エペメリス・シシナス・フジムラス


 

2009. 10. 8
      ついに手に入れたぜ…!!アポロンが最も愛するものを…!!
そしてその勢いで黒川をディスろうと思ったら…

”――それを見たアポローンの胸中に、 
抑えようもない憧れがわき起こった。 
 
アポロン
「…ヘルメスよ、歌と詩とを伴侶にするこの私でさえ、かつてこれほどまでに心奪われた歌はない。ああ、これはなんという技なのだ。抗いようのない憂いを払う、なんという楽器なのだ――?」 
 
 
――ああ!その問いに今、私が答えよう!! 
 
それは――これの事だろ!!?アポローンの君!! 
貴方が愛してやまないもの!!それは!これの事でしょ――!!?
 
 
 
 
このシルエットは…まさか…!?ああ、そのまさかだッ!!
 
ついに買わせてもらったわっ、 
 
 
 
アポロンの竪琴を!!!!
 
 
うわああああああコレでしょ!!?コレのことでしょう!? 
アポローンの君がいつも持ってるやつ!!
 
 
←アポローンの君がいつも持ってるやつ 
 
『クリュセア・フォルミンクス! 
    (黄金の竪琴よ!) 
 
  アポロンとすみれ色の髪のムーサイの至当なる所有物…!』
 
 
――あああっそれはこれのことでしょ――!!? 
 
「何やってんだお前!?」というツッコミはまだ早いッ!!狂気の宴は今!始まったばかりよッ! 
 
さあ、今からしゃぶりつくすわよ!!アポロンの音色を――!! 
 
 
 
――そんなわけで、ついに念願だったアポロンの持ってるタイプの竪琴を入手することに成功した私! 
どう!?どうだこれ!!??ああもう!もうっ!!興奮するなって方が無理よ!! 
たっぷり20分は眺めたあと、いざ、この私の腕に、抱いてみたいと思います!! 
 
そっと優しくいたわるように腕を回し! 
腕にズッシリと心地よい重さを感じつつ、 
鏡に映った己の姿を見て―――
 
 
 
 
ヤベェ…この規模はヤベェ!! 
私アポロンだこれ!!!私完ッ全にアポロンだ今!! 
あああ、ひんやり冷たいこの竪琴を、いったん私のハートで温めて!お前のハートにテイク・オフ!!!
 
 
私「…
『クリュセア・フォルミンクス! 
    (黄金の竪琴よ!) 
 
  アポロンとすみれ色の髪のムーサイの至当なる所有物…! 
  さあ、最初の音をくれ!踊り手のつま先は、耳を澄ませてその合図を待っている――』
」 
 
さあ!鳴らすわ!!最初の一弦を!! 
 
 
 
♪ポーーーン…… 
 
――っ今…世界が終わってもいい…! 
幸せ…!幸せすぎる…っ! 
ああもう何も楽しいとは感じない!!
この竪琴を知ってしまったあとは!ベガスに行っても!モナコに行っても!何も楽しいとは感じないーーーっ!! 
アポローンの君もそう思ったでしょ!!? 
 
 
♪ポロロローーン!
 
 
「こんな妙なる調べがこの世にあるのか」と…!!「これを発明した奴は当然ノーベル平和賞もらってるよね!?」と!!そう思ったでしょ!?アポローンの君!! 
ああもう!! 
 
これはもうこのまま行くしかないわよ! 
このテンションのまま「あの曲」を弾くしかない!! 
 
現存する西欧世界で最古のメロディー!!デルフォイの神殿に刻まれたこの楽譜を、 
そう、
 
 
――「アポロン讃歌第1番」を!! 
今!弾くしかない!!
 
 
↑上の碑文のメロディーを現代の楽譜に置き換えたもの。 
 
「……この曲はアポローンの君に捧げます…それではお聴きください、『アポロン讃歌第1番』…」 
 
――と、弦に手を滑らせながら、 
楽譜に目をやった瞬間、 
 
 
 
……んッ? 
ちょっと待って……楽譜上で未だかつて見たことのない分数があるんだけど… 
 
 
5/8!!? 
 
 
5拍子…!?5拍子って何!?一小節の中に8分音符が5つ!!? 
「♪、♪、♪、♪、♪」!?? 
無理よ!!どうやって8分音符そんなにねじ込むのよ!?一小節の中に!?すわり悪すぎでしょ!?
 
 
 
私「何っだこのリズム…」 
 
しかもこれ…ロ短調!!?ロ短調じゃないか!? 
生まれてこのかたハ長調しか聞いたことのない私にいきなりロ短調!! 
5拍子の上にロ短調…!狂ってやがる…!! 
さすが楽神アポロン…!! 
 
「…なるほどね…アポローンの君…。『お前は2拍子のハ長調でもしゃぶってろ』、と。そういうわけだな…?」 
 
……よーし、分かった。まずは一端あきらめよう。 
私の竪琴の腕が上達したら…かならず戻ってくるわ…『アポロン讃歌第1番』に!! 
 
これは敗北ではない! 
名誉ある撤退なのだッ!! 
 
私「…まずは…
ドレミの歌だな…」 
 
←竪琴の裏側 
 
――そんなわけで、それからは
「ド〜はドーナツ〜のド〜♪レ〜はレモンのレ〜♪」とやりながら、しばし竪琴の練習。 
20分ほど血のにじむような特訓をしたところで、いよいよ実戦です。 
 
(――よし、「あの男」に聞いてもらおうじゃないか――!!) 
 
そう、この日記でもおなじみの、例のあの男に!! 
すぐに私の携帯から彼に電話をかけようとしたところで、 
…ふと思いなおした。 
 
私(…待てよ…ただ竪琴の音を聞いてもらうだけじゃ芸がない…) 
 
よぉーし!!竪琴にかこつけてあの男をディスってやるわ…!!! 
 
…すさまじくいい作戦を思いついた私は、 
ウチの家の電話から(←ポイント) 
「あの男」の携帯に電話!! 
 
 
プルルルル…プルルル…ガチャ 
 
黒川「…はい。もしもし、黒川です。…どちら様ですか?」 
 
 
私「…
『私にどこの誰かとお尋ねになるのか、アポローンの君?  
    物事すべての定められた結末をご存じの貴方が?  
    物事のありとあらゆる道筋を、よく見通しているはずのあなたが…? 』
」 
 
さあ聞き惚れろ!! 
私の琴の音色に!!
 
 
 
♪ポロロロロ〜〜〜ン!! 
 
私「
『♪私にどこの生まれかとお尋ねになるのか、アポローンの君? 
    大地が春にどれだけの葉を芽吹かせるかをご存知のあなたが? 
     
    ♪どれほどの砂が海と川の中にあるか、 
    それが波や風の息吹でどのように乱舞してるかを見透かすあなたが?』
」 
 
♪ポンポロポロロロロ〜〜 
 
黒川「………」 
 
 
私「
『♪だが、聡明なお方の向こうを張れと言われるなら、お答えしよう。』」 
 
♪…ジャーーーン!! 
 
「アポロン…おまえのオンナなら今私の腕の中で寝てるぜ…!」 
 
 
黒川
「馬鹿ですかあなたは」 
 
 
――もう黒川からは「藤村さん、スゴイ!」、「今のは竪琴ですか!?」、「シビれました〜!」という賞賛と驚きの声が漏れるであろうと!そう思った私だったが…、 
ここから私の全く予想だにしなかったことが起こった。 
 
 
黒川「………夕飯時にかけてきて何かと思ったら…ちょっと待ってなさい」 
 
――そう言うと、電話の向こうで何やら 
お茶碗とお箸を動かす音が聞こえたかと思うと、 
 
 
♪チーン!!チンスカッチンチン!!(←お茶碗や机を箸でたたく音) 
 
黒川「…
『♪神にせよ人にせよ、行いでも考えでも、私(アポロン)を欺くことはできない。』」 
 
♪カーン!カーン!!チン!カン!チチン!! 
 
 
――えッ!!?いや、ちょっと待って私、別に黒川さんと 
フィーチャリングしたいわけじゃなくて… 
私の竪琴の音色についてはどうして無視なの!!?
 
 
 
黒川「
『♪コロニスよ、お前の許されざるたくらみに、私が気付かないとでも思ったのか?』」 
 
♪カカチチ!カカカンカ!
 
 
 
――もしかして…電話口だから竪琴だって気付かなかった!!? 
ってことはまさか…!私、ただ寂しくてかまって欲しいから電話かけてきた人だと思われてる!!?黒川に!?
 
 
 
黒川「
『♪お前は私と交わりをもったのに、 
    私の聖なる種を宿しながら他の結婚をよしとした。』
 
 
♪カカカカカカッ! 
 
黒川「
『♪人間は愚かなものだ。 
    自分の故郷を貶めて、遥かなものを捜し求める、 
    果たしもできぬ夢のもとに、虚ろな獲物を追いかける。 
    自ら欲して迷妄に取りつかれ、届かぬ者へ愛を向ける。―― 』
」 
 
「………」 
 
黒川「………」 
 
 
――なんだか私はとても負けた気分になって、そのまま電話を切りました。 
 
その後、「すみません、さっきの電話何だったんですか?」とメールが来るも、もう絶対本当の事は話したくない! 
 
竪琴だったんだよ黒川さん!!気付かなかったかもしれないけど! 
こっちはアポロンの竪琴だったの!!
 
それを…何お前は箸と茶碗叩いてんだ!!?って話でしょ!?
 
 
(まあ、黒川さんの中に「私が竪琴を買う」という考えが無かったのかもしれない…。 
後でもう一度練り直してから電話かける! 
――こういう風に私と黒川さんの間で掛け合いが上手くいかないことも多々ある、ということで…。日記では上手くいったのばっかり書いちゃうけど!)
 
 
 
 
…そんなわけで、最後はもちろんこの曲でシメさせて頂きたいと思います。 
音楽をこよなく愛するアポローンの君に捧げます!! 
 
映画『サウンド・オブ・ミュージック』より、『ドレミの歌』!! 
みなさんもどうぞご斉唱ください!! 
 
♪ポロロロ〜〜ン!!
 
 
私「♪Doe, a deer, a female deer (「ドー」は鹿、メスの鹿のこと) 
   ド レミ  ド ミ ド ミ 
 
  ♪Ray, a drop of golden sun (「レイ」は光、金色の太陽のしずく) 
   レ ミ ファファ ミ レ ファ 
 
  ♪Me, a name I call myself (「ミー」は名前、自分を呼ぶ時のね) 
   ミ ファ ソ ミ ソ ミ ソ 
 
  ♪Far, a long long way to run (「ファー」は遠く、走るのは大変) 
   ファ ソ ララ ソ ファ ラ 
 
  ♪Sew, a needle pulling thread (「ソウ」は針で糸を「縫い付ける」) 
   ソ  ド レ ミ ファ ソ ラ 
 
  ♪La, a note to follow sew (「ラ」、は…「ソ」の次に来る音ね) 
   ラ  レ ミ ファ ソ ラ シ 
 
  ♪Tea, I drink with jam and bread (「ティー」なら、ジャムとパンと一緒に) 
   シ  ミ ファ ソ ラ シ ド 
 
  ♪That will bring us back to do! (さあドに戻って!)」 
   シシ ラ ファ シ ソ ド〜 
 
 
  ♪ド レ ミ ファ ソ ラ シ ド・ド・シ ラ ソ フ ァ ミ レ〜 
 
  ♪ド ミ ミ ・ ミ ソ ソ ・ レ ファ ファ ・ ラ シ シ
 
 
 
アポロン「…♪When you know the notes to sing,(音符を知れば)」 
          ソ  ド   ラ  ファ  ミ  ド  レ
 
私    「   ♪ドー    レー   ミー   ファー」       
 
アポロン「♪You can sing most anything!(ほとんど何でも歌うことができる!)」 
       ソ ド ラ シ  ド   レ  ド  
 
私    「♪ソー   ラー   シー  ドー」 
 
 
アポロン&私「♪ドレミファソラシド・ソ・ド!!」 
 
♪ジャーーーン!!!
 
 
 
 
――まあアポロンは居なかったんですけど。 
でも本当に!本当にまるでアポロンがそこにいるかのような気分になる!! 
この竪琴をかき鳴らせば!!
 
 
いつか本当にアポローンの君とセッションしたいわ! 
私は『アポロン三讃歌第1番』を引っさげて!! 
デルフォイで一緒に歌って頂きたい、アポローンの君! 
サッフォーやピンダロスとしたように!! 
 
 
最後にサービスショット!! 
 
 
 
 
竪琴、の奥にアポロン、そのさらに奥に月桂樹!!! 
もうこんなスリーショットなかなか無いでしょ!!? 
あと足りないのは銀の弓だけだ!!!
 
 
 
相変わらずの字数オーバーなので(笑)、補足は下のコメント欄にて。 
私、絶対8000字も書いてないと思うんだけど…。不便…。
  
 

◆補足◆…とまあ、ものすごく興奮している私ですが、一つ大問題がありまして…
半音の出し方が分からない…!!!


だから正確には「ドレミの歌」すら完全には弾くことができない…あれハ長調に見せかけた変ロ長調だから!あれ!?もしかして…竪琴って半音ムリ!?しかも弦が10本しかないから1オクターブちょいしか出ないし…!

でも、でも…アポロンの竪琴は7弦しかなかった…。
それでどんな音色でも奏でられたんでしょ!!絶対何か方法があるはず!

アポロン「それは私がアポロンだから」

とか言わないでしょ!?

私の中で「アポロンっぽい歌」と言ったら、シューベルトの「野ばら」なので、ぜひ半音をマスターしてそれを弾けるようになりたいです。
そしてもうちょっと私の竪琴レベルが上がったら、ぜひこのサイトでも音をアップしたいぜ…。今のところ、私のレベルは黒川さんが電話口で聞いて竪琴だとも分からないレベルだからさ…。

しかし、昨日一日竪琴を抱えて生活してみましたが、今朝左腕がとんでもない筋肉痛になりました。アポローンの君は本当にすごいわ…。まあ、弓を射ってるし、左腕の力はあるだろうから苦にならないのかな……
でもそれで立ったまま演奏するんでしょ?本当に頭が下がる…!!やっぱアポロンはスゲェ!!
5拍子!!絶対マスターするわ!!(「ミッションインポッシブルのテーマ」とかが5拍子らしいのですが…全然ピンと来ないわ…)

そんなわけで、しばらく竪琴を掻き鳴らす生活を続けたいと思います!!

拍手ありがとうございました!
そしてコメントもどうもありがとうございます!!
お返事はメニューの「re」のところです。(〜9月25日まで)
藤村シシン ..10/8 22:33(Thu)

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