藤村シシンぶろぐ


 

2009. 7. 4
      神話まんが + 黒川とカラオケに行った話〜ギリシャ神話カラオケ大会〜

<今月のギリシャ旅行でハーデス様の聖域に行きたいという祈願をこめて> 
 
…ハーデスによって冥界にさらわれたペルセポネー。 
 
  
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 
…どうしてなんだ…。 
 
世界一の金持ちかつ、神々の中で唯一理性を失わない男:ハーデス、 
 
世界一の良心を持ち、最も神に愛される男:アイアコス、 
世界一の軍事力を持ち、最も強い王:ミノス、 
世界一の知識を持ち、最も徳高き教育者:ラダマンテュス。 
 
…4人揃ってありえないくらいイイ男なのに、恋のゲームだとなんで大凶のフォーカードなんだよ!!? 
 
そんなわけで、7月22日からギリシャに行くのですが、私の携帯がギリシャでも電波が入るようなので、 
旅行中は、この日記でギリシャ実況したい!と思っています! 
つなビィでも借りてギリシャからリアルタイムで写真アップしたりさ! 
うおー楽しそう! 
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 
…そして、今日はもう一つ、ぜひこの話を書かせて頂きたい。 
黒川さんとカラオケに行ってきた話を――!! 
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 
 
――先日、おなじみの黒川さんと、諸事情でカラオケに行ってきました。 
 
で、おそらく野放しで歌わせると、
「マイ・マザー・イズ・ビューティフル・ドッグ!!♪オーイェ、ゴートゥ・ヘル!ゴートゥヘェエエエル!ギャォオオオウゥ!アオゥ!!」 
 
――みたいな歌を歌われるに違いない、と思い、 
 
私「あのー…黒川さん、申し訳ありませんけど、できたら私でもノれる歌を歌って頂きたい。」 
 
黒川「うーん、藤村さんでも知ってる曲ですか…。あっ、じゃあ僕、
Velvet Underground の『Sister Ray』を…!あーダメだ、入ってないですね!残念!!」 
 
だからどうしてそんな17分19秒もある歌を歌おうとするの? 
オメーがそれで来るならこっちは全部で158番まであるギリシャの国歌行ったるわ!!2時間弱私のオンステージで終わらせんぞ!!
 
(だいたいそんな放送禁止用語連発の曲がカラオケに入ってるわけないだろ!) 
 
黒川「それじゃあ、せっかくだからまずは一緒に何か歌いませんか。」 
 
「一緒に、って…私たち、音楽の趣味まるで違いますよ!二人が知ってる曲って何かあります?そんなの、合唱曲か民謡しかないんじゃ…」 
 
 
 
――そして、熟考の末、導き出された歌。 
 
 
ズンチャズンチャ♪ズンチャズンチャ♪ 
 
黒川
「♪赤ぁーー〜いっ火を噴くあの山へ♪登っろうーー!」 
 
「♪登っろうーー〜〜!!」 
 
黒川
「♪そこー〜っは地獄っの釜の中ァあああ゛〜〜のぞっこうーー!!」 
 
「♪のぞっこうーーー!!!」 
 
黒川+私
「「♪行こう!行こうっ♪火ィの山へェエーー!!♪ 
     行こうっ行こうっ火〜の山へ♪ 
 
     フニクリ・フニクラ♪フニクリ・フニクラーー〜〜♪ 
     ンゴッパ・ヤンモ・ヤァ!フニクリ・フニクラ!!」」
 
 
 
――やばい!!『フニクリ・フニクラ』ってこんな曲だっけ!!?? 
こんな激しい曲だっけーーーー!!? 
うわぁああすげーテンション上がってきたぁあああ!! 
 
 
「♪暗ぁー〜〜い夜空に赤々と♪見えるよーー!!」 
 
黒川
「♪みえるアア゛ア゛ーー〜〜!!!!」 
 
「♪あれー〜〜は火の山・ヴェスヴィアス!火の山ぁーーッ!!」 
 
黒川
「♪火ギャアアア゛ーーー〜〜!!!」 
 
二人
「「♪行こうッ!行こうッ!火ィーのやーまへぇええーー! 
     行こうッ!行こうッ!やーまの上ぇッ 
 
フニクリ・フニクラッ♪フニクリ・フニクラァアアアーー〜〜!! 
ングォッパ・ヤンモ・ヤァっ!
フニクリっ・フニクギャアアアアーー〜〜〜!フニクラぁあああ!!うわぁああフニクラッァアアアア!!!」」
 
 
♪ジャーーーン!! 
 
 
黒川「はぁ…はぁ…まさか…っこんな盛り上がるなんて…ッ想像してませんでしたよ…ッはぁ…!」 
 
私「ハアッ私もです…ゴホッ!ゴホッ!!ハァ…!!」 
 
黒川「それじゃあ、藤村さん…っ!!次歌って下さい…!そうだ、もしあるなら…
アポロン関係の歌を…!聞かせてもらいたい…っ!」 
 
え!?合唱曲か民謡でアポロン関係の歌って事!!? 
縛りきつすぎるだろそれ!! 
 
黒川「ですよねえ。さすがに、そんなのありませんよねぇ…」 
 
…だがいいか、黒川!この私は! 
難しい問題であればあるほど燃えるタイプだ…!
 
 
「…いいでしょう、聞かせてあげましょう。」 
 
黒川「えっ!?あるのっ!?;」 
 
後悔するがいい、 
この私にアポロンのリクエストをしたことをな…!! 
 
 
 
「合唱曲『怪獣のバラード』の替え歌で、『アポロンのバラード』!!歌います!!黒川、アルトのパート頼むぞ!!」 
 
♪ダダダズチャラララズズッタタズタン!! 
 
私「♪真っ赤なー太陽〜 沈〜む砂漠にーー 
  大き〜な
アポロンがーのんびり暮してた♪ 
  ある朝〜 目〜覚めたら♪遠ぉくにキャラバンの〜 
  鈴の音ー聞こえたよ♪思わず叫んだよ♪」 
 
黒川「♪海〜が見ーたーいーー!」 
 
「「♪人〜をー愛したい!! 
  
アポロンに〜も♪ 心〜はあるのーさーーー!!」 
 
二人「♪出ーかーけよう! 砂漠ーす・て・て♪ 
   愛ーと海の♪あるーーぅ〜〜ところ〜〜♪ 
 
   ♪あーたーらしい♪太陽〜は燃・え・る♪ 
   愛ーと海のっ♪あるーー〜〜ぅっ!と・こ・ろぉおおお!!!」」
 
 
♪ジャーーーン!! 
 
 
黒川「ハァっ!!ハァアアっ!!
すごい…アポロンの心情を完璧に表現しきった…!!まさか、あなたがこんな奥の手を持っていようとは…っ!!はぁっ!油断していました…!!」 
 
私「ハァハァ、ふふふ…っ悔しかったら、何か黒川さんも…っはぁ、ギリシャ神話関係の歌、歌ってみなさいよ…!!」 
 
黒川「く…っじゃあ、歌ってさし上げますよっ!!」 
 
「エ!!?」 
 
黒川
「Ash(※ご存じ北欧の有名ロックバンド)で、『Orpheus(オルフェウス)』!!」 
 
何ぃいいいいーー『オルフェウス』ーーー!!? 
あんな激しくてカッコイイ曲を!黒川、お前がーーー!!?
 
 
♪ズッタタンジャーン!ジャジャーーン! 
 
黒川
「フォオオオオオーーーーー〜〜〜ウ!!!」 
 
♪ズッタダーーン! 
 
黒川「♪Ever since I lost her〜! 
    It seems the more I learn, the less I know〜」 
    
(彼女を失ってからは 学べば学ぶほど自分の無知を痛感する)   
 
私「♪イェイ♪イェイ!more I learn, the less I know〜!」 
 
黒川「♪And everyday I think about her〜! 
    But if I look back I'm gonna turn to stone 
    
(毎日彼女のことを考える だけど振り返れば僕は石になってしまう) 
 
    トゥ・ストーン♪ オーゥイエ〜〜!! 
    ゴナ・ターン・トゥ・ストォーおおおお〜〜〜ン!!」
 
 
♪ズッダーーン!! 
 
黒川
「♪I need サンシャイン・イン・ザ・モーニング!!! 
    
(朝の光が必要だ) 
    
    I'm heading for the open road, 
    
(開かれた道を目指すには) 
   
     
サンシャイン!イン!ザ!モォオオオニーーンッ! 
 
    Lord you gotta let it go! 
    (神よ、照らしてくれ!) 
 
    ィエエエエエーーーーーイイッ!!」
 
 
「♪イェエエーー〜イ!!」 
 
黒川「♪イェイー!」 
 
「♪イェイ!!」 
 
二人
「「♪サンシャイン!イン!ザ!モーニン!!! 
   Lord you gotta let it go!! 
   ゥワアアアアアアアアーーーーオゥ!!!!」」
 
 
♪ジャーーン!! 
 
黒川「ハァハァ…!!どうです!これ以上に盛り上がる神話ソングは絶対ない!!」 
 
く、くそぉおおおーー!! 
待て待て待て!考えろ!! 
Adiemusの「ソング・オブ・アイオロス」は…!?ああっクソ!入ってない…!! 
それじゃあ…!! 
 
私「…分かりました。あなたがそう来るなら私も同じ土俵で勝負します。」 
 
黒川「何!?」 
 
「同じくAshで、『Girl form Mars』!――の、替え歌で、『God of Light』(光の神=アポロン)!!歌います!!黒川さん、(エア)ギターお願いします!!」 
 
 
♪ポロロ…ポロロ… 
 
私「♪Do you remember the time I knew a
God of Light..? 
   
(覚えてる?私が「光の神」に会った日のこと…) 
 
   I don't know if you knew that. 
   
(きっとそんなことは誰も知らないだろうな) 
  
   Oh we'd stay up late playing
lyra
  
(私たちは夜遅くまで竪琴を演奏していたの) 
 
   
Laurel, blond hair,  
   (月桂冠に金の髪)
 
 
   Though he never told me his name..., 
   
(彼は決して私に名を明かさなかった…、でも) 
 
   I still love you, …
God of Light! 
   (私は今でも愛してるわ …光の神を!)
 
 
♪ッズジャアーーーーン!! 
黒川ジャーーーンプ!!
 
 
 
私「♪The breeze blowing softly on my face〜♪, 
   Reminds me of something else! 
   
(頬をそっとなでるそよ風が♪何かを思い出させるの) 
 
   Something that in my memory has been replaced, 
   Suddenly it all comes back. 
   
(忘れ去られた記憶が 突然よみがえる) 
 
   And as I look to the stars...」 
   
(そして星を見上げれば…) 
 
♪ジャンジャンズジャーーン! 
黒川のウインドミル奏法!!
 
 
「♪I remember the time I knew a God of Light!! 
   
(光の神に会った日を思い出す) 
 
   Laurel, blond hair! 
   
(月桂冠に金の髪) 
 
   Though he never told me his name, 
   
(彼は決して私に名を明かさなかった、でも)
 
 
   
アイ・スティル・ラブ・ユー!! ゴット・オブ・ライトーー!! 
   
(今でも愛してるわ!光の神を!)
 
 
    イェェエエーーーーーイッ!!!」」
 
 
 
黒川「うぉおおおおおおおお〜〜〜!!!」 
 
黒川はギターをたたき壊し!! 
そのまま観客席にダーーイブッ!!
(するフリ)
 
 
「♪Do you remember the time I knew a God of Light!」 
   
(覚えてる?私が「光の神」に会った日のこと?) 
   
黒川「♪Though he never told me his name〜!」 
   (彼は決して名を明かさなかった!)
 
 
「♪アンド・アイ・スティル・ドリーム・オブ・ユーー!!」 
   (でも私は今でも夢に見るの!)
 
 
二人「「アイ・スティル・ラブ・ユー! 
  ゴット・オブ・ラァアアアアーーイッ!! 」」
 
 
 
「アポロォオオオオオーーーーンッ!!!」 
 
 
黒川
「名前知ってるんじゃないですか。」 
 
 
――と、黒川の冷静なツッコミが入ったところで、カラオケはお開き! 
この他にも色んなギリシャ神話絡みの歌歌いました。 
マドンナの「Ray of Light」とか本当に盛り上がった!! 
「♪Quicker than a ray of lightー〜!!アァアアア〜〜〜♪」 
((西風の神ゼピュロスは)光よりも早い) 
 
とか絶叫だったぜ! 
そして、 
 
黒川「正直、『Girl from Mars(God of Light)』を歌った時は、
僕たちがデルフォイのアポロン神殿をバックに演奏してるPVが頭の中で流れた」 
 
えっマジで!?私も!! 
――という感じで本当に面白かったです!! 
翌日全然声が出なかった…そのくらい激しかった…!!(笑) 
 
と、なんか内輪盛り上がりの話ですみません。 
Ashをご存じない方はぜひ「Orpheus」と「Girl from Mars」を聞いてみてください! 
この日の我々がいかにクールだったかが分かるはず!(笑) 
っていうか「Girl from Mars」の替え唄の譜割り、即興の割にはすごいイイ感じじゃないか!? 
 
そして、本当は黒川さんのヴェルベット・アンダーグラウンドの『Sister Ray』、ぜひ聞きたかった!(笑) 
私もアディエマスの『ソング・オブ・アイオロス』歌いたかったわ! 
 
 
――で、そもそも何で急に黒川とカラオケなの?という話ですが、 
その事情に関しては、次の機会にお話させて頂きたい所存です。 
 
つまり
私たち、西野先輩の結婚式で歌うかもしれないんだ…。 
 
 
拍手ありがとうございます! 
そしてコメントもありがとうございます!超うれしいっす!! 
お返事はメニューの「re」にあります。(〜7月3日まで)
  
 

 

2009. 7. 12
      神話まんが + ついに爆誕!新生黒川Tシャツ

正直、アポロンと言えば害虫駆除のイメージ… 
 
  
 
そんなこと言いつつディオニュソスも2コマ目あたりで失禁してる。 
 
…神話の中だと、いつも優雅に音楽を奏でてそうなアポロン。 
でも、実際に祀られてる神殿での呼称を見ると、 
 
アポロン・スミンテウス(ねずみ殺しのアポロン) 
アポロン・サウロクトノス(さそり殺しのアポロン) 
アポロン・パルピノス(バッタ殺しのアポロン) 
…… 
 
要するにただの害虫駆除の人だろ!?アポロン!? 
ゴキブリホイホイかと思ったらアポロンだった、って奴だろ!?
しかも、ねずみからバッタまで幅広い害虫・害獣に柔軟に対応!!すげえ! 
 
ディオニュソスは明らかに片付けられない男だろうから、 
この時期は
害虫駆除のリーサル・ウェポンことアポロンに本当にお世話になっていそうだ…。 
 
きっと古代ギリシャ人にとったらアポロンはこんなイメージだったんだろうな… 
歌うたって恋愛してる美青年っていうよりも、 
害虫や伝染病、その他野蛮な物を滅ぼしてくれる神。 
 
ああー私もアポロンのお力を借りたいよ!! 
本当にアポロンが恋しい季節です!!
(※害虫駆除的な意味で) 
 
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 
 
…そうそう、そう言えば、黒川さんのTシャツ。 
ちょっと前に
「呪いの言葉はやめて、愛の言葉を掲げる!」ということになった、という話をしましたが…今日、ついにオニューの黒川Tシャツがお目見えしましたっ!!! 
 
黒川さんのTシャツ!胸元にギリシャ語で!
 
 
『怖がらないで、そんなにふるえないでおくれ、乙女よ。ビロードのようになめらかな君の胸に、まずはコレを教えてあげよう。』 
 
そして背中側に! 
 
『やめて、いや。胸に触らないで。ああ、アルテミス様、あなたの教えに背くことをどうかお許し下さい。』 
 
 
黒川「古代ギリシャの詩人・テオクリトスの恋愛詩から抜粋なんですが…。
これで外に出ても大丈夫だと思いますか…?」 
 
もう遅いじゃん!!! 
電車乗ってここまでやって来ちゃってるじゃん!すでに!!
 
 
私「…確かに愛の言葉を掲げろとは言いましたが…ここまでやれとは言ってない!!あなた完全に変質者です!!」 
 
――いや、ちょっと待てよ…違う!そうじゃない!! 
文章の中身は確かにエロ小説だけど、
ギリシャ語で書いてあるから、道行く人々にはただの気持ち悪いTシャツにしか見えない…!! 
 
ああっ、これってなんかアレみたいじゃない!? 
ほら、高校の時とかに、授業中にさりげなくエロい言葉を言う遊びとか流行らなかった!? 
 
あ〜なるほど』とかでさりげなく「アナル」紛れこましたり! 
『あ、ごっちん、これ落としたよ!』で「ちんこ」入れたり!! 
最終的に
『っは〜っくチンコ!』(←※クシャミ)とかやったでしょ!? 
 
よくみんなでやったじゃん!そういう遊び!! 
 
その遊びのものすごく高度なバージョンじゃない!?これ!? 
 
私「そうだ…これは…この方法はものすごい可能性を秘めている…!!」 
 
すなわち! 
ギリシャ語で書いてある限り、どのような猥語を綴ろうがまったく問題ない!! 
 
もう率直に『スコール(=うんこ)』とか行けるんじゃね!?
 
 
ああ〜〜ったまらない!私こういうの大好き!! 
ストイックで学術的な仮面をかぶりつつ、その実は、欲望で煮しめたエロスを演じるという…!! 
 
涼しい顔で「ご機嫌よう」とフォーマルな挨拶をしつつ、 
胸元には「ファロス(=ちんこ)」!!とかできるってことでしょ!?
 
 
私「いい!いいよ!!最高にいいよ黒川さん!!これからもじゃんじゃんやって頂きたい!!」 
 
――と、お墨付きを与えておきましたが、 
まあ、↑のは一枚お遊びで作ってみただけで、他の新しいTシャツはいつもどおりの呪いの言葉らしいです。 
あ、でも私が推しておいた
ハーデス様格言をいくつか採用してくれたみたいです。 
 
「老年すらハーデスを愛さない」と、 
「黄金はすべてを開ける、ハーデースの門さえも」。 
 
いいじゃん〜!かっこいいじゃん!! 
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 
 
 
そうそう、3年ぶりに拍手のお礼イラストを変えました。 
もういい加減新しいのにしたいな!と思っていて、突貫工事ですが、ようやく変えられました…!! 
今のところ星矢×2、神話×2の4種類です。 
これテーマ的に7つないとダメなんじゃね?最低でも5つは無いと…という感じがありありとするのですが、まあ、今度また加えたいと思います。せめて黄色は…。あとハーデス様で黒もやりたいな〜。 
 
そんなわけで、拍手どうもありがとうございました!! 
そして、コメントを下さった方どうもありがとうございます! 
お返事少々お待ち下さい!
  
 

 

2009. 7. 19
      アルゴスの神話がヤバすぎる+ハーデス様雑感

 
(ディオニュソスを殺すペルセウス) 
 
―ギリシャのアルゴス地方に伝わる神話。 
 
メデューサを殺し、アンドロメダを助けた英雄
ペルセウス。 
かつて彼の国アルゴスに酒神ディオニュソスが女たちを伴ってやってきた。 
ペルセウスは彼の勢力を恐れ、 
まずディオニュソスの妻であるアリアドネーを殺し、 
続いてディオニュソス自身をレルネの沼に沈めて殺害したのだった。 
 
――…
ディオニュソスって殺そうと思っても意外と死なないよ!?神様だし!!なんっだこの神話!?とにかくヤバイ。やばすぎだろ。ペルセウス。なんなんだコイツ…!? 
そしてディオニュソス、奥さん殺された上に沼で溺死かよ!まったくもって浮かばれないぞこの男!!って話じゃん! 
とにかくアルゴスに伝わる神話はぶっちぎりでヤバイ!! 
 
でも本当にヤバイのはここからなのよ! 
 
このアルゴスでは、英雄ペルセウスはハーデス様と同一人物として祀られている…!! 
 
――いったい全体、この二人のどこに同一人物とみなす要素があるんだ!?愛妻家なとこ!? 
もう全然意味が分からない!めちゃくちゃ!アルゴスの神話めちゃくちゃ!!
 
 
 
――そんな訳で、かなり前からこのアルゴス神話のヤバさが気になってはいたんですが、来週からギリシャに行くので、せっかくだからこのアルゴスの地に足を踏み入れてみたい…!! 
 
だって本当に気にならないか!? 
ペルセウスは、怪物メデューサを殺して、アンドロメダを救った英雄中の英雄!! 
しかもアルゴスではあのディオニュソスをも殺した男!! 
それがどうして、
冥界で『はぁ…ペルセポネーもいないし…ヒマだし……アリの巣穴観察でもするか…』とかで余生を過ごしてそうなハーデス様と同一人物なんだ?! 
 
アルゴスにあるペルセウス=ハーデスの神殿、 
そして壺絵に描かれたペルセウスに隠れ兜を渡すハーデスの絵… 
 
アルゴス!なにもかもが謎めいていて面白い!! 
ああ〜っアルゴス行きたいなぁあああ!! 
 
本当にどうしてなんだろうな!? 
例えば、穀物神のデメテルと一緒に祀られている英雄に
「クリュメノス」という人がいるのですが、 
 
この「クリュメノス」という英雄もどうやらハーデス様の別名らしいんだ!! 
もう、
あんたいくつハンドルネーム持ってるんだ!?って話だよ。 
確かに、ハーデス様が本名で呼ばれることはほとんどなく、 
いつもこういうハンドルネームなんですよね…、 
 
クリュメノス(=名高き者)、 
ゼウス=カタクトニオス(地下のゼウス)… 
 
 
…それで色々考えたんですけど…。 
もしかしてハーデス様は、地上で人間を助けた時はいつでも、本名(=ハーデス)を名乗らずに、ハンドルネームを使っていたんじゃないか? 
 
人間「我々を助けて下さってありがとうございます!あなたはいずれの神か、いずれの英雄か?
お名前をお教え下さい!あなたの神殿をここに建てます!」 
 
ハーデス様「(え…まずい…私、目立ちたくない…。)いや…名乗るほどの者ではない。」 
 
人間「いえ、ぜひお名前を!!」 
 
ハーデス様「(もう適当に名乗っちゃえ…)じゃあ、え〜と…
クリュメノスだ。」 
 
――とか、「じゃあゼウス。」とか、そういうことが多々あったんじゃないかと思う。 
つまり、何が言いたいかというと… 
 
「ペルセウス」。 
これもハーデス様が適当に名乗ったハンドルネームの一つなんじゃないか?!
 
 
 
アルゴス人「ディオニュソスを殺して下さってありがとうございます!あなたのお名前は?」 
 
こう聞かれて、
「ペルセウス」。 
そう名乗ったことがあったんじゃないのか、ハーデス様!?
 
 
 
つまりつまり、最終的に私が何を言いたいかというと、 
「ハーデス」は確かにギリシャでは全然崇拝されていない。 
 
だけど、飛躍しすぎではあるんだけど、「英雄クリュメノス」、「英雄エウブレウス」、そして「英雄ペルセウス」も…もしかしたらみんなハーデス様の別名で、全部ハーデス様の崇拝なんじゃないか? 
でも、そういう英雄がハーデス様の事を指している、というのは今では誰も覚えていない。
だから、 
 
一見ハーデス様の崇拝は皆無に見えても、実際はギリシャ各地にハーデス崇拝はあったんじゃないか…?
 
 
――と、アルゴスの神話から本当に妄想が広がってしまうよ!! 
 
ペルセウス=ハーデス!! 
アルゴス人が言うように、本当にそうだとしたらマジで面白いですね!!
 
 
「ペルセウス」と「ペルセポネー」の名前の近似性も気になる。 
やっぱハーデス様と関係あるっぽいなぁー。 
 
あ、ちなみにペルセウスとディオニュソスはこの後ヘルメスが和解させました。 
 
ヘルメスすごすぎるだろ!!一体どんな言葉をかけたら文字通り泥沼の戦いを演じた二人を和解させられんの!? 
ギリシャ神話を影で牛耳ってるのはヘルメスなんじゃないか…? 
こいつ怒らせたら世界崩壊すんだろ多分! 
 
 
そんなわけで、7月22日からギリシャに行ってきます。 
ギリシャ史の先輩の山田先輩には、 
 
山田「なんだよー!せっかく7月22日に日食あるからみんなで集まって
ペリクレスごっこしようと思ったのに!」 
 
「ペリクレスごっこ?何スか、そのどうしようもなさそうな遊び…?」 
 
・ペリクレスごっこ…ペリクレスは歴史上のアテナイの将軍。ある時、彼が兵を率いて戦に行く直前に、日食が起こった。兵たちは「神の怒りだ!アポロン神のお怒りだ!」とビビリまくる。 
 
しかし、そこでペリクレスは一喝! 
 
山田
「『鎮まれ!日食とは、太陽と地球の間に月が入ることで起こるただの自然現象だ!!神ではない!!太陽などただの灼熱する石だ!!』 
 
…ってやつをみんなでやりたかったんだよ!俺は…!」 
 
私「そっか…ごめん、山田先輩……私、それギリシャの空の上でやってくるわ。」 
 
『太陽は神ではない!太陽などただの灼熱する石だ!進めー〜!』 
 
 
――うわ〜〜っ気持ちいだろうなぁああ〜〜!! 
だけどこの後、アポロンお得意の天然痘が蔓延するんだよ…。それでアテネはスパルタに負けちゃったんだよ…。急いでアポロンの神殿建てたけど間に合わなかったんだよ…。 
 
それのこともあるし、日食は古代では不吉だしで、日食の日に出発ということに対して密にビビってたんですが、この前とんでもなく嬉しいコメントを頂きました。 
 
「日食はアポロン(太陽)とアルテミス(月)が会合する日」…っていう!! 
 
こんなロマンチックな表現があったのかよ!!超素敵!! 
もうわたしはこれで行くわ!!不吉な日じゃない!
アポロンとアルテミスが会合する日に私はギリシャに行く!! 
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 
しかし行く前にハリポタの映画だけは見ておきたい…! 
もうなんでもいいからスネイプ先生が幸せそうに笑ってるとこ見せてくれ!って感じだよ!!あースネイプ先生好きだわ…。スネイプ先生がみんなから愛されるとこ見たいよ!! 
飛行機の上でやってるかな… 
 
 
拍手ありがとうございます!! 
お返事追って書きます!もう少々お待ちを!
  
 

 

2009. 7. 22
      【ギリシャ旅行記:序章】・真夏のサンタクロース
〜ギリシャ旅行のいきさつ〜

突然ですが、みなさんにとって、 
「サンタクロース」といえばどんなプレゼントをくれる人でしたか?
 
 
私にとってのサンタクロースは縄文土器をくれる人でした。 
 
 
――私のギリシャ好き度が10段階評価で10だとしたら、 
私のサンタクロースことの日本史好き度は、
10段階評価で100 
…そして、実際日本史を生業にしている男。 
 
その彼からしたら、「自分がもらって一番嬉しいもの=縄文土器、=私の娘も縄文土器が一番嬉しいはず!!」…という今考えれば全く間違った等式の下、クリスマスには私の枕もとに縄文土器をそっと置いていたのでした。 
 
だから、私にとってのクリスマスと言えば、縄文土器の土の匂いで起こされる地獄の朝。 
幼稚園の友達の「サンタさんにセーラームーンのポシェットもらった!」という言葉に、
いいなあ…!と。私もセーラームーンが欲しい。縄文土器でもいいからセーラームーンが欲しい!! 
と願ったものです! 
 
しかしながら実際のところは、生まれた時から日本史漬け、 
という環境に、私自身は何の疑問も抱かなかった。 
 
 
だが、母だけは違った。 
このままじゃまずい、と。
「このままじゃ私の娘はとんでもない事になる!」と感じたらしく、この父の勢力を相殺するための秘策を練りました。 
すなわち、 
 
「あんたは今日から教会に通うのよ」 
 
完全に相殺の方向間違ってるよ!! 
むしろさらに私をカオスにするだけだぞ!!
 
…という感じですが、
日本史に対抗するには西洋、という思いつきで、 
私は教会の児童教室に通うことになったのでした。 
 
 
教会では本当に何もかもが新鮮だった! 
「外国はぜんぶアメリカ」ぐらいにしか思っていない幼稚園児の頭に、世界には他にも多くの国があること、日本神話の外にも世界があること…。色んな事を教えてもらいました。 
 
なによりも、この教会で私はハーデス様と出会った! 
 
というのも、聖書はもともとは古代ギリシャ語で書かれていた。 
その名残が今でも残っていて、ある時「地獄」という意味で 
「ハデス」という表現が使われている文に出会った。 
 
先生「このハデスというのは、元々はギリシャという国の神様だよ。すごく怖くて悪い神様なんだよ。」 
 
 
――子供にそんなこと言ったらもう頭の中ですっごい事になるじゃん!! 
私の中のハデスは頭からツノがたくさん生えてて、洞窟の中でコウモリをむさぼり食ってる奴!
そんなイメージを抱いて、自分が作りだしたその妄想にブルブル震えていました。 
 
 
――だけど、それからずいぶんたってギリシャ神話自体を見たとき、 
…それは違う、という事に気付いた。 
 
ハーデス様は頭からツノも生えてないし、コウモリが朝メシ代わりというわけでもない、むしろ……すごく優しい人だ。 
少なくともこのアポロンとかいう我がまま男よりは全然いい人だ! 
 
 
そう思った時、私は、宗教には空間的な広がりだけじゃなくて、 
時間的、歴史的な層があることを知った。 
 
そしてその土の中から掘り出した
「ギリシャ神話」という綺麗な石が、 
この時から子供時代の私の一番の宝ものになりました。 
 
だけど、子供のころの宝物などというものは 
大人になれば単なるガラクタになってしまう、というのはよくあることで、 
私もその例に洩れず、いつの間にか神話を忘れてしまいました。 
 
 
でも、唯一違ったのは…
その宝ものが10年経って心の片隅から出てきた、ということでした。 
高校三年の時、「聖闘士星矢」と出会い、その時、私は昔ギリシャ神話が好きだったことを思い出した。 
 
そして…
子供時代に一番美しいと思っていたその綺麗な石が…10年経った今でもやっぱり世界で一番美しい、と!いや、たぶん私の一生の中でこれ以上美しいものは見つけられない!! 
 
ギリシャ神話だ!! 
ギリシャ神話だったんだ、私が探していたものは!!
 
 
…そう気づいてからは、今まで順調に歩んでいた日本史街道を逆走し、選択科目を「世界史」に!!そして大学ではもちろんギリシャ神話を! 
 
 
だけど、「日本史」を世界で一番美しい石だと思っている父にはとっては、 
この娘の行動は面白くなかったらしい。 
 
この時から、父の
「娘を日本史に連れ戻す大作戦」が始まったのだった。 
ある時は、私と 
 
ギリシャ神話の冥界と、日本神話の黄泉、どっちがヤバいか」ということで口論となり、 
 
「それじゃあ見せてやるよ、お前に本物の黄泉というものをな…!!」 
 
ということになり、最終的に、
黄泉の入口があるという出雲の山奥の「いのめ洞窟」に私は拉致されました。 
 
「え?何なの?この洞窟に入るの!?ええーー!?真っ暗で何も見えないじゃん!!待ってー怖いよぉおおおお!!」 
 
「泣き事は地獄で聞く」 
 
――この時は本当にしぬかと思いましたが、そんな訳で、幾度となく彼は私を日本史に引き戻そうとしたわけです。 
逆効果なことが多々あるが! 
 
 
――そんな父が、去る5月30日、私の部屋にやってきた。 
そして飾ってあるアポロンを指さすや曰く、 
 
 
 
「お前はこんな素っ裸の男のどこがいいの。」 
 
「……素っ裸なところがいいんだけど…。」 
 
父「…どうしてギリシャの神は慎みとか情緒が無いの?あれでしょ?好きな女が浮気したからって、怒って矢で射殺したりするんでしょ?」 
 
私「ああ、(アポロンと)コロニスの話ね」 
 
父「日本人だったら、
浮気した相手に『季節が移り変わるように、あなたの心も移り変わってしまうのですね』ってな感じのイキな和歌の一句でも詠むぞ!!」 
 
「アポロンだって一句詠んだわ!殺した後だけどさ!!」 
 
「なあ、お前もギリシャ神話に浮気してるだけだよね?いつかは日本史に戻ってきてくれるよね?」 
 
私「――…そんな事をしたら、それこそ私はアポロンに射殺されてしまうよ。」 
 
 
父「――……分かった。
それじゃあ、ギリシャに行こう。」 
 
私「…………え…?」 
 
「お前がそんなにギリシャが好きなら、みんなで行こう!」 
 
私「…ええっ」 
 
「私、実はもう休みも取ってきたし、パスポートも取ってきた!!」 
 
私「ええええっ…!!」 
 
「私もお前が一番好きなものを見てみたい!ギリシャに行こう!!」 
 
 
ギャァアアアアアアーーー!!!!マジでーー!!うわっうわあああ!!最高!!あんた最高だよ!!!縄文土器最高だよ!!!! 
いくらでも私の枕もとに縄文土器を置くがいいよ!!私の本棚にあるギリシャ神話の本と古事記をいくらでも差し替えればいいよ!!! 
泣くよウグイス、平安京!!なんたらかんたら、鎌倉幕府!! 
最高!!父、最高ーーーー!!!!
 
 
 
…前置きが長くなりましたが!! 
そんなわけで、今日からのギリシャ旅行と相成ったわけです!! 
 
ギリシャから実況したいと思っているので、 
一緒に行くメンバー構成はこんな感じで、こういういきさつだよ!ということで今日の日記を書いてみました! 
ギリシャに行くのに日本史の話ですみません!(笑) 
 
もう日本史に命をかけてる父がまさか、ギリシャに連れて行ってくれるとは 
まったく思っていなかった…! 
しかし、早速、 
 
「よーし、
京都にたとえると、パルテノン神殿が金閣寺だな?!すると…ゼウス神殿が銀閣寺か?」 
 
――ギリシャに行くのになんか京都行くみたいになっちゃってるよ!! 
何がパルテノン神殿は金閣寺だよ!! 
 
そんな父と、母とともにギリシャに行ってまいります!! 
 
 
それでは、次の日記はギリシャからお伝えできると思います! 
(が、ダメだったらすみません!!) 
 
ちなみに、こっちの日記よりもサイトのトップページのつなビィの方が更新が頻繁にできると思います。 
一応ここにもアドレスを貼っておきます。 
http://ttapollon.tuna.be/ 
 
ではでは、行ってきまーーーす!!!京都…じゃねえ、ギリシャへ!! 
空の上から日食…もとい、アポロンとアルテミスの会合を見てくるぜ!!!
 
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 
拍手ありがとうございます!! 
コメントもどうもありがとうございました!!お返事は7月20日分まであります!それ以降の方は、ギリシャから帰ってきた後に! 
 
..4:06
  
 



藤村シシン
古代ギリシャ・ギリシャ神話研究家。
高校で出会ったアニメ『聖闘士星矢』がきっかけでこの道へ。東京女子大学大学院(西洋史学専攻)修了。

◆著書『古代ギリシャのリアル』(実業之日本社)。◆ NHKカルチャー講座講師。◆2020年オリンピック採火式NHK生中継内、古代ギリシャ語同時翻訳。 ◆平成28年 東京国立博物館『特別展・古代ギリシャ』公式応援サポーター。 ◆UBIソフト『アサシンクリード・オデッセイ』公式コラボ ◆古代ギリシャナイト主催。 など。

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