風邪かなぁ???
朝からずっと頭が痛いです〜。
いやだなぁ。
頭を振ると右端が痛い。
なんとなーく熱っぽいし?
また風邪なんてね〜。
ほんの4、5年前までは年に1回ひくかひかないかだったのになぁ。
身体というより免疫力が弱いのかな?
そういえば結局貧血検査に行きそびれてしまった。
今年こそは行きます。(で、また「貧血ですねぇ、ひどくなってます」とか言われたらどうしよう〜)
「なんだよ、レビンソン? お前、さっき中にいたんじゃ」
レニーとBB、ふたりが同時に振り向く。ヒスパニック系の顔立ちをした茶色の髪の男があっという顔をした。
「や、失礼した。レビンソン刑事に良く似てたんで」
「俺かい?」
首をかしげたBBが自分の胸を指差すと、男は苦笑した。
「そうそう。うちの刑事にそっくりだったんだ、後姿。悪かったよ」
レニーとBBは顔を見合わせた。
「おれたち、そのレビンソン刑事に会いに来たんだがな」
「なるほど、いとこかなんか?」
「いや、赤の他人だが」
「だよな、顔は全然似てないもんな」
マルケスと名乗った刑事は、軽く笑い声をたてながら中へ案内してくれた。
刑事部屋もぐるっとガラス張りのスタイリッシュで綺麗な作りになっている。しかし、中身の方はレニーたちの刑事部屋とあまり代わり映えしているようには見えない。
マルケスが中のひとりを親指でさしてレニーに耳打ちした。
「ほら、あれがレビンソン。似てる、だろ?」
レニーが思わず吹き出しそうになる。
「ほんとだ。BBがいる」
今日のBBはテーラードタイプのラフな黒の革ジャケットで、向こうはチャコールグレイのウールのジャケットと素材や色は少し違うが、シルエットは良く似ている。
体型もがっしりしていて肩幅が広く、ウエストが締まっている。ヘアスタイルも、後ろと横を刈り上げて上を軽く立たせているところも同じだ。遠目ならレニーでも区別がつかないかもしれない。
だが、中に入ってレビンソンと直接顔をあわせると、BBとの違いがはっきりわかった。 ..2008/6/15 22:20