藤村シシンぶろぐ


 

2008. 5. 30
      【前半】サガ誕スペシャル!サガしものは何ですか!?〜アイアコス&サガ折衷案、私VSサガ百番勝負〜

※注意、とてつもなくサガドリームです! 
 
……古代ギリシャでは、アポロンの祭りなんか、誕生祭ふくめて年に十回はある。 
でもねえ、
サガ様の祭りは年に一回しかないのよっ!! 
 
――5月30日…!一年で一番大切なサガ様の誕生日だというのに…!!ああ、 
明後日までに大学に(私が研究してるギリシャ神話の方の)アイアコスのちゃんとした研究計画書を提出する or Death だと。 
 
サガ様…アイアコス…!!サガ様 or アイアコス…!! 
うわああああどっちを取ればいいんだーー!?
 
 
去年もアイアコスを取って、サガ様を後回しにしてしまっている
(2007年6月2日の日記参照)から、今年はサガ様を取りたい…!! 
ああ、でもアイアコスの骨のありかについても考えなくちゃいけないのよ!! 
 
サガ様、アイアコスの骨…私はそのどちらも選べそうにない…!! 
なんとかして両方とも取るしかない…!! 
 
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 
 
サガ様「…で?どうしてお前はここ(双児宮前)にいるんだ?」 
 
私「…私、どうしてもサガ様、アイアコスの骨、どっちかを捨てることはできません。なので、折衷案を採択することにしました。
さあサガ様!今から私と一緒にアイアコスの骨を掘りに行きましょうッ!!」 
 
サガ様
「すまん、話が全く見えない。――アイアコス?アイアコスとは、ギリシャ神話の英雄アイアコスか?『最も偉大な人間で、冥界の裁判官にして神々の仲裁者』とうたわれた、あの?」 
 
私「そうです、サガ様!古代ギリシャ人は、神話に登場する英雄は実際に生きていたことがあって、
その骨も実在すると考えていました!英雄の骨がすごい力をもたらす、とも!」 
 
サガ様「ああ、そして
英雄アイアコスの骨は、アイギナ島に埋葬されたのだったな。」 
 
私「ええ。でも、アイアコスほどの英雄の骨です。アイギナ島の人々は、その骨が盗まれないかと案じて…一つの策を練りました。」 
 
サガ様
「…アイアコスの骨を実際には墓には入れないで、アイアコスの神殿の祭壇の下に隠した。そうだろう?」 
 
「ええ!そして、その伝説が正しければ、 
 
サガ様
「アイアコスの骨は今でもその神殿の祭壇の下にあるはず…そういうことか?」 
 
「ええ!そうです!!でも問題があります、」 
 
サガ様
「アイアコスの墓の場所はもちろんのこと、神殿の場所も分からない。そうだな?――で?それと私、一体の何の関係が?」 
 
私「とにかく場所が分からないんですが…でも、あれでしょ?サガ様なら地中からのアイアコスの小宇宙的なものを感じ取って、骨の場所くらい特定できるでしょ!?」 
 
サガ様
「私は金属探知機か何かか。ふざけるなよ!だいたい、私がアイアコスの骨の小宇宙を感じ取れたとしてもだ!その上にはもう、とうに違う建物が立ってしまっている!!」 
 
「大丈夫!
サガ様のお力ならそのくらいソッコーで爆破できる!」 
 
サガ様「爆破許可が下りぬと言っているのだド阿呆が!!だいたい私は金属探知機でもなければダイナマイトでもないわーッ!」 
 
 
私「爆破許可…お偉いさん方を上手いことマインドコントロールして…っていうのは?」 
 
サガ様
「私は金属探知機でもダイナマイトでも揺れる五円玉でもないわ!だいたい、問題はそれだけではない!この聖域はな、聖戦の後、ようやく冥界との和平に持ち込めたのだぞ。アイアコスは冥界に属する人間だ。そのアイアコスの骨を聖域の人間である私が暴いたらどうなる!?骨が原因で全面戦争になりかねんだろうが!私は御免だぞ!」 
 
「そんなサガ様!
サガ様は討ち取った敵の頭蓋をコップ代わりにお酒飲んだりする派でしょうっ!?」 
 
サガ様
「そんな派閥に属した覚えは無いわ!!!一体何の話だ、今!?…言っておくが、聖域に属さないお前のような人間でも同じことだぞ!地中にあるものはすべて冥王の財産!それを侵そうとすることは、お前自身、ハーデスと冥界を敵に回すも同然…」 
 
「ちょっと待って下さい、
私は盗掘しようって言ってるんじゃないんです!!」 
 
 
サガ様「エ!?違うのか!?骨が欲しいのではないのか!?」 
 
「確かに、私はサガ様の鎖骨を見て興奮する変態ですが、骨自体を愛でる趣味はないです。そうじゃなくて、私が欲しいのは『アイアコスの骨が、歴史の伝説どおりに祭壇の下に埋められている』という事実です。ハーデスの財産を侵すつもりはありません!むしろ逆です!ハーデスやアイアコスや冥界の権威を守るために骨を探したいんです!! 
 
サガ様
「それでは貴様は冥界に加担する気満々の人間ということではないか。…なおさら私は聖域の人間として貴様を止めねばならん。」 
 
…後半(明日の日記)に続く。  
 



藤村シシン
古代ギリシャ・ギリシャ神話研究家。
高校で出会ったアニメ『聖闘士星矢』がきっかけでこの道へ。東京女子大学大学院(西洋史学専攻)修了。

◆著書『古代ギリシャのリアル』(実業之日本社)。◆ NHKカルチャー講座講師。◆2020年オリンピック採火式NHK生中継内、古代ギリシャ語同時翻訳。 ◆平成28年 東京国立博物館『特別展・古代ギリシャ』公式応援サポーター。 ◆UBIソフト『アサシンクリード・オデッセイ』公式コラボ ◆古代ギリシャナイト主催。 など。

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2008. 5. 31 【後半】サガ誕スペシャル!サ....
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2008. 5. 23 【後半】ドキュメント5.22 :....
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2008. 5. 21 拍手のお返事(4月11日〜5月17日)

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