++ 偏西風−Mistral− ++
風の吹くまま、気の向くまま。。。

2008. 6. 30. Mon ジョギングは早朝に 27 
2008. 6. 29. Sun ジョギングは早朝に 26
2008. 6. 28. Sat ジョギングは早朝に 25
2008. 6. 26. Thu ジョギングは早朝に 24 シュールだが....
2008. 6. 25. Wed ジョギングは早朝に 23
2008. 6. 24. Tue 第二のミー●ホープ?
2008. 6. 23. Mon ジョギングは早朝に 22
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    2008. 6. 29. Sun
      ジョギングは早朝に 26
  
一日中雨降りでなんとなく眠い。 
いやーよく降るねぇ。 
いいけどさ。 
 
相棒のDVD見てぼけっとしてたら、お休みが終わってしまった。 
あああ〜 
なんてこったい! 
 
 
 
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BBがプリントアウトされたばかりの書類を、太い指でぱちんとはじいた。 
「さぁて、レニー、あらすじは大体飲み込めたぞ。CSIの姫君から犬の毛のデータも届いたしな。どう落とす? 俺が黒い悪魔で、お前が白い天使? 」 
レニーがふふんと鼻で笑って、邪魔になり始めた金色の前髪をかきあげた。 
その顔は悪ガキめいていて、到底天使には見えない。 
「最近、その役回りばっかで飽きてきたな。今回は、俺が悪役やりたいな」 
BBが歯をむき出してにやっと笑う。 
 
「じゃあ、俺が親切な黒人(カインド ブラック)で、お前さんが腐りきった堕天使ってことでよろしく」 
レニーが顎をあげ、げらげら笑い出した。 
「いいね、俺はそういう役が大好きだよ」 
「んじゃ、行こうぜ」 
うなずいたBBが親指で取調室(金魚鉢)の中を指し、 
「オッケー」 
立ち上がったレニーが、気合を入れるときによくやるように両手でジーンズの尻をパンと叩いた。 
 
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通称金魚鉢と呼ばれる透明なガラスが張り巡らされた取調室には、パティ・ハリスが座っていた。 
高く組まれた足の先で赤いハイヒールがぷらぷらと揺れている。 
後ろには制服警官が立っているが、他には誰もいない。 
わけもわからないまま、小一時間ほども待たされているパティは、時折いらついたように机を指で叩いていた。 
 
やっとパティの後方の扉が開く音がした。 
抗議をするように顔をしかめて振り向いたパティは、入ってきたレニーの顔を認めると、そのまま口をOの字に開けて固まった。 
「やあ、パティ。久しぶり」 
レニーが涼しげににっこりと笑った。
 
 
..2008/6/29 22:46
  

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