藤村シシンぶろぐ


 

2011. 12. 24
      【前半】アポロンドリーム漫画:恋人はアポローン
〜アポロンが家にやってきた〜

※私のものすごいドリームがありますので、ご注意下さい。 
※各自、脳内名前変換スクリプトで自分の名前を入れてお楽しみ頂ければ幸いです。
 
・・・・・・・・・・・・・・ 
 
「はぁ〜クリスマスだっていうのに今年もまた一人身かぁー!くっそー家帰ってさっさと一人でふて寝しよー!!」 
 
 ガチャ 
 
 

 
 
「もしもしもしもし星彦さん!!?!!?どうしよう、家に帰ったら金髪巻き毛の全裸の外人がユニットバスにはまってるんだけど!!!…っていうかこれアポロンじゃね!!?アポロンが私の風呂釜に入ってんだけど!!――ホントだって!ほんとにアポロンなんだって!! 
 
――え?証拠!?証拠は…」
 
 
 
アポロン「おい女。私の話を聞いているのか。」 
 
 ザバーッ!
 
 
「!!!包茎短小6センチ!!アポロン確定!!」 
 
 
――クリスマスの夜に突如舞い降りた、赤い服に白いヒゲのサンタさんならぬ、赤いマントに全裸の神…――! 
宗教全く違うだろ!!
 
 

 

 
……6畳一間の同棲生活、二人ぐらしで布団は一つ、 
たった一年、神と人間、 
永久の愛は育つのか!?
 
 
【アポロンドリーム漫画】 
アポロンが家にやって来た! 
 〜恋人はアポローン〜」
 
 

 

 
 
私「もしもし彦さん…?もう私、どうしていいか分かんないよ…。ただ居座ってメシを要求してくるだけじゃなくて、その、
エロい事もしようとして来るんだよ…。そ、そりゃあすごくカッコいいけどさ。でもだからって、そういう事するのとは別っていうか……、」 
 
アポロン「おーい!奴隷!何をしている!さっさと私の割りばしを割れ!!」 
 
私「あ、もしもし彦さん?ごめん、私、アポロンの割りばし割ってくるね。うん、それじゃ。」 
 
 
アポロン「…いつも私を放って誰と話しておるのだ。お前のエラストス(恋人)か。」 
 
私「ち、違います!星彦さんは親友ですし、第一、女の子ですよ!」 
 
アポロン「何!?同性の親友なぞ一番の恋人候補ではないか!どこの村の女だ!私が殺してくる!」 
 
「ワ―――!!?だ、だ、駄目です!!落ち着いて下さいッ!!ほんとそういうんじゃないんで!!」 
 
アポロン「お前は、奴隷が何たるかをいまいち分かっていないようだな。いいか、奴隷とは、第一に主人に尽くすものだ。つまり、この私にだ。分かるか。」 
 
私「はぁ…」 
 
アポロン「まあ、お前は私の奴隷としては今のところ合格点だ。料理の腕がいいからな。――で、今日のお手製の料理は何だ。素晴らしくいい匂いがするぞ。」 
 
 
「カップヌードルしょうゆ味です。」 
 
アポロン「ほう!昨日はシーフード味だったな。――うむ。うまい!やはりお前の料理の腕は最高だ。さすが私が見込んだ女だ!」 
 
 
(――やばい…これがお湯を入れて3分待つだけでできる料理だとバレる前に手を打たないと…消される…!!) 
 
 
  ――わがままで傲慢で、いつでも自信に満ち溢れた男だ、 
  と思っていた。最初は。 
 
 

 
(こんな自信なさげなアポロン初めて見た…!!!) 
 
アポロン「ごちそうさまだ…。しばらく一人にしてくれ…。」 
 
・・・・・・・・・・・ 
 
私「……あの…アポロン……。」 
 
アポロン「…一人にしろ、と申し置いたはずだぞ。主人の命令を聞かぬ奴隷だな。」 
 
私「いや…そう言われてもここ
六畳一間なんで。部屋のど真ん中で体育座りされちゃうと邪魔…もとい、嫌でも気になるんで…。アポロン、その…元気出して下さい。」 
 
アポロン「……」 
 
「予言の力がなくても、態度のデカさは変わりませんし、アポロンはアポロンですよ!」 
 
アポロン「……。フッ、主人を慮るとは、やはりなかなかできた奴隷だな、お前は。」 
 
私「あ…ありがとうございます。」 
 
 
アポロン「…そばに来てくれ。」 
 
私「えっ…」 
 
アポロン「…寒いのだ。デロス生まれギリシャ育ちの私には、この国の冬は身にしみる。…私を温めてくれ。」 
 
 
「そりゃ、気温4度でTシャツ一枚ですからね。えーっと…――待ってて下さい、今、『ココア』っていう神の飲み物持ってくるんで!それ飲むと温まりますよ!」 
 
アポロン「……ふん。逃げられたか。」 
 
 
  ――冬が過ぎ、春の雪解けと共に、 
  私とアポロンとの間のわだかまりも消えて行った…。 
  しかしそんな中、あの事件は起きたのだ――― 
 
 
アポロン「…私の奴隷はまだ帰って来ぬのか…。遅いな…。」 
 

 
 
アポロン「…どういう事だ!?連れ去られた!?誰に!!?」 
 
ディオニー「わ、分かんないよ!でもすっごい手際が良くて素人とは思えなかった…!おそらく
『人間』じゃない…!!」 
 
アポロン「あの女には私の匂いをたっぷり付けておいたのに!私のものだと知っての狼藉か…!?」 
 
ディオニー「知ってて連れ去ったなら、ティターン神族の連中かも…だとしたら、早く助けないと!!」 
 
アポロン「………、」 
 
 
ディオニー「アポロン!?何ぼーっとしてんだよ!?」 
 
アポロン「……だめだ…、神の身であった時には、予言の力で誰に連れ去られたか、今私の奴隷がどこに居るかもすぐに分かったのに…!今は何も視えない…!何も…!くそっ…!どうしたらいい!!」 
 
ディオニー「しっかりしろよっ!!予言の力なんてなくても、お前がやる事は一つ!
彼女を助けに行く事だろ!?」 
 
アポロン「…しかし私は……、今は遠矢も射れぬのだ…!私は…、自信がない…彼女を助けられるか…」 
 
ディオニー「馬鹿ッ!!俺だってなあ、何の力も無い人間の時に奥さんのアリアドネーをテセウスから奪って来たんだぞ!!」 
 
アポロン「!!」 
 
ディオニー
「女一人助けられないようなヤツは、神である前に男として認めない!!彼女を助けろ!!――俺も協力するから!」 
 
アポロン「…ディオニュソス…!」 
 
 
 
ヘルメス「――そうですよ。予言の力を無くしたって、親友を無くしたわけじゃないでしょうが。」 
 
アポロン「…ヘルメス!!?」 
 
ヘルメス「やれやれ…何のための親友なんだか。困った時には親友である僕に電話の一本でもかけて頂きたいものですね。…彼女もそうしてたでしょう?」 
 
アポロン「ヘルメス…!」 
 
ヘルメス「…貴方の奴隷の居場所は僕が付きとめておきました。貴方は先に行って彼女を助けてあげなさい。――いつも通り最高にデカい態度で登場するんですよ!アポロンらしく!」 
 
アポロン「…ありがとう!親友!!行ってくる――!!」 
 
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 
 
  →次の日の日記に続く。 
 
【後半】アポロンドリーム漫画:恋人はアポローン 
〜アポロンが家にやってきた〜
 
  
 




藤村シシン
古代ギリシャ・ギリシャ神話研究家。
高校で出会ったアニメ『聖闘士星矢』がきっかけでこの道へ。東京女子大学大学院(西洋史学専攻)修了。

◆著書『古代ギリシャのリアル』(実業之日本社)。◆ NHKカルチャー講座講師。◆2020年オリンピック採火式NHK生中継内、古代ギリシャ語同時翻訳。 ◆平成28年 東京国立博物館『特別展・古代ギリシャ』公式応援サポーター。 ◆UBIソフト『アサシンクリード・オデッセイ』公式コラボ ◆古代ギリシャナイト主催。 など。

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