安心のためには、どちらかを選択せねばなりませんか?

私が宗とする天台では、朝の勤行では法華経による懺悔を行ない、夕の勤行では阿弥陀経による往生を願い、適宜に護摩供に代表される密教の修法を行い、時間が許せば座ったり歩いたり止観行を行ないます。それこそ「供養する心があれば宗教はどこにしようが良い」のです。本尊が阿弥陀如来だろうが大日如来だろうが、どちらでも善いではありませんか。



以下は余談です。



日本の信仰史を踏まえると、宗派・宗旨を気にするようになったのは明治以降おそらくは戦後のことと考えてよいのではないでしょうか。

日本人が先祖供養のために特定の寺との関係を持つようになったのは江戸時代の寺檀制度からです。個々人というか家が特定の寺との関係を求められ、同時に寺は本末制度によって特定の宗派との関係を求められました。人にとって先祖供養をする寺が特定され、寺によって宗派が特定されます。選択の自由はなかったのです。もっとも、多くの人々にとって菩提寺以外の宗旨の寺や神社に参拝しても問題もありませんでしたし、多くの社寺もそれを妨げませんでした。信仰の自由は制限つきながらあったといえましょう。
ちなみに明治以前は「宗教」とは「仏教」そのもの(正確には神仏習合システム)を示す言葉でした。明治以降、「仏教」・「神道」・「基督教」を包括する言葉として「宗教」が底上げされました。

近代の特徴は「概念の分節化」です。専門化といっていいでしょう。
信仰体系の内部では、神仏分離と排仏毀釈によって明治以前までの信仰システムが破壊されます。これに対する仏教の近代化の結果、座禅や念仏や唱題という簡潔な宗旨(いわゆる鎌倉仏教です)の純粋性が近代的として仏教の本流とみなされます。分析的に構成された鎌倉仏教が主流となり、総合的に構成された平安仏教(真言・天台です)は傍流になりました。必然的に、他宗の方法を学ぼうとする態度は純粋さを損なうものとして忌避されますが、他宗との関係を避けようとする傾向は伝教大師と弘法大師の関係に始まりますから、天台宗徒は偉そうに批判はできませんね。

ともあれ、自身の宗旨を貫徹しようという態度は近代的な態度として意味があることです。ただし、その根拠が「家の宗旨だから」という理由と「自分が信じているから」という理由は別次元の問題であることはすぐにわかります。
そこで上記の質問に戻るわけです。

弥陀の本願による往生を信じていらっしゃいますか?
それとも大日如来と一体化する成仏を願っていらっしゃいますか?
安心のためには、どちらかを選択せねばなりませんか?

そもそも、来世(あの世・冥界)は実在するのでしょうか?




Name: たんたん
Date: 2013/05/03(金) 19:40   No:4967
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Title: 葬式や年忌の焼香のときに    
我が家は真言宗ですが、葬式や年忌の焼香のときは、何とおとなえすれば良いでしょうか?
亡くなった人へのお別れの言葉でよいでしょうか?それとも真言をとなえるのでしょうか?



Name: seiho
Date: 2013/05/04(土) 16:15   No:4968
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Title: Re:葬式や年忌の焼香のときに    
 真言宗の僧侶です。真言宗の僧侶が葬儀や法事で唱えるお経は『般若理趣経(百字の偈)』が代表的なものですが、一般的なものは『般若心経』や『観音経』です。
 真言(マントラ)の代表といえば、「オン・アボキャベイロシャ・ノウマカボダラ・マニハンドマ・ジンバラ・ハラバリタヤ・ウン」とお唱えする『光明真言』です。
『南無遍照金剛(なむへんじょうこんごう)』と祖師である弘法大師(空海)を賛美することもします。
 いずれにしても、八万四千と言われる法門(お経)はすべて仏智(仏の叡智)を賞賛する般若経典と、阿弥陀仏の浄土への往生を賛美する阿弥陀経典に大きく大別することができます。よって、禅宗や真言・天台などの「般若経典」を取り上げる宗派と浄土宗や浄土真宗などの「阿弥陀経典」を取り上げる宗派があります。亡くなった人には「ありがとう・・・」、「お疲れ様でした・・・」などと感謝やねぎらいの言葉をかけてあげるのが一番の供養ではないかと個人的には思います。


Name: たんたん
Date: 2013/05/05(日) 17:44   No:4970
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Title: Re:葬式や年忌の焼香のときに    
seihoさま、ありがとうございました。



Name: たんたん
Date: 2013/04/23(火) 07:30   No:4964
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Title: 初七日などや年忌について    
お尋ねします。
現代は大概、お葬式の日に初七日を繰り上げてしますが、
本来は、亡くなった日を一日目として7日目なのか、亡くなった次の日を一日目と数えるのかがわかりません。
年忌については一周忌は一年目ですが、三回忌は二年目にすると聞いております。
年忌の法事は、命日当日に行うものか、命日までに行うものか、教えてください。



Name: 天台沙門
Date: 2013/04/23(火) 17:17   No:4965
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Title: Re:初七日などや年忌について    
A1:初七日は「亡くなった日を1日目として7日目」です。つまり火曜日に亡くなった方の初七日(から七七日まで)は月曜日ごとということになります。

Q2:年忌の法事は、命日当日に行うものか、命日までに行うものか、教えてください。
A2:もともと「○回忌」とは命日当日を示す言葉だそうです。つまり「1周忌」は「1年が経った命日」で「3回忌」は「3年目が始る命日」の意味です。ですから、年回法要はご命日当日に行っていただくのが正式です。しかし現実問題としては、人が集まりやすいという理由から命日以前の土日休日に行うことがほとんどで、それを良しとしているのではないでしょうか。なお、命日を過ぎた場合に年回法要をするかどうかについては、それぞれのお寺の住職さんの考え方によります。


Name: たんたん
Date: 2013/04/24(水) 13:11   No:4966
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Title: Re:初七日などや年忌について    
天台沙門さま、わかりやすいご説明、有り難うございました。



Name: お願いします
Date: 2013/04/09(火) 18:51   No:4960
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Title: 直葬です、納骨させてくれるお寺について。    
貧困ゆえに先日病死した父を直葬しました。
父の実家のお寺さんに永代供養をお願いしたいのですが、可能で
しょうか?

生前の父は暴力ギャンブル三昧で母はストレスから娘の私を虐待し
ていましたが、のちに精神を煩い、現在は潰瘍性大腸炎の治療中で
す。
娘の私は暴力と虐待でうつ病になり24年間薬を飲みながら働いて
何とか生きています。
そういう父でしたので、実家とも縁が切れています。

母の希望は父と縁を切りたいから、と、介護施設で父が亡くなった
ら生活保護の無縁さんのようにして欲しい、と訴えてました。
私は認知になった父が「田舎に帰りたい〜」と何度も泣いて言うの
で、無縁さんではなく、父の実家のお寺さんに永代供養をお願いし
たいと思います。
ただ、母は、娘の私が父にそこまで配慮することを嫌がり、母も
「この裏切り者!あんなに酷い目にあったのに何故?!」と泣きな
がら私を罵りました。
私には妹が一人いますが、20年前に両親を嫌って家を出、縁が切
れているような状態です。
母も私も精神疾患が治らず、世間とも付き合いが全くありません。
父の実家にお墓やお寺について電話しましたが、お寺の名前は教え
てくれましたが、墓については世話が出来ないから断る、と言いま
した。

父の先祖を見ておられるお寺さんに納骨、永代供養をお願いしたい
のですが、母は父を思い出すと潰瘍性大腸炎が悪化しするので、写
真や位牌や仏壇はいらない!!と言います。
娘の私は男性恐怖症と強迫障害にもなってしまっているので、父の
仏壇の世話は出来ないです。
でも、認知で「田舎に帰りたい」を繰り返した父を見ていたら、知
らない土地のお寺さんよりは父実家のお寺さんに父をお願いしたい
と思うようになりました。
こういう考えはお寺さんに失礼でしょうか?
許されないでしょうか?

どうかよろしくお願いします。



Name: 天台沙門
Date: 2013/04/11(木) 16:29   No:4962
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Title: Re:直葬です、納骨させてくれるお寺について。    
まずは、そのご寺院に率直にご事情を述べ「永代供養」のご依頼をしてみてください。そのご寺院に遺骨を預かる場所(納骨堂など)が存在していれば可能かもしれません。



ただし問題が2点あります。
寺の立場からすると「遺骨を預かるだけ」ということは、まずしないという点。
もうひとつは「永代供養料または納骨堂の使用料」という金銭的負担が発生するという点。

「永代供養」というものは、自分自身が死んだ後に法要をする人がいる(いても法要ができる)保証がないので、生前に自分が寺に一定内容の法要の依頼をして、自分のための布施料を預けておくというものです。ですから「遺骨を手元に置けないし法要もしたくないから、寺に預けて故人とは縁を切りたい」ということですと本来の永代供養の主旨とは異なりますから、それを可能とするには色々な面でハードルは高くなります。

また残念ながら貨幣経済の世の中である以上、なんらかの形で金銭的負担は生じます。この金額については個別具体的なものですから、御遺骨を受け入れてくださるかどうを含め御実家の菩提寺さんにお問い合わせください。



大前提として、そのお寺に納骨堂があると仮定してのことですが、御父君その人に手を合わせることはできないが、最低限の礼儀として御父君のご実家への墓参とお寺への挨拶は欠かしませんというお約束のうえならば、遺骨のご安置と永代供養料に関するご相談にのっていただけるのではないでしょうか。

以上、御参考までに。



以下は余談です。

供養というものは神仏と食事を共にし加護を祈る儀式のことです。ですから、故人を供養するということは故人を記憶することにほかなりません。ということは、少なくとも御母堂は供養の本質をご存知ということです。
また葬儀というものは「死者が生者の世界に戻ってこられなくする」ことを目的のひとつにもちます。宗教者らしからぬ発言をしますが「少なくとも、死者になれば迷惑をかけられることはない」という安堵を得るためにでもなにごとかの儀式をなされればよろしいのですが。

ところで。

四苦八苦という言葉がありますが、その中に「怨憎会苦」というものがあります。恨み憎んでしまう者と会ってしまうという苦ですね。釈尊その人は、人生というものは四苦(=生老病死)をはじめとする雑多な「苦」と向き合わざるをえないことが人生の本質で、そうである以上は「苦」に会いたくないという願望こそが根源的な煩悩であると説きます。まずは「そういうものだ」と受け容れたうえで、それを乗り超えて自身の生をより良く生きることを考え実践しようとすることが釈尊その人の教えです。

中島みゆきの『空と君とのあいだに』に「憎むことでいつまでもあいつに縛られないで」という一節があります。

貴方の場合に即せば、「父=夫のせいで酷い目にあった」という事実は事実として認め、「だから父=夫を許さない」のでも「父=夫を忘れ去る」のでもなく、「色々と迷惑をかけられたが、それはそうとして、自分はどう生きていきたいのだろう」とご自身の将来を見つめ直す機会としていただければと考えます。


Name: お願いします
Date: 2013/04/11(木) 22:44   No:4963
解決    削除 
Title: Re:直葬です、納骨させてくれるお寺について。    
天台沙門様

教えていただいてありがとうございます。
永代供養で金銭がかかることはある程度は認識していたので、
そちらは確保できています。
お寺さんにも永代供養や納骨堂があることは確認しました。

お寺さんへの挨拶はしたいと思います。
ただ、父実家とは縁を切りたいので(父は軽度精神遅滞があり
騙されて相続放棄され、それ以降疎遠となりました)父実家への
墓参はしたくはありません。

とりあえず、お寺さんに連絡を取ってみようと思います。



私は今まで怒りや憎む心を生きる糧にしてきたところが多々ありま
す。
正直、自分自身があんまり生きていたいとは思いませんが、これを
機会にもう少し考えてみようと思います。

本当にありがとうございました。




Name: ゆうき
Date: 2013/04/09(火) 11:31   No:4959
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Title: 位牌について    
初めまして、私は40歳の主婦ですが、位牌についてご相談がありメールをさせていただきました。

10年前に祖母が他界し、私が嫁いで家にいないため、実家で母が一人で祖母の位牌をみていましたが、
 その母も2年前に他界し無人となった実家を処分したのですが、母と祖母の遺骨を納骨堂に預けてあります。その時に実家にあった祖母の位牌も一緒に納骨堂に預けました。

それからしばらくして母の位牌が出来上がったので小さいですがお仏壇を仕立てたので母の位牌は私の家でみております

でも預けてある祖母の位牌は どうすればよろしいですか? 持って帰っても大丈夫でしょうか? 孫の私が祖母の位牌をもっていてもいいのですか?
親戚もいないですし どうして良いかわかりません。

もし大丈夫なら どうやって持ち帰ればよろしいですか? お坊さんにお経などやってもらわないといけないのですか?
又は自分で大安吉日選んでお供えもの等をもっていけばいいのでしょうか?



Name: 天台沙門
Date: 2013/04/11(木) 09:09   No:4961
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Title: Re:位牌について    
Q1:孫の私が祖母の位牌をもっていてもいいのですか?
A1:なんの問題もありません。ご質問の主旨は「他家に嫁いだ者が、現姓と異なる実家の祖母の位牌を」と言うことでしょうが、逆に言えば、現在の姓以外の方々の位牌を持つことを禁じる理由はありません。お母さまのご位牌と一緒に手元に置き、ご供養なさってください。

Q2:どうやって持ち帰ればよろしいですか?
A2:納骨施設の管理者の立場からすると、遺骨だけでなく位牌や祭祀に使う調度すべてを預かっているという感覚だとおもいます。ですから一言の断りもなく位牌がなくなっていたりすると、紛失・盗難などの管理問題ととらえる可能性があります。ですから「遺骨と一緒に預けている位牌を家の仏壇におまつりしたいから持ち帰る」と申し出てみてください。そこから先は、施設管理者の判断になります。





 
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