藤村シシンぶろぐ


 

2010. 7. 17
      【前篇】続・はなこ先生presents・アポロン凌辱物語「ディオニーと朝食を」
〜黒川エディション -A Love Suicide-

※15禁程度のギリシャ神話ホモ漫画があります。  
※ディオニュソス×アポロン、アポロンが女々しいです。  
※ふつうにアポロンが凌辱されてるのでご注意下さい。  
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  
  
【前回までのあらすじ】 
――ディオニュソスの罠にまんまとはまり、やおい洞窟の奥深くに監禁されてしまった光明の神ことアポロン。  
夜は乱暴な凌辱、しかし朝には一転してやさしく接してくるディオニュソスに、アポロンは――? 
  
 
 
・・・・・・・・・・・・・ 
 
黒川「――つまり、ここで僕が何を提起したいのかと申しますと……
アポロンの心情描写をすべきだ、という事なんです。」 
 
私「えっ…」 
 
黒川「前回の日記を拝読したんですが……藤村さんとはなこさんは、ディオニュソスの心情描写は繊細になさっているのに、アポロンに対しては全くしていません。これでは物語として不完全です。」 
 
「な…!!」 
 
黒川「あなたがアポロンを凌辱したい、という気持ちは良く分かった。だから今度は聞かせてほしい、凌辱されたアポロンは何を思い、どう行動したのか。洞窟の中で繰り返される夜が、朝が、彼の心にいかなる変化をもらたらしたのかを――!!」 
 
【続】はなこ先生presents・ 
アポロン凌辱物語「ディオニーを朝食を」 
 
〜黒川エディション -A Love Suicide- 〜
 
 
・・・・・・・・・・・・・・・ 
――そんなわけで、前回書かせてもらったはなこさんとの話に、 
黒川先生が一言物申したい、ということで、 
 
黒川エディションの「ディオニーを朝食を」を…!! 
今からまとめさせて頂きたい!! 
私の心を最高に苦しくさせた、あの凌辱話を――!!
 
 
ちなみに、
黒川さん(+星彦さん)自身は、 
今も昔もやおいとかBLには全く興味のない人です!
 
 
「BLって何ですか?British Library(大英図書館)の略ですか?」って言ってるレベルのズブズブのド素人です! 
 
ただ純粋な興味で私の話に乗ってくれてるだけなんだ…! 
そこんとこだけお気にとめて頂きつつ、 
それでは、ぜひ黒川の至高のアポロン凌辱論をお楽しみ下さい…! 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 
 
 
――『服。香油。月桂冠。 
欲しいものがあるなら何でも用意してやる。何でも聞いてやる。 
――ただし、「ここから出してくれ」以外な。』
 
 
――ディオニュソスは私にそう言った。 
 
だが自由以外に欲しいものなどあるはずがない。 
太陽の光、新鮮な風、鍵のかかっていない扉、 
――それ以外に欲しいものなどない、と 
 
最初はそう思っていた―― 
 
―― 
 
黒川「――アポロンはディオニュソスに何を要求したと思いますか?」 
 
私「えっ…!」 
 
黒川「前回、あなたはディオニュソスに言わせてましたよね?
『アポロンが欲しいものなら何でも用意する』って。じゃあ、アポロンは何が欲しいって言うと思います?」 
 
――考えたこともなかった…!! 
 
私「………え…そうですね、でも……でも、ディオニュソスは…」 
 
黒川「ディオニュソスの事を考えろと言ってるんじゃない、
アポロンに感情移入するんです!!あなたがアポロンだったらどうするか、それを聞かせてくれ!」 
 
 
いや、ちょっと待って、ちょっ、と、待って…!!
 
 
「…それは無理だ…!」 
 
だって、古代ギリシャ人がアポロンに一度でも感情移入したか? 
してないだろ!! 
ディオニュソスにはいいんだよ、元々劇の神様だから! 
人に感情移入させることが彼の神性そのものだから!! 
 
でもアポロンは違うだろ!! 
アポロンは人間が忖度できるような方じゃないだろ…ッ!!
 
 
「アポロンに感情移入することは、ロウソク垂らしたり、ワイン突っ込んだりするよりも、よっぽどひどい凌辱だ!!アポロンに対して!」 
 
だからできない!! 
ギャグでもない限り…それはできない!! 
 
 
黒川
「――そうやってアポロンが思考停止している間に、ディオニュソスならさらに歩を進める。きっとディオニュソスは、アポロンの五感を一つずつ狂わせていくと思います。」 
 
……。…なんだって? 
 
黒川
「まずは嗅覚。アポロンがいつも使っている月桂樹の香油を、(ディオニュソスの象徴である)ザクロのものに変えます。月桂樹の清涼な香りに慣れているアポロンにとっては、ザクロの甘ったるさはさぞかし鼻につくでしょう。 
 
――さて、それでもアポロンは何も要求してこないんですか?」 
 
私「な…っ!」 
 
 
黒川「では次、
味覚。アポロンに供する朝食を、牛乳、はちみつ、豆にかえます。−−もちろんこれは冥界神に対する供物のラインナップです。天上の神であるアポロンに冥界の食べ物。これはこたえますよね。自分の体が内側から作りかえられていく感覚になるでしょうね。 
 
――アポロンは?まだ何も要求しませんか?」 
 
 
いやちょっと待って…黒川さん… 
どうしてそんなに生き生きして…?
 
 
 
黒川「じゃあ次、視覚。アポロンの純白のベッドを、
ワインで染めたような酔わんばかりの紫色にします。紫というのは黄色の補色です。アポロンの金髪と鮮やかなコントラストにもなるでしょう。 
 
――さて、どうするんですか?どんどんディオニュソスの色が増えていきますよ。」 
 
 
おい、この私に勝ち目のないオセロ対決なんだ!!? 
四隅が黒にとられちゃってる状況じゃねえかよ!! 
 
この絶望的危機的状況から黒を白に翻せるのか!? 
ボードのどこに白の石を配置すればアポロンが巻き返せるっていうんだよ…!!
 
 
 
黒川「じゃあ次、聴覚。アポロンは絶対音感を持ってるでしょうから、それを利用して――」 
 
「わぁーーーー!!!待て!待ってくれ!考える!!考えますから!!」 
 
黒川「ふ、もう遅いんじゃないですか?
オセロで例えるなら、ボードの上の石はほとんどが黒に変わっていますよ。」 
 
私「いいや…!ゲームはまだ中盤だ…!!」 
 
そしていいか、黒川、オセロというのはな… 
中盤まではむしろ石の数が少ない方が有利なんだよ…!!
 
 
「オセロの優勢は石の数じゃない!ここぞ!という場所に自分の石を置ける可能性を残している者が勝つ!!」 
 
 
もし、アポロンだったら、私がアポロンだったら!! 
私はここに白の石を置く――!!
 
 
――― 
 
ディオニー『何か必要な物はあるか?』 
 
毎朝繰り返されるこの質問に、 
「別にない」と短く答えるのがアポロンの日課だった。 
 
この男に頼みごとをするというのもプライドが許さないし、 
自分が何かを欲している、と思われる事も癇に障るものがあったからだ。 
 
だがこの日は、そんな強がりを通す気力も無くなったか、 
あるいはほんの気まぐれで―― 
アポロンはいつもとは違う返答をした。 
 
 
アポロン
『…花が欲しい。』 
 
――――― 
 
 
黒川「――なるほど、花ですか。」 
 
私「そう、部屋も殺風景だし、花が一輪でもあれば、っていうか…まあ、アポロンにとっては深い意味はないんだよ。だから、ヒマワリが欲しいとか、ユリが欲しいとか、具体的な名前じゃなくて、漠然と『花』なんだよ!」 
 
黒川「じゃあ、ディオニュソスなら…次の日にアポロンのベッドの横に
白いバラを一輪活けますね。」 
 
「!!!白いバラ…!!!!?」 
 
黒川「花言葉は、『心からの尊敬』、そして『純真』。」 
 
 
「!!それ、そのままディオニーのアポロンに対する思いなんだよね…!!?ディオニーにとっては、アポロンは一輪の白いバラなんだよね!!?」 
 
 
黒川だからあなたはディオニュソスの事は考えなくてもいいって言ってるでしょう!!あなたが考えるべきはアポロンの事です!!こっち来ないで下さい!!」 
 
ヒーーすみません黒川先生!!!
 
 
 
黒川「…それで?朝起きたら横に白いバラがある――
それで、アポロンはどうするんです?それを眺めて一日暮らすんですか?」 
 
 
 
「いや…きっとアポロンは…その白いバラを踏みにじるよ。ぐちゃぐちゃに踏みにじるよ。」 
 
黒川「!!それは…どうしてです?ディオニュソスに贈られたものなどやっぱり嫌だったからですか?」 
 
「違う!」 
 
アポロンは、自分を白いバラに例えるディオニーが許せなかったんだよ…!! 
…アポロンは白いバラなんかじゃないから…! 
アポロン自身は、自分が尊敬を受けるような純粋な存在ではない、って思ってたから!! 
 
「ディオニュソスに闇があるように、アポロンにも闇があるから!!」 
 
 
そう、ちょうどオセロの石みたいに!白と黒は表裏一体なんだ!! 
アポロン自身にも白い部分と黒い部分があるんだよ!!
 
 
 
「ボードの上の石が全部黒にひるがえる事を望んでるのは、ディオニーだけじゃないんだ!アポロンもなんだよ!」 
 
むしろアポロンもディオニーも二人とも黒の石で打ってんだよ!! 
白も黒も最初からなかったんだよ!! 
勝ちも負けも無いんだよ!! 
 
ただ、二人とも石を置く場所がなくなって、ゲームが終わるのを恐れていたんだ…!!
 
 
上手く言えないけど…!! 
 
 
黒川「なるほど。それじゃ、前回の日記の最後の、『ムーン・リバー』を歌うアポロンに、ディオニュソスが最後の朝食を持ってくる、という場面が『ゲームの終わり』なのですね?」 
 
私「そう…そうかもしれないです…!」 
 
黒川「あそこでは、ディオニュソスの心情描写はされていたのに、アポロンに対してはやはり無かった――。しかし、今までのあなたの話を総合すると、朝食が運ばれた後で、アポロンはこう言うんじゃないでしょうか。」 
 
「え?何、なんて言うの!?聞かせて!」 
 
 
――次回の日記に続く!!  
 



藤村シシン
古代ギリシャ・ギリシャ神話研究家。
高校で出会ったアニメ『聖闘士星矢』がきっかけでこの道へ。東京女子大学大学院(西洋史学専攻)修了。

◆著書『古代ギリシャのリアル』(実業之日本社)。◆ NHKカルチャー講座講師。◆2020年オリンピック採火式NHK生中継内、古代ギリシャ語同時翻訳。 ◆平成28年 東京国立博物館『特別展・古代ギリシャ』公式応援サポーター。 ◆UBIソフト『アサシンクリード・オデッセイ』公式コラボ ◆古代ギリシャナイト主催。 など。

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2010. 7. 18 【後編】続・はなこ先生presen....
2010. 7. 17 【前篇】続・はなこ先生presen....
2010. 7. 11 はなこ先生presents アポロン....

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