藤村シシンぶろぐ


 

2010. 3. 12
      私の財布にアポロンが!!+パラ銀、高校時代の思い出、
「パーシー・ジャクソン」感想

…この世の全ての人間は、たった二種類に分けることができる。 
すなわち、財布の中にアポロンがいらっしゃる人間と!そうでない人間だ!
 
 
――先月の話。 
私が10段階評価で10ギリシャが好きだとしたら、
10段階評価で100くらいギリシャが好きな方でお馴染みの「宝瓶宮へといたる道」のエレニさんと遊んでもらったのですが、 
 
エレニさん「学生にはお年玉渡さなきゃね」。 
 
…この一言とともに手渡されたこの、 
 
 
お年玉袋。 
 
エレニさん「開けてみて」 
 
私「ちょ、え、お年玉って…何ですか?」 
 
エレニさん「お年玉なんだから、もちろん
お金だよ」 
 
私「えッ!?頂けませんよ!!」 
 
エレニさん「…ただし、
日本では使えないお金。今のギリシャでも使えないけどね!!」 
 
――その言葉と同時に袋の中から出てきたのは…! 
 
 
 
「…ア…アポロン……!!!」 
 
エレニさん
「ギリシャの旧紙幣、アポロンの1000ドラクマ札!シシンさんにあげるよ!」 
 
エ…エレニさぁあぁああーーーん!!!! 
ウソでしょぉおおおお!!?ウソでしょぉおおおーーーエレニさぁああーー〜〜ん!!!! 
 
ちょっと待って私!私、初めて見た!!初めてナマで見たっ!! 
アポロンの1000ドラクマ札を!!!
 
 
 
ウワアァアアアア本っ当にアポロンいるじゃん!! 
「ギリシャの紙幣では、福沢諭吉のポジションに堂々アポロンがいる」と噂では聞いていたが!! 
 
アポロンじゃん!!本当にアポロンじゃん!! 
かっこ良すぎ!!アポロンかっこよすぎだろーこれー!!
 
 
 
日本では「福沢諭吉」と書かれている位置に、フツーに「アポッローン」って書いてあってなんかもう面白すぎる!! 
ってかアポロン首筋色っぽいなーっ!!! 
 
買い物のたびにこの札を出せたのか、かつてのギリシャでは! 
買い物のたびに…アポロンを見れたのか!? 
 
買い物のたびに思い起こすことができたのか、アポロンを!? 
 
ああ、アポロン…
ギリシャ神話では、獣姦、3P、スカトロ、なんでもあるが、 
じゃあアポローンの君は…一体どんな変態プレイを強要したら嫌がってくれるの! 
一体何をしたら「む、無理だ。こんなんじゃ私、ぜんぜん気持ちよくなれないんだが…」って言ってくれるの! 
 
ああ、それとも!!見た目派手な男ほど意外とベッドの上では地味だというが!アポロ−ンの君もそうなのかしら…!? 
 
アポロン
「え…?フェラ●オって…何だ?」。 
 
…あああ!こんな風に、買い物のたびに!! 
アポローンの君に思いを馳せることができただろうに!!
 
こんなかっこいいアポロンを…なぜ棄てた!ギリシャ人!!
 
 
 
 
諭吉、諭吉、諭吉、アポロン!!! 
どうだこの図!! 
 
かたや『天は人の上に人を造らず』、 
かたや『地を這う人間ごときが、神たる私と同格などと思うなよ』。 
 
 
ああ、だけど私は…アポロンが好きだ…!! 
福沢先生、申し訳ありません…私は…アポロンが好きだ…!!!
 
 
私の家には! 
「太陽ではなく、月のような人に恋をしろ」、「太陽は眩しすぎてずっと見つめてはいられない」という家訓があるが!! 
 
ご先祖様すみません…!! 
私は誰よりも太陽のような人に恋をしてしまいました…!! 
私は…!私は、アポロンが好きだ…!!!
 
 
 
 
エレニさん
「あの…シシンさん……お茶が冷めてるよ。」 
 
 
――エレニさんの一言で、 
私はここがロイヤルホストの中だという現実に戻ってこれました。 
 
私「エレニさぁああん!!!本当に、本当に、どうもありがとうございます…ッ!!」 
 
エレニさん「こんなに喜んでくれるとは思ってなかった…」 
 
何言ってるんだ!! 
だってこれ… 
 
アポロンだよ!!?これで喜ばなかったら、私は一体何に喜べばいいんだ!? 
 
アポロンの1000ドラクマ札…!! 
さすが、さすがエレニさんだ…! 
この紙幣をずっと大切に持っていたとは…! 
ギリシャがユーロ札になってからも、ずっとずっと昔のギリシャのお札を取って置いていたとは…!! 
 
もう、本当にギリシャに対する愛の深さと長さをエレニさんの中に見た…!! 
 
私が高校の倫理のテストの、「ギリシャ神話の最高神は誰か?」という問題に、「アポロン」と答えていた時から! 
私が「ゼウス」という固有名詞すら覚えていなかったあの頃から! 
いや、そのずっと前から! 
 
ずっとずっとエレニさんはギリシャを愛していたんですね…!
 
 
私は、感服いたしました。完全に負けました…!! 
本当に、私は神話のこと勉強しはじめて5、6年のヒヨッ子にすぎない! 
…ユーロになって以来のギリシャしか知らない…!! 
 
だが、エレニさん、これだけは覚えておいてほしい!! 
あなたのアポロン砲を食らって倒れなかったのは…私が初めてです!!(たぶん)
 
 
この次会った時はどうなるか分かってるんでしょうね!? 
もう、本当に…なんと言葉を尽くしても表せないが… 
本当にどうもありがとうございました!!一生大切にします!! 
 
 
…この世の全ての人間は、たった二種類に分けることができる! 
すなわち、財布の中に最高にかっこいいアポロンを持っている人間と!そうでない人間だ!
 
 
 チラッ! 
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 
――というわけで、エレニさんにギリシャの旧紙幣を頂いた、という話でした! 
すみません、私、興奮しすぎだ…!! 
ちなみに、 
 
 
 
アテナの100ドラクマ札と、20ドラクマ硬貨も頂きました。 
100がアテナ、 
1000がアポロン、 
10000がアスクレピオス。 
 
ほんと、ギリシャ人は周りにアポロンとかギリシャ神話がいっぱいあふれてるから麻痺しちゃってるんじゃないのか…!! 
こんなの、私なら、一枚あるだけでどんだけ幸せになれるか!って話だ!! 
 
とにかく、頂いた紙幣を早く周りの連中に自慢したい!!! 
千円札出すフリして、「…あ、間違えた、これ千ドラクマ札だ〜!イッケネェ〜!」 
 
っつってアポロンをチラチラ見せびらかしたい! 
黒川さんとかの前で!
 
 
 
――ってか、本当はエレニさんと「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々」を観に行ったのですが、完全にこのアポロンでパーシーが吹き飛んだ…。 
映画の感想は、ネタバレなので日記の最後に折りたたんでおきます! 
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 
そして、28日の「パラ銀」でお話して下さった方々、 
どうもありがとうございました!!
 
 
ミパン本は私が行った時には完売してたので、「スゲー」という感じでした。 
まじゲストやれて幸せ!! 
私が言うのも変な話ですが、お手にとって下さった方、どうもありがとうございました! 
そして、色居とはなこにはお疲れ様! 
ゲスト呼んでくれてありがとう!! 
 
私、一般参加だったのですが、私の分まで差し入れを下さった方、お手紙下さった方、本当にどうもありがとうございました。 
お菓子とか!はちみつ、干しイチジク、ザクロの紅茶とか…! 
ああヘルメスの好物!ハーデス様の好物!
そして私の好物!!という感じで本当にうれしかったです!! 
お手紙も拝読しました。本当にうれしいです、ありがとうございます!! 
 
 
そして、パラ銀には、私の高校時代からの星矢友達…というか単なる悪友のエクスカリブー氏と一緒に行ったのですが、高校時代の話に花が咲いて、 
 
カリブー「高校時代、私たちアホなことばっかりしてたよね。家庭科の調理実習の時に、闇鍋したの覚えてる?他のみんながバレンタインのチョコレートとか可愛いの作ってる間に、私たちはうどんをチョコで煮しめてた。」 
 
えっ…そんなアホだったっけ?私たち? 
 
それから高校時代の色んな事を思い出したのですが… 
そう、私たち、クラスみんなで
等身大の王子様を作ってたりしていました。 
 
今でも謎ですが、みんなで「等身大のカッコイイ王子様を作ろう!!」ということになって、 
東急ハンズに金髪ロングのカツラを買いに行って、それを巻き毛にしたり、赤いマント買ってきたり…。 
それで、もう完璧な等身大の王子様が出来上がったのは良かったが!! 
 
 ←どうだ?完璧だろ? 
 
夜に警備員室から、 
 
「高3Aの教室の窓際に、不審な金髪の外人がたたずんでる。」つって大問題になったんだから!! 
 
で、
「それウチらのクラスのベッカム王子じゃね?」って大慌てでさ!
 
 
ってそりゃあ、 
 
↑こんなのが学校の窓辺に突っ立ってたら通報されて当然だよ!!
 
 
それで、卒業するときに、「王子!これでお別れなんて嫌だー!」って泣きながらみんなで王子を解体してさ! 
 
「みんなでちょっとずつベッカム王子の一部を持ってることにしよう!」 
 
「藤村さん…あなたには、王子の命を何度も救った剣を!この聖剣・オリバー・カーンを預ける!!」 
 
 
 
で、泣きながら私はこの剣を受け取って、 
 
「確かに預かった!!再び王子が蘇る時まで…必ずやこの剣を私が守る!!」 
 
と叫んだ記憶が確かにある。 
そしてこの剣は、今でも確かに私の部屋にある!! 
 
 
――と、ふと懐かしい高校時代を思い起こしました。 
本当に、泣きたくなるほど楽しかったです! 
体育祭でみんなで王子抱えながら走ったりしてたよ…! 
無意味だったけど、なぜか楽しかった…! 
4月に同窓会があるそうなので、みんなで王子の一部を持ち寄って、もう一度王子組み立てたいよ本当に!! 
 
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 
最後かなり私事になってしまいましたが! 
拍手どうもありがとうございます!! 
お返事は1月8日分まであります。返信、遅くなっていてすみません!かなりゆったりしている私ですが、コメントもらって嬉しくないという事は一切ありませんぜ! 
なので、気長に反応をお待ち頂けると嬉しいです! 
 
 
――以下、「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々」の映画の感想です。 
※ネタバレしまくりなので、ご注意ください!!
 
→続きを読む
  
 

こんにちは、ナンです。
いつも楽しく拝見しております。

いつもはシシン様のギリシャ語の知識にただただ圧倒されるだけなのですが、
今回初めてあれ?と思うことがありましたのでメールしました。

福沢諭吉の学問のすすめの有名な冒頭文
「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」は正確に言いますと、
「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らずといへり」でして、
福沢諭吉自身がいった言葉ではなく引用しているだけなのです。

現在、引用先として最も有力なのはアメリカ大統領トーマス・ジェファーソンが独立宣言で記した一節だと言われています。
その部分の和訳だけ引用しますと、
(われわれは、自明の真理として、すべての人は平等に造られ、造物主によって、一定の奪いがたい天賦の権利を付与され、そのなかに生命・自由、および幸福の追求が含まれることを信ずる。—岩波文庫『人権宣言集』)
です。

ちなみに学問のすすめは有名すぎる冒頭文の一部から、自由主義、平等主義的な内容だと思われがちですがまったく逆の内容で、
要約すると、
<世の中平等だの何だのいうけど貧しい国と豊かな国=搾取されるアジアと搾取する白人国家と言う現実がある。この差は何だ。それは学問の差だ。国民一人一人に学問さえあれば日本は白人諸国の奴隷とならずにすむ。日本人よ、大いに学べ=学問のすすめ>
です。

上の要約は勝手な私見です。青空文庫に学問のすすめがありますので興味がおありになったら読んでみるのも楽しいですよ!

て、すみません。。長々とギリシャ神話と関係ない書き込みをしてしまって;
自分の専門分野に近いもので熱くなってしまいました。

シシン様が今後も大好きなギリシャ神話に邁進されて、そのお話を私たちに読ませてくださいますようお祈りします(-人-)
..3/26 1:35(Fri)

ナンさん>こんばんは、福沢諭吉の学問のすすめの冒頭文について、ご意見をどうもありがとうございました。
かかる一節についてですが、ジェファーソンの言葉を参考にしてはいるけれども、福沢の言葉といってもいいのではないか、と私は思っています。

というのも、トーマス・ジェファーソンの独立宣言(All men are created equal〜)を、福沢自身が次のように翻訳しています。

 「天の人を生ずるは億兆皆同一徹にて、
  之に附与するに動かず可からざるの通義を以てす。」(『西洋事情』)

この福沢本人によるジェファーソンの翻訳と、学問のすすめ冒頭の言葉とでは、かなりの違いがあります。なので、かかる一節はジェファーソンを参考にしているけれども、福沢の造語だといっていいのではないかな、と私は考えています。

しかしながら、この日記でこの言葉を挙げたのは、「みんなが知ってる福沢の一番有名な言葉はこれだろう」と思った、というのが一番大きな理由です。
この日記の流れで「独立自尊」や、「門閥は親の敵」とか引用してもいまいちインパクトないですよね(笑)。
なので別に深いこと考えないで引用した、というのが正直なところです。

私も福沢先生は大好きです!
今、私たちが使っている言葉、「自由」、「平等」、「権利」、「文明」は全部福沢先生が作った言葉ですし、きっと福沢先生がいなかったら私もギリシャ文明のことについて何一つ論じられないだろう、と思います。
上のジェファーソンの翻訳では、まだ「equal」を「同一徹」、「right」を「通義」と訳していますが、それを「平等」、「権利」と訳すに至るまでの福沢先生の努力と見聞…本当に尊敬せずにはいられません。
..3/27 16:39(Sat)

(長くなったので二つに分けます)
そして見解が少し違くなってしまうので申し訳ないのですが、私は「学問のすすめ」を読んで
「天は人間を平等に造っている。なのに、金持ちと貧乏人、権力者とそうでないものに分かれるのはなぜだ。それは学問があるかないかの違いだ。だから、日本人よ、もっと学べ。」
という、平等主義と自由主義への希求のように感じました。

――と言っても、私も福沢先生について詳しいわけではなく、ただ私の身内に福沢のことをペラペラしゃべってくる人がいるだけなので恐縮なのですが(笑)、こういう学問的ツッコミはあんまり頂けないのでとても楽しかったです。どうもありがとうございます!もし、何か「そこはこうなんじゃないか」という事がありましたらメールにてお知らせ頂ければ幸いです。

あ、あと『西洋事情』のギリシャの章で、「ギリシャは昔はすごい国だったけど、今はゴミ」みたいな事が書いてあってすごい笑った記憶があります(笑)。
いつも日記を楽しんで下さっているとのこと、とても嬉しいです!これからもがんばります!!
..3/27 16:42(Sat)

 

2010. 3. 14
      【序章:特別ルール!アイツを泣かせろ!】
対黒川バレンタイン掃討戦!
ディオニュソスの「涙」大作戦、始動編〜

――これまで幾度と繰り返されてきた黒川さんとの死闘。 
…その中で幾度も味わった勝利と敗北。 
そして、去年の年末。ついに私は、致命的打撃を黒川に与えることに成功した――。 
 
…だが今回だけは、黒川さん。私は勝利は欲しくない。 
 
代わりにお前の、
 
 
 
 
涙が欲しい。
 
 
 
――事の発端は1月某日。 
先輩や黒川さんたちとの新年会にて。 
 
山田「おい、黒川、聞いたぞ〜!お前、年末の藤村との戦いで惨敗して大泣きしたんだって?カッコ悪〜!!」 
 
黒川「な…!ちょっと待ってください、僕は…!」 
 
私「しかもこの男、
自分が仕掛けた罠で返り討ちになってベソかいたんですよ。もう最高にみじめな負け方でしょ?」 
 
黒川「な…ち、ち、違いますーッ!!僕は泣いてなんかいないッ!!」 
 
バンッ!!
 
と机を叩き立ち上がって曰く、 
 
黒川「僕は!泣いてません!!
確かに涙は出たかもしれませんが、でも気持ちの上では泣いてないんで!!」 
 
みんな
「「それを世間一般では『泣いた』って言うんだよ」」 
 
 
――そして私はというと、この一連の黒川の言葉に 
少なからずカチンと来ていた。 
 
私「…黒川さん。
あなたは年末に泣きながら私に降伏したじゃないですか!それで『泣いてない』なんて良く言えますね!!」 
 
黒川「僕は泣いてなんかいません!!」 
 
「いいえ!泣きました!!」 
 
黒川「電話口だったのに、どうして僕が泣いたって分かるんです!!
僕は泣いてない!だから、負けてもいない!!」 
 
私「………」 
 
黒川「………」 
 
私「……では、もはや私は勝利など欲しくありません。」 
 
黒川「えっ」 
 
バンッ!! 
今度は私が机を叩く番だった! 
 
「黒川さん!次の戦いは特別ルールでやりましょう!!」 
 
黒川「!?」 
 
…いくら「謎かけ」でお前を打ち負かしても、 
肝心のその心を折ることができないのなら、意味がない! 
 
『僕は泣いてない。だから、負けてもいない。』 
 
そう主張するならば、黒川!今回の戦いは!!
 
 
『あなたを感動で泣かせることができたら私の勝ち!!』…このルールでやりましょう!!」 
 
黒川「!!」 
 
私の目の前で!あなたに涙を流させることができたら!!私の勝ち!――異論はありませんね!?」
 
 
黒川「…僕を感動で泣かせる、ですって?電話口ならいざ知らず、直接あなたを目の前にして僕が、泣く?…そんな情けないことするはずがない!!」 
 
私「いいえ、必ず泣かせてみませす!」 
 
黒川「人一人泣かせることがいかに難しいか!それは戦いに勝利するよりもはるかに難しい!!」 
 
…やれるものならやってみろ。 
と、その時の黒川の目が、何よりも雄弁に物語っていた――。
 
 
 
――さあ、今こそ語ろう!! 
いかにして私の作戦が、黒川のあの冷たく凍った瞳を溶かしたか!! 
いかなる方法で私が、水晶のように純粋な涙をあの男の目からしぼり取ったのかを―――!!
 
 
【序章:特別ルール!アイツを泣かせろ!】 
対黒川バレンタイン掃討戦! 
〜ディオニュソスの「涙」大作戦、始動編〜
 
 
 
―――そんなわけで、諸事情で遅くなっていましたが、 
年末の続きの対黒川・バレンタイン戦についてまとめさせて頂きたい! 
 
…黒川に「必ず泣かせる」と啖呵を切ったはいいものの、 
この時、実は完全なる無策だった私。 
 
私「…どうしよう…」 
 
……ああ、人ひとり泣かせることがいかに難しいか! 
「黒川を泣かせる」。 
しかも三十路間近の大の男を!
「泣かせる」…!!一体どうやって…!!?
 
 
ちなみに、年始に渡すはずだった「ディオニュソスの精液」も、まだ渡せていない…。 
それも渡すとして……。 
 
私「でも、『ディオニュソスの精液』だけじゃ、黒川を泣かすことはできないし…。何か…
何か他にディオニュソス関係のものを加えるしかない…!」 
 
ちょっと待って、考えろ…!! 
 
…お互いの取り決めで
「一回の攻撃に使えるお金は3000円まで」だが、 
今回は黒川さんから一回多くプレゼントをもらっている状況…。 
つまり私は今回、2回分のお金を使える!! 
 
ということは、私の予算は、この
 
 
 
 
6000円!! 
 
――ものすごい大金です。
 
 
うまい棒なら600本、遊戯王カードなら140枚買えます。 
遊戯王カード140枚!もうどんな大金だよ!って話だ!!
 
 
…遊戯王カードといえば、
先日私が一生懸命組んだ「アテナ」「アルテミス」の最強コンボデッキ黒川の気っ持ち悪ぃ呪術デッキたった5ターンで瞬殺された恨みを、私はまだ忘れていない。 
 
黒川
『あなたは引き算もできないんですか。あなたのライフはもう0ですよ。ってかそんなゴミデッキで僕に勝てるわけないでしょう。』 
 
――くぉおぉおおお〜〜思い出すだけでむかつく…!!
 
まあ、こんな話はどうでもいいとして! 
その遊戯王カードを140枚買えるこの6000円で!!何を買うかだ!!
 
 
 
 
6千円…! 
これを…丸々使う事ができる!これはかなり大きい!! 
そう、普段の「3000円」縛りの時とは違った大掛かりな事ができるはず!! 
 
この6千円をいかに有効に使うか…!! 
これが今回の作戦の最重要ポイント…!!
 
 
 
私「……。」 
 
私は、この6千円を前にして悩みに悩んだ。 
ディオニュソス関係のもの… 
くしくも時期はバレンタイン…、 
 
私「バレンタイン。チョコレート。そして、ディオニュソス。」 
 
…何かディオニュソスが関係するようなチョコレートって売ってないかな…? 
 
――瞬時に思い起こしたのは、 
「フーシェ」が毎年出しているこの、 
 
 
「オリンポス十二神」チョコレート。 
(写真は渡瀬シロさんから頂きました!ありがとうございます!) 
 
――色々な方がこのチョコを勧めてくれましたが、しかし… 
「アポロン」、「アルテミス」、とかはあっても
「ディオニュソス」がない…!! 
このチョコレートじゃダメだ…!! 
 
…私は探しまわった!!ディオニュソス関係のチョコレートは無いか! 
しかもただディオニュソス、というだけでもいけない!!そこから、黒川の涙を引き出せるような、そんなチョコレートを…!! 
 
 
――
そして私はついにあるチョコレートを見つけました。 
それが、 
 
 
これだ!! 
さあ、まずはご説明しよう!ここに何が入っているのか!!
 
 
 
――ギリシャ神話の中に、こういう話がある。 
ある時、貞操の女神アルテミスと、酒神ディオニュソスが大ゲンカをした。、という話。 
 
事の発端は、アルテミスがディオニュソスの素行を注意した事。 
つまり、
「あんたダメ人間すぎる。いい加減にしなさいよ」というヤツだ。 
 
・・・・・・・・・・・・・ 
 
アルテミス「――…ちょっと!ディオニュソス!!またこんなところで酔いつぶれて!ここは私の神域よ!すぐに出てって頂戴!!」 
 
ディオニュソス「ん〜…?もぉ〜うるっさいなぁ君はぁ〜!俺、全っ然酔っぱらってなんかいな…ウウッぅっ
オェエエエエ〜〜〜!!ゲロゲロ〜〜!!」 
 
アルテミス「キャァアアアーー!!?私の神域が男の汚物まみれにーー!!ど、どうして貴方はそう汚らしいの!?同じ男でもアポロンとは大違いよ!!」 
 
ディオニュソス「何だよ!なんでそこでアポロンが出てくんだよっ!!言っとくけどなあ、あいつがどんなにお綺麗でもゲロぐらい吐くときゃ吐くぞ!!?」 
 
アルテミス
「少なくともアポロンは私の神殿でゲロ吐いたりしないわよっ!!ディオニュソス、私は貞操の女神、ここは男子は入れない神殿なの!知ってるでしょ?どうして私の神殿にわざわざ来るの!?」 
 
 
ディオニュソス「…君が、好きだから。」 
 
アルテミス「…えっ」 
 
ディオニュソス「…フン、そんなマジな顔するなよ。『友達として』好きって意味だよ!…それとも何か?貞操の女神様は俺と一発ヤってみたかった、ってのか?」 
 
バシッ!! 
 
ディオニュソス「…痛ってー!ぶつことねーじゃねえかよ。冗談だろ!?」 
 
アルテミス「――大っきらい!!あなたなんか!あなただけは他の男と違うと思ってたのに!大切な友達だと思ってたのに!!あなたも女を穢そうとする他の男と同じじゃない!」 
 
ディオニュソス「フン、その通りだよ!!
見てろよ、俺が次に初めて会った女を襲ってやるわ!!」 
 
 
…という会話があったかどうかは全く分かりませんが、 
とにかくこのディオニュソスが襲うと宣言した
「次に会った女」。 
それこそがアルテミス神殿の巫女アメジストスだった。 
 
ディオニュソスは言葉通りアメジストスに襲いかかる。 
が、アルテミスが彼女を身を呈して庇い、 
最終的に彼女をひとかけらの水晶に変えた。 
 
それを見てディオニュソスは、自分が酔いにまかせてアルテミスに、そして何の罪もないアメジストスにひどい事をしてしまった、とようやく気付いた。 
抑えきれない後悔の思いに、彼は水晶の上にワイン色の涙を流した。 
 
水晶は酒神の涙の色に染まり、
紫水晶(アメジスト)になった。 
そしてそれからディオニュソスは少しだけ真人間になって、悪酔いもしなくなったという。 
 
 
――そう、箱の中身は、 
 
 
 
「アメジスト」
 
アメジストを模したカシス味のチョコレート。 
アメジストは2月の誕生石でもあるし、バレンタインにはピッタリだ!! 
 
だが、こっちの箱はあくまで私の作戦の一部にすぎない!
 
これだけで黒川を感動で涙させることなど出来はしない!! 
 
本当に重要なのは、もうひとつの「ディオニュソス関係のもの」! 
こっちの、 
 
 
 
白い箱の中身だ!!
 
――この箱の中身が何なのかについては、また日を改めてご紹介させて頂きたいが!! 
 
今回の私の作戦は、 
この黒のアメジストの箱と、白の箱がそろって初めてその真価を発揮する!! 
 
 
 
「ディオニュソスの精液」を作るのにかかった諸経費が2000円、 
「アメジスト」のチョコが1000円、 
そして白い箱の中身が3000円!
 
 
あわせてぴったり6000円!! 
私は私に許されし6千円という予算を!限界まで有効に使いきったと信じる!! 
 
 
――読んでくれてる方々も、白い箱の中身が何か、そして二つの箱をどう使うか……ぜひ色々と考えを巡らせつつ、ここからの私の「謎かけ」を見守っていてほしい!! 
そしてどうかあのアメジストの神話を心に留めておいてほしい! 
 
そしてここで一つだけ言えることは…
今度の勝負、私は、わざと負ける。 
わざとこの謎かけの答えを黒川に導かせる!! 
 
…私は負けるが、
 
 
「…勝利などいくらでもくれてやる…!」 
 
だがその代わりに、私は欲しい!!黒川さんのたった一粒の涙が!! 
感極まって流れ落ちる、水晶のように透明な涙が、私は欲しい!!
 
 
――さあ、いざ語り始めよう!! 
私がどうやってディオニュソスの神話を用いたか、 
どうやって、あの箱を使い、謎かけをしたか!! 
そしてそこから
いかにして、黒川に感動の涙を流させたかを!!―――
 
 
 
 
 〜〜〜つづく!〜〜〜 
 
次回は
「ディオニュソスの精液クッキング編」!! 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 
 
…そんなわけで、今回の勝負はちょっと違う趣向で、謎かけの勝敗そのものではく、 
「黒川を泣かせる」!これが目的になります。 
ゆっくりになると思いますが、これから勝負がつくまでをまとめていきます! 
 
これを書いている時点では、もちろん全てが終わっています。 
そして今、黒川さんがどんな精神状態に置かれているか私は分かっているし、 
また、決着がついてそんなに時間もたっていない事も知っている。 
 
だから、本日3月14日(=ホワイトデー)に何か仕掛けてくる精神的余裕も、準備期間も黒川には無い、という事ももちろん私は読んでいる。 
 
だから、今日は何の心配もなくデートの予定を入れられました! 
色居とはなことの!!
 
 
――黒川さんは…多分、しばらくは立ち上がれません。 
まさに「やめて!黒川のライフは0よ!!」というやつだ! 
ふっ、遊戯王デュエルの時の借りを返したぞ!!現実のデュエルでな!!
 
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 
<補足> 
・フーシェの「オリンポスチョコ」の写真は、サイトに来て下さっている渡瀬シロさんからご好意で頂いたものを使わせて頂きました!!どうもありがとうございます!とても助かりました!!そう、私もこれを黒川に買うか買わないか迷って結局買わなかったので…。 
資料をご提供下さってとても嬉しいです。ありがとうございます! 
 
・私信ですが、星彦さん、14日の件は本当に申し訳ありませんでした…!それと、今回のディオニュソス作戦は、星彦さんと鉱石ショップに行った時に思いつきました。「黒川を魔界に封じ返す会」名誉会長!さすがだ!(笑)どうもありがとう!!  
 

 

2010. 3. 17
      ギリシャ神話18禁ブログ、「アテナ様の男なんて37564」始めました。

…突然ですが、 
 
「Garden of Delights」のそらのはなこと、 
「カヒガロ」の田中色居と、私、 
 
三人でギリシャ神話の18禁ブログを始めました。
 
 
――…何を言っているか分からないと思いますので、実際にご覧いただきたい。 
 
ギリシャ神話の軍神にして処女神のアテナ様が、汚らわしい男どもを次々と血祭りに上げていくブログ―― 
乳繰り合う男と女のみならず、乳繰り合う男と男も裁きの対象!! 
すなわち、エロ、ホモ、鬼畜、汁…すべてが内包されたアテナのブログ、
 
 
「アテナ様の男なんて37564」 
 
※エロ、ホモありなので大丈夫な方のみ 
ご覧下さるようお願いいたします。
 
 
 
18禁とかホモとかが大丈夫な方はぜひ…!!! 
というか、今夜世界が終ったとしても見に行ってほしい!色居のヘルメスとアポロンを!!そしてはなこのアレスとアテナを!!! 
 
もお!もおおお!!!まさか二人が神話ハマってくれるとは思ってなかったからさぁあああ!! 
もおおおおーーー!!今こうしてしゃべっているのは藤村シシンですけど、イメージ的に想像してほしいのは
「フランダースの犬」の最終回の!!ルーベンスの絵が見れたネロだ…!!私完全にネロなんだって今…!! 
 
あああ今夜、世界が終ってもいい!!!今、世界が終ってもいい!!ほんと見に行ってほしい!!みんな見てほしい!!あのルーベンスの絵を!!というか二人のギリシャ神話を!! 
 
そしてまだブログ立ち上げて3日目なんですけど、すでに6枚も絵が投下されているという…!! 
どうなってんだ…みんな殺る気まんまんすぎだろ!!! 
 
 
これはぜひ話させてもらいたい!! 
このブログが立ち上がることになったいきさつを!!――― 
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 
※以下、ギリシャ神話下劣トークですのでご注意。 
 
 
――去る3月14日。ホワイトデー。 
三人で飲みに行った時の話。 
 
色居「私、ギリシャ神話のディオニュソス好きだよ。なんか凌辱したくなるタイプだよね。」 
 
私「うん!!わかる!!私も凌辱したい。」 
 
はなこ「ディオニュソスはなんでアルテミスと仲良いのかな?アルテミスって男嫌いだよね。」 
 
私「うーん」 
 
色居「あのさ、アルテミスって動物好きじゃん。
ディオニュソスのこと動物だと思ってんじゃね?アルテミス?」 
 
「!!!アルテミスの愛玩動物って事…!?なにそれエロい…!!私もディオニュソス飼いたい」 
 
はなこ「私、神話だとアレスが好きなんだ!なんかアレスの神話聞かせてよ!」 
 
私「……昔、アフロディーテの恋人に、アドニスっていう美少年がいて…」 
 
――ここで私は、アレス、アルテミス、アポロンの三人が結託して 
アドニスのチンコを豚に食いちぎらせて殺した、という神話を選択しました。 
 
 
色居「ってかその三人って何の関係があってそこに集まってるわけ?」 
 
はなこ「こんなのはどう??、 
    
アレス『おーーい!!アルテミス〜〜!お前貞操の神だろーー!?一緒にアドニス殺さねーー??』 
 
アルテミス
『アレス、臭い!!汗臭い!!ちょっと、この線からこっち近づかないでよね!臭いから!!』 
 
アレス『あ、わりーわりー』(頭をかく)」 
 
 
「!!!!ごめん、なんか今すごいカッコ良かった!!アレスが今初めて私の中でカッコ良かった!!お前のものまね似すぎだよ!!!」 
 
はなこ「え??まじで!?」 
 
「続けろ!!それで?アポロンはどうやってそこに加わるんだ??」 
 
はなこ「えーと… 
 
アルテミス『…それじゃ、アドニスは豚に襲わせるって事でいいかしら?』 
 
アレス『ああ、完璧だな!』(ブタを小脇に抱えつつ) 
 
アルテミス『でも問題はどこに噛み付かせるかよね』 
 
アレス『うーん…頭とか?手とかか?』 
 
 
アポロン『チンコだ。』(腕組み仁王立ち)」。 
 
 
 
「!!!!ア、アポローンの君…!!ごめん、今一瞬…はなこがアポロンの君と完全に重なった!!アポロンそんな風に現れてそんな事言いそう!!完全にアポロンだった今!!!かぁっこいいいーー!!!!!すみません、アポローンの君!私、あなたのファンです!!サイン下さい…!!」 
 
はなこ
「いや私アポロン違うから!中の人違うから!!」 
 
 
――とにかくこのはなこのアポロンそっくり物まねから急に神話トークが白熱、 
「ときめきミソロジー」だの、バカアレスだの散々盛り上がった挙句、 
 
色居「ところで
ヘルメスは?ヘルメスはどんなポジションなの??」 
 
私「うーん、ヘルメスはね…意外と置き場所むずかしいのよ。」 
 
はなこ「アポロンの親友だよね?」 
 
私「うん。でも私としては正直、ヘルメスに凌辱してほしい。アポロンを。」 
 
色居
「…なにそのド鬼畜ヘルメス…!!?ちょっと待って、ヘルメスいい!!ヘルメスいいよ!!アポロンのおニューのマントで焼き芋焼いたりするんでしょ!?わざと足ふんづけたり!!?それで『あースミマセンアポローンの君ー』とか言うんでしょ!!?」 
 
はなこ「でもアポロンはヘルメスの事好きだから
『あ…別にいいよ。ヘルメスのやることならなんでも許すよ』って感じなんでしょ!?」 
 
「それでそれで、ヘルメスが『アポローンの君、あなたって僕がいないとなんにもできないんですね』とか言うんだよね!?」 
 
色居
「でも、アポロンがいない所で誰かがアポロンの悪口言ったりするとすげえ怒る。」 
 
 
私&はなこ
「「!!!!!!!!!?」」 
 
 
――ごめん、私今頭の中でなんか発射した!! 
何かスペースシャトル的なものが発射した今!!
 
 
私「…やばい…それ……すごくいい…!!!」 
 
はなこ「もうだめだ!もう我慢できない!
今から横浜でやってるポンペイ展行こうよ!ポンペイ展!!」 
 
「このテンションでそんなの行ったら壺絵とか全部ポルノにしか見えないよ!!ってかポンペイ展3月20日からだし!!」 
 
はなこ
「じゃあ三人でブログを作ろうよっ!!」 
 
二人「「え…?」」 
 
はなこ
「ギリシャ神話18禁ブログを作ろう!!」 
 
色居「…18禁て!そんなの絶対アテナ様に『ズドン!』される…!」 
 
私「…それじゃあ…アテナ様が破廉恥な男どもを粛正するという体裁でブログをやったらいいんじゃ…」 
 
 
三人「「「…『アテナ様の男なんか皆殺し』ブログ…!!!」」」 
 
 
――そこからの我々は早かった…!! 
次の日にははなこさんが18禁オーケーなブログをレンタルしてきてくれて、 
絵チャでブログのデザイン等ついての話し合い。 
 
色居「…カテゴリーはどうする?『アテナ様の皆殺し』カテゴリと…あと何か必要なのある?」 
 
はなこ「私、絶対『馬鹿アレス』カテゴリ欲しい!!」 
 
色居「私は『鬼畜ヘルメス』ほしい」 
 
「じゃあ私は『アポロン凌辱』がほしい」 
 
色居
『鬼畜ヘルメス』『アポロン凌辱』って内容一緒じゃね」 
 
 
――そんなこんな話してるうちに気付いたらブログが出来ていたというわけだ……。 
 
何がすごいって、そう、ブログを立ち上げようと決めたのはホワイトデー。3月14日のことです。 
そして今日の日付を見てください、
3月17日です。 
 
たった3日で
 
 
 
 
この内容の充実具合。 
このバナーもはなこがソッコーで作ってくれたぜ…!! 
どうなってんだ……みんな本気出せばやれるんじゃん!! 
 
 
正直この3日間は私は興奮してほとんど眠れませんでした…。完全に廃人でした。ギリシャ神話廃人でした。 
だって
色居とはなこがギリシャ神話描いてくれてるんだよ…!!? 
アポロンを、ヘルメスを、アテナを、アレスを、描いてくれてるんだよ…!!? 
 
私はギリシャ神話も色居もはなこも好きだ!!!
 
まさにもうメロン単体ですら完璧なのにそこに生ハムが乗った生ハムメロンのごとき完璧な調和…!!! 
 
あの色居の完璧なアポロンの隣にディオニュソスを描いた時の痺れるような緊張! 
そしてはなこのアレスを一目見た時のあの興奮と快感…!! 
もうね!!本当に、もうね…!! 
 
私は二人に色んな無理なことを言ったが!! 
 
アポロンを描いてほしいだの、歌って踊る超かわいいアポロンアイコンが欲しいだの、ヘルメスにぐっちゃぐちゃにされてるアポロンが見たいだの、アポロンのチンコが見たいだの!!! 
 
確かにお酒の勢いがあったことは認める!! 
でも、私は本気だった!人生で一番本気だった!!
 
 
そして今、もう一度言わせてもらいたい。 
 
もっとやれ!!! 
もっと見せてくれ…!二人のギリシャ神話を!!!
 
 
 
そんなわけで、本当に素敵な二人のギリシャ神話をぜひ見に行ってください!! 
 
 
すみません、取り急ぎ…あとで色々追記いたす
  
 

 

2010. 3. 23
      【前篇】狂気のホワイトデー!!完全にあの男は狂ってやがる!!
〜黒川からのトドメの一撃:「世界で一番聞きたかった音」〜

――もう色んなイヤな予感はしてたのよ。 
 
色居とはなこのギリシャ神話で興奮させられまくって、 
文字どおりの廃人状態で…。 
しかも、「SECRET BASE」の星彦さんとすげえ楽しいアポロントークをしたり、(後述)、 
本当にものすごい一週間で…。 
 
…だけど、もうひとつ何か起こるんじゃないか、って。 
ギリシャ神話関係の何かがもう一つ起こって…私は本当に殺されるんじゃないか…。 
 
 
――まさにその通りだったよ。 
とどめの一撃は…まったく別の所から振り下ろされた…!! 
 
そして!!私はこの一週間で自分がイカれてることに十分気付いていたが!!もうこれだけは言わせてもらいたい!!あの男は完全に狂ってる!!!! 
そう…私を最後に殺したのは…やはりあの男だった……!!
 
 
 
――前の日記の通り、この一週間は興奮しずぎで全く眠れなかった私。 
ようやく眠れそうな感じになって、昨日9時に就寝したものの、 
 
――その1時間後の午後10時。 
 
 ブルルルル、ブルルルルル…… 
 
私はある一本の電話でたたき起こされた。 
 
 
私「…んんん〜……はいぃ、もしもしぃ…?誰ぇ……?」 
 
黒川『黒川です。ああ、よかった、やっと出てくれた。
ここ3時に閉まっちゃうんで、出て下さらなかったらどうしようかと思いました。』 
 
私「…黒川…さん…?あれ…気のせいか番号が違った気が…?気のせい…?てか、え…?『3時』…??え?今何時??私、そんなに寝てたかな??」 
 
黒川『寝ぼけないでください。そんな状態のあなたを倒しても僕はちっとも勝った気がしませんよ。』 
 
私「…倒す…?…え……黒川さん…今日はどういったご用件で…?」 
 
――この問いかけに、黒川はふっと鼻で笑って曰く、 
 
黒川『この前は素敵なバレンタインデーをありがとう。遅くなりましたがホワイトデーのお返しを持ってきました。』 
 
「…!!!?」 
 
このタイミングで…!!!!? 
私が色居とはなこのギリシャ神話に興奮させまくられて 
心身ともに疲れのピークが来ている…このタイミングで…!!? 
ホワイトデーのお返し…!!?
 
 
私「ま…待って…待って下さい…!お願いです…!!ちょっと今、ギリシャ神話に関することが立て続けに起こってて…
これ以上、神話関係の何かが来たら私…!!お願いですから、ちょっと落ち着く時間を…」 
 
黒川『だめです。これは今しかできないんです。』 
 
「もう、何なの…!どいつもこいつも揃いも揃って…!!で!?一体なんなのさ!!?」 
 
黒川
「藤村さんが世界で一番聞きたい音」をご用意いたしました。」』 
 
 
――「私が世界で一番聞きたい音」…? 
 
黒川『そんなわけで、お聞きください。』 
 
――この言葉とともに、電話口から聞こえてきたのは、 
 
 
 …ザザッ!!ガサ…ガサガサ…ザーー!!…カサカサ…… 
 
 
黒川『――どうでしたー!?きれいな音でしょー!?』 
 
「なんなの今の汚ねえ新聞紙みたいな雑音は?どこが『私が世界で一番聞きたい音』なんだよ?バカにしてんの!!」 
 
黒川『…僕、あなたに今の音を聴かせるために、この世界の西の果てまでやってきたのに…そのお言葉ですか…!』 
 
私「え…?」 
 
黒川
『あなたの一番聞きたがっていたゼウスの神託ですよっ!!ゼウスの神域の樫の木のざわめきですよ!!!?どうしちゃったんですか、藤村さん!!?』 
 
え…ちょっと待って…? 
 
――「世界の西の果て」?「ゼウスの神域の樫の木」? 
 
いつもと違う黒川の電話番号…。 
 
そして、今は10時なのに「3時」…?
 
 
 
私「……。……黒川さん……
今、どこにいるんですか?」 
 
 
黒川『ギリシャです。』 
 
はあああああああああーーーーー!!!!? 
ギリシャーーー!!?
 
 
「ギリシャ…!?え…!!?ええええっ…!!?ってことはこれ、
ギリシャからの国際電話!!?はああっ!?ああああーーー!!?」 
 
黒川『ふっ、やっと頭回ってきましたね。』 
 
「…『ゼウスの神域』!『世界の西の果て』!!…ドドナか!?ドドナのゼウスの神託所か!!?」 
 
 
黒川『「ドドナの樫の木にゼウスは座す。樫の木のざわめきにゼウスの声を聞く。」…! 
 
――そう、今僕が立っているのは、
ギリシャ最初の神託所にして最期の神託所!!ドドナのゼウスの神託所です!!!』 
 
↓黄色のマーカーのとこ!! 
 
 
私「ええ…っ!!?えええーーっ!!?ちょっと待っ…ああっ、頭回んない…!!ちょっと待って、おかしい…!!これはおかしい!!!」 
 
だって『一回のプレゼントは3000円まで』!! 
このルールはどこに行ったんだ!!? 
どうやってギリシャまで3000円で行ったんだよ!!?
 
 
黒川『いえ、ギリシャに来る事はバレンタインの勝負の前から決めてましたから。その証拠に、あの時に会った時、僕、ヒゲ伸ばしてたでしょ?』 
 
私「…???ええ…確かにヒゲ伸ばしてましたね…『なんかいつもより小汚いな』と思いましたから…」 
 
黒川
『あれはギリシャでケツを掘られないために伸ばしていたんです!!ギリシャにヒゲのない日本人男性が一人で来るとホモに狙われやすいですから!!』 
 
バカな―――!!!!? 
そうか…!!山田先輩もギリシャに行く時は確かにヒゲ伸ばしてる…!! 
あぁああああ!!あああああああッ!!!!!バカなぁああーーー!!?
 
 
私「じゃあ…ギリシャに行く事は決めてたのに…私には言わなかった、って事…!!?まさか…
バレンタインに手ひどくやられる事を見越して…!!?」 
 
黒川『ええ!!ギリシャに来るのは前から決めてたが!!ただ、僕がこのドドナに来たのは!あなたへの嫌がらせのためです!!』 
 
私「!!」 
 
黒川『前に山田先輩がドドナに行った、という話を聞いてあなたは本当にうらやましがっていましたからね!
「一度でいいから、神聖なあの樫のざわめきを聞いてみたい、ゼウスの声を心行くまで聞いてみたい」そう仰ってましたよね!!』 
 
「…あ…っああ…ああああ…!!」 
 
黒川
『だから僕は!国際免許をとって、車を運転し、はるばるこの西の果てまでやって来た!!そして、風が樫の木をゆらすのを2時間ほど待っていたのです!!』 
 
 
「…狂ってる…!!お前、狂ってるよ…!!!」 
 
黒川
『そして!僕は勝負に使える3000円という上限を!全てこの国際電話に使う!!!!』 
 
「!!」 
 
黒川『日本までの電話料金は1分200円!!僕はこの15分間に…全てをかける!!』 
 
私「…ちょ、待っ…!!」 
 
黒川『ゼウスの神託は、素足じゃないと貰えないんですよね!!オッケー、
すでに靴を脱いではだしになってますよ!!そして「黒いハト」ですが…今、僕、真っ黒の洋服着てるんで!!完璧ですよっ!!』 
 
「…待って…もうだめ…興奮しずぎて心臓が痛い…っ!待って…!」 
 
黒川『それでは、残りの10分間、ゼウスの神託をご堪能下さい!!』 
 
 
  ――ザーーッ…サワサワサワ…ザザ…ザザーッ。 
 
私「…ああ、もう…もう…こ、こんな事って…こんな事って…!!」 
 
 
  ――ザワザワザワ…ヒューッ…ザザザ…… 
 
普通、こんなことする…!!? 
…ちょっと待って、これ、この男がイカれてるの? 
私の方がおかしいの??それとも私も黒川も狂ってるの!? 
どれなの!?どれが正しいのっ!!?
 
 
  ――ヒューーッ…ザワワ…ザアアーーッ!…ヒューッ 
 
…しかも…、一週間前の私なら、確かにこのゼウスの樫の音は 
「世界で一番聞きたい音」だったんだけどね……。 
 
この一週間で、私、ゼウスの息子さんを凌辱しまくってたから!! 
アポローンの君に凌辱の限りを尽くしてたから…!!
 
ぶっちゃけ今一番顔を合わせづらい人なのよ!!ゼウスは!!「お義父さん、すみません…」ってやつなのよ!!!
 
 
 
  ――ザワザワザワ…ザアアアアーーーッ!!ザア…!!ザザザー!! 
 
もうこの樫の音が私に対する非難の声にしか聞こえない…!! 
すみません…ゼウス、すみません…!!あなたの最愛の息子を凌辱してすみません…!!
 
 
  ――ザザザザー!!ザザザーー!!ザァーー!! 
 
…もうだめだ…こんなのがあと10分も続いたら確実に狂う…!! 
 
私「あの…黒川さん…!もう、いいです…!!もう十分ですから…!…黒川さん?」 
 
  ――ザアアーー!!ザザ〜〜ザザザーーー!! 
 
……もしかして…携帯電話を樫の木に向けちゃってるから、 
私の声聞こえてない…?? 
 
「く、黒川さん!!もういいです!!黒川さーーん!!返事してーーっ!!黒ー川ーさぁーーーん!!」 
 
  ――ザワ!ザワワワワワーーー!!…ザザーー!! 
 
 
「黒川さあああああーーーーん!!黒川さあああーーーんっ!!!助けてーーーっ!!お願い電話出てーーっ!!出てえええーーっ!!黒川さあーーーんッッッ!!!」 
  
  ――ザワワワワーーー!ザザッザザザザ〜〜!!ビューー!! 
 
私「……ふっ…ふふふふ……なんかすっごいおもしろくなってきた…フフフフ…!!」 
 
  ――ザーーーッ!!ザザザッザーーー!! 
 
「…ハハハハ!!あはははははは!!もうだめ…!!なんかもうだめ…!!アハハハハ!!…ゴホッ!ゴホォッ!!ぅおええええっ!おええええっ!!!!」 
 
 
※後半に続く!!  
 

 

2010. 3. 24
      【後篇】狂気のホワイトデー!!〜黒川とアポロンを…会わせたい!!
ボーイ meets ボーイ大作戦!!〜

※前回の日記の続きです。 
 
私が発狂して、笑ったり泣いたり吐いたりして、 
きっかり10分後。 
 
黒川『…さて。どうです?お気に召していただけましたか?僕のホワイトデーは?』 
 
私「…フフフ…ッフ……黒川さん…私に言われるのも心外かもしれないですが…フフ……
お前頭おかしいよ。完全に狂ってる。絶対に正気じゃない。」 
 
黒川『!!ありがとうございますっ!!』 
 
褒めて…ねえよ… 
 
 
私「はあ…あああ……もう…どいつも…こいつも…っ私のライフは…すでに0よ…。…もう、どうぞ、黒川さんの…お好きなようになさってください…」 
 
黒川『え?ちょっと、何言ってるんです?なんかいつもの藤村さんじゃないですよ?手ごたえが無いって言うか…何かあったんですか?』 
 
私「……少し前から…嫌な予感はしてたけど…。やっぱり、黒川さんだったんですね。
私を最後に殺すのは、やっぱりあなただった…。」 
 
黒川『ど、どうしたんですか一体!?変な事言わないでください!!』 
 
私「…いいんです。どうせこのままでもゆっくり萌え殺されるだけなんです…。それに、黒川さんに殺されるなら、恥にはなりませんよ。」 
 
黒川『あなたこそ正気に戻って下さい。こんなの序の口ですよ。これからギリシャの色んな場所をめぐって、あなたに写メールでも送ろうかと思っていたんですから!!』 
 
私「………そんなの、本当に死んじゃうよ…。今、デルフォイのアポロン神殿の写真とか送られたら…私…。」 
 
 
黒川
『あ、僕、デルフォイには行きません。』 
 
私「え?どうして??行った事ない、って言ってませんでした…?」  
 
黒川『ええ。
僕は一生デルフォイに行くつもりはありません。』 
 
は?何言ってんだお前? 
 
曰く、 
『あなたは史学科だから、
「実際のアポロン」に会うことはそれは重要だろう。 
だけど、僕は哲学科。 
哲学を人間に与えたアポロンには
「一番理想的で美しい」存在でいてほしい。』 
 
黒川
『だから、僕はデルフォイには行かない。実際のアポロンより、僕の頭の中のアポロンの方が美しいから。 
 
 
――アレか!?実際の金閣寺より想像の中の方がキレイだったから、金閣寺に放火しちゃう的な!? 
…三島由紀夫の『金閣寺』より抜粋でございますけども!! 
どこの三島文学気取ってんだよお前は!!? 
 
…とにかく、黒川のこの一言で、 
0だったライフが怒りでMAXになった私!!
 
 
 
「ふざけないで下さい!!!ギリシャに行ってデルフォイに行かない!?一生アポロンに会うつもりがない!!?そんなの許さない!!ドドナからなら目と鼻の先でしょ!?行ってください!!」 
 
黒川『…申し訳ありません…。僕にとって、デルフォイは本当に神聖な場所なんです…。ボロボロのアポロン神殿を見たら、きっと色々なものを恨んでしまうと思います…。行きたくないんです…。』 
 
私「ちょっと!ちょっと待って…!!でも…!!」 
 
黒川『……それに、僕が一番好きなのは
「アポロギア」(※『ソクラテスの弁明』)のアポロンなんです。ソクラテスがアテナイの法廷で「アポロンを私の証人に!」と言ったあのアポロンです。 
 
…だから、僕はその法廷が一番見たいし、そここそが哲学が生まれた場所だと思うんです。デルフォイのアポロン神殿よりもね。』 
 
「……違う!!そうだけど、そうじゃない!!行ってほしい!!どうしても行ってほしい!!アポロンの神殿に!!もったいないですよ…!!」 
 
 
黒川『……すみませんが…。もう切ります。』 
 
「待って!!…分かった、後で電話料金を払う!!
私に5分くれ!!お前を説得する!!」 
 
黒川『いいですけど…。でも、何と言われても気は変わらないと思います。』 
 
どうしよう…!! 
何と言ったらこの男の気を変える事ができるんだ…!? 
何を言ったら黒川をデルフォイに導くことができるんだ…!!? 
何を言ったら…!!
 
 
あああ!!もう最近アポロンを凌辱することしか考えてなかったから 
全然頭回んないよ!!!
 
助けて…力を貸して…!!!アポロン!!
 
 
「…そうだッ!!ちょっと、もう一度樫の音聞かせてもらえますか?」 
 
黒川『え?ええ、どうぞ。』 
 
  ――ザワザワ、ザワザワ、ザワワワ〜〜 
 
「うん!!オッケー!ゼウスも『アポロンに会いに行くがよい、黒川よ』っつってるよ!!」 
 
黒川
『ウソつかないで下さい。だいたいゼウスは「はい」か「いいえ」でしか答えませんから。もっと頭使って僕を説得してくださいよ。』 
 
わ、私の渾身の名案が…!! 
一瞬で見破られるとは…!!さすが黒川…!!
 
 
うーん!それじゃあ、うーん… 
 
私「…確かに、アポロンの神殿はボロボロだし、ものすごくショボかったです。そこは認めます。私もがっかりしました。」 
 
黒川『ほぉ』 
 
…だけど、朝、日が昇る時にあそこに立って…日が差す瞬間を見たとき! 
一番ふもとのアテナの神殿から、アポロン神殿、一番上のディオニュソスの劇場まで、 
朝焼けが照らす瞬間を見たとき!! 
本当に感動したんだ…!!
 
 
「…ああ、古代ギリシャ人も、私と同じような気持ちになっただろう、と…!!」 
 
黒川『…ずいぶんと史学科的な発想の説得ですね。』 
 
史学科的!?そうかな!? 
じゃあ哲学科的なアポロンはどんな感じなんだよ!! 
 
 
私「…だいたい、アポロンの神託所に行かないで一体どこに行くつもりなんですか!?」 
 
黒川『そうですね…まあ、ここから1時間くらいなので、ハーデスの神託所には行こうかな、と思ってますが。』 
 
…ハー…デス…? 
 
↓黄色が黒川の現在地。 
紫がハーデス様の神託所赤がアポロンのデルフォイ。 
 
 
「ふっざけるなよーーーッ!!!ほっとけよそんなダンゴ虫みたいな男なんかーーっ!!」 
 
ハーデスなんかの神託所に行ってアポロンの神託所に行かない!!? 
アポロンよりもハーデスを取る!!? 
アポロンよりも…!!?
 
 
…私っ、この一週間アポロンを凌辱する絵ばっかりずっと描いてたんですけどっ!!だけど私なんかよりおめえの方がよっぽどアポロン凌辱してるじゃねえかよ!!」
 
 
 
黒川
『ん!?「アポロンを凌辱する絵」!?ちょっと待って下さい、今何か聞き捨てならないワードが…』 
 
こまけぇこたーいいんだよ!! 
 
「黒川さん、確かに死者を裁くのはハーデスです!!だけど、生者を裁くのはアポロンです!!冥界の法廷は死者の最高裁判所ですが!!この世の最高裁判所はデルフォイだったんですよ!!」 
 
 
黒川『…そのお話、一体何の関係が…?』  
 
私「…黒川さん、あなたはさっき、「アポロギア」のアポロンが一番好きだ、と言いましたね!!?」 
 
…ソクラテスは確かにアテナイの裁判で有罪になった!! 
だけど、それよりもずっと前に、アポロンの裁きを受けているんだ!! 
アポロンの神託を貰って、それでソクラテスは自分の潔白を知っていたんだ!! 
 
だから、アテナイの人間の裁判で「死罪」になっても、 
「あとはハーデスの裁きに任せる。」と安心して死んで行けたんじゃないか!!
 
 
 
「…黒川さん、あなたが生きているなら!!自分の足で確かに立ってるなら!!行くべきはハーデスの所じゃない!!アポロンの所です!!ソクラテスがそうしたように、…行ってくれ!!アポロンの所に行ってくれ!!」 
 
黒川『……』 
 
「『一生行かない』なんて言わないで下さい!!絶対行った方がいい!!アポロンは信頼しなくてもいい、私を信頼して行ってくれ!!その結果、アポロンがショボかったら全ての責任は私がとる!!だから… 
 
ウッ!ゴホッ!!ゴホゴホーーッ!!」
 
 
黒川『だ、大丈夫ですか!?何かさっきから調子悪そうじゃないですか!?』 
 
私「ああ。この一週間ほとんど寝てないんだ。
だが、お前をデルフォイに導くまでは…絶対に死なない…!!お前をアポロンに会わせてから、私はハーデス様のもとに赴く…!!…アポロンの所へ…行け…ッ!!」 
 
 
黒川『……。…藤村さん。5分と言いましたが、もう10分近く経ってますよ。』 
 
私「!!す、すみません…電話料金は後でこっちに回して下さ…」 
 
黒川『いえ、結構です。
電話料金はこれからアポロンに請求しに行きますから。』 
 
「…!!!それじゃ…!?」 
 
黒川『正直、あなたの説得の内容はなんら僕の心を揺さぶるものではありませんでした。ですが、あなたのアポロンへの愛には感服いたしました。』 
 
私「黒川さん…!!」 
 
黒川『そこまで言うなら…行ってみましょう。…僕の事を考えて下さって、どうもありがとうございました。』 
 
お前のためじゃねえよ!! 
アポロンのために言ったんだ!! 
私が愛するアポロンために言ったんだ!!
 
 
黒川『…じゃ、明日行ったら写メールします。ふふ、
明日は古代ギリシャの暦では月の7日。アポロンの誕生日ですしね!最高の日になりますよ!』 
 
 
……ほら、やっぱり…トドメの一撃は黒川さんになるじゃないか…。 
 
私が自分で墓穴を掘った気がしないでもないが…。 
 
だけど、黒川さんにアポロンで殺されるなら…最高の死に方だ…!! 
 
こんな事は黒川さんにしか頼めないから言うが!! 
私を最高の一撃で殺してくれ…!!私の最高のライバルよ…!! 
 
 
+++++++++++++++++++++++++++ 
 
――そんなわけで、今は黒川からのトドメの一撃=デルフォイの写真を待っているところです。 
許可が下りたら、つなビィでその写真をご紹介させて頂けるかも…しれません。
命があったらの話だが!! 
 
そして…ああ、もう私じゃまったく判断つかないんですが、 
ここまでの黒川の言動は…マトモな人間のすることなの…? 
 
まさか、ドドナの樫の音を…!! 
…本当に黒川さんの狂気を感じたぞ…!! 
 
そして
「アポロンを愛するゆえに、アポロンには会いに行かない」って考え方もびっくりしたかな…。 
もし、黒川さんの哲学的な何かを無理やり捻じ曲げさせていたら申し訳ないんですが…。 
本当に、それで何か変なことになったら私が責任をとる…!! 
 
ですが、三島文学よろしく、
もし実際のアポロンが想像よりもショボくても、アポロンに放火だけはするなよ。 
そればっかりは私も全然責任とれない。 
 
まあ、実際のイメージと違ってもだ!!そんなことで何かが壊れるような弱い男じゃないと思うんだ…黒川さんも、アポロン自身も!!(笑) 
 
 
――バレンタインデーの話も全然まとまってないのに、さきにこっちを書いてしまってすみません…!! 
だけど、物語と違ってストックためておけないというか…!! 
どうしたって日常は止めておけない…!時が私より早く進む…!! 
本当に読みづらくてすみません…!! 
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 
じゃあついでに、この一週間のまとめ!! 
 
最近、「SECRET BASE」の星彦さんと長電話したり、遊んだり色々させて頂く機会が多いのですが…。 
私、ずっと「古代ギリシャって全然娯楽が無いし、何して時間潰してたんだろ」と思っていたんですが、 
今、それを全面的に撤回したい。 
 
「アポロンってカッコイイ」という話してるだけで5、6時間は余裕でつぶせる。 
本当に星彦さんと会うたびにアポロンの話ばっかしてる!! 
 
「古代ギリシャの結婚制度だと、アポロンが結婚したら、必然的にアルテミスも結婚しなきゃいけない。だから、アポロンはアルテミスが処女神でいられるように独身貫いてるんじゃないか」 
 
彦さん「アポロンかっこいいいい〜〜!!!!」 
 
――という話から、 
 
「…ギリシャ神話で『スターウォーズ』演るとしたら、
ヘルメスがR2-D2で、アポロンがC-3POだよね。」 
 
彦さん「そのC-3PO、偉そう過ぎでしょ。確かに金ピカではあるけど。」 
 
 
彦さん「ギリシャ神話で『ナウシカ』演るとしたら、
ヘルメスがナウシカでアポロンが王蟲だよね。」 
 
「その王蟲イケメン過ぎじゃね」 
 
――こんな話をしているだけで余裕で半日が過ぎる…!! 
本当にもう!!本当にもう!!!!! 
 
 
そして18禁ブログは…更新ペース速すぎだろ…!!!!!どうなってんだ…!?本当に私を…萌え殺す気か…!!? 
 
 
 
…そんなわけで、拍手のお返事なかなかできずにすみません!! 
とりあえず残されし時間でなんとかお返ししたい…!少々お待ちあれ…!!
  
 

初めましてシンシさん!毎回とても面白く読ませて頂いてます。
いつもならシンシさんとその仲間達(?)のあれこれを楽しく見守ってるのですが……もう我慢できないので生まれて初めてこういう拍手の類にコメントを書きます…。どうぞ私の初めてを受け取ってください。
『黒川さん最高……!!』
しかし黒川さん…ここまで友情と信義に篤いって、そんなでこれから先の人生大丈夫なんでしょうか。なんか心配になってきました。ゼウスに「こいつハーデスに似てるしー?」とか言って厄貰ってないといいけど……。しっかり守って上げてください。そしてそしてシンシさん始め「アテナ親衛隊」も、どうぞお身体をお大事に……。それでは失礼いたします。
..3/24 14:44(Wed)

こんにちは、星彦です。とりあえず本日、貴女の無事を確認できてほっとしました。この後はわかりませんが…。
そして先日は大変な時期に時間を割いてくださりありがとうございました!
ただひとつよろしいか…。

その『アポロンはアルテミスが処女神でいられるように独身貫いている』の話は改めて皆様にも説明してほしい!!

私がなぜアポロンを「カッコイイ」と叫べたかを!!
じゃないと私、シスコンが好きなただの男の趣味が悪い女だ!(笑)

貴女のあの説明を皆様が聞いた結果、「星彦は趣味が悪い」と言われるのならその評価、甘んじて受けようぞ…!
(まあ、正直自分でも趣味悪いだけかもしれないと思いますが)

でも貴女のアポロンへの愛は本当に伝染する!
いつも面白い日記をありがとうございます。
死ぬな藤村シシン…!
黒川さんに放火されませんように。貴女が。
それではまた…!

..3/24 15:40(Wed)

初めましてシシンさん、毎回楽しみにサイトを拝見させて頂いております。
「黒川さん最高!!」言行動が一般常識を超えており余りにも楽しくて
黒川さん萌えvv状態です、
情に厚く行動力も有るのだと思いますが、人生設計的に大丈夫なのか心配にも成ります
シシンさんやお仲間の皆様方も、余り無理をせず体調に気を付けて下さい
..3/24 15:55(Wed)

…出戻りすみませんシシンさん……なんで私シシンさんの名前をシンシなんて打ってるの……!大変申し訳ありませんでした!!
お詫びにアイスクロロギア、だとシシンさんじゃなくてハーデスに謝る事になっちゃうので代わりに毎日アテナ様詣でをします…!
本当に失礼いたしました。そ、それではっ。
..3/24 21:37(Wed)

 こんにちは、藤村さん。今年の一月初めにも一度ここに書き込みをさせていただいたせいかです。相変わらず日記に登場する人が神話が絡むとなると恐ろしいまでのテンションでいらっしゃるので、その様子を私も楽しませていただいております。
 ところで今回の記事を読んでいてふと思ったのですが、黒川さんって、ギリシャでの服装は一体どんな感じなのでしょうか……?もしも、いや、まさかとは思うものの、私の中で出来上がっている黒川さん像のその人ならば、いつものあの服を着込んでいても全く可笑しくはないぞと妄想に近い想像をしては、戦慄する半分、ニヤニヤとしてしまいます。
黒川さんTシャツは多分古代ギリシア語で書かれているのだとは思いますが、それでも、それって日本でいうところの古典の文章みたいな感じで、現地ギリシア人の方々からしたら、結構な人数の人が何となくだけでも解読出来ちゃうんではないかとも思いまして(実際、私はギリシア語が全く読めないので、よく分かってませんが)、それでもしもあのお馴染みのTシャツを着ていたら、現地の人は「この日本人、シビれるぜ!」と思うか、「……なんだこいつ……」と思うかの二択のような気がしなくもないので、一体どんな格好で居るのか気になります……。
 と言いますか、黒川さんって、前々から思ってはいたのですが、何気にかなり色々と出来る方なんですね。色んな分野の学がありますし、言語にも強そうですし、国際免許とかいう何だか凄い感じのも持ってますし、消しゴムにローマ字シールを貼るような簡単作業までしますし……。それでハデスのようなオーラを纏ってるとなると、…………勝てる気がしません。orz
藤村さん、これからも黒川さんとの勝負、頑張って下さい。
..3/25 0:33(Thu)

こんばんは、そして初めまして^^いつもコッソリお邪魔させていただいてます。
”ギリシャ神話”のキーワードに惹かれて此方に訪れ(創作ネタ探し中に、偶然リンクを見つけて飛んで来ました)
此方の”イラスト”を見てとても楽しませて貰っていた筈が…最近”日記”に関心が移ってしまったようです。
ついついコメント欄に書き込みをしてしまいました。
…藤村さんの周りには、面白い方が沢山おられるのですね。
ギリシャ神話については殆ど無知と言っても良い私ですが、いつも笑わせて貰っています。
特に藤村さんと黒川さんのやり取りが可笑しくて…本当に良い友人同士、良いライバル同士、ですね。
そして黒川さんが出る度に、とある友人を思い出す私がいます…(雰囲気が微妙に似てるのです…)
大騒ぎしている皆さんを、一度近くで見てみたいです(笑)

次はどんな内容なのかと、今から楽しみにしている私がいます。
神話にも急に興味を持ち始めました…今度詳しく調べてみようかな、と思っています。
サイト運営の方、頑張ってくださいね。影ながら応援しています^^
..3/26 0:37(Fri)

シシンさんvv
シシンさんのファンクラブは無いのでしょうか?
有ったら入会したいですvv
後、
三十路でも黒川ファンクラブに入会出来ますでしょうか???
双子姉妹揃って「黒川萌え」なのですが入会の仕方を教えて下さい(笑)
..4/11 9:54(Sun)



藤村シシン
古代ギリシャ・ギリシャ神話研究家。
高校で出会ったアニメ『聖闘士星矢』がきっかけでこの道へ。東京女子大学大学院(西洋史学専攻)修了。

◆著書『古代ギリシャのリアル』(実業之日本社)。◆ NHKカルチャー講座講師。◆2020年オリンピック採火式NHK生中継内、古代ギリシャ語同時翻訳。 ◆平成28年 東京国立博物館『特別展・古代ギリシャ』公式応援サポーター。 ◆UBIソフト『アサシンクリード・オデッセイ』公式コラボ ◆古代ギリシャナイト主催。 など。

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書籍『古代ギリシャのリアル』発売中。




★よく出てくる宿敵「黒川君」については
【黒川wiki】をご参照下さい。



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